トリプルチェンジャーといえば、アストロトレインかこのブリッツイングかというくらいの代名詞的なキャラクターが、満を持してのご登場です。 ブリッツウイングといえばアニメイテッドにも登場し、そこで追加された三重人格のイメージが強烈で、デザインも含め、むしろそっちのキャラの認知度のほうが上がってしまっている感もありますが、僕らのようなG1世代にとっては、やっぱりこのデザインこそがブリッツウィングですね。 過去にもリメイクはされていますが、そのときは尖ったアレンジが特徴のジェネレーションズシリーズで、しかも件のアニメイテッドの要素もプラスされたものだったため、純粋なG1デザインを踏襲したリメイクは、これが初めてになるのかな。 ヘッドマスターギミックは余計だった気もしますが、ボリュームのあるボイジャークラスでのリメイクは多くのファンの念願だったのではないでしょうか。 なにはともあれ、これで日本でもサイバトロンとデストロン、合わせて六人のトリプルチェンジャーが同クラスで揃いました。 まぁ、スプラングとサンドストームはジェネレーションズラインなので、並べると若干の違和感はあります(スプラングはともかく、サンドストームはそもそも別人ですし)が、贅沢は言えませんしね。 ではそんなわけで、レビューに移ります。 ロボットモード あとやっぱり言及すべきは、変形の際の肩間接の処理でしょうか。 またけっこう独特な感じです。あえて斜めに固定する意味ある? みたいな。 なんだろう? ブリッツウイングのリメイクには、肩の処理に関して特殊な機構を組み込む縛りでもあるんだろうか? それとも開発サイドの洒落なのか…… まぁ、不評だったジェネレーションズ版と違って、しっかり固定できるのでなにも問題はないんですが。 ジェネレーションズ版と比較 ジェット機モード ジェネレーションズ版と比較 戦車モード
ジェネレーションズ版と比較 ヘッドマスター パートナードローン ビッグファイト ビーストモード 元ネタはヘッドマスターズ時に日本だけで発売されたヘッドマスターの一体、ゾウ型のビーストモードからヘッドモードに変形するサイバトロン戦士、シャフラー。 海外ではそのままシャフラーとして発売されていましたが、レジェンズでは黒色にリカラーされ、デストロン側のキャラクターとして登場。 このビッグファイトというキャラクターには元ネタはあるんでしょうか? 簡単に調べてみたけどわからなかった…… モノとしては、鼻が可動するのがちょっと可愛い。 LG パーセプター付属のアムホーンと比較
ビークルモード 小型の戦車にトランスフォーム。 5㎜ジョイントも兼ねた砲身は上下に可動。後部ステップにヘッドマスターを立たせるためのピンがあります。 同じくアムホーンと比較 ウェポンモード 適当にアクションカット ビッグファイト以外の付属武装は旧トイに準じた剣と、ヘッドマスター用のウェポンビークルにもなるキャノン砲。 拳以外にも前腕側面や両肩にも5㎜穴があるので、装備箇所には事欠きません。 可動に関しては、ボイジャークラスの常で腰は回りませんが、変形の都合もあって腕周りの可動は優秀。肩のジョイントを外してやれば、腕を胸の前に持ってくることもできます。 反面、脚の可動は標準的で足首も固定なので接地性は微妙。まぁ、爪先の可動と尾翼パーツの補助でなんとかできるレベルではありますが。 お馴染みのヘッドガードギミックももちろん搭載。左右それぞれ別のバネが仕込まれているので、片方だけの展開も可能。 基本は両方展開した状態が正解のようですが、久々の位置完全固定型なので、展開状態で首を振るのはほぼ不可能となります。 砲塔後部に3㎜穴があるので、スタンド穴として利用可能。ジェット機モードはもちろん、ロボットモードでも使えますが、ボイジャークラスゆえそこそこの重量があるので、その点は注意が必要。 ほかに注意点というと、変形の際に脚部をたたむのですが、このとき脛外装パーツにあるジョイントを脚の付けと股間にあるスリットにちゃんとはめ込んでおかないと、ジェット機モード、戦車モードともにかっちり変形できません。この固定がけっこう力業で、各部が痛まないかと不安になります。 設計ミス……じゃないよね?
