12年振りに本家トミー(タカラトミー)が手がけるゾイドの新シリーズ。 あれ? 確か “リバースセンチュリー” が2008年から2009年の展開だったから、実際には10年振りなんじゃないの? んんっ? あれは公式的にはなかったことになってるんだろうか? まぁ、そのへんの事情はともかかく、7月からはアニメも始まるということで、今回はかなり力の入った、本気の復活となりそうです。 公式では、1983年にスタートし、1991年まで続いた “メカ生体ゾイド” をシリーズ第一期、1999年にアニメ化と同時に展開した “機獣新世紀ゾイド” 以降をシリーズ第二期、そして今回の “ゾイドワイルド” をシリーズ第三期と位置付けているよう。 ファンにとっては待望の復活には違いないのですが、あくまでシリーズ一期を踏襲していた二期とは違い、スケールの変更にともなってまったく新しい規格となってしまった第三期はどう評価されるのか? 第二期の時のようにブーム再燃となるのか? まずはフラッグシップモデルとなる第一弾アイテムから見ていこうと思います。 動力ユニット ただ、パッケージはテープで封がしてあり、先にも言ったように電池ボックスのカバーを留めるにはプラスドライバーが必要。シールを貼るのにピンセットも使うとなれば、まったく道具なしでことが足りるというわけではないです。 パッケージやシールはともかく、ボックスカバーはビズ留め仕様にする必要はあったんだろうか?
今回のシリーズ、ゾイドは地中深くから発掘された太古の存在、という設定のようです。 詳しい世界観などは、今後のアニメのネタバレも含まれるからなのか、インスト(復元の書)にもあまり書かれていないので、第一期、および第二期との直接的な繋がりもよくわかりません。 ボーン復元
各部ディティール 四肢は一体成形で、旧シリーズの大型ゾイドのような各間接部の連動可動はありません。 パッケージや公式サイトの画像は加工されたもので、現物で同じポーズはとれませんのでご了承を。 モーター動力ですが、イメージ的には旧シリーズのコマンドウルフに代表されるハイパワーユニット搭載の中型ゾイドに近いです。まぁ、確かにM型だし。 復元完了 ワイルドブラスト(本能解放)状態 各部ディティール 目のパーツはシルバーの上からクリアグリーンと二重の塗装でメッキっぽい仕上がりに。眼球っぽいモールドも持ってあって、なかなかリアルです。 後頭部にライダーが搭乗。後頭部アーマーのスリットにライダーフィギュアの足内側のジョイントを差し込むかたちです。 フィギュアはクリア成形。とくにアニメの主人公に合わせた造形というわけではありません。 なお、今回のシリーズのスケールは1/35。ちなみに旧シリーズは1/72(24シリーズは文字通り1/24)なので、ハナから絡める気はないもよう。 正直、このスケールの変更が一番引っかかるんだよなぁ…… グラフィティーラベル 比較画像
電動アクション
起動骨(スイッチのこと。この状態では腰上の白いアーマーがはめ込まれています)を押してやると、前進と同時に首が下がり始め、下りきったところでストッパーが外れてタテガミクローが前方に展開してワイルドブラスト状態に。その後は、タテガミクローを上下に振る動きと口の開閉が加わるかたちで前進を続けます。 なお、首の位置およびタテガミクローはスイッチを切ったのち、手動で戻すことになります。 この動作は切り替え不可能で、タテガミクローを収納したまま前進を続けることはできません。 逆に、最初からタテガミクローを展開した状態で歩行させることはできますが、首は下がっていきます。首が完全に下がるとタテガミクロー用のストッパーは常に開いた状態になるので、やはりクローの収納はできません。 つまり、このワイルドライガーは起動してわりと早い段階で本能を解放し、以降そのまま歩き続けるということです。 う~ん、なんだかなぁ……そこは任意に切り替え可能にしたほうがよかったんじゃないのかなぁ。 ほかのM型も同じ仕様ならともかく、違うからねぇ……(詳しくはそれぞれのレビューにて) 以下、イメージカット といっても、電動、あるいはゼンマイ駆動で歩行する本家ゾイドで格好いいアクションポーズなんかそうそう撮れないので…… VS ギルラプター。 まぁ、動かない(フル可動モデルじゃない)しこうなるわな、という。 以上、“ZW ワイルドライガー” でした。 企画発表、そして試作品の公開と段階を経るなかで、組み立てや造形の簡素化、スケールの変更、明らかに低年齢をターゲットにしたネーミングや設定の変更など、古参ファンにとっては不安要素でしかない詳細が明らかになるにつれ本当に大丈夫か? マスターピースのような残念な結果になりはしないか、とビクビクしていました(発売月が決まってからなかなか予約が始まらなかったことにもヤキモキしました)が、蓋を開けてみるとそれは確かにゾイドでした。 第一期からのファンは、初期のあの無骨な感じのメカメカしいゾイドこそが本当のゾイドだと言うのかもしれません(というか、僕自身基本はそう思っている)。 でも、第二期でもすでに第一期の雰囲気を残しつつも新製品には当時なりの最新のデザインが反映されていたわけですし、今回の新シリーズがまた今の時代に合わせて変化するのは当然かと思います。 世界観も過去シリーズとは地続きのものではないようですし、ガンダムでいうところのアナザー系としてみれば納得もできるのかな、と。 今初めてこのシリーズでゾイドに触れた子供たちが、じゃあ昔のゾイドはどんなだったんだろう? と興味を持ってくれれば、そこでまた新たな展開として旧シリーズの復活という大逆転もなくはない……かもしれない。 すでにアニメの公式サイトでネタバレしているように、8月以降も商品展開は続くようです。あとは、アニメが何クール放送になるかだな…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 それから、こんなポーズがとれるHMM版が5年か10年後くらいに出るかも……
