アニメにおいてはデスメタル帝国四天王最後の一人、トリュフの乗機となります。 二期OPには登場してます(というか、公式サイトのメインビジュアルで最初っからネタバレ)が、本編にはまだでてきてませんよね。 この間久々に見たら、アラシ以下のフリーダム団とシュプリーム団の混成チームとデスレックス1体が戦ってました。いつの間にやら味方全員ワイルドブラストできるようになってた…… でも、6対1でもデスレックスに勝てず。アニメ第1作の47話ほどの絶望感はなかったかな。 と、全然今回の主役に関係ない話ですね。 なお先に言っておくと、トリケラ “ド” ゴスのことをトリケラ “ゴ” ドスと勘違いしていたように、このヒトのこともけっこう最近までステゴ “ゲ” ーゼだと思ってました。 というか、完成させたあとにあらためてパッケージ眺めたときに気付いた…… 言い訳じゃないけど、なんか語呂悪くないですか? ちなみに “ゼーゲ” はドイツ語で鋸のことらしく、それが名前の由来のようですが…… さて、レビューしていきますか。 ワイルドブラストユニット ボーン復元 後面 各部ディティール ステゴサウルスモチーフのゾイドというと、旧シリーズでの後方支援機という印象が強く、性格的にも大人しめのゾイドというイメージがあったんですが、このステゴゼーゲはバリバリの格闘系。 アニメでの立ち位置も敵幹部の乗機ということで全体のデザインはかなり凶悪な雰囲気になっています。頭部の造型とか、妙にリアルで怖い…… 先にも言ったように、4本の脚と先端部を除く尻尾はトリケラドゴスと共通パーツになっていますが、後脚のみ加工が施され、トリケラドゴスでは足を取り付けるために穴が空いていた部分は塞がれ、モールド処理がされています。 少しに残念に思ったのは、尻尾先端の剣。ここは背ビレ同様シルバー成型のパーツで分割にしてほしかったです。 復元完了 後面 各部ディティール 全体的な印象はあまり変わらないなか、顔だけはけっこう変わったように思います。 なんというか、ステゴサウルスとかの剣竜類の鼻先(口先?)ってわりと鋭角なイメージがあるんですけど、外装を纏ったこと丸みを帯びて、肉食恐竜っぽい面構えになってしまったように思います。 このへんは、今回悪サイドに配置されたからかもしれません。 背中の背ビレ、真ん中のバックボーンソーはアクションユニットに直接組み込まれているため基本的に位置は固定されていますが、左右のボーンソーは通常形態では位置が固定されず、簡単に前後にスライドしてしまいます。ここは、基本は正規の位置で固定されるようにしてほしかったかも。 ライダーフィギュアは着座タイプ。搭乗位置は首で、ヒレを脚で挟むようにして座ります。 でもこの位置、ちょっと揺れて前のめりになったらヒレが刺さりそうなんですけど。そして後ろにはより危険な巨大チェーンソーが…… やはり今回のシリーズ、搭乗者の安全には一切配慮されてない(笑)。 ワイルドブラスト(本能解放) 後面 うん、もう……どこから突っ込んでいいのか、いろいろとっ散らかってますわ。 まぁ、夜……ナイトとナイフをかけたダジャレなんですが、問題なのはそんな下手なダジャレそのものではないです。 15の夜……尾崎豊ですね。 僕はもう40歳になりましたが、リアルタイムで彼の歌を聴いた記憶がありません。あまり興味がなかったこともありますが、彼のデビューが1983年、15の夜もそのときのデビュー曲で、僕が5歳のときですから、やはりど真ん中の世代というと、僕よりも一回りほど上の人たちだと思います。現在50歳前後……くらいですかね。 一方でこのゾイドワイルド、主にターゲットとしておいる年齢層は、おそらく小学校低学年だと思われます。まぁ、僕みたいな古参のファンも買ってはいますが、それはまた別の話。 可動式の背ビレが全部で15枚。ゆえにナイフ オブ フィフティーンは、まぁいいです。ただ読みがそれで、文字は15の夜となると、子供は「え? なに?」ってなりますわな。「なんでナイフとナイトをかけてるの?」って思いますよ。 そこでたぶん訊かれるであろう、子供たちのお父さん、お母さんが、果たしてその世代なのか? 50歳前後で10歳以下の子供の親……晩婚化が進む現代、特別珍しいとは思いませんが、それでもあまり多くはないと思います。では、お爺ちゃんお婆ちゃんかとすると、今度は若過ぎる気もする。 というか、そもそもの意図がわかりません。なんでこんなところにこんな単語を持ってくるのか、と。おそらく開発者がファンなんでしょうね。 このシリーズの必殺技名は総じてダサいですが(そもそも必殺技として設定してくることがすでにダサいとはいえ、主ターゲット層を考えると効果的な設定であることはわかります)、そこに自らの趣味を持ってくるというのは、もうどうかしてる…… 各種の設定が本当にちぐはぐなんだよなぁ。子供向けにするならするで徹底すべきじゃないだろうか? 少なくとも意味や由来が理解できるものを使うべきでしょう。 だいたい、機体の名前がステゴゼーゲで、メイン武器の3列の背ビレもそれぞれボーンソー、バックボーンソーとノコギリ、ノコギリ言ってるのに、必殺技だとナイフになってるし…… さらに、ここで “ナイフ オブ フィフティーン” と英語として正しい語順にしたことで、あらためてワイルドライガーの必殺技 “キング オブ クロー” の違和感が浮き彫りになるという…… せっかくキット自体はいいものを作ってるのに、設定考える班のレベルが…… 各部ディティール 比較画像 それともあれかな? 往年のアンギラスみたいに、逆立ちみたいな無理な体勢から背中を向けて体当たりとか、するのかな?
