WISM、SOL、朱羅、Chaos & Pretty に続く第5のチーム、BARRETT KNIGHTS より、ランチャーさんです。 6月半ばはなにかと忙しく、製作が遅れに遅れておりましたが、ようやく完成に漕ぎつけました。 ちなみに彼女で要領を得たので、相方のランサーさんの完成は間もなく。朱羅 蒼衣のときのように続けてレビューできればと思っております。 さて、発表段階ではその得物の規格外のでかさに度肝を抜かれたBARRETT KNIGHTS ですが、実際ド迫力です。 もっとも、あくまで巨大武装がメインということなのか、武装モードでも本体は案外おとなしめ。パーツ数も実はそれほど多くなく、箱の厚みもラプター以下です。 しかし、後頭部から生える謎の触手や、KNIGHT=騎士ということでエングレービングをイメージしたメタリック仕様のラインデカールなど、巨大武装以外の見所ももちろん満載。 シリーズの正規ナンバリング10体めを飾るに相応しい、豪華な内容になっていると思います。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに一部塗装、付属の水転写式デカールの上からトップコート仕上げです。 素体モード メガミ共通素体のマシニーカは完全な流用というわけではなく、基本構造を踏襲しつつナンバリングを数えるごとにどんどんブラッシュアップされていくのが特徴。とはいえ、そもそもの完成度が高いこともあり、FAGのように目に見える進化は実感できませんが。 今回のBULLET KNIGHTS ではエーデルワイスから引き続いてふくらはぎ部分に回転軸が追加されているほか、頭部を引き出すことで首の長さの調整が可能になりました。主にドール服などを着せた際にバランスを取るための措置だそうです。 ……うん、まだ撲には早い仕様だ(笑)。 チョーカーや腕脚のリングなどのゴールドのパーツは、やはり成型色のままだと少し安っぽい感じがするのですべて塗装。 この形態ではデカールの量は少ないですが、その保護も含めて黒いボディパーツと髪、そして前段のゴールドのパーツに艶消しでコートしています。 素肌および白いパーツに関してはそのままです。 表情パーツはいつも通りに3種類をご用意。 もとよりFAGに較べて表情豊かなメガミたちですが、ここへきてその振り幅がさらに大きくなってきたい印象。 もはや名目として通常顔すらなくなってますからね。まぁ、キリッと顔がそれに相当するわけですが。 ランチャーさんの場合は、セクシー担当を決定づけたこまり顔にショック顔と、凜々しいキリッと顔からのギャップの激しさがポイント。 結果、僕のなかでこのコは普段はクールを装うも、突発的な事態に脆く、たびたびエロハプニングにも見舞われてしまうお色気ポンコツキャラとなりました(笑)。 武装モード メガミ本体の2倍以上のサイズを誇るロングランチャーがとにかく目を惹きますが、そのカウンターウエイトにもなるラージシールドの存在感もまた侮れない。 それぞれは背面に取り付けたマルチハンガーから伸びるマウントアームに接続されています。 どちらもパーツ構成は意外なほどシンプルで、見ためほどの重量もありませんが、それでもやはり重心バランスをとるのは困難。脚許がハイヒールになっていることもあり、自立はかなり厳しめです。 画像ではランチャー(武器のほうね。ややこしいな)とシールド、さらに後頭部の触手をそれぞれ絶妙な位置で接地させ、ようやく立てている状況です。 もちろん、キットにはお馴染みの簡易スタンドも付属しますが、あの細い支柱1本で支えるのはそろそろ限界にきてるんじゃないだろうか? ハイヒールになったことも含め、見ための身長は高くなっています。 武装がなくなると謎の触手の存在感が一気に増し、ヘッドギア側面のユニットやスカートアーマーの鋭利なシルエットも相まってどこか悪魔的な雰囲気になります。 ……いや、悪魔というよりもはやエイリアンっぽい? 少なくともこの状態では騎士感はほとんどありません。 なお、武装モードでは貼りつけるデカールの量がぐんと多くなります。まぁ、指定されているものすべては貼っていませんが、それでもけっこうな量で苦戦しました。 そもそも、今回は(今回も、かな)デカールを貼るか貼るまいか、けっこう悩んだんですよね。 組み替え前提のメガミと水転写式のデカールはお世辞にも相性がいいとはいえません(と、己の実力のなさを棚に上げる)し、できるだけお手軽に済ませたいというサボり根性もありました(ラプターのときにけっこう大変な思いをしましたからね)し。 でも、とりあえず素組みしてみた彼女が思いのほか地味だったんですよね。 メインカラーが黒白でシックな感じというのもあるんでしょうが、これはラインデカールくらい貼らないと締まらないぞ、と思って頑張りました。 そして2箇所ほどしくじりました……(笑) 幸い近い色味の塗料があったので、面相筆でのリタッチで修正、遠目はそれほど気にならないでしょう。うん、それでよし。 そしてトップコート。素体モードとの対比も考え、武装パーツに関しては光沢を選びました。 ただ、デカールの保護も考えてけっこう厚めに重ねたものの、気付けば塗膜やデカールに傷が付いている、というようなことが撮影中にも何度か。 コトブキヤのキットはシャープでエッジの効いたパーツも多いので、思わぬ接触であわや、という事態もありえますので、十分注意が必要ですね(と自分に言い聞かせる)。 結局、いまだかつてないほど気を遣った撮影となりました。 武装・ギミック ロングランチャー そしてデカールを貼ったのち光沢トップコート。 砲身左右のカバーに保護されたグリップは横向きのものが角度違いで2種、縦向きのものが1種付属。状況に合わせてお使いください。 さすがの大型武装ということで、本体用簡易スタンドとは別に武装用の補助スタンドも付属します。ベースは新たに六角形のものが付属しますが、本体用と同じ円形のものもそのまま付属(というか、簡易スタンドのランナーが2枚付属し、武装用のみ新規ベースを使う仕様)するので、これも状況に応じてお好みでどうぞ。 ラージシールド
マルチハンガー ライドモード ロングランチャーとラージシールド、そしてマルチハンガーのアームパーツを組み合わせた高機動移動砲座とでもいうべき形態。 まぁ、ほぼロングランチャーのまんまですが。 じゃっかんの不安はありますが、一応ランチャー用の補助スタンドで浮かせて飾ることはできます。 エネルギーチューブ(謎の触手) リード線自体にかなりの保持力があり、少なくともスカートアーマー程度のものなら取り付けてもへたることはありません。 ナイフ 比較画像 と、ここからがまともな話もちょっとしておきましょう。 素体に関しては基本構造はほぼ一緒ながら、ナンバリングを数えるごとに少しずつブラッシュアップされているというのは先にも言った通り。 朱羅とBULLET KNIGHTS で比較した場合、まず最初に気付いたのは頭部の位置ですかね。 弓兵の首、妙に長いと思いません? 実際には両者ほぼ同じ位置にあるんですが、ランチャーはチョーカーをしてるため、少し首が短く……というか標準的な長さに見えるんですね。 弓兵も武装モードでチョーカーを着けるんですが、素体モードでは外しています。しかし、頭部ジョイントの位置は同じため、素体モードでは妙に首が長く見えてしまうわけです。 BULLET KNIGHTS では頭部のボールジョイント受けを通常にすることで首の長さの調節が可能になり、この問題を解決しています(最初にも言いましたね)。 あとは脛の回転軸ですかね。 朱羅(これは蒼衣からかな?)では足首部分にあった回転軸が、BULLET KNIGHTS であふくらはぎ上あたりに移動しています。エーデルワイスからのフィードバックで、その位置が1番真円に近く、回しても不自然にならないから、だそうです。 確かに、足首で回した場合、若干ラインが崩れることもありましたからね。 細かい部分で着実に進化しているわけです。
