オートボット初期メンバーのなかでも、デザイン含め古参のイメージが強いハウンド。 近年では、ユナイトウォリアーズ、リンクスマスターの構成員としてコンバイナー仕様でリメイクされたりもしましたが、単体でのリメイクとなるとヘケヘケ版以来りなりますかね。となるとおよそ十年振り。 僕は子供の頃(というか今なお)あまり車には興味がなかったので、トランスフォーマーでもいわゆるカーロボット系はほとんど待っていなかったのですが、ジープに変形するこのハウンドのオリジナルトイはねだって買ってもらった記憶があります。 オーソドックスな車に変形する仲間が多いなか、渋いカラーリング含め異質だったハウンドを、当時格好いいと思ったんでしょうね。今でも思いますが。 結局、当時購入したカーロボ系のトランスフォーマーはそのハウンド以外はバズソーとセット販売されたサンストリーカーとスキッズだけでしたね。それもバズソー目当てだった気がする(笑)。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード カラーリングはオリジナルトイを彷彿とさせる暗めのグリーン。塗装は控えめですが、ディティールは細かく、各部のマーキング含め情報量は多め。 背面も綺麗にまとまり、軍用バックパックかパラシュートパックを背負っているような見ために。 ウェザリングは胸部バンパー部に脛前面のみと案外少ないですが、取って付けた感はなく、非常にマッチしています。 ビークルモード オフロードタイプの4WDカーにトランスフォーム。 天井のないオープンカースタイルで、座席後方に武器を搭載するなど、いわゆるジープに変形したオリジナルの雰囲気を残しつつ、より厳つい見ためにリデザインされています。 しかし、これもあくまで惑星サイバトロンでの姿のはずですが、4WDである必要あるのかな? というか、まったくSF感はありません。 変形は、パネル状に展開した脛パーツで全体を包み込むような構成で、レジェンズ版チャーで採用された機構を受け継いだものになります。 付属武器 RT-10 IR エレクトロスコープ ランチャー W-5 ホロビーム リフラクション ブラスター HD ベクタービーム メガブラスター 比較画像 シージでもジャガー(ラヴィッジ)はコンドル(レーザービーク)とセットでマイクロマスターとして発売される予定なので、入手後にまたこのハウンドと絡ませた画は撮りたいですね。 以下、イメージカット 可動は、もはや言うまでもなく優秀。 デラックスクラスではオミットされることも多い手首の回転もあり、合体状態の武器の両手持ちもスムーズ。 脚部も、太股と脛の長さのバランスがちょうどよく、美しく自然な立て膝が可能。一見可動の邪魔になりそうなふくらはぎ両側のタイヤも、ちょうど太股が収まるスペースを空けて配置されています。 スタンド穴は腰裏にありますが、今回もちょっと緩め……個体差だとは思いますが、いい加減ここの精度はしっかりしてほしい。 バトルマスター、マイクロマスターと絡めて。 ミリタリー色強めのデザインのせいもあって、ファイヤードライブやライオナイザーなどのバトルマスタートの相性は微妙な感じ。 一方で同時発売のバトルパトロールチームとは、カラーも含めて親和性があります。 以上、“SG ハウンド” でした。
初代アニメ放送当時、持っていた数少ないカーロボ系トランスフォーマーということもあって、個人的にハウンドはそれなりに思い出深いキャラクターです。 まぁ、そんな思い出深いオリジナルトイも、雑に扱って壊してしまい、サンストリーカー、スキッズともども処分してしまったわけですが…… その反動か、成人して自分で働いて稼いだお金で買ったものに関しては、購入後少し触ったら箱にしまい、その後は長きにわたって屋根裏で眠らせるようになってしまいました。 でも、このサイトで記録も兼ねてレビューを書くようになってから、けっこう定期的に古いアイテムも掘り出すようになりましたけどね。 さて、シージ版ハウンドですが、思い出補正を抜きにしても非常によくできたアイテムだと思います。 ロボット、ビークル両モードでオリジナルの雰囲気を残しつつ現代ふうにブラッシュアップされたデザイン。抜群のプロポーションと精密なディティール。変形パターンも大まかな部分でオリジナルを踏襲しながら最新の構造も取り入れており、優秀な可動性能に高い拡張性とも相まってとにかく触るのが楽しい。 一点残念だったのは、フロント右側、☆のマーキング周辺に、明らかに一度失敗したものを削り取ったときにできたような細かい傷が無数に残っていたこと。そこは品質管理というか、組み立てや塗装を行う作業員の質の問題なので、このシージ版ハウンドの出来そのものとは関係ありませんが。 なんか、最近そういうのに当たることが増えてきた気がする。まぁ、運が悪かったと思うしかないですね。 こういう完成品系のトイだと、個体差というのはどうしても出てくるものですからね。 でも、スタンド穴の精度のばらつきはもう少しどうにかして欲しい。せっかく用意しているのに、使い物ものにならないなら意味ないし…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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ジェネレーションズラインのリメイクは、どうしてもメジャーなキャクターが中心になることが多いです。 ましてやシリーズがリセットとなると、また一からやり直しみたいなことが多々あって、結果オプティマス(コンボイ)を始め人気偏重になってしまうのは致し方ないところ。 でも、そんななかでも急に気紛れのようにマイナーキャラが日の目を見ることもあります。 レジェンズ(タイタンズリターン)のデストロンターゲットマスター三人衆や、パワーオブザプライムのツーインワン、バトルスラッシュのように。 今回のスカイトレッドは、そのバトルスラッシュの相方となります。 