電動アクション
と、けっこう長時間背ビレを前後させたあと、おもむろにボーンソーを元の位置に立て、歩行再開。 グラキオサウルスやトリケラドゴスは必殺技アクションを二回繰り返しましたが、ステゴゼーゲは一回だけです。 以下、イメージカット 手動で動かせる部分はほぼありません。強いて言うならボーンソーを前後にスライドできますが。 なので、アクションらしいアクションポーズは一切とれません。 とりあえずアンギラススタイルでワイルドライガーに体当たりしておきました。たぶん、いずれ発売されるだろうアンキロックスでも同じ画を撮ると思います(笑)。 ちょっと頑張ったら空も飛べそうなワイルドブラスト形態。泳ぐのにも便利そう。 そしてVSトリケラドゴス。 正面から突っ込んでくれば簡単に勝てるだろうに、わざわざ横から攻めてくれる黄色いヒトのフェアマンシップときたら。 以上、“ZW ステゴゲーゼ” でした。
旧シリーズでは、後方支援担当の大人しめのゾイドというイメージだったステゴサウルスモチーフのゾイドが、ゴリゴリに凶悪な感じになって帰ってきたのは非常に新鮮な感覚です。 ワイルドブラストギミックの背ビレの動きには、さすがに「遅っ!?(笑)」となりましたが、動作自体は面白く、キャラクター性にもばっちりマッチしていると思います。 いやはや、いろいろと考えるものです。 新シリーズのアイテム数も10を超えましたが、今のところまったく同じギミックがない(動作的に似たようなものはありますが)のは素直にすごいと思います。 どうやら春以降もリリースは続くようですし、しかもM型以上の電動タイプが主流とくると今後はギミックの差別化が大変になってくるんじゃないかなぁ。 まぁ、そのぶん開発陣も頑張ってくれることでしょうし、グラキオサウルス、ナックルコングの衝撃をも超えるアイテムが出てくることを期待します。 ただそうなってくると、相対的に第1弾アイテムの……とくにギルラプターのショボさが際立ってしまうなぁ。 ワイルドライガーもそうだけど、年明けには新型に乗り換えさせてやってほしい。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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どこかのネット広告で 「ゾイドシリーズ初のダイオウグソクムシ型ゾイド!!」 てな感じで宣伝されてましたが、ガノンタスやガブリゲーターの立場は…… あと、なにげにギルラプターのディノニクス型(種)ってのもシリーズ初だったと思う。 まぁ、ちょっと前にブームになりましたしね、ダイオウグソクムシ。 古参ファンとしては、モルガやグスタフを彷彿とされるその佇まいにグッとくるものがありますが、今の子供にはどうなんですかね? アニメ的には、おそらく主人公アラシの師匠ポジっぽいムシ仙人なる重要キャラの相方として登場するようですが、どうせそのじーさんもたぶん亀仙人の劣化コピーなんだろうし…… ともかく、レビューしていきたいと思います。 ボーン復元 後面 各部ディティール 頭部はワイルドブラストギミックの関係もあって上下に可動します。落ちくぼんだ眼窩と髭のような触角のディティールがけっこう凶悪な面構え。 脚の数はちゃんと本物のダイオウグソクムシを踏襲して7対で計14本。パーツとしては前2本、真ん中3本、後ろ2本が一体成型になっています。 背面、装甲を取り付ける球の軸はすべて3㎜(ディティール付き)なので、このボーン形態をベースにいろいろカスタマイズもできそうです。 ていうか、旧シリーズみたいにカスタマイズパーツセットとかは発売しないのかなぁ? なお、この形態でのライダーの固定はできません。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツは鋭角で目付き悪し。基本丸い目ばかりだった今回のシリーズでは新鮮。ちなみに固有の名称が付けられていて、その名も “モノミルアイ” …… “モノアイ(単眼)” とかけてるのかもしれないけど、複眼だしね。 触角(スパイクロッド)と尾ビレ(プリポッド)は手動で角度を変えられます。 プリポッドはゼンマイのネジも兼ねており、取り外して使用します。 ライダーフィギュアは、1番数が多いジョッキータイプ。 しかし、これを搭乗と言っていいのかどうか……見た目にはほぼ背中にしがみついているだけです。 一応、膝を置く部分の外殻にはくぼみがあり、フィギュア側の拳のピンも含めて、キットとしてはしっかり固定はできるんですが…… ワイルドブラスト(本能解放) 後面
各部ディティール 比較画像
アクションもかなり個性的なので、そのうち紹介したいと思います。 何回かゼンマイ巻いて試したんだけど、今回は上手く動かなかった…… ゼンマイアクション
以下、イメージカット スパイクロッドとプリポッドの可動、そして自重で自然と丸まる特徴を活かせば、けっこうほかのゾイドと絡めて遊ぶのが面白いです。 画像みたいにのしかかったり、ね。 一方、ワイルドブラスト形態では本当に転がす以外に遊びようがない…… まぁ、コンパクトになるので収納には便利ですが。 以上、“ZW グソック” でした。
古参ファンが待ち望んでいた(はず)、地面を這う系のゾイドが満を持して登場しました。 やっぱこのウネウネ感、いいよね。 さらに、総じて大味なパーツ構成が続いたシリーズにあってこのパーツ数の多さ、ギアやホイールを組み合わせる組み立て工程は、久々にゾイド作ってる! という感じが味わえて嬉しかった。 これは、来月発売のキャタルガにも大いに期待が持てます。 まぁ、ライダーの扱いはちょっと酷いけどね。 基本深海でも活動できる水陸両用機ということならなおさらです。それならいっそ無人機という設定でもよかった気がする。 キットのライダーフィギュアは、まだ特殊なスーツっぽいものを着てるふうな造型だしいいんですが、アニメのキャラたちはすっごい薄着だしね。 あんな無防備な状態で、ほとんどただ跨がってるような姿勢でよく戦えるもんだ。 あの世界、実はゾイドよりも乗ってるライダーたちのほうが強いんじゃないかと思う。アラシなんか、ライガーの前脚で何回も蹴られても、ほっぺた擦りむいたくらいだったし…… 今さらの話 なんですがね。 10月は購入品が少なく、今月末の大量入荷までにネタ切れしてしまったので、急遽登板させてみました。 初回生産が2015年の7月発送でしたかね。もう3年も前なんだ…… このときはほかに欲しいものもなく、2次受注ないかなぁ……と待っていたらまさかの1次のみで終了。その後ずーっと音沙汰無く、ようやくこの夏、リゲルグの発売(こちらもプレバン)に合わせて再販決定(でも、発送月はずれてた……)したので、今回は逃さずゲットしましたよ。 とはいえ、思えばこのズサの処遇が契機だったのかもしれない…… それ以降、人気、知名度ともに高いと思われるMSのキットが次々にプレバン限定になる……俗に言う “プレバン送り” が横行し始めたような気がします。 