アニメも第3クールに投入したゾイドワイルド。 それに伴って公式サイトもリニューアルしたかなぁ? と思って覗いてみたら、なにも変わってなかった…… いや、ストーリーは毎週更新してるんだから、それに合わせてキャラとゾイドのページくらい足していこうよ。 あと、キャビアのCVちゃんと表記してあげて。 と、そんな感じで相変わらずなアニメのほうはさておき、キットのほうは順調にアイテム数を増やしております。 例によってアニメ登場済みのゾイドを差し置いて、急に新型機を投入してきますが…… 今回紹介するスパイデスも、なんの脈絡もなく急に出てきた感じです。 モチーフは旧シリーズでも何度か登板しているクモですが、そのアクションやギミックは過去のクモ型ゾイドとはまた違ったアプローチとなっております。 名前の語感とモチーフ、それにカラーリングから、てっきりデスメタル帝国側の新型やられメカだと思いきや、所属はフリーダム団になってます。付属ラベルに “YOUKAN” というマーキングがあったので、そんな名前のキャラが乗るようです。 では、レビューしていきます。 ボーン復元 後面 各部ディティール 後ほどアクションの項で詳しく書きますが、こちらはホイールで走行するタイプのキットなので、4対の脚の扱いはグソックのそれと同様です。 しかし、設定上はちゃんと脚で歩行するようで、脚部先端のヴェノムスパイクおよび顎の鋏角は敵ゾイドに突き刺して毒を注入する強力な武器ということです。 脚の話ばかりになりますが、ワイルドブラストギミックとの兼ね合いで、脚部全体が前に向き過ぎなのがちょっと気になりました。 復元完了 後面 各部ディティール 注目すべきは腹部の外装。上部外装は上に、下部外装(フラップ)はそれぞれ左右に展開が可能です。 お尻の先に取り付けるジェットアンカーはゼンマイのネジも兼ねていますが……これが巻きにくいことこの上ない、 ライダーフィギュアは一般的なジョッキータイプになります。 ただ、細い糸でやる利点はやっぱりそれっぽいのと、そこそこの長さにしてもアンカー側に巻きつけてやれば綺麗に収納できることです。本来ウインチ機能を持っている腹部ですが、ギミックは再現されていませんので。 なお、このアンカーから伸びる糸はデススレッドと呼ばれ、そもそもスパイデスは発掘時、そのデススレッドに覆われた繭のような状態だったという設定。 いや、繭というならその設定はキャタルガにあげてほしい。あ、でもそうなると幼虫じゃなく成虫になっちゃうか。 ワイルドブラスト(本能解放)形態 後面 この形態で敵ゾイドに飛びかかり、8本のヴェノムスパイクと鋏角を突き刺して毒を注入する必殺技が “スパイダーポイズン” ……そこは “スパイダーヴェノム” でよかったんじゃなかろうか? スパイダーポイズンだと、そのままクモの毒という意味合いが強いように感じるから、技名としてはどうかなぁ。 各部ディティール 比較画像 画像でも装備しているキャノン砲やガトリング砲など、オプション盛り盛りの豪華なキットでした。 フォルム自体は、先に言ったようにグランチュラをほぼそのまま大きくしたものなので、頭部(コクピット)含め旧ゾイドらしいデザインで、実際のクモというよりは、クモっぽい8脚歩行の戦闘メカ、といった感じ。 本来のクモ(決してゴケグモではないにしても)により近いデザインなのは、もちろんスパイデスのほうですが、これはもうシリーズの方向性の違いですし、どちらがいいというのは好みの問題になってくるかな。 僕は、今となってはもうどっちも好きですよ。 ゼンマイアクション
2対めと4対めの脚は半固定式になっていて、1対め、3対めの脚より遅れて動くようになっていたりと、芸が細かいです。 ただ、相変わらず限界までネジを巻いてもすぐ動かなくなる……
以下、イメージカット 以上、“ZW スパイデス” でした
クモ型なのに8本脚で歩行しない。ホイール走行という点に、最初は違和感を感じたものでしたが、実際に組んで動かしてみると、とりあえずアクションは安定しています(ゼンマイが巻きにくいのはまた別の話)し、ワイルドブラストモードへの変形も単純ながらけっこうインパクトもあって、最終的には面白い試みだったと受け容れられた感じです。 グソックのときにも感じたことですが、小サイズゆえにどうしてもギミックが限定されるS型キットにおいて、いかにインパクトを与えられるかという試行錯誤が感じられます。 でも、そろそろ虫型ばっかりなのは飽きてきました。 現状ではラプトール以外、S型ゾイドはすべて虫がモチーフになっています。 生物としてのゾイドのサイズ感統一というのもあるのかもしれませんが、そろそろ哺乳類型や爬虫類型のS型ゾイドも見てみたい。 また、ワイルドブラストモードへの変形でアクションそのものが変化するS型ゾイドというのも、今のところこのスパイデスとカブターだけなので、見ためだけでなく、アクションにもしっかり変化が見られるS型ゾイドを待っています。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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およそ十日ぶりのご無沙汰です。 いやぁ、一月半ばからネタが尽きてしまいまして……しかしこの週末からまた続々と入荷しておりますので、随時消化していきたいと思います。 そんなわけで、レジェンズシリーズのナンバリング中断(だと信じてる!)からちょうど10ヶ月。ダブルクロスに遅れること1年と2ヶ月……残るファイアーボットの二人が遂に発売されました。 この2アイテムについては、海外でも一般販売ではありませんでしたし、日本でもレジェンズシリーズが終了……いや、中断するなどして、このまま日本での発売はないんじゃないか? と不安だったんですが、タカラトミーモール限定とはいえ、こうして無事発売となりました。 