トランスフォーマーたちが地球に来る前の、惑星サイバトロンでの戦いを描くシージの世界観にあっては、前月発売のコグ同様ちょっと浮いた存在ですが、前シリーズのフォローという意味では歓迎できるチョイスだと思います。 ただ、なんで名前変わることになったんですかね? あと、その仕様に関してはやはり疑問が残ります。 まぁ、本来の設定に準じたといえばその通りなんですが…… では、レビューしていきます。 ロボットモード ウェザリング塗装は上半身にはなく、下半身も脚部側面のみと控えめ……というかほとんど目立たず。 ほかの塗装箇所もあまり多くなく、基本成型色メインです。 ビークルモード 上半身がジェット戦闘機に、下半身が戦車にトランスフォーム。 戦闘機のほうは底面にロボットモードの腕部をほぼそのまま下げていたり、戦車のほうも膝をただ曲げただけとかなりあっさりした変形、フォルムになっています。 なお、戦車の主砲部分は付属の武器を取り付けるのですが、中央のものは合体用のジョイントが干渉するためかなり浅くしか差し込めず、角度も固定。 また、2丁の武器は戦闘機の翼下への取り付けも可能ですが、その場合は戦車がただのキャタピラになります。 相方であるバトルトラップは、パワーオブザプライムにおいて分離したビークルがさらに単体でロボットモードに変形できる新ギミックを搭載していました(そのため、販売方法もそれぞれ単体での扱いになっていました)が、今回の彼はビークル単体の変形はなし。 本来の設定がそうなので、それに準じたと言われればその通りなんですが、コンビの一方ができてもう一方ができないというのはどうなのか? 日本ではレジェンズでセット販売になったクローンボット、クローントロンにしても、海外では一方を限定販売にして、あとからもう一方を敵味方のセットで売るとか、海外はそのあたりの感覚がちょっとおかしいんだよなぁ。 PPでバトルトラップを発売するとなった段階で、フライホイールの発売は頭になかったんだろうか? 普通は同じ仕様で、同シリーズ内で発売するもんだと思うんだけども。 付属武装 LRRF サスペンションレイ スーパーランチャー 比較画像 それぞれのビークルモードで。 サイズはだいたい同じくらい。でも、やはり単体での変形があるぶんバトルトラップのほうが構造は複雑なため、それがビークル時のフォルムにも影響を与えているのがわかります。 善し悪しですね。 以下、イメージカット 構造、可動は非常にオーソドックス。 腰の回転、足首のスイングというシージ共通ギミックに加え、大きな足のおかげで接地性は抜群。、また、脚部全体がフラットなため、画像のように半ば寝そべったかたちの狙撃姿勢でも安定します。 バトルマスター、マイクロマスターと絡めて。 拳を除いた5㎜穴の数は全身で七箇所。武装の装備には事欠きません。 スタンド用3㎜穴は股下にあります。今回はジャストサイズでした。 ビークルモードで。 上半身の戦闘機は、カラーリングのせいもあってなんかパワーグライドっぽい印象。フォルムは全然違うんですけどね。 今回は珍しく、ビークルモードでも使えるスタンド穴があります。 下半身の戦車は、主砲部分をいろいろ交換するのも面白いです。 ただ、やっぱり合体用ジョイントが干渉するので不安定。こんなの設計段階でわかるだろうに…… 個人的には、メガザラック以外だとプレダキングと並べられるスカイリンクスとかとライデンあたりが欲しいけど、テーマ的なものを考えると、ユニクロンはある気がします。 以上、“SG スカイトレッド” でした。 本来同一カテゴリのコンビキャラをシリーズを跨いで、しかも違った仕様で出すのはやめてほしい…… まぁ、今回の2体についてはスカイトレッド(フライホイール)が本来の仕様に戻ったということなんですが、だったらなんでバトルトラップはああなったのか? 僕個人は、あれもまた面白い試みだと思いました。人格はどうなるんだ? とか、細かいことを気にする人もいるのかもしれませんが。 今回のスカイトレッドの仕様が、どういう経緯でこうなったのかはわかりません。 でも、前回できていたことは当然今回できるもんだと思うのが人間です。そこをあえてやらないというのなら、相応の理由が要ると思うんです。 シージのコンセプトである武装の組み替え、複数装備のためにデラックスクラス以上のアイテムにはそれなりの関節強度、保持力、安定性が求められました。 主張な間接部をすべて軸接続にするのもその一環で、そう思うと単体で変形可能なレジェンズクラスの2体が合体してデラッククラスのロボットになるというPP版バトルトラップのような構造は脆弱だと判断されたのかもしれません。 だから、スカイトレッドでは2機のビークルへの分離機構は当然再現するとして、ビークル単体でのロボットへの変形は取り入れなかった……のかなぁ、と。 結果として、スカイトレッドはフライホイールの純粋なリメイクとして成功したのではないでしょうか。 だからといって、バトルトラップが失敗だったとは言いませんし、あれはあれでいいものです。 ただ、仕様は揃えて。それだけです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 遂にスタートした、トランスフォーマー シージ。 2月発売の第1弾ラインナップはオートボット側のアイテムばかりでしたが、第2弾以降はディセプティコン勢も続々登場してきます。 今回は、オートボットのマイクロマスター1組と、ディセプティコンのバトルマスター1体、マイクロマスター1組をまとめて紹介していきます。 シージはシリーズ内での武装の組み合わせがキモなので、同時発売のアイテムはなるべくまとめて画像撮影をしてるんですが、これがなかなか大変。 昨夜は結局三時間くらいかかりきりになってましたが、まだメガトロンとショックウェーブの単独の画像が撮れてない…… まぁ、素材さえ用意できればあとは文章書くだけなんで、ちょっとペース上げられればいいな。 では、レビューしていきます。 ブローパイプ ロボットモード レジェンズ版に較べて手脚のボリュームが増してマッシブな体型になりましたが、基本的な構造は踏襲。