HGUC版ズサは、2014年6月にユニコーンVer.として袖付き仕様が一般販売。 当時はいわゆるUC特需の終盤で、同月にはネオ・ジオングも発売されています。 ZZ出身MSでは、すでにドライセン、ドーベン・ウルフがユニコーンVer.として先行、しばらく経ったあとにZZ登場のオリジナル版がともに一般販売されていたので、当然ズサもオリジナルの黄色いアイツが一般販売されるとみんな信じていました。 だというのに…… たぶん、ドライセン、ドーベン・ウルフという前例があったがために、多くのファンがオリジナルのズサの発売を確信し、ユニコーンVer.の買い控えが発生したのだろう、というような憶測が飛び交いましたが、真実のほどはわかりません。 なににせよ、ズサへのこの仕打ちはそれまで漠然と囁かれていたZZ不遇を決定的にした印象があります。 UCが、ZZとの関わりが濃い作品だったにも関わらずのこの状況は、もうどこか上のほうにZZが嫌いな人間がいるとしか思えない…… まぁ、そんな状況も徐々に改善されている気配はあります。このHGUC ズサの再販もその一環といっていいでしょう。 年明けには念願のHGUC Rジャジャが一般販売されますし、ガズRとガズLはプレバンになってしまいましたが、来年の展開に非常に期待が持てます。 ……と、前置きが長くなってしまいました。ZZ、とりわけアクシズ製MSへの想いが強過ぎて…… それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 MS本体 まぁ、ミサイルを撃ち尽くしたあとは邪魔なポッドをパージして格闘戦に移行する……という発想は理解できるんですが、ブースターも一緒に外しちゃうのはどうなのかな? 使える武器がビームサーベルのみで機動性もガタ落ちになったら、もうほとんど死に体だと思うんですが…… とまぁ、そんな運用問題の話はさておき、立体物としては小柄でずんぐりとしたフォルムがなかなか可愛い。 特徴的な外見をした機体が多いアクシズ製MSのなかでも、可愛さならカプールかこのズサ(本体)かといったところでしょう(笑)。 キットとしては、もともと色数の少ない機体なので色分けはほぼ完璧……かと思いきや、案外細かい部分が足りず、部分塗装箇所はけっこう多かったです。主に上腕や手甲などのグレー部分や、ここでは見えていませんが、胸部や腕部のミサイルなんかは筆塗りで対応。ミサイルにはシールも付属しますが、曲面のため綺麗に貼れそうになかったので。逆にコクピットハッチや腕部ミサイルポッドの縁、肩や前腕の丸いパーツの内部はなどはシールで済ませました。 正直、彼のアイデンティティでもあるミサイルは全部パーツ分割で再現してほしかったですけどね。 画像撮影終了後に気付きました……大腿部のミサイルポッドのハッチ、ちょっと開いてますね。 これは個体差でしょうが、このハッチがけっこう緩いんですよね。左のほうがとくに。だから、気付かないうちにちょっと開いてることが多くて……以降の画像でも大概閉まりきってないものが多いので、そこはご了承ください。 背面ブースター 基本的に地上での支援を目的にしていたズサに大気圏内飛行能力を付加する専用のオプション装備(ZZの後半やUCでは普通に宇宙でも動いてましたが)。 加えて4連装と7連装のミサイルポッドを2基ずつ搭載し、ズサの性能のおよそ半分を賄っているといっても過言ではないかと。 ブースター単独での飛行も可能。基本は無人のようですが、有人用のコクピットもあるようです。でも、実際に劇中で単独で運用されたシーンはなかった気がする。 キットでは単独でのディスプレイも可能なよう、裏面に3㎜穴が空いています。 色分けは側面の円形部分や各部スラスターなどの青が足りません。機首先端部のみシールがありますが、そこも含めて今回はブルーのマーカーで塗装。本来はもっと暗い青のようですが、そこは妥協です。ついでに内側の赤やグレーも塗り分けました。 なお、全然関係ないはずのメタスのMA形態に雰囲気が似てるのは…… フル装備状態 UCVer.の発売がアナウンスされたときは、なんでズサがドーベン・ウルフより高いんだよ? と思いましたが、実物を目の当たりすると納得のサイズ感です。 武装・オプション 先にも言ったように、この胸部と腕部のミサイルはパーツで色分けされていません。でもここは、コクピットハッチも含めて裏打ち方式で分割してほしかった部分です。 なお、首許(?)の左右の丸いモールドはバルカン砲です。 脚部ミサイル なお、フンドシ上部の丸いパーツは拡散ビーム砲らしいんですが……これを使ったシーンを見た記憶がない…… 肩部ミサイルポッド ビームサーベル オマケ 保持用の右銃持ち手はもちろんそのまま付属。 シールドは裏面の基部にシュツルムファウストは取り付けられますが、シュツルムファウスト自体は付属しません。 前腕への取り付けはそのまま可能です。 なお、両方ともあくまでオマケなので墨入れや塗装はしていません。とはいえ、シールドはともかくこの黄色いマシンガンはけっこう新鮮。 ちなみに、バリエ展開を考慮したんでしょう、シールドに関してはランナーにスイッチが入っていてカットできるようになっている(今回はそのままでしたが)のですが、マシンガンのほうにはスイッチ入ってないんですよね。 いったいどういうつもりだったのか……ほかにも、このキットの構成には疑問が残る部分が多々ありますので、後ほどじっくり語りたいと思います。 比較画像
以下、イメージカット まずはMS本体のみで。 体型が独特なので、普通の人型体型のMSに較べると可動性能は劣ります。とくに腹部は背面と一体化したスラスターが干渉するので気持ち程度しか動きません。 腕部、脚部の接続はボールジョイント。肩は一応引き出し式でわりとよく動きますがジョイントが浅く、腕そのものが外れやすいのが玉にキズ。脚部も左右への開脚はかなり控えめ。 頭部はそもそも可動しませんし、モノアイもシール再現なので、目線の変更のためにシールを貼り替える必要あり。さすがに難度も捲ったり貼ったりはできないので、今回は右目線のものに関しては反転画像になっております。 サーベルの二刀流はUCVer.からの借り物で再現。 フル装備状態で。 腕の動きに多少干渉するくらいで、この状態になったからといって極端に可動に制限がかかるということはありません。 やはりハッチをすべて展開したミサイル一斉発射ポーズは迫力があります。 でもこれ、脚のミサイルはちゃんと意識しないと自分に当たるよね。とくに太股。脛のほうも、もう少しハッチ大きく開かないと危険だなぁ…… さて、これまであえて触れてきませんでしたが、このズサには背部ブースターを装備せずに肩にミサイルポッドだけを載せた状態で登場するというシーンが何度かありました。 ZZではマシュマー・セロが搭乗した初登場からして、ブースターがまだ未調整ということで、急遽右肩に4連装および7連装のミサイルポッドのみを装備した状態で出撃しています。 