前シリーズであるパワーオブザプライムのテーマの一つに、ウーマントランスフォーマーの充実というものがあり、実際にエリータワン、ムーンレーサー、ノヴァスター(旧名ファイヤースター)という、お世辞にも知名度が高いとはいえない3キャラクターが発売されました。 今回のクロミアのリメイクも、そんな流れの延長ということでしょうか。 ただ、先の3体がコンバイナー仕様だったことを思うと、どうせならあと2体も同じ仕様にして、ウーマンオートボットだけで合体戦士が成立するようにしてほしかったという気持ちもあります。 海外では限定品(海外版ジェネレーションセレクトだったかしら)ながらグリーンライトというキャラがムーンレーサーおよびノヴァスターのリカラー頭部換えで発売されていますが、それでもあと1体足りてない…… まぁ、仮にクロミアも同様のコンバイナー仕様で発売されたとしても、手脚担当4体がほぼ同じ型というのも面白みがないですけどね。 なんだかなぁ…… レビューに移ります。 クロミア ロボットモード 腰や足裏に余計なパーツやガワがくっついていることもなく、コンバイナー仕様という制限がなくなったことを差し引いても、ムーンレサーたちからの進化が窺えます。 顔については派手なアイラインやルージュは引かれておらず、ムーンレーサーたちに較べて非常にあっさり。まるで仏像みたいな穏やかさ(笑)ですが、たぶんこれが彼女のすっぴん。 まぁ、舞台は戦争まっただ中ですからね。化粧なんてしてる場合じゃないよね。 顔や腹部、膝などは塗装で再現。シリーズの売りの一つであるウェザリング塗装は、少なくともロボットモードの表面には見られません。 ビークルモード SFカーにトランスフォーム。 フォルムはやはりムーンレーサー等とほぼ一緒ですが、前後が若干短くなったため、とりあえず車には見えます。 変形パターンも似通っていますが、むしろ簡略化されています。ただ後部、前腕のガワの合わせが微妙にすっきり決まらない部分は変わらず。 おなじく後部、ロボットモードの頭部および首を引っ繰り返した収納した部分に3㎜軸が2本並んでいて、そこに後述のグレネード2個を並べて取り付けるのがデフォルトとなります。エンジンあるいは排気口のイメージかと。 フロント部分にのみわずかにウェザリングが施されています。 付属武装 SR ハッシュヒューズ & RT-5 アンチサーモ ブラスター EMP グレネード 武装の連結例 テラクサドン ビーストモード 飛行形態 ウエポンモード バイナリー エッジウイング スカッシュ 付属のエフェクトパーツは斬撃(というか打撃?)をイメージしたもの。 接続の規格がライオナイザーの斬撃エフェクトと同じなので、交換や併用も可能です。 比較画像 最後にテラクサドン。 同じビーストタイプのバトルマスター、ライオナイザーと各形態で。 テラクサドンは横幅があるぶん、ライオナイザーよりボリュームがあるように見えます。 ウエポンモードでの汎用性も、テラクサドンのほうが上でしょうか。 以下、イメージカット もう一点、言及しておかなければならないのは、腰の可動が事実上死んでしまっている点。 基本的な構造はやはりムーンレーサーたちと同じなんですが、下腹部から股関節を覆うようにはめ込まれたパンツ(ほかに表現が思いつかなかった)のせいで股関節が回転させられないんですよね。 パンツさえ外せば股関節は普通に回転可能なので、最初の立て膝の画像のように、腰を捻ったポージングもできますが、履いていないので安心できません。 これは……見ため重視ということなんですかねぇ? 確かにムーンレーサーたちに較べてそのへんの造型は格段によくなってはいるんですが。 以上、“SG クロミア” でした。
ムーンレーサーなどのパーシャルということで、一部パーツ流用、構造も踏襲されていて先の2体とほぼ同じ感覚で触ることができます。 コンバイナー仕様アイテムのパーシャルでコンバイナーギミックがないものって、ひょっとしたら初めてなんじゃないですかね? コンバイナー仕様でなくなったから……というわけでもないのでしょうが、パーシャル基と較べてプロポーションや造型はぐっとよくなったものの、ガワの処理や自立バランスの悪さなど、パーシャル基で気になっていた部分をほぼそのまま引き継いでいたり、腰の可動が死んでいるところなどは正直微妙な気持ちになりました。 でも、頭部がほぼ真上を向けるのはいいですね。まさか、匍匐前進からの狙撃姿勢がとれるトランスフォーマーが現れるとは思わなかった。それだけでも個人的には高評価です。 それからアイアンハイドとの関係性。 パーシャル基から頭一つ小さくなったのも、彼との並びを意識して調整されたのかもしれません。その甲斐あって(?)、お似合いの二人になりました。 でも、わざわざ発売月をずらした意味はあったのかなぁ? たぶんないんだろうなぁ(笑)。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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リデコ、リカラーキットのリリーズが続くワイルドシリーズ。 なんか、同じタカトミのトランスフォーマーの前シリーズ、パワーオブザプライムの終末期を彷彿とさせる展開ですが、夏以降にまた新展開があるようなので、今は我慢の時ですな。 さて、今回紹介するディロフォスのモチーフであるディロフォサウルスは、第何次かわからない恐竜ブームを巻き起こした映画、ジュラシックパークでヴェロキラプトルとともに一躍メジャーになった恐竜です。 