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祝・1周年 & レビュー100本目! ということで、このサイトを立ち上げてから、かれこれもう一年が経ちました。駄文、雑文を綴ったレビューも今回で100本目を数えることに。 いやぁ、我ながらよく続けたもんだ。 というか、こんな速報性の欠片もない、しかも偏った個人的な感想を書きつけただけのものに付き合ってくださる奇特な人がそれなりにいることに驚くとともに本当にありがたく思っています。 これからも、まったり……というにはいささかムラのあるペースで続けていくつもりですので、懲りずにお付き合いただければ嬉しいです。 というわけで、 そんなわけで(どんなわけだ?)発売からもう1ヶ月以上経ってしまいましたが、パワーオブザプライム(以下、PP)のフラッグシップアイテムと言っていいだろう、オプティマスプライムのご紹介です。 いや、オプティマスじゃなくここはやっぱりコンボイと呼ぼう。 それくらいコンボイしてますよ、今回のコンボイは(意味不明)! 過去にも何度かコンボイ、あるいはオプティマスプライムとしてリメイクされてきた彼ですが、リーダークラスでリメイクされたのは、ひょっとして今回が初めてなんじゃないですかね? しかもここまでG1アニメのデザインに近い姿というのも、実は意外と珍しいかも。 それでは、記念すべき100本目のレビュー、張りきっていきたいと思います。 オライオンパックス ロボットモード 正面から見ただけではなにに変形するのか見当もつかない感じですが、後ろ姿は完全なネタバレになっています…… まだ地球に来る前のはずなのに、背中がもうコンボイじゃねーか! さすがに笑ってしまった。 サイズは同シリーズのホットロディマス同様、一般的なデラックスクラスより一回り大きく、ちょっと小柄なボイジャークラス並み。 なお、基本のカラーリングはおおむね塗装で補われていますが、脛と胸のサイバトロン(オートボット)マークはシール処理になっています。 脛はともかくサイバトロンマークがシールなのはなぁ…… ビークルモード トレーラートラックのキャブ部分にトランスフォーム。 本来ならオライオンパックスはこのかたちには変形しないんですが、今回はそういう仕様なので気にしてはいけません。 フロントガラスの奥に覗くマトリクスがなんか新鮮。 正面から見るとまさにコンボイトレーラーのキャブなんですが、後ろから見ると…… このロボットモードの腕の処理はもうちょっとなんとかなったと思う。 オプティマスプライム ロボットモード まぁ、ガワは綺麗にまとまっているし、オライオンの脚部はロケットブースターみたいな感じなので決して悪くはないです。むしろロディマスに較べれば全然いい。 この形態で目立つシールは肩のサイバトロンマークと前腕の2箇所。 前腕はともかくサイバトロン……(以下略) ビークルモード トレーラートラック(コンテナ付き)にトランスフォーム。 キャブ単体でもそうでしたが、コンテナを含めた全体像も、正直微妙。ロボットモードの出来がいいだけに残念です。 側面はともかくロボットモードの襟元や上腕間接が丸見えの前面や、やはり腕部の赤色が覗いているうえに武器を挟み込むのが前提の天面など、もう一手間加えるだけですっきり綺麗にできただろう部分が…… 正直、ビークルモードのまとまりだけならロディマスのほうに分があると思う。 なお、コンテナ側面のラインはすべてシール。やっぱり微妙にずれてたりもするので、将来的な剥がれが心配。 LG スーパージンライと 今回のコンボイの合体ギミックは、旧オリジナルトイのスーパージンライのものが雛形になっていると思われます。 とはいえ、LG スーパージンライではキャブの単独変形はオミットされ、キャブとトレーラーの分離もできませんが。 いざ並べてみると、意外なことにロボットモード、ビークルモードともにジンライのほうが一回り大きかった。LGのジンライにそれほど大きいイメージなかったんだけど…… あくまでコンボイとジンライとは別人なので、雰囲気は似ていても実際のところはまったく違うんですけどね。 どちらもそれぞれの特徴を上手く昇華した良リメイクだとお思います。 合体ギミック ロボットモード ビークルモード マトリクス 以下、イメージカット オライオン状態ではとくに干渉する部分もないのでよく動きます。 腰は固定ですが、腿は90度上げることができるので立て膝も自然に決まります。 変形の都合もあって手首にスナップも利かせられますし、肩もパネルごと動かすことで前方への可動範囲が広がります。 股下にはスタンド用の3㎜穴があります。ロディマスの時のように浅くはありませんがやっぱり緩めです。 付属武器は二分割してそれぞれ保持が可能です。 以上、“PP オプティマスプライム” でした。 リーダークラスでのG1デザインのコンボイのリメイクというだけでも嬉しいのに、そこにジンライベースの合体ギミックが加わり、しかもキャブ単体ではオライオンパックスになるという豪華な内容。 同様のコンセプトのロディマスの出来が微妙だったのに対し、こちらは少なくとも保持力の弱さや変形時のかみ合わせの悪さといった構造的な問題はありません。 ロボットモードの造形はオライオン、プライムともに文句なしなんですが、ビークルモードのに関しては正直、もう少しなんとかしてほしかった。少しの工夫でなんとかできたと思うだけに、とくに。 まぁ、ロボットモードが本当に格好いいので、個人的には十分満足しています。 ロボット、ビークル両モードで完璧なものを求める方は今度出るらしいマスターピースVer.3を待てばいい、ということで。 あとは、同じフォーマットでメガトロンかガルバトロンが出てくれたらいいなぁ。LG メガトロンは、やっぱり可動に難があるので…… 小型ジェットに変形するメガトロンが宇宙船と合体してガルバトロンになる、とか。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 旧MG……本作に準じるならばVer.1.0が発売されたのが2006年。 12年の時を経てのリニューアルということになりますが、実際なんで今? という感じです。 べつに劇場公開から何周年とかの記念になるような年でもなかったと思うし…… まぁ、リアルタイムで放送、または放映している作品に登場する機体ならともかく、過去作登場機体のキット化はむしろ脈絡なくやってほしいというのが個人的な希望ではあります。 そのほうが新鮮な驚きがあって楽しいし。 逆に何度もタイミングはあったのに、そして発売できる下地はあるのに、一向に発売されないキットもありますけどね。 