しかし、これはおそらく緊急事態に近く、ミサイルポッドの単独装備は現地スタッフによる応急措置だった可能性が高いです。なので、あくまでこれらのミサイルポッドはブースターの装備に含まれるというのが、本来のかたちなのだと思っています。実際、ミサイルポッドもにを装備した状態の詳細な設定画などはありません。 一方、UCでもその終盤、シュツルム・ガルスとともにネェル・アーガマを急襲したズサはブースターを装備せず、やはり右肩にのみ4連装および7連装のミサイルポッドを装備していました。 そちらのズサには、デザイナー カトキハジメ氏によりちゃんと設定画が起こされています。 それがこちら。 まぁ、マシュマー登場時のズサがこれと同じ方法を採ったとはちょっと考えにくいのですが、そこはプラモ的解釈とすれば許容範囲かと思います。 しかし、UCVer.、ZZVer.ともにこれらのオプションパーツは付属しません。 ただ、ランナー構成は左側のミサイルポッド1式をカットできるようになっているので、当初はネェル・アーガマ襲撃機のキット化は考慮されていたようです。 それがどういう理由かお蔵入りし、この黄色いオリジナルのズサもUCVer.の成型色をただ変更しただけのやっつけ仕様での発売となってしまいました。 というか、そもそものキットの構成がオリジナルのことを考えてないんだよなぁ。袖の隠しかたに顕著です。 まさかとは思いますが、これを開発したヒト、ズサがUC初出の新MSだと勘違いしてない? しかし、そのカラーも組織全体で統一されているというわけでもなく、このズサを始めゲルググやギガン、ガザC、ガザD、バウなどグリーン主体に塗り変えられた機体が比較的多い一方、ドライセンやアイザックなどはグレー主体。リゲルグ、ドーベン・ウルフ(アニメ本編には未登場)はブルー主体。ドラッツェのようにオリジナルとは真逆のピンクに塗り替えられた機体もあります。 かと思えば、ザクⅢやガ・ゾウム、ギラ・ドーガはカラー変更なしと、その辺りの基準がわかりません。 以上、“HGUC ズサ” でした。 5、6年前には、HGUCでズサが発売される日が来るなんて夢にも思わなかったもんです。 だから、たとえプレバンでも実際にキット化して世に出してくれたことには感謝しています。 でも、なんでこんな中途半端なものにしちゃったのか? この黄色いオリジナルのズサには、やはりマシュマー搭乗時の右肩だけにミサイルポッドを装備した姿の印象が強く、キット化となれば当然その再現を期待するファンは多いことくらいわかっていたはず。 一方で、先にも言ったようにネェル・アーガマ襲撃機へのバリエ展開は最初から折り込み済みと考えると、ミサイルポッド単独装備用のアタッチメントも金型は多分できていたと思うんです。 シールドをオミットしてそのアタッチメントを付けるという手もあっただろうに、単なる色変え(と手首のカバーパーツ追加)に留まったのは、手抜きと言われても仕方がないと思います。 まぁ、あくまで憶測を前提にした話ですが、明らかにバリエ展開が見込まれるキットなら、少なくともすうパターンの金型を同時に作ってるのが普通だろう、と。 最近の例だとHGUC イフリート・シュナイドとイフリート改。HGUC 新生BDシリーズなんかは全部一気に作ってるはず。 ともかくも、いかにバリエキットを出せるかが基準に商品開発を行っているとしか思えない昨今、ならもっとしっかり先を見据えたモノを作ってもらいたいと思うのです。 4年以上前に発売されたキットの話ですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 そもそもフレームアームズから派生したフレームアームズ・ガール(FAG)と違い、完全オリジナルシリーズとして始まったメガミデバイス。 そんなメガミデバイスが、初のコラボでタッグを組んだのが、ソーシャルゲーム “アリス・ギア・アイギス” 。そして第1弾として選ばれたのが “吾妻 楓” ということですね。 ……うん。自分、ソーシャルゲームは一切やりません……というか、手を出さないことにしておりますので、このゲームについてもまったく知りませんでした。 今回レビューにあたって、ざっくり調べてみたところ、 舞台は未来の宇宙。機械生命体 “ヴァイス” を撃退するため、唯一効果のある高次元兵装 “アリス・ギア(単にギアとも)” を纏うことのできる少女 “アクトレス” たちを率いて戦う3Dシューティングだそうな。 プレイヤーは、ヴァイス撃退を託された “成子坂製作所” の新任隊長としてアクトレスたちを率いるそうです。 構造的には、最近よく聞く設定ですね。 まぁ、ゲームの内容自体は正直どうでもいいです。これも、あくまでメガミデバイスの1アイテムとして購入しただけですので。 こういうコラボ系のアイテムはスルーするというテもあったんですが、月刊メガミデバイスの流れで、ついつい買ってしまいました。 コラボアイテムというと、つい先日レビューしたFAG シルフィーが思い浮かびますが、今回の吾妻楓はあれほどの変化球ではありません。 基本構造については、ほぼ既存のメガミデバイスを踏襲。しかし、あくまでゲームキャラクターとしてデザインされたものの立体化ということで、その再現のためにいくつか独自の試みがなされています。 それでは、レビューに移ります。 キットは、素組みに付属の水転写式デカール、一部塗装による仕上げです。 素体モード 最初に言ったように、基本構造は既存のメガミデバイスを踏襲。ただ、元デザインに合わせてプロポーションを調整した結果、共通パーツは膝やボディ内部の間接部分のみに留まり、これまで流用の多かった上腕や太股なども新規金型で作り起こされています。 さらに、元デザインの複雑なカラー再現のために肩胛骨、腹部、腰部など塗装済みパーツはシリーズ最多。さらにマーキング用以外に純粋に色分けのための水転写デカールが付属するなど、オリジナルラインとは違う、元デザインありきのアプローチがある意味新鮮です。 ただ、その元デザインに忠実なあまり、腰パーツに違和感があるのは残念なところ。 いわゆるハイレグ気味のインナースーツ再現のために腰パーツに肌色の塗装がされているわけですが、パーツそのものの形状は既存のメガミデバイスとほぼ共通……つまりブルマタイプなので、本来繋がっているはずの肌が可動部で完全に切り離されているわけです。まぁ、可動モデルの仕様上ある程度は仕方がないことだとはいえ、ここは独自の形状に調整するなり、もう少し目立たないような工夫が欲しかったかもしれません。 また、色分けに関してはデカールでもフォローし切れていない部分が多々あり、公式が今回のウリみたいに喧伝していた塗装済みパーツにしても大まかな色しか塗られていなかったりして、完全再現するにはけっこうな箇所の塗装が必要になってきます。 今回、僕は久しぶりに水転写デカールに挑戦してみました。この形態だと、胸部の白い注連縄風の飾りがデカールですね。 あと、足りない色については一部、ポイントとなる部分だけ筆塗りにて対応しています。
