正直、なんでこのタイミングで? という感じの発売ですが、キットそのものは最新フォーマットの完全新規でプロポーション、可動ともに申し分のない出来になっています。 おそらくは、先のガンプラEXPOで “ブルーデスティニー1号機” と一緒に試作品が発表された “イフリート改” のほうが本命だったような気がしますが、すでにRE/100で改のほうが一般販売、シュナイドのほうがプレミアムバンダイによる受注販売というかたちになっていたので、今回はテレコでいいんじゃない? てな感じでこちらが一般販売、改がプレバンという次第になったのではないかと…… どうせどっちも買うでしょ? みたいな? でも翌月にBD-1が一般販売するわけで、なんというか、やっぱりメーカーとユーザーの間の意識の乖離というものを感じずにいられません。 とはいえ、もの自体は先にも言ったように良いものなので、張りきってレビューしたいと思います。 例によってキットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による簡単仕上げです。 ちなみに股間や足の甲、バックパックのダクト部はシールで色を補えるようになっています (内部のブラックも含め、いつになく丁寧なつくり) が、やはりどうも綺麗に貼れないので、内側のディティール部だけシールを貼って、外側は筆塗りで済ませました。 武装類 適当にアクションカット 宿命のライバル(?)ジムⅡ・セミストライカーさんと対決。 槍に対してスコップ (本当はクナイ) で挑むシュナイドさんの男らしさよ…… しかしこのツインビームランス (だったっけ?) なる武器もどのくらい有効性のある武器なんだか。 というわけで、 “HGUC イフリート・シュナイド” でした。
良いものだ……と言っておきながら後半はけっこう可動に関する文句を並べてしまいましたが、ジオン系としては久々のHGUC完全新規ということで、色分け含め、かなり気合いの入った内容だったと思います。 個人的にはオールガンダムプロジェクト以降、簡素化の一途を辿っていたハンドパーツが全盛期に近いレベルにまで戻ったのが嬉しかった。これで両の平手も付いてれば万全だったのにね。今後も継続していってほしいポイントです。 なにはともあれ、前々弾の “バーザム” といい、このイフリート・シュナイド” といい、長らく低迷していたHGUCにもようやく復活の兆しが見えてきたのではないでしょうか。 秋以降の展開がまだ不透明なところが、若干の不安要素ではありますが…… それでも、バンダイの底力のようなものが垣間見えた気がします。上からのゴーサインさえ出れば、現場はこれだけのものを世に出せるんだ! というような。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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第一弾、第二弾にはあまり食指が動かなかったのですが、この第三弾 SOL ホーネットからキャラクター性がアップしたこと、そしてシリーズのコンセプトがかつての武装神姫を受け継ぐものらしいと知ってついつい手を出してしまいました。 初期から中期の武装神姫はけっこう持ってたんですよね。今は屋根裏の奥の方で眠ってますが…… また掘り出してみようかな。 キットは新規設計の素体 “マシニーカ” に武装を施していく構成になります。 同シリーズ内での組み替えはもちろん、同じコトブキヤのキットであるフレームアームズ (以下、FA) やフレームアームズガール (以下、FAG) とのミキシングも手軽に楽しめる内容となっています。 そのへんはオリジナルならではの強みだと思います。 それではいってみましょう。 表情パーツは通常顔、ジト目顔、笑顔の三種。 笑顔の口内はこだわりの別パーツ。 瞳や眉毛はもちろん、頬のハイライトまでプリント済み。 ちなみに第一、二弾との互換性はないらしい。なんで? ヘルメット装着。 実際には頭部ごと取り替えるわけですが、ちゃんと中に表情パーツを組み込めます。 クリアパーツのバイザーとチンガードは取り外し可納。チンガードのほうは胸部装甲に取り付ることも。 FAGと比較 近くにいた FAG 轟雷10式ver と比較。 単純に背が低いというわけではなく、全体的に一回り小さい。 太腿とかかなりほっそりしてます。 頭部以外では、二の腕から下はそのまま入れ替えることができるものの手首関節は腕側の軸の太さが違うため入れ替え不可(ハンドパーツは入れ替え可能)。 また脚部に関しては太腿から下の接続軸が雄雌が逆な上に径も違うので交換不可。ごっそり付け根から入れ替えることは可能です。 手軽にミキシングが楽しめるとか言っておきながら、この痒いところに手が届かない感じ…… 可動範囲など 見事な柔軟性。 適当にアクションカット 非常に軽いので、付属の簡易スタンドでもこのくらいのポーズで飾る分には問題なし。 というわけで、 “メガミデバイス” より、 “SOL ホーネット” でした。