しかし膝が曲がらなくなっているなど、可動性能的にはむしろ劣化しています。 塗装もマスク部のみと寂しい限り。 あと、なんで胸の5㎜軸までそのまま受け継いだのか…… ウエポンモード デュアル インパクト シャッターブラスト コンプレッション キャノン マズルフラッシュを表現したエフェクトパーツが付属。 付属するのは一つきりですが、ファイヤードライブのそれより派手で使いでがあります。ただ、短いほうの砲身には径が合わないので取り付けられません。 なお、パッケージ裏に日本語で表記されていない武器の名称につきましては、説明書の英語表記を僕の拙い英語力を基にカタカナ表記に直したものです。 ていうか長いわっ! そしてイマイチどういう武器なのかわからない。 カタカナ表記に関しては間違っている場合もありますので、気付かれた方はコメントなどでご指摘いただけるとありがたいです。 トップショット & フラック ロボットモード こちらの2体はオートボット所属です。 過去に “トランスフォーマーZ(ゾーン)” に登場したマイクロマスター、バトルパトロールチーム4体から2体が選抜。 左のトップショットは日本名ガンリフト(旧英名はビッグショット)、右のフラックは日本名パワーボムとして発売されていたようです。 当時はトランスフォーマーから遠離っていた時期なので、正直このへんのキャラは全然わかりません…… モノは第1弾のロードハンドラー & スウィンドラー同様、めちゃくちゃ小さいです。各間接もかなり緩く、構造だけでいえばやはり食玩レベルです。 しかし、各部の造型や細かい塗装など、製品としての質はロードハンドラー & スウィンドラーよりはぐんと高くなっていると思います。 なにより踵が長めなおかげで、まともに自立できるだけでもあの2体よりもはるかに優秀(笑)。 ビークルモード トップショットが戦車(脚周りが車輪なので、そう呼んでいいのかわかりませんが)、フラックが対空ミサイル戦車にトランスフォーム。 小さいながらに変形もけっこう凝っていて、各部の造型も含め、同僚の車2体の存在感をかき消してくれます。 それぞれの砲塔部分は3㎜軸になっていて、バトルマスターに付属のエフェクトパーツを取り付けることが可能です。 ウエポンモード エレクトロバージ ニューロ ブラスター ストームクラウド & ヴィスパー ロボットモード こちらも “トランスフォーマーZ” でジェットパトロールチームとして登場した4体から2体が選抜。 Zではサイバトロン所属になっていましたが、今回は本来のディセティコンとして登場。 ちなみに左のストームクラウドは、Zではスタークラウドに、ヴィスパーはウィスパーという名前になっていました。 それぞれ飛行機へ変形するため、背面に機首やウイングなどの背負いものがあるぶん、今回リメイクされたマイクロマスターのなかではボリュームがあります。 しかし、接地面積が多めにとられているので自立は安定。 まったく、どうしてロードハンドラー & スウィンドラーはあんなことになったのか…… ストームクラウドのほうは腕が銃のようになっていたり(先端は3㎜軸)、ともに飛行機へ変形するトランスフォーマーとはいえ、ロボットモードの外観にはかなりの違いがあります。 まったく、なんでロード……(以下略) ビークルモード ストームクラウドがジェット戦闘機に、ヴィスパーがステルス戦闘機にトランスフォーム。 そもそもまったく違う機種に変形するので、そりゃあロボットモードの外見も違ってくるわな。 ヴィスパーのほうは非常にオーソドックスな変形パターンですが、ストームクラウドはこのサイズでは珍しい感じです。ただ、各部のジョイントが甘いので形状を維持するのが大変。 それぞれエンジンにあたる部分に3㎜軸があるので、エフェクトパーツを取り付けてジェット噴射を演出するのも面白いです。 ただ、スタンドでのディスプレイに使えるような穴はありません。 ウエポンモード サーカットストリーム スパイブレード 比較画像 まずはブローパイプ。 LG ターゲットマスター トリガーハーピーに付属のブロウパイプ、そしてついでに同じシージのバトルマスター、ファイヤードライブと並べて。 体格の変化は一目瞭然。あと、背部にたたんだ武器の向きが違います。 カラーリングの変更はいいんですが、とりあえず塗装箇所はレジェンズ版のほうが多いです。 やっぱり膝の可動がオミットされたのは残念ですね。それと関連して、ウエポンモードでの脚部の向きも変わっています。 あと、地味に名前のカタカナ表記も変わりました。 続いて、今回発売のマイクロマスター4体に前回の2体を加えた6体で並べて。 始めにロードハンドラー & スウィンドラーを見たときは、以降のマイクロマスターも全部このレベルなのかと暗澹たる気持ちになりましたが、今回の4体は造型、塗装、変形パターンと小さいながらもけっこう頑張ってる印象で一安心。 以下、イメージカット 一方のマイクロマスターは、腰も回るし膝も曲がるので単体でもそれなりに楽しめます。 この2体は腕の可動にも不自由なし。 ストームクラウドの腕部は、以外となかったパターンで新鮮です。 でも、やっぱり飛行タイプのキャラには簡単に空中ディスプレイができるようにスタンド穴を完備ておいてほしい。 以上、“SG ブローパイプ”、“トップショット & フラック”、“ストームクラウド & ヴィスパー” でした。 食玩レベルが続くのかと懸念していたマイクロマスターも、ビークルモードのバリエーショとともに変形パターンもそこそこ凝ったものになってきてホッとしました。 そういう意味では、レースカーパトロールを最初に持ってきたのはいい判断だったのかもしれない。今回のバトルパトロールとジェットパトロールのあとにあれだと、ダメさがより際立ってただろうし。 まぁ、バトルマスターのほうは相変わらずですが…… この型ほぼそのままであと2体出すのもある意味すごいなぁ。オートボット側はファイヤードライブだけですか? