手が空いたので、今さらながらに買ってしまったシリーズの第二回です。 メガミデバイスシリーズの第二弾ということで、第一弾と同じ “WISM・ソルジャー” のバリエーションですね。 第一弾のアサルト/スカウトが、わりとオーソドックスな兵装だったのに較べて、超距離狙撃と近接格闘という、両極端な仕様のコンパチになっています。 当初は個人的に全然興味が持てなかった “WISM” シリーズなんですが、実際に触ってみると、けっこういいです。 このシンプルさが逆にいい。 デフォルトの段階でかなりキャラが定まってしまっている以降のアイテムに較べて、遊びの幅が広いですよね。 まぁ、技術とセンスのある人なら “SOL” 以降のアイテムでも自分色に染められるんでしょうが、僕はせいぜい既成のパーツの組み替えくらいでしかしないので。 これ、武装部分だけもっといろいろなバリエーション出してくれないかなぁ。 あと素体も、フレームアーキテクトみたいな感じで、タンポ印刷なしの表情パーツも一緒に出したらけっこう売れると思うんだけど…… 少なくとも僕は、WISM娘4人を並べるために二つは買いますよ。 では、レビューに参ります。 キットは素組みに、一部塗装による仕上げです。 と、その前に、 スナイプ 武装モード 素体モード グラップル 武装モード 素体モード 武装等 ロングレンジライフル & 火炎放射器 ワイルドハンド ヘルメットほか グラップル用にはネコ耳が追加。なんか微妙に位置が違うような気もするけど…… バイザーの代わりに各表情パーツの取り付けももちろん可能。画像は割愛します。 なお、ロッドアンテナ、ネコ耳ともに取り付けは階級章などと同じ共通ピンなので、ヘルメット以外にも肩アーマーや前腕部、太股などにも取り付け可能。まぁアンテナはともかく、ネコ耳はおかしなことになりますが。 アサルト/スカウトに付属した角飾りは今回付属せず。階級章は付属します。 SOL ロードランナーと 武装モード
素体モード 適当にアクションカット 可動に関しては、すでにシリーズ3アイテムがレビュー済みですので、今さらとくに言うこともありません。 まぁ、よく動きますよ。 ただよく動くがゆえに、こんなポーズとらせてみようとか想像して、いざ実際に動かしてみると意外とイメージ通りにいかなかったりと、歯痒い思いをすることも。 具体的に言うと肩周り。新構造の可動軸は前方向の捻りは可能ですが、後ろにはほとんど反らせられないんですよね。というか、肩胛骨を模した背面パーツが邪魔。あれが干渉するから腕が後ろに回せない。外れやすいし…… アサルト/スカウトの素体を使って二人一緒に。 肌の色がスカウトと同じスナイプさんのある部分が一時的に小さくなってますが、気にしないでください。 遠距離狙撃タイプと近接格闘タイプということで、コンビを組むシチュエーションが想像しやすいです。 カラーリングとも相まってラピッドレイダー(ホワイトカラー)のタンデムがよく似合う。 以上、“WISM・ソルジャー スナイプ/グラップル” でした。
これにて “WISM” シリーズ2アイテム、4キャラぶんのレビューは終了となります。 “朱羅” の二人を買い逃したがために、その代わりにと購入に至った “WISM・ソルジャー” ですが、思いのほか楽しめたというのが正直なところ。 当初は地味で無個性で、どうにも面白みがないように思えて食指が動かなかったのですが、シリーズが数を重ねるにつれてどんどんケレン味が強くなっていくなか、このシンプルさが逆に新鮮に感じられました。 最初にも言ったけどこれ、M.S.Gみたいなかたちでもっといろんな装備を発売してほしいです。 とりあえず対戦車兵と支援兵、あと擲弾兵用に携帯式高射砲みたいなのも出してくれたら申し分ない。戦車はギガンティックアームズやヘキサギアをミキシングして自分で作ります……て、今僕がなんのゲームにハマってるか丸わかりですが。 さて、メガミデバイスの今後は、春に “Chaos & Pretty” として魔法モチーフのアイテムが2種、夏には僕が買い逃した “朱羅” のカラバリ “朱羅・蒼衣” が発売を控えています。さらに “SOL” の3人目となる第9弾アイテムや超大型武装を携えた第10、11弾アイテムにスマホゲームとのコラボアイテムなど、息をもつかせぬ怒濤の展開となっています。 これらすべてを追い駆けるかどうかは、まだなんとも言えませんが、現状予約が始まっているものについてはすべて予約してしまっているので、十中八九全部買うんだろうな…… なんだろう? 最近ガンプラよりもこのテのプラモ買ってる数のほうが多くなってる。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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シリーズ開始から一年余り、あっという間に人気シリーズになってしまったメガミデバイス。 ラインアップもすでに6種を数え、春にはさらに2種が発売。夏以降も強気な展開が待っているようです。 とくに第三弾の “朱羅” の人気がすごいようで、今年冬に発売された通常版は予約の段階でも各所で売り切れが続出。その後は例によって転売屋が横行。先日コトブキヤのネットショップ限定で発売されたリカラー品の “影衣” も即完売で、二次、三次と生産が決まったようですが、これも現在注文できない状態になっています。夏に一般販売される “蒼衣 忍者” も、おそらくは入手困難になる思われます。 通常版を予約し損ねた僕ですが、“蒼衣” は無事予約できました。 たまたまブログをチェックしたら、翌日予約開始の記事がアップされてたので、もう次の日はスマホ片手に待機ですよ。 近いうちに始まるだろう “弓兵” の予約にも、油断せず備えたいと思います とまぁそんなわけで、“朱羅” の通常版を買えなかったので、次までの繋ぎにと再販品がちょっと安くなってた “WISM・ソルジャー” 2種を購入した次第であります。 “SOL ホーネット” のレビューのときに言ってたかもしれませんが、僕は当初、この “WISM” シリーズにはあまり食指が動きませんでした。 無個性というか、個々のバリエーションにほとんど違いがなかったので、あまり面白みを感じられなかったんですよね。