僕も子供の頃から恐竜はけっこう好きでしたが、それ以前にそんな名前の恐竜知らなかったなぁ。 サイズは小型ながら、エリマキトカゲのように首の周りに下がったひだを拡げて敵を威嚇し、さらに粘性の毒液を放つという他に類を見ない強烈なインパクトで、ある意味劇中でもっとも印象的な活躍をした恐竜だった気がします。 もっとも、それらの特徴は映画のなかだけの脚色で、実際のディロフォサウルスは襟巻きのような首のひだもなければ、毒液を吐くこともできなかったそうです。 そもそもディロフォサウルスとは “二つの隆起を持つとかげ” という意味で、頭部……鼻先から額にかけて一対の鶏冠状の隆起があることがその名前の由来。ジュラシックパーク登場のディロフォサウルスも頭部の鶏冠はありましたし、そこは一応本来の姿を再現しているといえますが、あとはサイズも含めてほぼオリジナル設定となっています。 ただ、さすがハリウッド映画の影響は大したもので、以降、ジュラシックパーク設定のディロフォサウルスが色々なところで登場することになりました。 要は嘘が広まったしまった格好ですが、まぁ、恐竜関連だとままあることですね。 それでは、レビューに移ります。 ボーン復元 後面 各部ディテール せめて頭部とか脚の爪とか、いくつか新規パーツを組み込んで多少の変化を持たせてほしかったですねぇ。 個人的には、ボディと一体成型の前脚部分の改善を望んでいたんですが…… 復元完了 後面 各部ディテール 頭部外装には、モチーフであるディロフォサウルスの名前の由来である一対の鶏冠を再現。鼻先にかけての丸みを帯びた形状とも相まって、恐竜というより鳥類っぽい雰囲気があります。 今回もまたジュラシックパーク設定が基になっているのは、首、および背中のフィン状パーツ(ディスラペルとディスシールド)を見ても明らかです。 本能解放(ワイルドブラスト)形態 アニメでも猛威を振るっていましたね。数ヶ月ぶりにたまたま見た回がちょうどそのときでした。 そのせいでまさかのディメトロドン型が四天王最強か? という…… 各部ディティール 比較画像 ディロフォースはゼンマイ動力も持たない……つまり歩かないゾイドで、そのぶん手脚含め各部が可動して様々なアクションポーズをとることが可能でした。 パイロットフィギュアもそれまで共通の着座タイプではなく、今のワイルドシリーズのライダーフィギュアに繋がるようなジョッキースタイル(ちょっと画像では小さくてわかりにくいですが)。 さらにロケットランチャーを構えたポーズのフィギュアや土嚢パーツなども付属してて、一種の情景キットとしても面白いアイテムでした。
ゼンマイアクション
以下、イメージカット ディスラペルとディスシールドが可動するので、設定にはとくにないんですが、ライダーを保護するようなポジションにすることもできます。 系列機(?)や指揮官機(?)と。 単騎でどうこうできるような機体じゃなく、あくまで随伴機という印象ですね。 以上、“ZW ディロフォス” でした。 今月はこのディロフォスだけですか…… いくらなんでもS型のキットが1種類だけというのは寂し過ぎる。 もう少し巧くスケジュール組めなかったんですかねぇ? 内容的にもボーン形態が既存キットから丸々流用とか、完全新規キットと同月発売の抱き合わせならまだしも…… とまぁ、批判的なことばかり言ってますが、ディロフォスそのものは意外と好きだったりします(笑)。 シルエットはラプトールよりも好みだなぁ。後方支援機という設定……とくに、ほぼほぼディメパルサーのファンネルみたいな扱いもけっこうツボです。 これで500円くらいだったら、もう2体くらい買いたいところだけど。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 実写映画最新作 “バンブルビー” に登場するオプティマスプライムです。 公開前のトレーラー映像では、G1デザインに酷似した姿のサウンドウェーブやショックウェーブが登場したことでも話題になりましたが、このオプティマスプライムもまさに初代G1オプティマスをリアルに3DCG化したような姿になっています。 ちなみにこの姿は、劇中で地球を訪れたあとにトレーラートラックをスキャンしてからの姿……つまりアースモードとなります。それ以前のサイバトロンモードは、もう少し以前の実写版オプティマスに近い雰囲気のようです。 なお初めに断っておきますが、実際の映画はまだ見ていません。大まかな流れはネット等で押さえております。ロストエイジや最後の騎士王よりは面白そう……かな? 物語は、実写第1作を遡ること20年前が舞台になっており、一応世界観は共有しているもよう。 サイバトロン星におけるオートボットとディセプティコンの戦いはオートボットが劣勢となり、挽回を期した司令官オプティマスプライムが地球にバンブルビーを派遣する、というところからスタート。第1作でバンブルビーだけが地球に潜伏していた背景が語られるわけですが、最後には彼を迎えにオプティマスも地球にやってくるらしく、第1作にそのまま続けるには矛盾が生じるような内容になっていると思うんですが…… まぁ、回を重ねるごとに後付け後付けでつじつまが合わなくなっているのは今に始まったことではないので、あまり気にしないことにします。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード プロポーションはG1がベースということもあり、箱を積み重ねたような印象は残ししつつ、しっかりとメリハリの利いたラインに仕上がっています。 