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 アニメ第1話から見切れていたシュプリーム団所属ゾイドが、ようやくの発売となりました。 相方のパケトドスも、6月に発売が決定したようでなにより。 しかしシリーズ全体を見渡してみると、クリスマス前のデスレックスの発売から年明けのファングタイガーの発売までがピークでしたね。以降のペースダウンが酷い…… いや、べつに一月に1アイテムの発売でもいいんですけどね。それが全部既存キットからの流用っていうのがなぁ‥…同じタカラトミーのトランスフォーマー、パワーオブザプライムの晩期を見ているようで切ないものがあります。 とはいえ、このアンキロックス(とパキケドス)については個人的にずっと待っていたので、とにかく発売されてよかった。 アンキロックスは先月発売のディメパルサー同様、ガブリゲーターの流用キットではありますが、外見はがらりと変わり、ワイルドブラストギミックもまったく違うものになっております。 では、レビューしていきます。 ボーン復元 後面 つまり、このゾイドワイルドの世界ではガブリゲーターよりもステゴゼーゲに近いべきなので、そこはもう少しこだわってほしかった気もします。まぁ、このがに股スタイルも可愛いからいいけどね。 各部ディティール 若干受け口気味の嘴がキュート。 背面は外装がない状態でもほぼ装甲です。側面の突起はウイングリブと名付けられていますが、もちろん飛行能力はありません。 尻尾……メイステイルは、パッケージ画像ではしなっていますが、実物はまっすぐ。先端部も含め多数の3㎜軸があるのでカスタマイズでより凶悪な武器にもできそうです。 復元完了 後面 ダイオウグソクムシの外皮よりアンキロサウルスのそれが柔いなんてことはないと思うんですが…… 各部ディティール 頭部装甲は丸みがあって先端部がでかい鼻に見えて可愛いです。 背面装甲……ロックバックは1枚ものではなく、左右で分割されています。ブロック状のディティールと色のせいで板チョコ感がすごいです。ミルクチョコですね。美味しそう(笑)。 尻尾先端に装備したハンマー……バッシュボーンはアンキロックス最大の武器。なんか椰子の実みたいですが。 ワイルドブラスト(本能解放)形態 各部ディティール 比較画像 電動アクション
ただ、先にも言ったように脚部がアンキロサウルス本来の骨格ではないので、 やはりリアルムービングとは言えません。
以下、イメージカット 手動で動かせる部分は尻尾のみですが、通常形態でも先端部のスライドやバッシュボーンの展開は可能。 フォルムが秀逸なので、ただ飾っておくだけでも十分(あくまで個人的な感想)です。 以上、“ZW アンキロックス” でした。 アニメにおける立ち位置にしては、発売までえらく焦らされた感じでしたが、ともかくもようやく発売されたアンキロックス。 個人的には待望のアイテムだったわけですが、フォルム、ボリューム、アクションすべてにおいて待った甲斐があったと思える出来でした。 ガブリゲーター、ディメパルサーと、この型にはハズレがないです。 ただ、脚部のかたちが本来のアンキロサウルスではないので、そのへんにこだわる人はいるかもしれませんが、キットの構造自体は単純なので改造も容易いと思います。 また、この型を使ってこのギミックということなら、アンキロサウルス以外にもグリプトドンなんかをモチーフにしても面白かったかもしれませんね。 グリプトドンなら、爪だけそれっぽいにものにしたら脚部はこのままでもあまり違和感はなかったんじゃないかな。さらにモチーフとしてはゾイド初になるので、より注目されてたかも。 まぁ、僕個人はこのアンキロックスのフォルムは可愛くて非常に気に入っているので、なんの不満もありませんが。 さて、今後のシリーズですが、四月発売のギルラプターはギャラガー専用ではなく、指揮官機ということになりましたね。まぁ、キットとアニメは完全リンクしているわけではないので、ここへきて急にギャラガーの名前を出されても……という感じはあったのでよかったんですが。 商品説明を見る限り、単純なリカラーっぽいですね。しれっとハイパワーユニット搭載とかにならないかな? 5月にはS型のディロフォス……というところまでは、前回ディメパルサーのレビューを書いた時点で判明(リーク動画ですが)していましたが、そのあとさらにいろいろと情報が出てきました。 パキケドスの6月発売は最初に言った通り。そこでシリーズは一区切りといっところですかね。 そして7月以降、新型ライガー登場、武装解禁、お待ちかねのオプションパーツと怒濤の新展開となるようです。個人的には、本格的な空戦用ゾイドの登場が嬉しい。 7月というとアニメ開始から1年ですし、第1作のように数年後の第2部としてリスタートするのか、それとも一旦終了して新シリーズが始まるのか、それともアニメ放送は終了するのか、わかりませんが、キット展開はまだまだ継続されるようで一安心です。 ちなみに現状判明しているラインナップは、カメを除いてほぼアニメ第1作の第2部、ガーディアンフォース編を彷彿させる面子です。 ただちょっと気になるのは、それらの7月発売アイテムが軒並みに値上がりしてることかな。 まぁ、内容が伴っているのならいいんだけどね といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 新作 “バンブルビー” のスタンダードシリーズもラインナップに組み込まれ、実写版トイの定番となったスタジオシリーズ。 過去作に登場のキャラクターも続々リメイクされるなか、第1作登場のボーンクラッシャーにもその機会が与えられました。 2作めのリベンジでも同型がモブとして登場していたものの商品化には至らず、第1作公開時に発売されたデラックスクラス以降、ほとんど日の目を見なかった不遇のキャラクターですが、わりと最近ムービー・ザ・ベストで件のデラックスクラスの重塗装版が発売されていたので、今回のSS版の発売は、同じ境遇のブロウルに較べると個人的には霞む印象です。 まぁ、劇中での活躍が印象的でもあり、造型的にも好きなキャラなんでスルーという選択肢はありませんでしたが。 ただ…… まぁ、細かいことは順に、レビュー本文で書いていきます。 ロボットモード その腕部のガワは、初代よりは随分すっきりしたんですが、前腕側面の箱状のガワは上腕の後ろにたたむとか、もっと上手く処理できなかったのか、という気もします。 カラーリングは全体に成型色で再現されていて、若干安っぽい印象は否めません。 ビークルモード 比較画像