まぁそういった意味では、今回のF91のVer.2.0発売には少しワクワクしました。 公開当時、非売品のBB戦士付き前売り券を買って映画館に観に行ったのを覚えてますよ。 その後、もっとちゃんと作られたキットが正式に発売されたのも含めて、いい思い出です…… では、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属のシールとデカールでの仕上げです。 旧MGでも色分けは優秀でしたが、今回は各部スラスター内部のイエローばかりか上腕や太股などの黒いラインもパーツで色分けされています。 両肩の “F”、“91” のマーキングはドライデカールです。 Ver.1.0と 12年前に発売された旧MGは、初の小型MSということでポリキャップレスのABSフレームで構成されたキットになっていました。 つまり基本の構成は新旧でほとんど一緒。しかし当然、Ver.2.0では各部の構造に最新の技術が投入されています。 一方で外見となるとその違いは一目瞭然。 旧MGの発売当時は不思議とあまり気にならなかったんですが、こうして最新のスタイルのものと並べてみると、旧作のバランスの悪さが浮き彫りになりますね。 また、画像では少しわかりにくいですが、胸部やヴェスバーのブルーが、旧MGではかなり濃いめの青だったのに対し、Ver.2.0では設定画などの色合いに近い、緑がかった青に変更されています。 付属武装・ギミック ビームライフル ビームランチャー グリップが可動するので肩に担ぐポーズも楽々。 砲口上下のフィンはわずかに開きます。エネルギーパックの取り外しも可能。 また、リアアーマーに専用のラッチが展開し、懸架できるようになってるんですが、引っかかりが浅く、あまりかっちりとは取り付けられません。ここは旧MGに軍配が上がりますね。 ビームサーベル ビームシールド 上面の白いパーツは外して挟み込むかたちになります。 その上面パーツの逆三角はシール。ここは、旧MGではパーツ分けされてたんだけどなぁ…… 左前腕部の基部の展開はシリンダーも連動した凝った造りになっています。 右サイドアーマーには予備のデバイスを収納。 V.S.B.R.(ヴェスバー) 砲身の前後がスライドし、2種のグリップが展開します。 高速で連射が可能ながら威力は低いモードと、低速ながら高威力の2モードを切り替え可能とのことですが、どの状態でどっちのモードとなるのかはとくに明記されていなかったような……まぁ、だいたい察しはつきますが。 フェイスオープン F91の代名詞その二。 鼻のあるガンダムって、このヒトが初めてだったんじゃなかろうか? 当時わりと衝撃でした。 今となっては、マスクが割れるどころか顔のかたち自体変わるヒトもいるんでちょっと埋没気味ですが。 今回は外装は固定でマスク部分のみを差し替えるものと、変形するもの、二種類の頭部が付属します。 仕様上、どうしてもマスク中央に分割線が出てしまうのと、素顔(?)が若干奥まった位置になってしまうので、個人的にはあまり好きではありません。 バルカンの色分けも無視されてるし……ていうか、ここべつにイエローのパーツでも問題かったと思うんだけど…… 肩アーマー放熱フィン展開 コクピットハッチオープン & 立ちフィギュア 腰に手を当てた仁王立ちの、あのポーズでの立体化となります。 横にいるのは旧MGに付属したシーブックの立ちフィギュア。サイズ感はだいたい合ってると思います。 ただ……今さらですが、MGに付属する立ち姿のフィギュアって、確実にオーバースケールだよね。 これ、シーブックもセシリーもたぶん2メートル以上あるよ。 専用スタンド 取り付けには一度バックパックを外し、さらに腰裏の装甲の一部を取り外して、そこにスタンドのアームを差し込みます。アームに可動部は一切なし。なので、あまり動きのあるポーズのディスプレイには向きません。 アクションベース用の、股下に取り付けるいつものジョイントも付属します。 以下、イメージカット MG最新作となりますが、正直可動性能に関しては驚くような進化はありませんでした。 もちろんよく動きますが、ただそれだけという印象。 面白いというか、このキット独特の仕様としては、デザインの都合上、腹部の可動が制限されるのを補うために、股関節がフロントアーマーごと前方に可動するようになっています。 そうして多少なりとも前屈姿勢を表現したかったのでしょうが、あまり上手くいっていないように思います。ただフロントアーマーが浮いた感じに見えるだけというか…… 前腕は関節より下で回転可能(旧MGには間接に可動軸がありました)なので、劇中のくるくるビームサーベルも再現可能。あれ? あれは拳が回ってただけだったっけ? F91といえば、やっぱりヴェスバーを腰だめに構えたポーズが格好いいですな。 2枚目の画像はなんかフリーダムガンダムっぽいことになっちゃいましたが。 久々にスパロボに登場しましたが、原作終了設定で鉄仮面も最後のほうに一回出てきただけ、と肩透かし感が酷かった…… リミッター解除攻撃の時、ひとしきり撃ったあとフェイスオープンして敵に向かっていくのに、画面が切り替わったらまたマスクオン状態なのはどういうこと? そしてトドメ演出の時にまたオープンするけど……劇中ではどうだったんだろ? 以上、“MG ガンダムF91 Ver.2.0” でした。 始めにも言ったように、F91はなんとなく思い出深い作品なので、ここへきてMGがリニューアルされたのには感慨深いものがあります。 まぁ、キットそのものは小型MSらしく小さくまとまっている感じで、出来がいいことは確かなんですが、なにかこう……1箇所突き抜けた要素が欲しかったかな、という印象です。 フェイスオープンやリミッター解除といったギミックはありますが、劇的に見た目が変わるわけでもないので、そういう意味では地味なMSではありますしね、そこは仕方ないところかもしれません。 ただそうなると、専用スタンドのベースとしてラフレシアを造形した旧MGのセンスはすごいというかなんというか…… キット本体の出来はともかく、あのスタンドだけで旧MGは記憶に残る名キット足りえると思う。 今回のVer.2.0は、そういうインパクトはなかったかなぁ。 話は変わりますが、相方となるビギナ・ギナがREですでに発売中です。 僕のところにも月末には届く予定ですが……なんか評判はイマイチっぽい? 