美少女+メカ。そしてフィギュアのプラモ化という意味で、どうしたって FAG と比較されてしまう MD 。 まぁ、これが他メーカーの製品だったらパクリだなんだって叩かれるんでしょうが、同メーカーだからね。 逆に言えばなんで作ったの? って感じ。 FAG もまだ継続していくのだろうし、果たして共存していけるのか、どちらかがひっそりと消えていくんじゃないだろうか、と心配になったりもします。 ただ実際に触ってみると、 FAG と MD ではやはり感触が違うんですよね。 あくまでFAのスピンアウトである FAG ではできることに限界があるわけで、 FAG で一定の手応えを感じたメーカーとしてはより自由度の高い製品を作りたかったのかもしれません。 そのためには新たなシリーズを立ち上げるほかなかったのかと。 技術の更新も、既存のシリーズ内でやるよりは新シリーズでやるほうがスムースですしね。 微妙に互換性がないところも、シリーズとしての差別化を考えてのあえての仕様なのかもしれない。 なにはともあれ、 FAG の成功あっての MD だとは思います。 さて、最初にこの MD がかつての武装神姫のコンセプトを受け継ぐシリーズらしいと書きましたが、なんということか、武装神姫そのものが、いずれプラモシリーズとして復活するそうですね ( これ書いてるときに知った ) 。 え? なら MD って、ひょっとしてそのための肩慣らし? いや、まさかね。 だいたい触ってみた感触はほぼ武装神姫だし、名義使えるんならもう武装神姫だって言っちゃってよかったんじゃないかとすら思う。そのほうが売れただろうし それとも、コトブキヤ版武装神姫はあくまでオリジナル武装神姫のキャラをプラモでリリースするという、HMM ( ハイエンドマスターモデル = コトブキヤ版ゾイド ) みたいなシリーズになるのかなぁ。 どちらにせよ、せっかく立ち上げた新シリーズがひっそりと消えていくようなことにだけはならないでほしい、と切に願うばかりです ( 二回目 ) 。 本当、トータルの出来は FAG よりずっといいんだから。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 当初三部作と言われていた実写版トランスフォーマー (TF) ですが、いつの間にやら五作目が公開されるようですね。 僕も “ダークサイドムーン” までは映画館に観に行ったのですが、 “ロストエイジ” は観に行きませんでした。まぁ、あとで安くなったBDは買ったのですが…… おそらく今回も映画館には行かないでしょうし、前情報もほとんど耳に入れていません。 玩具シリーズについても見送りかなぁ……と思っていたのですが、この “スクィークス” だけは見た目の面白さに吊られて予約購入してしまいました。 結果、実写玩具シリーズとしてはひさびさの当たりでした。 では、レビューいきます。 ロボットモード 実写シリーズの常でデザインの完全再現はされていません。というか不可能。 でも左肩のミラーくらいは再現して欲しかった。 ていうか、なんか他の映画でこんなやついたよね…… でも可愛いからいいか。 たぶん、 “リベンジ” のときのウィーリーみたいなマスコットキャラクター的な扱いなんだろうけれど、願わくばあんな風に口の悪いキャラじゃないことを祈る。 そもそも人語を喋るんだろうか? ビークルモード スクーターにトランスフォーム。 およそ玩具のことを想定していないようなデザインが多い実写版TFのなかで、このスクィークスは明らかにバイクっぽいものに変形するのだろう見た目ではあります。 でも、実際あれがこれになるのかと思うとすごいよね。 ロボットモードでの手に当たるグリップパーツのみ取り外す必要がありますが、その変形はなかなかに秀逸。 “リベンジ” のときの “スカルペル” とか “アイスクリームトラック (スキッズ&マッドフラップ) ” を触ったときと同じ感動があった。 ちなみに僕の中での実写版玩具の最高峰はやっぱり “リベンジ” の “ミックスマスター” です。 スクーター後部にはコンテナを取り付けられます。 コンテナにも車輪がついてて転がし走行が可能。 両側面と上面に二箇所、計四箇所に5㎜穴があり、他のTFの武器などを取り付けられます。 で、こちらがロボットモードにおけるコンテナの正しい(?)取り付けかた。 重心が後ろで安定するので真っ直ぐ武器を構えても転びません。 それにしても、コンテナの蓋に付いてる六つの円筒はどういう扱いなんだろう? ライトにしか見えないけれど、ロケットランチャー的な解釈でいいのかな。 コンテナそのものは単体でメンテナンスベースのような形態に変形。 左側の赤い工具箱は蓋が開閉。 右側のアームも計七軸可動の優れもの。 惜しむらくは、アームと武器が軟質素材なところ。 ここ普通に硬質プラでいいだろ。 そしたらアームにも間接仕込めたろうに。 最近のTFはなんでここに? ってところに軟質素材を使ってくるよなぁ。 回を重ねるごとに総合的な質が劣化していっている(あくまで個人的な感想です)実写版玩具シリーズですが、そんななかでも必ず一つや二つ、これは! という傑作が登場してきました。
