アグニレイジの残骸(と特定されてはいないようですが)を解析したデータを基にリバティー・アライアンスが開発した新型の空戦用第3世代ヘキサギアということでアグニレイジのパーツを流用したキットになりますが、ボルトレックスからのパーツ流用はありません。 また、けっこうな数のパーツが余剰になるものの、もちろん足りないパーツもあるので、これとボルトレックスLA仕様を組み合わせてもLA仕様(ブルーカラー)のアグニレイジを組むことはできません。けっこう惜しいところまではいけそうなんですけどね。 さて、初の空戦特化型ヘキサギア、そしてどちらかというと前線での戦闘よりも、上空から部隊を指揮管制するようなかたちで運用される機体のようですが、外箱のサイズはアグニレイジとまったく同じ大型キットとなります。 しかし、専用カラーのフライングベース・ネオまで付属してお値段はアグニレイジのおよそ2/3と、けっこうお買い得な感じ。 というか、アグニレイジの発売からもう半年以上経ったんですねぇ……なんかもう、怖ろしいスピードで月日が流れていく気がします(笑)。 一方、同時発売のガバナー、ケツァールは5月に発売された白麟角(モノケロス)の対となる存在で、白麟角が刀を使った近接戦闘を得意とするのに対し、ケツァールは弓やボーガンを使った遠距離戦闘に特化。 キットではボディの大半が共通パーツになっています。 それでは、レビューしていきます。 ウインドフォール(ゾアテックス(アグレッシブ)モード) 前面
でもなぁ……すでに単品のフライングベース・ネオを持ってる身としては、これを省いて1,000円安くしてくれてたほうが嬉しかったというのが本音です。 同梱するにしても、なんでわざわざ黒くしたのか? 透明のままでいいのに…… 降着姿勢 頭部を下げ、ウイングも根元から可動させてクローを接地させ、四つ脚状態になった降着姿勢。 かつてHMMストームソーダーでも試みられた形態ですが、向こうがデザインや可動の制約上、ウイングのクロー基部をランディングギアのように展開させて強引に接地させていたのに対し、こちらはちゃんとウイング(前脚)をそのまま接地させることに成功しています。まぁ、アグニレイジの時点でできていたんですが。 最新の研究によると、翼竜はこのような四つ脚の姿勢で陸上を歩いていたということですが、これでウイングをたためれば言うことなかったんですけどね。 武装・ギミック 天網(スカイネット) それぞれが画像のように大胆に展開、可動します。頭部周りの可動ギミックはバリエ基のアグニレイジにもありましたが、細長い頭部がガバッと開いて複数の目が飛び出すインパクトはなかなか。 光学センサーはグリーンのクリアパーツ製で、今回は縁の部分をシルバーで塗っています。設定上は白なんですけどね。 エクシードプラズマキャノン 取り外し、グリップを追加することでガバナー用の大型携行武器としても運用できます。 ブラスト・チャージ エクシードプラズマキャノン同様、取り外してガバナーに持たせることも可能。 こちらはグリップが収納式(画像でガバナーがおっている、砲口下部のグリップ)になっているんですが、一旦収納してしまうと引っかかりがほぼないため再び起こすのは至難の業。撮影時は諦めてバラしました。 コクピットドロイド(スケアクロウMk-3) ウインドフォールの操縦席を兼ねた歩兵支援機。 便宜上(?)ドロイドと呼ばれますが、これ単体が独立した第2世代型ヘキサギアだそうです。 この形態はウインドフォールの背部に接続されるコクピットモードで、おそらくこのままで飛行や走行はできないと思います。 コンソール部のディスプレイをメタリックブルーで塗っていますが、各部のケーブルはもうそのままで。 そのデスプレイの後ろにある照準プレート(?)は基部で回転、プレート自体も前後に角度を変えられます。 脚部の可動範囲は結構広いものの、足首の接続がボールジョイントのため、接地性はイマイチ。 あとバランスもあまりよろしくなく、画像のような基本装備の状態でもしばしば前方に倒れます。 各部展開 ガバナー エクスアーマータイプ:ケツァール ケツァールというのは、メキシコにいる長い尾羽が特徴の綺麗な鳥の名前ですが、頭頂部から伸びた長い飾り毛にそのイメージが重なりまし、鋭角なフェイスも鳥類的です。 セキュリティ・ブランケットを外し、ポニーテールも突起のみの飾りに交換した状態。 ムキムキのボディが露わになり、かなりイメージが変わります。