発売からかれこれ5ヶ月が経とうというところ、ようやくA装備を購入、製作いたしました。 いやぁ、こういう大物は一度タイミングを逃すとなかなか買う気が起きないもので……価格変動も含めてね。 それでも、プレバン送りになったB装備の発送に合わせて、そこそこの安値で買うことができたのでよかった。 いつの間にやら劇場公開も終わり、最終形態であるC装備も発売されているので(そしてすでにレビュー済み)今さら感も半端ないですが、そこはB装備と合わせてのレビューということでお許しください。 では、画像も大量になっておりますので、早速いってみましょう。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールによる仕上げです。 素体 プロポーションも設定画ではそこまで気になりませんでしたが、立体化に伴いより小顔脚長になったせいか、非常にアンバランス。劇中でも “痩せッぽち” といわれるそうですが、それにしても貧相に過ぎる感じがします。 腰リアアーマー中央にはA装備ほかを取り付けるための大きめのダボ穴が空いており、とくに蓋などはありません。設定画でも確かにそうなってはいるんですが、多少ディティールは描かれているので、キットでもそのようにしてほしかったところです。あまりにも普通に穴空いてるだけだし。なおC装備でもここはそのまま。 この状態での色分けはほぼパーツ分割で再現されています。シールを貼るのはツインアイと頭部センサーのみ。 コクピットハッチ(コアファイターのキャノピー)は無色クリアパーツなので、内側をガンダムマーカーのメタリックグリーンで塗っています。 A装備
デンドロと較べるとボリュームは1/4程度かなぁ。ミーティアよりも一回りくらいは小さいと思います。 ちなみに、HGUC デンドロビウム(ガンダム試作3号機)は定価28000円(税抜)。HG ミーティアは同じく8000円だったはず(すべてMS込み)。 大物キットの常でパーツ割りはけっこう大胆ですが、色分けについてはけっこう頑張っている印象。パーツ分割でまかなえない部分もシールでほぼ補えるようになっています。 そんなわけでシールの数は多め。珍しく、ミサイルの弾頭に貼るものまであります。 色再現について細かい部分については追々。 増加スラスターの膝アーマー(突起部分)や側面のサブスラスターはそれぞれ可動します。 C装備の初回特典だったイラストブックに掲載されていた形態ですが、劇中でもこんな状況になるんですかね? 武装・ギミック サイコキャプチャー キャプチャー本体のクロー(?)はキヤノンの砲身に沿ってスライドし、それぞれにアームが可動して展開状態を再現可能。ちなみに砲身先端にストッパーはなく、クローユニットは普通にすっぽ抜けます。 また、保持用のグリップが干渉するので、スライドの際は砲身自体を回転させたり、クローアームを適当に動かしたりして巧く避ける必要があります。 クローユニットは、基部の一部をL字型のジョイントに差し替えることでユニット全体を内側に向けた状態にもできます。この場合はわりとしっかり固定できます。 ハイメガキャノン 5連装中型ミサイルポッド 書いた以上は再現してほしいもんです。できないならいっそ書かないくらい割り切るべきだと思う。それはそれでまた批判されそうだけど…… ビームサーベル
スラスターの可動 ただ、上下の枠は内側まではフォローされていないので、今回は外枠含め筆塗りにて対応。あとはシールで済ませました。 また、側面の小さな四角いダクト(?)も本来イエローで、そこ用のシールもあるんですが、モールドが埋まってしまうので今回は貼らず、塗るのも止めました。 B装備 ただそうなると、フェネクスってなんなんだ? って感じです。 僕は漠然と、フェネクスは半ば暴走状態で姿を暗まし、その行動はすべて謎に包まれている……ようなものだと思っていたんですが。そんな前提があるということは、少なくともフェネクス捕獲を目的にしている連中には、フェネクスにはそういう意思が……コロニー内では極端な行動をしてはいけないという倫理観がある、つまりそういう人間が乗っているということを知っているわけですよね? まぁ、このへんは実際にNTを観ればわかることなんでしょうが……BDの発売は5月末くらいでしたかね。中古で安くなったら買おうかな。 武装・ギミック 有線式遠隔攻撃端末
なにが正しいのか、ここもちゃんと本編を観て判断すべきところですね。 また、射出状態でのディスプレイ用にクリアパーツの支柱が付属しますが、別売のアクションベースなどに挿す前提で台座がないので、微妙に使いづらいです。 ワイヤーリール部は前方に倒せます。端末接続基部とある程度可動するので、背面キャノンっぽい感じにすることも。 端末マウント時は基部側面からワイヤーが垂れ下がる感じになりますが、これはこれで正しいんだろうか? C装備の初回特典のイラストブックでは、垂れ下がっではいないんですけどね。本来はリール内に収まってるもんだと思うんですが。 小型シールド(4連装小型ミサイル) 専用のマウントパーツで両の前腕に装着します。 装着位置、向きを変えることで連結させることもできますが、そうするとミサイルが向き合うかたちになるので、ミサイルを撃ち尽くしたあとに連結させて純粋なシールドとして使うのが基本運用のようです。 ビームサーベル しかも同型のランナーが2枚あるため、こちらでも一つは余剰になるという無駄が発生…… これ、当初はB装備も本体込みで発売するつもりだったんじゃないかなぁ。一般かプレバンかはさておき。 比較画像 まずはナラティブガンダム比較。 最初に素体とC装備で。 本来はその名前と通り、フレーム用の素材であるサイコフレームを無理矢理外装として装着したものがc装備なわけですが、だったらまず装甲付けてないとこに被せろよ、と思います。 印象としては、C装備は半袖を重ね着してる感じでアンバランスなプロポーションはさらに酷くなった感じ。 最後にB装備とC装備で。 当初本命とされていたB装備ですが、こうしてみると試作機感がすごいです。まぁ、だからといってC装備の完成度も微妙な感じなんですが。 ナラティブガンダムは、AからCと換装するたびにどんどんシンプルになっていく、というコンセプトでデザインされたそうですが、デザイン的にはシンプルというよりも雑になっていった印象です。
以下、イメージカット 本体の可動に関しては、C装備のレビューでも書きましたが、思ったほどは動きません。 やっぱり肩が装甲ごと動く構造の必要性がわからない(笑)。