以上、“LG ブリッツウィング” でした。 まさしく、主役は後れてやってくるといった感じの余裕の登場となったブリッツウイング。 さすが再後発なだけあって、三形態のどれをとってもこれまでに発売されたレジェンズシリーズのトリプルチェンジャートイのなかでも一番まとまっていたように思います。 ビークルモードの二形態が、微妙にかっちり決まらないのがもどかしいところではありますが、そこを差し引いても、おおむねいい出来といっていいでしょう。 ちなみにこのブリッツウイングも、海外(タイタンズリターン)では先頃紹介したオクトーンがオプティマスプライム(G2版バトルコンボイ)に先を越されたのと同様、同型を使ったメガトロン(G2版)のあとに発売されています。 しかし、オクトーンが、ロボットモードの体型バランスがオプティマス寄りになってしまったのに較べ、ブリッツウイングにメガトロン要素はほとんど残っていません。 逆にメガトロンのほうに若干ブリッツウイング要素が残ってしまいましたが、それはまぁ仕方がないところでしょう。 そのメガトロンは、来月にG2メガトロンとして、本来の紫色に塗り変えられて同じレジェンズシリーズから発売されます。 てっきりモール行きかと思ってたのに、一般なんだね。 ブラックコンボイに立場を奪われた挙げ句、限定販売に留まってしまったバトルコンボイの立場が…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
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なかなかにマイナーなキャラがまさかのリメイク。 ただ、初出の海外版はリーダークラスからレジェンドクラスまでの各クラスにヘッドマスターをセットした、5体セット商品の中の一つとして発売されたものでした。 リーダー、ボイジャー、デラックスの三体が既存キャラのリデコだったのに、レジェンド枠の彼らだけ完全新規という謎の仕様。 しかも、2種類あった各セットに同梱されたのは、それぞれサイバトロン・クローンボットのファーストレーンと、デストロン・クローンボットのパウンス。 その後、クローン2パックセットとして残るクラウドレ-カーとウイングスパンがセット発売されるという、よくわからない展開となりました。 日本国内版のレジェンズでは、無事(?)勢力別のセット販売で、今回クローンボット、次月にクローントロンが発売されます。 まぁ、そりゃそうでしょうよ。海外の販売方法が謎過ぎる。 では、レビューに移ります。 地上戦士 ファーストレーン ロボットモード ビークルモード 空中戦士 クラウドレーカー ロボットモード ビークルモード 各種比較 ロボットモード 先にも行ったように、正面から見る姿は2体でほとんど違いがありません。 逆に後ろから見るとそれぞれがどういうキャラなのかが丸わかり。 ビークルモード時の後輪やリアウイングが肩の辺りでまとまっているファーストレーンに較べ、機種パーツが垂れ下がってるクラウドレーカーはちょっと野暮ったい感じがするのは僕だけだろうか? せめてあの機種パーツが裏っ側じゃなかったら、もう少しすっきりしてたかも。 実際のところ、二体の構造はほとんど一緒で、パーツの差異は後頭部と変形用の肩間接部(ファーストレーンの後輪含む)、そして脛外装(ファーストレーンの前輪、クラウドレーカーのウィング含む)の三箇所のみで、あとはまったく一緒なんですね。
ビークルモード 適当にアクションカット 可動性能は標準的。 腰こそ回りませんが、変形の都合上肩を大きく動かすことができるほか、デザイン的にはごくごくオーソドックスなロボットなので、素直な可動が可能です。 唯一、ファーストレーンが後頭部から生えるリアウィングパーツがあちこちに干渉するので首を回しづらいことがネック(首だけに……)かな。 それぞれのビークルモードにライドオン。 といっても、本当にただ乗っけてるだけで、とくに空中デスプレイしたクラウドレーカーに乗ってるファーストレーンの不安定さが半端ない。 こういう遊び方も当然想定されてただろうに、固定用のグリップとかダボとか、なんでつけといてくれないかなぁ…… 以上、“LG クローンボットセット” でした。
