前回のガノンタスの時と同様、まずはモチーフの説明を。 サルコスクスとは、白亜紀前期にアフリカに生息していた古代ワニで、全長はおよそ12メートル。これまでに発見されているなかでは最大級のワニです。 現在までに生き残っているワニたちとは直接の関係はないそうです。 ガノンタスのプロガノケリスしかり、キットのコンセプトである発掘に絡めたかったがゆえの名義借りみたいなもんでかね。 でも、だったらワイルドライガーにも実在する古代ライオンの固有名詞を当てるとか、徹底すりゃいいものを……なんか中途半端なんだよなぁ。だからアニメではスルーされたのかしら? で、そのアニメではまだ未登場ですが、公式サイトによると、デスメタル帝国四天王の一人、狡猾のキャビアの乗機として搭乗するようです。 うん、多分こいつが四天王最弱。 では、キットのレビューに移ります。 (2019/3/9 訂正追記) 発売から8ヶ月余り経って組み間違いがあったことに気付きました。詳細は末尾にて。 ボーン復元 後面 各部ディティール 巨大な頭部は迫力満点。 下顎の中央から生えているシクスキラーファングが上顎を貫いていますが、その勇姿を見られるのは後述のワイルドブラスト状態の時のみ。 実は、通常時(ボーン状態含む)では口の開閉ができません。なので、基本口はぴっちり閉じたまま。本物のワニは、だいたい口開けてるのにね。 尻尾は三つの節に分かれていて、電動アクション時には連動して左右に動きます。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツはレッドメッキ調になっています。 頭部に装甲を着けると、もはやシクスキラーファングはほとんど見えませんね。一応穴は開いてるんですが。 ライダーは背面装甲に掴まるような格好で搭乗。フィギュアはカブターやスコーピア、ガノンタスに付属のものと同じものです。 ていうか、水陸両用機でも、ライダーはただ背中に跨がるんだね。ウェットスーツと酸素ボンベが必須なのでは? なら、それらしい装備背負った専用のフィギュアにしてほしかった。 ライダーの手前に見える4本の筒状モールドは、ミストディスチャージャー。いわゆるスモークディスチャージャーの霧バージョンですね。水中からの奇襲攻撃をメインとする機体ならではの装備。 尻尾の装甲は一体成形。そのせいで電動アクション時の尻尾の動きが不自然に見えて…… ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 巨大な顎、クランブルジョーで捕獲した相手ゾイドを、このメタルミキサーで粉々に砕く必殺技が、”顎関節地獄噛(がくかんせつじごくかみ)”…… 本当、いったい誰がこの一連のダサ過ぎる必殺技名を考えたのか…… ワイルドライガーのレビューとき、てっきり書いてるつもりで書き忘れてたんですが、“キングオブクロー” ってなに? “爪の王” ってなんだよ? 異名じゃなくて技名ですよね? そこは “クローオブキング(王の爪)” なんじゃないの? それか、ただ素直に “キングクロー” でよかった。なんで “オブ” とか入れちゃったの? そして誰も突っ込まなかったのか? それとも関係者全員、中一レベルの英語ができなかったんですかね。 比較画像
電動アクション 通常状態
あと、尻尾の先端部分の動きが妙にカクついてますが、これは装甲によって尻尾の先端以外の2パーツがほぼ固定されてしまっているから。ボーン状態だと、もう少しスムーズになります。 ワイルドブラスト状態
以下、イメージカット でも、やっぱり通常時に口の開閉ができないのはマイナスだなぁ…… 十分可能だったと思うだけに残念です。 以上、“ZW ガブリゲーター” でした。 これにてゾイドワイルド、第1弾ラインアップの6アイテムのレビュー、終了です。 アニメ2話までの時点で、まだ2種類しか登場してませんが…… 正直なところ、発表されてからというもの、期待よりも不安のほうが大きかった気がします。 デザインは第1期初期の、あの無骨な感じからはほど遠いものでしたし、スケールを変えてきたことにもがっかりしました。新ギミックとなるワイルドブラストに至っては、所詮は子供騙しだろうとタカを括っていたくらいです。 しかし、いざ実際に組んでみると、思ったほどは悪くありませんでした。 決していいとは言いません。古参のゾイドファンとしては、あの当時のゾイドに連なるものが欲しかったは事実です。 でも、これはこれでアリかも、というくらいには思いました。 明言されたわけではないですが、そもそもの世界観が過去のゾイドとは違うようですし、だったらガンダムでいうところのアナザー系と同じような見方でいいのかな、と。 そう割り切ってしまえば、けっこう楽しめます。 もちろん不満点も多いですが、それは今後シリーズが続くなかでいろいろと進化、改善されていくことでしょう。 アニメ本編に登場、さらにメインビジュアルで顔出ししてる機体の数を鑑みれば、少なくとも年内はシリーズは継続していくような雰囲気ですし。ゾイドだし、登場した機体は当然すべて商品化してくれるものと信じています。 まぁ、アニメが何クール放送なのかは知りませんが。 とりあえず、今回の第1弾ラインナップでの僕の1番のお気に入りは、このガブリゲ-ターです。 必殺技名は1番酷いけど。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 (2019年3月9日 訂正追記)
発売から8ヶ月余りが経ってから、後脚を左右(つまり前後の向き)を組間違えていたことに気付きました。 流用キットとなるディメパルサーを組んだときに、ああ、後脚の向き変えてるんだ、こだわってるなぁ……とか思ってたら、なんのことはない、僕個人が間違ってるだけでした。 それもディメを組んでから2週間くらい経ってから気付くという……
2 コメント
ストームイーグリード
24/3/2020 17:57:45
サルコスクスって何?って調べたら大昔の巨大ワニでした。名前の由来は肉食のワニの皇帝という意味らしいです。10mのガブリゲーターはサルコスクスと2m違いおそらくワイルドブラストしたら体が伸びて5mほど伸びてモチーフのサルコスクスとほぼ同じ大きさになるんじゃないかなとか想像するのが楽しいです。あとガブリゲーター顔かわいすぎ
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退屈と惰性と
25/3/2020 11:06:27
コメントありがとうございます。
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