“SOL” 以降がわりと突き抜けた感じに軌道変更されたので余計にね。 なので、今回の購入も最初に言った繋ぎ以上の意味はありませんでした。 まぁ、アクションモデルの素体としての出来の良さは “SOL” のときに実感していたので、持っておいても損はないか、というくらいの軽い気持ちですね。 でも、実際に触ってみると、コレはこれでいいものですね。 確かに地味ですが、それはユーザーそれぞれに想像や工夫の余地があるということで、はなから強いキャラクター性を持った以降のラインナップよりも懐が深い、まさにシリーズ開始を飾るに相応しい仕様なんだと思えます。 ちなみに、“WISM” はwoman‘s imperial space marines (帝国婦人宇宙海兵隊)を略したものだそうです。 “SOL”はSonic Operation Lady。こちらは日本語訳が載ってなかったんですが、直訳すると “音速作業婦人” ……ですか。訳さないほうがよかったかな。 それでは、レビューに移ります。 キットは、基本のボディパーツ一式に頭部および露出してる肌色のパーツが2種、そしてアサルトおよびスカウト用のオプションがセットになっていて、どちらか一方を選択して組み立てる内容になっています。 もちろん組み合わせは自由なのですが、今回は公式の設定通りに組み立てました。 素組みに一部塗装による仕上げです アサルト 武装モード ハンドパーツは武装モード専用の硬質ゴム製で、手首まで一体成形のボール可動になっています。 多少柔軟性には欠けますが、そのぶん接続は堅めで、大型の武器などを保持するにはこっちのほうがいいかも。 素体モード スカウト 武装モード 素体モード なお、前髪が四つのパーツで構成されてるので、接着推奨。でないと表情交換の度に細かいパーを飛ばしてイラつくはめに…… WISM間で表情パーツの互換性があると言いましたが、髪で顔の基部がすっぽり隠れてるアサルトの頭部にスカウトの表情パーツを付けるのはともかく、耳の出てるスカウトの頭部にアサルトの表情パーツを付けると顔の前後で肌の色が違う、なんてことに。 武装等 ハンドガン アサルトナイフ & スコップ 偵察ユニット ヘルメット 階級章 SOL ホーネットと 武装モード
素体モード 適当にアクションカット 可動性能につては、以前 SOLシリーズのレビューの時にも書きましたので、詳しくはそちらをご覧ください。 というか、そのあたりのスペックは既にこの段階で完成してます。 ただ、手首および股関節のジョイントが破損しやすいということで、SOL以降はより強度の高いパーツが新たに追加された……んだったと思うんですが、これにも付いてました。再販分から追加されたのかな? でも、どうせなら2セット付けてほしいですね。手首はともかく、武装モードと素体モードで股関節2個あるのに、ジョイント1本だけだし、どっちか一方は結局折れるかもしれないやつを使わなきゃいけないわけで…… 同時購入したスナイプ/グラップルのボディを使ってのツーショットあれこれ。 胸部パーツのみ共通ではなくなっているので、スカウトさんのその部分のボリュームがアップしていますが、気にしないでください。 やっぱり、単独より複数並べたほうが絵になりますね。 そういう意味でも、コンパチ仕様じゃなくてそれぞれ単体で、その分もうちょい値段下げてやったほうがもっと売れたんじゃないかなぁ。 まぁ、買う人はしっかり2個ずつ買ってるんだろうし、十分売れてたんでしょうけども。 以上、“メガミデバイス WISM・ソルジャー アサルト/スカウト” でした。
シリーズの開幕を飾るアイテムということで、一商品としての個性よりもシリーズの方向性を示す内容としてこういった仕様になったのでしょうか。 続くスナイプ/グラップルも同様ですが、互換性と拡張性を前面に押し出すあまり、地味な印象になってしまった感は否めません。 当初、僕がスルーしていたのもそういった理由からですが、まず基本形としての “WISM” シリーズがあったからこそ、 以降の “SOL”、“朱羅” 、“Chaos & Pretty” という極端なベクトルのアイテムをリリースする発展性が得られたのかもしれません。 フレーム・アームズ・ガールとの差別化の意味合いもあったでしょうね。こっちは元ネタのない、真っ新な状態からのスタートなんですよ、みたいな。 それがここまでヒットするとは……、最初から想定されていたのか、それともさすがに予想外だったのか…… とにかく今のコトブキヤは勢いに乗っているので、今後もこの調子で突っ走っていってほしいですね。まぁ、息切れしない程度に。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 すみません。最後の騎士王、まだ観てません…… もうなんか、地上波でやってたら観る、くらいでいいかな。 まぁ、映画の内容とトイの出来は別問題なので、かねてより高評価のニトロを入手いたしました。 でも、マスターピースでもない限り、再販ってそうそうかからないと思うんですが……よっほど問い合わせがあったのかな。 トランスフォーマーの映画なのに、シリーズが回を重ねるごとに扱いがぞんざいになっていくトランスフォーマーたち、とりわけディセプティコンの印象ときたら薄れていく一方で…… そんななか、久々に活躍して人気を博したのが、このニトロ。 劇中の実名はニトロゼウス(発音的にはナイトロゼウスのほうが近いのかな)ですが、過去にそのような名前のキャラクターはいなかったと思うので、実写版の完全新キャラということになりますね。 顔が、ダークサイドムーンに登場したショックウェーブと似ているということで、彼との関連が示唆させるような記述もあったようですが、詳細は不明。出自に関しても、まだ映画を観てないのでよくわかりません。観たところでわからない可能性も大ですが…… まぁ、もはや実写版にまともな設定は求めていないので、トイに関しても見ためが気になったら買う、出来が良さそうなら買う、という方向で今後も続けていきたいと思います。 というわけで、TLKシリーズの三体目。レビューに移ります。 ロボットモード ただ、やけにくっきり印字された左肩の「13」と右膝の「1」に違和感。 なんの数字なんだろう、これ…… ビークルモード