いろいろな意味で揃えるのが苦行だった海外版を後目に、ちゃんと双子同士のセットで発売され兒ことになったレジェンズ版。 当然といえば当然の展開ですが。 カラーもアニメ準拠に塗り変えられて、オリジナルに忠実なリメイクとなりました。 まぁ、あまりに忠実過ぎてプレイバリューとしては少々もの足りないものになってしまいましたが。 変形難易度は、レジェンズシリーズでは多分一番易しいかと。それでもロボットモードでの可動性能は及第点なので、小さいお子様のトランスフォーマー入門にはちょうどいいかな。 対象年齢15歳以上の表記は、基本ターゲットが僕らみたいなオールドファンだから、気を遣ってのことだと思ってます(笑)。 しかし、シャークトロンからレジェンズシリーズのレジェンドクラス(本当、ややこしいな)はヘッドマスターとセットで定価2000円(税抜き)なったわけですが、今回のクローンボットセットはレジェンズクラス単体の2体セットで定価3500円(税抜き)。 しかもこれほどの簡単変形…… あえてみなまでは言いませんが、まぁ、そういうことです。 普通、セット商品は割安になるもんなんだけどなぁ……あ、言っちゃった。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 プレバンにおけるMG高機動型ザクVer.2.0シリーズの展開も一段落し、ついにゲルググVer.2.0のバリエショーン展開がスタートしました。 その第一弾として選ばれたのが、今回紹介のユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググ。 高機動型ゲルググといえば、“赤い稲妻” ことジョニー・ライデンがまっ先に思い浮かぶというか、彼しか思い浮かばないというか…… なので、先陣を切るのは当然、ライデンの赤い高機動型だと思っていたので、このチョイスはまさかの変化球というか、まったくもって予想外でした。 でも、“青き雷光” ことユーマ・ライトニング……誰だよ!? 僕みたいな薄~いガンダム好きには、ちょっと難易度高過ぎです。 このタイプのゲルググも、恥ずかしながら初めて見るかたちでした。 まだまだ修行が足りん…… キットとしてはもう十年も前に発売された、ゲルググVer.2.0のバリエーションとなります。 旧MGはいろいろと不評だったゲルググですが、僕個人としては、2.0ではマッシブながら見ようによってはスマートな、ゲルググ独特の形状を上手く立体化できたんじゃないかと思います。 でも、結果的にはこれでもあまり評価はよくなかったんでしょうかね? シャア専用機と量産型が一般販売されただけで、その後長らくバリエーションキットが発売されることはありませんでした。 同じくシャア専用機から始まり、F型にJ型、ライデンやマツナガ、三連星の高機動型、果てはザクキャノンにまさかのマインレヤーまで一般販売されたザクⅡの2.0とははっきりと明暗が分かれたかたちです。 3年ほど前にはMSVカラーのゲルググキャノンがプレバンで発売され、遂にきたか! と思わせながらも、その内容はキャノンパックを旧MGから流用したやる気のないもので、またもやファンを失望させる結果になりました。(僕はこのゲルググキャノンはスルーしました) そんなこんなで今回のユーマ専用ゲルググの発売は、まさに満を持してといった感があります。 内容的にも、以前のゲルググキャノンのときとは見違えるほどの気合いの入りようで、これからゲルググのバリエ展開を本気でやっていくんだ! という気概が窺えた……かも。 それでは、レビューに移りたいと思います。 キットはいつも通りの素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属の水転写デカールでの仕上げです。 型式に関しては諸説あるようですが、今回はライデン機と同じ “MS-14B” ということに。 でも、ライデン機とは明らかに違う部分がちらほら。 以下、詳細。 量産型と比較 どうせならシャアの機体と並べたかったんですが、行方不明のためやむなく量産型(A型)と。 けど、かえって違いが際立ったような気がするから、結果オーライ。 頭のかたちもそうだけど、なにより色の違いで全然印象が違ってきますね。 なんだ、左のやつのイカレっぷりは…… そして、後ろ姿でより顕著になるユーマ機の特別感。まさにエース機といった感じのわかりやすい追加装備。 とくに普通のゲルググ(シャア機も含めて)はバックパックがないという、けっこう珍しいタイプのMSなので、背中になにか背負ってるだけで単純に強くなった感が出ますね。 付属武装等 ビームライフル(新型) 簡易型ミサイルランチャー ラッツリバー三連装ミサイルポッド ビームライフル(従来型) ビームナギナタ シールド 適当にアクションカット 可動性能は、お世辞にもいいとは言えません。 まぁ、元が十年前のキットですし、デザイン上の制約もあるのでしかたのない部分はあるのですが、最近では標準的な仕様である肩の引き出し機構や股関節の可動もなく、ごつい外装とも相まって柔軟性には欠けるかと。 動きこそ固いですが、一年戦争期のMSとしては大型の迫力あるボディに、豊富な武装オプションはただ持たせて飾っておくだけでもなかなかの存在感。 ただ、その大きさのぶん重量もそこそこあるので、スタンドを使ったディスプレイには、ジョイントが外れやすいこともあり、細心の注意が必要になります。 以上、“MG ユーマ・ライトニング専用 高機動型ゲルググ” でした。 永い時を経て、ようやくスタートしたゲルググVer.2.0バリエーション。 トップバッターの人選(?)