なんか、新しい仮面ライダーみたい(笑) 頭部以外の本体造型は白麟角とまったく同じ。腹部や腰部、脛そしてフェイス(スリット部)などが塗装済みパーツになりますが、それでも細かい部分に色が足りないのも白麟角と同じ。 今回、本体部分はさほど気にならないのでそのままにしていますが、武装等オプションについては成型色のままだとけっこう残念なので、設定色とは異なりますが頑張って塗装しております。 武装 戦術洋弓銃 画像のように構えるためにはセキュリティ・ブランケットは外す必要があります。 保持には専用のハンドパーツを使いますが、別の持ち手でも持たせることはできます。 もちろん番えた状態の矢は取り外し可能。ボーガンのそれより遥かに長い矢になるので、矢束は背部に取り付けるのが基本になります。 こちらも矢を中心に細かく塗装しています。ただ、矢羽根については塗り分けをサボりました(笑)。 比較画像 以下、イメージカット
ケツァール単独で。 初期のガバナーキットでストレスだった各部のポロリはほとんどなくなり、足首構造の変更で接地性も向上。このサイズでこれだけ動けば十分でしょう。 特徴的な左肩のセキュリティ・ブランケットは、画像のように翻った状態のものも付属し、躍動感のあるポージングが可能。 バックパックへの接続パーツと襟も含む上部アーマー、側面の薄紫のアーマーは通常状態のものから取り外しての共用になりますが、なぜかグレーの前面アーマーのみ翻った状態のブランケットでは一体成型になっているため、塗装が必要です。 なお、結局左腕は上げられないので、戦術複合弓を真っ直ぐ構えるためにはどうしてもブランケットを脱ぐ必要があります。 以上、“ヘキサギア ウインドフォール & ケツァール” でした。 翼竜好きには堪らないフォルムのウインドフォール。 単純な戦闘能力を発揮する機体ではなく、広域索敵から僚機の指揮管制を担う司令塔的な機体というのもまたツボを突いた設定で好みです。 なんといっても巨大な頭部の展開ギミックが秀逸ですね。決して目新しさはないんですが、だからこそ説得力があるというか。 キットとしては大半がアグニレイジからの流用パーツで構成され、とくにウイングや首、脚部など、特徴的な部分をほぼそのまま使っているにもかかわらず、意外なほど気にならないのはすごいと思いました。まぁ、そのへんは僕個人の主観でしかないわけですが。 そして可動に関しては、全体のボリュームとしてアグニレイジの2/3ほどになったということもあるのか、いくらか自由度が増した印象です。 もっとも、基本姿勢が飛行形態ということ、どちらかというと後方支援用の機体でそもそも派手なアクションは求められないというところであくまでほどほどの可動性能でもとくに問題ないというところもあったかと思います。 ともすれば、アグニレイジの金型代償却のために、さほど動かす必要のないモチーフと設定を捻り出した、という捻くれた見方もできるかも。 まぁ、それは意地が悪過ぎるにしても、シリーズのけっこう初期の段階でデザイン画が公開された竜脚類がモチーフの超大型ヘキサギアの続報はまったく聞かれなくなりましたね。お蔵入りか? 一方のケツァール……というか新型ガバナーたちですが、こちらはなんかもう、どんどん妙な方向に突き進んでる感があります。 ヘキサギア(機体)の設定は比較的現実的というか、単純な戦闘用ばかりでなく、今回のウインドフォールのように指揮系統中枢を担うような特殊機や、スケアクロウのように工作作業等にも使われる旧世代機などもラインナップされ、それなりに説得力のあるミリタリー要素が積み重ねられていると思うんですが、ガバナーのほうはどんどん超人的になっていくというか、方向性が真逆におもえるんですよね。 これもう、最終的に巨人とか出てくるんじゃないだろうか? アメコミとか好きな人には刺さるデザインなのかもしれませんが、ちょっと尖り過ぎかなぁ……もはやなにがメインのシリーズなのかわからなくなってきた。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