武装モード ギアには各アクトレス専用のものもあるらしく、今回のこれは吾妻 楓専用装備のようです。 頭に生えたキツネ耳はレーダーかなにかなのかな? これもトップスの範疇に入る装備なんだろうか? なお、腰裏からクリアブルーのアームで接続されている背面のギア(2基のユニットと1基の小型スラスター)は、本来宙に浮いた状態でアクトレスに追従するもののようです。 さすがにそれを立体で再現することは不可能なので、今回このような仕様になってもよう。 アームは多段階に可動し、それっぽいモールドも入っていて、これはこれでよく雰囲気に合っていると思います。 無色透明のアクリル棒とかで繋げるのは味気ないですしね。 この形態だとでカール及び塗装箇所も一気に増えています。先にも言ったように、塗装に関しては気になる部分だけですが、デカールは一応全部貼りました。そして失敗しました(笑)。 背面ギアの左側。四角が四つ、田の字に配置されたマーキングの半分がありません…… 張り込む位置を前後間違えてしまいまして……気付いたときにはもうほぼ渇いてしまっていました。水を大量に含ませてなんとか浮かせることには成功したものの、ずらす段階で破れて皺くちゃに…… とりあえず無事な部分だけあらためて貼りましたが……本当、なんでこうも迂闊なのか。 ほかがおおむね上手く貼れただけに悔しい。 いずれなんとかします。さしあたって今回はこの状態で申し訳ありません。 背面(ギアなし) オプション 両手剣 ライフル SP発動時用ランチャー 側面の赤いライン及び白い注連縄風の模様はデカール再現。 後部下方にはライフルと同じマガジン(バッテリー)を四つ装備。もちろんすべて取り外し可能です。 なお、 マガジンはひとつ余りが出ます。 背部ギア マズルフラッシュ、スラスターエフェクト スラスターのほうは今回新規で、クリアブルー成形のものが4個付属。こっちをマズルフラッシュとして使っても違和感はないと思います。 どちらも接続は3㎜軸なので、ほかにも使い途はいろいろ。 以下、イメージカット スラスターエフェクトを使って飛行シーンを再現。 でもこの配置だと、ちょっと脚を動かしただけでとんでもない方向に飛んでいっちゃいそうだけど…… いつものように簡易スタンドが付属。アタッチメントには背部ギアを装備した際(スラスターエフェクト使用時にも)に使える専用パーツも付属しますが、さすがにフル装備状態のディスプレイにはこの細いポール1本では強度が不安になります。しかもクリアパーツだしなぁ。 あと、ベースのロゴはどうせならコラボ仕様のものにしてほしかったかな。 以上、“メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 吾妻 楓” でした。 初のコラボアイテムということで、基本構造は既存のメガミデバイスを踏襲しつつ、一部ボディパーツのサイズを変更して元デザインのプロポーションに近付けるなど独自の調整がされてる点は新鮮でした。 今後発売が予定されているメガミ×アリスのコラボ第2弾、“兼志谷 シタラ” では、さらにボディそのもののサイズが変更(小さくなる)されるようで、それもまた気になるところではあります。 とはいえ、小型化という意味ではすでにFAG シルフィーの例があるので、ただ小さくしただけでは正直あまり驚きもないかなぁ。 やっぱり、そろそろもう一段階進化した可動を見たい気がします。 腕をもうちょっと後ろに伸ばせたり、お腹にもうひとつ可動部足すくらいで随分変わってくると思うんですけどね。まぁ、お腹に関してはそうなると見た目が問題になってきそうですが。 あとはそうだなぁ…髪の造型。どんどんシャープになっていく印象ですが、それと同時に破損が心配になってきます。 毛先は軟質パーツにするとかできないのかなぁ? それしてくれると少しくらいの干渉も気にならないんだけど。もちろん、そうすると造型そのものは多少野暮ったくなっちゃうでしょうけど。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 袖付きがアナハイムから強奪した試作機は2機あった。 そのうちの1機は大幅に改修され、“シナンジュ” として袖付きの首魁、フル・フロンタルの専用機として実践投入された。 一方残りの1機は、“袖” が追加される程度の小改修に留まり、ゾルタン・アッカネンの搭乗機として近日公開予定の “機動戦士ガンダムNT” に登場する、と…… ゾルタンはフロンタル同様に、シャアの再来となるべく調整された強化人間とのことですが、その所属はジオン共和国となっており、どういった経緯で物語に関わるのかよくわかりません。 劇場に足を運ぶ予定はありませんし、まぁどこかのタイミングで作品自体は見たいとは思いますが、正直、蛇足としか思えません。 スピンオフの小説書くくらいならべつにいいと思うんですが、それをベースに劇場アニメにするって…… しかも、登場するMSの中で完全新型の機体って、ナラティブガンダムだけですよね。ほかになにか隠し球があるのかもしれませんが。 ほかは全部既存機体のバリエーションってどうなの? 唯一の新型機にしても3形態あるらしいし。 まぁ、ディジェやグスタフ・カールのHGUC化はその恩恵なんでしょうが……なんか釈然としない。 逆シャアとかF91とか、登場したMSはほとんど新型機でしたよ。 できるだけコストをかけずに商品展開したいという魂胆が見え見えというか…… このキットとは直接関係ないことに話が逸れてしまいましたね。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 UC由来の機体らしい小顔脚長で抜群のプロポーション。曲線主体のせいでなんとなく膨張して見えたシナンジュに較べ、すっきりとシンプルにまとまっている印象。 てっきりHGUC シナンジュからの流用パーツ多めかと思いきや、実際に流用されているのは武器や腕、腰のフレームくらいで、ランナーにして1枚のみ。しかも多くが余剰になり、8割方のパーツが新規造型。 間接構造もブラッシュアップされていて、肩間接は引き出し式のブロック構造になり、太股にも回転軸が追加されています。 色分けは、もともと色数が少ないこともあり、スラスター内部、ハイ・ビームライフルの一部などを除いてほぼ再現。頭部バルカンほうや膝のスラスターなどもパーツで色分けされています。 胸部と手首のエングレービングは、黒色のパーツの上から全面にホイルシールを貼るいつもの仕様。 もう1箇所は、脛側面のスラスターユニットの一部(2基のスラスターの挟まれた細い長方形のパーツ)で、個々はノーマルスタインではブルーグレーだったものが、この袖付き仕様ではメインカラーの装甲色と同じになっています。 この部分、わざわざパーツ分割されていて、今回のキットにはノーマル用のブルーグレーのパーツも付属(もちろん余剰扱い)します。