以下、イメージカット 肩周りの可動にクセのあった初代(およびMB版)に対し、今回のSS版は間接の向きが素直になったため、普通に動かしやすくなりました。 さらに肩ブロックのジョイントを外すことで腕全体を大きく前方に伸ばすことができるので、劇中のハイウェイでの疾走をイメージした躍動感のあるポージングが可能です。 爪先および踵の形状は独特ですが、足首のスイングが可能なので意外と安定した自立が可能。ただ、腰は回りません。 なお、腰裏にはスタンド用の3㎜穴があるんですが、よくあるパターンでガバガバなので、まったく役に立ちません…… ポージングの幅の広さは、ほかの第1作登場ディセプティコンでは随一。とにかくガシガシ動かすには楽しいアイテムです。 そういう意味では、ほとんど塗装されていないぶん気を遣う必要がなくていいとも言えます。 ていうか、なんでリベンジ版オプには合体用ジョイントがないのに、1作め版のオプにはジョイントがあるのか…… 映画公開時にあまり情報がないなかで作ってた当時とは違うんだから、仮にシリーズの継続が不透明だったとしても、少なくとも旧トイで再現できていた要素は最初からすべて実装するという想定で開発すべきだと思うんだけどなぁ。 以上、“SS ボーンクラッシャー” でした。 デラックスクラスからボイジャークラスになり、サイズアップとともにロボットモード時の再現度が増した今回のSS版ボーンクラッシャー。 しかし一方で、ビークルモードの造型はお世辞にもよいとはいえず、正直スタジオシリーズとしてはもの足りない出来になってしまった感があります。 MB版がなければまた違った印象を持てたのかもしれませんが…… ただ、これはビークルモードに限った話で、ロボットモードだけを見れば若干安っぽい成型色を除けば、プロポーション、可動ともに申し分ないものにはなっていると思います。 変形もスタジオシリーズにしては比較的簡単ですし、細かいパーツも少なくて非常に遊びやすいです。 でも、だからこそどうしてビークルモードで手を抜いたのか……と。 せめてもう少しディティールが密にはいってればなぁ。 さて、今回ボーンクラッシャーが発売されたことで、実写第1作に登場したトランスフォーマーのなかでいまだスタジオシリーズに登場していないのは第1作版のメガトロンだけ(フレンジーは……まぁノーカンとしましょう)となりました。 きっといずれは発売されるでしょうし、そのときはたぶんリーダークラスになりますかね。 ただそうなると、リベンジ版のメガ様もリーダークラスで作り直してほしいところですが。 せめて横っ腹が空洞じゃない仕様で。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、 “ヘキサギア ブロックバスター VF仕様”、 “ヘキサギア モーター・パニッシャー LA仕様”、 “ヘキサギア ボルトレックス LA仕様” です。 コトブキヤのオリジナルコンテンツ “ヘキサギア” より、 これまでに発売されたリカラーアイテム3種をまとめて紹介したいと思います。 シリーズ開始からかれこれ一年半が経過したヘキサギア。 これまでにメインとなる機体・ヘキサギア(リカラー除く)が11種、搭乗者・ガバナーが8種、その他ブーストパックなどの関連アイテムも発売され、この春以降も続々と新商品が予定されています。 今回は、昨年夏、および新年2月に発売されたリカラーアイテム三つを、まとめてサクッとレビューしていきたいと思います。 いずれもシリーズ初期のキットの成型色を変更し、M.S.G.やガバナー(これもリカラー)を追加したものになります。 それぞれ単品で購入するよりもお安くなっており、ヘキサギア入門にもぴったりな商品かと思われます。 それでは、参ります。 キットは、基本的に素組みオンリーですが、ボルトレックスVF仕様に付属の白いイグナイトのみ、一部塗装しています。 ブロックバスター VF仕様 シリーズ開始の時間軸ですでに旧式になってしまっている空中機動砲型ヘキサギアのVF(ヴァリアント・フォース)仕様 先に発売された通常版(LA仕様)はメインカラーがアイボリーとレッドでしたが、VF仕様ではほかのVF仕様機同様のモスグリーンメインに変更。 追加で装甲色と同じモスグリーン成型のM.S.G.マルチミサイルが2セット付属し、デフォルトではスナイパーキャノン基部とエンジンユニット、後部ハッチのハードポイントに装着するようになっています。 キャノン先端のアサルトブレードや、基部タンクのホワイトのラインマーキング、センサー部などが塗装済みパーツになっています。 マルチミサイル 単品はグレー成型なので、別の色で成型されているものは新鮮だし貴重ですね。 弾頭部のみ赤なんかで塗ってやると、より効果的だと思います。 LA仕様と比較
モーター・パニッシャー LA仕様 ブロックバスターよりも新式の、偵察や軽戦闘を目的とした空中軌道型ヘキサギアのLA(リバティー・アライアンス)仕様。 カラーリングがレイブレード・インパルス同様のアイボリーとブルーメインに変更され、目のように見えるセンサー(?)も相まってパトカーっぽい印象に。 個人的には、LAは純粋な軍というよりも、警察や治安維持部隊のようなイメージがありますね。 大顎根元のベージュの部分は塗装済みパーツです。 センチネル LA仕様 VF仕様と比較