随所にメカニカルなディティールも入り、これまでの実写版のデザインからまったく乖離してしまっているわけではありませんが、なんの予備知識もなくポンとこれを渡されても、実写版のトイなのか、いわゆるジェネレーションズラインのトイなのか、すぐには判断できないかもしれません。どちらでも通用するデザインになっていると思います。 これまで無数に作られてきたオプティマスのなかでもかなり上位の格好良さです。ただ、正面向きが格好いいのはある意味当たり前。個人的に素晴らしいと感じたのは後ろ姿。 同じスタジオシリーズのリベンジ版(ほか)オプティマスがガワ(ビークルモードの天井)をそのまま背負っているのに対し、こちらは確かにガワをたたんでいることには変わりないんですが、しっかりディティールの入った裏面を表に向けることでちゃんと背中を表現。5㎜穴が空いているのもスタジオシリーズではちょっと珍しいですね。 ぎっしりパーツが詰まった感じの脛裏や、タンクで蓋をする太股裏なども密度感があっていい感じです。 ビークルモード 劇中では初代アニメ同様フレートライナーCOEに変形するようですが、今回ライセンス取得はされておらず、あくまでそれっぽいトレーラーキャブに変形。 ロボットモード以上にG1っぽい。後部のディティールなども、かなり実車に近いかたちで再現されているようです。思いっきり隙間空いてるんですけど、こういうものらしい。 変形パターンはシージ版に近い部分もあり、そのあたりにもシージ版含めてオリジナルへのオマージュが感じられます。 複数のパネルをぱちぱちと閉じていって、ほぼ真四角の車体ができあがる様は気持ちいいです。ただ、フロントグリルの中央のパーツが、本来はツライチに収まるはずなんでしょうが、どうしてもちょっとずれて浮いた感じになってしまうのが気になります。 比較画像
ドロップキックとシャッターの2体はスタジオシリーズのデラックスクラスでも標準的な小ささ(笑)なので、並べるとオプティマスがかなり大きく見えますね。
以下、イメージカット 可動性能について順を追って。 まず頭部は接続自体はボール接続なんですが、ほぼ首がないような状態で、頭部と基部が干渉してあまりスムーズに回せず、上下動もごくわずかにしかできません。 腕部については、肩上部のライトのようなパーツはクランク上に可動すので、これを逃がすことで腕部を横方向に水平まで上げることは可能です。しかし、肩間接は変形都合で多少後ろに動くくらいで引き出しや跳ね上げはできず、間接自体が少し低い位置にあることもあって腕を真っ直ぐ前に伸ばしたり、ましてや上に上げたりしようものならけっこう不細工な感じになってしまいます。 脚部は、リベンジ版のように正座こそできませんが非常によく動きます。足首のそこそこ柔軟に動くので、かなり大股を開いた状態でも比較的しっかり接地できますし、画像のような片足での自立や、立て膝もかなり自然に決まります。 ただ弄っていて気になったのは、各部パーツの固定の甘さ。 胸部フロントガラスや背面に重装的に折りたたまれたガワに前腕のガワ、脛に詰め込まれたパーツなど、とにかく外れやすいです。 ここを動かせばあちらが外れ、あっちを動かせばこちらが外れ……ということの繰り返し。 まぁ、そのせいで本体形状が維持できないということもないので、ポージング後に修正すれば済む話なんですが。 あと、これは個体差でしょうが、脚の付け根が緩めでした。 以上、“SS オプティマスプライム(バンブルビー版)” でした。 これまでの実写版のデザインから一転、G1オリジナルデザインを強く意識した姿は、まさしく実写版コンボイ。 オプティマスプライムではなく、ここはあえてコンボイと呼びたい。そんな感覚です。 過去の実写版オプティマスに納得がいかなかった人でも、このデザインならすんなり受け容れられたんじゃないでしょうか。 肝心のトイでは、そんなデザインをかなり忠実に再現。 ガワの処理は前腕部分こそ少しかさばる印象はあるものの、背面は最終的に細かくディティールが入ったパーツで蓋をする格好になっていて、。同じスタジオシリーズのリベンジ版(とそのパーシャル)やシージ版がビークルモードの天井部分をほぼそのまま背負っていたのに較べると、非常にすっきりと綺麗にまとまっています。 肩の接続位置の低さや、各部のパネル状パーツが外れやすいなど、いくつか細かい点は気になるものの、可動性能自体は十分。 ビークルモードも、G1テイスト溢れる真四角のフォルムは完璧です。ここ最近のオプティマスのリメイクトイでたびたび気になっていた後面の処理もかなり実車に近付けようという努力が見られて好印象。そのへん、PPとは雲泥の差ですな(笑)。 さて、今後のスタジオシリーズにおけるバンブルビー関連アイテムの展開は、車に変形するバージョンのドロップキックの発売が決定しているだけでしたかね。 おそらくハリアーに変形するバージョンのシャッターと、ブリッツウイングくらいは来るでしょうが、サウンドウェーブやショックウェーブはどうかなぁ? やっぱりシージ版で代用するしかないのかなぁ。 個人的にはラヴィッジが欲しいです。めちゃくちゃ小さくなりそうですが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 クエスのファミリーネームは “パラヤ” ですが、ネオジオンに奔った彼女が連邦政府高官の娘という自身の出自を隠すために名乗った偽名が “エア” なので、この赤いヤクト・ドーガも正式には “クエス・エア機” ということになるようです。 昔はそのへんごっちゃになっていたというか、普通に “クエス・パラヤ機” と呼ばれていたこともあったような気もしますが、最近はちゃんと整理されましたね。 