しかも、しっかりレジェンズ名義。パッケージはもちろん、コミック付きの取扱説明書など、商品仕様もちゃんとシリーズを踏襲していて至れり尽くせり。 まぁ、このへんはこれまでの限定品でもそうだったので、心配はしていませんでしたが。 どこぞのプレミアムなメーカーには見習ってもらいたい(笑)!! なにはともあれ、少し時間はかかりましたが、ファイアーボットトリオが同じカテゴリで集結できたのは非常に喜ばしいことです。 それでは、レビューしていきます。 リパッグ ロボットモード なので、ぱっと見で似ていると思えるのは脚部くらい。少なくともロボットモードではかなりオリジナルのイメージに寄せられていると思います。 ただ、翅の部分を武器にしてしまったため、背面はビーストモード時の頭部が丸見えになってしまっています。 日本での発売がレジェンズ名義となったことで、海外版からなにかしら変更点があるかもと思いましたが、とくになさそうです。 ビーストモード もっとも、オリジナルトイでは下半身がほぼロボットモードのままなこともあって直立した、それこそウルトラ怪獣(むしろ星人)っぽかったの較べ、今回のLG版ではダブルクロスのパーシャルとして下半身の変形パターンをそのまま踏襲しているために虫のお腹のような部分ができ、オリジナルよりは虫っぽく見えるようにはなりました。 武器は背中(ロボットモードの前腕)に取り付けて翅とするのがデフォルトですが、肩に取り付けることも可能です。 ヘッドマスター ヘッジホッグ ウエポンビークル
ビーストマスターモード グロテス ロボットモード 一方で上半身の構造はかなり変わっているため、元型よりもマッシブな印象。 上腕及び拳パーツはリパッグと共通です。 こちらも、海外版からの変更点はなさそうです。 ビーストモード オリジナルトイのビーストモードから四つ脚の印象が強かったんですが、今回はダブルクロスのパーシャルという制約(?)もあって、基本的に二足歩行。 まぁ、四肢の可動域は十分なので、四つ脚の格好にもできますが、顔の角度が固定なので、そうすると常に下を向いていて落ちこんでるように見えます。 ヘッドマスター プラチナタイガー ウエポンビークル ビーストマスターモード 比較画像
ヘッドマスターでも。 司令官ホワイトレオ、伝説の戦士プラチナタイガーと並ぶヘッジホッグの小者感……いや、色で選ぶにしてもほう少しほかに誰かいただろ。 一方でそれぞれのフェイスは、ビーストモードの異形感、キャラクター設定に反してみんなけっこう普通。とくにダブルクロスの爽やかさがおかしい(笑)。 さてどういうわけか、リパッグはレジェンズシリーズにおいて単体ヘッドマスターとしてゴングとセットで、そしてビーストモードをモチーフにしたミニビークルがリパッグアーマーという名称でブロードサイドとセットで、それぞれ発売されています。 ファイアーボット三人のなかで、唯一オリジナルトイの日本での一般販売がされなかったりと、わりと不遇のイメージが強かったリパッグなんですが、ここへきて同一シリーズ内で3パターンのアイテムが発売されるという異例の事態になりました。むしろ1番優遇されている?(笑) というわけで、それぞれで比較です。 ゴングとセットで発売されたヘッドマスター・リパッグは、ロボットモードも本人であるリパッグとなっており、頭部造型はロボットモード、ヘッドモードともにアニメ版のデザインになっています。 ブロードサイド付属のリパッグアーマーと今回のリパッグのビーストモードとのサイズ差はご覧の通り。親子感が漂います。 グロテスのほうは持っていないので、リパッグだけになりますが、旧オリジナルトイと。 まずはロボットモード。 身長は頭一つぶん小さくなっていますが、前から見るぶんには思ったほどのボリューム差はありませんでした。 雰囲気はそのままにプロポーションが調整され、巧く現代ふうにアレンジされているように思います。 背面に回ると、やはり背負いものの有無で随分印象が違います。 最後にビーストモード。 下半身の変形パターンの変更で、直立したエイリアンっぽい見た目から辛うじて虫に見えるような体型に変わっています。 ロボットモード同様、やはり背面には面影が感じられませんが、オリジナルでは火花ギミックのスイッチとなっていたビーストモード頭頂部のでっばりをディティールとして残していたり、オリジナルへのリスペクトは十分かと。 以下、イメージカット まずはリパッグ。 ロボットモードの可動性能はなかなか優秀です。 とくに脚部……足首の可動は秀逸で、回転のほか縦方向に可動するため、爪先を伸ばすように動かすこともできます。この部分、最初にダブルクロスを触ったときは気付きませんでした。不甲斐ない…… 腰は回りませんが、それら脚部の可動を活かすことで、なんとなく腰を捻っているような格好を撮らせることができます。 スタンド用の3㎜穴は腰裏に完備。 付属の武器は単純にソードとして拳で保持するほか、前腕側面に取り付けてガントレットふうにもできます(それぞれ片方だけを取り付けることも可)し、意外とバリエーションを楽しめます。 一方のビーストモード。 こちらは、ロボットモードに較べるとちょっと窮屈な感じですかね。 脚部(ここがロボットモードでは足首になります)の可動は十分なんですが、腕部……カマが思っていたほど動きません。 基本的に赤い部分で回転、そして内側に曲げることができるだけで、外側に開くことができないんです。海外版のパッケージ写真では、思いっきり外に開いてるようなんですが…… オリジナルは内にも外にも曲げられたのになぁ。