こそ意外でしたが、その内容はプレバンとは思えぬ(いい意味で)気合いの入ったもので、シリーズの開幕に相応しい出来だった思います。 またいつものプレバン仕様で余剰たっぷり、水色の量産型が作れる……と思いきや、ランナーは同じものでもパーツ単位でカットされていて、結果余剰はほとんど出ないようになっていました。 まぁ、僕は結局のところ余剰パーツはほとんど捨てちゃうんで、ゴミが減ってよかったんですけどね。 なんか一般でも出せそうな仕様だったから、らしくないな、とは思いました。 さて、プレバンにおいて続々と発売された、様々な色の高機動型ザクたち。いずれも名だたるジオンのエースパイロットが搭乗していたわけですが、そんな彼らうちの何人がゲルググに乗り換えたのでしょうか? また乗っていたエースの数だけ、キットが発売されるんでしょうね。 高機動型ザクの場合は、各機色以外にはほとんど違いがなかったように思うのですが、ゲルググはどうなんでしょう? 少なくともジョニー・ライデンのゲルググと、今回のユーマ・ライトニングのゲルググとではだいぶ違いましたし、ほかのエースが乗った機体もけっこう違うのかもしれません。 最悪、機体形状は同じでも、付属の武装で差別化するくらいのことはしてくるような気がします。 今回のユーマ機のランナー配置を見ると、若干そんな気配が。 あとやっぱり気になるのは、ライデン機をどのタイミングで出してくるか、かな。 多分、最後の最後まで引っぱるんじゃないかな。 とか言ってたら、春ごといきなり出してきたりして。 バンダイの商品展開は意外と読めないところがあるからなぁ。今それ? みたいなこと、とくにプレバンじゃけっこうあるし。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 どこかで見たような、でもやっぱちょっと違う、でお馴染み(?)のジ・オリジンMSDからザクキャノン……のようなものが二種類発売されましたね。 僕はてっきり、ザク・ハーフキャノン→ザクキャノン・テストタイプ→ザクキャノンという順番で開発されたということなんだろうな、と思ってたんですが、ザク・ハーフキャノンのインストにおける機体解説によると、ザク・ハーフキャノンはザクⅡC-5型ないしJ型にK型のキャノンパックを換装した現地改修機であって、それ以前にザクキャノンの試作機9機は完成していたとのこと。 この9機の試作機というのが、今回新たに “YMS-06K” の型式を与えられたザクキャノン・テストタイプということになるのかな。 その後正式に量産されたのが、“MS-06K” いわゆるザクキャノン。アフリカ方面などで相当数が生産され、戦後連邦に接収されたものがZガンダムの時代に紫系にリカラーされ、ジャブローなどに配備されていたわけですな。 ちなみに、ザク・ハーフキャノンという機体もMSDが初出というわけではなく、MSV-Rという企画のときにすでに登場していたもよう。 ただ、このときの機体はJ型ベースで、型式も “CK” ではなく “JK” 。背中のキャノンパック以外に右肩のシールドもザクキャノンのものに変更されていたらしいので、今回のものとはまた別物と考えたほうがいいのか…… う~ん、ややこしいなぁ。もはやなにが公式でなにが二次創作なのか…… ともかく、レビューに移りたいと思います。 キットは最低限の素組みに付属シール、一部塗装による仕上げです。 ザクキャノン・テストタイプ ザク・ハーフキャノン つまるところ、オリジン世界においてザクⅡC型とJ型、おそらくはF型も、本体に外見上の違いは(ふくらはぎのスラスターの形状も含め)ない、ということになります。 そうなると、今後発売が予想されるザクⅡJ型、ないしF型のC型との差別化は、せいぜいバックパックのメインスラスターの形状とか、付属武装くらいでしかできないということに…… なんで今回の仕様でJ型にまで言及しちゃったんだよ。 付属武装類 180mmキャノン砲 二連スモークディスチャージャー ビッグガン ヒートホーク 120mmバルカン砲 しかし、これをカットしたうえに余剰パーツだらけな結果、ボリュームはほぼ一緒でプレイバリューが下がったのに定価で200円高い、しかもプレバンなので定価プラス送料がかかるザクキャノン・テストタイプの割高感ときたら…… 適当にアクションカット ザクキャノンといえば、ビッグガンを両脇に構えて駆け足してるイメージが。 素体は安定のオリジン系ザクなので、腰の入ったキャノン発射態勢もばっちり。 今回新たに右平手が付属するので、ポージングの幅も広がります。 ハーフキャノンのほうにはC型(J型)のコクピットハッチや胸部装甲のほか、角付きのヘルメット、前腕に装着する対人用マシンガンもそのまま付属するので、自由に組み替えて楽しむのもいいと思います。 両キットには右銃持ち手も付属しますが、手持ちの火器類は付属せず、持ち手自体も余剰扱いで手甲パーツもありません。 が、ほかのザク系キットからバズーカやマシンガンを拝借すれば、当然保持は可能。 ハーフキャノンに至ってはそもそも現地改修機なんだから、なにを持たせても成立するように思う。 以上、“HG ザク・ハーフキャノン” & “HG ザクキャノン・テストタイプ” でした。