そんなわけで、緑に続いて赤いヤクト・ドーガも発売されました。大方の予想通りプレバン(そして2次受注分なのでいつものように今さら)でしたが、こうなるとREのバリエキットはプレバンというのが既定路線なのかな……と思いきや、ビギナ・ギナⅡは今月末に一般だし。わけがわかりません。 どう考えても、知名度はこっちのほうが上だろうに。 ともあれ、1/100キットを作るのは久しぶりです。思い返すとギュネイ機以来だった(笑)。 このところ、1/100キットはスルーすることが多くなっています。 やっぱり保持力がね。MGでもまともに立てないの増えてきてるし。ジェガンとかくらいシンプルならいいんですけど、大型の可変機なんかもう…… REの場合は、共通ポリパーツと大型機との相性が最悪なのはハンマ・ハンマの時点で露呈していましたが、ヤクトは好きな機体ですし(そしてハンマも)、そのへんは承知で購入しました。 で、緑を買ったからには赤いほうも、ということです。 個人的に、最近はガンプラの購入数が減っていて、その少ない数のうちでも半分近くがプレバン限定品になっていたりします。 そんな状況は、バンダイ的にはしてやったりなんでしょうか? わかりませんが…… では、レビューに移ります。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装での仕上げです。 ギュネイ機でもゴールドとされる部分は黄色でしたし、ウェルドライン入りまくりで安っぽい感じになるよりはこの落ち着いた色味のほうが全然いいと思います。 プロポーションの良さはギュネイ機作成の段階でわかっていますが、もちろん体格はそのままなのに、頭部形状と色が変わるだけで不思議と女の子っぽく見えるもんです。 付属武装 メガガトリングガン 例によって銃持ち手は付属せず、汎用の持ち手で保持。左右どちらの手でも持つことができますが、相変わらずちょっと浮いた感じになるのがどうも…… ヒートナイフ付きビームサーベル 非使用時にはナイフをたたんで腰サイドアーマー内に収納可能。 ただし、サイドアーマーのカバー部分は一旦完全に取り外す必要があります。つまり開閉ギミックはなし。 4連装メガ粒子砲内蔵型シールド ファンネル & ファンネルポートシールド 収納形態から攻撃形態へ差し換えなしで変形可能な構造は、MGサザビーVer.Kaからの流用です。 収納形態では当然肩のシールドにマウントできますが、ちょっと緩めで外れやすいです。 一方でアタッチメント側の穴は少し緩いうえに浅く、棒が外れやすいです。 あと、やっぱり綺麗な曲線を描くのは至難の業。ぬるま湯とかに浸けながら慎重に曲げる必要があります。 袖付き仕様再現 ボーナスパーツとして、“機動戦士ガンダムUC” 最終局面にサプライズ登場した袖付き仕様のヤクト・ドーガを再現するための袖パーツが付属します。 同じくプレバン限定だった袖付き仕様のギラ・ドーガのパーツと組み合わせ、さらに塗装することで劇中の姿を再現することができます。 今回はカラーはそのまま、ギラ・ドーガも袖付き仕様は持っていないので一般機を使って組み替えているので、あくまで雰囲気の確認とご理解ください。 比較画像
以下、イメージカット 一応、肩間接の引き出し、腹部可動、股関節のスイングなど、内部は最新フォーマットの基本構造になっているんですが、全体的にグラマラスなデザインもあって実際にはあまり動いているようには見えません。 そして問題の保持力。当たり前ですが、ギュネイ機からなんら改善されていません。 とくに、足首が自重に耐えられず、気を抜くとすぐ前のめりになってしまいます。 肩や太股も抜けやすく、腹部の可動も、構造上多少反ることはできるんですが、腕やバックパックの重さでポーズを維持できません。 ファンネルのディスプレイに関しては、結局巧く曲げるのが難しいスチロール棒を使うより、ハンマ・ハンマみたいに簡易スタンドを複数用意してくれたほうがよかった。 射出イメージの再現といっても、この仕様じゃバックパックから発射してるみたいに見えるしなぁ。 もともとこの赤いヤクトはサザビーの予備機だった(だから赤く塗られてたわけですね)ようで、サザビー完成後は宙に浮いた状態になっていたんでしょうが、それにしても……ねぇ。 さすがロリコン、恐るべし(笑)。 以上、“RE ヤクト・ドーガ(クエス・エア機)” でした。 ヤクト・ドーガ自体は、緑、赤ともにすでに10年以上前にHGUCでも発売されていますし、このRE版は、1/100スケールで発売されたことに意義がある、そんなキットですね。 ただ、造型的にはHGUCよりも数段洗練され、重MSらしいボリュームのなかにもシャープな印象が感じられる、絶妙なプロポーションに仕上がっていると思います。 可動はこの程度で十分だと思いますが、やはり問題は保持力。ハンマ・ハンマほどではないにしろ、ポージングを維持できないようではわざわざビックスケールで立体化した意味がありません。 本当、見ためはすごく格好いいのになぁ。まぁ、まともに立つことすらできないハンマ・ハンマに較べれば、はるかにマシではありますが。 しかし、さすがにこのままでは大型機の立体化は難しいと悟ったのか、ヤクト・ドーガからこっち、REでは20メートル超えの大型MSはラインナップされていません。 ヤクト・ドーガの次に発売されたガンイージは、当然ガンブラスターが来ると思ったのでスルー。 その後、案の定プレバンでガンブラスターが発売されたので、2次受注で注文しました。こちらはいずれレビューを書くつもりです。