コトブキヤが社運を賭けたともいわれるキットシリーズ、ヘキサギアの記念すべき第1弾アイテムとしてボルトレックスとともに発売されたレイブレード・インパルス。 王道ともいうべきネコ科の猛獣をモチーフにしたデザインから、大型バイクを思わせるビークルモードへの変形。そしてヒロイックなホワイトとブルーを基調としたカラーリングはまさに主人公機というような風格で、今現在に至るヘキサギアのヒットの魁となったことは間違いありません。 そんなレイブレード・インパルスのバリエーションキットが、満を持しての登場です。 今回紹介するロード・インパルスは、設定としてはレイブレード・インパルスの原型機になりますが、キット的にはレイブレードの弱点をいくつか克服したバージョンアップキットになっています。 大型機アグニレイジの登場で劣勢の雰囲気漂うリバティー・アライアンス(LA)反撃の狼煙となることができるのか? 同時発売のガバナー、白麟角と合わせてレビューしていきます。 キットは素組みに一部塗装(ロード・インパルスのみ)での仕上げです。 ロード・インパルス ゾアテックスモード 後面 ビークルモード 後面 付属武装 チェーンガン オートマチックグレネードランチャー ハウンドバイト ストライクエッジ トリックブレード 本機最大の特徴である多目的作業肢。 同一のユニット8個と先端のクローユニットからなり、フレキシブルに可動するほかクローも開閉します。 ユニットの数は任意で増減することができ、キットを複数個用意すれば無限連結も可能です。 なお、コトブキヤショップで購入の場合は特典としてユニットのランナーがもう1セット追加で付属します。 現状保持力は問題ないんですが、さすがにこれが2倍の長さになったたら先はへたれそうだなぁ…… ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角 LAがエクスパンダーやゾアントロプス・レーヴェに対抗するために開発した高性能アーマーの1種。 “白麟角” というのは、実際に対エクスパンダー戦に投入された個体(装備という表現のほうが正しいのか?)に付けられた固有名で、アーマータイプそのものの正式名称は “モノケロス” だそうです。 その能力を最大限に活かすため、人体強化計画によって生み出された強化兵士が使用することが前提の装備とのことです。 印象としてはイグナイトに近いものがありますが、あちらがどちらかというと西洋の甲冑風だったのに対し、こちらは後頭部の蓬髪など、古代中国っぽい雰囲気があります。 キットは完全新規で、特徴的なフェイス部や腹筋などの造型の精密さはもちろん、プロポーションも抜群。 構造上、腕が真っ直ぐしたに下ろせないのが少し気になりますが、実際のマッチョもそんな感じだし、まぁいいか。 メインギミックである拡張義肢のために、若干重心が後方に偏りがちで、自立は厳しい場面もあります。 フェイス部の目に当たる部分や蓬髪、腹筋に脛パーツとこれまでのガバナーキットでは最多となる計6パーツが塗装済みとなっているほか、巧みなパーツ分割で設定のカラーリングが再現されていますが、それでもまだ細かい部分の色が足りません。 まぁ、それほど気にならないので今回は塗装なしでいきます。 拳パーツは画像の平手のほか、握り手と2種類の武器持ち手が付属。 軟質性パーツはその拳パーツとヘキサグラムだけで、ほかはすべてプラパーツ(ABS含む)と、アーリーガバナーと同様の仕様になっています。今後はそれが共通仕様になるようですね。 付属武装 荷電式大型戦術刀(レーザーブレード) ライトウエイトブレード 拡張義肢 マニピュレーターは付属の刀のほかガバナー用装備各種を保持可能で、接続部の角度が違うもの2種と後述の人馬形態用の開いた状態のものの計3種が付属します。 人馬形態 比較画像 キットの基本構造はほぼ同じですが、レイブレードではボールジョイントだった体幹の接続が軸接続になり、保持力が向上する一方で柔軟性は多少失われた感はあります。 でも、まともに立てないよりは全然いい。 また、一部六角軸で固定されていた後脚の間接がすべて丸軸接続に変更され、可動性も増しています。
以下、イメージカット 保持力に関しては現状では問題ありませんが、可動部の多くに例によって汎用のジョイントパーツが使われており、これがまた動かしているとけっこうすぐに緩んでくるので将来的な不安は相変わらずです。 ビークルモードでも。 トリックブレードのクセが強くて、なんか変な虫みたいにも見えますね。 同月に発売された新作のM.S.G.、バトルランスとトライデントスピアと組み合わせたチャリオット形態(仮)はけっこうお気に入りです。 以上、“ヘキサギア ロード・インパルス & ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角” でした。
