なんとか発売日ギリギリでいつもお世話になってるネットショップで在庫が復活し、まずまず適正な価格でゲットできました。 いやぁねぇ、ひょっとしたら発売後一気に暴落するんじゃないかと思って少し様子見してたんですよね。ダイナザウラーのような先例もありましたし。 そもそも海外版と日本版のちがいといえば、日本版のパッケージや説明書の一部に日本語のシールが貼られるだけで内容そのものはまったく一緒なのに価格設定が全然違うということもあって、売れ行き自体どうなるのかわかりませんでしたし。 今のところ、おおよそ20~15%offくらいで安定しているようです。暴落も高騰もしませんでしたね。まぁ、なんにせよある程度安く買えてよかった。 と、いきなりけち臭い話をしてしまいました。でも切実な問題ですし。 アメリカの玩具会社ハズブロが、日本の複数の玩具会社から色んなキャラクターを寄せ集めて作ったのがトランスフォーマー(かなり乱暴な解釈ですが)というシリーズで、なかでもダイアクロンやミクロマンなどから多くのキャラクターを提供していたタカラ(現タカラトミー)が日本におけるトランスフォーマーの販売権を得ることになります。しかし、当然他社の商品は販売できず、結果として初期トランスフォーマーの中には日本未発売のアイテムもけっこうな数がありました。 そういったキャラクターは、玩具が発売されないだけでなく、アニメでの出番も大幅にカットされていました。 今回の主役のジェットファイヤーも、そんなふうに日本において不遇を託ったキャラクターの一人です。 ジェットファイヤーの元ネタは、“超時空要塞 マクロス” に登場する可変専用機 “バルキリー” です。タカトクトイスから発売されたものの仕様変更品が、海外ではそのままトランスフォーマー・ジェットファイヤーとして発売されていたもよう。 日本では実写映画第2作 “トランスフォーマー リベンジ” に登場して少し知名度が上がったかもしれません。まぁ、それ以前以後と、ヘケヘケやレジェンズなどでG1デザインに近いかたちでのリメイクもされてきましたが、今回のシージ版がその決定版となったのではないかと思います。 では、レビューしていきます。 ロボットモード アイアンハイドとかでも感じることですが、実際の玩具のデザインとアニメのデザインがかけ離れていることは初代アニメではよくあることです。ジェットファイヤーはまだマシなほうかな。 あと、でかいです(笑)。 プロポーションが標準的なので、単体で写った画像だとイメージしにくいですが、とにかくでかいです。 アニメでも他のキャラクターよりかなり大柄に描かれていましたが、それ以上にでかいです。ていうかでか過ぎでしょ、これ。 ビークルモード SFジェット機にトランスフォーム。 こちらもアニメデザインを忠実に再現。 画像ではわかりませんが、機種下と機体後部(ロボットモードの脛)から計3基のランディングギアが展開します。 スーパーパックを装備したバルキリーのファイターモードが元のはずなんですが、本来2基あるアーパーパックは一体化して巨大なコンテナ状の物体になり、さらに全体のフォルムもかなり角張ったものになっているのでもはやバルキリーの面影はほとんどなし。 今回はそのでかさも相まって、戦闘機とうよりはの大型の輸送機か、爆撃機のような印象です。 なお、いちおう底面中央には5㎜……よりちょっと大きい穴(ビス用の穴)が空いていますが、汎用スタンドを使った空間ディスプレイはあまりお勧めしません。 付属武装 ロボットモード(アーマーアップ) そもそもアニメだとこの形態になることはあったんだろうか? いろいろ探してみたけど、その状態の画像しか見つかりませんでしたよ。 ビークルモード(アーマーアップ) JF-25 HS フォトン ミサイル スカイ ランチャー パーツがビス留めされていたり、連結以外にもなにかギミックがありそうな気配もありますが、とくになにもありません(笑)。 砲口は5㎜穴になっており、付属のエフェクトパーツ等を取り付け可能です。 SF-M2 ラジオグラフ ブースター HS フォトン ミサイル JF-15 HP ジェットブースト パーティクル ビーム キャノン スカイシールド バトルマスク スカイシールド エアリアル アーマー エフェクトパーツ 懸架グリップ 比較画像 ちなみに、ヘケヘケ版はボイジャークラスで、レレジェンズ版はリーダークラス。そして今回のシージ版が新設のコマンダークラスということで、リメイクのたびにサイズが大きくなっています。 同じシージシリーズから、デラックスクラスとサイズ差はこの通り。 ロボットモードで並べると、デラックスクラスでも大柄なアイアンハイドでも赤ん坊に見えます。 もっとも、頭身はほぼ変わらないので、スケールが間違ってるような気になります。1/144と1/60を並べてる感じとでもいいましょうか。 これはさすがにジェットファイヤーでか過ぎですよね…… リーダークラスにして、パワーオブザプライム版のオプティマスくらいのサイズにするという選択肢はなかったんだろうか? 一方のビークルモードでは、さほど違和感は感じないんですけどね。
以下、イメージカット 腰こそ背中のパックが干渉してわずかしか動きませんが、ちゃんと足首もスイングします(ただし最初のロックを外すときが異様に固いですが)し、腕や脚には巨体をかっちり支えるクリック機構が備わっています。 拳は親指以外の4指が一体で可動し、平手から握り手にする際には内側に武器保持用の5㎜穴が迫り出してきます。 首の稼動もそこそこ柔軟で、大きく上を見上げることもでき、飛行イメージのポージングもばっちり。 ただし、やはりスタンドを使った空間ディスプレイは想定されていないようで、定番の腰裏や股下に利用できそうな穴はありません。せいぜい背部パック中央にある5㎜穴が補助用に使えるくらいですね。 デフォルトの状態で武器をすべて前面に向けた一斉射撃イメージもなかなかの迫力。エフェクトパーツも色々な組み合わせて取り付けられるので楽しいです。 ミサイルの先からもなにか出てますが、気にしないでください(笑)。 以上、“SG ジェットファイヤー” でした。