ヘッドオン・ギミック 一方のニトロは、いわゆる普通のトランスフォーマー。それなのにどうしてヘッドオンギミックが盛り込まれたのかと思ってたら、劇中の最期、バンブルビーに頭を吹っ飛ばされて死亡するそうで、おそらくはその再現ができるように、という遊びなんじゃないかと。 つまりは “オン” のためのギミックではなく、“アウト” のためのそれなんじゃないかな。 実際、コグマンの頭部はちゃんとロボットモードに変形できるのに、ニトロの頭部はただ付け外しができるだけ。 あれ? でも、トイ開発の段階で映画の内容ってそっちに伝わってるのかな? まぁなんにせよ、こういったかたちで遊びの幅が広がるのを喜ぶ(主にネタ的な意味で)ファンも多いと思うので、よかったんじゃないでしょうか。 ちなみにこの頭部、劇中のものとはデザインが違うばかりか、パッケージアートともまったく違います。 これは初期のコンセプトアートを元に作られたそうなので、まぁ仕方ないのかもしれません(それもどうかと思うけど……ていうか、やっぱ内容伝わってないわ)が、ならパッケージアートのあの顔誰だよ? (4作目に登場したモブキャラの一体らしいですが) 以下、適当に頭を交換してみました。
色味は合ってるけど、すごい小顔になっちゃって妙な感じですね。 それと、やっぱコンボイ顔はこういう曲線主体のボディには合わないなぁ。 一方右のコンボイボディにニトロヘッドは、頭身バランスは問題なし。ただ、雑魚感がすごいね。 デザイン的な違和感は、左側よりは感じないかも。始めからこれを見せられても、わりと受け容れてしまいそうな雰囲気はあります。
似合う。全然違和感ないです。 普通にメガトロンの新デザインとして発表されても、そんなに異論は出ないんじゃないだろうか。 サイズはブラックコンボイと同じはずなのに、頭身バランスもちょうどいいように見えます。 一方の右側、ボディの色、角張ったスタイルのせいでかなりG1デザインのショックウェーブ(レーザーウェーブ)に近い感じになりました。 これ、パーシャルでレーザーウエーブいけるんじゃない? モール限定でレジェンズで出たら、多分買うね。
まぁ、こちらはニトロボディでうんぬんと言うよりは、マスクオンタイプのボディにニトロヘッドが合わせられるかっていう検証ですね。 結果はバツ。 左右の耳が干渉して、フルフェイス型のマスクがジョイント基部と一体化しているシックスショットのボディには、そもそもヘッドオンできません。 画像は、シックショットもマスクを胸部に収納し、その可動部の隙間にニトロヘッドのジョイントを挟んで乗っけてるだけです。 一方のヘルメット型のボディ(サウンドウエーブやゴッドボンバー等)ではヘッドオンはできますが、マスクを被ることは不可能です。 適当にアクションカット 可動は十分。例によって腰は回りませんが、そのほかはとくに気になる部分はありません。 腕は、右の方が若干窮屈ですがそれでも90度近く(左はそれ以上)曲がりますし、脚も付け根、膝、足首とよく動くので立て膝も問題なし。ただ、足首の左右スイングはないので、あまり大胆な開脚は接地面に不安があります。 膝の装甲は可動します。ただし、関節の動きに連動するわけではなく、あくまで手動です。 右腕の、機首が変形したボウガン状の武装については、左右のリム(弓)部分は手動での開閉。レバーを押せば左右が連動して開くとか、それくらいあってもよかったのにね。劇中ではここからミサイルなどを発射していたようですが、そのようなギミックはありません。 左腕のキャノン砲のスライドもレバーなどはなく、直接手で引っぱるかたち。 主翼が変形したエンジンブロックは、意外と柔軟に動いてくれまます。上部に取り付けた三連装のミサイルは、ニトロ唯一のオプション装備。接続は5㎜軸なので、拳に持たせることも、一応は可能です。 ロボットモードでは股下に3㎜穴が設定されているので、スタンドを用いての空中ディスプレイが可能です。 肉抜きなどもほとんどなく、ぎっしり詰まった感じなんですが、それほど重量はないので、汎用のフィギュア用スタンドなんかを使ってもそれほど不安はないと思います。 また、エンジンブロックを展開してやると、まるでG1スタースクリームのような、ファンにとって馴染み深いシルエットになるのも面白いです。 この状態でウィングを水平に持ってこれないのが惜しい。 以上、“TLK ディセプティコン ニトロ” でした。 発売早々に品薄状態になり、長らくプレ値がついていたニトロも再販がかかり、ようやく適正価格で市場に出回るようになりました。 実際手に取ってみると、確かに最近のムービートイのなかではよくできてるほうだとは思いますが、正直そこまでか? という気もします。 これなら、同じTLKシリーズのスコーンのほうが、個人的にはよいものだと思うのですが…… まぁ、彼の場合は劇中での活躍等、キャラ人気もあってのことなんでしょう。 あぁ、それから、初回版では品質についていろいろ言っていた人もいたようです。やれ、変形の度に頭が吹っ飛ぶとか、やっぱり変形がかっちり決まらないとか…… でも、少なくとも僕の元に届いたものは、そんなことは全然ありませんでした。結局は個体差だったのか、それとも再販に当たって品質向上が図られてたのか……たぶん、先のほうだと思います。 トランスフォーマーの再販って、僕はこれまであまり聞かなかった気がします。 マスターーピースとかはときどきありましたけど、こういう通常ラインのアイテムでは始めて聞いた気がする。だいたいが発売日周辺で買い逃したら、もう手に入れるチャンスはほぼない、というのがパターンでしたから。 タカラトミーモールでも一部商品の再販を実施してましたし、今後はそういったかたちで品薄アイテムの再入手の機会も増えていくかもしれませんね。 というか、すでに一部に酷い値段が付いてるスタジオシリーズの再販は是非にお願いしたいです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 いわゆる武者ガンダムシリーズ、“SD戦国伝” がスタートしたのは、僕がまだ小学生だった頃。 当時発売されていたBB戦士シリーズを必死に集めていた記憶があります。 