レイブレード・インパルス(ボルトレックスもですが)最大の欠点だった体幹の弱さを克服したロードインパルスですが、あくまで基本構造はそのまま踏襲しているため、改善しきれていない点も多々あります。肩の下から外れやすい前脚とか、ビークルモードにおける四肢の位置調整の煩わしさとか…… それでも、完成後けっこう早い段階で腰砕けでまともに立てなくなったレイブレードに較べれば、とにかくポージングを維持できるだけでもストレスの度合いが全然違います。 って、結局ストレス感じるのかよ!(笑) まぁね、多少のことは許容範囲です。というか、動かしていてまったくストレスを感じないヘキサギアなんかできるはずないとすら思ってますし(笑)。 新規造型分においては、やはりトリックブレードとハウンドバイトの仕様が秀逸ですね。 ハウンドバイトについては、機体のカラーリングとも相まってどこか忍者のような雰囲気も醸し出していて面白いです。でもこれ、ネタ元はたぶんバクゥだよね? ヘキサギアというシリーズ全体に関しては、個人的にどうしてもゾイドとの類似性に思いを馳せてしまいますが、このロード・インパルスとレイブレード・インパルスの外見上の差異にも、シールドライガーとブレードライガーのそれと同じような方向性を見出して勝手に納得していたり…… そういえば、本家ゾイドが展開中はずっとお休みするもんだとおもってたHMMがにわかに動き出しましたね。早くもシールドライガーDCS-Jの予約が開始されましたが、さすがに本体そのままだと今さらはキツイですね。なんか価格も跳ねあがってるし…… レブラプターまで様子見かなぁ。 最後は別の話題になっちゃいましたが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 ここしばらくトランスフォーマーのレビューが続いたので、久しぶりにプラモデルキットレビューです。 そんなわけで、ヘキサギアより第二世代型の雄、バルクアームαのバリエキットとなります。“α” というからには “β” とかもいそうな感じですが、今回はあくまでαの仕様変更機。本体はそのままでカラーリングのみ変更され、あとは武装が違うだけです。 ヘキサギアではこれまでにもブロックバスター、モーター・パニッシャー、ボルトレックスのリカラーキットを発売してきました(先日、三つまとめて紹介しました)が、単純な色替えではなく、ブロックバスターにはM.S.G.マルチミサイルを2セット、あとの二つには色替えのガバナーが同梱され、それぞれ単体で買うよりも安い価格で発売するというサービス精神でした。 今回のバルクアームα 密林戦仕様でも、M.S.G.フォールディングキャノンと、すでに生産が終了されたM.S.G.バトルアックス・ロングライフルを一部金型を改修したうえで同梱。通常仕様の主武装である120㎜砲はオミットされていますが、それを差し引いてもお得な価格設定となっております。 そして、アーリーガバナー Vol.1。 サンドカラーの通常仕様は昨年12月に発売されていたのですが、まだレビューはしていませんでした。 これまで、同月に発売されるヘキサギアとガバナーは、だいたいまとめてレビューしていたんですが、昨年12月に発売されたヘキサギアはあのアグニレイジ。 まだ謎の多い最新型のヘキサギアと、旧世代ガバナーを一緒にレビューするのもどうかと思ったので(それにアグニレイジのレビューだけでもけっこうなボリュームになったので)、後回しにしていました。 確かその頃にはバルクアームα、そしてアリーガバナー自体のリカラーも発売が決まっていたと思うので、どうせならそのときまとめてやってしまおうと、今回のようになった次第です。 久々に前置きが長くなりました。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは、素組みに一部塗装での仕上げです。 バルクアームα 頭部ユニット なお、カメラタイプのメインカメラなどに使われているクリアパーツは通常仕様のオレンジから赤に変更されています。 クリアパーツに関しては相変わらずそのままだと目立たないので、今回は内側に余っていたガンプラのホイルシールの切れ端を貼り込みました。光を当てれば光って見えます。 コクピットシェル 付属武装 フォールディングキャノン 砲身部分は折りたたみ可能。 マガジンは2種類付属し、着脱および位置変更もできます。 センサー部分はメタルレッドで塗装しました。 