ボルトレックス LA仕様 もともとはLA傘下(?)のアースクライン社が開発していた陸戦用ヘキサギア。しかし、生産していた工匠が都市ごとVFによって陥落させられたため、LA側の残存数は極めて少ない、そんな機体。 こちらもアイボリーとブルーがメインカラーとなっていますが、出自を考えるとそもそもこちらが正式採用時のカラーだったのでしょう。 なお、外装のブルー部分は塗装済みパーツ。ちょうど、VF仕様で赤で塗られていた部分がすべて青になっています。ほか、アイパーツなどが塗装済みです。 これまでのシリーズアイテムでは、フレームおよび共通ジョイントパーツはガンメタリックの成型色で統一されていました。しかしなぜか、このボルトレックスLA仕様はそれらのパーツがライトグレーで成型されています。 それに、PSおよびABS素材のパーツ(ランナー)が、どういうわけか妙に柔らかい気がします。 いったいどうしてこうなった……? イグナイト LA仕様 白いボルトレックスを駆る、白いイグナイト。 普通の人間がイグナイトの装甲服を着ているというわけではなく、パラポーンなんですが、なんらかの理由でLAに協力しているという設定。 正直、ただでさえ複雑な設定をよりややこしくしないでほしい…… キットでは、マスクのスリットとバックラー中央のブルーのみ塗装済み。でも、それだけだとあまりに白いので、トサカや胸部のイエロー、肘や膝のグレー(本来はもっと明るい、すみれ色に近い色なんですが)を筆塗りしました。 VF仕様との比較
以下、イメージカット 以上、ヘキサギアのリカラーアイテム、“ブロックバスターVF仕様”、“モーター・パニッシャーLA仕様”、“ボルトレックスLA仕様” でした。
敵対する組織が同じ機体を運用する。カラーリングが違ったり、一部の装備が違ったり。 キットブロックというコンセプトで組み替えを推奨するヘキサギアに限らず、ユーザーの自由な発想、解釈で改造、塗装をして楽しむことがプラモデル全般の醍醐味ともいえますが、僕のような手抜きモデラーのなかには、今回のリカラーキットのように手軽に世界観を拡げられるアイテムを歓迎する向きもあるのかもしれません。 まぁ、僕個人はただの色違いというだけならスルーすることもありますし、同じものでも複数買いすることもあります。個々の価格も大いに関係してきますが。 今回の3アイテムは、既存のキット複数のいわば抱き合わせアイテムですが、それぞれを単品で買うよりも800~500円安くなっています。 値引き率はまちまちなので、まさしくメーカーの匙加減といったところですが、こういうサービス精神、どこぞの大手メーカーには見られませんよ。 さすがコトブキヤ。勢いのあるところは違うなぁ……と感銘を受けて(笑)買わせていただきました。 単純に、ヘキサギアは作るのが楽しいんですよね。ガンプラとかは途中で飽きてくることもあるんですけど、これは飽きないんだよなぁ。 ただ、完成したあとにストレス抱えることは多いんですけどね。 完成から時間経てば経つほど、各部がへたれていくのはどうにかならないものか……… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 通常のジェネレーションズラインやアニメイテッドなどでも、過去にも何度かリメイクされているウルトラマグナス。 しかし、ジェネレージョンズラインについてはだいたいオプティマスプライムのリカラー、アニメイテッドやプライムなどはオリジナルの要素は含みつつも独自のデザインになっていて、純粋にオリジナルデザインを踏襲したリメイクというのは、マスターピーズを除くと、日本ではレジェンズで発売されるまではなかったと思います。 でも、そのレジェンズ版もカーキャリーが分離せずにロボットに変形する……いわゆるアニメ準拠の変形パターンになっており、それはマスターピースでも同様でした。 キャブとキャリア部が分離し、キャブ単体でロボットに変形、さらにキャリア部と合体して大型ロボットになるという、オリジナルトイの変形ギミックを踏襲したリメイクは、ついぞ作られることがなかったわけです。 そんななか、ついに新シリーズ “シージ” においてオリジナルトイ準拠の合体変形ギミックを搭載したウルトラマグナスが復活しました。 G1のテイストを色濃く残した、手に持つとずしりと重いボディは新シリーズ第1弾ラインナップの最後を飾るに相応しい迫力となっています。 では、レビューしていきます。 ロボットモード アニメのイメージだと、もう少しスマートだった気もする(声も確か速水奨さんだったし)んですが、この太マッチョ感もいいですね。身体はゴリゴリなのに顔は涼しげなイケメンというギャップもまたよし。 小型化が進む昨今にあって、見ための大きさはの直近のリーダークラスアイテムに較べてもさらに小振りですが、中のヒトがいるぶん密度があり、なかなかの重量感。 メインカラーのブルーは塗装と成型色が半々といった感じ。かなり濃い色になっていて、ホワイトやレッドとの対比が鮮やかです。各部のシルバーの塗装もいいアクセントになっています。 ウェザリング塗装は胸部とリアスカート(ビークルモードのフロント部)、太股に爪先、あとなぜか前腕アーマーの内側に施されています。 オリジナルと違って、この状態から直接外装を追加する仕組みになっているので、可動部や可動範囲など、基本構造は合体状態と変わりありません。 この形態でとくに別の名前が付いているわけではないので、やはり中のヒトと呼ぶしかないんですが、設定としてはこっちがマグナスの本来の姿なんでしたっけ? ビークルモード 中のヒトが単独で変形したものがこちら。 カーキャリーのキャブにあたる車両ですが、オリジナルではロボットモード同様オプティマスとまったく同じかたちでしたが、こちらはオプティマス以上にアレンジ強めでまったく異なる外観になっています。 変形パターンはギミックの関係もあるんでしょうが、、オプティマスに較べてかなり簡素になっていて、後ろから見たらロボットモードの拳が丸見えだったり、ちょっと雑な部分もちらほら…… カーキャリーモード。 G1テイスト溢れる見ためだったロボットモードに較べ、こちらのモードはアレンジ強め。正直、あまりウルトラマグナスっぽくはないです。 多数のジョイントでがっちり固定され、キャブとキャリアの間に可動部はありません。 後部ドアの開閉など、カーキャリーとしてのギミックもとくになく、キャリア内部にほかのキャラを載せたりすることも基本不可能。 まぁ、マイクロマスターくらいなら側面のパネルを開いて入れられないこともないですが、サイズ感が妙なことになってしまいます。 サイドスワイプなどのデラックスクラスが変形した車両なら、キャリアの上に2台載せるのがやっと。 付属武装 RT-15 ステソスコピック ディテクター W-HV-1000 シミュラクラム ブラスター C-30 マグネティック インデューザー ランチャー 比較画像