というか、ランナー構成上切り取れなかったもよう。そしてこの袖付き仕様用のパーツは明らかにあとから追加されています。 察するに、もともとノーマルのシナンジュ・スタインのHGUCキットとして開発されていたものが、発売のタイミングを逸してしまい、どうしようかと悩んでいたところにNTの映画企画が持ち上がり、じゃあナラティブVer.として袖付き仕様で出しちゃえよ、ってなことになったのではないか、と。 いや、逆かな。キットを売るために映画の企画を立ち上げたのかな。 まぁ、どっちでもいいですが。 ただ、なんでそんな細かいとこだけ色変えたの? べつにブルーグレーのままでよかったじゃん。 あんな小さいパーツでも、一個追加するだけでもそれなりにコストかかるだろうに……そもそもあんな部分、一体成型でシール処理とかでもよかったレベルだと思います。 妙なこだわりが仇になった感が…… 付属武装 ハイ・ビームライフル バズーカ ビームサーベル これまたMG版では可能だった、ビームトンファー形態の再現はオミット。 シールド 比較画像
ユニコーンは、あのREVIVEの流れのときに思い切って作り直してもよかったんんじゃないかなぁ? 以下、イメージカット 背部のスラスターユニットはシナンジュよりも小型で、展開ギミックなどはありません。 中央のバックパックとはL字のジョイントで接続。さらにバックパック側にはボール接続となっているのでかなり自由に位置を変えられ、腕部の可動を邪魔しません。 プロペラントタンクはシナンジュのものとほぼ同じ。接続も同様にボールジョイントです。 劇中では、このシナンジュ・スタインをコアとしたⅡネオ・ジオング(ネオ・ジオングⅡじゃないんだね)なる機体も登場するそうな。 せっかくなので、HGUC ネオ・ジオングのコアとして今回のスタインを合体させてみました。 接続は股下のスタンド穴にネオ・ジオング側のピンを差し込むだけなので、なんの問題もありません。 というか、べつにシナンジュシリーズに限らず、大概のMSは合体可能ですけどね。 NTはUC完結から1年後のお話だそうですが、UCのラストでネオ・ジオングはほぼ消滅したはずなので、残骸を回収して修復したとは考えにくいですよね。じゃあ、新たにもう1機作ったのか? それとも予備機があったのか……? いや、そもそもあんなコストパフォーマンスの悪いモノを二つも作るかなぁ? まぁ、Ⅱネオ・ジオングがネオ・ジオングとまったく同じものとは限りませんが。 仮にほぼ同じだとしても、スタインに合わせて色は変わるでしょうし、肩周りの形状なんかも、多少角張ったものに変えてくるかもしれません。 そしてキット化するんでしょうか……まさかとは思いますけどね。 出すとしても一般か、プレバンか……どちらせよ、もう買わないなぁ。 以上、“HGUC シナンジュ・スタイン(ナラティブVer.)” でした。
途中でも言いましたが、どうも普通のシナンジュ・スタインを発売し損ねて、善後策として登場した感が否めないシナンジュ・スタイン(ナラティブVer)。 すでに必要なパーツは揃っているはずなので、遅くとも来年のうちには通常版が発売されると思います。たぶんプレバンで。 発売に至る経緯はどうあれ、キット自体の出来は申し分ありません。 シナンジュのバリエキットかと思いきや、ほとんど新規パーツで構成され、間接構造などがブラッシュアップされていたことは評価できます。ここまでやるならもう完全新規でよかったんじゃ? と思うくらい。 必要なパーツは標準的なランナー1枚分に満たないわけだし、そうすれば股関節や腹部構造なんかも、もう少し最新の基準に近付けたと思うだけに残念な気がしないでもない。 それでも、このサイズのMSのキットとしては十分に動きますし、造型も文句はありません。 個人的には、シナンジュよりもこっちのほうが断然格好いいと思う。フロンタルは趣味悪いよ。 話は変わりますが、以前HGUC フェネクスのレビューで危惧していたことが、本当に起こってしまいましたね。 そうです。HGUC フェネクスのメッキ仕様が一般販売で、しかも普通に通し番号を振られて発売されたんです。 べつに一般販売されることはいいんですよ。でも、なんの追加要素もない、本当にただメッキ処理しただけのものを通常ラインでリリースするのはどうなの? ナンバー113-EXとかでよかったんじゃないのかなぁ。 HGUCだけはね、第1作のガンキャノンから、ずっと買い続けてきたんですよ。もちろん、限定品まですべてを網羅してきたわけではありません。でも、通し番号を振られた一般販売品だけは全部買い続けるつもりであったのに…… さすがに買いませんでした。 本当、どういうつもりなんだろう? 売れるとも思えないんだけど…… 最後に詮ないことを愚痴ったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 そんなわけで、パワーオブザプライムのリカラー祭りはまだ始まったばかり。 とはいえ今回の二人は、女性型トランスフォーマーの充実というPPの一つのテーマの延長であるので、ある意味必然性はあります。 なら、パワーグライドの立場は? とか、じゃあクロミアも一緒に出せよ! という意見もあるでしょうが、詰めが甘いというか、痒いところに手が届ききらない部分がトランスフォーマーっぽいという気もします。 では、レビューしていきます。 リカラーアイテムなので、2体まとめてサクッといきますよ(ホットスポット型はレビューしたことはないけれど)。 ノヴァスター ロボットモード 幾分配色パターンは変わっているものの、頭部以外のパーツはまったく一緒。 なので、前腕や脛、背中に盛大にガワがくっついているのもそのままです。 ビークルモード フュ-チャーカーにトランスフォーム。 タイヤがあるので辛うじて車のようには見えますが、なんというか、細長い謎の物体(笑)。 いわゆるサイバトロンモード(惑星サイバトロンでの姿)ということなんだと思いますが、タイヤさえなければそのままスペースシップとしても通用しそうなデザイン。 ムーンレーサーでは成型色のままだったタイヤの接続部もホイール部と同じグレーで塗装され、安っぽさは若干解消された感じです。 合体モード 唯一、ロボットモードの腕の処理が雑なのは気になりなりますけどね。とくに、脚モードでは正面で丸見えですし。 あと、同じく脚モード時に使用するプライムアーマー用のジョイント穴が少し緩いです。まぁ、だいたいは問題ないんですが、このとき合わせたインフェルノ付属のプライムアーマーの軸も若干細かったらしく、スポスポです。持ち上げると普通に抜けます。 これは果たして個体差のレベルなのか? いや、でもムーンレーサーでもそうだったしなぁ…… インフェルノ ロボットモード ちなみに、パッケージ及び付属カードに描かれているイラストでは、明らかにホットスポットではなく、そのリデコであるオンスロートのボディがベースになっています。 