ランナーの半分が金メッキの武者百士貴とか、今思えばなんて贅沢なキットだったんだろう。 殺駆三兄弟の新殺駆を完成させるのに、BB戦士のザクⅢを探し回ったりもしたなぁ…… そうこうするうちに騎士ガンダム、“SDガンダム外伝” もスタート。 そっちはキットはあまり発売されませんでしたが、代わってカードダス集めが大変でした。 まぁ、もともとがカードダス発信の企画でしたけどね。今で言うトレーディングカードの走りですね。 両企画とも、長年に渡ってかたちを変えながらシリーズは継続していましたが、やはり最初の頃のブームは長続きせず、徐々に縮小していったように思います。 僕自身成長するにつれ、SDからリアルスケールに興味が移っていったということもあり、だんだんとその存在を気に留めなくなっていきました。 しかし2007年――。 もうすでに三十路前になっていた僕が、再びSDに目を向ける企画が始動しました。 それが、“BB戦士三国伝”。 戦国、ファンタジーと来て、三国志。 まぁ、決して予想できない流れではないです。当時の中国の勢い等も考えればなおさら。 ただ画期的だったのは、それまでの二企画があくまで舞台設定のモチーフとして日本の戦国時代や中世ヨーロッパを取り入れたに過ぎなかったのに対して、三国伝は三国志の物語そのものをモチーフにしたことです。 単に中国の三国時代風の世界が舞台ということではなく、実際の登場人物にMSを割り当てる、それも演者というかたちで設定し、ストーリー上ではMS名は出さない。たとえば、“劉備ガンダム” はBB戦士キットなどにおける便宜上の名称であって、ストーリー上においてはあくまで “劉備”。ガンダムはその劉備を演じている役者という位置付けになっているわけです。 この発想には、本当びっくりでしたね。 それこそ大昔のアニメであったSDガンダムワールドの登場人物たちが、大河ドラマを撮っているようなイメージが湧きました。 まぁ、出てくるのはMSだけで人間キャラクターは出てこないんですが。 もちろん、僕みたいな回顧厨ばかりが喜んでいただけではあの大ヒットには繋がらないわけで、そういった昔の流れを知らない小学生、そして海外の人たちにも受け容れられたのは、企画コンセプトもさることながら、展開の中心となるBB戦士キットの出来の良さにもあったと思います。 そもそもがBB戦士の20周年企画だったわけで、それまでに培われた技術がふんだんに盛り込まれたキットは安価かつ組み立て簡単で、高いアクション性と互換性を備えた良質のコレクションシリーズとなりました。 開始から3年の間に37種。既存のキットにパーツを追加した外伝キットやセットものも合わせると60に迫るアイテムが発売され、さらに2010年にアニメ “SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors” が始まると、アニメ仕様の “真” バージョンとして、BB戦士とは独立した新たなナンバーを振られてリスタート。わずか一年の間に完全新規12種を含め、46アイテムがリリースされました。ほか、コミックなどに付属の限定品のいくつか出ています。 とくにアニメ化からの流れは、リパーケッジがほとんどだったとはいえ、驚異的な数字です。あらためて見ると、いかに当時の人気が凄かったかがわかります。 さて今回、三国伝10周年(ということは、BB戦士は30周年なのか……)にあたり、“真” バージョンで新規型だったもののうち、主要キャラを除いた8種が付属品を追加して、あらためてBB戦士としての通しナンバーを与えられて発売されるたわけですが、そのなかに、当時アニメのBD-BOXの付属品としてのみ発売された “貂蝉キュベレイ” が含まれていることに多くの人が歓喜したことでしょう。 もちろん、僕もその一人。 だいたい僕、アニメは見てませんでしたし(というか、多分僕の住んでる土地では放送してなかった)、BD-BOXを買うという選択肢は最初からありませんでした。 なのでまぁ、しゃあないな、と諦めてたんですね。あくまで常識的な範囲で買えるものにしか手を出しませんので。 正直、10年経って今さら感はありますが、外伝キットや限定品を除くほとんどのアイテムを網羅してしまっている以上、彼女を見送る選択肢もまたないのでした。 前置きが無茶苦茶長くなってすみません。 これ以上書くと読むの止める人も出そうなので、いい加減レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れと付属シール、一部塗装による仕上げです。 ボディの薄いピンク、そして髪のブラックはグロスインジェクションになっています。 BB戦士とはいえ、キュベレイの名は伊達じゃない。そのへんのお約束はきっちりクリアしてきます。 色分けはシール頼りの部分が多いですが、それでも肩バインダーの花飾りとか、髪留めの小さな花とかは別パーツで再現されていて、意外と頑張ってる印象。 それでも足りない部分が多い(脚とかスカート周り)ので、基本はシールで済ませつつ、できる範囲で塗装しました。 残念だったのは、羽衣が紙製(インストの一部を切り取る仕様)だったこと。ここは新規で軟質パーツかなにかで再現してほしかったですね。 心配してたら案の定、撮影終了間近で破いちゃった…… 軽装モード HGUC(REVIVE) キュベレイと 付属武装等 胡蝶扇 武将座 台座一枚と支柱二本のランナーが二枚付属。 台座に支柱を横向けに取り付けることで輿に、台座二枚を立てた台座で繋ぐことで櫓にできます。 宣材等では武将座単独の写真しかなかったので、どのくらいのサイズかよくわからなかったんですが、けっこうでかいです、これ。 実際のほどは後に。 適当にアクションカット