おそらく初めてになるアニメデザインに忠実な造型に、胸のエンブレムの回転などの細かいギミック、そしてシージ基準の高い可動性能と、初代アニメのファンも納得のリメイクになったのではないかと思います。 ただ、でかい…… 確かに、ほかのキャラよりはかなり大柄ではあったと思いますが、それにしたって限度があるんじゃないかなぁ? さすがにでか過ぎでしょ、これ。 ギミックを盛り込み過ぎてでかくせざるをえなかたっというならともかく、この内容ならリーダークラスはもちろん、ボイジャークラスでも十分再現可能でしょう。 まぁ、ボイジャークラスで出されたら、今度は小さ過ぎると文句を言ってたでしょうけどね。となるとやっぱリーダークラスが順当だったような…… これだけのサイズにするなら、オリジナルでオメガスプリームと連動できる基地モードに変形するとか、それこそガウォークモードへの完全変形とかも組み込めたと思うんだよなぁ。 結果単純にでかいだけで、内容的に価格に見合ったものなのかどうかよくわからないというのが正直な感想です。 まず、箱のサイズからしてユナイトウォリアーズ(ボイジャークラス1体、デラックスクラス4体の5体セット)の半分以下で、その段階で思ったより小さいな、という印象です。 実際に取り出した中身のボリュームはほぼ同じようなものなので、諸々の過程を鑑みれば、定価18,000円という日本での価格は、まぁそんなものかという気もするんですが、プレイバリューはどう考えてもコンバイナー合体戦士のほうが上ですからね。 あと、オメガスプリームが過去のタイタンクラスからお値段据え置きになっているので、それと比較してもやはり割高感は否めません。 というか、これはむしろオメガスプリームの据え置き価格がサービスと解釈すべきところなんだろうか? といったところで、こんかいは終了。 またのご訪問を。
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基地モードに変形できる大型トランスフォーマーのリメイクでハブられてたキャラをウエポナイザーという新カテゴリで単独リメイクするシリーズ(長い!)第3弾です。 ディセプティコン側からは初のエントリーとなりますね。 G1オリジナルのブラントは、ダイナザウラー(トリプティコン)の基地モードで取り付けるオプションパーツで、ビーストモードでは余剰となるものを組み合わせた移動砲台(戦車?)になります。 いわゆるドローンで、おそらく一個のキャラクターとしての意思のようなものは設定されてなかったんじゃないかと思います。 ブラントという固有名があったことすら、僕は今回のこのリメイクで知りました。 先に発売されたコグやシックスガンもガードロボということでドローンに近い存在だったと思いますが、一応ロボットモードへの変形を備えていたので、正式なトランスフォーマー=キャラクターの1体に数えていましたが、ブラントにはあくまでオプションの一つに過ぎないという認識でした。 それが今回の単独でのリメイクにあたり、新規にロボットモードが設定されたことで晴れて単体のキャラクター=トランスフォーマーに昇格したこということでしょうか。 ウエポナイザーとして、本体が複数のパーツに分解できる基本仕様はコグやシックスガンと共通ながら、ぞれぞれのパーツは特徴はまた違った感じになっています。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード 円筒形の頭部に横一文字のゴーグルタイプの目、口にあたる部分はダクト状と、なにか別作品の量産型やられメカのような顔付きは、オリジナルのドローンっぽさを踏襲しているように思います。。 しーじにおける設定画どなっているのかは知りませんが、あくまでガードロボとしてプログラムに沿って動き、個体としての意思はないというほうがそれらしいかなぁ。 プライムに登場したビーコンのような位置づけで、複数の個体が存在していても面白ですね。 ウェザリング塗装は腕部クロー表面のみと、またかなり控えめになっています。 ビークルモード 移動砲台(高射砲?)にトランスフォーム。 というか、こちらが本来の姿ですね。 ウエポナイザーの共通仕様として、普通のトランスフォーマーと違い、一旦いくつかのパーツをバラす必要があるため、変形というよりはほぼ組み換えです。 ブラントの場合は、コグやシックスガンよりも組み換え率がたかくなっています。なにせ、主砲の砲身からして両の脛パーツを直列に繋いだものですからね。 形状そのものはオリジナルにかなり近く、砲塔も基部で回転するほか、上下に仰角をとることもできます。 ウエポンモード TTC-AD ボルテックス キャノン TTC-MD ハイドラリック マウラー クロー TTC-MFM プロキシミティ ブースト モジュール TTC-HP オブリビオ ランチャー TTC-HD ターレット アーマー TTC-CR アゴナイザー ブラスター TTC-CMA マイクロエレクトロ アンプリファイア 比較画像 しかし、手持ち以外に全身に多数の武器を装備(ディティール含む)し、ウェポンモードでもほぼすべてのパーツになにかしらの射撃武器要素のなるオートボットの2体とは対照的に、ブラントの本体にはほとんど武器要素がありません。 ウエポンモードでもどちらかというと近接格闘寄りの構成になっているように思います。 同じウエポナイザーでも方向性がかなり違いますね。
以下、イメージカット また、前腕クローが思ったほど動かないのも地味にがっかりした部分。銃などの手持ち武器もまず保持できず、肘の5㎜穴に取り付けるくらいしかできないないのは少し残念ではあります。 ちょっと小さい気もしますが、わりとそれぽい感じにはなってますね。 余った前半部分(ロボットモードの上半身)はフルチルトのビークルモードに取り柄受けたら面白いことになりました。 以上、“SG ブラント” でした。 一月のインターバルを経てシージ再開です。 ようやくディセプティコン側にもウエポナイザーが加わり、組み合わせの幅が広がりました。 射撃武器メインのオートボット2体とはまた違うアプローチで面白いですが、やはりクセの強いパーツ構成は人を選ぶかもしれません。 あとやっぱりこういうシリーズでは互換性というか、接続の規格統一は大事だと思うんです。 ちょっと言葉にするとわかりにくいんですが、実際にシージシリーズに触れてる人なら少なからず経験があるはず。 たとえばこのブラントだと、ターレットアーマーの裏面に5㎜軸が三つあるんですが。そのうちの左右の間隔と、サウドウェーブの背面2箇所に開いている穴の間隔が合わない……結果そこには取り付けられない、とかけっこうあるんですよね。 なんというか、痒いところに手が届かないもどかしい感じとでもいいますか。 よくわかりませんね、すみません(笑)。 さて、シージは現在12月発売アイテムまで予約が解禁されており、先のワンダーフェスティバルにおいては1月発売アイテムの発表もありました。さらにそれ以降もリーダークラス・アストロトレインやボイジャークラス・エイプフェイスが控えています。 エイプフェイスが来るとなると当然スナップドラゴンも期待できますが、それもシージ内で出してくるのだろうか? そうなると、シージの展開は1年を超えることになりそうですね。 