なお、朱羅やSOLではコンビそれぞれの武装を全盛りしたスーパーモード的な仕様がありましたが、BULLET KNIGHTS では不採用(Chaos & Pretty でもなかった)。 もっとも、自由な発想での組み替えが可能なシリーズですから、ランチャーとランサー両方の武装を一人に集中されることも不可能ではありません。 ただそうなると、強度や保持力よりもむしろ置くスペースが……
以下、イメージカット 以上、“メガミデバイス BULLET NIGHTS ランチャー” でした。
なんだかんだと思いつくまま書いてくうち、久しぶりにけっこうな文字数になってしまった気がします。 まぁ、それだけ完成までに苦労した、ということで(笑)。 本当、デカール多過ぎだよ! シールドだけで止めときゃ良かった…… デカール貼ってトップコート吹いて、という作業は僕にとって鬼門です。 要は慣れなんでしょうけどね。そう思うと、実際四つめくらいでここまでできたら上等か(と自分を甘やかす)。 とまぁ、これらは自分の未熟さゆえの煩悶であり、キットそのものの出来とは一切関係ありません(笑)。相変わらず非常にいい出来です。 スカートアーマーの接続基部やガントレットの裏打ちパーツなどがポロリしやすいですが、公式ツイッターなどでもそのあたりはガンガン接着を推奨していますし、可動や組み替えに関係ない部分はすべて接着する! くらいでもいいかもしれません。 キャラクター性に目を移すと、正規のメガミとしては10人めですが、武装を抜きにしても先輩たちとは被らない しっかりした個性をこのランチャーさんは発揮できていると思います。なにより、こちら側で色々と想像(妄想)できる表情の豊かさが実にイイ。 正直、最初見たときはそれほど気にはならなかったんですけどね。実際に作って手許に置いてみると、実に可愛い。 今回のランチャーさんの登場で、我が家でのホーネットさんの立場が危うくなるかも……(笑) といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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すでにセカンドシリーズのアイテム2点の詳細発表と予約解禁もなされ、シリーズも2年目に突入することになるゾイドワイルド。 正直、1年続けばいいほうかなとも思っていたので、この展開は嬉しい限りですが、如何せん2月からの引き延ばし感がなぁ…… 個人的には数ヶ月のインターバルがあったほうがメリハリがあっていいとすら思っていたんですけどね。 まぁ、そんなこんなでファーストシリーズの最終アイテムとなりました、パキケドスです。 アニメ第1話で見切れて以降、なかなか詳細が明かされずにモヤモヤしていたものですが、相棒のアンキロックス(こっちも随分待たされた)から遅れること3ヶ月でようやく発売とあいなりました。 ただ、アニメでは完全に脇役ですし(一応、主役級の活躍をした回もあったようですが)、これが第1シーズンの最終アイテムになるのもどうなんだ? という感じではあります。 これまでも散々言ってきましたが。 こんなことなら、中途半端に焦らされたファングタイガーを最後に持ってきたほうがまだ綺麗に締められたようにも思うんですが…… とまぁ、そのあたりのことはさておき、 パキケファロサウルスをモチーフにしたゾイドというのは、おそらくは今回が初めてのはずです。 けっこうな特徴のある、そこそこメジャーな恐竜だと思いますし、あらためてみるとこれまでモチーフに選ばれなかったのが不思議なくらいです。 もっとも、二足歩行の草食恐竜というのは戦闘機械獣のモチーフとしては扱いにくいのか、過去シリーズでもイグアン(一応、イグアノドン型)やブロックスのパラブレード(パラサウロロフス型)くらいしか思いつきません。 ちなみに、僕が子供の頃はパキケファロサウルスはそれらのいわゆるカモノハシ恐竜の仲間みたいに紹介されてた記憶があるんですが(勘違いかもしれない)、実際にはトリケラトプスなどの角竜と近縁の堅頭竜というグループ(角竜、堅頭竜を合わせて周飾頭亜目)に属しています。 では、レビューに移ります。 ボーン復元 後面 各部ディティール メインの武装(?)となる頭頂部(パンフヘッドとボスクラウン)ですが、ワイルドブラストギミックの都合上、若干浮いた感じで取って付けた感は否めません。 なお、この状態では口が常に若干開いた状態で固定されており、なんとなく間抜けというか、愛嬌のある顔付きになっています。恐竜というより河童みたいですね。 背部パーツは一部組み立て済みになっていますが、そこから首、そして頭部に繋がるギミックの根幹となる部分はこちらで組む必要があり、ワイルドシリーズにしてはそこそこ組み立て難度が高いと思われるかもしれません。 復元完了 後面 各部ディティール 頭部装甲はわりとシャープな造型になっており、アイパーツの切れ長な感じでボーン形態から顔付きが一変しています。 ライダーの搭乗位置は背部。M型以上のゾイドでは首近くに跨がるパターンが多かったんですが、パキケドスの場合はギミックとの折り合いでこの位置にせざるをえなかったのだと思います。 ワイルドブラスト(本能解放)形態 各部ディティール 比較画像 基本構造の大半を流用しながらも、メインギミックではまったく違う動きを実現しているところなんかは、ガブリゲーター型でもそうでしたが、素直に感心します。 しかも、動力ユニットはM型すべてで共通なんだからなぁ。 電動アクション
なお、ギルラプターではスイッチが動力ユニットから剥き出しの状態で、なおかつウイングショーテルが干渉するため非常に押しにかったんですが、パキケドスではスイッチ部分にカバーパーツが追加され、干渉物もないため押しやすくなりました。
トリケラドゴスの例もありますし、もっとスムーズに動かすことは可能だと思うので、おそらくこれは敢えてこういう動作にしたんでしょう。 以下、イメージカット 手動で動かせるのはボスクラウンくらい。ただそれも頭部を下げるのと同じくワイルドブラスト形態への変形手順なので、静止画で見るとやはり地味な印象は否めません。 ただ、その頭部の動きに連動して口が開閉するなど、細かい部分にはこだわりが見られます。やっぱり頭突きをするときにはちゃんと口を閉じて歯を食い縛っててほしいですからね。 まぁ、このヒトの場合は嘴なので、歯があるのかどうかわかりませんが。 以上、“ZW パキケドス” でした。 とにもかくにも、ゾイドワイルド・ファーストシリーズ終了です。 昨年6月のシリーズスタート当初は、過去シリーズと互換性のない1/35スケールでの展開や、“リアルムービングキット” とは名ばかりの一体成型を多用した歩行ギミックの単純化、各種設定やタイアップアニメが露骨に低年齢向けだったりと、幼少期に第1期に触れ、その重厚なミリタリー要素に憧れた四十の身には物足りなさも感じたものでしたが、なかば惰性で追いかけていくうち、これはこれでアリだと思えるようになりました(笑)。 グラキオサウルスの、歩行からの停止、そしてワイルドブラスト発動という一連の動きには衝撃を受けましたし、モルガとグスタフの見ためと役割を入れ替えたようなキャタルガとグソックの登場にはこう来たか! と唸りました。一方で、ガノンタスやアンキロックスなどの可愛い系のゾイドに心癒やされることも。 確かにいろいろと変わった部分はありますが、ワイルドシリーズの各アイテムも紛うことなくゾイドでした。 まぁ、そもそも第1期のアイテムだって前半と後半とじゃデザインラインからして全然違ってましたしね。 初代ゴジュラスとキングゴジュラスなんか、世界観がまるで違う…… ただ、パーツ流用が多くなってくるのは時代の流れなのかなぁ、とも思います。 流用なんかほとんど数えるくらいで(コクピットや武装は共通の場合も多かったですが)あれだけの数のアイテムを世に送り出していた第1期はすごかったんだなぁ。 もっとも、今回のワイルドシリーズに関しては見ためはもちろん、ギミックもしっかり差別化されているものがほとんどですし、流用そのものを否定するつもりはありません。 