同じ画像を使うのは3回めになりますが、シージにおける3クラスのサイズ感はこの通り。 とくに語られているわけではありませんが、シージにおいても実写版のスタジオシリーズと同じようなキャラクター間のサイズ統一ということをある程度意識ているのかもしれません。 レジェンズクラスをなくしたことも、ならばそういうことなのかもしれないと納得できます。 以下、イメージカット さすがに重いため、スタンド用の3㎜穴はありませんが、リアスカート(ビークルモードのフロントパーツ)5㎜穴で代用することはできます。ただ、どちらにせよあまりお勧めはしません。
以上、“SG ウルトラマグナス” でした。 おそらくは今回が初めてとなる、オリジナルトイのギミックを再現したリメイクアイテムとなったSG版ウルトラマグナス。 しかし、オリジナルのギミックをそのまま再現したのでは、前シリーズ、パワーオブザプライムのリーダークラスと同様の合体ギミックになっていたところを、ボイジャークラス相当の本体に外装を着せる……アーマーアップ方式を採用することでシージの基本コンセプトとなる武装組み替えにマッチすると同時に、しっかり独自性も出せた良リメイクになったのではないかと思います。 これまでただでかいという印象が強かったリーダークラスアイテムですが、今回のウルトラマグナスは違います。 ボイジャークラス相当のアイテムに追加パーツを合体させてリーダークラスとする……同じことはパワーオブザプライムでも行われていたのですが、PPでは、結局のところ合体形態はボイジャークラス以下のアイテムに較べてやはり極端に大きく、並べると違和感があったのは確かです。 もちろん、単体として見るぶんにはそれもいいんですけどね。 一方、今回のSG版ウルトラマグナスは、ボイジャークラス以下のアイテムと同じ世界観のキャラクターとして違和感のない大きさになっています。見ために小さくなっているぶん、ぎゅっと凝縮され、密度が増しています。 これは、本文でも書きましたが、実写版スタジオシリーズで掲げられたキャラクター間のサイズ統一ということもきっと意識しているのでしょう。 普段プラモとか作っている人たちにとっては当たり前のことなんですが、トランスフォーマーもようやくそのへんのことを考えるようになってきたみたいです(笑)。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 とうとうA装備を買う前にC装備のほうが届いてしまった…… まぁ、手は空いていたので作りましたし、だからレビューもしてしまいますが。 さて、出演作品となるNTについては、まだ観ていないのでなんとも言えませんが、純粋な劇場用新作のガンダムということになるとOOの劇場版以来、宇宙世紀作品に絞るとF91以来になるんでしょうか? オリジンやUCは、あくまでOVAの劇場公開と解釈をしているので、やっぱりそうなりますよね。 物語に関してはまだ観ていないので置くとして、ここでは登場メカニック……MSについて少し触れたいと思います。 “機動戦士ガンダムF91” では、主役機のガンダムF91のほか、新登場の敵組織クロスボーン・バンガードのMSなど、いわゆる新規デザインされたMS、MAは全12機種(漏れがあったらすみません)が登場しています。 その一作前、“機動戦士ガンダム 逆襲のシャア” では、アムロとシャア、それぞれの最終搭乗機となったニューガンダムとサザビーを始め、全8機種(色違いは含みません)が登場。 それらに対し、“機動戦士ガンダムNT” に登場した完全新型のMSは、ナラティブガンダム一機のみ……形態変化を加味しても、たったの3パターンだけです。あとはすべて既存機のバリエーション。 ガンプラに目を移すと、これまでHGUCで発売されたものは一般が4アイテム。プレバンでも4アイテム。完全新規となったのはナラティブガンダム A装備のみで、今回のC装備も含め、あとはすべて既存キットのバリエ。 なんだろうな、この片手間な感じ…… 時代が違うといえばそれまでなのかもしれませんが、正直やる気が感じられない。 UC NEXT 100プロジェクトなるものが発表され、NTはその先陣を切るかたちで公開されたわけですが、それがこんな、過去の遺産で食い繋ぐようなものになってしまっているのはどうなのか…… まぁ、これはあくまで登場MSやそのガンプラキットに限った僕の個人的な感想なので、実際に作品も観ればまた考えが変わるかもしれませんけども。 それでは、レビューに移りたいと思います。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 このC装備は当初は想定されていなかった仕様で、ユニコーンガンダム用の予備のサイコフレームを内部フレームとしてではなく、装甲として強引に装着しています。 装甲を足すなら足すで、もともとなかった部分に被せればいいものを、ある部分にさらに被せるかたちになっているので、全体のボリュームに対して手脚が異様に細い、妙なプロポーションになってしまっています。 急造感を強調したアンバランスなデザインは意図したものではあるんでしょうが、はっきり言って格好悪い。 でも、初回封入特典でこのナラティブガンダムなどの設定画と機体解説が載ったブックレットが付いてくるんですが、そこに描かれている設定画は案外マシなんです。