ロボットモード時の見た目重視でそうなったのかもですが、なら内側に裏打ちパーツもつけてくれ! なお、ビーストモード時用のスタンド穴は個別に設定されていないので、どうしても空中ディスプレイがしたい場合はロボットモード時と同じ位置の穴を使う必要がありますが、ちょっと使いにくいです。 まぁ、この虫っぽいなにかが空を飛べるのかどうかはわかりませんが。 個人的には、ビーストフォーマーモードからさらにカマを展開した4本腕状態がお気に入り。 続いてグロテス。 基本構造はリパッグとほぼ変わら内ので、彼もまたロボットモードの可動性能は非常に優秀です。 リパッグと違い腰前面にはアーマーを装備していますが、前方に跳ね上げることができるので、脚部の可動を邪魔しないのはダブルクロスと同様。 付属のライフルは連結状態での保持も可能。ビーストモードの爪を起こして “鉄のツメ” 装備状態にするのも面白いです。 やっぱり4つ脚のイメージが強かったので、急に2足歩行になったのには違和感がありましたが、四肢の角度を調整することで4つ脚にすることは可能。ただ、先にも言ったように首が固定なので、常に地面を凝視している状態になります。 首……というか顔も動かせればよかったなぁ。 また、ビーストモードでは腹部(ヘッドマスター搭乗部ハッチ)に3㎜穴が空いているので、飛行ポーズでのディスプレイが可能です。 以上、“LG-EX リパッグ & グロテス” でした。 もちろん一般販売されるのが理想ではありますが、たとえ限定品扱いでもこうして日本未発売のアイテムが手に入るのは嬉しいことです。 それもレジェンズ名義での発売ということで、今後のシリーズ継続……もとい、一般販売品としての復活にも大きな意味を持つことになったと思います。 もっとも、海外版からの変更点がとくになかったらしいことは少し残念ではありました。 しかし、そもそもの海外版が限定販売だったこともあり、もとから高いクオリティで完成していたようで、出来そのものに不満はありません。 欲を言うなら、ターゲットマスター仕様になったことでオミットされた海外版ダブルクロスに付属していた武器もオマケでセットしておいてくれたら、最高だったんですけどね。 なにはともあれ、チームメンバーは同じカテゴリで揃ってこそ。 発売してくれたことに感謝、です。 さて、今後のレジェンズシリーズの動向としては、3月に今回と同じくタカラトミーモール限定のLG-EX名義でトランスフォーマーZ(ゾーン)より、 “ビッグパワード” が発売されます。 既存アイテムのリデコ、パーシャルとはいえ、完全日本オリジナルとなる3体セットの豪華アイテムです。 その後はとくにアナウンスはありませんが、せめて半年に一度くらいでいいのでなにかしらレジェンズ名義のアイテムをリリースしてシリーズの命脈を保っておいてほしいものです。 そうしていつかはシリーズの完全復活を。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 その名前、見ためからジムのバリエージョン機と思われがちなジム・キャノンですが、型式番号を見てもらえばわかるように、そう単純なことではありません。 もともとは、ガンキャノンの量産型として開発されていたものが、戦時中のもろもろの理由からジムの生産ライン及びパーツを流用することになり、結果できあがったのがどう見てもジムのバリエーションとしか思えないジム・キャノン。 とはいえ、最初に登場した陸戦用(いわゆるMSV版)のジム・キャノンには脚部増加装甲などにまだガンキャノンの面影があったんですが、今回の空間突撃仕様ではその装甲を脱いだことでほぼほぼジムになってしまいました。 さて、このジム・キャノン空間突撃仕様、初出はMSV-Rで、今回はMSD版としてもキット化ではありますが、基本仕様はMSV-R版をそのまま踏襲しているものと思われます。 正直、このへんの事情にはあまり詳しくありません…… それでは、レビューに移りたいと思います。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、付属シール(ホイルシール及びマーキングシール)による仕上げです。 非常にシンプルなキットなので、画像も少なめサクッといきたいと思います。 あれはあれで味があっていんだけども。 カラーリングはおおむねパーツ分割で再現されていますが、コクピットハッチ正面のダークグレーと腰のV時はシール再現となります。 左胸のイエローを始め、各部のラインマーキングやナンバーはマーキングシールです。今回も、文字だけのコーションマークの類いは貼っていません。 それにしてもこの配色、妙に洒落てると思うのは僕だけだろうか? 付属武装 360㎜ロケット砲 ビームスプレーガン 比較画像
以下、イメージカット 可動性能は現状のガンプラでは最高峰だと思います。 肩の引き出し機構に関しては、ディジェなどの最新のHGUCには一歩及びませんが、機体そのもののシンプルさも相まって動く動く。 とくに腹部可動が優秀。まぁ、動き過ぎて見る角度によってはおかしなことになってしまうんですが。ただ、今は前方向の折る動作しかできないため、これに反る動作も加われば文句なし。 今回みたいなキャノン系の機体だと、やっぱり上体を反らせての射撃姿勢をとらせたいですからね。 もっとも、このジム・キャノン空間突撃仕様は文字通り宇宙での運用が基本なので、腹這いになる機会も少ないとは思いますが。 以上、“HG ジムキャノン(空間突撃仕様)” でした。