どうしてこういったことが起こるのか………(今さら) スタ-スクリーム、エリータワンとシールまみれのボイジャークラスが続いたので、彼のシールの少なさにはホッとします。 ビークルモード 後面 合体モード スタースクリーム同様、この形態での固有名は特にないもよう。なんでエリータワンにだけ設定したのか…… 今回は左腕に合体させたノヴァスター以下、メインカラーが赤のヒトたちに集まってもらいました。 右腕にUW版スペリオンよりファイヤーボルト。左脚にUW版コンボイグランドプライムよりアイアンハイド。右脚にUW版コンピューティコンよりアフターバーナー。 結果、本家(?)ガーディアンよりはるかに消防感が出ましたね。 でも、せめて単体時同様に頭部形状くらいは変えてくるかと思ったら、そのままでしたね。この形態でのホットスポットとの違いは本当に色だけです。 もちろん、本体へのエニグマ装着も不可能。お腹の辺りにちょうどいいスペースあるのになぁ。 ほんのちょっとの改修で取り付けられそうなんですけどね。 比較画像
以下、イメージカット 以上、“PP ノヴァスター” & “PP インフェルノ” でした。 これからの数ヶ月は、もう完全にシージまでの繋ぎですね。 あちらの新規アイテムの発表を見る度に、こちらの後半のラインナップのやる気のなさが浮き彫りに…… とはいえ、パワーオブザプライムも発表当初は盛り上がったと思うんですよ。 僕自身、ダイノボットやテラートロンが発表されたときは小躍りしましたし。 まぁ、いくつかのデザインには、え? となりましたし、その後の世界共通仕様の決定にはがっかりもしたんですが。 なんでもそうですが、始まる前が1番ワクワクするんですよね。いざ始まってみると、思ってたのと違ってがっかり、なんてことは往々にしてある。 シージにしても、最初は勢いがよくても、最終的にはまたリデコ、リカラー祭りに突入してしまう可能性もあるかもしれません。 個人的には、PPみたいに尻すぼみになるくらいなら、今発表されているラインナップだけで終了! となってもいいかな、とも思います。 サウンドウェーブとショックウェーブ、それにリフレクターのリメイクだけでわりと満足。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 最後で今回のメインにはまったく触れてないという…… フレームアームズ・ガールの購入は久しぶりです。最近は完全にメガミデバイス派ですから。 とか言いつつ、グライフェンと初音ミクも予約済みではありますが…… さて、この “シルフィー” は初のコラボアイテムということで、メガハウスが発売する “デスクトップアーミー” をFAG規格で再現したものになります。 本家デスクトップアーミーについては、実際少し興味はあったんですが、さすがに気になったものすべてを買っていくとキリがないし、そもそもそんな経済力もないので、あえて見ないようにしてきました。 それが今回、FAGとのコラボというかたちでキット化。 これなら、前にいくつか買ってたシリーズだし、新しいものに手を出したわけじゃない。コラボアイテムということで今後どんどん種類が増えるということもないだろうし、それなら買ってもいいよね、と自分に言い訳して購入に至った次第です(笑)。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは、素組みに一部塗装での仕上げです。 素体モード とまぁ、そんな感じで確かにボリュームは思った以上に少ないんですが、そこはコトブキヤ、小さいなりに……いや、小さいがゆえに妥協のない造型、構造はさすがです。 一応FAGということで、基本構造は既存のシリーズアイテムを踏襲していますが、そのミニマムボディゆえに独自の構造も多く、しかし各部の間接はしっかり可動するようになっています。 単純な子供体型ということではなく、あくまでデスクトップアーミーのデザインをベースとしたプロポーションなので、各部それなりにディフォルメされています。 フェイズ部以外は基本メカっぽい造型で、拳もガンプラのような握り手が一組付属するのみ。FAGやメガミの特徴でもある豊富な表情のハンドパーツは付属しません。 キャラクターのイメージとしては、ネコっぽいモチーフが散見されます。カチューシャとか、背中とか。 色分けはかなり細かいパーツも使って頑張っている印象ですが、それでもけっこう足りない部分があります。色自体もわりと特殊なので、今回はもうそのままにしておきましたが、若干もの足りないのは否めません。 こういうときこそ、メガミのChaos & Prettyに付いてたようなシールの出番じゃないの? 武装モード すでに第2弾として “ストライカー(格闘型)” のリリースが決定しています(こちらも予約済み)が、これ、ひょっとして6種類全部出すつもりだろうか……? シリーズ化するつもりなんだったら、最初から本体一つにつきオプション二つ付けるとかしてほしかったなぁ。 予約段階で予想以上に反応があったから、急遽第2弾ということになったのかもしれないけど。だったら、あとの4種はオプションだけでセット販売とかにしてくれたら嬉しいんですが…… ブレードは1本だけですが、脚部のアーマーとマガジンラックは二つずつ付属します。 表情パーツは例によって三種と、タンポ印刷なしののっぺらぼうが一つ付属。 体型同様ディフォルメ色が強く、叫び顔の八重歯やまったり顔などはこれまでのFAGにはあまりなかった方向性かと。絵師の特徴がよく出ていると思います。 なお、ほかのFAGの表情パーツとは互換性あり(後半で実際に交換している画像載せてます)。 FAGはずっと互換性あるのに、なんでメガミはシリーズごとに変えてくるんだろう? オプション ライフル ブレード バックパック(ウイングユニット) アタッチメント 比較画像 以下、イメージカット 各部間接可動は、標準的なFAGと同じレベルでよく動きます。 短い手脚を必死で動かしてるようなポーズは、なかなか可愛らしいです。 ただ、一度組んでしまうとサイズのせいもあってパーツ同士の密度が高く、とくに肩間接など一見してどういう向きに動かせるのかわからなくなるときがあります。 股関節は、左右独立でスライド展開して脚部の可動範囲が広がる機構なのですが、このスライドするパーツがかなり小さく、しかも脚付け根の接続がやけに渋いため、スライド展開させた状態で脚を曲げるようとすると折れそうで怖いです。ツインテールの可動部(通常FAGの手首関節と同じ構造)の強度もちょっと不安。いくつか予備は付けておいてほしかった。 一方で、肘と膝はわりとあっさり抜けてしまうときがあります。拳パーツは単純な軸接続なので、回転のみ可能。 なお、キットには本家デスクトップアーミーのそれをイメージしたディスプレイスタンドが付属します。 これまでのFAGやメガミに付属する簡易ベースとは違い、小さいながらちゃんと角度調節ができる立派なスタンドになっています。 