あれを忠実に立体化できていればよかったんですが、キット化に伴ってのバランス調整を失敗した感じです。 イメージ的には、ニューガンダムとユニコーンガンダムを足して3で割った感じ(笑)。どこかの国が作った紛い物と言われても納得しそうな雰囲気があります。 キットとしては、さすが最新キットだけあって色分け、可動共におおむね良好ではあります。 唯一、脇腹のセンサーらしきもの(デストロイモードのユニコーンの肩から生えているものとほぼ同じ形状のものです)の色分けだけはシールでもフォローされていないので塗っています。 あと、説明書にはとくになんの指示もないんですが、ツインアイ用のシールには通常のグリーンのものとNT-D発動時(?)を再現するためのレッドのものが付属。ただし、新BDシリーズのようにパーツが二組入っているわけではないので、どちらか一方を選択することになります。今回は普通にグリーンのシールを使いました。 造型的にはふくらはぎのダクトスリットの開口など、注目すべき部分もありますが、一方でどうしてここで手を抜いたんだ? という部分もあり、詰めの甘さが散見されます。 付属武装 ビームライフル また、専用アタッチメントを介して腰裏にマウント可能。 ただ、このアタッチメントを着けていない状態のリアアーマー中央にぽっかり空いている空洞が非常に気になる…… ビームサーベル なお、付属のビーム刃はよくある汎用パーツの流用ではなく、サイコフレームと同じランナーに含まれています。つまりは硬質クリアパーツ。 色は汎用パーツよりも赤みが強く、反りなどの不安はありませんが、逆に硬過ぎて破損の心配が。 あと、これは個体差かもしれませんが、根元部分にけっこう大きな気泡ができているのが気になります。 シールド 画像を撮るのを忘れてしまいましたが、バックパックにもマウントできます。ただし、固定ピンによる接続なので、回転や角度の変更はできません。 裏面にはニューガンダムのシールドのようにビームキャノンとミサイルが装備されていますが、まさかの一体成型。外側のミサイルには肉抜きがあり、さらにミサイルだけならまだしも、キャノンの砲口までもがなかばシールドに埋まった造型になっています。 こんな状態で撃ったらシールド先端が吹っ飛びますよ。というか、そもそもキャノンは開口されてないけどね。 もちろん色分けもされていないので、今回は塗りましたが(ちょっと色が濃過ぎましたが)、ここはパーツ分割でしっかり造型してほしかったところです。 比較画像
以下、イメージカット 腹部の前後可動や、脚部付け根のスライド可動、膝、足首の可動域の広さなどは、なるほど干渉の少ないスマートなボディゆえに、先のグスタフ・カールなどよりは目に見えてよく動くように思えます。 そう、下半身は問題ないんです。 問題は上半身……肩です。 このナラティブガンダム、肩が装甲ごと前方にスライドする構造になっています。オリジン系のザクのキットとほぼ同じ機構ですね。 しかし、グスタフ・カールのように肩間接自体が引き出せる構造に較べて可動範囲は狭く、なにより上方向への跳ね上げがほぼできないので、いわゆる肩の入ったポーズがとれません。 さらに、肩アーマーもユニコ-ンと同じ挟み込みタイプなので常に腕と水平になっており、まるで分厚い肩パッドの入ったスーツを着ているようなぎこちなさが常につきまといます。 なんで素直に引き出し式の肩間接にしなかったんだろう? A装備との兼ね合い? いや、あのキャプチャーもアームで繋がってるようだから、腕だけで保持するわけじゃないし……うーん、わからん。 あとから気付いたんですが、バックショットの画像、右肩のサイコフレーム装甲が外れてますね…… とまぁ、そんな理由で四十肩なので、イマイチポージングが決まらない。 あと、脚部可動が優秀だといっても、例によって太股に較べて脛が異様に長いので立て膝も綺麗にできないし、よく動く足首も中途半端に造型したシリンダーディティールがぶつ切りになってるのが見えてみっともなかったり……けっこう粗が目立ちます。 以上、“HGUC ナラティブガンダム C装備” でした。 OOの劇場版から8年。 宇宙世紀作品に絞ると、F91から数えて実に27年。 となれば、必然気合いも入ろうというもの……だと思うんですが、どうなんだこれ? 作品の内容については実際に観るまでなんとも言えないんですが、大前提として僕はMSが好きなんですよね。なので、新作の劇場版に新規デザインの新型MSが続々出てくる……そんな情報があれば、きっと劇場に足を運んだと思うんです。 でも、NTに関しては皆さんご承知の通り。正直、観たいという気持ちが湧きませんでした。そして、それはある程度あらすじを知ってしまった今でも同様です。 僕は、もはやガンダムの新作はバンダイが関連商品を売るためのプロモーションに過ぎないと思っていますが、だとしても、完全新規で発売されたHGUCキットが1種のみで、あとはすべて既存キットの流用というNT関連の展開はさすがにどうかと思いますよ。 まぁ、ディジェやグスタフ・カールのキット化もNTの波及効果と見る向きもあるかとは思いますが。 せめて唯一の完全新規キット、ナラティブガンダムの出来が申し分ないものならまだよかったんですが、レビュー本文でも言及している通り、詰めの甘さが目立ちます。 コアファイターも、分離は無理だとしても、旧HGUC ガンダムみたく単体で付属させるべきだったんじゃないのか? 重箱の隅をつつくようなことを言ってるのかもしれませんが、ある意味特別な作品、特別な機体のはずですし、手を抜かず、丁寧に作ってほしかったと思うわけです。 プレバン受注のB装備拡張セットは注文済みなので、いずれはA装備も購入したうえでまとめててレビューしたいと思ってはいるんですが、なんだかなぁ…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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