キットの出来に関してはあらためて言うことなし。現状で最高峰の造型と可動とを兼ね備え、かつ非常に作りやすい良キットです。 ボリュームに対して価格が高めなこと、そして相変わらずファンの間でも決して認知度が高いとは思えない機体を一般販売し、人気のある、より売れるだろう機体をプレバンに回すという販売方法にはあまりいい感情を抱けませんが、これであまりキット化の機会がなかったMSV由来のジム系MSのバリエーション展開に関しては、今後も続けていってもらいたいと思います。 さて、2019年のガンダムアニメ4大発表のなかに、オリジンのTV放送というものがありました、これは、これまで劇場公開されてきた、いわゆるシャア・セイラ編の6作品をTV用に編集したものを放送するということで、要はUCと同じスタイルですね。 一年戦争編を待っていたファンからは落胆の声もあったかもしれませんが、これが布石と考えれば、2020年の一年戦争編TV放送スタートの可能性も十分あると思います。 となると、タイアップでオリジン版ジム、そしてガンダムのHGキットも発売されるでしょうし、ガンキャノンやガンタンク、そしてグフ、ドムなどのジオン系MSもオリジン版として新作キットが発売されるかも…… う~ん、ガンダムは不滅だなぁ。まさに抜け出せない沼地。 でも、なるべく早くお願いしますね。キャスト、スタッフのみんなが健康なうちに。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 発表からそこそこ時間がかかりました(途中、あとからでてきたアビスクローラー等に追い抜かれたりもしました)が、ヘキサギア初の大型キット、遂に発売です。 外箱も、従来アイテムの縦長の箱を横に二つ並べた横長(というか正方形に近い)タイプになり、高さもアビスクローラー並。箱自体の紙の厚みも増しています。 価格も第1弾キットのレイブレード・インパルス、ボルトレックスの3倍弱、直近のアビスクローラーの2倍という大ボリュームのキットになりました。 一方で、ヘキサギアというシリーズのコンセプトを鑑みるに、その保持力、強度、安定性に大きな不安があったのも事実。 発表から発売までに相応の期間を要したのも、そのあたりの調整に時間がかかっていたのかもしれません。 果たしてその結果やいかに? このキットの出来によっては、今後のヘキサギアの方向性もまた変わってくるでしょう。 少なくとも、設定画の発表以降ほぼ動きのないカミナリ竜モチーフの超大型ヘキサギアの行く末には大きく関わってくると思います。 それでは、レビューしていきます キットは、素組みにごく一部のみ塗装で完成させています。 前面
これに関しては、判断は難しいところですね。ただ、ぐりぐり動かせるけどあちこちへたれまくるよりは、多少動きが制限されてもポージングが崩れないほうがマシ、という考えかたもあるかとは思います。 また、頭部や首など本体前半部分にパーツが集中しているせいもあって重心が前方に偏り気味なうえ、脚部は細く接地面積も狭いために自立の際にはバランスに細心の注意が必要です。 なにせ、尻尾だけはボルトレックスからほとんど変更がないので…… 色分けは、さすが大型キットということもあり、本体に関しては塗装済みパーツも含め、かなりの精度で再現されています。 足の甲のアーマーのオレンジなんか、普段なら無視されてそうな部分までパーツで色分け。 ただしオプション類に関しては再現されていない部分も多いです。 武装 & ギミック プラズマディスチャージャー
クライムパニッシャー & インペリアルフレイム さらに中央の大顎を展開して放つ収束性雷火光条 “インペリアルフレイム” はアグニレイジの最強兵器。 発射口の内部にはブルーのクリアパーツが使われています。 また、インペリアルフレイムとはべつにインペリアルロアーという咆哮で敵性ゾアテックスの動きを封じることもできるそうな。ドラクエ的にいえば “雄叫び” ですな(そのまんまだ)。 なお、目に当たる部分(センサー?)は塗装済みパーツで再現されています。 多目的2連レーザー砲 グラビティコントローラー ソリッドウイング ウイング先端部のクローはそれぞれが独立して可動。 前方、外側に生えた四つのクローはボール可動でぐりぐり動きますが、後方内側に生えた三つのクローは軸接続のため回転のみ可能です。 ハンティングフック & プラズマタロン 脚部そのものの可動性能もあまりよろしくないので、なかなか派手なアクションはとれません。 2連装プラズマキャノン & テイルブレード フライドローン 自立型の小型機動兵器。 通常はアグニレイジの左右大腿部に1基ずつマウントされます。 なお、横のオレンジ色のパーツはヘキサグラムストレージ。スケアクロウやバンディットホイールにも搭載されていた、ヘキサグラム貯蔵装置ですね。今回は励起状態のヘキサグラムパーツは付属しません。 フライドローンに話を戻します。 その名の通り、飛行形態が基本のまさにドローン兵器ということなんでしょうが、パッケージにはローター部をホイールに見立てたような、地上タイプらしき形態の画像もありました。しかし、説明書などではとくに言及されず。 まぁ、このへんは自由な発想で、ということでしょう。 長く展開するアームの先端にはパルスガンを備え、これは取り外してガバナー用の手持ち火器としても使用可能ということですが、そのためのグリップパーツなどは付属せず。ただ3㎜の軸接続なので、既存のパーツの流用は可能です。 飛行状態でのディスプレイには、アームに取り付ける専用アタッチメントを介して各種スタンドを使用します。 ドローンの頭部は設定では上面装甲が赤(なぜか作例画像ではガンメタのまま)、カメラがブルー、下部のロールバーがホワイトですが、キットはガンメタの一体成型。 本体はかなり細かい部分までパーツで色分けされているのに、オプションの扱いは途端に大雑把になるのはコトブキヤではままあることですが。 今回はカメラ内部のみ、メタリックブルーで塗装しています。 