陸戦型は……いいかな。 今月末には冒頭でも触れたビギナ・ギナⅡが発売されますが、これも様子見ですね。ビギナ・ギナの出来が微妙だったし。 でも、7月発売のザクⅡ改は購入予定。なんでもそこから構造が見直され、RE共通ポリパーツは廃止されるようです。 保持力問題が解決すれば、また大型MSのキット化も再開されるかもしれませんが、はたして…… 個人的には、端からコレクション性は期待できないシリーズですし、MGの補完的な意味合いもありかとは思いますが、単独でも十分インパクトのある機体を丁寧に作ってもらうのが理想かなぁ、と思いますね。 まぁ、具体的にどんな機体か挙げ言われると、ちょっと困ってしまうんですが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 情けなくも格好いい永遠のナンバー2、スタースクリームはディセプティコンでもメガトロンと並んでリメイク機会の多いキャラクターです。 前シリーズのパワーオブザプライムでもコンバイナー仕様で発売されましたし、実写版スタジオシリーズでも第1作版に続いてリベンジ版も発売されています。 それだけ何度もリメイクされ、ごく短いスパンで複数のアイテムが発売されるのも、人気が高い証拠。ただそれだけに、ファンが納得するものを作るのはなかなか難しいことだろうと思います。 実際、PP版の出来は残念なものでした。 1番の難点はシールまみれだったことですが、それはまぁシリーズそのものの問題でもあるので置くとしても、合体ギミックを仕込む必要から手脚が異様に太くなった姿は僕が思うスタースクリームの姿からはかけ離れていて、ちょっと受け容れられませんでした。 ほかにもいろいろ不満はありましたが、そんなスタースクリームっぽい誰か(笑)の発売からおよそ9ヶ月、遂に理想的なプロポーションのスタースクリーム本人(笑)が登場してくれました。 というわけで、ディセプティコン三大幹部の二人め、航空参謀スタースクリーム、レビューしていきます。 ロボットモード 一応サイバトロンモードのはずですが、少なくとも正面から見た姿にその雰囲気はほとんどありません。一方で背面はビークルモードの要素が強く、3基のメインスラスターなど、独自のアレンジに。 ビークルモードのデザインに変更があったこともあり、胸部キャノピーに関してはまたダミーパーツということになりますが、クリアパーツ製で内部ディティールも施されるなど、しっかり作り込まれています。しかも、腰の回転軸で分割されているわずかな部分も塗装で済ませたりせず、ちゃんとクリアパーツ使っているところなんて実に丁寧。 目もクリアパーツで一応集光ギミックもあるんですが、残念ながらショックウェーブほどの効果はありません。 大きなウイングはそれぞれ1パーツ成型ですが、裏面(正面)には肉抜きを逆手に取ったディティールがびっしり。ディセプティコンマークもプリントされています。 カラーは成型色メインですが、そのぶんウェザリングは多めで、ロボットモード正面だけでも胸部、前腕、脛に施されています。 ビークルモード いわゆるガワ変形の類いはありますが、内部のパーツ移動はなかなか面白く、最終的に機首およびウイングが綺麗にツライチになる完成形は非常に気持ちがいいです。 ロボットモードの胸部パーツがメインエンジンのように配置されるのも面白いですね。ただ、このパーツが変形時に動かすときにけっこうな頻度で外れます。まぁ、簡単にはめ直せますし、なにもしていないときにポロリするというわけでもないので許容範囲ですが。 なお、このビークルモードでは機首およびウイングと、機体表面のほぼ全面にウェザリングが施されています。ていうか被弾し過ぎだろ(笑)。 付属武器 HPI ナルレイ レーザー ランチャー バトルマスター エイムレス 2月、3月はバトルマスターおよびマイクロマスターが合計3アイテムずつ発売されたので、それらをまとめて一回のレビューで紹介していたんですが、4月以降は発売数が減ることもあり、今後はデラックスクラス以上のアイテムをメインに、バトルマスター、マイクロマスターはそのオマケ的な扱いでフォローしていきたいと思います。 そんなわけで、ここでディセプティコンサイドのバトルマスター、エイムレスをご紹介。 エイムレスは本来、ターゲットマスターのミスファイアーの相方で、レジェンズで相方と一緒に発売されたのも記憶に新しいかと思います。 なお、同時発売のマイクロマスター、サウンドウェーブ・スパイパトロール(レーザービーク & ラヴィッジ)については、サウンドウェーブの発売後に一緒にレビューしたいと思います。 ロボットモード わざわざ完全新規で作っといて、どういうことなんだろう? こんなことなら、ちゃんと差別化されてたレジェンズ版の流用のほうがよかったんじゃないかなぁ? ウエポンモード マニフォールド パーティカル ブラスター 付属のエフェクトパーツは電撃というか、怪光線というか、けっこう特殊な形状をしたものが二つ。 比較画像
ただ、確かにメガトロンを含めたディセプティコンの幹部たちがほぼ同じサイズで揃うのは嬉しいことなんですが、個人的にはスタースクリームはデラックスクラスでもよかったかな、という気がするんですね。 アイアンハイドの例もありますし、デラックスクラスでもほかの幹部たちと並べて違和感がないくらいのサイズにはできたと思うんです。 もちろん、ボイジャークラスにしたからこそのこのクオリティだとは思うんですが、後々の展開を考えるとなぁ…‥サンダークラッカーやスカイワープまではいいとして、コーンヘッズ以下のジェトロンはどうするのか?