ここ最近のG1リメイク系のシリーズは、だいたい1年で一区切りとなっていたので、シージもまたそうなるものと思っていたんですが。 ここへきてまだリカラー、リデコではない完全新規のアイテムを繰り出してくることからも、タカトミ、ハズブロのシージに懸ける強い思いを感じずにいられません。 その一方でけっこうメインどころのキャラを店舗限定で販売しているところはちょっと気になりますけどね。 ラチェットとかストリークとかスカイワープとか、日本でもちゃんと発売してくれるんだろうか? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 スタジオシリーズのコンストラクティコン3体め。デバステーターの右脚を担当するロングハウルの登場です。 リベンジ劇中では、前作での敗北後、海中に遺棄されていたメガトロンのサルベージに向かう場面で初登場。 遠目ながらもほかにコンストラクティコンよりも一回り以上大きな巨体で海に飛び込んでいくシーンが印象的でした。 同型の別個体が複数いるのもほかのコンストラクティコンと同様で、デバステーターに合体する個体以外にスタースクリームやラヴィッジとともにサムを追跡するシーンでも姿が確認できるほか、次作 “ダークサイドムーン” では頭部に手脚だけを生やしたものがイゴールという固有名で登場(スタジオシリーズでもダークサイドムーン版メガトロンのオマケとして立体化)しています。 リベンジ公開時にもボイジャークラス(RD版)とEZコレクションの2パターンで発売されていますが、今回もボイジャークラスで、RD版にはなかったデバステーターへの合体ギミックを再現したリメイクとなっています。 では、レビューしていきます。 ロボットモード ただ、一緒に登場した連中と較べたら明らかに大きいです。 今回のSS版では劇中で共演しているランページとミックスマスターも同じボイジャークラスになりますが、細いだけで高さはあるランページはともかく、ミックスマスターのほうはかなり小柄に見えます。そのへんのサイズ感は一体どうなるのか…… さすがにスタジオシリーズだけあって造型は細かく、塗装もしっかりされていて、少なくともロボットモードでのまとまりは非常にいいです。初見の段階で、このずんぐり具合はむしろ可愛いとさえ思っていました。 だから気になるのはサイズだけ。 ビークルモード 大型のダンプトラックにトランスフォーム。 劇中では実在するダンプ、キャタピラー・773Bに変形していますが、先行したランページ、スクラップメタル同様ライセンスは取得されていないので、あくまでそれらしい形状のダンプです。 変形難度は低め。おおよそのパターンはRD版に近いですが、よりシンプルになっています。 RD版では再現されていた運転席前の手摺りが移動して太腿の装甲になる過程はオミットされ、ロボットモードではディティールとして処理されています。 というか、そもそもビークルモードで運転席前に手摺りがないよ。その他、全体に省かれたディティールがけっこうありますね、 まぁ、デバステーターへの合体を再現するにあたり、強度確保のために従来のスタジオシリーズアイテムよりも多少大振りなパーツが多かったり、構造もどちらかというと単純になってしまうのはある程度仕方ないとは思います。 でも、だとしてももう少しどうにかできなかったのか? 欲を言えば、やはり建設車両ですし、ビークルモードでもそれなりのギミックがあってほしいところです。 実際にスクラップメタルではショベルアームにUW版デバスターのスカベンジャー以上の可動性能がありましたし、来月発売のハイタワーのクレーンも、おそらくそれなりに動くことでしょう。 しかし、このロングハウルの荷台は完全固定です。ランページのブレードも動きませんでした。 なんでデラックスクラスよりもボイジャークラスのほうがプレイバリューが低いのか? まぁ、例に挙げたショベルアームやクレーンは直接変形に組み込まれるわけでもないし、動かしやすいんでしょうが。 ただそれでも、見ためにちゃんと変形してくれるならまだいいんですが…… なんというか、PP版プレダキングを彷彿とさせますね。 まだロボットモードが上手くまとまっているのが救いですが、これでデバステーター合体時の出来がお粗末だったりしたら…… 合体モード とりあえず一番重要なのは強度。彼とランページとでリーダー。ボイジャー、デラックスそれぞれ2体ずつを支えなければならないわけですが、どうなんだろうなぁ。 一応、一番負荷がかかりそうなところ(ロボットモードの股関節)にはクリックが仕込まれてはいますが。 比較画像 あれ? でも、それだとハイタワーがデラックスクラスなのはおかしくないか? 劇中だとすごくでかいイメージですが、直接絡んだのって実はスキッズとマッドフラップくらいでしたね。あとは人間。 あの双子のロボットモードってバンブルビーの腰くらいだったし、ならそんなものなのか…… まぁ、猫背でほぼ四つ足歩行でしたし、そもそも高さはそんなになくてもいいのかな。 アーシー、クロミア、エリータワンの3体がセットでデラックスクラスとして発売されるようですが、スキッズ & マッドフラップもSS版ならセットでデラックスクラスになるんでしょうか? 以下、イメージカット 頭部は上下には動きませんが、変形都合も合あって180度回転できます。 一方で腕部については標準的な可動は備えているものの、肩のタイヤが干渉するため少々窮屈。手首やクローも固定で、なにより全体に太短いためRD版のような特徴的な動きは付けられません。まぁ、劇中デザインの再現という意味ではこれが正しいわけですが。 なお、前腕のガワを引っ繰り返して展開することで、RD版のブレード展開時のような雰囲気にすることはできます。 以上、“SS デセプティコン ロングハウル” でした。