バトルアックス ロングライフル アーリーガバナー Vol.1 ポーンA1やセンチネルなどに較べて情報量がすさまじく、細かく墨入れや塗装をしてやればかなり雰囲気が出ると思います。 僕は今回、各種頭部や肩のエンブレム(?)、左前腕のコンソール部やチェストリグ(腰にいっぱいぶら下がってるもろもろ)にぶら下がった手榴弾など、気になる部分のみ塗っています。 密林戦仕様 また、これら頭部を取り付ける首のジョイントパーツですが、なぜか鎖骨部分などとは一体でなく、かなり小さい単体のパーツになっています。それも細い角軸での取り付けで、説明書でも接着剤の使用を推奨しています。なおABSなので注意。 接着しない場合、頭部を交換しようとするとほぼ首ごと取れます。 首パーツを分割するにしても、なんで裏打ち式にしなかったんですかね? ついでに可動も仕込めばよかったのに。 付属武装 豊富な武装は両仕様で共通。まずは中型火器3種。 すべて一体成型でとくにギミックはなく、ハンドパーツでの保持以外でガバナー本体へマウントすることもできません。 さすがに銃口までは開口されていませんが、かなり小さいながら造型は細かく、丁寧に塗り分けるといい雰囲気になると思います。今回は未塗装。 アリスパック なお、あらためてそれぞれをピックアップはしませんが、これまでのガバナーに付属していた握り手、平手、武器持ち手のほかにかたちの異なる平手2種とVサイン、サムズアップなどのハンドサイン4種の新規ハンドパーツが6種、計9種のハンドパーツが左右分が付属します。 比較画像
以下、イメージカット 見ために反して可動範囲は広く、大股開きも立て膝もしっかり決まります。 以前、通常仕様のレビューで腰の接続が六角ジョイントなので回せない……とか書いてましたが、普通に回りますね。なにを勘違いしてたのか…… アックスとライフルの保持もアタッチメントの仕様でなにも問題なし。さすがにデザイン的な制約もあってアックスの両手持ちはできません(持つだけならできますが、ポージングはちょっと無理め)でした。 可動性能自体はポーンA1やセンチネルから劇的に向上しているわけではないですが、足首の構造の変更は非常に効果が大きいです。逆に、肩周りは上腕の装甲が干渉するため若干窮屈に感じることも。 一方、各部がほとんどポロリしなくなったので、触っていてストレスに感じることが少なくなりました。 以上、“ヘキサギア バルクアームα(密林戦仕様)” 、そして“アーリーガバナー(通常仕様 & 密林戦仕様)” でした。 ヘキサギアのリカラーキット第4弾(マスターブートレコードBOXを除く)となる今回のキット。 本体については以前、通常仕様のときに思うところは書いたので、変更点について少々。 過去の3アイテムと違って一部オミットされているパーツもありますが、その代わりかすでに生産終了しているM.S.G.が付属するのでそういう意味では希少価値の高い内容になったかと思います。 ここ最近のM.S.G.のリニューアルで生産終了となったキットも、またこういったかたちで復活するようなこともあるのかもしれません。 まぁ、昔のM.S.G.は今のような汎用性はない、かなりシンプルな構成ではあるのですが、あれはあれで味わい深いものがあります。 一番最初に発売されたのがマシンガンかなんかだったか、持ってましたけど、確か250円くらいだったと思います。それが今や、800円や900円……もちろん、内容は比較になりませんけども。 アーリーガバナーに関しては、これまで近未来感の強かったガバナー各種とはまったく異質な、実在の軍兵士に近い見ためや装備で個人的には非常に好みです。 ポロリしやすいなど、過去のガバナーの欠点もかなりの部分で解消され、小さいながらストレスなくよく動き、豊富なパーツでカスタマイズも可能という内容の濃さ。 そのぶんお値段もそこそこ張るようになってしまいましたが、それも納得の出来かと。 さて、今後もヘキサギアは第3世代が活躍する進行形のストーリーで活躍する最新鋭の機体およびガバナーと、そこから遡ること数年前か数十年前かはわかりませんが、過去のスト-リーに登場する第2世代型の機体とガバナーの2本軸で展開していくようです。 個人的にはヘキサギア本体は動物モチーフの第3世代型が好きなんですが、ガバナーはさっきも言ったようにアーリータイプのほうが好みでなので、発売が予定されているVol.2と、アーリーガバナーとの連動を想定したブースターパック003が待ち遠しいです。