ガバナー用シート & 固定用アタッチメント 通常はアグニレイジ本体の背部に収納され、ガバナー搭乗時に起こすことになります。 実際のところ、ガバナーはほぼ立った状態での搭乗になるため、完全に腰を下ろすというよりは軽くお尻を乗せるだけのスツールみたいな感じでしょうか。 このシート自体にガバナー固定用の機構はなく、専用のアタッチメントを取り付けることでそれが可能なんですがどういうわけか女性型ガバナー用のパーツしか付属しません。 男性型と女性型では背の高さ(具体的には胴の長さ)が違うため、それぞれに応じた長さのパーツが必要なので、普通に考えれば両方とも付けそうなものなんですが…… 仮にどっちか一方しか付けられないなら、男性型用を付けるべきだと思うんだけどなぁ。男性型ガバナーのほうが数は多いんだし、パッケージイラストで乗ってるのはエクスパンダーだし…… ともかくも男性型専用のアタッチメントは付属せず、その代わりにフレイングベースミニに対応したアタッチメントが付属します。つまり、男性型ガバナーはこっちを使って固定しろ、と。 う~ん、謎の仕様…… 降着姿勢 比較画像
以下、イメージカット
腰の接続をボールジョイントにしたレイブレード・インパルスなんか、4本脚にも関わらずもうほぼ立てませんよ(笑)。 唯一、尻尾のみボールジョイント接続ですが、重さに負けることもないでしょう。 画像では、膝内側関節部の3㎜穴に汎用スタンドを二つ差し込んで浮かせています。 これで安定するんだから、それだけ保持力が高いということでもあります。
以上、“ヘキサギア アグニレイジ” でした。 ヘキサギア初の大型キットということで、期待半分、不安半分でしたが、結果的には予想とは反対の意味で満足半分、不満半分といったろころでしょうか。 まず最大の懸案事項であった、強度、保持力、安定性についてですが、これが予想に反してほぼほぼ問題ないレベルでした。 もちろん、時間が経てば変わりません。汎用ジョイントパーツを動かしていくと徐々に緩んでいくのはもはや仕様だと思っているのでどうしようもありませんが、少なくとも完成直後に腰砕け、ということはありませんでした。 自立が少し不安な部分はありますが、これはデザイン上やむを得ないでしょう。バランスさえとれればちゃんと2本脚で立てますし。 ただ、それらも可動を犠牲にして得たものだと思うと素直に喜べません。 それが、予想外だった2点め。思いのほか動かない、ということ。 見た目に動きそうな部分が動かないのは、けっこうなストレスです。巨大なウイングも大きく二箇所でしか動きませんし、体幹も腰でしか捻れません。柔軟に動いてしかるべき首は下向きに曲げることしかできす、頭部を左右に向けることもできない…… まぁ、これらがすべて柔軟に動けば、おそらくそこらじゅうが重さに耐えきれずにへたりまくる、RE ハンマ・ハンマのような残念なキットになっていたかもしれませんし、難しいところではあります。 それと関連して、モードチェンジギミックが省かれたのも残念です。 キットブロックというシリーズコンセプトが示すように、組み替えが醍醐味とも言えるヘキサギアですが、本格的な組み替えをするには技術もセンスも必要で、少なくともライトユーザーが気軽に楽しめる遊びかたではありません。 まぁ、ヘキサギアに手を出す時点でそれなりにコアな人たちなのかもしれませんが、それでも気軽に形態変化ができるモードチェンジギミックを歓迎する人は少なくないと思います。 そもそも、これまでの小サイズキットできていたものが、設定上の説明も特になくただオミットされているというのは納得がいきません。 結局のところ、アグニレイジはヘキサギア規格でちょっと大きめのキットを作ってみた……という程度のものでしかありません。 独自の機構もとくになく、とりあえずこのサイズでちゃんと自立する、各部がへたることもない、だけ。 クライムパニッシャーやハンティングフックの展開、スラスターカバーや胸部アーマーの連動可動、フライドローンなど、細かいギミックはいろいろ盛り込まれていますが、それらが活かせる=それらが映えるアクションポーズがとりにくいというか…… プロポーションについても、設定画は格好いいんですが、それが立体に落とし込めていない。全体にちぐはぐな感じがします。ただこれも、可動が制限されているせいでポージングがイマイチ決まらないせいもあるのかもしれません。 でも、巻末に載っている公式作例のロブスターっぽいモデルのほうが、なんかまとまりがある気がするんですが…… あれ作りたいんだけど、細かい部分がよくわからない。公式ブログで作り方解説してましたっけ? とまぁ、いろいろ厳しいことを言いましたが、本音を言うと、バリバリに可動してもそのせいであちこちへたりまくるよりは、まり動かないまでもしかりポージングを維持できる今回の仕様のほうが安心感はあるのでよかったかな、とは思います。 だから今後ですよ。今後、この安定性を保ったままで可動性能の向上を目指してもらいたいと思います。 ただ僕個人は、とくに大型キットの発売は望んではいないですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 11月発売のロディマスユニクロナスに続く、プライムの闇堕ちバージョン。 というのは実写映画第5弾での話で、いわゆる黒いコンボイは結構昔から本物のコンボイとは別人として登場していました。 カーロボット由来のブラックコンボイは、わりと最近レジェンズでも発売されましたね。 イベント限定だったものが反響が大き過ぎて、急遽モールでも抽選販売、さらにのちに受注販売となったことからもわかる通り、非常に人気のあるキャラクターです。 