モノによって出来がマチマチという印象の強いスタジオシリーズですが、そんななかでもコンストラクティコンはデバステ-ターへの合体ギミックを盛り込む必要から、ほかの単体トイよりも強度が求められ、結果、いくらか構造が単純化している部分があります。 ランページの場合は、ロボットモードのスタイルが特殊ということもあり、腕部構造はけっこう複雑でしたが、今回のロングハウルのロボットモードは少し太めという以外はわりとオーソドックスな人型だったため変形パターンもRD版よりも簡易なものになり、触った感じもシージなどのG1リメイク系トイに近いものがありました。それはスクラップメタルにも言えることですが。 まぁ、強度や安定性が増しているぶんには歓迎なんですが、やはり気になるのはビークルモードの処理です。 実車のメーカーからライセンスを得て作られているアイテムも多く並ぶなかで、これだとさすがに浮いてしまいます。 建設車両ならではのギミックが仕込まれているのが理想ですが、それが無理ならせめて形状、ディティールだけでもしっかり作り込んで欲しい。 ロボットモードのパーツが丸見えとか、そんなのG1系リメイクでも最近ほとんど見かけないっていうのに…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 いやぁ、待ってましたよ、サウンドウェーブ。 トランスフォーマーのなかで1番好きなキャラクターです。 小学校入学前に買ってもらった旧オリジナルトイをいまだに持ってますからね。 まぁ、保存状態はおせじにもいいとは言えませんが、処分せずに手許に残している者のなかでは当然一番古いです。次に古いのがブロードキャストかな? 一般的にも人気のあるキャラだけに、過去にも度々リメイクされてきましたが、いわゆるサイバトロンモードをイメージしたシルエットでSFカーに変形するタイプが続いたり、レジェンズでようやくテープレコーダーに変形する型が出ると思ったら、ブロードキャストのリデコでイマイチサウンドウエーブに見えないうえにヘッドマスター仕様だったりと、なかなか個人的に納得のいくアイテムは出てきませんでした。 マスターピース版はかなり理想に近いものでしたが、あれはやはり別格ですからね。 コレクションサイズでサウンドウェーブらしいサウンドウェーブが現れるのを、けっこう長い間待っていたような気がします。 なので、まさにようやく、といった感じですね。 とはいえ、今回のシージ版はオリジナルのテープレコーダーに変形できないので完璧とは言えないところが残念ではありますが、その代わりにニッチな第三形態が加わり、開発陣のこだわりが感じられる内容になっています。 では、なぜか前月に先行するかたちで発売されたレーザービークとラヴィッジも、合わせてレビューしていきたいと思います。 サウンドウェーブ ロボットモード もちろん腕部や脚部の形状も、G1アニメやオリジナルトイのイメージを強く残しつつ、細部にわたってディティールアップしたものになっています。 背面にバックパック(ブースター部分が上を向いているように見えますが)が追加されたのが、今回のシージ版のロボットモードほぼ唯一の独自要素と言ってもいいくらい、サウンドウェーブです。 頭部にはショックウェーブ同様の集光ギミックが搭載されていますが、出力面が広いため、ショックウエーブほどの効果は得られないのが惜しいところ。 また、前回レビューしたプロールとは対照的に、胸部や前腕、脛にけっこう派手めのウェザリングが施されています。とくに胸部カセットホルダーはバキバキに割れたスマホ画面みたいでちょっとやり過ぎ感が…… 正直、ここまでのダメージ表現はサウンドウエーブのイメージじゃないんだよなぁ。 さらに、左の拳は人差し指を少し伸ばした状態で造型されており、肘が深く曲げられることも手伝って「イジェ~クト!」ポーズもばっちり。 MP版では指が可動しましたが、さすがにそこまでは再現できす。常に左の人差し指だけちょっと伸ばしてるのは不自然ではありますが…… もちろん、カセット(ウエポン?)モードに変形したレーザービークやラヴィッジを収納することもできます。ただし、一度に収納できるのは1体のみ。 ビークルモード 古典SFに登場しそうなスペースシップにトランスフォーム。 過去のサイバトロンモードモチーフのサウンドウェーブは世紀末感漂うマッスルカーに変形するパターンが多かったように思いますが、今回はオートボットとの対比の意味もあるのか、飛行タイプのビークルモードとなりました。 艦橋に当たる部分はクリアパーツで再現されていますが、そのサイズ感から察するに、本来はかなり大きなものとしてイメージされているようです。質量保存の法則は無視です(笑)。 ロボットモードの胸部が機体の真後ろに配置されるところなんかは、スタースクリームと共通していて面白いですね。もちろん、この状態でもカセットホルダーの開閉は可能です。 底面にはこの形態でディスプレイするためのスタンド穴も完備されています。 街灯モード でもこれ、少なくとも日本の公式サイトなどではまったく言及されていませんし、普通に購入しただけではほとんどの人がまず気付かないと思います。 なんでこんな仕様にしたのか、意味がわかりません。そもそもブラックライトってそんなに身近にあるものなの? 街灯モードのことに話を戻しますが、変形は至って簡単で、頭部を収納してバックパックを被せ、下半身を前後に180度回したあと腕部を後ろにたたむだけです。 アニメのシーンがあまり記憶にないので、その程度忠実に再現されているのかはわかりませんが、これで騙されるやつはよっほどだと思いますよ(笑)。 だって、ほとんどそのまんまだし。サウンドウェーブ要素丸出しだし。ディセプティコンマーク書いてあるし。 まぁ、らしいといえばらしい形態で、ネタとしても面白いからいいんですけどね。 付属武器 HI-KEP コンカッション ブラスター LR-HD ソニック キャノン EMXT ブリッツ チャージ ブラスター USW HG ソニック コンプレッション メガ-ブラスター レーザービーク ビーストモード 底面で5㎜軸を起こすことができるので、それを利用すれば飛行状態でのディスプレイも楽です。 ウエポンモード V1 ソニックサージ ドローン アーマー アーマーとあるので、増加装甲、もしくは盾のイメージで捉えていますが、ドローンともあるので、この状態で誘導兵器となるのかもしれません。 ラヴィッジ ビーストモード ウエポンモード V2 ソニックサージ ドローン アーマー 比較画像
次にレーザービーク(コンドル)を両形態で。 左からMP版、今回のシージ版、オリジナル(トランスフォーマーコレクション版)です。 やはりシージ版が一回り以上小さいですが、基本のシルエットは変わらず。三者三様、それぞれにそれぞれの良さがあります。 ちなみに、MP版は変形させ過ぎてブースターの可動ヒンジが両方とも割れてしまいました(画像ではそれぞれ引っかけているだけ)…… モール限定でもいいから、コンドルだけ単品で発売してくれないかなぁ。あとついでにラットバットも。 ラットバット欲しいけど、サウンドブラスターが付いてくる(逆だし)のはちょっと厳しい……だからウイングシングで我慢してるんですが。 最後にラヴィッジ(ジャガー)も両形態で。 これも左からMP版、シージ版、オリジナル(トランスフォーマーコレクション版)です。 レーザービークとは対照的に、それぞれにけっこう印象の違うチーム・ラヴィッジ。 2Dから3に進化したMP版にはまた感動したものですが、シージ版はその流れを踏襲しつつもサイズの限界を感じる仕上がりになってしまいましたね。 