増え続けるオリジン系ザクバリエーション。 ただでさえザクⅡベースの派生機は多いのに、中間形態まで商品化されたんじゃもうキリがないよ…… パーツ交換だけで成立するような機体は、ユーザーが勝手に作るんだから、それを一個の商品として発売するのはどうなのかな? 今回一般販売されたザク・ハーフキャノンなんか、ザクⅡとザクキャノンがあれば作れるんだから、欲しいひとは自分で作るよ。 まぁ、僕みたいに普段は塗装もしないライトモデラーにとっては、単純な色違い、パーツ違いだけのバリエーションでも発売してくれるのは嬉しいところではあるんですが、それも元から設定されている機体なら、ですよ。 今回のハーフキャノンとか、ましてやテストタイプみたいに無理矢理新たな設定を起こして、ちょっとずつパーツを入れ替えていくようなやりかたはどうかのかな? モデラーたちが苦心の末に生み出すような設定を公式が先出しするようなもので、最近やたらと多いスピンオフコミックの存在も含め、ファンがあれこれと妄想する余地を潰していってるような気すらする。 ただこれは逆の見方をすれば、オレ設定のMSやキャラクターを想像するようなコアなガンダムファンというものが減ってきている証拠なのかもしれない。 ビルドファイターズシリーズのヒットも、それを思うと善し悪しだったような気もします。 主人公たちが改造したという設定のプラモが、現実に新作キットとして発売されるんだからね。 ガンプラに限らず、あらゆるものがなんとなく、薄く浅~く広がっていく世の中になっちゃったなぁ…… とまぁ、そんなところで今回は終了。 またのご訪問を。 “2010” から参加したデストロンの新キャラクター、オクトーン。 トリプルチェンジャーとしてはデストロンでは三人目の新人になりますが、新キャラということもあり、先輩のアストロトレイン、ブリッツウィングよりは物語の本筋に絡んでいたような印象があります。 まぁ、そもそもこの三人にチーム意識はなかったと思うけど…… 役割としては、死亡したスタースクリームに代わるトリックスター的な位置を担う存在として、当初は登場させたんじゃないのかなぁ。 でも、同じトリプルチェンジャーのアストロトレインが輸送参謀、ブリッツウィングも空陸参謀と参謀職を与えられているのに対し、オクトーンは補給 “兵” 。またアニメ劇中でも、サンドストームからは旧式呼ばわりされたり、化けて出たスタースクリームにはビビったりと扱いがどんどん酷くなっていき、最終的にはフェードアウト。 スタースクリームほどのキャラ立ちは望むべくもなく、僕個人のイメージとしては、ショボい卑怯者くらいにしか記憶していません。 そういった意味では、可哀想なキャラではあったかも…… では気を取り直して、レビューに移りたいと思います。 ロボットモード ヘケヘケ版と LG ブラックコンボイと
ジェット機モード ヘケヘケ版と LG ブラックコンボイと タンクローリーモード ヘケヘケ版と LG ブラックコンボイと ヘッドマスター ヘッドマスター ゴーストスタースクリーム 適当にアクションカット 可動に関してはコンボイ型と変わらず。 ただ、オクトーン独自の仕様によって肩周りが少々窮屈になってしまっています。 具体的には、基本のオクトーンモードでは後ろにたたんだ状態の肩ブロックパーツのサイドミラー部分が基部のパネルに引っかかって肩が回しにくいという…… ならば、その肩ブロックを起こしたスタースクリーム憑依モードでは大丈夫かというと、今度は背部のウィングが干渉して、やっぱり動かしにくい。 まぁ、ウィングは基部に三箇所間接があってわりと自由に動かせるので、そのへんは臨機応変に、というところでしょうか。 付属の武器は専用のライフルと、コンボイ型と同じヘッドマスター用のビークルにもなる二連装銃の二種。 オクトーンといえば盾のイメージもあったので、付属しなかったのはちょっと残念。 ライバルのスプラング(スプリンガー)とタイマン勝負。 カテゴリ的になんとなくライバル関係にされがちな二人ですが、劇中ではそれほど因縁はなかったような気も。 というか、こんなやつとライバルなんて言われたら、スプラングのほうが怒るかも…… でも、今回マッチョに変身できたおかげで、ジェネレーションズ版のスプラングと並んでも見劣りはしなくなったね。 あいにく近接武器がないので、ブラックコンボイからブラックソードを拝借して立ち会わせてみたところ、それなりの画にはなったかな。 以上、“LG オクトーン” でした。