両キットの売れ行き次第でCV系MSのキット化もあり得るかと思った矢先に……さっそく雲行きが怪しくなってきたかも。 とはいえ、キット化されるにしても、個人的にはHGUCにしてほしいんですけどね。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 主人公機すら既存ガンプラの流用(まぁ、企画のコンセプトからするとそれはそれで正しいわけですが……)となったビルドダイバーズで、初めての完全新規キットがこれって…… アッガイをクマに見立てるのも大概だと思いますが、カプル(あるいはカプール)を見てペンギンだと思える女子もどうかと思う。 そもそも、こういう可愛い系のガンプラは誰が買ってるんですかね? いや、かく言う僕は買ってるわけですが、メーカー的にはどこをターゲットにしていて、実際はどんな層が買ってるのか、ちゃんとデータはとられてるんだろうか? まぁどんなかたちであれ売れたからこそ、ベアッガイシリーズはあんなにも広がったわけですし、このモモカプルへも繋がったんでしょうが。 はたしてこのコは偉大な先達に続くことができるのか? それではレビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 目にあたる部分は基本の二つ目のほかにもモノアイや星型など、複数のシールが付属しますが、実は基本スタイルの目はパーツで色分けされているので、今回シールは使っていません。 カプールではなく、あくまでカプルベースということなんですが、色はカプールのほうが近いです。というか、ほぼハイゴッグ。 “モモ” カプルなんだから、いっそ桃色にしても良かったのに…… 本体のサイズも、過去に発売された1/144スケールキットよりもかなり大きいようで、このあたりの解釈がどうなっているのかは今のところ不明。 ただ、インストにカプルはカプールよりも小さいとはっきり明記されているので、今後流用で発売されるとしてもどちらか一方だけになると思います。 なお、正面装甲および肩側面のダクト(スラスター?)はパーツでは色分けされず、シールもないのでグレーで塗装しました。 武装・ギミック・付属品 手のツメ・手のビーム お腹のビーム 丸まりモード プチカプル 手脚を外して本体に収納することで、まるでハロのような球形にすることが。 ただ、足にはめ込むピンが出ているので完全な球体にはなりません。 この状態でモモカプルの内部に収納できるのですが、とくに固定機能はないので、本当にただ入れるだけです。 以下、イメージカット スタンド用の3㎜穴は、腰裏に1箇所(普段は蓋で隠しています)設定されていますが、背中中央のスラスター(?)もジョイントとして使えるようになっているので、今回はそっちを利用しました。 プチカプルのほうも背中に空いている穴は3㎜なので、専用スタンド以外でもディスプレイ可能。 以上、“HGBD モモカプル” でした。
正直、ベアッガイの時ほどの衝撃はなかったですね。 でも可愛さという意味では、このモモカプルのほうが勝っていると個人的には思います。 いや、冷静になって見てみてください。ベアッガイのボディ、アッガイのまんまなんですよ。 この妙な蛇腹のデザイン、可愛いか? クマ頭のせいで錯覚しそうになるけど、あらためて見ると虫みたいで気持ち悪くない? まぁ、それは言い過ぎにしても、頭部をすげ替えるというある意味裏技を使ったベアッガイⅢに対して、モモカプルは基本のシルエットはほとんど変えていないわけで、つまるところモデラーとしての腕やセンスはチナよりモモのほうが上と思っていいのだろうか。 なお、初代ベアッガイの見た目はある意味ホラーなので、今回はあえて触れません。 さて、すでにご存知のかたも多いと思いますが、このモモカプルのランンナータグは、“1/144 HGBD モモカプル” ではなく、“カプランナー” となっています。 おそらくはベアッガイシリーズのようなかたちでのバリエ展開を目論んでのこととは思いますが、なんともいえない気分になったのは僕だけではないはず。 このモモカプルの発売で、HGUC カプール、あるいはHGCCカプルの発売を期待したファンは多買ったと思います。もちろん、僕もその一人。 ランナー配置を見る限り、その可能性は高い(先にも言ったようにどちらか一方になるとは思います。今のバンダイなら設定とか無視して同じ型で両方出す可能性もあったと思うんですが、インストにはっきり書いちゃったからね)とは思いますが、あくまで優先順位はこのモモカプルのバリエのほうが高いんだからね、と断言されてるようで…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 シリーズ開始から間もなく1年、非常に順調なペースで新作をリリースし続けているヘキサギア。 海洋生物、さらには人型とモチーフにも広がりを見せてきたシリーズですが、ここで原点に立ち返るかのように、わりとオーソドックスな動物モチーフの機体の登場です。 まぁ、非常に既視感のあるシルエットですが、むしろなにか開き直った感があってある意味潔いとすら思う。 重量級のイメージそのままに単体キットとしては過去最高額、箱の厚みも過去最高となりました。 今回は同時発売のガバナー2体もまとめてレビューしたいと思います。 キットは、デモリッション・ブルートのほうは素組みに一部塗装。 ガバナー2体については素組みオンリーでの仕上げです。 ゾアテックスモード 後面 キットとしては、シリーズ第一弾のレイブレード・インパルスやボルトレックスと一部共通パーツを使いながら、フレーム部へのパーツ追加や厚めの装甲を被せることで重量感が増しています。 CEVs(戦闘工兵車)モード 後面 ネイキッドモード こちらもひさびさの素体モード。 例によってインストにはとくにこの形態にするための説明はないので、外箱の写真を参考に、さらにいくつか装甲を外してみました。 背中のミサイルポッドを外したことでかなり体型が違って見えます。 こうするとウシというよりウマかシカのようにも見えますね。 レイブレード・インパルスと