でも売り方はね、もうちょっと考えるべきですね。 何度も言いますが、2月以降の引き延ばし感は、やっぱりイメージよくないです(しつこい!)。 さて、来月からは第セカンドシリーズに突入です。 まずは(おそらく)主役機となるビーストライガーとキャノンブルが発売されます。 それぞれ ”エヴォブラスト(進化解放)”、“マシンブラスト(武装解放)”という新規ギミックを搭載。それぞれのギミックユニットは交換も可能で、さらにのちには待望のオプションパーツの展開も予定されており、ファーストシリーズ以上のプレイバリューが期待されます。 それにしても、新型ライガーにどこか既視感のあるバッファローモチーフのゾイドと、アニメ第1作の後半を連装せずにいられませんが、現在放送中のアニメのほうはどうなるんですかね? まだとくに情報ないみたいですが…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 一般販売されたガンイージの宇宙仕様……というか、ガンイージの時点である程度の空間戦闘能力はあったそうなので、実質上位互換機ですね。 劇中後半で主人公機がパワーアップするのは定番ですが、量産機……それも味方側の脇役がパワーアップするのってけっこう珍しい気がします。 ただ、僕は “Vガンダム” はまともに観てないんですよね。 放送当時は中学生でした。地元でも放送はしてましたし、実際何回かは観たような記憶もあるんですが、未だに通して観ていない作品です。まぁ、後に色々な媒体を通じて大まかなストーリーやキャラクター、メカニックは押さえてはいますが。 ガンブラスターといえば、女性ばかりのMSパイロットチーム、“シュラク隊” のイメージが強いように思いますが、個人的には彼女たちよりもオデロとトマーシュの乗機という印象です。シュラク隊はガンイージとヘキサですね。 さてさて、キットとしてはガンイージ発売の段階で大方予想されていた通り、ガンブラスターのほうはプレバン限定となりました。 ガンイージから純粋にパーツが増えているのにお値段据え置きという、これまた珍しいパターンですが、そもそもガンイージの価格設定が疑問なんですよね。 ビギナ・ギナより明らかにボリュームがないのに、REの初期ラインナップと同等の3500円。もちろん、いろいろ理由はあるとは思うんですが、ガーベラとかバウとかと並べると……ねぇ。 そんなモヤモヤもあってガンイージのほうはスルーしました。どうせこっちが来ることはわかりきってたんで。よしんばプレバンならどちらも組めるんじゃないか? と淡い期待も抱いていたんですが、それは虫がよ過ぎましたね。 でも、このガンブラスターがプレバンなのに、鋼鉄の7人仕様でもないビギナ・ギナⅡが一般販売て…… みんなが忘れた頃にそっちをプレバンで出す気じゃないだろうな。 なお、すでに後発の “陸戦用ガンイージ” も発送されているようですが、そちらは購入の予定はありません。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールでの仕上げです。 そう思うと、顔付きなんかも若干似ているような気もします。 ガンイージからの変更点は、なにはともあれ背部バックパックの追加。ツインテールとも呼ばれる特徴的な可動式スラスターバインダーを2基備えた大型のバックパックを、背面装甲を覆うようなかたちで装備しています。 あと、腰部サイドアーマーとリアズカートの形状もひっそりと変更されています。これには果たしてなんの意味があったのか? なお、カラーリングもイージのときの暗めのグリーンほぼ単色という地味なものから、明るいグリーンをメインに、顎やコクピットハッチも鮮やかなレッドに変更されています。 イージから換装した機体も、わざわざこの色に塗り直したようですね。 キットは非常にシンプルで、とくに独自のギミックがあるわけでもありませんが、そのぶんプロポーションは良好。色分けも各部スラスターやダクトまでおおむねパーツ分割で再現されています。 ただ、新規のスラスターバインダーについては噴射口部分は色分けされず、シールも付属しません(画像はマーカーで塗装)。前腕のハードポイント(ビームシールドの接続分)奥にシール用意するくらいなら、こっちにもちょうだいよ。 バックパックの上下のメンスラスターも、中央のスリット部分はパーツで色分けされていますが周囲の縁は色分けされず、シールもないので完全再現には塗装が必要です。 あと色が足りないは頭部のバルカン砲くらいでしょうか。頬のダクト内部にもシールがありますが、今回は墨入れだけして貼っていません。 また、頭部メインカメラおよびツインアイはグリーンのクリアパーツ製。ツインアイにはシールがありますが、メインカメラにはありません。でも後頭部のカメラはシール再現なので、ここは統一感のためにもメインカメラにもシールが欲しかった。というか、個人的にはわざわざここをクリアパーツにしなくてもいいとすら思います。 ちなみにホイルシールはガンイージのものと同一です。 また、各種マーキングのほかマーベットやオデロ、トマーシュのパーソナルマークやシュラク隊のロゴを含むテトロンシールも付属しますが、なぜかミリエラ・カタンだけハブられてる…… 今回は左肩にシュラク隊のマーク、左腰フロントアーマーにそのリーダー、ジュンコのロゴを貼りつけました。 武装 ギミック 付属する武装類はガンイージとまったく同じです。 ビームライフル(ビームピストル) バレル部分が回転し、さらにフォアグリップが可動。 センサーはグリーンのクリアパーツで再現されていますが、グレー成型のパーツにはめ込むため、あまり目立ちません。ここは頭部メインカメラ同様、ホイルシールを用意してほしかったところです。 保持には汎用の持ち手を使います(というか、ハンドパーツはその1種のみです)。 ビームバズーカ ビームサーベル 2連装マルチランチャー ビームシールド 比較画像 並べてみると胸部や脚部など、デザインに共通性もあります。 基本的に武装類は共用が可能なはずで、実際ビームライフルはVer.Kaからの流用になりますが、実はほかのオプション類についてはそのままでは使えなかったりします。その点についてはまたのちほど。 以下、イメージカット 各種武装の保持はハンドパーツ内側のピンで固定するタイプですが、武器側の穴が浅いこともあって、とくにサーベルはけっこう外れやすいです。 ビームシールドは取り付け位置、角度は完全固定ながら、接続する前腕装甲が回転可能なのでそれほど扱いには困りません。 股関節は左右それぞれにスイング可動しますが、立て膝は微妙。 足首の可動も標準的で、接地性は良くもなく悪くもなく。 総じて普通。特徴といった特徴のないキットです(笑)。
以上、“RE ガンブラスター” でした。
良くも悪くも、すごくシンプル。慣れた人なら作成に2時間かからないと思います。 正直、今このタイミングで1/100スケールで出す意味があったのかわかりませんし、1/144スケール……HGUCでこそ欲しかったという意見もあったかと思います。 僕も、どちらかといえばガンプラはコレクション製の高い1/144スケールで欲しいというのが本音で、REでキット化された機体についても、むしろHGUCでこそ欲しい機体ばかりでした。 まぁ、そのうちのいくつかはのちにHGUCでも発売されているので、決して諦めてはいませんが。 ただ、Vガンダム関連となると少々話が違ってきます。 というのも、数年前のオールガンダムプロシェくとの際にVガンダムとV2ガンダム(とそれらのバリエーション)がHGUCでキット化されましたが、分離変形ギミックがオミットされていたからです。 しかもサイズも明らかにオーバースケールで、なるほど、これが1/144の限界なのか、と思った記憶があります。 もちろん、技術はどんどん進歩してきていますし、当時できなかったことが今はできるようになっている可能性もありますが、主役機のメインギミックを再現しないシリーズで、敵雑魚機体のそれを再現するか? という疑問があります。 