最後にエイムレス。 パーシャル基のブローパイプ(左)、そしてレジェンズ版のエイムレス(右)と。 ご覧の通り、今回の彼は本来のエイムレスとはもはや別人。 だって、顔はブローパイプと同じなんだもん。色が違うだけなんだもん。 というか、オートボット側はヒト型以外にもいろいろ発売していくなかでディセプティコン側は同じ顔で済ませるというのはいかがなものか? 以下、イメージカット 背中のウイングも基部の二箇所で可動すので、色々と角度を変更することが可能です。 スタンド穴は股下にあります。 同シリーズのバトルマスター、マイクロマスターを装備して。 付属の武器にとくにギミックがないので、そのぶんはよそから持ってきてカバー。それがシージ。 ビークルモード用スタンド穴もあるので、飛行シーンの再現も可能。 さらになんちゃってガウォークモードにも。 以上、“SG スタースクリーム” + “SG エイムレス” でした。
ヘケヘケ版以来、実に11年振りの純粋なG1テイストのスタースクリームのリメイクとなりました。しかもビークルモードがあの三角ジェットとくれば、コアはファンは垂涎ものといったところでしょうか。 ちなみに僕は、そういえばそんなのも一瞬出てたな、くらいの記憶しかありません(笑)。 シージシリーズということで、ある程度のクオリティは予想していましたが、その予想以上に丁寧に作られていたことには正直驚きました。PPの時に酷いものを見ていたから、余計にそう感じたのかもしれませんが。 でも実際、確実にメガトロンより手が込んでますよ。メガトロンと違ってバリエーション展開が見込めるぶん、コストをかけることができたんでしょう、きっと。 そのバリエーションですが、サンダークラッカーについては今まさに開催中のホビーショーにて正式に日本での発売が発表されました。 スカイワープについては、海外ではバトルマスターとセットの限定品という扱いなので、日本ではどうなるのかなぁ? できれば単品で一般発売してほしいところだけど、海外限定版と同じ仕様か、もしくは単品でジェネレーションセレクト行きが現実的でしょうかね。 あとはダージ、スラスト、ラムジェットの、いわゆるコーンヘッズたちですが、今のところまったく気配がないので、少なくともシージでの発売はなさそうですね。 ただ、仮に今後発売されるとして、気になるのはやはりサイズです。 オリジナルトイの原型はすべて同じですし、アニメでも同じ体格だったはず。スタースクリーム以下の初期メンバー3人がボイジャークラスで発売される以上、コーンヘッズたちも同じボイジャークラスでリメイクしないとおかしなことになりますが……正直そんなにボイジャークラスを大量生産されると色々な意味でキツイ…… オートボットのカーロボットにあたるポジションが、ディセプティコンのジェットロン(このへんのカテゴライズは日本独自のものかもしれませんし、呼称も本来は違うかもしれません。なんとなくのニュアンスで理解してください)だと思っているので、カーロボットの多くがデラックスクラスで発売されるのなら、その対となるジェットロンもデラックスクラス発売してくれたほうが後々の展開も考えるとよかったんじゃないかなぁ、と僕は思ったりするんですが…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 シージの新カテゴリアイテム、ウエポナイザーの第2弾です。 先に発売されたコグは、フォートレスマキシマスのガードロボットでしたが、今回のシックスガンはメトロフレックスのガードロボット。コグ同様、メインのリメイクではハブられていたキャラクターです。 ただ、レジェンズ版フォートレスマキシマスにおいてコグがまさしく完全にハブられていたのに対し、レジェンズ版メトロフレックス(あるいはジェネレーションズ版メトロプレックス)の武器はシックスガンの武器形態(腕部と脚部)を意識したデザインになっていたので、こちらはまったく無視されていたわけでもありませんが。 とはいえ、ちゃんと一個のキャラクターとしてリメイクされたのは今回が初ですし、そもそもオリジナルではあくまでオプション扱いだったものが単独で発売されるなんて大出世です。 そもそもこのウエポナイザーのギミックにしても、シックスガンのオリジナルから着想を得ていることは容易に想像できます。 そこに偶然か必然か、同じ境遇にあったコグやブラントを引っ張り込んでカテゴリ化してしまえ! といったところでしょう。 まさにシージを象徴するアイテムといっても過言ではないですね。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード 全体に細身のプロポーションはオリジナルを踏襲していて、あまりトランスフォーマーらしくない感じもしますが、それがしっかり単体のキャラクターとしての個性になっています。 というか、普通に格好いいです。 公式の商品画像では、赤の成型色が妙に明るい感じに映ってましたが、実際はレッドブラウンに近い暗めの色で、オリジナルに近い雰囲気になっています。 ウェザリング塗装は、肩のウイング付近と爪先のみと控えめです。 ビークルモード 今回新たに設定されたビークルモード。 いわゆるSF戦闘機ですね。これは装甲車に変形するコグとの対比でしょう。 コグは上半身と下半身が分離してそれぞれ変形するのがデフォルト(連結も可能)ですが、シックスガンは分離せず、そのまま変形するのが基本形。 もっとも、下半身および腕部を一度取り外して付け直す必要があり、そういう意味では変形というより組み替えに近い部分はあります。 それはコグも一緒でしたが。 ウエポンモード MTX-50 デュアルフランク ブースト ランチャー MTX-LR イオンパルス ブラスター MTX-S2A ガイデッド ミサイル ランチャー MTX-M2 アンチグラビティ キャノン W-5 ジャイロ ブラスター 比較画像