ダメとまでは言いませんが、やっぱりこれはジャガーじゃないないよ。 以下、イメージカット バトルマスター、マイクロマスターと絡めて。 レーザービークとラヴィッジは、やっぱりかせっとをただ貼りつけているようにしか見えないなぁ。 しかも5㎜軸の位置が揃ってないから、左右の肩なんかにそれぞれ取り付けた場合、位置がずれて左右対称にできないという…… 以上、“SG サウンドウェーブ & サウンドウェーブスパイパトロール(レーザービーク & ラヴィッジ)” でした。 サウンドウエーブというと、初代アニメでのエフェクトのかかった政宗一成氏の美声が今なお思い出されます。 ほとんど感情を表さず、でもメガトロンには忠実で淡々と任務をこなすその姿は僕のなかでのクールキャラの元祖といっていいかも。 今回のシージ版は、そんな初代アニメのイメージにかなり忠実なロボットモードを再現しつつ予想外の重武装にできたり、古典SFをモチーフにしたような巨大宇宙戦艦型ビークルモード以外にまさかの街灯モードへの変形を取り入れたり、もちろん外せないレーザービーク、ラヴィッジの収納ギミックも含め、古参ファンと新規ファン、両方を満足させられる良リメイクになったと思います。 これで裏モードとしてテープレコーダーへの変形ギミックも盛り込まれていたら完璧だったんですが……まぁ、何度も言いますまい。 あとはライバルとして並べられるブロードキャスト(ブラスター)の発売があるかどうか…… 6月は新規アイテムの発売はなく(なぜかスタジオシリーズも発売されず、トランスフォーマー関連は一月おやすみになりますね)、このサウンドウェーブの発売をもってシージも一つの区切りを迎えたような気がします。 7月以降はデラックスクラス以上でもパーシャル、リデコアイテムがちらほら出てきますが、それでも新規クラスとなるコマンダークラス(いつだったか、間違えてウルトラクラスとか言ってた気がしますが)のジェットファイヤーや、まだ発売時期未定のタイタンクラス、オメガスプリームなど注目アイテムが控えています。 さらなる隠し球は……さすがにないかもしれませんが、リリーススケジュールに前シリーズ、パワーオブザプライムでの教訓が活きているように思えるのは僕だけではないはず(笑)。 なお、レジェンズはひっそりと、でも本気で終了した模様。 まぁ、ジェネレーションセレクトが始まったからね。役割はそっちが引き継ぐということで。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 日本でサイバトロン(オートボット)の副官といえばマイスター(ジャズ)ですが、海外玩具やアメコミでは彼が副官となる場合が多いようです。思いのほか重要キャラ扱いされてます。 どうでもいいけど、公式サイトのメイン画像、なんで彼だけ棒立ちなんですかね? さて、直近ではモール限定のUW-EX コンボイグランドプライムの合体要員として、コンバイナー仕様で発売されたり、アニメイテッド版では黒いボディでバイクに変形するなどほぼ別人になっていたりと、G1オリジナルデザイン準拠のリメイクとなると、マスターピースを除くとヘケヘケ以来、ということになりますかね。 着々と数を増してくオートボット戦士たちのなかでも一際目立つ白いボディ。 緊急車両繋がりのマイクロマスターと一緒にレビューしていきます。 プロール ロボットモード 背面はすっきり。両肩のウイング(ビークルモードのドア)は裏面にもしっかりディティールが入っています。 一方、脛裏のスカスカ感は少し残念。踵をこんなに大きくとるくらいなら、その半分を使って蓋でもできなかったんだろうか? また、ほかのシリーズアイテムが共通してややつやを抑えたカラーリングなのに対し、彼はホワイト部分がかなりつやつやしているのもちょっと気になります。 ウェザリングも一切ないし、なんか別のシリーズのアイテムみたい…… ビークルモード オリジナルはパトカー仕様の日産フェアレディZ・S130型に変形しますが、今回はその雰囲気を多少残したやけに鼻の長いフューチャーカータイプにトランスフォーム。 形状的にはサイバトロンモードらしいですが、カラーパターンは完全にパトカー。ちゃんとパトライトも付いてるし。 車体側面、ドア部分にはおそらくサイバトロン文字でなにか書いてあります。“警視庁” とかだったら面白いけど。 フロントおよびリアのウインドウ部は薄いブルーのクリアパーツの裏面にメカニカルなディティールが施され、シルバーで塗装されています。 変形パターンはヘケヘケ版やマスターピース、そしてたぶんオリジナルから大きな変化はなく、シンプルかつ王道。 付属武器 W-45 アシッドペレット ストライクブラスター パトライト取り付けた “アックスモード” は公式仕様ですが、銃口部分が5㎜軸になっているわけではないので、実際の斧のように持つことはできません。 同時発売のクロミアの付属武器が計4パーツからなり、組み替えも2パターンあったのに較べると、どうしてももの足りなく感じてしまいますね。 レッドヒート & ステイクアウト ロボットモード 元ネタはおなじみ “トランスフォーマーZ” より、レスキューパトロールチーム4名のうちの2名が選抜。 左がレッドヒート(旧名レッドホット・日本名ファイヤー)でトップショットの仕様変更品。 右のステイクアウト(日本名ホーリー)もロードハンドラーかスウィンドラーのそれかと思ったんですが、地味に完全新規でした。 両者ともに相変わらず小さいうえに重心が後方に偏りがちで自立もままならないときもありますが、手脚に加えて腰も可動と、昔のミニボットから考えるとすごい進化ですねぇ。 ビークルモード レッドヒートが消防はしご車、ステイクアウトがアメリカン仕様のパトカーにトランスフォーム。 レッドヒートはトップショットでは砲塔だった部分がはしごユニットに変更され、基部で回転するほかはしご自体も上下に可動、さらに真ん中で降りたたむことができます。 ステイクアウトは実写版バリケードのようなカラーリングがなかなか格好いいんですが、後部(脚部)の合わせが悪く、若干浮いた感じになってしまします。これは個体差なのか、そもそもの設計に問題があるのか…… ちなみに、バリケードっぽいですが、彼はれっきとしたオートボット戦士です。 ウエポンモード バイナーブースト サルベージ ブラスター 比較画像 今回のシージ版では(モール限定のジェネレーションセレクトではありますが)リカラー頭部変更でスモークスクリーンの発売が決定していますが、ヘケヘケ版でも同じくスモークスクリーンとストリークがリカラー(頭部も同型)で発売されています。 シージ版ストリークは発売されるんだろうか?