仮にゾロやトムリアットがキット化されるとして、変形ギミックをオミットするなんてありえませんし、そうなってくると、選択肢としてHGUCは除外されてしまうのかな、と。 そもそも主役両機の変形ギミックをオミットした時点で、HGUCにおいてVガンダム関連を本気で展開する気はないと思うんですよね。 だったらREでそれをやるかというと、まずそんなことはないと思うんですが、それでも万に一つの可能性でも期待してしまいます。 ベスパ系のMS、けっこう好きなんですよね。 ゾロだったら一般機とクロノクル機、それに改と金型一つで3種類発売できますよ。分離変形はバウの先例があるし、流用利かないゴトラタンとかよりも、よほど現実的なんじゃないかなぁ? 肝心のキットのことほとんど書いてないわ……まぁ、よくあることですが(笑)。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 “ヘイズルⅡ” とありますが、一見しておわかりの通り、ウーンドウォートの仕様変更機です。 “ヘイズル2号機” と混同しないように注意が必要ですが、実は今回紹介するものの他にも、ウーンドウォート本体の手脚を折りたたんだものにヘイズル改の手脚を接続したもの(前々回で再現したギャプランⅡの、腕部もヘイズル改のものに交換した状態、ですかね)もヘイズルⅡと呼ぶようです。 これは、そもそもウーンドウォートがヘイズル(の素体)の代替機という位置付けのため、ヘイズルの各形態の代替としてほぼ同様の機能を有するバリエーションはすべからく “ヘイズルⅡ” と呼称する……という無茶苦茶な理屈の上に成り立っている話で、もはや2号機と間違えるとかいう以前の問題になってきます。 いくら実験段階の試行錯誤だからって、適当過ぎません? それとも “ラー” とか “アウスラ” みたいにⅡのあとにまた固有の名前が付くんでしょうか? まぁ、これもとりあえずウィキで調べた情報なので、最近のRe-Boot企画のなかでは違った解釈がなされているのかもしれません。 本当、AoZはややこしい……誰か詳しい人、教えてください(笑)。 では、とりあえずレビューします。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールでの仕上げです。 MS形態 なんと言っても背部に装備した2基のコンポジット・シールド・ブースターが目を惹きます。 本体は第5世代MS並に小柄なのに、この長ものによって30メートル級の大型MSクラスの威容に。撮影ブースの高さギリギリです。 コンポジット・シールド・ブースター2基だけで本体に匹敵する(むしろ本体以上の)ボリュームがあるため、この形態での自立はけっこう厳しめ。基本的に付属するタッチゲート式のスタンドの仕様が前提となります。 というか、Zガンダムの時のイメージが強いから、この色の機体はとにかく悪そうに見えます。 キットの色分けに関しては、まぁ標準的でしょうか。 腰のV字や肩のスタビライザー(?)先端、各部センサー類はシールでの再現となります。気付いた部分では太股外側のスラスターのイエローや指先のレッドが足りませんが、ウーンドウォートのときもそこは塗っていなかったので、今回もスルーで。 MA形態 後面 というかこれ、稼働中に変形できるんだろうか? 付属武装 コンポジット・シールド・ブースター また中央付近、おそらくIフィールド発生器と思われるディティールの内部は赤いんですが、ここも今回はそのまま。 各部パーツ差し換えで原型機でも可能だった2形態への組み替えが可能。 ライフル形態は左右握り手で保持するのみなのでけっこう不安定。 モビルビットは虫みたいで可愛いんですが、射出時の蛇腹アームニットは、なんでわざわざこんな干渉の多い位置、向きに取り付けるのか……そしてワイヤー(リード線)が短い。 なお、ウーンドウォートではビットのディスプレイ用も含めて二つのスタンドが付属しましたが、今回のヘイズルⅡに付属するスタンドは一つだけです。 ヘイズルⅡでは、あくまでブースター兼ビーム砲としての使用しか想定していないのかもしれませんね。 ビームライフル シールド 比較画像 メインカラーの変更でかなり印象が変わっていますが、何度も言うように本体の変更点はリアスカートのみ。 コンポジット・シールド・ブースターを2基に増やし、さらに手持ちのライフルとシールドも装備したことで戦闘能力は格段に向上しているように思います。 コンポジット・シールド・ブースターの増加で完全にウーンドウォートの上位互換となってしまっているヘイズルⅡですが、ギャプランⅡみたいにシールドブースター2基装備に交換したりしたら、機動力重視の近中距離戦仕様の黒い機体と、長距離援護用の白い機体でのコンビ運用とか、オレ設定で組み替えて遊ぶのも面白そうですね。
なお、 前々回の“ヘイズル改 & フルドド” のレビューでも紹介した “ギャプランⅡ” の再現にこのヘイズルⅡのリアスカートを使用しています。 ただ、あの組み合わせで合っているのかどうか、イマイチ正解がわかりません…… 以下、イメージカット 以上、“HGUC ヘイズルⅡ” でした。 物語の内容や設定はよくわからないものの、MS等のデザインは面白いから、とりあえずキットは買う……僕のAoZに対するスタンスです(笑)。 似たようなパターンで、アニメの視聴は1話で切ったけど、1/144スケールHGのキットだけはほとんど購入したというガンダムAGEやレコンギスタという例もありますね。 さてヘイズルⅡ。キットとしては以前レビューしたウーンドウォートとほぼ同じなので、製作途中はあまり新鮮味はなかったんですが、完成すると色の違いもあって原型機とはがらりと違った印象になり、並べての対比も楽しいものになったかと思います。 ただ、本体構造の脆弱さはもちろんそのままで、今後展開していくのかどうかわかりませんが、巨大オプションのコアユニットとしてはおそらく強度不足になるでしょう。ギャプランⅡの段階でけっこうヤバかったしね。 ただ単体としてみれば、ガンダムらしくないガンダムタイプMSとして造型、プロポーション、ギミックと非常に高い水準でまとまっているので、このデザインが響く人にはウーンドウォートともどもお勧めのキットではあります。 だからこそ、この型は一般販売して欲しかったなぁ。 AoZはマニア向け、というのはその通りだと思うんですが、だからといってすべてをプレバン限定にするとか、自ら間口を狭める狭めるのはどうなんだろう? 今回のヘイズルⅡがプレバンなのは仕方ないにしても、原型機のウーンドウォートはやっぱり一般にすべきだったんじゃないのかなぁ? 難しいですね。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 番組タイトルを冠した後半の主人公機ながら、一度もOPのタイトルバックを飾れなかった不遇の機体(笑)、デスティニーガンダムが13年半の時を経てHGCEとして1/144スケールでリメイクされました。 平成におけるガンダムシリーズのエポックとして、絶大な人気を博した “機動戦士ガンダム SEED”。 その人気を受けて製作された続編が、“機動戦士ガンダム SEED DESTINY” となるわけですが、当時リアルタイムで観ていた身としては、蛇足だなぁ……と感じました。 年甲斐もなくSEEDにけっこう嵌まっていたこともあり、正直「蒸し返すなよ!」という思いが強かったですね。 まぁ、一視聴者がそんなことを思ったところで放送は始まるわけで、仕方ないので(?)観ましたけれども、キラとラクスの関係に納得いかないとか、サイはどこ行ったんだ? とか、いろいろとモヤモヤしきりでした。 しかし後半になるにつれ、前作同様旧作をなぞる(SEEDはファースト、DESTINYはZのオマージュと言えます)だけではない独自要素も加わっていったことで途中離脱することなく、最後まで付き合うことができました。 