スクランブルシティおよびその関係者たちと。 なんといってもLG版メトロがでかい(笑)。 手作りブース内では収まりきらなかったので、やむなく一部屋外での撮影です。 しかしこれだけでかくともシティモードや空母モードだとマイクロマスターくらいと絡ませてちょうどいいサイズなので、デラックスクラスを基準にしたうえでサイズ感を合わせたりしたらどんなことになるのか…… もちろん、武器だけでもシックスガン本体と較べるとこの大きさ。 これらの武器で本来のシックスガンへの合体ギミックを再現していたら、ロボットモードはUWコンバイナーの合体モードくらいあったのかな。 以下、イメージカット 分離したウエポンモードでほかのキャラをカスタマイズするのがウエポナイザーの真骨頂ではありますが、単体ロボットモードでの可動性能もほかの通常アイテムと遜色のないレベルです。 足首スイングはちゃんとできますし、コグと違って肩の接続軸も動くので、そのあたりの柔軟性もばっちり。 腰裏にはスタンド用の3㎜穴ももちろんあります。 バトルマスターやマイクロマスター、さらに同じウエポナイザーのコグのパーツと組み合わせて。 実はシックスガンとコグには、あまり互換性はありません。 いや、基本の接続はすべて5㎜軸によるものなので、そういう意味ではいくらでも組み替えは可能なんですが、もっと基本的な部分で腕部や脚部、上半身や下半身を(PPのバトルトラップとシージのスカイトレッドみたく)簡単に交換したりできるんじゃないかと思っていたんですが、無理でした。 以上、“SG シックスガン” でした。 まぁ、体型からしてこのシックスガンとコグはリデコやパーシャルでないことはわかっていましたが、それでも一部には共通のパーツが使われているだろうと思っていました。 胸部と腰部の接続部なんかは、きっと同じだろうと思っていたんです。でも、実際には本文でも書いたように別物でした。 内部のピンや、各部の5㎜軸などは、ひょっとしたら共用なのかもしれませんが、少なくとも目に見える部分で同じ形状のパーツは一切使われておらず、2体ともに完全新規(まぁ、シックスガンに付属ののジャイロブラスターはサイドスワイプに付属のものと同じですが)。これはきっと後に控えているブラントも同様でしょう。 同じカテゴリ、そしてオリジナルでの立ち位置もほぼ一緒となると、一昔前では強引なリデコやパーシャルで済ませていた可能性もありますが、シージではそんなことはせず、たとえオンリーワンになったとしてもしっかり丁寧に作っていくんだ、そんな気概が、このウエポナイザーたちからは感じられます。 ちょっ大袈裟かな(笑)? ただ、基本構造くらいはカテゴリ内で共通にしてもよかったんじゃなかろうか。 上半身と下半身や、左右の腕脚を自由に交換できても面白かったと思うなぁ。もちろん、腕や脚の長さは揃えてね。 とはいえ、そんなことは強いて言うなら、という程度の些細な不満に過ぎません。 なんだかんだで、バラして組み替えてを繰り返すのは楽しいです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 最近だと実写版の黒いイメージが強いですが、G1世代にとってはやはりこの赤いボディとモヒカンみたいなヘルメット姿こそがアイアンハイドですね。 ただ個人的には、そんなアニメデザインとは似ても似つかない旧オリジナルトイの印象が一番強い(笑)。 アイアンハイドのオリジナルは、初期のトランスフォーマーの多くで見られた “ダイアクロン・カーロボット” の流用で、ビークルモードこそアニメと同じ日産チェリーバネットなものの、ロボットモードはその車体前部のみが分離して変形し、首がなく、フロントガラスの奥に中国のお面のような顔をシールで再現するという斬新(笑)な代物でした。なお、残る車体後部は移動砲台に変形。 これは、そもそもダイアクロン隊員のパワードスーツ的なアイテムを流用したためで、当時の日本では一般には発売されていません。けっこう重要なキャラなのに…… 僕は、そのオリジナルトイを持っていましたが、どういう経緯で手に入れたのかは忘れました。父の海外土産だったのかもしれませんが、なんにせよ今はもう手許にありません…… のちに “トランスフォーマー アンコール” でリデコのラチェットとともに復刻された際は、フロントガラスの上部に取り付けるペーパークラフト製の頭部が新たに付属したそうです。それもどうなんだ? トランスフォーマーという作品の成り立ちからして、まずトイがあってからのアニメデザインだとは思うんですが、それにしても無茶をしたなぁ、というのがアイアンハイドとラチェットですね。 トイとアニメのデザインがまったく違うという意味ではリフレクターとかもそうですが、それとはまったく次元が違う。 まぁ、そんなアイアンハイドも今ではマスターピース版も発売されたりと、ちゃんとアニメデザインに近い仕様でリメイクされるようになりました。 それでは、レビューに移ります。 ロボットモード キャラクター性もあってか、先行したサイドスワイプやハウンドよりも一回りほど長身になっていますが、その煽りなのか、背中や前腕にけっこう目立つ肉抜きができてしまっているのは少し残念。 ウェザリング塗装は珍しく武器にも施されていますが、一方で本体のほうには足首周辺のみと寂しい感じ。パッケージ画像ではビークルモードフロント付近も塗装されているように見えますが、実際はされていません。 ビークルモード G1では日産のチェリーバネットというワンボックスカーに変形しましたが、今回はサイバトロンモードということでSF風装甲車のようなものにトランスフォーム。 これまでに発売されたシージ版オートボットのビークルモードでは、もっともアレンジ強めでサイバトロンモードっぽい感じになっています。 色も色なので、消防などに配備されている災害救助用の特殊車両のようにも見えますね。 変形パターンは基本シンプルながら、上半身を180度ぐるりと回すなど大胆な部分もあって面白いです。もちろんかっちり決まります。 付属武器 W-35 LR ドゥームブラスト フォージ ランチャー ただこの仕様、一見面白く思えるんですが、三箇所あるグリップは固定で両手持ちは難しいですし、グリップ兼用の5㎜軸はあっても穴はないため武器自体の拡張性は低めです。 また、ハンマー形態時にエフェクトパーツを取り付けられる3㎜ピンが現れる(L字に生えたグリップ真上)んですが、これが短過ぎてほとんど用を成していません。 比較画像
同シリーズでのサイズ感はこんな感じ。 非常にいいバランスだと思います。 アイアンハイドがロボット、ビークル両モードでサイドスワイプよりもかなりボリュームがあることがわかります。 ただそのぶん肉抜きが目立ったり、塗装はほとんどされずに成型色メインだったりしますが……そのへんはある意味サイドスワイプが豪華過ぎる感もありますしね。 以下、イメージカット 可動性能は言わずもがな。 肩の基部もわずかに動くので、多少怒り肩にすることも可能です。 ただ、これは個体差かもしれませんが、肩と脚の付け根がかなり緩めで、状況によってはポージングの維持が困難でした。 保持力確保のためにボール接続から軸接続に統一したはずなのに、そこの品質管理はしっかりやってほしい。 なお、腰裏にスタンド穴があります。 以上、“SG アイアンハイド” でした。