このスクィークスは、間違いなく今期における傑作の一つに挙げられると思います。 適度に複雑な変形といい、サイズ感といい、とにかく触っていて心地いい。 同日発売のハウンドもなかなかいい出来という話だし、意外と今回、傑作とはいかないまでも秀作は多いのかもしれないなぁ。 まぁ、おおかたをスルーするのは変えないにしても、今後発表されるものに関してはもう少し情報を入れておくべきかもしれない。 と、決意を新たにしたところで、今回はこれにて。 またのご訪問を。 カードゲームも漫画のほうもよく知らないので、正直どういう機体なのかほとんど知りません。 なんか “パーフェクトカウル” なる形態もあるらしく、ひょっとしたら今後完全版が発売されるかもしれないのでちょっと様子見していたのですが、店頭で見かけたのでつい買ってしまいました。 ポイントサービスセール中だったので…… 鉄血のオルフェンズ自体がこれまでのガンダムシリーズとはかなり異質な作品で、ストーリーはさておき、始めこそシンプルな外見だった主役機が魔改造によってどんどん異形と化していくさまはなかなか楽しませてもらいました。 そもそもがMS(七二機のガンダムフレーム)に悪魔の名が与えられているという世界観ですから、それらのデザインが正統派とはいいがたいものになるのも、ある意味必然なのかもしれません。 グシオンリベイクの四本腕もケレン味たっぷりでしたが、このダンタリオンも負けず劣らずトリッキーな機体になっていると思います。 ではレビュー始めます。 キットは素組みに最低限の墨入れ、一部部分塗装、付属シールでの仕上げです。 ネイキッド形態 素体ともいえるネイキッド形態。 固定武装などはなく、人体に近い非常にシンプルな造形。 頭部の形状といい、各所のトラス状のモールドといい、骸骨を思わせるデザインになっています。 各所のトラス状モールド部分や足先の爪のようなパーツは本来肩と同じライトグレーですが色分けはされず。今回は面倒だったので塗っていません。 というか、なんで肩だけ分けたのか…… T ブースター装備形態 本キットにおける通常形態。 見ての通り、そのままでは自立できないので専用のスタンドが付属。高さの調節ができるものの、角度は変えられないので基本まっすぐ立つとき専用な感じ。 ハーフカウルT 形態 T ブースターを左右に展開し、腕部を収納、大型マニピュレーターとして装備した形態。 ようはT ブースターを羽織った状態。 なんというか、アメコミのヒーローみたい。 似たようなことはアストレイ レッドフレームがすでにやっていて、そのときにも思ったけれど、やっぱガンダムっぽくないよね、このギミック。 まぁ、もはやガンダムもなんでもアリになって久しいわけですが。 ただ、っぽくないと思うだけで、僕はこのてのギミック、嫌いじゃない。 武装類 適当にアクションカット 相変わらず、鉄血のキットはよく動きますなぁ。直前に作ったのが前回のトリスタンだったからなおさらそう感じる。 ただ今回、腿や足首の外装のせいで足の可動には少し制限がかかる感じ。それ以外は概ね既存のガンダムフレーム機と同じです。 ソードの柄がもう少し長ければ、ちゃんと両手持ちできたのに…… あと、始めのほうでも言いましたが各所のトラス状フレームとか、配色を完全に再現しようとすればけっこう細かい箇所の塗装が必要になってきます。 僕は今回、腿外装下部のホワイトとか、背中のブルーとか、目立つ部分だけ塗りました。 頬、股間、膝のイエロー部分にはシールが用意されていますが、形状が複雑で貼るのが面倒だったので、ここも塗っています。 今回、いつもの股関節軸以外にもリアアーマー中央にも3㎜穴があるので、これをスタンド穴として使うことで後ろに大きく張り出すT ブースターを装備した状態でも安定して飾ることが可能になっています。インストでは一切言及されていませんが。 なお、T ブースターにはロック機構などはないため専用スタンドを使用しない場合、けっこうプラプラします。 大型マニピュレーターの指は二箇所で可動。それぞれ二本と三本で一体成形になっていますが、切り離して独立稼働させやすい構造になっています。 