DESTINYという作品の特徴としてまっ先に挙げるべきポイントは、仮にも主人公とされるキャラクターが、最終的に物語上の悪となる陣営に一貫して所属していたことだと思います。 中盤においてずっと恨んでいた(ある意味逆恨み)前作主人公を撃破しながら、こともあろうに乗り換えてからは連敗続き(まぁ、相手も乗り換えたんですが)。最終局面においてはもはや対戦相手がかつての上司である前作主人公の親友に代わり、しかもボコられて終わりという結末には哀愁すら漂います。しかも結末においてはその場にすらいないので当然蚊帳の外…… この一連の流れをもって、結局DESTINYも中盤以降はキラが主人公だった(実際、第3期OPからタイトルバックを飾ったのは彼の後半の登場機、ストライクフリーダムガンダムでしたし)と見る向きもあるかと思いますが、僕個人はDESTINYの主人公はあくまでシン・アスカだと思っています。 ごく普通の少年が戦争に翻弄されながらも必死に生きていく物語、それがSEED DESTINYだと。 おおっと、気付けばキットと直接関係のない話を長々と書き殴ってしまいました。 実はDESTINYもけっこう好きみたいです、僕(笑)。 レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 ただ、脚部はちょーっと細過ぎるかなぁ。ソールの接地面も広くなく、背負いもののせいでどうしても重心が後ろに傾くため自立はわりと厳しめ。 まぁ、あまり地面に足をついてるイメージのない機体ではありますが。 色分けは、さすが最新キットだけあって本体に関してはほぼ完璧。特徴的な隈取りはもちろん、腰サイドアーマーや脛のスラスター部分も開口したうえで裏打ちパーツにて再現される丁寧さ。しかし、ふくらはぎの可動式スラスターのみ色分けされていません(塗装するの忘れました)。 一方で武装類の細かい色分けはスルーされています。 今回はビームライフルのサイトスコープとアロンダイトの柄、そして長射程ビーム砲のお尻の部分などを塗装しています。 付属武装・ギミック MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル サイトスコープのほかにも、側面の丸と四角のモールドも塗っています。 保持には汎用の武器持ち手を使用。左右どちらにでも持たせることができます。以下の手持ち武装の保持はすべて同じ持ち手で行います。 非使用時にはそのまま腰裏にマウントすることが可能です。 RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン アンチビームシールド 前腕側面の青いアーマーパーツに直接取り付け。位置は固定で回転もできませんが、前腕肘下に回転軸があります。基本は左腕に装備するものですが、左右どちらにでも取り付け可能です。 その名の通りアンチビームコーティングは施されているんですが、本体にビームシールドを内蔵しているのにこれは必要なんだろうか? エネルギー消費だって、ハイパーデュートリオンシステムで気にする必要もないはずだし。 MMI-714 アロンダイト ビームソード M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲 MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲 ビームエフェクトは一つのみ付属。 ビームシールドと同じ素材なので、こちらもブラックライトで発光します。 光の翼 先端などはけっこう細くなっていますが、安全基準を満たすために丸みがあり、パーツの厚みもそこそこあるので破損の心配はないと思います。 なお、ウイング内部の小羽根の間にある小型スラスターは黒で塗っていますが、正面の画じゃよくわかりませんね。背面から撮るべきだった。 比較画像 ただ、所詮板状なので縁の処理や正面以外から見たときの質感が微妙なのは残念です。 一方のHGCE版は先にも言った通りピンクのクリアパーツ製でグラデーション効果はないものの厚みがあり、端々もしっかり造型され、抜けている部分もあったりと質感では確実に勝っていると思います。 というか、デスティニーもこれくらい逞しい脚でもよかったと思うんだけどなぁ。 以下、イメージカット どうしても派手なオプションに目を取られがちですが、むしろ最新キットとしての見所は本体部分にあります。 人気機体だからといって既存の構造でお茶を濁すこともなく、いくつか新たなチャレンジが試みられているのは評価できます。ただ、それが成功しているか否かはまた別の話ですが(笑)。 まず肩間接ですが、すでにHGでも定番となったポリパーツレスの引き出し式に加え、接続分をボールジョイントにしたことで柔軟性が向上しました。ただし、摩耗や経年によるへたれが少し不安ではあります。 肘は二重関節で深く曲げることができ、肩の可動とも相まってライフルやアロンダイトの両手持ちも容易です。 腹部の可動は接続方法が見直され、姿勢の保持力も良好かつ外れにくくなっています。 腰部ではサイドアーマーの基部がわずかに後方にスライドするほか、股関節もわずかに下方向にスライドし、両方を合わせることで太股の可動域が拡大します。 しかし、股関節のほうははめ込みが少々きつく、スムーズにスライドさせることはできませんでした。無理に引っぱると破損のおそれもあるので、一度腰部をバラし、股関節をずらした状態で再び元に戻すのが安全かと。 とはいえ、そこまで手間をかけてところで劇的に可動域が拡がるというわけでもないのは微妙なところ。せめて綺麗に立て膝にできるくらい動いてくれればいいんですが、膝と足首の可動は標準的ですし、そもそも太股と脛の長さのバランスがおかしいデザインなので。 バックパック中央のメインスラスターとふくらはぎのスラスターも可動します。 ほぼ斜め後ろに噴かしている状態なので、エネルギー効率悪そうで…… あと、頭部ももうちょっと反れるようだったら、アロンダイトを腰溜めに突撃するポーズも決まったんだけど。 さて、レジェンドが発売されて、コンビネーション2が再現できるのはいつのことになるやら…… 以上、“HGCE デスティニーガンダム” でした。 人気のある機体だけに、人それぞれ理想とするプロポーションがあると思いますが、今回のリメイクではその最大公約数的なアレンジが施されたのかな? と思います。 SEED系ガンダムらしい細身でスタイリッシュな本体にケレンミ溢れる大振りなオプション類は、劇中のパースの利いた決めポーズを再現するにちょうどいいバランスかのかもしれません。 まぁ、個人的にはやっぱり脛が細過ぎる気がしますけどもね。 色分けは十分。可動もよく動くゆえにいくつか気になる点が出てくるという感じで、これは贅沢な悩みと言うべきかもしれません。 ただ、将来的な保持力や関節強度にはやはり不安もあります。 久しぶり出したストフリがもうよぼよぼでしたしね。保管状況もよくなかったのかもしれませんが。 まぁ、背負いものもストフリほどの重さはないですし、2年以上の技術の積み重ねもあるはずですから、同じ結果にはならないと信じていますが。 さて、一般販売のHGCEとしては今回のデスティニーガンダムが5アイテムめですね。 第1弾のエールストライクガンダムがオールガンダムプロジェクトの一環で発売されたのがもう5年前。それから間もなくリカラーにマーキングが追加されたストライクルージュが発売され(今だときっとプレバン行き)、その後しばらく音沙汰がなくなりますが、REVIVEの流れでフリーダムガンダム。それから1年と少しの間にフォースインパルスガンダム、ストライクフリーダムガンダムと続きました。そのときは、デスティニーまで2年半もかかるとは思いませんでしたが。 なににせよ、新旧主人公機(と派生機)しか発売されてません。 かと思うと、なんの前触れもなくルナマリアの赤いガナーザクウォーリアがMGで発売されることに。 いや、REでよくない? 