有線式攻撃端末は射出状態のほか、マウントしたままでも前方に倒したりといろいろ遊べます。 シールドの連結ギミックも含め、手軽に多彩なポージングが楽しめるという点では3種類の装備のうちでこのB装備が1番だと思います。 以上、“HGUC ナラティブガンダム A装備 & B装備” でした。 “機動戦士ガンダム F91” 以来、実に27年振りの宇宙世紀を舞台にした完全新作劇場用アニメとなった“機動戦士 ガンダムNT” ですが、ガンプラ的にはHGUCの新規型が事実上一つきりという寂しい結果になってしまいました。 その新規型キット、ナラティブガンダムにしても、最終形態となるC装備はとくに目新しい仕様もなく、デザインもυガンダムとユニコ-ンガンダムを足して3で割ったような感じでお世辞にも格好いいとは言えず、装備もシンプルで面白みがないと、とにかくもの足りない代物でした。 一方で今回レビューしたA装備とB装備については、正直思ったよりはよかった(笑)というのが素直な感想です。 まずA装備は、ありがちな “乗る” タイプの装備ではなく “着る” タイプの装備で、デンドロやミーティアなどに較べて動きを付けられる点がよかったです。メインのサイコキャプチャーのギミックも大胆で面白かった。 今思い出しましたが、鉄血で登場したクタン参型も “着る” タイプでしたね。あっちはもっと自由度が高くて、むしろコトブキヤキットっぽかったですが。 B装備のほうは、シルエット的にも特徴のある武装をいろいろと組み合わせられるほか、リード線を使った有線兵器の再現も定番ながらポージングに幅が出て楽しいです。 これは、先にC装備を作ってしまったことが、結果的にはよかったのかもしれません。 ナラティブガンダム C装備単体での個人的な評価は中の下程度でしたが、A、B装備含め総合評価は上の下くらいには上昇しました(笑)。 設定上の強さ……性能はA→B→Cなんでしょうが、キットとしての面白みはC→B→Aと真逆でしたね。せめてC装備がナラティブガンダム完全形態として素晴らしく格好いいデザインだったら、また印象も違ってたんでしょうが、あれじゃあなぁ…… あと、B装備だけがプレバンに回されたのは仕方なかったにしても、せめてC装備発売までに出荷できるようしとこうよ、と思います。 まぁ、いずれにしても結局はバナージのシルヴァバレトに美味しいところを全部持っていかれる運命なのは変わらなかっただろうけど…… そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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そんなわけで前回に引き続き、レジェンズシリーズ最終アイテムとなる(と決まったわけではありませんが、たぶんそうなる)ビッグパワードをレビューしていきます。 後編となる今回は、総司令官ダイアトラスと3体合体形態となるビッグパワードをご紹介。 それでは、早速いってみましょう。 総司令官 ダイアトラス ロボットモード オーバーロード(そしてブラックシャドー)は、上半身と下半身が分離してそれぞれジェット機と戦車に変形するといういわゆるツーインワンの変形ギミックを持っていましたが、このダイアトラスでは分離機構は廃止され、上半身と下半身は伸縮可動式のアームで連結されています。しかし、これがなかなかの曲者。詳しくは後述します。 上半身はほぼ新規造型ですが、下半身はほとんどがオーバーロード(ギガタンク)からの流用。これはブラックシャドーでもそうでしたが、ダイアトラスについては分離タイプの両者にはあった戦車モードの砲塔部分がまるっとなくなっているので、脛の裏側が悲惨なことに…… しかもあの脆弱な爪先、踵はそのままなので、今はまだある程度のポージングでも自立は可能ですが、将来的にはいろいろと不安になってきます。 無駄に逞しい上半身をほぼ骨だけの下半身で支えているようなものです。きっと、寝たきりでベンチプレスばかりやってたらこんな身体になるんだろう。 というか、無理して繋がずに分離機構を活かしたリメイクという選択肢もあったはず。そもそもオリジナルの企画段階では分離させる案もあったそうですし。 ジェットモード なにかギミックを仕込もうとして断念した名残なのか、よくわかりませんが。 ちなみにオリジナルトイでは電動でドリルが回転、さらにキャラピラによる電動走行ギミックが搭載されていたそうです。 タンクモード ジェットモードではおそらくエンジンに見立てていたロボットモードの腕を前方に回し、主翼をたたんでドリルタンクにトランスフォーム。 まぁ、キャタピラを隠す気がない時点で先のジェットモードもある意味タンクモードですが。 前方に回した腕部も、キャノン砲にでも見立てているんでしょうが、先端には収納された拳が見えるだけで砲口っぽいディティールもなく、かなりやっつけ気味。前編の2人と較べると、どうしてもそう思えてしまいます。 ただ、こういう強引な変形にも、古き良きトランスフォーマーらしさと懐かしく思える部分もあります。 ベースモード スロープ先端にはほかのレジェンズシリーズの基地モードと連結可能なジョイントがそのまま残されていますが、どうせなら仲間の二人と連結できるようにしてほしかったですね。オリジナルでは連結できたんだから。 ヘッドマスター 超大型戦闘母艦 ビッグパワード 前面
比較画像
パワードマスター3人のロボットモードおよびビークルモード。 こちらは前編でも見ていただいたので流しますが、あらためて、ダイアトラスのロボットモードでのでかさよ…… 以下、イメージカット ウイングは着脱可能で、左右を連結させることで必殺武器パワードカッターを再現可能。 ただ、この状態では拳での保持はできないので、前腕の5㎜軸に取り付けることになりますが、そうすると武器というよりはシールドみたいです。 ほかにライフルタイプの武器が一つ付属します。レーダー(?)部分が可動式ですが、本体のボリュームと較べるとちょっと貧相に感じてしまいますね。
5体合体 ウルトラパワード ダイアトラスロボットモードおよびビッグパワードと兄弟の合体は、どちらもダイアトラス腕部の5㎜軸と兄弟のビークルモード側面の5㎜穴を使用。兄弟側の穴が浅めで抜けやすいうえに、ロボットモードの場合は完全に重さに腕が負けてしまいます。 ほか、ダイアトラスとソニックボンバーだけが合体したスカイパワード、同じくロードファイヤーのみと合体したランドパワードの各形態が登場していますが、それぞれビックパワードからどちらか1体を外しただけなので今回は割愛。 以上、“LG-EX ビッグパワード(その二 ダイアトラス & ビッグパワード)” でした。 その名の通り、レジェンズの最後を飾るに相応しいビッグアイテムとなった……ならよかったんですが、どうも消化不良というか、すっきりしない内容だったと言わざるをえません。 既存のアイテムをベースにしつつ、新規造型パーツの割合も多く、オリジナルの雰囲気の再現にはまず成功しているとは思います。 もちろんプロポーション、可動性能はオリジナルとは雲泥の差と言えるほどに進化しています。しかし一方で、プレイバリューでは劣化してしまっている部分もあります。 今さら電動走行やゼンマイ可動ギミックを入れてほしいわけではありませんが、そこを省くのなら、せめてほかの部分で補完しないとリメイクする意味がないと思うんですよね。 