続いて恋人、呂布トールギスと。 呂布も董卓ほどではないにしろ大型なんですが、いいサイズ感だと思います。 呂布にも平手が付いているので、手を繋いでる感じにできるのもいいですね。 せっかくなんで赤兎馬にも乗せてみましたが、本当にただ乗っけてるだけで、固定はできません。 それにしても、なんで呂布はトールギスなんだろう? 実際はトールギスⅢだけど、どっちにしろ呂布感ないと思うんですが。まぁ、今となっては呂布でしかないけども。 そもそも、ガンダムWから主役のガンダム5体はスルーでトールギスⅢとサーペントだけ出演とか…… 三大美女頂上決戦! まずは一番弱そうなのを協力して片付けるわよ! 目線で合図を送り、同時に貂蝉に襲いかかる孫尚香と祝融……しかし、結果は見事な返り討ち、敗れて輿を担ぐ罰を科せられる二人、の図。 実際、三国伝における貂蝉って強いのかな? 演者として見れば、ガンダム試作4号機ガーベラ(あるいはガーベラ・テトラ)よりは確実にキュベレイのほうが高性能だし、世界は違うけど、ほぼ接近戦しかできないノーベルガンダムも敵ではないように思う。 中の人勝負となると、どう考えてもハマーンが最強。 以上、“BB戦士三国伝 貂蝉キュベレイ” でした。 三国伝キットは七年か八年振り、BB戦士も3年前に買ったネオ・ジオング以来ですね。 SDタイプのキットは本当に作らなくなったけど、何年かに一度、無性に作りたくなることがあります。 やっぱ原点ってことなんだろうな。 さて、三国伝も10周年ということですが、これだけなのかな? 新作キット発売とか、新章スタートとか、ないのかな? 個人的には、新章とかべつにいいので、まだキット化されてないキャラをいくつかリリースしてほしいです。 パラス・アテネとボリノーク・サマーンとメッサーラが合体してジ・オになる黄布の三兄弟とか、あからさまに立体化を前提にしたギミックが設定されてるキャラをキット化しないとか、意味がわからない。絶対売れると思うんだけど…… といったところで、今回は終了。 最初に書き過ぎたので、締めはあっさりめで済ませておきます。 またのご訪問を。 実写第一作放映当時に発売されたムービートイの第一シリーズ、いわゆるMDナンバーのトイは一切買わなかった僕ですが、続編のリベンジでハマってしまい、そのときになって一作目のトイも買っておけばよかったと後悔したものです。 とくに、一作目で死亡退場したあと、新規型は無理だとしても、同型別人という設定のリカラーさえ発売されなかったボーンクラッシャーとブロウルを入手し損ねたことは、僕のなかで長らくしこりとして残ってしまいました。 そんな二体のディセプティコンが、10年経った今、あらためて世に出ることになったわけです。 きっと、僕みたいな人が多かったんだろう。うんうん。 というわけで、3月発売組のなかでの僕の本命はこのヒト。 ムービー・ザ・ベストということで、 実写第一作放映時に発売された“MD-09 ボーンクラッシャー” の成形色と塗装を変更したものになります。 前回紹介したジャズのように、付属品の変更はありませんが、ボディのサンドカラーは全塗装だったり、MD-09ではシールだったエンブレムがタンポ印刷になっていたり、ベストと冠するに十分な仕上がりになっていると思います。 それでは、レビューに移りたいと思います。 ロボットモード ビークルモード ギミックほか リベンジ登場のランページと ロボットモードのデザインはさておき、元来地雷除去車に変形するトランスフォーマーは、G1には存在しません。 そういう意味では、彼は実写映画発の新キャラクターという解釈もできるのですが、名前だけは既存のG1キャラから拝借しています。 G1における本来のボーンクラッシャーは、コンストラクティコン(日本ではビルドロン)の一員で、ブルドーザーに変形し、仲間の五人と合体してデバステーター(デバスター)になります。トランスフォーマー初の合体兵士ですね。 デバステーターおよびコンストラクティコンは、実写二作目の “トランスフォーマー リベンジ” で目玉キャラとして登場しています。彼らのモチーフはもちろんG1のコンストラクティコンで、そのなかには当然のようにボーンクラッシャーも含まれていました。 しかし、すでに別人としてボーンクラッシャーを登場させてしまっていたために、本来ボーンクラッシャーと呼ぶべきキャラには別の名前が与えられることなりました。 ちなみに、実はデバステーターも一作目で別キャラの名前に当てられていたのですが、それはなかったことにされました。それが、今回のボーンクラッシャー同様これまで復活の芽がなかったブロウルです。 劇中ではデバステーターと名乗っているのに、トイの商品名はブロウル……なんでだよ! 話が逸れましたが……、結局名前を奪われたかたちのブルドーザーが新たに名乗ったのが、ランページ。 だから! なんで同じこと繰り返すの? まぁ、実際に並べてみると仲間感すごいけどね。とくに遺恨があるようには見えない(笑) でも、フォルムはミックスマスターのほうが近いかな。腕の感じとか、猫背な姿勢とか、雰囲気にはかなり通じるものがあるように思います。 適当にアクションカット 可動はかなり癖があります。 とくに、肩の可動軸が斜めだったり、前腕に引っ付いているガワが干渉しやすかったりするので、腕を動かすのは少し慣れないと大変かも。 通常は折りたたまれている先端のクローを伸ばすことで、腕部全体が二倍ほどの長さになりますが、あくまでただ伸ばせるだけなので、イメージほどフレキシブルな可動は望めません。 せめて根元に回転軸でもあればなぁ。 腰の回転はなし。脚部は太股上で回転、膝は90度近く曲がります。 足首も大きく内側に曲がりますが、あまり曲げ過ぎるとせっかくの4本ツメが活かせなくなるので接地性は落ちます。 背部のクローについては既にギミックの項で紹介しましたが、二つに分かれたクロー先端部もそれぞれ細かく可動します。ただ、アームが思ったほど長くないので、対決シーンの演出には使い辛い。 正面の相手に届かないし…… 以上、“MB-13 ボーンクラッシャー” でした。