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、 “ヘキサギア ブロックバスター VF仕様”、 “ヘキサギア モーター・パニッシャー LA仕様”、 “ヘキサギア ボルトレックス LA仕様” です。 コトブキヤのオリジナルコンテンツ “ヘキサギア” より、 これまでに発売されたリカラーアイテム3種をまとめて紹介したいと思います。 シリーズ開始からかれこれ一年半が経過したヘキサギア。 これまでにメインとなる機体・ヘキサギア(リカラー除く)が11種、搭乗者・ガバナーが8種、その他ブーストパックなどの関連アイテムも発売され、この春以降も続々と新商品が予定されています。 今回は、昨年夏、および新年2月に発売されたリカラーアイテム三つを、まとめてサクッとレビューしていきたいと思います。 いずれもシリーズ初期のキットの成型色を変更し、M.S.G.やガバナー(これもリカラー)を追加したものになります。 それぞれ単品で購入するよりもお安くなっており、ヘキサギア入門にもぴったりな商品かと思われます。 それでは、参ります。 キットは、基本的に素組みオンリーですが、ボルトレックスVF仕様に付属の白いイグナイトのみ、一部塗装しています。 ブロックバスター VF仕様 シリーズ開始の時間軸ですでに旧式になってしまっている空中機動砲型ヘキサギアのVF(ヴァリアント・フォース)仕様 先に発売された通常版(LA仕様)はメインカラーがアイボリーとレッドでしたが、VF仕様ではほかのVF仕様機同様のモスグリーンメインに変更。 追加で装甲色と同じモスグリーン成型のM.S.G.マルチミサイルが2セット付属し、デフォルトではスナイパーキャノン基部とエンジンユニット、後部ハッチのハードポイントに装着するようになっています。 キャノン先端のアサルトブレードや、基部タンクのホワイトのラインマーキング、センサー部などが塗装済みパーツになっています。 マルチミサイル 単品はグレー成型なので、別の色で成型されているものは新鮮だし貴重ですね。 弾頭部のみ赤なんかで塗ってやると、より効果的だと思います。 LA仕様と比較
モーター・パニッシャー LA仕様 ブロックバスターよりも新式の、偵察や軽戦闘を目的とした空中軌道型ヘキサギアのLA(リバティー・アライアンス)仕様。 カラーリングがレイブレード・インパルス同様のアイボリーとブルーメインに変更され、目のように見えるセンサー(?)も相まってパトカーっぽい印象に。 個人的には、LAは純粋な軍というよりも、警察や治安維持部隊のようなイメージがありますね。 大顎根元のベージュの部分は塗装済みパーツです。 センチネル LA仕様 VF仕様と比較
ボルトレックス LA仕様 もともとはLA傘下(?)のアースクライン社が開発していた陸戦用ヘキサギア。しかし、生産していた工匠が都市ごとVFによって陥落させられたため、LA側の残存数は極めて少ない、そんな機体。 こちらもアイボリーとブルーがメインカラーとなっていますが、出自を考えるとそもそもこちらが正式採用時のカラーだったのでしょう。 なお、外装のブルー部分は塗装済みパーツ。ちょうど、VF仕様で赤で塗られていた部分がすべて青になっています。ほか、アイパーツなどが塗装済みです。 これまでのシリーズアイテムでは、フレームおよび共通ジョイントパーツはガンメタリックの成型色で統一されていました。しかしなぜか、このボルトレックスLA仕様はそれらのパーツがライトグレーで成型されています。 それに、PSおよびABS素材のパーツ(ランナー)が、どういうわけか妙に柔らかい気がします。 いったいどうしてこうなった……? イグナイト LA仕様 白いボルトレックスを駆る、白いイグナイト。 普通の人間がイグナイトの装甲服を着ているというわけではなく、パラポーンなんですが、なんらかの理由でLAに協力しているという設定。 正直、ただでさえ複雑な設定をよりややこしくしないでほしい…… キットでは、マスクのスリットとバックラー中央のブルーのみ塗装済み。でも、それだけだとあまりに白いので、トサカや胸部のイエロー、肘や膝のグレー(本来はもっと明るい、すみれ色に近い色なんですが)を筆塗りしました。 VF仕様との比較
以下、イメージカット 以上、ヘキサギアのリカラーアイテム、“ブロックバスターVF仕様”、“モーター・パニッシャーLA仕様”、“ボルトレックスLA仕様” でした。