オリジナルのパワードマスターは、マイクロトランスフォーマー(マイクロマスター)との連動がメインテーマだったようです。つまり、基地モードこそが彼らの真骨頂なわけです(と、僕は思っている)。 だからこそ今回のレジェンズ版でも、そもそもパーシャル基も基地モードへの変形が可能だったダイアトラス以外の2体も、無理矢理にでも基地モードへの変形を盛り込んだのでしょう。 でも、無理矢理はやっぱり無理矢理なわけで、お世辞にもよくできているとは言えない代物になってしまいました。 というか、あれを公式として出しちゃダメだろぅ…… ダイアトラスからして、オーバーロードの時点でオリジナルからかなり劣化している基地モードをさらに雑にしてお茶を濁しているわけですからね。 とにかく急いででっち上げた、という印象が強いです。ダイアトラスの脛裏なんか、まさしくその結果でしょう。 ソニックボンバーはボリューム不足で、基地モードはオリジナルとはまったく違う外観になり、ロードファイヤーは単体としては高い完成度でまとまっているものの、やはり基地モードが残念。ダイアトラスに至ってはオーバロードの欠点を改善するどころか悪化させる始末。加えて強引に分離機能を排したせいで扱いに困るうえ、かえってチープな印象になってしまいました。基地モードについては、すでに言いましたね。 結局、ありものを使った流用は “それらしいもの” はできるけど、“それそのもの” はできないんだ、ということがよくわかりました。 なんだろうなぁ。もっと丁寧に作ってくれていればなぁ。 設定と色使いは、昔のトランスフォーマーと勇者ロボの中間みたいな感じでわりと好みだっただけに、残念な気分です。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 2018年3月をもって一班販売を休止(事実上の終了)し、タカラトミーモールにおけるネット専売に切り替えての継続となったレジェンズですが、どうもこのビッグパワードで本当に終了となりそうな気配です。 というのも、新たにネット専売の新シリーズとしてジェネレーションセレクトがスタートし、すでに第1弾スターコンボイ、第2弾スモークスクリーンの予約が始まっています。 コンセプト的にもレジェンズが担ってきたものをすべて引き継いでいく雰囲気ですし、やはりレジェンズはこのままとくにアナウンスもなく終了、となるのではないかと。 まぁ、有終の美を飾るにはこのビッグパワードというキャラクターはうってつけだったのかもしれません。なにせ最強のトランスフォーマーらしいので。 しかし、ちょうどトランスフォーマーから遠離っていた頃の作品の主人公たちということもあり、個人的にはまったく馴染みのないキャラクターなので、どういう経緯で今回のリメイクに至ったのかもイマイチピンときませんでした。 でも、あらためてレジェンズというシリーズを俯瞰してみると、過去シリーズのすべてを包括したような、良くも悪くもごった煮のようなシリーズだったわけで、一方でビッグパワードの出典であるトランスフォーマーZもそういう性格の作品だったことを鑑みれば、レジェンズのアンカー(まだそうと決まったわけではないですが)に彼らを持ってきたことも納得のいく話ではあります。 また、現在展開中のシージでマイクロマスターとして登場している連中も、Z由来のキャラクターなので、それらとの絡みも多少考えられたのかもしれません。 そんなレジェンズ版ビッグパワードの内容は、リーダークラス1体にデラックスクラス2体からなるパワードマスターの3体セット。3体すべてが過去にレジェンズで発売されたヘッドマスターのパーシャルで、当然のようにヘッドマスター仕様でのリメイクとなっています。 オリジナルには電動走行ギミックやゼンマイでの自動変形ギミックなどが搭載されていたそうですが、さすがに今回のリメイクでは再現されていません。というか、パワードマスターらしい独自のギミックもとくにありません。強いて言うなら、ビッグパワードへの合体がそうとなるのでしょうか。 また、同じくオリジナルで3体それぞれに付属していたマイクロトランスフォーマーも付属しません。 そんなわけで3体のセットアイテム、ビッグパワード形態を含めれば実質4体分のボリュームとなりますので、レビューも2回に分けて書いていこうと思います。 まずは前編として、ソニックボンバーとロードファイヤーの両参謀をご紹介。 それでは、いってみましょう。 攻撃参謀 ソニックボンバー ロボットモード パーシャル基になっているのはレジェンズ版デストロンターゲットマスター。なかでもミスファイアーとのパーツ共有率が一番高いです。 なお、オリジナルトイはのちに “勇者特急マイトガイン” に登場したライバルキャラ、エースのジョーが搭乗したロボット、“飛竜” に流用されたそうです。 ビークルモード ベースモード ヘッドマスター 防衛参謀 ロードファイヤー ロボットモード ボリューム不足のソニックボンバー、いろいろと問題を抱えているダイアトラス(詳しくは次回)に較べ、非常に堅実な造りのロードファイヤー。 単体の完成度は3体のなかで一番だと思います。 ちなみに彼はZのアニメには未登場。え……? ビークルモード 砲塔は基部と砲身付け根にそれぞれある5㎜軸での2軸接続となるので基本固定ですが、砲身側の軸を外せば砲身の仰角可動および若干の砲塔の回転は可能。 ただ、これは個体差だと思いますが、基部側の軸をはめ込む穴が緩く、すぐすっぽ抜けてしまいます。 ベースモード ヘッドマスター 比較画像
以下、イメージカット 可動性能は必要十分。 ただ、シージ以前の構造なので、腕や脚の付け根がボール接続だったり、足首の可動がなかったりします。 腕のボール接続は、確かに後々の保持力などに不安があるものの、少なくとも今のところは渋みも十分なので、むしろ肩周りの柔軟性はシージにはない長所になっています。一方で足首のスイング可動がないため接地性は微妙。 また、変形都合で腰が大きく動くので、見る角度を限定すれば前傾姿勢や立て膝などが綺麗に決まる副作用もあります。 腰裏にはスタンド用3㎜穴がありますが、またも緩め……ですが、ビークルモードでも同じ穴が使用可能です。 武器もスタンダードなライフルタイプが一つきりで、ちょっと寂しいです。 こちらの可動も、感触はソニックボンバーとほぼ一緒。 肩周りが柔軟に動く反面、足首は固定で接地性は心許なく、変形都合で大きく腰を動かせるのも同じ。 彼も手持ち武器は一つきりですが、大型のキャノンタイプで多数の5㎜軸、穴があり、拡張性の高さはシージに通じるものもあります。両手持ちも可能なのでハッタリが利いたポーズもばっちり。ただ、付属コミックのようにハンマー代わりに持たせることはできません。画像のように砲身根元の5㎜軸を持たせれば、それっぽく保持することはできます。 スタンド穴は腰裏に。こちらは緩くなかったんですが、肉抜き部分にバリが目立ちました。 シージのマイクロマスターと絡めて。 Z登場時の彼らには合体して武器になる能力はなかったはずなので、お互いに新たな力を授かった、という態で。 なお、シージでは海外版準拠で本来の勢力に割り振られているマイクロマスターですが、日本独自展開であるZでは全員サイバトロン所属になっていたので、絡ませるにあたってオートボット、ディセプティコンの区別はしていません。 ウイングパワード 以上、“LG-EX ビッグパワード(前編 ソニックボンバー & ロードファイヤー)” でした。