デストン・トリプルチェンジャーとしては最後に登場したオクトーンですが、今回レジェンズ版としてはアストロトレインに続いて二番目の登場となりました。 ヘッドマスター仕様でリメイクされたトリプルチェンジャーは、センチネルプライム(日本未発売)からアストロトレイン、アルファトライオン(日本ではレオプライムとして発売)からブロードサイドというように、新設定を盛り込んだキャラを発売したあと、アニメ登場のG1キャラがそのリデコで発売されるという流れが続いています。 このオクトーンも、すでに言ったようにG2版オプティマス・プライム(コンボイ)発売のあとに、そのリデコアイテムとして発売されました。続くブリッツウィングも、G2版メガトロンが先です(日本では順番が逆になりましたが)。 でも、それぞれが明らかにG1キャラありきで開発されています。 まぁ、ブロードサイドだけはジェット機モードの完成度を見るに、そうとも言い切れないところはありますが…… この、副産物を先出しにして、本命はあとから出すという手法、どこかで見たような気がする! と思ったら、ガンプラでも同じようなことが起きてるじゃないですか。 直近では、ザク・ハーフキャノン(一般販売)からのザクキャノン・テストタイプ(プレバン限定)とか、 アクトザク・キシリア隊機(一般販売)からのアクトザク(プレバン限定)とか…… なんだろう? こういう手法が今後は主流になっていくのかな。 まぁ、本命もちゃんと一般販売で出してくれるタカトミのほうが良心的ではあると思う。それに、先に出したほうもちゃんとキャラクターとして成立してるしね。 後付けの設定で急に出してきたわけのわからないMSとは違うわけで、それと較べるのも失礼かもしれないけど、ふっと頭に過ぎったので、つい口走ってしまいました。 ここで言うことじゃないですね。はい、すみません。 このオクトーン自体はいいものです。 ただ、つい最近ブラックコンボイを触ったばかりなので、正直新鮮みはありませんでした。 ほとんど一緒だからね。レオプライムとブロードサイドくらい違ってたら、面白かったんだけど、まぁ、アレはちょっと特殊な例だし…… あと、これは商品そのものの話ではないんですが、今回このオクトーンはジェット機モードでパッケージされていて、そのため同じボイジャークラスのレオプライムやブロードサイドよりも大きな箱になっています。タンクローリーモードなら同じサイズでいけただろうに、せっかく最近箱のサイズが揃ってきて収納しやすくなってきてたのに…… ちなみに前回言い忘れましたが、同時発売のパーセプターも顕微鏡モードでのパッケージングのため、最近のデラックスクラス共通の箱サイズからはかけ離れたものになっています。 外箱のサイズの統一とかも、ブランドイメージにとっては大切だと思うんだけどなぁ…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 2010からヘッドマスターズに登場したキャラのリリースが続いていたレジェンズシリーズで、バンブルに続いて久々の最古参キャラの登場です。 サイバトロン随一の後方支援キャラ、あるいは絶叫要員としても人気のパーセプターは、以前にもリメイクされています(日本ではユナイテッドシリーズで発売)が、それは雪上車に変形する仕様で、G1オリジナル通りの顕微鏡に変形する完全リメイクは今回が初になるはず。 しかも、幻の第三形態まで再現という隙のなさ。 時を経て完璧なかたちで甦ったパーセプターが、なぜかカセットボットからパートナードローンに生まれ変わったアムホーンとセット販売。 まぁ、実際ここで抱き合わせるしかないよね。 というわけでレビューに移りたいと思います。 パーセプター ロボットモード ユナイテッド版と 顕微鏡モード タンクモード 幻の第三形態であるタンクモードも再現可能。 そもそもは旧トイの大元である “ニューミクロマン” の “顕微鏡ロボ・ミクロスコープ” のギミックで、トランスフォーマーとしては非公式の形態(ミクロスコープのリカラーでしかない旧トイではもちろん変形は可能)。 今回のリメイクでは、脚部からのクローラー展開やヘッドマスター用搭乗席の設定など、当初からこのモードの再現を盛り込んでいたにも関わらず、海外版ではなかったことにされ(一時は公式宣材としてアップされていたタンクモードの画像も後に削除されたもよう)たようです。 オーダーにない仕様を盛り込んできたタカラトミーの開発部に、ハズブロ側が困惑した、という話も。 今回のレジェンズ版でも、パッケージやインストには未記載の非公式設定。しかしながら付属コミックには登場という、これはタカトミ側の意地というか、当てつけだろうか? 実際問題、普通にトリプルチェンジャー扱いで発売したほうが売り上げが増したんじゃないかと思うんですが、どうなんだろう。 ヘッドマスター アムホーン ビーストモード カセットボットのアムホーンが、ミニビークル枠で新生。 そもそもサブキャラだし、ちゃんと個人としての意識もあるという設定なら、およそ順当なリメイクかもしれない。 少なくともブロードサイド付属のリパッグよりはマシ。 