ネメシスプライム名義での初登場は、“トランスフォーマー プライム” で登場した人造トランスフォーマーだと思います。 なので、今回のこれはその人造トランスフォーマーとしてのネメシスプライムという解釈で話を進めていきたいと思います。 では、レビューしていきます。 ネメシスパックス ロボットモード オライオンとは違ってマスクタイプのいわゆるコンボイ顔ですが、プライム形態時よりも幾分幼く見える造型です。なんとなく、まだ悪になりきれてない感じ。 全体に塗装もシールも少なめでほぼ黒一色ですが、成型色の色合いは艶少なめで落ち着いていて、赤いオライオンだと若干のっぺりしていたボディも引き締まって見えます。 ビークルモード トレーラーキャブにトランスフォーム。 正面から見るぶんには初代G1コンボイにかなり近い、理想的なフォルムなんですが、後ろから見ると…… フロントガラスが濃いめの赤いクリアパーツになったので、内部のマトリクスはあまり目立たなくなりました。 ネメシスプライム ロボットモード ビークルモード 後面 ダークマトリクス ギザ もっとも、プライム版ネメシスプライムに付属したギザのビーストモードは鳥形ではなくサメ型でしたが。 比較画像
最後にそれぞれに付属のアームズマイクロンを並べて。 先にも言ったように、今回の付属のギザのビーストモードは鳥形ですが、プライム版のギザのビーストモードはサメ(ノコギリザメ……ひょっとしたらノコギリエイだったかも)型です。 なんで同じにしなかったのか? とも思ったけど、やっぱサメよりは鳥だよなぁ。 ウエポンモードはともに剣タイプ。ブレード部分の形状はなんとなく似ています。 以下、イメージカット パックス形態では腰が固定。足首の可動もないので接地性もあまりよくないなど、下半身の可動性能は微妙。 一方で肩は基部のパネルごと動かすことで前方への可動域が拡大。手首のスナップも利用することでダークセイバーの両手持ちも可能です。 股下にはスタンド用の3㎜穴がありますが、浅め緩めなので過信は禁物。 以上、“PP ネメシスプライム” でした。 ほぼ単純リカラーでしかなかったロディマスユニクロナスとは違い、武装追加多めで発売されたネメシスプライム。 もともと人気のあるキャラクターでもありますし、新規アームズマイクロンの付属も含め、今回のPPシリーズ・リ-ダークラスのリカラーアイテムのなかでは1番お得感がある気がします。 もちろん、追加されたぶん価格も上乗せされてるんですが、この仕様ならまぁ納得できるかな。 元型のオプティマスプライムの出来は非常にいいですし、なにより同サイズ、同デザインの赤、黒2色のコンボイが一般販売品として買えるのは(実写版を除くと)日本では久しぶりだったとも思うので、感慨も深いです。 唯一気になったのは、頭部の小ささ。デザインとギミックを両立するためにこのサイズになったのだとは思いますが、マッチョなボディとのバランスが微妙で、オプティマスと並んだときにどうしても圧しが弱く見えてしまいます。 この頭部さえもう少しハッタリの利いた造型だったら、言うことなかったんだけどなぁ…… さてさて、結局、リーダークラスのメガトロンは発売されませんでしたね。中のヒトがメガトロン、合体モードでガルバトロンとか、面白いと思ったのに。 というか、純粋なディセプティコン(デストロン)のリーダークラスは一つも出てこなかった。 その鬱憤を晴らすかのごとく、次期シリーズのシージではディセプティコン勢の充実ぶりがすごいですが。 リフレクターの発売月と仕様が気になる……もう端から3体セットでいいけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 アムロ・レイが搭乗したMSのなかで、実質的な専用機でたぶん唯一の非ガンダムタイプとなるディジェ。 ただ、アムロが乗ったMSではおそらく1番不遇を託った機体じゃないでしょうか。 新劇場版三部作では、キリマンジャロでのエピソードが丸々カットされたことで登場せず(アムロ自体、1部終盤と2部前半しか出番なし)、当然劇場公開時の特需でもその恩恵に預かれず、その後長らくキット化の機会を得られないままでした。 しかし、2015年6月にRE/100の第4弾キットとして実に30年振りのキット化。現代風にアレンジされたスマートな見ためには否定的な見方もあったような。 加えて、それまでナインチンゲール、ガンダムMK-Ⅲ、ガンダム試作4号機ガーベラと、かなり攻めたラインナップを繰り出してきたREの第4弾キットとしてデジェが選ばれたことに、そもそもディジェはメジャーか? マイナーか? という論争も持ち上がりました。 それから3年余り……遂に、満を持してのHGUC化。 バーザム、ガルバルディβ、バイアランとZ系MSのキット化が続いていたので、そろそろ来るかと思ってがいましたが、まさかナラティブと絡めてくるとはなぁ。 ナラティブへの出演があったからのキット化なのか、キット化が決定してからのナラティブへの出演なのか……どちらにしてもすごく商業色の強い作品ですね、あれは。 意外に “良い” ようですが、あまり見る気になれない…… まぁどんな経緯にせよ、これまでHGUC化されていないMSが着々とキット化されていくのはいいことです。 REからHGUCという流れも、イフリートからこのディジェで2例目となりましたし、まだまだ希望はある! それでは、レビューに移ります。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、付属シールによる仕上げです。 もちろん、脚部などにはしっかりボリュームがあり、ジオン色濃いめのマッシブさもちゃんと再現。 ナラティブVer.の設定画が異様にデブいので、そっちに寄り過ぎなくてよかった。 色分けはほぼ問題なし。