HMM ディバイソンと 武装類 バタリングラム & パワープラウ バタリングラムには基部に複数の可動軸があり、けっこう自由に動かせます。 パワープラウのほうは開閉が可能。ただ、ラムへの接続は二軸の固定接続で、回転や角度の変更は不可能。 設定では、このパワープラウの代わりに様々な重火器を装備した仕様変更機も存在しているとのこと。 マルチロックミサイル 後部機関銃 スモークディスチャージャー ていうかあのジョイント、いつの間にか付属しなくなりましたね。 いったいなんだったんだろう……? ガバナー パラポーン エクスパンダー 付属武装 ガトリングブレード 専用バックパックから伸びる給弾ベルトは軟質製。非常に柔らかいので可動の妨げにはなりません。 非使用時にはバックパック側面に取り付け可能。ただし、その状態では重心がかなり後ろに傾くので、自立は難しくなります。 ハンドガン ほかのガバナーと ガバナー パラポーン LAT ミラー あと、髪の毛のボリュームがあり過ぎてズラっぽいのもちょっと残念。 なお、横髪部分のパーツを取り外してヘッドギアに付け替えることが可能です。もちろん、左右どちらか一方だけでも可。 付属武装 LAT ローズと 頭部パーツが変更されているので、パーツ総数はほとんど変わりません。なので上乗せの200円はアイプリントの値段と僕は認識していますが、だとしても割高感は否めませんね。 せめてイラストカードに描かれているウサギの仮面パーツでも付いてればなぁ…… 適当にアクションカット バタリングラム&パワープラウが大胆に動く一方で、本体はそれほど派手には動きません。 というか、どうしても目立つ頭部があまり動かないためにそう見えるだけで、四肢の可動域そのものはレイブレード・インパルス同様にけっこう広いんですけどね。 蹄状の足パーツは、小さいながらもポール接続でしっかり接地します。画像のように2本脚で立つことも全然平気。 すごいアントラーっぽいけど…… ガバナーを乗せて2枚。 例によってすっきりスマートに乗せるのはなかなか苦労しますが、乗せてナンボのシリーズですから。 なんというか、このヒトの登場でヘキサギアがどこへ向かっているのかよくわからなくなった感はあります…… 基本的な可動は過去の男性型ガバナーと同程度。ただ、なかば胴体に埋まったようなかたちの頭部はほぼ動きません。 足首の構造が変わって軸接続になったことで足パーツのポロリはなくなりましたが、ハンドパーツ、そして腰が外れやすいのは相変わらず。加えて今回のエクスパンダーはメイン武器のガトリングブレードが各部でバラけます。 この画像撮影時もちょっと指が当たっただけでポロポロ外れて非常にストレスでした。接着すればよかった。 あと、今さらですがこれ、腹部が軟質パーツなのは意味あるんですかね? ここ普通にプラパーツでも可動性能はさほど変わらないんじゃ…… 男性ガバナーとは構造が違うので、触り心地もかなり違う女性型のLATタイプ。 ハンドパーツもオスメスが男性型とは逆なので外れにくいですし、なにより武器とハンドパーツが一体になっているので、武器を持たせるだけでも一苦労の男性型とは較べるのも申し訳ない。 バックパックが外れやすいのが唯一気になるところではありますが、触るたんびにあちこちポロポロ外れる男どもとは出来が違う。 二人の共同作戦。 冷徹な女指揮官とそんな彼女に従順な異形の戦士のイメージ…… 普通にお姫さま抱っこもできた。
以上、“ヘキサギア デモリッション・ブルート” でした。 シリーズ第一弾キットと一部共通パーツを使用しながら、パーツ構成が洗練され、作りやすさとともに各部の保持力もアップして全体の安定感も増したデモリッション・ブルート。 レイブレード・インパルスなんかは、ただ立たせているだけでも気が付くと腰砕けになってましたからねぇ。 モチーフがモチーフなので、これがレイブレード同様にへろへろだったら、がっかりどころじゃなかったろうし、そういう意味ではまずはよかったと思います。 やはり本体の間接をすべて軸接続にしたのは正解でしたね。 まぁ、単純なはめ込みジョイントが多い構造上、動かしているとどうしても緩んできてしまうんですが、それはもうどうしようもないでしょう。 さて、ヘキサギアは今後もどんどん新作がリリースされていくようです。 やはり注目は大型キットとなる “アグニレイジ” ですが、あれまともに立てるんでしょうか? 実際のサイズがどれくらいになるのかまだよくわからないんですが、スクラップ&ビルドが基本のヘキサギアではあまりに大きなものはかたちを維持するだけでも大変だと思うんですが…… 個人的には、ヘキサギアはあまり巨大なものには挑戦せずに、ガバナーたちと絡ませやすいほどほどのサイズのキットを増やしていってほしんですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 やっぱり、日本名の “ロディマスコンボイ” のほうが馴染み深い。 なので、前回のジャズ=マイスターと同じく呼び方が混ざる場合がありますのでご了承を。 実は僕、ロディマスコンボイ(プライム)のトイを購入するのは、これが初めてになります。 ホットロディマス(ホットロッド)はオリジナル旧トイを始めヘケヘケ版やアニメイテッド版、最近のものでもレジェンズのターゲットマスター版と、けっこう持ってるんですが。 そもそも、ロディマスコンボイってこれまでほとんどリメイクの機会に恵まれなかったように思います。 マスターピース版はありますが、これはなかなかに辛い評価だったようですし、ユナイテッドの時にロディマスプライムの名で発売はされましたが、 それもヘケヘケ版ホットロディマスのリカラーでした(ゆえに未購入)し…… 初代司令官に較べ格段に冷遇されてますね、このヒトは。 しかしそんな二代目もここへきてようやくリーダークラスでのリメイクが適いました。 僕にとっては初ロディマスコンボイ。 では、レビューしていきます。 ホットロッド ロボットモード ただ、背面はガワ丸出しで少々残念。 フロントウインドウを内側にたたむくらいの余裕はありそうだけど…… 不安だったシール処理は、この状態だと肩と脛くらいなのであまり気になりません。胸のファイヤーパターンとオートボット(サイバトロン)マークはさすがにプリントでした。 ビークルモード フューチャーカーにトランスフォーム。 ちょっと浮いた感じのフロントウインドウや、車体側面など、若干雑な部分はありますが、おおむねオリジナルに近いスタイル。 ただフロント部分のエンジンの展開は再現されず、見える部分に5㎜穴もないので、プライムマスターとの連動もできません。 