現状、宇宙世紀作品の機体しかリリースされたないREの間口を拡げる意味でもいい素材だと思うんですけどねぇ…… 今後数年の間にHGCEで発売されそうなのは、ジャスティスと∞ジャスティス、プロヴィデンスにレジェンドといったところでしょうか? 最有力は∞ジャスティスかな? 個人的にはレジェンド発売でザフトレッド3人を揃えたいところですが。 でも、どうせまた1年か2年は間が開くんだろうな…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 タイトルとしてはヘイズル改を先に出していますが、今回のメインはどちらかというとフルドドのほうですね。 Gファイターの思想を受け継いだTRシリーズの支援機が、MGに続いてHGUCでも完全新規で登場しました。当然のようにプレバン限定となりましたが。 もう、AOZ関連の新作きっとが一般販売されることはないんだろうな、きっと。 ……気を取り直して、 HGUC ヘイズル改が発売された頃にそもそもAOZをメインで展開していた電撃ホビーマガジンの付録で一度、フルドドは1/144スケールでキット化されています。 もちろん、HGUCのTRシリーズと連動して数々の合体形態を再現可能でしたが、あくまでも付録キットなので、白の単色ランナー1枚きり、決してボリュームのあるものではありませんでした。 今回の正式にHGUC仕様となり、細かいパーツ分割でかなりの精度でカラーリングを再現。当然、今後の展開も含めた多数の合体、組み替えギミックにも完全対応したものになっていると思われます。 一方のヘイズル改に関しては、ABS製だった間接等のパーツがKPSに、マーキングシールが水転写式デカールに変更されたほか、過去にプレバン限定で発売された系列機、ウーンドウォート用の拡張パーツが追加されています。 ただその拡張パーツ、当たり前ですがウーンドウォート専用で、ヘイズル改には対応していません。 ならいっそ、フルドドのほうに付けといてくれればいいのに…… レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと水転写式デカール、ヘイズル改のみですが、一部塗装での仕上げです。 ヘイズル改 全身に配されたスラスターや系列機の特徴でもある各部のバー状ディティールなど、非常に情報量のあるデザインは宇宙世紀シリーズのなかでもけっこう異質。そのへんは、やはり同じ模型誌発の企画である “ガンダム・センチネル” とも通じる部分かと思います。 キット自体は2005年に一般販売されたものと基本的には変わらず。なるほど、構造には相応の古さを感じますが、造型的には最新のキットになんら見劣りするものではないと思います。 さすがに細かい部分は色が足りていませんが、それでも当時の水準としてはかなりの精度で色分けが実現されています。あらためて、非常によくできたキットです。 今回は腰のV字や各部のバー状ディティール、バックパックのスラスターなど、気になる部分のみ簡単に筆塗りで対応。また、左胸部と背部ブースターポッドのセンサー部にはシールが用意されていないので、頭部センサー用シールの余白を切り貼りしています。 水転写式デカールに関しては、指定されているものをすべて貼りつけ。のちに保護のため、全体に薄くつや消しコートを噴いております。 お尻のウサギのマークがおしゃれ。 ちなみに、左のハンドパーツは画像の平手しか付属しません。 武装 ビームライフル ビームサーベル シールド シールドブースター フルドド Gファイターに連なるMS用支援機。 単独での運用はもちろん、機体をユニット単位で分離させることで、TRシリーズ各機の強化パーツとして合体させることが可能。 イメージとしては、戦闘機が分離してMSに合体する……というよりは、MS用の強化パーツを寄せ集めて戦闘機の形にした、という感じですね。 一見無人機のように見えますが、ちゃんとコクピットがあり、パイロットが乗って操縦するようです。 キットは完全新規で、色分けもわずかにグレーが足りないくらいでけっこう細かく再現されています。なので、今回はこちらは塗装はせず。 各部のマーキングは先のヘイズル改同様、水転写式デカールです。貼ったあと、保護のため薄くつや消しコートしています。 タッチゲート式の簡易スタンドが付属。専用アタッチメントを介してディスプレイが可能です。 武装・ギミック ヒートブレード クローユニット(ビームキャノン・ビームサーベル) フルドド二体合体形態 フルドドのみを2機合体させた形態。 しかし、単純に上下に連結するというものではなく、それぞれパーツ単位で分解したのち組み替えるという作業が必要なので、およそ実用性があるようには思えません。 ヒートブレードをクローユニットの後ろにそのままぶっ挿してるのとか、なんの意味があるんだろう? まぁ、実験機ということなので、いろいろ試行錯誤しているなかでの産物なのかもしれません。 言うまでもないですが、この形態を再現するため今回はフルドドを二つ購入しています。 ヘイズル・ラー 背面 武装 ロングブレードライフル ギャプランⅡ ギャプランⅡという名称ですが、コアとなるMSはガンダムTR-6[ウーンドウォート]です。 腕部と脚部をたたんだ状態のウーンドウォートに、今回のヘイズル改に付属するボーナスパーツ“TR-6用拡張パーツ” を介してギャプランTR-5[フライルー]の腕部、ヘイズル改の脚部、シールドブーター2基、フェダーインライフルなどを装着した形態になります。 まぁボーナスパーツというか、ある意味そっちが本体でヘイズル改のほうがオマケみたいな印象ですが(笑)。 シールドブースター装着のためにスカートユニットをヘイズルⅡ(このためにスカートユニットのみ組みました。ちゃんと組んだあと、いずれレビューの予定)のものと交換していますが、これで正しいのかわかりません。 足もイラストを見る限りアドバンスド・ヘイズルのハイヒールっぽい気もすんですが…… なお、拡張パーツには腕部用3種(ギャプラン腕部取り付け用、ゼク・アイン腕部取り付け用、3㎜穴の開いたもの)と脚部用2種(ヘイズル脚部取り付け用、マラサイ脚部取り付け用)がありますが、このギャプランⅡの再現以外にどのような組み合わせがあるのかわかりません…… 武装 フェダーインライフル 比較画像 以下、イメージカット 古いキットなので可動性能はそれなり。 ただ、肘は二重関節だったりと部分的に最近のキットより動く部分があったりもします。 あとハンドパーツに汎用性がないのはちょっと気になりました。せめて左にもサーベル持ち手が欲しかったかな。 ヘイズル・ラー形態で。 本体可動はもちろんヘイズル改に依存。自立もままならないバランスなので、ポージングの際はスタンドの使用は必須です。 ギャプランⅡ。 コアが華奢なウーンドウォートということもあり、保持力や安定性にはかなりの不安があります。 一応自立できるだけのバランスは保てますが、ガシガシ動かして遊ぼうと思うとそのへんの補強は絶対必要になってきます。 以上、“HGUC ガンダムTR-1 ヘイズル改 & フルドド” でした。