さすがに左肩ウエポンラックの三角マークや右肩シールドのイエローはシールですが、ウイングバインダーはもちろん、バックパックのスラスター内部もパーツで色分け。 とくに、ウイングバインダーなんかは、仮に4、5年前にキット化されていたらおそらくシール再現になっていただろうし、そういう意味でもここまで待たされた甲斐もあったというものです。 後頭部からバックパックへ繋がるケーブルと膝裏の動力ケーブルは軟質パーツ。 そのモノアイはレーン部分と一体成型になっており、非可動。モノアイ自体は立体的に造型されていますが、かなり小さく組んでしまうとあまり目立ちません。今回はシールを貼って済ませています。 なお、レーン部分にツインアイのモールドが入ったパーツも付属し、任意で交換可能。どうせならモノアイディティールのない、ツインアイのみのパーツもあればよかったのに。 ビームライフル クレイバズーカ REではバックパックの内側にラッチがありましたが、HGUCでは外側に変更。 保持にはライフル同様右中持ち手を使用。通常の持ち手でも保持できるかとも思いましたが、無理でした。 せっかく銃器が2丁あるのに、左右それぞれに持てないなんて…いつものことか。 左肩部ウエポンラック ビームナギナタ キットにはゲルググ同様の湾曲したビーム刃が付属。 なお、一方向だけから発振した場合、より大型のビーム刃を出力できるそうですが、そのようなパーツは付属せず。わざわざ説明書の機体解説にまで書いておいて…… 保持の際、とくに固定用のピンなどはありませんが、位置がずれるようなことはありません。 非使用時のデバイスは腰裏のラッチにマウント可能。 ついでに、バックパック中央のスラスターは上下に可動します。 比較画像 設定としては中身はほぼ同じはずの両機ですが、今回スリムアップしたディジェのせいもあり、とてもそうは見えません。 リックディアスのREVIVE化が叶わない以上、ディジェのプロポーションはもう少しこのリックディアスに近付けるべきだったのかもしれない…… Zガンダムでのアムロは、さほど出番のないなかこのリックディアス、そしてディジェと乗り継ぐことになるわけですが、ガンダムに乗れずにストレスが溜まったりしなかったんだろうか? もともと、カラバのハヤト・コバヤシの意向では、アムロ復活の意味合いも込めてディジェをガンダムタイプとして完成させるつもりだったようですが、旧ジオン系メンバーへの配慮から結局こんなジオン色強めの姿になってしまったそうな。 何度もREを引き合いに出しておいて、並べて比較しようと思ったらそのREをどこにしまい込んだのかわからない…… わりと最近見たような気がするんだけどなぁ…… 以下、イメージカット デザイン上あまり動きそうにないですが、そこは最新キット、ジム系のようなシンプルな機体と同水準とまではいきませんが、それでも予想以上によく動きます。 肩間接は引き出し式で前方、そして上方に大きく可動。肘も120度くらい曲がります。 右肩アーマーとシールドはボールジョイントである程度可動、左肩ウエポンラックも軸可動で跳ね上げが可動です バックパックも左右のスラスター及びウイングバインダーがそれぞれ独立して可動します。 ただ、全体にパーツの合いが緩く、肩間接は微妙にぐらつきますし、右肩アーマーとシールド、そしてウイングバインダーのグリーンのパネルはけっこう外れやすいです。 デザインの都合上、もっとも動きが制限されそうな腹部の可動は、中央の赤いパーツを跳ね上げるという強引な手法で腰の回転を実現。 そもそもこの赤いパーツ、いったいなんなんでしょう? 僕は、最初見たときにはてっきりコクピットハッチだと思ってたんですが、先にも言った通りディジェのコクピットはリックディアスと同じく頭部にあります。じゃあこの赤いのはなんなんだ? これのせいで真横から見るとすごいデブに見えるんだけどな…… フロントスカートは左右で4分割され、脚部の可動を妨げません。しかし、先の腰の可動(赤いパーツの)との兼ね合いで決して柔軟に動かせるとは言えません。 膝は二重関節で180度近く曲げることが可能ですが、接地性はイマイチ。脛前面のアーマーも気持ち程度にしか動きません。 頭部は、あまり大きく動かすと後頭部のケーブルがすっぽ抜けます。 以上、“HGUC ディジェ” でした。 HGUCも一時の低迷から脱却した…と言っていいんでしょうか。 春以降の展開を見てみないことにはなんとも言えませんが、今のところはほどよいスパンでオールドファンにも嬉しいラインナップが続いているように思います。 タイアップが優先されるのは仕方ないですし、旧作からのキット化はこれくらいのペースでも十分です。しっかりいいものを作ってくれるなら。 そんなわけで随分待たされたHGUC版ディジェですが、待たせただけのことはある、いい出来だったと思います。 もちろんそれも、REからのフィードバックあってのことで、小スケールながらより洗練された内容となったのはイフリート同様。 とくに、REでは不可能だった腰の回転を大胆な発送で可能にしたことには驚かさせました。というか、あれは反則だろ…… パーツがポロリすることがあったり、ところどころ不安定な部分もありますが、ストレスを感じるほどではありません。 総合的に、最新キットらしい高い完成度でまとまったキットだと思います。 今後の展開としては、カラーリング以外の変更点の少ないナラティブVer.のプレバンでの発売は決定しているようですが、昨今の妙なディジェ推しを見るに、ほかのバリエーションにも期待していいんだろうか? Z系MSコンプリートという方向に目を移すと、MSVを除く待機組はハイザックカスタム、ボリノーク・サマーン、バウンド・ドック、サイコガンダムMK-Ⅱの4機にまで減りました。 