LG ターゲットマスター ホットロディマスと 直近で発売された同一キャラということで、レジェンズ版のホットロディマスと比較。 ロボットモード、ビークルモードともにPP版のほうが一回り大きいです。PP版はちょっと小振りなボイジャークラスくらいのサイズですね。 かなりアレンジのはいったレジェンズ版に対し、PP版は造形、カラーリングともにオリジナルデザインに近いです。 ただ、そのせいもあってかレジェンズ版に較べて少しチープな印象を受けることは否めません。 ロディマスプライム ロボットモード ロディマスコンボイのオリジナルデザインは、ただおっさん臭いだけで正直あまり好きではなかったんですが、今回の姿は普通に強そうでいいですね。 まぁ、脇腹に本来見えちゃいけないものが見えてたり、やっぱり背面の処理が雑だったりはするんですが…… ビークルモード 未来型のトレーラートラックにトランスフォーム。 実際に変形させる際は一度分離し、それぞれに変形させる必要があります。 全体的にパーツの精度が甘いのか、車体とコンテナの接続がイマイチかっちり決まらなかったり、コンテナ上部(腕部パーツ)の合わせがやっぱり上手く決まらず隙間が空いたりしますが、そこらへんが気にならないくらいの存在感があります。 持ったときの重量感もなかなか。 ただ、肝心要のコンテナ側面のファイヤーパターンとオートボットマークがシール…… 下のオレンジ塗るくらいならこっちをプリントにしてよ! って感じですが。 あと、真正面から見たらロボットモードの拳が丸見えなのもちょっと……。ここ、もう1枚蓋付けられなかったかな。 合体ギミック ロボットモード ビークルモード マトリクス オプティマスのほうはちゃんと胸部が観音開きになる、設定通りのギミックになっているのに、ロディマスはなんでこうなった? なお、マトリクスのコアは同シリーズのプライムマスターが変形したスパークコアと交換可能。企画が同じなので、ヘッドモードに変形したヘッドマスターをはめ込むことも可能です。 適当にアクションカット まずはホットロッドで。 腰は回らず、肩周りも干渉が多く、足首のスイングもなし。結果、可動は標準以下です。 股下にはスタンド用の3㎜穴が設けられていますが、非常に浅いうえに緩く、少なくとも僕が持っているいくつかのスタンドではまったく安定しませんでした…… 付属武器はかたちの違う二丁のフォトンレーザーガン。プライム時にはこの二丁が合体してフォトンエリミネーターになるというのは、以前のマスターピースと同様ですね。 続いてプライム。 ホットロッドの脚部が肩間接になっているという構造上、その部分の可動には若干のクセがあります。 僕のモノは右の関節(ホットロッドの右股関節)が緩く、腕の重さに負け気味でした。 拳は回転しますが腰は固定。 足首にはスイング機構があり、踵も長いので接地性自体は問題ないのですが、やはり重心が後ろに傾きがちで、踵の可動部が緩めなこともあって後ろに倒れてしまうことが多いです。 VSガルバトロン! ということで、LG版のガルバトロンと絡ませてみましたが…… ホットロッドとはいいサイズ感なんですが、プライムとなると完全に逆転してしまうという、LG ゴッドジンライとオーバーロードの二の舞に。 ガルバトロンもリーダークラスで発売されないかなぁ。 ロディマスコンボイ(プライム)もそうですが、ガルバトロンも案外リメイクされることが少ない気がしますね。いまだにマスターピース化もされないし。 いつの時代も二代目は不遇なんですかね。ガルバトロンは二代目じゃなく生まれ変わりですが。 以上、“PP ロディマスプライム” でした。
若干特殊な合体構造は、ある意味でパターンが確立しているオプティマスとの差別化もあったのかもしれませんね。 多少の粗があることは認めざるを得ませんが、個人的には初のロディマスプライム(コンボイ)ということもあって、おおむね満足しています。 不安だったシールにしても、ロボットモードではそれほど悪目立ちすることもなく一安心。ただビークルモードのコンテナ側面のファイヤーパターンに関しては、端がけっこう引っかかる感じで、わりと早い段階でめくれてしまうような気もします。 いっそ、シールはタイタンクラスみたいにこちらで貼るようなかたちにしてくれないかなぁ。 あとは、同じサイズで並べられるガルバトロンがいれば…… PPでは、このロディマスプライムの頭部変更、リカラーでロディマスユニクロナスの発売が決定していますが、あれはどういうキャラなんだろう? 闇落ちした彼なのかな? 最近のトランスフォーマーでは、同じシリーズ内でライバルキャラが揃わないこともままあるので、なんとも歯痒いことですが。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 後れてきた副官…… ということで、コンバイナーウォーズ(ユナイトウォリアーズ)ではハブられていたジャズが、パワーオブザプライム(以下、PP)にてようやく登場しました。 ちなみに、日本版のG1アニメでは “マイスター” と呼ばれていました。 実写映画版の影響もあって、今でこそ本名(?)も随分浸透してきたように思いますが、個人的にはやっぱりマイスターのほうがしっくりきます。 なので、以降はマイスター呼びする場面が多くなるかと思いますが、そのあたりはご了承ください。まぁ、だいたいわかるよね。 さて、PPのデラックスクラスとボイジャークラスにはコンバイナーウォーズを踏襲した合体ギミックが盛り込まれています。 まぁ、踏襲したというか、ほぼそのままなんですが。 新要素としては、以前は合体時に拳と足の兼用だった外付けオプションパーツが拳専用になり、さらにプライムマスターを装着できるプライムアーマーというものになりました(足のパーツはやはり専用のものになり、二つ一組でボイジャークラスに付属するようです)。 それに伴い、以前からの5㎜軸接続のほか、専用ピンを用いて各デラックスクラスの胸部に、その名の通りアーマーとして取り付けることも可能になりました。 でも、これが正直微妙。詳しくは後ほど。 では、とりあえずレビューしていきたいと思います。 ロボットモード ビークルモードのルーフそのまんまなんですが、ガワがガワに見えないよう、上手くまとまっていると思います。 