次回、後編にてダイアトラスおよびビッグパワードのレビューのあとにすべての総括をしようと思いますので、急に愛想なしですが、今回はこれにて終了。 またのご訪問を。 劇中ではエネルゴンの在処を示すキーパーソンとして登場。 もともとはフォールンの命令で地球に潜伏していたデセプティコンながら、紆余曲折あってオートボットに鞍替えし、でもその後もまだずっと潜伏し続けていたんでしょうかね。 目覚めたときは長い休眠期間中のエネルゴン摂取不足により、背中は曲がって猫背になり、足腰もすっかり弱って杖がないと満足に歩けない状態でしたが、口は乱暴で血気は盛んとそのキャラクターは頑固爺そのもの。 戦闘では斧を振るって活躍するも、地中からの奇襲で瀕死の重傷を負うと、自らのパーツをオプティマスのパワーアップに提供するなど、中盤以降の美味しいところをごっそり掠っていった感があります。 個人的には、当初より登場が予告されていたデバステーターと並ぶリベンジの目玉キャラクターだったと思っています。 当然のように公開時にもリーダークラスで発売され、オプティマスとの合体ギミックも盛り込まれていましたが、当時のムービートイらしくその再現度は正直微妙でした。 今回のスタジオシリーズでの発売は、それこそ10年振りのリベンジといっても過言ではない! はたしてその出来映えは? レビューしていきます。 ロボットモード オプティマスとの合体時に使用するその名も合体ベルト(まんまだけど)は、RA版ではジェットファイヤー単体時にはロボット、ビークル両モードでとくに固定する方法がなく、持て余し気味でした。 今回のSS版でもベルト部分はRA版同様軟質素材でできていますが、両モードでちゃんと固定できるようになっています。ロボットモードは脇腹で固定。ただ少し外れやすいです。 長い腕は変形時の収め方も含め同じSS版のスタースクリーム似よく似ています。脚部も同じような鳥脚ですが、こちらは見ためが似ているだけ。戦闘機に変形するキャラの手脚の構造が似ているのは、意識してのデザインなんですかね。 ビークルモード 後面 もう、ピン留め自体が微妙にずれてるんじゃないかと思えるくらいに合いが悪いです。画像はけっこう力業で収めています。機体上面のパネル状パーツ同士の合わせもけっこうシビア。 また、機首およびエンジンの先端は軟質素材になっています。エンジン先端は両方とも若干変なクセがついていました…… 付属品 杖 斧 UWなどの合体モードの拳パーツと同じ感覚ですね。ただ、あっちは指が可動するのでなんとなく握っている雰囲気にできましたが、こちらは完全に開いている状態で固定されてるからなぁ…… せめて斧の柄の側面にも5㎜軸を生やしてくれて、それを手のひらの穴に指すかたちでの保持ならもう少しマシだったのに。 斧自体にギミックはなく、非使用時は背中のパネル(左右どちらにでも)に取り付け可能です。 合体交換用オプティマス腹部パーツ 今夏に発売予定のジェットパワーオプティマス(DM版のオプティマス)にジェットファイヤーを合体させるための交換用腹部パーツが付属します。 いやいや、これやるならリベンジ版に対応させるべきでしょ。 もっとも、あちらだと腹部だけでなく肩アーマーも交換して脛にも手を入れなきゃダメで、だからこそ新たに第1作版のオプティマスが作られたんでしょう。実際、リベンジ版からけっこうな箇所が変更されているようですね。 スタジオシリーズ立ち上げ当初は、まさかこんなに続くシリーズになるとは思っていなかったんでしょう。 初めからムービートイのスタンダードにする気があったのなら、オプティマスにはあらかじめジェットファイヤーとの合体を見越した機構を仕込んでおくはずですもの。 予想外に反響があったためにシリーズ継続が決定し、ラインナップを増やしていくなかでジェットファイヤーもその候補に挙がった、と。 そもそも最初に発売したオプティマスを第1作版のオプティマスということにしておけば、こんな不合理も起きなかったのに。 それと、なんで後発のジェットパワーオプティマスのほうも腹部の仕様だけ変えたんだろう? ちなみに、ジェットパワーオプティマスもジェットファイヤーと合体できることが確定したため、同時発売された第1作版のオプティマスは今回スルーしています。 なので、両者の合体形態であるジェットウイングオプティマスの画像およびレビューは、ジェットパワーオプティマスの入手までお預け。ご了承ください。 比較画像 スタジオシリーズのリーダークラスが、近年では規格外のボリュームだということを再認識。 ちなみに、このジェットファイヤーのパッケージはほかのリーダークラス3アイテムよりも3割ほど分厚くなっています。 杖が機首下のランディングギアになるのは共通。SS版では機種の下に生首がぶら下がっていますが、RA版では腕がほぼそのまま張りついています。どちらがマシかというのは難しい話ですなぁ……
以下、イメージカット 腰裏には3㎜穴が空いていますが、ディスプレイは自己責任で(笑)。 唯一無二の老人フェイスに柔軟に動く長い腕が相まって、憲法っぽいポーズをとらせたくなります。そしてそれがまた様になる。 こうなると単体のスコルポノックも欲しいですね。ブラックアウトのオマケはちょっと小さいし。 以上、“SS ジェットファイヤー” でした。
オプティマスとの合体形態(正確にはジェットファイヤーのパーツを身に着けたオプティマス)であるジェットウイングオプティマスに関してはほとんどなにも書けていないので、内容としては不完全なのですが、そこは自身の懐事情を優先させていただきました(笑)。 とはいえ、さすがの再現度に圧巻のボリュームで単体でも十分満足できるジェットファイヤーになっていると思います。 キャラクターとしてはあまり好きなタイプではないんですが、デバステイターと双璧を成すリベンジのメインだと思っていますし、スルーするわけにはいきませんでした。 そういう意味では、リベンジ版オプティマスと合体できないというのはどうにも納得がいかないんですけどね。 ジェットファイヤー単体のことに話を戻すと、ロボットモードはイメージに反してよく動く腕や脚おかげでポージングの幅も広く、触り心地は絶妙です。 惜しむらくは、ビークルモードでの頭部の処理。せめて横髪くらいたたんで収納できなかったものか…… 変形時のパーツの合わせのシビアさは、まぁ許容範囲かなぁ。