ムービートイとしては最初期のアイテムながら、すでに しっかりと“らしさ” を備えた良作です。 先にも言ったように、ロボットモードのフォルムや変形パターンにのちにリベンジで登場したミックスマスターを彷彿させるものがあり、もしかすると彼の存在があの変態的な傑作の礎になったのではないかという気もします。 なんにしても、今になって手に入れることができたのは素直に嬉しい。 さすが、日本国内展開の担当者はよく解ってらっしゃる(笑)。 なのに、これまでの日本独自展開は今年度でとりあえず終わる(レジェンズは一応継続らしいですが、多分モール限定品がたまに出るくらいだろうし)んですよね…… 国内外でのブランドの統一化、みたいな話になってたと思うんですが、それならより高い水準で統一してほしかった。なんで低いレベルに合わせるのかなぁ。 ……POPのことです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 過去に発売されたムービー系トイのなかから厳選したアイテムを復刻するムービー・ザ・ベストシリーズ。 昨年発売された第一弾のラインナップについては、過去製品をすべて持っていたのでスルーしたのですが、一年経って発表された第二弾で実写第一作のトイを持ってくるとは…… 実は僕、実写第一作の時に発売されたMDナンバーのトイは一切買わなかったんですよね。 ビーストウォーズシリーズで再燃した僕のトランスフォーマー熱はカーロボットの頃まで続いたんですが、その後冷めて、ヘケヘケ始動の2008年からまた復活して今に至ります。 実写映画第一作が放映されたのは2007年。 当時は、こんなんトランスフォーマーじゃないし! と思ったんでしょうね。 でも、続編のリベンジでハマリ(映画本編ではなく、あくまでトイに)、続くダークサイドムーンのぶんも含めてほとんどを網羅。しかし、ロストエイジはほとほどに、最新作の最後の騎士王のシリーズは今のところ3アイテムしか購入していません。 なんというか、最近は個々のクオリティの差が激しくて…… さて、今回紹介するジャズは日本ではマイスターと呼ばれるキャラで、設定的にはオートボット(サイバトロン)の副官ということになっています。 ゆえにこそ、アイアンハイドやラチェット、バンブルビーといったキャラと一緒に銀幕デビューを果たしたわけですが、とくに見せ場もないままあっさり死亡。 その理由も、「普通ならそう簡単に死にそうにないから」という理不尽なもの。続編ありきで作られていたのなら、そう簡単には殺されなかったのかもしれませんが。 彼本人の存在よりもむしろ、その死を悼んだオプティマスの「おぉぅ、ジャズ……」の名言のほうが印象に残ってるというのはどうも…… まぁ、そんなわけで一作目で死んじゃったせいで続く作品には当然登場せず、トイもMDシリーズでの仕様変更二種と後にヒューマンアライアンス版とEZコレクションがリリースされたのみ。 原作における人気、知名度からするとあまりに不遇なキャラと言えるでしょう。 今回のベスト盤を購入したのは、そんな彼を哀れんで……ということでもないんですが、これを逃すともう入手機会はなさそうですし、他の初期メンバーは揃ってる(リベンジ以降のトイですが)のに、彼だけいないのも、ねぇ。 というのは建前で、本当のところは次回紹介予定の本命のついでだったりしてね。 では、レビューに移ります。 ロボットモード ビークルモード ポンティアック・ソルスティスGXPにトランスフォーム。 これは正規ライセンスを得てるんでしょうかね? よくわかりませんが、とりあえず全面塗装になったことでおもちゃっぽさがなくなりました。 パッと見は高級モデルカーみたいで、これがロボットに変形するとは思えない仕上がり。 なにより、手に持ったときのずっしりとした重量感には、最近のムービートイでは得られない満足感があります。 付属武器&ギミック クレッセントキャノン ダークサイドムーン版バンブルビーと 最初にも言ったように、実写第一作のMDナンバーは一つも持っていないので、一緒に並べるものがありません。 なので、とりあえずダークサイドムーン版バンブルビー(DA-05)と撮ってみましたが……う~ん、べつにおかしくはないんだけど、バンブルビーが細身なだけに、ジャズの太ましさが際立ちますね。 DA-05を出してきたのは、ジャズのビークルモードに取り付けたクレッセントキャノンがメックテックウエポンに見えたから、並べても違和感ないかなぁ、と思ったので。 でもあらためて並べてみると、DAシリーズは小さいなぁ。そして軽い。 適当にアクションカット 以上、“MB-12 オートボットジャズ” でした。
実写映画第一作放映当時のアイテムということで、およそ劇中デザインの再現とは言いがたいプロポーションや制限の多い可動など、今見ると不親切な部分は多々ありますが、それを補って余りある密度感に郷愁にも似た思いを抱いてしまいました。 この、中身がしっかり詰まった感じ。これこそトランスフォーマーだよ。 正直ついでだったんだけど、買ってよかった。 手にしたときのフィット感がね、違うんですよ。素材の違いんなのかな。 さて、ムービー系トイの今後の展開としては、長らく噂ばかりが先行していたスタジオシリーズが遂に情報公開&第一弾の予約開始となりましたね。 もともと新作映画に合わせたシリーズだったものが、その公開延期(中止?)のために急遽軌道修正されたような感じですが、それにしたって予約開始即一部商品がSOLD-OUTってのはどうなのよ? まぁ、最後の騎士王シリーズの時も似たような状況になって、でも結局はほとんどアイテムがのちのち値崩れするという事態になったけど、今回もそうなるのかなぁ? せめてスティンガーとブラックアウト、あと第二弾のブロウルの三つだけは手に入れたいんだけど……先の二つは完全に出遅れたし、最後のもどうなることやら。 タカトミさん、本当に欲しい人の手に適正価格で商品が届くよう、生産体制、流通体制を整えてください。お願いします。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 海外では初代メガトロンとして、シルバーカラーで発売された本アイテム。 同時に発売されたオプティマスプライムが、日本ではブラックコンボイとして限定発売されたので、こちらはどうなるのかと思ったら、G2カラーのパープルで、その名もG2メガトロンとして一般発売されるという…… しかも、付属コミックではビーストメガトロン……いわゆる “千葉トロン” の生まれ変わりみたいな設定になっていて、いつものことながらカオス。 ライオコンボイ(レオプライム)が先に発売されてることだし、もういっそメガストームとして出しちゃったほうがわかりやすかったんじゃないのかなぁ。 まぁ、ライオコンボイのライバルはガルバトロン(ビーストウォーズⅡ版)であって、その弟のメガストームはただの噛ませ犬だったんですが。 ともあれ、レビューに移りたいと思います。 ロボットモード 戦車モード 砲塔は360度回転。砲身は固定で仰角の変更はできません。 また、砲塔上部にはヘッドマスターが搭乗可能。ただし、乗せるとキャノピーを完全に閉じることはできなくなります。 ジェット機モード ヘッドマスター 各種比較 LG ブリッツウイングと ジェット機モード