コンバイナーギミックの復活ということで、ある程度過去アイテムからの流用があるかと思ったんですが、ざっと見た感じはほぼ新規です。 細かいジョイントやピンなんかに同じ部材が使われている可能性はありますが、そこまではわかりません。 特筆すべきは上半身の構造。ビークルモードのフロント部分のがそのまま胸部になるパターンは、過去のカーロボ系コンバイナーには見られませんでした。 腕部もフロント部分に接続されていて、背面パーツ(ビークルモードのルーフ)を基部にクランク式のジョイントで腹部と接続されています。 つまり、構造的に上半身とか半身が完全に分離しているわけで、これまでのコンバイナーとは感触がかなり違っています。 ビークルモード オリジナルはポルシェ・935ターボに変形するんですが、今回はなんとなく雰囲気は残しつつもかなりレーシングカーみたいな見た目になりましたね。これはこれで格好いいですが。 今後なにかに流用される気配がぷんぷんします。 各部のマーキングはしっかりプリントで再現されていて、シールは不使用。 フロントおよびルーフがそれぞれクリアーパーツ製(大部分が塗装されていますが)なので、接続部の破損が少し心配なのと、サイド(ロボットモードの腕部)のジョイントが緩めなので、触っているうちにかたちが崩れやすいのが気になる部分です。 ユナイテッド版と ユナイテッド版はオリジナル旧トイのイメージを踏襲しつつプロポーションと可動を両立した傑作だと思います。 もともとコンバイナー系は……デラックスクラスはとくにギミック搭載の制限からか、デザインも含めて若干造りがチープになりがちだったんですが、それはPPへとシリーズが移ってもさほどかわらず、やはり単体で通常のデラックスクラストイと並べると、どうしても見劣りしてしまう部分があります。 ある程度統一規格にせざるをえないから、仕方ないことではあるんですが。 始めからセット売りのユナイトウォリアーズでは、そのへんは上手く誤魔化せてたと思うんです。 つくづく悔やまれる…… プライムアーマー装着 以降のアイテムがどういうかたちになるのかはわかりませんが、今回のジャズの場合は、アーマー左右(親指に当たる部分)にあるジョイントを胸部のスリットに差し込む仕様になっています。 しかしこれが、すっきりかっちりとはいきません。 そもそも胸部側のスリットが浅いうえ、胸部自体が緩いカーブを描いているためアーマー本体およびジョイントをちょうどいい角度に調整する必要もあり、かつアーマー側の5㎜軸が微妙に胸部に干渉するなど、取り付ける段階でけっこう面倒。 そうしてようやく取り付けたとしても、ちょっと手が当たったくらいですぐ外れるんだから…… だいいち、これ付けた格好もなんかランドセルを前向きにかけてる小学生みたいでダサいし…… 結果腕に付けることで落ち着くわけです。 合体 腕部モード 僕のなかで、なんとなく最古参というイメージのある4人に登板願いました。 さて、肝心のジャズの腕モードですが、ロボットモードの腰を回転軸に、脚部関節をそのまま肘関節に転用する構造は過去シリーズと共通です。 ただ、ビークルモードの車体前部(ロボットモードの上半身)が独立したことでこの状態でもビークルの意匠が目立つようになり、かつ肩部分のボリュームが増した感じがあります。 ホイルジャックが変形した左腕と見比べてもらえるとわかってもらえるかと。 脚部モード 以下、イメージカット 肩を上方向に跳ね上げられるほかは可動は標準的。股下にはスタンド穴もあります。 最近のトランスフォーマーとしてはごくごく平均的なアクション性能といえます。 しかし、これは個体差かもしれませんが、全体的に間接が緩めです。肘はまだしも、肩はプライムアーマーの重さにほぼ負けます。 あと、やはり言及しておかなかればならないのは前腕。 明らかに手首で回転させるための構造で、ハンドパーツも別パーツになっているのに、ガワが干渉してまったく動かせません。 これ、設計段階でこのクリアランスじゃ無理だって、わからなかったのかな? 始めから一体成形で固定だったとしたら多分なんとも思わなかったのに、あえて挑戦して失敗したうえそのままスルーっていうのはどうも…… 以上、“PP オートボット ジャズ” でした。
コンバイナーギミックの復活は嬉しいんですが、やっぱり単品ではなくユナイトウォリアーズとしてセット販売してほしかったというのが本音です。 まぁ、もはや言っても仕方ないのでもう言いませんが、せめて今後PP終了までにあと3体、リデコでもいいのでG1カーロボ系のコンバイナーを発売してほしいですね。 そうすれば、インフェルノを核にした新合体戦士が誕生しますし。 このままだと確実に何人かがあぶれることになるしなぁ……(同様の理由でウーマンサイバトロン(オートボット)とジェットロンもあと2体ずつ欲しい) さしあたって日本未発売のサンストリーカーはどうなんでしょう? いっそモール限定でもいいのでぜひ。 あとはやっぱり、知名度的にランボル(サイドスワイプ)かなぁ。彼が来ればリカラーでアラートも出せるし。 なんだかんだで合体ロボは楽しいですね。 あ、プライムアーマーのギミックは、個人的にはいらなかったです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 このクラスの単品売りは、わりと久しぶりなような気がします。 レジェンズではヘッドマスターとセットか、もしくは2体セットが定番だったので。 というか、相変わらず呼び方がややこしいなぁ……まぁ、クラスカテゴリとしての “レジェンズ” のほうが前々からあったわけで、そこに最近シリーズとしての “レジェンズ” が入ってきたから紛らわしくなっちゃったんですが。 確かに、シリーズのコンセプトとしてその名前に “レジェンズ=伝説” を持ってきたかった気持ちはわかる気がする。 それに、日本じゃデラックス、ボイジャーといった各クラス分けがそこまで浸透してた感じもないですし。 とはいえ、やっぱり 「レジェンズシリーズのレジェンズクラス……」 みたいなよくわからない表記をせざるを得ない場面もあるわけで、そのへんはもう一捻りあってもよかった気もします。 とまぁ、そんなややこしさとは一切無縁なパワーオブザプライム(以下、PP)第1弾のレジェンズクラス3アイテムのレビューです。 