フルドドは過去の付録キットでも一応HGUCに対応し、一定のギミックの再現も達成できていました。 今回あらためて正式にHGUC化されたわけですが、プロポーションの見直しに加え可能な限りの色分けの実現、さらに付録版では再現しきれていなかったギミックの追加と伊達に再設計しただけのことはない、しっかりフルプライスキットとして不足ないものに仕上がっていると思います。 MGでもキット化されたAOZ関連ですが、シリーズのコンセプト的にはやはりHGサイズで多数をリリースしていく方向が合っていると思います。 僕自身、あまりAOZには詳しくはないんですが、多種のMSや支援機をパーツ単位で組み替える発想はガンダムシリーズでは珍しいというか、むしろ画期的だと思った記憶はあります。 企画が終了して十年余りが経った今になってまた活気づいてきたきっかけがなんだったのかはわかりませんが、組み替えスキーとしては押さえずにはいられません。 今現在、ウーンドウォートの改良機であるヘイズルⅡが我が家で製作待ち状態ですが、今後も実戦配備カラーのフルドド(そしてアドバンスド・ヘイズル)、プリムローズとリリースが続きます(もちろん受注済み)。 いわゆるガンダムタイプばかりですが、いずれはキハールやダンディライアンなんかの非ガンダムタイプもキット化されればいいなぁ……と思う今日この頃。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 いやぁ、待ってましたよ、サウンドウェーブ。 トランスフォーマーのなかで1番好きなキャラクターです。 小学校入学前に買ってもらった旧オリジナルトイをいまだに持ってますからね。 まぁ、保存状態はおせじにもいいとは言えませんが、処分せずに手許に残している者のなかでは当然一番古いです。次に古いのがブロードキャストかな? 一般的にも人気のあるキャラだけに、過去にも度々リメイクされてきましたが、いわゆるサイバトロンモードをイメージしたシルエットでSFカーに変形するタイプが続いたり、レジェンズでようやくテープレコーダーに変形する型が出ると思ったら、ブロードキャストのリデコでイマイチサウンドウエーブに見えないうえにヘッドマスター仕様だったりと、なかなか個人的に納得のいくアイテムは出てきませんでした。 マスターピース版はかなり理想に近いものでしたが、あれはやはり別格ですからね。 コレクションサイズでサウンドウェーブらしいサウンドウェーブが現れるのを、けっこう長い間待っていたような気がします。 なので、まさにようやく、といった感じですね。 とはいえ、今回のシージ版はオリジナルのテープレコーダーに変形できないので完璧とは言えないところが残念ではありますが、その代わりにニッチな第三形態が加わり、開発陣のこだわりが感じられる内容になっています。 では、なぜか前月に先行するかたちで発売されたレーザービークとラヴィッジも、合わせてレビューしていきたいと思います。 サウンドウェーブ ロボットモード もちろん腕部や脚部の形状も、G1アニメやオリジナルトイのイメージを強く残しつつ、細部にわたってディティールアップしたものになっています。 背面にバックパック(ブースター部分が上を向いているように見えますが)が追加されたのが、今回のシージ版のロボットモードほぼ唯一の独自要素と言ってもいいくらい、サウンドウェーブです。 頭部にはショックウェーブ同様の集光ギミックが搭載されていますが、出力面が広いため、ショックウエーブほどの効果は得られないのが惜しいところ。 また、前回レビューしたプロールとは対照的に、胸部や前腕、脛にけっこう派手めのウェザリングが施されています。とくに胸部カセットホルダーはバキバキに割れたスマホ画面みたいでちょっとやり過ぎ感が…… 正直、ここまでのダメージ表現はサウンドウエーブのイメージじゃないんだよなぁ。 さらに、左の拳は人差し指を少し伸ばした状態で造型されており、肘が深く曲げられることも手伝って「イジェ~クト!」ポーズもばっちり。 MP版では指が可動しましたが、さすがにそこまでは再現できす。常に左の人差し指だけちょっと伸ばしてるのは不自然ではありますが…… もちろん、カセット(ウエポン?)モードに変形したレーザービークやラヴィッジを収納することもできます。ただし、一度に収納できるのは1体のみ。 ビークルモード 古典SFに登場しそうなスペースシップにトランスフォーム。 過去のサイバトロンモードモチーフのサウンドウェーブは世紀末感漂うマッスルカーに変形するパターンが多かったように思いますが、今回はオートボットとの対比の意味もあるのか、飛行タイプのビークルモードとなりました。 艦橋に当たる部分はクリアパーツで再現されていますが、そのサイズ感から察するに、本来はかなり大きなものとしてイメージされているようです。質量保存の法則は無視です(笑)。 ロボットモードの胸部が機体の真後ろに配置されるところなんかは、スタースクリームと共通していて面白いですね。もちろん、この状態でもカセットホルダーの開閉は可能です。 底面にはこの形態でディスプレイするためのスタンド穴も完備されています。 街灯モード でもこれ、少なくとも日本の公式サイトなどではまったく言及されていませんし、普通に購入しただけではほとんどの人がまず気付かないと思います。 なんでこんな仕様にしたのか、意味がわかりません。そもそもブラックライトってそんなに身近にあるものなの? 街灯モードのことに話を戻しますが、変形は至って簡単で、頭部を収納してバックパックを被せ、下半身を前後に180度回したあと腕部を後ろにたたむだけです。 アニメのシーンがあまり記憶にないので、その程度忠実に再現されているのかはわかりませんが、これで騙されるやつはよっほどだと思いますよ(笑)。 だって、ほとんどそのまんまだし。サウンドウェーブ要素丸出しだし。ディセプティコンマーク書いてあるし。 まぁ、らしいといえばらしい形態で、ネタとしても面白いからいいんですけどね。 付属武器 HI-KEP コンカッション ブラスター LR-HD ソニック キャノン EMXT ブリッツ チャージ ブラスター USW HG ソニック コンプレッション メガ-ブラスター レーザービーク ビーストモード 底面で5㎜軸を起こすことができるので、それを利用すれば飛行状態でのディスプレイも楽です。 ウエポンモード V1 ソニックサージ ドローン アーマー アーマーとあるので、増加装甲、もしくは盾のイメージで捉えていますが、ドローンともあるので、この状態で誘導兵器となるのかもしれません。 ラヴィッジ ビーストモード ウエポンモード V2 ソニックサージ ドローン アーマー 比較画像
次にレーザービーク(コンドル)を両形態で。 左からMP版、今回のシージ版、オリジナル(トランスフォーマーコレクション版)です。 やはりシージ版が一回り以上小さいですが、基本のシルエットは変わらず。三者三様、それぞれにそれぞれの良さがあります。 ちなみに、MP版は変形させ過ぎてブースターの可動ヒンジが両方とも割れてしまいました(画像ではそれぞれ引っかけているだけ)…… モール限定でもいいから、コンドルだけ単品で発売してくれないかなぁ。あとついでにラットバットも。 ラットバット欲しいけど、サウンドブラスターが付いてくる(逆だし)のはちょっと厳しい……だからウイングシングで我慢してるんですが。 最後にラヴィッジ(ジャガー)も両形態で。 これも左からMP版、シージ版、オリジナル(トランスフォーマーコレクション版)です。 レーザービークとは対照的に、それぞれにけっこう印象の違うチーム・ラヴィッジ。 2Dから3に進化したMP版にはまた感動したものですが、シージ版はその流れを踏襲しつつもサイズの限界を感じる仕上がりになってしまいましたね。 ダメとまでは言いませんが、やっぱりこれはジャガーじゃないないよ。 以下、イメージカット バトルマスター、マイクロマスターと絡めて。 レーザービークとラヴィッジは、やっぱりかせっとをただ貼りつけているようにしか見えないなぁ。 しかも5㎜軸の位置が揃ってないから、左右の肩なんかにそれぞれ取り付けた場合、位置がずれて左右対称にできないという…… 以上、“SG サウンドウェーブ & サウンドウェーブスパイパトロール(レーザービーク & ラヴィッジ)” でした。 サウンドウエーブというと、初代アニメでのエフェクトのかかった政宗一成氏の美声が今なお思い出されます。 ほとんど感情を表さず、でもメガトロンには忠実で淡々と任務をこなすその姿は僕のなかでのクールキャラの元祖といっていいかも。 今回のシージ版は、そんな初代アニメのイメージにかなり忠実なロボットモードを再現しつつ予想外の重武装にできたり、古典SFをモチーフにしたような巨大宇宙戦艦型ビークルモード以外にまさかの街灯モードへの変形を取り入れたり、もちろん外せないレーザービーク、ラヴィッジの収納ギミックも含め、古参ファンと新規ファン、両方を満足させられる良リメイクになったと思います。 