ビーストウォーズⅡ メガストーム & ユナイテッド タンクメガトロンと G2オリジナルの旧トイは持っていないので、そのリカラーであるメガストームと、ユナイテッド版G2メガトロンとなるタンクメガトロンと一緒に。 クラスがバラバラなんで比較もあったもんじゃないんですが、なんというか、技術の進化というものを感じられます。 ともあれ、メガストームの戦車モードの迫力は今見ても凄い。 LG メガトロンと 商品名はG2メガトロン、コミック内ではビーストメガトロンなので、LG13のメガトロンと今回のヒトは別人ということになりますが、せっかくなんで一緒に。 LG13は銃規制の強化以降、戦車へのトランスフォームが定着してしまったメガトロン系トイにおいて、ロボットモードでは見事にG1デザインを再現している傑作です。 あ、融合カノン砲の向きが逆だ…… LG ガルバトロンのヘッドマスターと パートナードローン ノーブル 海外ではファングリィ(日本名ワイルダー)としてヘッドマスターと一緒に発売されたもののリカラー。 ノーブルは、トランスフォーマーシリーズ一番の問題作としても有名な “ビーストウォーズリターンズ(海外名ビーストマシーンズ)” に登場したキャラクター。 オオカミから異形のドラゴンに変身することから、今回このレジェンズ版にて配役されたもよう。 さすがに、海外版発売の時点からここまで考えられたとは思えませんが。 それより、ヘッドマスターのほうはマジでこのままお蔵入りなの? ビーストモード ドラゴンモード ウエポンモード 適当にアクションカット 可動に関してはブリッツウイングとまったく一緒。腕周りは優秀ですが、腰の回転はなく、接地性には多少不安が残ります。 で、今回新たに膝はジョイントを外してやることでより深く曲げられることに気付きました。そのおかげで立て膝がわりと様になる。 武器装着用の5㎜穴が豊富なのももちろんそのままなので、融合カノン砲を肩に装着してやればオリジナルのG2メガトロンにより近いイメージになります。 というか、肩の穴はそもそもそのために開けてあったんじゃないかな。 戦車砲塔、ヘッドマスター用コクピットの後方に3㎜穴があるので、スタンドを使ってのディスプレイが可能。ボイジャークラスゆえに重量の不安はありますが。 腕部は肩のジョイントを外すことで大きく前に持ってくることも出来るので、ご覧のような融合カノン砲の両手持ちもばっちりです。 トランスフォーマーでこんなポーズができるヒト、珍しくないですか? 素直に格好いい。 メガストームと見立ててライオコンボイ(レオプライム)と絡ませるか、ブラックコンボイをG2コンボイと思い込んで絡ませるか、相手役を選ぶのが非常に悩ましいアイテムになってしまいました。 ましてや中身がビーストメガトロンということになると、ゴリラコンボイを持ってくるのがベストなのか? レジェンズ版は持ってないよ。本家ビースト版、どこにしまい込んだかな…… 以上、“LG G2メガトロン” でした。 最初にも言った通り、本来カップリングされるべきオプティマス型がブラックコンボイとして発売されてしまったために、キャラ的に宙ぶらりんなかたちでのリリースとなったG2メガトロン。 結果、コミックではわけのわからないことになってしまい、本来の彼がいったいどういうキャラなのかとか、ご新規さんは置いてきぼりの状態に まぁ、それはいつものことなんですが。 今さらながらに思うんですが、テックスペックと一緒に載ってるそれぞれのキャラクターの解説文と、コミック内での設定が完全に乖離してますよね。 解説文は、基本海外版のそれをわりとそのまま訳した感じで、昔から思ってたんですが、日本語的におかしな文章の場合がけっこうあります。 ただ、それはそれでトランスフォーマーらしくて僕は好きなんですが、ことレジェンズシリーズにおいては、コミック内の設定を踏まえた解説文を新たに書いたほうがよかったんじゃないかなぁ、と。本当、今さらですが。 じゃないと本当、今の子供とか混乱しますよ。 あ、そもそもレジェンズシリーズって子供がターゲットじゃなかった…… そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 ナイチンゲールという衝撃からスタートしたRE/100。 途中、ディジェ辺りからちょっとメジャー路線に入りかけましたが、ここへきておそらく史上もっともマイナーな機体をリリースするという暴挙に出ました。 ガンキャノン・ディテクターて…… まぁ、UCでアニメ本編に登場したことを思うと、シリーズ初期の三体よりは認知度が高いのかもしれませんが、ガンダムでもなければライバル機でもないし、バリエーション展開もほぼ見込めないのに、よく企画が通ったなと思います。 というか、REのシリーズ展開って本当、脈絡がないですよね。 僕の認識では、REってMGでは出しにくいニッチな機体を実験的な意味合いも含めてリリースするって企画だと思ってるんですが、それにしたって方向性がバラバラだもんなぁ。 直近に発売された、もしくはするMGとのマッチングが意図されていたと思えるのは、第1弾のナイチンゲール(Hi-υガンダム Ver.Ka)に第4弾のディジェ(百式 Ver.2.0)、前弾のハンマ・ハンマ(ZZガンダム Ver.Ka)と六月発売予定の次弾、ビギナ・ギナ(ガンダムF91 Ver.2.0)の4アイテムのみで、あとの5アイテムはまったく意味がわからない。 でも、全9アイテム中4アイテムってけっこうな割合ですね。しかもマッチングのMGが全部リニューアル版というのも面白い。 ともあれ、そんな意味不明のラインナップが組まれたからこそ、この時代にこんなマイナーMSを1/100スケールで楽しめるんですから、むしろ歓迎すべきことですよ。 ガンプラにタイアップは必要ない!少なくとも既存機のキット化には。 では、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールでの仕上げです。 