スラッシュ ロボットモード 正面こそスッキリとシンプルなロボットモードですが、そのぶん背面にはビーストモードの要素が集中していて、ちょっと散らかってしまっている印象。 とくに、ビーストモードの頭部が細いボディに収納しきれず、蓋が半開きになってしまっているのは残念です。 カラー再現にはシールは使われず、けっこう細かい部分までしっかり塗装されています。 ビーストモード 実写映画版と このヒトを持ってくるのは筋が違うような気もしたんですが、ほかの二人と違ってジェネレーションズラインでの比較対象がないのでとりあえず。 まぁ、スラッシュというキャラの初出は実写版ですからね。 もっとも、そちらのスラッシュは実際の映画には未登場のトイオリジナル。変形モチーフがヴェロキラプトルで同じというだけで、ロボットモードはもちろんビーストモードですら似ても似つかないデザインになっています。 それに多分性別も違う。 久々に触りましたが、実写版のダイノボットもけっこう独特ですね。ほかの実写版トイとも案外感触が違うし、むしろビーストウォーズ系に近いですね。やっぱ生き物系だし。 ウインドチャージャー ロボットモード まぁ、実際に触ってみるとそこまで酷いものでもないんですが、もちろんよくもないという…… バンブルやゴングがよくできてたからなぁ、その後発でこれだと…… 3点リーダーが多くてすみません…… シールは未仕様。前腕部のクリアパーツ(ビークルモードのドア部)など、地味に塗装してある部分もわりとあります。 ビークルモード
ユナイテッド版と 一旦シリーズ終了した後、しばらくして再開したトランスフォーマーユナイテッド。 再開後のアイテムにはすべて “数量限定” のラベルが貼られていたのが印象的でした。 なんであの時期のモノだけことさらに数量限定を謳ったのか……? 普通に全部買えたし。 今のスタジオシリーズのほうがよっっぽど買えないし。 と、このユナイテッド版ウィンドチャージャーも同型のディセプティコンワイプアウトとセットでその数量限定枠で発売されたものです。 クラス的には同じ枠だと思うんですが、ロボット、ビークル両モードでユナイテッド版のほうが一回り大きい感じですね。 プロポーションの違いは言わずもがな。まぁ、ユナイテッドは全体的にスタイリッシュにアレンジされてたシリーズなので、較べるのは酷というものかも。 だいたいの意匠はさすがに似通ってますが、ユナイテッド版は特殊能力であるマグネットパワーの発生器の展開ギミックがあったりと、プレイバリューでもこちらの勝利かな。 ちなみにコンバイナーウォーズのときもウィンドチャージャーは新規型で発売されていますが、日本ではリカラーに頭部変更のテイルゲイトがスワーブとセットで発売になったのみで、ウィンドチャージャー自体は未発売。 なにげに立体化に恵まれてるキャラなんですね。正直、あんまり印象にないんだけど…… ビーチコンバー ロボットモード なんせ役職は地質学者で、日本版のCVは阪修さんですしねぇ…… 塗装は細かく施してあります。拳とか、タイヤのホイールもちゃんと塗り分けられているのは好印象。胸中央のマークもシールじゃなくプリントです。 ビークルモード ヘケヘケ版と 変形!ヘンケイ!トランスフォーマーでは “ミニボット アタックチーム” としてクリフ、ゴングと一緒に3体セットで発売されたビーチコンバー。 サイズもレジェンズクラスよりもさらに一回り小さいリ-ジョンクラス(?)となっています。 造形、変形パターンともにサイズ相応のものなので、トータルの出来となるとやはり今回のPP版に軍配が上がるのですが、G1アニメのイメージは意外とこのヘケヘケ版のほうが近い気がするんだよなぁ。 3体並んぶとこんな感じ。 ロボットモードだと、やっぱりウインドチャージャーが目について仕方ない…… スラッシュとビーチコンバーが、体型こそ全然違うものの、意外と頭身バランスは変わらないから余計にね。 ビークル並びにビーストモードでのサイズ感がちぐはぐなのはいつものことです。 適当にアクションカット まずはスラッシュ。 可動はそこそこ。腰は回りませんが、肘、膝はそれぞれ90度曲がります。 ただ、足が小さく、足首の可動もないので接地性はイマイチ。 なお、最近では定番のスタンド用の3㎜穴が、何故か最新型であるはずの彼女には実装されていません…… 次いでウィンドチャージャー。 妙な体型のわりには、まだ動くほうかも。 腰は回らず、膝も90度は曲がりませんが、その代わりというか、肩は変形の都合もあって二重関節でよく動きます。足が大きく接地面が広いので自立にもさほど不安はなし。 彼にはちゃんと股下に3㎜穴が空いているのですが、背中のガワのジョイントが干渉する位置にあり、そのままだと軸が浅くしか入らないという…… まぁ、ジョイントを外せばいいだけのこと(ガワが多少パカパカするだけでさほど支障はありません)なんですが。 最後にビーチコンバー。 肘、膝は90度。腰回りませんが、接地も問題なし。総合的な安定感はやはり3体で一番です。 ジョイント用の3㎜穴は背中に設置。とくに干渉するものもなく、問題なく使用できます。 しかしいつからだろう? レジェンドクラスにほとんど付属品が付かなくなってしまったのは。 いい加減、なにか一つくらい武器を付けてくれないもんだろうか。 以上、“PP ダイノボットスラッシュ”、“PP ウインドチャージャー”、PP ビーチコンバー” でした。
ウインドチャージャーの第一印象のせいでPPのレジェンズクラス全体の出来に不安を覚えたんですが、実際に触ってみると思ったほど悪いものではありませんでした。 確かに、新シリーズの開始に辺り削れる部分は削ったような気はしないではないですが、この価格を考えれば造形、可動、塗装と十分満足できる内容だったと思います。 というか、しばらく見てたらウインドチャージャーのこの顔にも慣れてきましたよ。 今となっては、この無表情のモアイ顔が意外と可愛い。 なにより、このクラスはただ机の上とかに並べておくだけでも楽しいです。暇なときに無意識に変形させてたりとかね。 今回はオートボット(サイバトロン)サイドばかりのリリースとなってしまいましたが、今後はディセプティコン(デストロン)サイドの戦士たちも続々登場するようで楽しみです。 そんなところで今回は終了。 またのご訪問を。 |
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