サイズはともかく、造形的にはしっかりボリュームのあるサイになっていて、可愛さのなかにも力強さのある良デザインになっています。 オリジナルのカセットボット版と ビークルモード ウェポンモード 適当にアクションカット 可動は腰の回転がないだけで、あとはおおむね優秀。 とくに、膝の稼働軸の位置のおかげで太股と脛の長さのバランスがとれていて、立て膝が凄く綺麗に決まるのはポイント高し。 腰裏にはスタンド用の3㎜穴あり。 付属の武器はアメコミ版を意識したらしき狙撃仕様のライフル。小さいながらちゃんとバイポッドも造形されています。ヘッドマスター用の搭乗席もあるのでウエポンビークルとしての仕様も可。 また、肩のライトキャノンも取り外し可能。接続軸は5㎜なので、手に持たせることも。 顕微鏡モードで仲間の体調管理。 被験者はブロードキャストのヘッドマスターです。 タンクモードでは結局ヘッドマスターを上手く固定できなかったので、車体サイドに取り付けた狙撃ライフルに乗せて暫定の操縦席に。これはこれでしっくりくるからいいや。 元同僚&上司と再会したアムホーン。 リワインドとの体格差はえらいことになってしまったけど、ブロードキャストとのバランスはオリジナルの旧トイのときとほとんど変わらない感じ。 もちろん、今回のアムホーンはタブレット型のデバイスモードにはなれませんので、ブロードキャストに収納することはできません。 以上、“LG パーセプター” でした。 しっかり顕微鏡に変形する、ロボットモードでのデザインもG1アニメに忠実なパーセプターが今になって手に入るとは…… しかも、幻のタンクモードも完全再現という、これはもはやトランスフォーマー・パーセプターのリメイクに留まらず、ニューミクロマンの顕微鏡ロボ・ミクロスコープの完全リメイクでもあるわけです。 ただ、このように古くからのファンにとっては非常に嬉しい内容になっていた反面、新規のファンが置いてけぼりを喰らった感はあったかもしれません。 ここまで作り込んだんだから、せめて日本仕様のレジェンズ版ではタンクモードを公式設定にしてしまってもよかったんじゃないのかなぁ? まったく初見でこの商品を買った人は、付属コミックを見て「んんっ?」となるでしょうしね。 まぁ、そんなこと言ったら一連のコミックの内容が、そもそも初心者お断りなんですが。 あ、そうか…… レジェンズシリーズのターゲット層が、はなから僕たちみたいな子供時代にG1アニメを見て育ったおっさんファンなんだとしたら、これでいいのか。 非公式だからこそ喜ぶ、そんな捻くれ者連中こそをカモにしてるかわだから…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 三ヶ月にわたってリリースされたデストロン・ターゲットマスターもこれで最後。 トリガーハーピーにミスファイアーと、名前に問題のある同僚たちに較べるとまともなネーミングのスラッグスリンガーさんの登場です。 ともかくも、これで三人揃いましたね。 内容としては先行の同僚たちのリデコというかたちになりますが、新規パーツも多く、ロボットモード、ビークルモードともにかなり印象の違う仕上がりとなっているので、マンネリ感はそれほどないと思います。 では、レビューの移ります。 ロボットモード 同僚たちと
ビークルモード 双頭タイプのジェット機にトランスフォーム。 というか、実際にはこんなジェット機ないよね。 ドイツとかのトンデモ兵器として試作機とかはありそうだけど、少なくともマッハいくらかとかでは飛べそうにない。そんなスピードで飛んだら真ん中で裂けるでしょ。 ただまぁ、そこはあくまでトランスフォーマーなので、見た目に格好よければ無問題。 でも、双頭であるという以外はけっこうシンプルなジェット機なんだよなぁ。 同僚たちと ヘッドマスター レジェンズ版ではヘッドマスターは本人という設定なので、それに合わせて重塗装になった結果、ミスファイアーのヘッドマスターが造形はブロウパイプのままなのに色のおかげでミスファイアーの極小版に見えるという嬉しい誤算もあったのですが、今回のスラッグスリンガーに関しては、本人にも相棒にもまったく似ていないという結果に。 つくづくハズレくじを引いた感がある…… ヘッドモードはアニメデザインを忠実に再現。切れ長の瞳の細面がいい感じに憎たらしい造形になっています。 ターゲットマスター キャリバースト ロボットモード 同僚たちと ウエポンモード 適当にアクションカット 可動性能はミスファイアーとほぼ同じ。腰裏の3㎜穴の位置も同じです。 背中に折りたたんだ機首パーツを起こすと、どこかの正義ガンダムみたいな雰囲気に。ただ、ウィングまでは起こせないので、あくまでそれっぽい感じになるだけ。 ジェット機モチーフの三人組といえば、どうしてもスタースクリーム、スカイワープ、サンダークラッカーの初代デストロンのジェットロンたちを思い出してしまいますが、彼らがただの色違いに留まっていたのと較べると、この三人は本当、個性的だなぁ。 