何度か変形させているうちに馴染んでくるかもしれませんし。 そうこうするうちにジェットパワーオプティマスの発売アナウンスもあるでしょうし、入手の暁には遅まきながらジェットウイングオプティマスを堪能したいと思います。 もちろん、そのときにはまたレビューを書くつもりです。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 ここしばらくトランスフォーマーのレビューが続いたので、久しぶりにプラモデルキットレビューです。 そんなわけで、ヘキサギアより第二世代型の雄、バルクアームαのバリエキットとなります。“α” というからには “β” とかもいそうな感じですが、今回はあくまでαの仕様変更機。本体はそのままでカラーリングのみ変更され、あとは武装が違うだけです。 ヘキサギアではこれまでにもブロックバスター、モーター・パニッシャー、ボルトレックスのリカラーキットを発売してきました(先日、三つまとめて紹介しました)が、単純な色替えではなく、ブロックバスターにはM.S.G.マルチミサイルを2セット、あとの二つには色替えのガバナーが同梱され、それぞれ単体で買うよりも安い価格で発売するというサービス精神でした。 今回のバルクアームα 密林戦仕様でも、M.S.G.フォールディングキャノンと、すでに生産が終了されたM.S.G.バトルアックス・ロングライフルを一部金型を改修したうえで同梱。通常仕様の主武装である120㎜砲はオミットされていますが、それを差し引いてもお得な価格設定となっております。 そして、アーリーガバナー Vol.1。 サンドカラーの通常仕様は昨年12月に発売されていたのですが、まだレビューはしていませんでした。 これまで、同月に発売されるヘキサギアとガバナーは、だいたいまとめてレビューしていたんですが、昨年12月に発売されたヘキサギアはあのアグニレイジ。 まだ謎の多い最新型のヘキサギアと、旧世代ガバナーを一緒にレビューするのもどうかと思ったので(それにアグニレイジのレビューだけでもけっこうなボリュームになったので)、後回しにしていました。 確かその頃にはバルクアームα、そしてアリーガバナー自体のリカラーも発売が決まっていたと思うので、どうせならそのときまとめてやってしまおうと、今回のようになった次第です。 久々に前置きが長くなりました。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは、素組みに一部塗装での仕上げです。 バルクアームα 頭部ユニット なお、カメラタイプのメインカメラなどに使われているクリアパーツは通常仕様のオレンジから赤に変更されています。 クリアパーツに関しては相変わらずそのままだと目立たないので、今回は内側に余っていたガンプラのホイルシールの切れ端を貼り込みました。光を当てれば光って見えます。 コクピットシェル 付属武装 フォールディングキャノン 砲身部分は折りたたみ可能。 マガジンは2種類付属し、着脱および位置変更もできます。 センサー部分はメタルレッドで塗装しました。 バトルアックス ロングライフル アーリーガバナー Vol.1 ポーンA1やセンチネルなどに較べて情報量がすさまじく、細かく墨入れや塗装をしてやればかなり雰囲気が出ると思います。 僕は今回、各種頭部や肩のエンブレム(?)、左前腕のコンソール部やチェストリグ(腰にいっぱいぶら下がってるもろもろ)にぶら下がった手榴弾など、気になる部分のみ塗っています。 密林戦仕様 また、これら頭部を取り付ける首のジョイントパーツですが、なぜか鎖骨部分などとは一体でなく、かなり小さい単体のパーツになっています。それも細い角軸での取り付けで、説明書でも接着剤の使用を推奨しています。なおABSなので注意。 接着しない場合、頭部を交換しようとするとほぼ首ごと取れます。 首パーツを分割するにしても、なんで裏打ち式にしなかったんですかね? ついでに可動も仕込めばよかったのに。 付属武装 豊富な武装は両仕様で共通。まずは中型火器3種。 すべて一体成型でとくにギミックはなく、ハンドパーツでの保持以外でガバナー本体へマウントすることもできません。 さすがに銃口までは開口されていませんが、かなり小さいながら造型は細かく、丁寧に塗り分けるといい雰囲気になると思います。今回は未塗装。 アリスパック なお、あらためてそれぞれをピックアップはしませんが、これまでのガバナーに付属していた握り手、平手、武器持ち手のほかにかたちの異なる平手2種とVサイン、サムズアップなどのハンドサイン4種の新規ハンドパーツが6種、計9種のハンドパーツが左右分が付属します。 比較画像
以下、イメージカット 見ために反して可動範囲は広く、大股開きも立て膝もしっかり決まります。 以前、通常仕様のレビューで腰の接続が六角ジョイントなので回せない……とか書いてましたが、普通に回りますね。なにを勘違いしてたのか…… アックスとライフルの保持もアタッチメントの仕様でなにも問題なし。さすがにデザイン的な制約もあってアックスの両手持ちはできません(持つだけならできますが、ポージングはちょっと無理め)でした。 可動性能自体はポーンA1やセンチネルから劇的に向上しているわけではないですが、足首の構造の変更は非常に効果が大きいです。逆に、肩周りは上腕の装甲が干渉するため若干窮屈に感じることも。 一方、各部がほとんどポロリしなくなったので、触っていてストレスに感じることが少なくなりました。 以上、“ヘキサギア バルクアームα(密林戦仕様)” 、そして“アーリーガバナー(通常仕様 & 密林戦仕様)” でした。 ヘキサギアのリカラーキット第4弾(マスターブートレコードBOXを除く)となる今回のキット。 本体については以前、通常仕様のときに思うところは書いたので、変更点について少々。 過去の3アイテムと違って一部オミットされているパーツもありますが、その代わりかすでに生産終了しているM.S.G.が付属するのでそういう意味では希少価値の高い内容になったかと思います。 ここ最近のM.S.G.のリニューアルで生産終了となったキットも、またこういったかたちで復活するようなこともあるのかもしれません。 まぁ、昔のM.S.G.は今のような汎用性はない、かなりシンプルな構成ではあるのですが、あれはあれで味わい深いものがあります。 一番最初に発売されたのがマシンガンかなんかだったか、持ってましたけど、確か250円くらいだったと思います。それが今や、800円や900円……もちろん、内容は比較になりませんけども。 アーリーガバナーに関しては、これまで近未来感の強かったガバナー各種とはまったく異質な、実在の軍兵士に近い見ためや装備で個人的には非常に好みです。 ポロリしやすいなど、過去のガバナーの欠点もかなりの部分で解消され、小さいながらストレスなくよく動き、豊富なパーツでカスタマイズも可能という内容の濃さ。 