この4機のうち、なにげに1番ハードルが高いのはボリノーク・サマーンのような気がする。 ハイザック・カスタムは、ハイザックのREVIVE化が叶えば理想的だったんですが、ハイザックにパーツ追加でプレバン、という可能性はゼロではないでしょう。 バウンド・ドックはリカラーで3種までリリースできますし、アモン・ドックという最終兵器もあるので、実は1番現実味がある気がします。 サイコMK-Ⅱは、もうバンダイ側の覚悟次第(笑)。 結局、価格的には標準クラスで(1800~2000円ってとこでしょう)現状バリエーション展開も望めないボリノーク・サマーンが最大のネックになるかと。 シロッコが造ったワンオフの機体だし、今後の新作で系列機を出すことも難しいだろうしなぁ…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 コマンドウルフの登場以来、ゾイドにおける代表的モチーフとなったオオカミ型が、遂にゾイドワイルドに登場しました。 これまでにキットとして発売されたゾイドはいずれもアニメ本編にも登場しているため、このハンターウルフも年明け第3クールから登場するとは思いますが、今のところなにも情報がないですよね。 パッケージにはフルーダム団のマークが描かれているので、新キャラが新たに仲間に加わるのか? それとも誰かが乗り換えるのか…… もうアニメはほぼ見ていないんですが、そのへんの情報だけはチェックしておきたいと思います。 しかし、アニメでもこのパッケージ画像のような雪原が舞台になることはあるんだろうか? ほぼほぼ荒野しかない世界観ですが…… では、レビューしていきます。 ボーン復元 後面 各部ディティール 頭部は耳がない(骨格なので当然ですが)ので一見してオオカミには見えず、どちらかというと爬虫類っぽい。でも、実際のイヌ科の頭蓋骨はまぁ、こんな感じだったかな。 ソニックブースターの内部ディティールはあっさりめ。4枚のツメ(フィン)はもう少し薄く成型できなかったものか。 尻尾は手動でわずかですが上下に可動します。なんか、魚の骨みたいな形状ですが…… 復元完了 後面 各部ディティール オオカミ型として1、2を争う……とか言いながら、頭部外装は鼻先が鋭角過ぎて、オオカミというよりキツネっぽく見えてしまうかも。もうすこし先端は丸くするか、角張っていたほうがオオカミらしくさが出たんじゃないかと。 首の装甲がライダーの搭乗席も兼ねています。 フィギュアはワイルドライガーやギルラプターに付属のものと同タイプ。装甲のスリットにフィギュア脚部内側のジョイントを差し込んで固定するので、ボーン形態でのライダー搭乗はできません。 ソニックブースターの保護装甲兼推力偏向板となるレゾカウルの形状が、横から見たオオカミの頭部みたいなのは狙ったデザインなんでしょうね。 尻尾にも装甲を取り付けるのですが、そのせいでボーン形態ではわずかでも可動できたものがほぼ動かくなってしまうのはどうなんだ? ワイルドブラスト(本能解放)形態 第1形態(ファースト・ギア) このハンターウルフのワイルドブラスト形態は2種類あり、そういった仕様はシリーズ初。 まぁ、単一のギミックとしてはすでに出尽くしてしまった感がある(もちろん、今後予想外の新規ギミックが開発されるとは思いますが)ので、こういう変化球もアリだと思います。 まず第1形態(ファースト・ギア)は、レゾカウルを上方に跳ね上げ、ソニックブースターを露出後先端部を押し込んで変形完了。 この形態では、ソニックブースターを純粋に推力として最大限利用し、高速移動が可能になるとのこと。 商品説明によると、この形態で音速を叩き出せるようですが……ライダーの身は保つの? 各部ディティール 第2形態(セカンド・ギア) 続いて第2形態(セカンド・ギア)。 第1形態からソニックブースター及びレゾカウルを前方に展開。さらにレゾカウルのロックを外し、左右に拡げて変形完了です。 この形態では、ソニックブースターおよび喉から放つ衝撃波を音波鎌(ソニックシックル)として攻撃に転用し、必殺技 “ハウリングシャウト” を繰り出します。 各部ディティール 比較画像 電動アクション
以下、イメージカット ソニックブースターにレゾカウルと手動で可動するパーツが多いので、ある程度のアクションポーズは可能です。あくまである程度……ですが(笑)。 そろそろゾイドでこのコーナーは厳しくなってきたなぁ…… 以上、“ZW ハンターウルフ” でした。
主人公機を凌ぐ格好良さに、通常の歩行アクションこそ地味ですが、ワイルドブラスト形態を2形態持つ3段変形と特別感もあり、アニメの活躍次第でかなり人気が出そうな機体ですね。 いったいどんなキャラが乗るんだろう? オオカミ型ゾイドというと、やはりアニメ第1作のアーバインを思い出してしまいますが、今作で彼に相当するポジションのベーコンにはファングタイガーがあるし…… まさか、復活したベーコンのファングタイガーに代わる機体がこのハンターウルフ……なんてことはないよね? さすがにトラからオオカミに乗り換えはないか。そもそものファングタイガーの発売がまだだし。 大穴で、改心したドレイクが乗る、というパターンもあるかもしれない。 キット内容に話を戻すと、設定に準じた速度変更ギミックが実装されなかったのは残念でした。 コマンドウルフのときにすでにできてることだし、十分実現可能だと思うんだけどなぁ。 そこがクリアされていれば、ナックルコング、キャタルガに並ぶ傑作になれてたろうに…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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