以上、“FAG シルフィー” でした。 最初に言ったように、蓋を開けたときのスカスカ具合にちょっとびっくりはしたものの、その小さいボディには、造型、可動、色分けなどなど、今のコトブキヤの技術がぎゅぎゅっと詰め込まれていました。 フレームアームズがモチーフでない時点で厳密にはフレームアームズ・ガーズではないんですが、表情パーツには互換性もあり、組み替えや遊びの幅を広げる良いアイテムになったと思います。 普通に可愛いし、思った以上に動くし、ちょっと割高感はありますが、製作過程にも新鮮みがあってよかったです。 とにかく小さいパーツが多いので、組むのは大変かとも思ったんですが、案外さくっと完成できましたね。 ただ先にも言いましたが、強度が心配な箇所はいくつかあります。 さすがにコトブキヤもこのサイズでここまで動くキットを作るのは初めてだったと思うので、そこはいろいろと試行段階の部分もあったのかなぁ。今後同様のキットが開発されいくなかで改善されていくとは思います。 このシルフィー(およびシルフィー・ストライカー)の売れ行き次第では、クロムなど、ほかのシリーズのFAG化も十分ありえるでしょうね。デスクトップア-ミーのほうでは、すでに轟雷、イノセンティア、バーゼラルド、迅雷とコラボしてますし、FAG側がシルフィーだけではバランスがとれない、と思う人もいるだろうし…… 個人的は、本体は一つか二つあれば十分ですが、オプションが単品で発売されるなら、欲しいかな。 最初から全部盛りが理想ですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 2018年5月より2本での展開がスタートしたパワーオブザプライムも折り返し地点を過ぎ、この10月から怒濤のリカラー祭りが始まりますよ……(苦笑) パーシャルならまだしも、リデコですらない、リカラー頭部替えのオンパレード。 盛り下がるわぁ…… せめてもうちょっとこう、混ぜようよ。それかおそらく目玉だったんだろうプレダキングを最後に持ってくるとかさぁ。 13人のプライムにしても、次はどのプリテンダーのリメイクで来るんだろうか? とちょっとはたのしみにしてたのに、最後の最後にまさかのスローンオブザプライムのオマケ付属でプリテンダースーツなしとか…… すでに発表されている次期シリーズ “シージ” のラインナップがけっこう魅力的なだけに、どうしても比較してしまう。 これがコンバイナーウォーズ、タイタンズリターンから続くプライムウォーズトリロジー三部作のトリとは…… ともかくも、レビューしていきたいと思います。 スクラップネル ロボットモード いわゆる再アソートというやつですが、正直、なんで今頃? という感じです。 どうせなら日本未発売のチョップショックのほうを出してほしかった。 アドベンチャー版は持っていますし、実のところ直前までスルーしようかと思ってたんですが、10月はもろもろ購入数が少なかったので、せっかくだからと追加購入。まぁ、モノ自体の出来はいいですからね。 ビーストモード メカクワガタムシにトランスフォーム。 見事なクワガタ。ミヤマクワガタかな。 リメイク版インセクトロンはどれも出来がいいですが、個人的にはこのクワガタは1番上手くまとまっていると思います。 変形も単純過ぎず、レジェンドクラスとしてほどよい感じ。 テイルゲイト ロボットモード 白が基調のボディカラーにマスクタイプのイケメンフェイスと、同じ型なのにウインドチャージャーとは真逆で非常にスマートな印象。 カラーリングもそうだけど、やっぱ顔って大事だね。 ビークルモード アルファトライオン プライムとしての設定は、惑星サイバトロンの記録者で、歴史だけで無く未来の出来事も書き記すというキャラクター。アニメ第一作にも登場し、日本ではアルファートリンという名前で知られています。過去にもたびたび単独で商品化されているので、最初の13人のプライムのなかでは1番メジャーかも。 アウタースーツのモチーフとなったプリテンダーはランドマイン(日本名は陸上探査戦士ランダー)。オリジナルは日本では一般販売されず、キャンペーンの景品になったりしていたようで(プリテンダーにはまったく興味を引かれなかったので、当時のことを覚えていない……)、ファンの間には今回のリメイクを喜ぶ声も多かったようですが…… プリテンダーモード ウエポンモード 比較画像
最後にアルファトライオン。 ウエポンモードの紹介のときに言いかけたことですが、アルファトライオンの砲身(武器)パーツ、なんか見覚えがあると思ったら、ベクタープライムのモノと一緒でした。 それからよくよく見てみると、なんと前面装甲以外、全部一緒だった!もちろん成型色が違うので随分印象は違うんですが、プライムマスタークラスは基本全部新規だと思ってたのに…… 中のヒトも、ロボット部分はベクタープライムとまったく一緒(スパークコアのパーツはもちろん違いますが)。 なので気になってほかのプライムマスタークラスも引っ張り出して見てみましたが、とりあえず今のところリデコ、リカラー仕様なのはこのアルファトライオンとベクタープライムだけでした。 でも、今月発売のメガトロナスもリージマキシモのリデコ、リカラーなんだよなぁ…… 以下、イメージカット 以上、“PP スクラップネル”、“PP テイルゲイト”、そして “PP アルファトライオン” でした。 以降は本当にリカラーアイテムばかりが続くので、今年いっぱい、トランスフォーマー関連でテンションが上がることはもうないのかなぁ…… 一応シリーズアイテムはすべて予約済みですが、もはや惰性で集めてるだけです。まさにこのサイトのタイトル通り。 トランスフォーマーにおいてリカラー、リデコは定番なのでそれ自体をどうこ言ううわけではありません。むしろレジェンドクラスとかなら、色違いでいろいろ欲しいくらいです。 逆にリーダークラスで単純なリカラー頭部替えだけのアイテムとかはやめてほしい。ロディマスユニクロナスとか、ネメシスプライムとか、スローンオブザプライムとか……まぁ、予約してるけどね。惰性ですよ。惰性。 最初にも言ったように、新規とリカラー、リデコをもう少しバランスよく混ぜてリリースしてくれたらなぁ、と思うんですよ。 こんなスケジュールじゃ、もう後半は捨てたのか? と思われても仕方ないでしょ。 なんでパワーオブザプライムは世界共通仕様になったんですかね? コンバイナーウォーズとタイタンズリターンは日本ではユナイトウォリアーズとレジェンズに組み込まれていたわけで、やっぱりパワーオブザプライムもアイテムを絞ってこの2レーベルで出すべきだった。 そうして次期のシージで仕切り直しにしたほうが収まりもよかったと思うんですけどね。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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