そのぶんお値段もそこそこ張るようになってしまいましたが、それも納得の出来かと。 さて、今後もヘキサギアは第3世代が活躍する進行形のストーリーで活躍する最新鋭の機体およびガバナーと、そこから遡ること数年前か数十年前かはわかりませんが、過去のスト-リーに登場する第2世代型の機体とガバナーの2本軸で展開していくようです。 個人的にはヘキサギア本体は動物モチーフの第3世代型が好きなんですが、ガバナーはさっきも言ったようにアーリータイプのほうが好みでなので、発売が予定されているVol.2と、アーリーガバナーとの連動を想定したブースターパック003が待ち遠しいです。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 だらだらと続けてきたこのレビューサイトも、今回でちょうど200レビューを数えることになりました。 自身のコレクションの記録も兼ねて暇潰しに始めたものを、まさかこんなに長く続けるとは思っていませんでしたが、今ではほとんど習慣みたいになってしまって、そのせいで案外暇がなくなってきているという本末転倒な状況に…… まぁ、今後もマイペースに続けていきますので、お暇な方は引き続きお付き合いください。 そんなわけで200レビューめ、シージのショックウェーブです。 トランスフォーマーのレビューが続いているので、そろそろ別のなにかについて書きたかったんですが、ふと気付くとキリのいい数字ということもあり、せっかくならそれに相応しいネタでいきたいですからね。 実写版やアニメイテッド、プライムなど、ここ数年でも何度か立体化の機会に恵まれたショックウェーブですが、G1準拠のデザインでのリメイクというのは、マスターピースを除くと日本ではレジェンズで発売されたレジェンドクラス(久々だけどややこしいな……)くらいだったかと思います。 それがようやくにして今回、G1準拠のデザインでほかのキャラクターと普通に並べられるサイズと、ファンが待ち望んでいたかたちでのリメイクが叶いました。 さらにサプライズ(?)な仕様として、新デザインのオプションを装着するアーマーアップギミックを盛り込み、前月発売のウルトラマグナスと対となるリーダークラスでの発売となりました。 同じシリーズの同じリーダークラスながら、その仕様はある意味真逆。 今後のトランスフォーマーの可能性を垣間見れるような、そんな予感。 では、レビューしていきます。 ロボットモード 単体ではボイジャークラス相当で、プロポーションはマスターピース版を縮小コピーしたような感じになっており、シンプルながらメリハリのある細マッチョに仕上がっています。 構造および変形パターンにもMP版のノウハウがフィードバックされていて、そちらを触ったことがある人ならとくに説明書がなくても変形させられると思います。 特徴的なモノアイはイエローのクリアパーツで、なにげに久しぶりの集光ギミック搭載。 トランスフォーマーの集光ギミックといえば、後頭部から光を受けて……というパターンがほとんどでしたが、このショックウェーブは頭頂部から光を受けられる構造になっていて、普通に部屋の灯りの下に置いておくだけで常に目が光っているように見えます。 胸部はクリアパーツで、内部にも細かいモールドが入っています。 メインカラーのパープルはアニメのイメージよりかなり暗い色ですが、今回のシージの雰囲気には合っているかと。また、この形態でのウェザリングは爪先のみと、ほとんど目立ちません。 背中から左腕に繋がるケーブルは軟質パーツで再現。腕側は5㎜軸接続で付け外し可能ですが、背中側は固定されています。 1本ものなので経年による劣化が心配です。ここはMP版のようにスプリングでの再現が望ましかった。 ビークルモード スペースシップ? にトランスフォーム。 シックスショットでも見た光景ですが、ようは引っ繰り返しただけです。 でも、艦橋側面のレーダーや、後部エンジン部分など、けっこうちゃんと戦艦に見えます。サラミスみたいな感じ。 なお、画像では忘れてますが、艦首下部からランディングギアを展開させることも可能。 艦橋中央には、小さいですがロボットモードのモノアイを思わせるクリアパーツが使われていて、ここにもちゃんと集光ギミックが仕込まれています。 アーマーアップ・ロボットモード 先ず目を惹くのは大きく張り出した肩アーマー。さらに、そこからそれぞれ副腕が生えていて、腕は合計4本に。 バックパックもパーツを被せることでボリュームアップ。足も下駄を履くようなかたちで大型化しています。 ボディはそのままなので、本体は華奢なのに一部だけが異様に肥大化したシルエットはまさに異形。 アーマーアップによってそれなりに重量は増しますが、自立は問題なし。 それぞれのパーツは基本的に5㎜軸による接続なので、専用のジョイントで取り付けていたウルトラマグナスとは違って汎用性があり、ほかのキャラクターにも流用可能。まぁ、カラー、デザインともにデフォルトの組み合わせが一番しっくりくるのは当然ですが。 この形態では肩アーマーの前面、シルバーの部分にウェザリングが施されていますが、単体時同様、あまり目立たない感じです。 アーマーアップ・ビークルモード スペースシップにトランスフォーム。 一度オプションをすべて取り外し、本体をビークルモードに変形させてから再度オプションを取り付けます。 艦首部分には、ロボットモードでバックパックに被せていたパーツをまた被せることで大型艦首砲に。また、艦隊後部左右に肩アーマーと下駄を組み合わせたエンジンブロックおよび副砲を装着することで、シンプルだった艦がたちまち攻撃的な大型戦艦に変貌しました。 サラミスからドゴス・ギアになった感じです。 さすがにこうなるとガンモードを引っ繰り返しただけには見えませんね。 最初にこれだけを見たら、きっと誰がトランスオームしたのかわからなかったと思う。まぁ、色とケーブルでだいたい当たりはつけられたかもしれませんが。 付属武装 LV-1 サーマル レンジ ニューロン ビーム LV ガンマディスラプター ランチャー LV デュオパルス ラジオグラフ アーマーパーツ合体形態 すべてのオプションパーツを合体させて完成するサポートマシン形態。 パッケージ裏でも画像が紹介されている公式の仕様だというのに、驚くべきことに説明書では組み立てかた含め、一切言及されていません。 なのでこの形態の正式名称も不明で、正面の大口径砲の名称、性能ももちろん不明。どういうことだよ!? 比較画像 同時発売のディセプティコン、3クラスのサイズ感はこんな感じ。 アーマーアップ状態でも身長はさほど変わらず、ただ横幅と前後の厚みが増したことで全体のボリュームはほかの面子を圧倒しています。 ビークルモードでの存在感もご覧の通り。ただ、これはスケール的には合っているのかどうなのか…… 以下、イメージカット 以上、“SG ショックウェーブ” でした。