レッドヒートとトップショット。 こんな小さなアイテムでもしっかり頭部を変更してくる丁寧さには感心しますが、なんで同じことをディセプティコンバトルマスターではできないのか……(笑) ビークルモードでも、メインユニットと成型色の変更は当然として、前面の塗装面積を拡大することで車体がちゃんと消防車に見えますもんね。 ステイクアウトとロードハンドラー、スウィンドラーと。 単体で触っているときには、ロードハンドラーによく似てる……と思ってたんですが、実際に並べてみると全然違う。太股と脛の長さの割合を見るとわかりやすいですね。 以下、イメージカット 以上、“SG プロール” でした。
ちょっと極端なプロポーションは好みが分かれるかもしれませんが、個人的には古き良きトランスフォーマーの雰囲気が強くてけっこう好きです。 ただ、武装がテーマのシージにしては貧相過ぎる付属品だったり、表面処理が妙につやつやしてるうえにウェザリング塗装もなかったりと、どうもシリーズの方向性からは微妙にずれた感じになってしまっているのは気になりました。 今後、同じ型でバリケードとスモークスクリーンが発売されますが、その二つも公式画像を見る限りウェザリングはないっぽいんだよなぁ…… べつにウェザリングなんてなくていい……というか、ないほうがいいんですけど、大多数がそうなってるなかでポツンと真っ新ボディのヒトがいるのはおかしいし。 やるならやるで徹底してほしんですよねぇ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 前シリーズであるパワーオブザプライムのテーマの一つに、ウーマントランスフォーマーの充実というものがあり、実際にエリータワン、ムーンレーサー、ノヴァスター(旧名ファイヤースター)という、お世辞にも知名度が高いとはいえない3キャラクターが発売されました。 今回のクロミアのリメイクも、そんな流れの延長ということでしょうか。 ただ、先の3体がコンバイナー仕様だったことを思うと、どうせならあと2体も同じ仕様にして、ウーマンオートボットだけで合体戦士が成立するようにしてほしかったという気持ちもあります。 海外では限定品(海外版ジェネレーションセレクトだったかしら)ながらグリーンライトというキャラがムーンレーサーおよびノヴァスターのリカラー頭部換えで発売されていますが、それでもあと1体足りてない…… まぁ、仮にクロミアも同様のコンバイナー仕様で発売されたとしても、手脚担当4体がほぼ同じ型というのも面白みがないですけどね。 なんだかなぁ…… レビューに移ります。 クロミア ロボットモード 腰や足裏に余計なパーツやガワがくっついていることもなく、コンバイナー仕様という制限がなくなったことを差し引いても、ムーンレサーたちからの進化が窺えます。 顔については派手なアイラインやルージュは引かれておらず、ムーンレーサーたちに較べて非常にあっさり。まるで仏像みたいな穏やかさ(笑)ですが、たぶんこれが彼女のすっぴん。 まぁ、舞台は戦争まっただ中ですからね。化粧なんてしてる場合じゃないよね。 顔や腹部、膝などは塗装で再現。シリーズの売りの一つであるウェザリング塗装は、少なくともロボットモードの表面には見られません。 ビークルモード SFカーにトランスフォーム。 フォルムはやはりムーンレーサー等とほぼ一緒ですが、前後が若干短くなったため、とりあえず車には見えます。 変形パターンも似通っていますが、むしろ簡略化されています。ただ後部、前腕のガワの合わせが微妙にすっきり決まらない部分は変わらず。 おなじく後部、ロボットモードの頭部および首を引っ繰り返した収納した部分に3㎜軸が2本並んでいて、そこに後述のグレネード2個を並べて取り付けるのがデフォルトとなります。エンジンあるいは排気口のイメージかと。 フロント部分にのみわずかにウェザリングが施されています。 付属武装 SR ハッシュヒューズ & RT-5 アンチサーモ ブラスター EMP グレネード 武装の連結例 テラクサドン ビーストモード 飛行形態 ウエポンモード バイナリー エッジウイング スカッシュ 付属のエフェクトパーツは斬撃(というか打撃?)をイメージしたもの。 接続の規格がライオナイザーの斬撃エフェクトと同じなので、交換や併用も可能です。 比較画像 最後にテラクサドン。 同じビーストタイプのバトルマスター、ライオナイザーと各形態で。 テラクサドンは横幅があるぶん、ライオナイザーよりボリュームがあるように見えます。 ウエポンモードでの汎用性も、テラクサドンのほうが上でしょうか。 以下、イメージカット もう一点、言及しておかなければならないのは、腰の可動が事実上死んでしまっている点。 基本的な構造はやはりムーンレーサーたちと同じなんですが、下腹部から股関節を覆うようにはめ込まれたパンツ(ほかに表現が思いつかなかった)のせいで股関節が回転させられないんですよね。 パンツさえ外せば股関節は普通に回転可能なので、最初の立て膝の画像のように、腰を捻ったポージングもできますが、履いていないので安心できません。 これは……見ため重視ということなんですかねぇ? 確かにムーンレーサーたちに較べてそのへんの造型は格段によくなってはいるんですが。 以上、“SG クロミア” でした。
ムーンレーサーなどのパーシャルということで、一部パーツ流用、構造も踏襲されていて先の2体とほぼ同じ感覚で触ることができます。 コンバイナー仕様アイテムのパーシャルでコンバイナーギミックがないものって、ひょっとしたら初めてなんじゃないですかね? コンバイナー仕様でなくなったから……というわけでもないのでしょうが、パーシャル基と較べてプロポーションや造型はぐっとよくなったものの、ガワの処理や自立バランスの悪さなど、パーシャル基で気になっていた部分をほぼそのまま引き継いでいたり、腰の可動が死んでいるところなどは正直微妙な気持ちになりました。 でも、頭部がほぼ真上を向けるのはいいですね。まさか、匍匐前進からの狙撃姿勢がとれるトランスフォーマーが現れるとは思わなかった。それだけでも個人的には高評価です。 それからアイアンハイドとの関係性。 パーシャル基から頭一つ小さくなったのも、彼との並びを意識して調整されたのかもしれません。その甲斐あって(?)、お似合いの二人になりました。 でも、わざわざ発売月をずらした意味はあったのかなぁ? たぶんないんだろうなぁ(笑)。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 実写映画最新作 “バンブルビー” に登場するオプティマスプライムです。 公開前のトレーラー映像では、G1デザインに酷似した姿のサウンドウェーブやショックウェーブが登場したことでも話題になりましたが、このオプティマスプライムもまさに初代G1オプティマスをリアルに3DCG化したような姿になっています。 ちなみにこの姿は、劇中で地球を訪れたあとにトレーラートラックをスキャンしてからの姿……つまりアースモードとなります。それ以前のサイバトロンモードは、もう少し以前の実写版オプティマスに近い雰囲気のようです。 なお初めに断っておきますが、実際の映画はまだ見ていません。大まかな流れはネット等で押さえております。