敵対する組織が同じ機体を運用する。カラーリングが違ったり、一部の装備が違ったり。 キットブロックというコンセプトで組み替えを推奨するヘキサギアに限らず、ユーザーの自由な発想、解釈で改造、塗装をして楽しむことがプラモデル全般の醍醐味ともいえますが、僕のような手抜きモデラーのなかには、今回のリカラーキットのように手軽に世界観を拡げられるアイテムを歓迎する向きもあるのかもしれません。 まぁ、僕個人はただの色違いというだけならスルーすることもありますし、同じものでも複数買いすることもあります。個々の価格も大いに関係してきますが。 今回の3アイテムは、既存のキット複数のいわば抱き合わせアイテムですが、それぞれを単品で買うよりも800~500円安くなっています。 値引き率はまちまちなので、まさしくメーカーの匙加減といったところですが、こういうサービス精神、どこぞの大手メーカーには見られませんよ。 さすがコトブキヤ。勢いのあるところは違うなぁ……と感銘を受けて(笑)買わせていただきました。 単純に、ヘキサギアは作るのが楽しいんですよね。ガンプラとかは途中で飽きてくることもあるんですけど、これは飽きないんだよなぁ。 ただ、完成したあとにストレス抱えることは多いんですけどね。 完成から時間経てば経つほど、各部がへたれていくのはどうにかならないものか……… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 発表からそこそこ時間がかかりました(途中、あとからでてきたアビスクローラー等に追い抜かれたりもしました)が、ヘキサギア初の大型キット、遂に発売です。 外箱も、従来アイテムの縦長の箱を横に二つ並べた横長(というか正方形に近い)タイプになり、高さもアビスクローラー並。箱自体の紙の厚みも増しています。 価格も第1弾キットのレイブレード・インパルス、ボルトレックスの3倍弱、直近のアビスクローラーの2倍という大ボリュームのキットになりました。 一方で、ヘキサギアというシリーズのコンセプトを鑑みるに、その保持力、強度、安定性に大きな不安があったのも事実。 発表から発売までに相応の期間を要したのも、そのあたりの調整に時間がかかっていたのかもしれません。 果たしてその結果やいかに? このキットの出来によっては、今後のヘキサギアの方向性もまた変わってくるでしょう。 少なくとも、設定画の発表以降ほぼ動きのないカミナリ竜モチーフの超大型ヘキサギアの行く末には大きく関わってくると思います。 それでは、レビューしていきます キットは、素組みにごく一部のみ塗装で完成させています。 前面
これに関しては、判断は難しいところですね。ただ、ぐりぐり動かせるけどあちこちへたれまくるよりは、多少動きが制限されてもポージングが崩れないほうがマシ、という考えかたもあるかとは思います。 また、頭部や首など本体前半部分にパーツが集中しているせいもあって重心が前方に偏り気味なうえ、脚部は細く接地面積も狭いために自立の際にはバランスに細心の注意が必要です。 なにせ、尻尾だけはボルトレックスからほとんど変更がないので…… 色分けは、さすが大型キットということもあり、本体に関しては塗装済みパーツも含め、かなりの精度で再現されています。 足の甲のアーマーのオレンジなんか、普段なら無視されてそうな部分までパーツで色分け。 ただしオプション類に関しては再現されていない部分も多いです。 武装 & ギミック プラズマディスチャージャー
クライムパニッシャー & インペリアルフレイム さらに中央の大顎を展開して放つ収束性雷火光条 “インペリアルフレイム” はアグニレイジの最強兵器。 発射口の内部にはブルーのクリアパーツが使われています。 また、インペリアルフレイムとはべつにインペリアルロアーという咆哮で敵性ゾアテックスの動きを封じることもできるそうな。ドラクエ的にいえば “雄叫び” ですな(そのまんまだ)。 なお、目に当たる部分(センサー?)は塗装済みパーツで再現されています。 多目的2連レーザー砲 グラビティコントローラー ソリッドウイング ウイング先端部のクローはそれぞれが独立して可動。 前方、外側に生えた四つのクローはボール可動でぐりぐり動きますが、後方内側に生えた三つのクローは軸接続のため回転のみ可能です。 ハンティングフック & プラズマタロン 脚部そのものの可動性能もあまりよろしくないので、なかなか派手なアクションはとれません。 2連装プラズマキャノン & テイルブレード フライドローン 自立型の小型機動兵器。 