とくにビークルモードは、先にも言ったようにデザインの方向性からしてバラバラ。 まぁ、脚部パーツが共通なので後部の形状は一緒なんですが、一見しただけではそうと感じさせないところはお見事。 でも、これだけかたちが違うと、スピードを合わせて三機編隊で飛ぶのとか難しそうだな。 あ、仲良くそんなことするようなチームじゃないのか。 以上、“LG ターゲットマスター スラッグスリンガー” でした。 正直、一番手のトリガーハーピーのインパクトが強かったので、続くミスファイアー、そして今回のスラッグスリンガーと、だんだんと感動は薄れていった感は否めません。 トリガーハーピー → ミスファイアーの流れは、変形パターンが大きく変わったという意味でまだよかったのですが、ミスファイアー → スラッグッスリンガーの場合はそれもなく、やはり尻すぼみになってしまった印象があります。 せめて、最大の特徴である双頭の機首部分に、なにか彼ならでは機構があればよかったのに、ただの造形物として処理した点が惜しかったかな、と。 それでも、おそらくはマイナーなキャラであるデストロンのターゲットマスターたちを、一部共通パーツを使いながらもここまで忠実に再現してくれたことには素直に拍手を送りたいと思います。 三体とも、完成度に文句はないんです。 ただ、初っ端のトリガーハーピーに驚かされたぶん、続く二人に期待し過ぎたところがあって。 これ、発売の順番が変わってたら、また全体の評価も変わってきたかもしれない。 まぁ、あくまで結果論なので、なにが正解なのかはわかりませんけどね。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 実写映画版でもシリーズを通して人間側の主人公とコンビを組むかたちで登場するバンブル(英名、および実写版での正式名称はバンブルビー)。 続編の2010ではウィーリーにお株を奪われた感はありますが、トランスフォーマーの象徴的キャラクターの一人として彼を挙げる方は多いのではないでしょうか。 実写版での扱い、幾度となくリメイクされる玩具もそれを証明しています。 そんな人気キャラクター、バンブルが満を持してレジェンズに降臨。しかも原作での相棒、スパイクと一緒に。 海外版の発売からけっこう時間が経っていたところに、まさかこういう仕様で出してくるとは。 さすがレジェンズ。巧みにファンの心をくすぐってきますなぁ。 というわけで、レビューに移ります。 ロボットモード ヘケヘケ版、およびMPと ビークルモード G1ではフォルクスワーゲンビートル、実写版はシボレーカマロにトランスフォームするバンブル。 基本的に黄色い自動車への変形がお決まりで、今回はG1寄りの黄色いコンパクトカーにトランスフォーム。 手のひらにちょうど収まるくらいのサイズ感で、ライトな色合いとも相まってなんとも可愛らしい。 これぞバンブルといったビークルモード。 ヘケヘケ版、およびMPと ヘッドマスター エクセルスーツ スパイク
適当にアクションカット 脚部の可動はなかなか優秀。足部が大きなこともあって安定感も抜群です。 腰裏にスタンド用の3㎜穴があるので、空中姿勢でのでディスプレイも可。 ただ惜しむらくは、頭部の可動が横軸の回転のみというところ。これがボール可動で上を向けたりすれば、飛行ポーズも決められたのに。 まぁ、ジェットパックはないんですが…… ミニボット部隊、出動!! レジェンズ、およびアドベンチャーで発売されたサイバトロン・ミニボット部隊の皆さんに集合していただきました。多分、これだけだったと思うけど…… でも、ロボットモード時はいいとして、ビークルモードだとそれぞれのサイズ感がおかしなことに。 車に変形するヒトたちはともかく、アダムスとかパワーグライドとかはどうなってるのか。 以上、“LG バンブル & エクセルスーツ スパイク” でした。
過去にも多くリメイクされ、実写版でもオプティマスプライムに並ぶほどのアイテム数を誇るバンブルですが、今回のレジェンズ版は造形、サイズ感ともに決定版ともいえるアイテムになったように思います。 もちろん、最高峰はMPだと思いますが、コストパフォーマンス……なにより玩具としての気安さも含めて考えるとこちらに軍配が上がるのではないかと。 ロボットモード、ビークルモードを問わずいつも手許に置いておきたい感じ。 レジェンズのレジェンズクラス(本当、ややこしいな……)は、個人的にハズレがないです。 小さいから安っぽいということもないし、間接も割合しっかりしてるしね。 もっといろんなキャラを出してほしかったのに、シリーズ自体が終了するような嫌な流れ…… とりあえず3月のシースプレーは期待してますが。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 |
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