ロストエイジや最後の騎士王よりは面白そう……かな? 物語は、実写第1作を遡ること20年前が舞台になっており、一応世界観は共有しているもよう。 サイバトロン星におけるオートボットとディセプティコンの戦いはオートボットが劣勢となり、挽回を期した司令官オプティマスプライムが地球にバンブルビーを派遣する、というところからスタート。第1作でバンブルビーだけが地球に潜伏していた背景が語られるわけですが、最後には彼を迎えにオプティマスも地球にやってくるらしく、第1作にそのまま続けるには矛盾が生じるような内容になっていると思うんですが…… まぁ、回を重ねるごとに後付け後付けでつじつまが合わなくなっているのは今に始まったことではないので、あまり気にしないことにします。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード プロポーションはG1がベースということもあり、箱を積み重ねたような印象は残ししつつ、しっかりとメリハリの利いたラインに仕上がっています。 随所にメカニカルなディティールも入り、これまでの実写版のデザインからまったく乖離してしまっているわけではありませんが、なんの予備知識もなくポンとこれを渡されても、実写版のトイなのか、いわゆるジェネレーションズラインのトイなのか、すぐには判断できないかもしれません。どちらでも通用するデザインになっていると思います。 これまで無数に作られてきたオプティマスのなかでもかなり上位の格好良さです。ただ、正面向きが格好いいのはある意味当たり前。個人的に素晴らしいと感じたのは後ろ姿。 同じスタジオシリーズのリベンジ版(ほか)オプティマスがガワ(ビークルモードの天井)をそのまま背負っているのに対し、こちらは確かにガワをたたんでいることには変わりないんですが、しっかりディティールの入った裏面を表に向けることでちゃんと背中を表現。5㎜穴が空いているのもスタジオシリーズではちょっと珍しいですね。 ぎっしりパーツが詰まった感じの脛裏や、タンクで蓋をする太股裏なども密度感があっていい感じです。 ビークルモード 劇中では初代アニメ同様フレートライナーCOEに変形するようですが、今回ライセンス取得はされておらず、あくまでそれっぽいトレーラーキャブに変形。 ロボットモード以上にG1っぽい。後部のディティールなども、かなり実車に近いかたちで再現されているようです。思いっきり隙間空いてるんですけど、こういうものらしい。 変形パターンはシージ版に近い部分もあり、そのあたりにもシージ版含めてオリジナルへのオマージュが感じられます。 複数のパネルをぱちぱちと閉じていって、ほぼ真四角の車体ができあがる様は気持ちいいです。ただ、フロントグリルの中央のパーツが、本来はツライチに収まるはずなんでしょうが、どうしてもちょっとずれて浮いた感じになってしまうのが気になります。 比較画像
ドロップキックとシャッターの2体はスタジオシリーズのデラックスクラスでも標準的な小ささ(笑)なので、並べるとオプティマスがかなり大きく見えますね。
以下、イメージカット 可動性能について順を追って。 まず頭部は接続自体はボール接続なんですが、ほぼ首がないような状態で、頭部と基部が干渉してあまりスムーズに回せず、上下動もごくわずかにしかできません。 腕部については、肩上部のライトのようなパーツはクランク上に可動すので、これを逃がすことで腕部を横方向に水平まで上げることは可能です。しかし、肩間接は変形都合で多少後ろに動くくらいで引き出しや跳ね上げはできず、間接自体が少し低い位置にあることもあって腕を真っ直ぐ前に伸ばしたり、ましてや上に上げたりしようものならけっこう不細工な感じになってしまいます。 脚部は、リベンジ版のように正座こそできませんが非常によく動きます。足首のそこそこ柔軟に動くので、かなり大股を開いた状態でも比較的しっかり接地できますし、画像のような片足での自立や、立て膝もかなり自然に決まります。 ただ弄っていて気になったのは、各部パーツの固定の甘さ。 胸部フロントガラスや背面に重装的に折りたたまれたガワに前腕のガワ、脛に詰め込まれたパーツなど、とにかく外れやすいです。 ここを動かせばあちらが外れ、あっちを動かせばこちらが外れ……ということの繰り返し。 まぁ、そのせいで本体形状が維持できないということもないので、ポージング後に修正すれば済む話なんですが。 あと、これは個体差でしょうが、脚の付け根が緩めでした。 以上、“SS オプティマスプライム(バンブルビー版)” でした。 これまでの実写版のデザインから一転、G1オリジナルデザインを強く意識した姿は、まさしく実写版コンボイ。 オプティマスプライムではなく、ここはあえてコンボイと呼びたい。そんな感覚です。 過去の実写版オプティマスに納得がいかなかった人でも、このデザインならすんなり受け容れられたんじゃないでしょうか。 肝心のトイでは、そんなデザインをかなり忠実に再現。 ガワの処理は前腕部分こそ少しかさばる印象はあるものの、背面は最終的に細かくディティールが入ったパーツで蓋をする格好になっていて、。同じスタジオシリーズのリベンジ版(とそのパーシャル)やシージ版がビークルモードの天井部分をほぼそのまま背負っていたのに較べると、非常にすっきりと綺麗にまとまっています。 肩の接続位置の低さや、各部のパネル状パーツが外れやすいなど、いくつか細かい点は気になるものの、可動性能自体は十分。 ビークルモードも、G1テイスト溢れる真四角のフォルムは完璧です。ここ最近のオプティマスのリメイクトイでたびたび気になっていた後面の処理もかなり実車に近付けようという努力が見られて好印象。そのへん、PPとは雲泥の差ですな(笑)。 さて、今後のスタジオシリーズにおけるバンブルビー関連アイテムの展開は、車に変形するバージョンのドロップキックの発売が決定しているだけでしたかね。 おそらくハリアーに変形するバージョンのシャッターと、ブリッツウイングくらいは来るでしょうが、サウンドウェーブやショックウェーブはどうかなぁ? やっぱりシージ版で代用するしかないのかなぁ。 個人的にはラヴィッジが欲しいです。めちゃくちゃ小さくなりそうですが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 情けなくも格好いい永遠のナンバー2、スタースクリームはディセプティコンでもメガトロンと並んでリメイク機会の多いキャラクターです。 前シリーズのパワーオブザプライムでもコンバイナー仕様で発売されましたし、実写版スタジオシリーズでも第1作版に続いてリベンジ版も発売されています。 それだけ何度もリメイクされ、ごく短いスパンで複数のアイテムが発売されるのも、人気が高い証拠。ただそれだけに、ファンが納得するものを作るのはなかなか難しいことだろうと思います。 実際、PP版の出来は残念なものでした。 1番の難点はシールまみれだったことですが、それはまぁシリーズそのものの問題でもあるので置くとしても、合体ギミックを仕込む必要から手脚が異様に太くなった姿は僕が思うスタースクリームの姿からはかけ離れていて、ちょっと受け容れられませんでした。 