本体のデザインとビークルモードの仕様で古参ファンをニヤリとさせ、新規デザインのアーマーアップギミックで新たなファンの獲得を目指す。 オリジナルのイメージを守りつつ新しい設定を盛り込み、そこでシリーズのテーマ、コンセプトを明確に提示する……このシージ版ショックウェーブはまさにそういったアイテムになっていたと思います。 地球には行かず、母星である惑星サイバトロンに残った孤独な戦士。 アニメでの登場もあまり多くなく、ほかの幹部に較べて影が薄いながらもその独特のデザイン、立場から人気の高い防衛参謀ですが、これまでなかなか納得のいくリメイクアイテムは出てきませんでした。 待ちに待ったマスターピースも、正直ちょっともの足りない出来でしたし、まぁ、人気があるからこそ難しい部分もあったのかもしれません。 そんななかで今回のシージ版は、オリジナルと新解釈、デザインとギミックのバランスをちょうどいい塩梅で巧くまとまめられたのかな、と思います。 これまでのシリーズなら、リーダークラスはオプティマスやメガトロンなど、だいたい各勢力のリーダー格をそのまま持ってきて、単純にでかいものを作っていたはずですが、実写版スタジオシリーズの流れからか、それぞれのキャラクターとの対比も考えてのことなのか、シージではオプティマスとメガトロンはともにボイジャークラスで発売されました。 しかしながら、そうなると当然、リーダークラスには彼ら以上のボリュームが求められるわけで、そこでオートボット側にウルトラマグナスが嵌まるのは妥当として、ではディセプティコン側はどうする? となったはずです。 そこにショックウェーブを持ってきて、そしてまさかこんな手法をとろうとは……完全な新規設定のキャラクターならともかく、既存のキャラクター、それもけっこうな人気のあるキャラでこういうことをやってしまう思い切りというか、もちろん自信があったからやったんでしょうが……うん、大したもんだ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 皆さん、選挙には行かれましたか? こちとら選挙事務従事者ということで、とりあえず長時間現場にはいた身であります(笑)。 そんなわけで、本日は機能の代休。 さてさて、G1風味のメガトロンを紹介した流れで実写版のメガトロンもということで、スタジオシリーズ、DM版のメガトロン様です。 オプティマスプライムが初期三部作でほぼ姿が変わらないのに対し、メガトロンは1作ごとにけっこう見た目が変わっています。 まぁ、毎回死にかけてるからですが……というか、実際に1作めのこの3作めではとりあえず死んでる(笑)。 そういう意味では、この3作めでの姿は2作め “リベンジ” でオートボットの人間の前にまたも敗北を喫し、逃亡者に身をやつしていた姿なわけです。 補給などもままならず、受けた傷も治りきっていない状態。 実写版のストーリーは基本破綻してますが、シーン一つ一つを切りとると、それなりにい衣ところはあると思っていて、なかでもディセプティコン側……とくにメガトロントの境遇や心情にはけっこう同情すべきところがあるというか、妙に人間臭く描かれているというか……そのへんもあまり感情を表さない(戦闘中は荒っぽいですが)オプティマスとは対照的な気がします。 そんな感じで、少なくともオプティマスよりは個人的には好感度の高い実写版メガトロン、スタジオシリーズではリベンジ版に続く登場ですが、その出来やいかに…… レビューに移ります。 ロボットモード ただこれ質感はいいんですが、小さいぶんどうしてもピンと張ったような感じになってしまいます。とくに後ろ姿なんて…… まぁ、各間接部に挟み込んだり、何ヶ所か空いている穴を利用するなりして調整は可能ですが、なかなか格好良くはまとえません。あとは何度かもみ洗いしたり、布に実際にダメージを与えてみると馴染むかもしれません。 また、胸部でクロスするように巻かれた鎖は軟質パーツで再現。背部のパネルパーツに筆禍得るようなかたちで取り付けます。 劇中ではこの鎖はライフル(融合カノン砲)を背負うのに巻いていたはずですが、そこまでは再現されず、雰囲気です。 あと、やはり軟質パーツなのでそれなりにテンションのかかっている取り付け状態で長期間置いておくのは危険可と思われますので、保管時は外しておいたほうが無難でしょうね。 ケープ、鎖なし 脛は、複数のパネル状パーツをパタパタとたたんでいく変形はなかなか面白いのですが、結果として完全に箱になっており、足首の可動もないので接地性があまりよろしくありません。 背中も、思いっきりガワをたたんだだけの状態で、それっぽいディティールが彫ってあるものの焼け石に水。 ここはケープを着ければあまり目立たないだろうからいいと思ったのか、ならケープの丈をもっと長くしてほしかったですが。 ビークルモード 後面 後部トレーラーのタンク部分には、折りたたんだケープを被せ、鎖パーツで固定します。もちろん、それぞれは変形の際に一度取り外す必要あり。 なお、ライフルはトレーラー裏面に収納可能です。 イゴール 公式サイトの商品説明では “ガーゴイル” となっていましたが、こっちが正しいはず。 リベンジで登場したコンストラクテュコンの一人、ロングハウルの頭部から手脚が生えただけの小型トランスフォーマー。 逃避行の渦中で本来のボディを失ったそうですが、ロングハウルなのか、それとも同型の別個体なのかは不明。 潜伏中のメガトロンの周りでちょろちょろしていて、妙になれなれしかった印象です。途中から急にフェードアウトしました。 まさかの立体化となりましたが、 どことなく卑屈な表情など、造型はしっかりしています。塗装も顔面(正面)だけですが、塗り分けは丁寧。 左右の腕が独立可動。脚部は左右が繋がっていて、動きはしますがクリックのような妙なクセがありました(うちのコだけかなぁ?)。 足裏には穴があり、メガトロン各部のピン(たぶん、ヘッドマスターなどの取り付けピンと共通規格)に取り付けられます。 比較画像