実際、言われなきゃメタスの系統なんてわからないよね。 強いて言うなら顔が似てなくもないけど…… それよりは、やっぱり名前を戴いたガンキャノンの意匠が意識的に取り入れられているような気がします。胸部前面のレイアウトとか、丸みを帯びた前腕。それに膝アーマー含めた脛外装のラインとか。 キット的には、最近主流の小顔、脚長体型ですが、微妙に人型からは外れてる本機にはむしろマッチしているように思います。 ただ、そのせいでMSというよりは、なにか別のロボットアニメに出てきそうなモノになってますが。まぁ、元デザインからしてちょっと異質だしね。 頭部アップ なお、バックパック中央のセンサー部もクリアグリーンのパーツの上からメタリックグリーンのホイルシールを貼る仕様になっていますが、これはシールを内側に貼ることで対処。 ハンハ・ハンマの時もそうだったけど、せっかくクリアパーツ使ってるんだから…… RX-77 ガンキヤノンと比較 先にも言った通り、実際には系列機というわけではないんですが、せっかくなんでMG ガンキャノンと並べてみました。 MG ガンキャノンといえば、もう16年も前に発売されたキットです。 MG ガンダムVer.2.0が発売されたのち、同一フォーマットでガンタンクやGファイターが発売されたとき、ガンキャノンもVer.2.0出るか? と思ったんですが、現在に至るまで音沙汰なし。 RXシリーズで唯一コアファイターの互換性がない悲しいキットになっています。 でも、プロポーションだけを見ると、これぞガンキャノンと言わんばかりの絶妙なスタイルで、十数年振りに手に取ってみましたが、今見ても最新キットとなんら遜色のない、いい出来です。 で、実際に並べてみると、思った以上に体格差がありますね。 体型バランスの違いは、そもそもまったく出自の異なる機体なのでとくに気にはなりませんでした。というか、同じ世界観の機体とは思えない…… 付属武装&ギミック ビームキャノン ビームガン ビームライフル 腰部ムーバブルフレームの可動 オマケ 170㎜キャノン砲 適当にアクションカット 特殊な形状の機体なので、可動にも若干癖があります。 肘間接は一軸ですが、引き出すことによって可動域が拡大。肩もわずかに引き出せるので、ライフルの両手持ちも可能。多少窮屈ではありますが。もちろん、170㎜キャノンの保持も可能です。 腰は軸接続。腹部は前後可動はできませんが、左右に傾けることは可能です。 脚部はスカートがないこともあって大きく上げることができ、膝も深く曲げられます。ただ、足首の可動はそれほどでもなく、接地性はイマイチ。 重心バランスも悪く、あまり派手なポージングができるキットではありません。まぁ、そういう機体でもないですが。 あと、アクションベース1用のアタッチメントも付属しますが、陸戦用の支援機に空中姿勢のイメージはないので、今回は使いませんでした。 さて、本キット最大のポイントである砲撃形態に関して。 まずは立て膝パターン。 こっちのほうが現実的だろうということで、新規に設定されたパターンだと思うんですが、少なくともこのキットに限って言えば、まったく安定しません。 安定姿勢の要であるはずの腰部ムーバブルフレームが、まったく役に立ってない。実質普通の立て膝と変わりないです。むしろフレームを接地させんがために脚を大きく開かなければならなくて、そのせいで重心がブレるという本末転倒なことに…… 一方で、従来の設定に則った体育座りパターン(ほぼ空気椅子みたいな姿勢ですが)は、意外なことにけっこう安定するんですね。 まぁ、実際にこの姿勢でビームキャノン撃ったら、普通に後ろに転けると思いますが。 ていうか、支援砲撃にそこまで安定性を求めるのなら、その役はガンタンクⅡにやらせるといいと思うよ。 ちなみに、曲げたときに露出する膝関節は、膝アーマーをスライドさせることで隠すことができます。ただし手動で、膝の動きに連動するわけではありません。 正直、要らなかったな。 以上、“RE ガンキャノン・ディテクター” でした。
最初にも言ったけど、本当、REの選定基準ってなんなんだろう? イフリート改やバウがリリースされると、そのバリエーションがプレバンで発売されたりして、あぁ、結局REもこういう流れでいくのかなぁ……と思ってたら、次に来たのがハンマ・ハンマだもんね。 さすがにあれはローゼン・ズールになりそうもないし、とか言ってるうちに今回のこれ。 Z版のプレバン行きは予想通りだったけど、ほかには流用利かないもんね。こっからメタスは、ローゼン以上に無理だろうし。 とりあえず、現状ではこのガンキャノン・ディテクターがシリーズで一番攻めたチョイスだとは思います。 造形は申し分なく、可動性能も、接地性がイマイチなのを除けば、まぁ及第点かな、とは思います。 しかし、ハンマ・ハンマの例もあったので警戒はしていたのですが、案の定、保持力や耐久性に難アリです。 ビームキャノンの砲身や肩装甲が外れやすいのは先にも言った通り。脚の付け根がすぐに緩むのも、砲撃形態の立て膝が不安定な理由の一つ。あとは武器を持ち代える際にハンドパーツをバラそうと思うと、まず手甲パーツがすぐに外れるのも地味にイラつく。 これってやっぱりKPSが柔らか過ぎるせいですよね。ポリパーツとの相性もあまりよくない気がする。 次弾のビギナ・ギナは小型MSだから大丈夫かもだけど、今後もハンマ・ハンマクラスの大型MSがラインナップされるのなら、もう少し考えて欲しい。 でも、ナイチンゲールの時はそれほど気にならなかったんだよなぁ。 まぁ、ナイチンとハンマじゃ体型が全然違うから、負荷のかかりかたも違うんだろうけど、ひょっとしてRE共通のポリパーツの精度も落ちてる? なんにしても、1/100スケールだから起きた問題ではありますよね。 これが1/144だったらなんともなかっただろうに。 本当、REのラインナップが全部HGUCで出てればなぁ…… REからHGUCの流れが、イフリート系のみで終わることのないように願いたいところです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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