各部関節はグレーで塗りました。 肩に当たる部分で若干左右に開くことができ、マニピュレーターの迫力もあってなかなかにはったりのきいたポーズが決まります。 ソードの保持には専用のアタッチメントパーツを使用。ライフル形態でも持てなくはないけれど、基本想定されていない模様。 ただ、この形態にするためには腕を収納するパーツをいちいち分解する必要があり、それがけっこう面倒だったりします。すぐパカパカ外れるようになりそう…… さて、オルフェンズ本編は終了しました(あれだけ主要キャラが逝ってしまった以上、続編はないでしょう)が、外伝はまだしばらく続くのかなあ。 72機のガンダムフレームのうち、これまでに登場したのは本編外伝併せてまだ10機に満たないわけで。そういう意味じゃネタはまだまだあるもんね。 それにしても、わざわざソロモン72柱なんてその筋ではかなりベタなモチーフを引っぱってきたわけだから、もっと外見とか性能にもそれぞれの悪魔を彷彿とさせるポイントを組み込んで欲しかった。 ただ名前使うだけとか、中二が書いたラノベじゃないんだから…… フラウロスの変形? あんなの悪ふざけのレベルだろ。 最後はまた批判になってしまいましたが、MSのデザインそのものは嫌いじゃないです。 ただ、もう少し設定は考えて使えよ……よ。 そんなところで、今回はこれにて。 またのご訪問を。 すでに多くのレビューが出回り、酷評の嵐が巻き起こっているトリスタンですが、これまでHGUCのナンバリングはすべて押さえていた以上、これだけをスルーするわけにもいかず、遅まきながら入手、制作いたしました。 感想はおいおい述べていきますが、まぁ……うん、概ね先人の皆さまの仰る通りだと思います。 ……では、張りきっていってみましょう。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部部分塗装での仕上げです。 それと、あとから若干手を加えました。 本当に簡単な工作だけですが、やっぱり、出来が出来だけに、まんまだとあんまりなところがあったので…… 前面 背面 普段はスラスター内部とかは塗らないのですが、特徴的な首横のダクトと肩、腰、脛といった白地の部分はマーカーで塗りました。 それだけで随分見た目が変わったと思います。 脛のラインはシールで済ませましたが。 武装類 適当にアクションカット もうすでに散々言われていることではありますが…… アレックスの改修機という設定通り、関節等一部パーツをHGUC アレックスから流用。 外装はすべて新規金型とはいえ、キットの根幹を成す部分が十年以上前のものなので可動もその当時の基準。 格好よく撮るのは至難の業です。僕の腕ではこれが限界。 昔のキットって、こんなにも動かなかったのか…… とはいえ、流用しているのはあくまで一部のパーツ。新規金型部分でもっと最新のHGUC基準に近付けることはできたはずだろうに。 以下、いくつか気付いた点を挙げていきます。 なんというか、いろいろな事情やいろいろな制限があったなかでの発売だったのだろうことは想像がつきますが、だとしてもそのなかで最大限の努力をするのがプロの仕事なんじゃないでしょうか? このキットにはそういった努力の跡が見えません。怠慢と開き直りの産物といっても言い過ぎではないでしょう。 ガンプラが以前ほど売れていないという話を最近よく耳にします。
だから定期的に新シリーズを展開し、その都度新しい “ガンダム” を世に出して商品化する。 その発想が間違っている、とまでは言いませんが、ならばそれなりの商品を発売しなければ意味がないでしょう。 ましてやWeb小説からのアニメ配信という展開で釣れるのはそこそこコアなユーザーなはずで、そんななか発表された立体物がこれでは、叩かれるのは当然です。 トリスタン以外の登場MSにしても、これまでの遺産を利用して商品化(プレバン必至)できるものをチョイスしているように思えてなりませんし、投資もそこそこに適当に小金を稼げればいいや、的な思惑で企画が動いているにしても、せめて一般販売のトップバッターくらい完全新規で開発してもらいたかったものです。 ただ、このトリスタンはどうやら主役機というわけではないようですし、今後本命の “新ガンダム” が発表されるとすれば、それは間違いなく完全新作となることでしょう。 とはいえ、これでバイアランやRジャジャが一般販売されてくれるならまぁいいか……って、それが奴等のやり方と理解しつつも、結局はその掌の上で踊り続けるしかない一ユーザーなのでした。 こんなところで、今回は終了。 それではまたのご訪問を。 |
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