以下、イメージカット 今回はリベンジ版のときのような首が動かない、といった不具合はなかったんですが、首の基部と胸部がとくに固定されることもがなく、一方で胸部と腰のジョイントが外れやすいために上半身の位置が安定せず、結果首が浮いた感じになる場面がけっこうありました。 結局首なんだな…… なお、腰裏および背面に3㎜穴があり、スタンドが使用可能。珍しくフィットしてましたが、さすがにこのサイズ、重さのものを支えるのに3㎜は不安があるのであまりお勧めはしません。 イゴールと。 イゴール取り付け用のペグはロボットモードの肩に二つ、ビークルモードのダンク上部に四つありますが、どちらもケープを取り付けた状態だと隠れてしまいます。 ロボットモードだと、端を捲って顔を覗かせることは可能ですが、ビークルモードだと無理ですね。キャブのほうにもペグ付けとけばいいのに…… 以上、“SS メガトロン(ダークサイドムーン版)” でした。 なんだろう? 決して悪くはないんですが、なんとも消化不良気味といいますか、すっきりしない感じです。 グリムロックにブラックアウト、そして同時発売のジェットファイヤーと、ほかのリーダークラスのボリュームがけっこうすごかったこともあって、正直拍子抜けというか、なんでこうなった? という思いが強いです。 ロボットモードでのサイズ感統一というコンセプトの弊害とでもいいますか。 こうなってくると、そもそもすべてのキャラクターをクラスごとに分けて同じ価格で発売すること自体にもはや無理があるとも言えます。 G1ベースのシリーズならそのへんの調整はまだ容易でしょうが、実写版はそういうことに配慮する気はなさそうですからね。 リベンジ版ではなんとかボイジャークラスの価格内に収まったけど、DM版は足が出そうだ。なら、とりあえずリーダークラスにして、なんかそれらしく繕ってしまおう……というのは邪推ですが。 イゴールの付属やケープが布製になったことなども、帳尻合わせと考えられなくもない。 だって、どう見たってほかのリーダークラスより中身ないですからね。まさに文字通り。 それでも、とりあえずロボットモードの脇腹とビークルモードのキャブの後ろに蓋さえしていてくれれば、ここまで悪し様に思うことはなかったんですけどね。 仮にも悪のリーダーなんだから、もう少し丁寧に作ってくれないと。シージのメガトロンがよかっただけに、余計にそう思います。 1作めのメガトロンで三度目の正直、となればいいんですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 トランスフォーマーたちが地球に訪れる以前の母星=惑星サイバトロンでの戦いを描く、ウォー フォー サイバトロン トリロジー。 その第1シリーズとなるシージでは初期の主要メンバーが続々リメイクされています。 というわけで、ディセプティコンのリーダー、破壊大帝・メガトロンも当然のようにラインナップ。 実写版も含めてなにかと立体化の機会の多いメガトロン様ですが、純粋なG1設定によるリメイクは、日本ではレジェンズのリーダークラス以来ですかね。 今回はボイジャークラスですが、そもそもでかいイメージはないし、ほかの面子とのサイズ感も考えるとちょうどいい大きさです。 なによりオプティマスと同シリーズ、同クラスで揃うのは久しぶりですし、しかもここまでG1デザインに近いかたちでのリメイクが並べられるというのは、ほとんど初めてくらいなんじゃないのかなぁ? まさに、ファンにとっては待ちに待ったかたちでのリメイクとなったのではないでしょうか。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード それでも佇まいは威厳たっぷりで、今にも亡き加藤精三氏の声が聞こえてきそう。 背面にはビークルモードの履帯パーツががっつり残っていますが、これはもうそういうものだと割り切るしかないでしょう。それよりも裏側でもほぼ肉抜きがないのが素敵。 そのほか、各部過剰にならない程度にはアレンジが施されていて、ディティールもしっかり施されています。ただ、メインとなるグレーの成型色がけっこう明るめで、せっかくのディティールもほとんど目立ちません。 でもまぁ、あまり目立たないこの程度のほうが逆によかったのかも。 ウェザリング塗装は胸部、腕部、脛など。まぁまぁ雰囲気はあります。 ビークルモード SF戦車にトランスフォーム。 履帯装甲の上面にウェザリングが見えるようになっていますが、どうせなら側面に欲しかったかな。 変形パターンはレジェンズ版メガトロンに近く、ロボットモードの腕部で武器を挟んで砲塔となるところはほぼ同じ。 なお、付属の2種類の武器はこのビークルモードの変形に組み込まれています。 初代メガトロンは、ルパンⅢ世愛用の銃としても有名なワルサーP-38に変形したのですが、アメリカでの銃規制が厳しくなってからというもの、このテの戦車型に変形することが多くなりました。 実写版でもたびたび戦車(エイリアンタンク)に変形しているので、むしろ最近ではメガトロン=戦車のイメージが定着してしまっているのかもしれません。 日本でも、銃に変形するメガトロンはヘケヘケ版(とそのリカラーのユナイテッド版)以降発売されていません。 モチーフが実在の銃ということもあり、レジェンズ版のシックスショットや同じシージ版のショックウェーブのような “裏技” も使いにくいとは思いますが、いつか再び(非公式でもいいので)銃に変形するメガトロンが見てみたいものです。 どうにかしてそれっぽいかたちにできないかといろいろ試してみましたが、無理でした。 付属武器 D50-R35 フュージョン キャノン HPR テレスコピック レーザーストライク ランチャー NEM パーティカル ビーム メガランチャー 比較画像 というか、オリジナルトイが発売された頃は今のようなクラス分けはまだなく、それぞれのトイの大きさは全然違うものでしたし、ちゃんと同じサイズで並べられるのって、実はマスターピーズ以外にはなかった?
以下、イメージカット
バトルマスター、マイクロマスターと絡めて。 とりあえず二刀流は基本ということで。 なお、サイズは多少小さいながら形状的には融合カノン砲並びにレーザーランチャーの発射エフェクトにぴったりなブローパイプ付属のエフェクトパーツなんですが、5㎜軸部分が短過ぎて取り付けできませんでした……
以上、“SG メガトロン” でした。
同シリーズ、同クラスでG1デザインをもとにリメイクされたコンボイ(オプティマスプライム)とメガトロンが揃う。今回は、とにかくその一言に尽きます。 しかし、それも内容が伴っていなければ台なしになってしまうわけですが、そんな不安は杞憂でした。というか、最初から不安なんてなかったですけどね。 発表された時点でその出来の良さは十分想像できましたし、実際思っていた通り、いや、それ以上の完成度でもってこのシージ版メガトロンは現れてくれました。 変形パターンの妙や可動性能では、オプティマスのほうがわずかに上かとは思うんですが、付属武器の拡張性を含めた遊びやすさはメガトロンが多少勝っているかな、といった印象です。 いずれにしても、どちらも今後のトランスフォーマーの指標となるアイテムになったと思います。 とくにメガトロンは、最近あまりいい印象がなかった(スタジオシリーズについてですが)ので、この安定感には感慨もひとしおです。 触ってストレスを感じないことがなにより(笑)。 ただそういう意味では、スタンド穴の精度は本当になんとかしてほしい(しつこい?)ものです。そのへんは品質管理の話になるのかなぁ? 少し前にいろいろやらかしたから、最近はけっこう気をつけてくれてるとは思うんだけど…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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