ビークルモードがもうちょっとG1寄りだったら最高だったんですが、ロボットモードに関しては多少のアレンジはあるもののかなりオリジナルのイメージに近い、理想的なプロポーションでのリメイクとなり、昔からのファンには堪らないものがあったかと思います。 しかもちゃんと、サイドスワイプやハウンドよりも一回り大きいし。そこはスタジオシリーズからのいい流れをしっかり押さえてますね。 あの衝撃(笑)の旧トイを持っていた身としても、こんなにまともなアイアンハイドを手にできたことは感慨深いです。 まぁ、これ以前にマスターピース版が発売されていたわけですが、個人的にあれはスマート過ぎる気がしています。声が速水奨さんだったことに引っぱられたのかな(笑)。 ちなみに、僕はマスターピースはとくに気になったものしか買っていません。 そんな感じで造型的にはほぼ文句なしなんですが、肩と脚の関節がなぁ……せっかく格好いいのに、満足なポージングができないとテンションが下がります。 こればっかりは、開けて触ってみないとわかんないしなぁ。 でもこれは、当然リカラーに頭部変更でラチェットも来るでしょうね。 今のところまったくアナウンスはないので、次回シリーズへの持ち越しか、ジェネーレションセレクトでモール限定になりそうな気配ですが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 アニメでギャラガー専用機として登場したギルラプターですね。 発売するにしても、どうせイベント限定とかだろうと思ってたんですが、まさかの一般発売。しかもデスレックス発売から半年近く経ってと、今さら感半端ないです。 ファングタイガーもそうだけど、もう少しタイミングとか考えたらいいのに、とも思います。 まぁ、こっちのほうは当初は一般発売するつもりはなかったんでしょうが。 ただ、つい数日前キョウトヨドバシに行ったらけっこうな数が積まれてました。予約の段階でもわりと安値で確保できましたし、なんというか…… 今回のシリーズは一部アイテムを除いて発売後数ヶ月で販売価格が急落していますし、安く買いたければ少し待つのが吉、なのかもしれません。 まぁ、それでもファンは早く手に入れたいから予約するんですけどね。僕もそう。 そして、2000円しないならガブリゲーターとかガノンタスをもう一つ買ってもいいかな、とすら思ったり…… さて、本題のギルラプター(指揮官)ですが、第1弾アイテムとして昨年6月に発売されたギルラプターの純粋なリカラーキットになります。 覚醒ワイルドライガーのようなバージョンアップやオプションの追加はなく、もちろんお値段も据え置き。 僕は覚醒ワイルドライガーのほうはスルーしたので、このギルラプターもどうしようか少し迷ったんですが、アニメでの登場も印象的な機体ですし、色が変わっただけとはいえ随分雰囲気も変わっています。そしてなにより4月発売アイテムがこれ一つきりということと、予約段階の値引きがそこそこだったので購入決定(笑)。 万が一で隠し球的に一般機からの追加仕様があるかも、という期待もしていたのですが…… レビューに移ります。 ボーン復元 後面 しかしこのゴールド、公式の宣材画像などではいい感じの色合いで、もしや塗装済みか、と期待したんですが、そんなわけはなく成型色のまま。しかも宣材画像とはまったく違う、ゴールドというよりはレモンイエローに近い色味で、これは宣材詐欺といわれても仕方ないかもしれません。 あとでショーテルとクローくらいは塗ろうかな。 各部ディティール 赤い一般機の単純なリカラーキットなので、もちろん構造はそのまま。 とくに金型改修が行われていたりもしないと思います。 また、ゴムキャップも緑がかった青から赤に変更されています。 復元完了 後面 各部ディティール もちろん外装パーツも単に成型色が変わっているだけで形状の変更や追加はなし。 アイパーツは一般機と同じく赤ですが、外装が黒くなったおかげで一般機よりも目立つ感じになりました。 本能解法(ワイルドブラスト)形態 各部ディティール 比較画像
あと、この世界(アニメにおける設定)ではパーソナルカラーという概念はあまりないんですかね? 黒い外装の専用機に乗ってたら、その後の本命機の外装も黒くしそうなもんですが…… 今のところ、そのへんにこだわりがあるのはステゴゼーゲからディメパルサーに乗り換えたトリュフだけみたい。 そして、キャラやゾイドのページを一向に更新する気がないアニメ公式サイト…… 電動アクション
以下、イメージカット やっぱり、M型キットのなかでは1番貧相ですねぇ。 最近のものがけっこうボリュームがあるから余計そう感じる。 デザイン自体はそれなりに格好いいとは思うんですが、ライバル機としては地味かなぁ。 ドレイクは早々に乗り換えると踏んでたんですけどね、なんでも彼の背景にはあのアニメの雰囲気肩は想像もできない重い話があったようで…… 以上、“ZW ギルラプター(指揮官機)” でした。
なにもオプション追加のない単純なリカラーキットの一般販売というのは、ゾイドでは珍しい気がします。 まぁ、アニメでも印象的な機体ではありますし、ファンからの要望はあったんでしょうね。 なら緑のラプトールとか、デザートカラーのガブリゲーターとかも要望ありそうだけど。 ただ、やっぱり遅過ぎですよ。デスレックスの前に来てたらそれなりに売れたかもしれないけど(さほど売れてないと決めつけてますが)…… 2月以降、月1アイテムのサイクルが完全に固定化されてしまっていますが、これはとりあえずアニメ放送中は毎月キットを発売しなければならないとか、そういう契約になってるんでしょうね。 今回の黒いギルラプターも、数合わせで急遽投入されたのかもしれません。 アニメは6月でちょうど1年になりますし、そこで新章突入、あるいは一旦終了して新シリーズのスタートとなりそうな気配ですが、個人的はそれまでに2、3ヶ月のインターバルがあっても全然気にならないんですけどね。 新規のファン……とくにお子様はそんなに間が空くと関心が離れちゃうのかなぁ。 でも、アニメで活躍してるまさにその週に発売されたりするのが、買う側としては一番購買意欲が増すと思うんですが。 要は、3月くらいまでに第1シーズン(と勝手に命名)のキットはすべて発売してくれてもよかったのに、という話。 そんな感じで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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