これで裏モードとしてテープレコーダーへの変形ギミックも盛り込まれていたら完璧だったんですが……まぁ、何度も言いますまい。 あとはライバルとして並べられるブロードキャスト(ブラスター)の発売があるかどうか…… 6月は新規アイテムの発売はなく(なぜかスタジオシリーズも発売されず、トランスフォーマー関連は一月おやすみになりますね)、このサウンドウェーブの発売をもってシージも一つの区切りを迎えたような気がします。 7月以降はデラックスクラス以上でもパーシャル、リデコアイテムがちらほら出てきますが、それでも新規クラスとなるコマンダークラス(いつだったか、間違えてウルトラクラスとか言ってた気がしますが)のジェットファイヤーや、まだ発売時期未定のタイタンクラス、オメガスプリームなど注目アイテムが控えています。 さらなる隠し球は……さすがにないかもしれませんが、リリーススケジュールに前シリーズ、パワーオブザプライムでの教訓が活きているように思えるのは僕だけではないはず(笑)。 なお、レジェンズはひっそりと、でも本気で終了した模様。 まぁ、ジェネレーションセレクトが始まったからね。役割はそっちが引き継ぐということで。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 コトブキヤが社運を賭けたともいわれるキットシリーズ、ヘキサギアの記念すべき第1弾アイテムとしてボルトレックスとともに発売されたレイブレード・インパルス。 王道ともいうべきネコ科の猛獣をモチーフにしたデザインから、大型バイクを思わせるビークルモードへの変形。そしてヒロイックなホワイトとブルーを基調としたカラーリングはまさに主人公機というような風格で、今現在に至るヘキサギアのヒットの魁となったことは間違いありません。 そんなレイブレード・インパルスのバリエーションキットが、満を持しての登場です。 今回紹介するロード・インパルスは、設定としてはレイブレード・インパルスの原型機になりますが、キット的にはレイブレードの弱点をいくつか克服したバージョンアップキットになっています。 大型機アグニレイジの登場で劣勢の雰囲気漂うリバティー・アライアンス(LA)反撃の狼煙となることができるのか? 同時発売のガバナー、白麟角と合わせてレビューしていきます。 キットは素組みに一部塗装(ロード・インパルスのみ)での仕上げです。 ロード・インパルス ゾアテックスモード 後面 ビークルモード 後面 付属武装 チェーンガン オートマチックグレネードランチャー ハウンドバイト ストライクエッジ トリックブレード 本機最大の特徴である多目的作業肢。 同一のユニット8個と先端のクローユニットからなり、フレキシブルに可動するほかクローも開閉します。 ユニットの数は任意で増減することができ、キットを複数個用意すれば無限連結も可能です。 なお、コトブキヤショップで購入の場合は特典としてユニットのランナーがもう1セット追加で付属します。 現状保持力は問題ないんですが、さすがにこれが2倍の長さになったたら先はへたれそうだなぁ…… ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角 LAがエクスパンダーやゾアントロプス・レーヴェに対抗するために開発した高性能アーマーの1種。 “白麟角” というのは、実際に対エクスパンダー戦に投入された個体(装備という表現のほうが正しいのか?)に付けられた固有名で、アーマータイプそのものの正式名称は “モノケロス” だそうです。 その能力を最大限に活かすため、人体強化計画によって生み出された強化兵士が使用することが前提の装備とのことです。 印象としてはイグナイトに近いものがありますが、あちらがどちらかというと西洋の甲冑風だったのに対し、こちらは後頭部の蓬髪など、古代中国っぽい雰囲気があります。 キットは完全新規で、特徴的なフェイス部や腹筋などの造型の精密さはもちろん、プロポーションも抜群。 構造上、腕が真っ直ぐしたに下ろせないのが少し気になりますが、実際のマッチョもそんな感じだし、まぁいいか。 メインギミックである拡張義肢のために、若干重心が後方に偏りがちで、自立は厳しい場面もあります。 フェイス部の目に当たる部分や蓬髪、腹筋に脛パーツとこれまでのガバナーキットでは最多となる計6パーツが塗装済みとなっているほか、巧みなパーツ分割で設定のカラーリングが再現されていますが、それでもまだ細かい部分の色が足りません。 まぁ、それほど気にならないので今回は塗装なしでいきます。 拳パーツは画像の平手のほか、握り手と2種類の武器持ち手が付属。 軟質性パーツはその拳パーツとヘキサグラムだけで、ほかはすべてプラパーツ(ABS含む)と、アーリーガバナーと同様の仕様になっています。今後はそれが共通仕様になるようですね。 付属武装 荷電式大型戦術刀(レーザーブレード) ライトウエイトブレード 拡張義肢 マニピュレーターは付属の刀のほかガバナー用装備各種を保持可能で、接続部の角度が違うもの2種と後述の人馬形態用の開いた状態のものの計3種が付属します。 人馬形態 比較画像 キットの基本構造はほぼ同じですが、レイブレードではボールジョイントだった体幹の接続が軸接続になり、保持力が向上する一方で柔軟性は多少失われた感はあります。 でも、まともに立てないよりは全然いい。 また、一部六角軸で固定されていた後脚の間接がすべて丸軸接続に変更され、可動性も増しています。
以下、イメージカット 保持力に関しては現状では問題ありませんが、可動部の多くに例によって汎用のジョイントパーツが使われており、これがまた動かしているとけっこうすぐに緩んでくるので将来的な不安は相変わらずです。 ビークルモードでも。 トリックブレードのクセが強くて、なんか変な虫みたいにも見えますね。 同月に発売された新作のM.S.G.、バトルランスとトライデントスピアと組み合わせたチャリオット形態(仮)はけっこうお気に入りです。 以上、“ヘキサギア ロード・インパルス & ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角” でした。
レイブレード・インパルス(ボルトレックスもですが)最大の欠点だった体幹の弱さを克服したロードインパルスですが、あくまで基本構造はそのまま踏襲しているため、改善しきれていない点も多々あります。肩の下から外れやすい前脚とか、ビークルモードにおける四肢の位置調整の煩わしさとか…… それでも、完成後けっこう早い段階で腰砕けでまともに立てなくなったレイブレードに較べれば、とにかくポージングを維持できるだけでもストレスの度合いが全然違います。 って、結局ストレス感じるのかよ!(笑) まぁね、多少のことは許容範囲です。というか、動かしていてまったくストレスを感じないヘキサギアなんかできるはずないとすら思ってますし(笑)。 新規造型分においては、やはりトリックブレードとハウンドバイトの仕様が秀逸ですね。 ハウンドバイトについては、機体のカラーリングとも相まってどこか忍者のような雰囲気も醸し出していて面白いです。でもこれ、ネタ元はたぶんバクゥだよね? ヘキサギアというシリーズ全体に関しては、個人的にどうしてもゾイドとの類似性に思いを馳せてしまいますが、このロード・インパルスとレイブレード・インパルスの外見上の差異にも、シールドライガーとブレードライガーのそれと同じような方向性を見出して勝手に納得していたり…… そういえば、本家ゾイドが展開中はずっとお休みするもんだとおもってたHMMがにわかに動き出しましたね。早くもシールドライガーDCS-Jの予約が開始されましたが、さすがに本体そのままだと今さらはキツイですね。なんか価格も跳ねあがってるし…… レブラプターまで様子見かなぁ。 最後は別の話題になっちゃいましたが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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