ほかにもいろいろ不満はありましたが、そんなスタースクリームっぽい誰か(笑)の発売からおよそ9ヶ月、遂に理想的なプロポーションのスタースクリーム本人(笑)が登場してくれました。 というわけで、ディセプティコン三大幹部の二人め、航空参謀スタースクリーム、レビューしていきます。 ロボットモード 一応サイバトロンモードのはずですが、少なくとも正面から見た姿にその雰囲気はほとんどありません。一方で背面はビークルモードの要素が強く、3基のメインスラスターなど、独自のアレンジに。 ビークルモードのデザインに変更があったこともあり、胸部キャノピーに関してはまたダミーパーツということになりますが、クリアパーツ製で内部ディティールも施されるなど、しっかり作り込まれています。しかも、腰の回転軸で分割されているわずかな部分も塗装で済ませたりせず、ちゃんとクリアパーツ使っているところなんて実に丁寧。 目もクリアパーツで一応集光ギミックもあるんですが、残念ながらショックウェーブほどの効果はありません。 大きなウイングはそれぞれ1パーツ成型ですが、裏面(正面)には肉抜きを逆手に取ったディティールがびっしり。ディセプティコンマークもプリントされています。 カラーは成型色メインですが、そのぶんウェザリングは多めで、ロボットモード正面だけでも胸部、前腕、脛に施されています。 ビークルモード いわゆるガワ変形の類いはありますが、内部のパーツ移動はなかなか面白く、最終的に機首およびウイングが綺麗にツライチになる完成形は非常に気持ちがいいです。 ロボットモードの胸部パーツがメインエンジンのように配置されるのも面白いですね。ただ、このパーツが変形時に動かすときにけっこうな頻度で外れます。まぁ、簡単にはめ直せますし、なにもしていないときにポロリするというわけでもないので許容範囲ですが。 なお、このビークルモードでは機首およびウイングと、機体表面のほぼ全面にウェザリングが施されています。ていうか被弾し過ぎだろ(笑)。 付属武器 HPI ナルレイ レーザー ランチャー バトルマスター エイムレス 2月、3月はバトルマスターおよびマイクロマスターが合計3アイテムずつ発売されたので、それらをまとめて一回のレビューで紹介していたんですが、4月以降は発売数が減ることもあり、今後はデラックスクラス以上のアイテムをメインに、バトルマスター、マイクロマスターはそのオマケ的な扱いでフォローしていきたいと思います。 そんなわけで、ここでディセプティコンサイドのバトルマスター、エイムレスをご紹介。 エイムレスは本来、ターゲットマスターのミスファイアーの相方で、レジェンズで相方と一緒に発売されたのも記憶に新しいかと思います。 なお、同時発売のマイクロマスター、サウンドウェーブ・スパイパトロール(レーザービーク & ラヴィッジ)については、サウンドウェーブの発売後に一緒にレビューしたいと思います。 ロボットモード わざわざ完全新規で作っといて、どういうことなんだろう? こんなことなら、ちゃんと差別化されてたレジェンズ版の流用のほうがよかったんじゃないかなぁ? ウエポンモード マニフォールド パーティカル ブラスター 付属のエフェクトパーツは電撃というか、怪光線というか、けっこう特殊な形状をしたものが二つ。 比較画像
ただ、確かにメガトロンを含めたディセプティコンの幹部たちがほぼ同じサイズで揃うのは嬉しいことなんですが、個人的にはスタースクリームはデラックスクラスでもよかったかな、という気がするんですね。 アイアンハイドの例もありますし、デラックスクラスでもほかの幹部たちと並べて違和感がないくらいのサイズにはできたと思うんです。 もちろん、ボイジャークラスにしたからこそのこのクオリティだとは思うんですが、後々の展開を考えるとなぁ…‥サンダークラッカーやスカイワープまではいいとして、コーンヘッズ以下のジェトロンはどうするのか?
最後にエイムレス。 パーシャル基のブローパイプ(左)、そしてレジェンズ版のエイムレス(右)と。 ご覧の通り、今回の彼は本来のエイムレスとはもはや別人。 だって、顔はブローパイプと同じなんだもん。色が違うだけなんだもん。 というか、オートボット側はヒト型以外にもいろいろ発売していくなかでディセプティコン側は同じ顔で済ませるというのはいかがなものか? 以下、イメージカット 背中のウイングも基部の二箇所で可動すので、色々と角度を変更することが可能です。 スタンド穴は股下にあります。 同シリーズのバトルマスター、マイクロマスターを装備して。 付属の武器にとくにギミックがないので、そのぶんはよそから持ってきてカバー。それがシージ。 ビークルモード用スタンド穴もあるので、飛行シーンの再現も可能。 さらになんちゃってガウォークモードにも。 以上、“SG スタースクリーム” + “SG エイムレス” でした。
ヘケヘケ版以来、実に11年振りの純粋なG1テイストのスタースクリームのリメイクとなりました。しかもビークルモードがあの三角ジェットとくれば、コアはファンは垂涎ものといったところでしょうか。 ちなみに僕は、そういえばそんなのも一瞬出てたな、くらいの記憶しかありません(笑)。 シージシリーズということで、ある程度のクオリティは予想していましたが、その予想以上に丁寧に作られていたことには正直驚きました。PPの時に酷いものを見ていたから、余計にそう感じたのかもしれませんが。 でも実際、確実にメガトロンより手が込んでますよ。メガトロンと違ってバリエーション展開が見込めるぶん、コストをかけることができたんでしょう、きっと。 そのバリエーションですが、サンダークラッカーについては今まさに開催中のホビーショーにて正式に日本での発売が発表されました。 スカイワープについては、海外ではバトルマスターとセットの限定品という扱いなので、日本ではどうなるのかなぁ? できれば単品で一般発売してほしいところだけど、海外限定版と同じ仕様か、もしくは単品でジェネレーションセレクト行きが現実的でしょうかね。 あとはダージ、スラスト、ラムジェットの、いわゆるコーンヘッズたちですが、今のところまったく気配がないので、少なくともシージでの発売はなさそうですね。 ただ、仮に今後発売されるとして、気になるのはやはりサイズです。 オリジナルトイの原型はすべて同じですし、アニメでも同じ体格だったはず。スタースクリーム以下の初期メンバー3人がボイジャークラスで発売される以上、コーンヘッズたちも同じボイジャークラスでリメイクしないとおかしなことになりますが……正直そんなにボイジャークラスを大量生産されると色々な意味でキツイ…… オートボットのカーロボットにあたるポジションが、ディセプティコンのジェットロン(このへんのカテゴライズは日本独自のものかもしれませんし、呼称も本来は違うかもしれません。なんとなくのニュアンスで理解してください)だと思っているので、カーロボットの多くがデラックスクラスで発売されるのなら、その対となるジェットロンもデラックスクラス発売してくれたほうが後々の展開も考えるとよかったんじゃないかなぁ、と僕は思ったりするんですが…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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