通常はアグニレイジの左右大腿部に1基ずつマウントされます。 なお、横のオレンジ色のパーツはヘキサグラムストレージ。スケアクロウやバンディットホイールにも搭載されていた、ヘキサグラム貯蔵装置ですね。今回は励起状態のヘキサグラムパーツは付属しません。 フライドローンに話を戻します。 その名の通り、飛行形態が基本のまさにドローン兵器ということなんでしょうが、パッケージにはローター部をホイールに見立てたような、地上タイプらしき形態の画像もありました。しかし、説明書などではとくに言及されず。 まぁ、このへんは自由な発想で、ということでしょう。 長く展開するアームの先端にはパルスガンを備え、これは取り外してガバナー用の手持ち火器としても使用可能ということですが、そのためのグリップパーツなどは付属せず。ただ3㎜の軸接続なので、既存のパーツの流用は可能です。 飛行状態でのディスプレイには、アームに取り付ける専用アタッチメントを介して各種スタンドを使用します。 ドローンの頭部は設定では上面装甲が赤(なぜか作例画像ではガンメタのまま)、カメラがブルー、下部のロールバーがホワイトですが、キットはガンメタの一体成型。 本体はかなり細かい部分までパーツで色分けされているのに、オプションの扱いは途端に大雑把になるのはコトブキヤではままあることですが。 今回はカメラ内部のみ、メタリックブルーで塗装しています。 ガバナー用シート & 固定用アタッチメント 通常はアグニレイジ本体の背部に収納され、ガバナー搭乗時に起こすことになります。 実際のところ、ガバナーはほぼ立った状態での搭乗になるため、完全に腰を下ろすというよりは軽くお尻を乗せるだけのスツールみたいな感じでしょうか。 このシート自体にガバナー固定用の機構はなく、専用のアタッチメントを取り付けることでそれが可能なんですがどういうわけか女性型ガバナー用のパーツしか付属しません。 男性型と女性型では背の高さ(具体的には胴の長さ)が違うため、それぞれに応じた長さのパーツが必要なので、普通に考えれば両方とも付けそうなものなんですが…… 仮にどっちか一方しか付けられないなら、男性型用を付けるべきだと思うんだけどなぁ。男性型ガバナーのほうが数は多いんだし、パッケージイラストで乗ってるのはエクスパンダーだし…… ともかくも男性型専用のアタッチメントは付属せず、その代わりにフレイングベースミニに対応したアタッチメントが付属します。つまり、男性型ガバナーはこっちを使って固定しろ、と。 う~ん、謎の仕様…… 降着姿勢 比較画像
以下、イメージカット
腰の接続をボールジョイントにしたレイブレード・インパルスなんか、4本脚にも関わらずもうほぼ立てませんよ(笑)。 唯一、尻尾のみボールジョイント接続ですが、重さに負けることもないでしょう。 画像では、膝内側関節部の3㎜穴に汎用スタンドを二つ差し込んで浮かせています。 これで安定するんだから、それだけ保持力が高いということでもあります。
以上、“ヘキサギア アグニレイジ” でした。 ヘキサギア初の大型キットということで、期待半分、不安半分でしたが、結果的には予想とは反対の意味で満足半分、不満半分といったろころでしょうか。 まず最大の懸案事項であった、強度、保持力、安定性についてですが、これが予想に反してほぼほぼ問題ないレベルでした。 もちろん、時間が経てば変わりません。汎用ジョイントパーツを動かしていくと徐々に緩んでいくのはもはや仕様だと思っているのでどうしようもありませんが、少なくとも完成直後に腰砕け、ということはありませんでした。 自立が少し不安な部分はありますが、これはデザイン上やむを得ないでしょう。バランスさえとれればちゃんと2本脚で立てますし。 ただ、それらも可動を犠牲にして得たものだと思うと素直に喜べません。 それが、予想外だった2点め。思いのほか動かない、ということ。 見た目に動きそうな部分が動かないのは、けっこうなストレスです。巨大なウイングも大きく二箇所でしか動きませんし、体幹も腰でしか捻れません。柔軟に動いてしかるべき首は下向きに曲げることしかできす、頭部を左右に向けることもできない…… まぁ、これらがすべて柔軟に動けば、おそらくそこらじゅうが重さに耐えきれずにへたりまくる、RE ハンマ・ハンマのような残念なキットになっていたかもしれませんし、難しいところではあります。 それと関連して、モードチェンジギミックが省かれたのも残念です。 キットブロックというシリーズコンセプトが示すように、組み替えが醍醐味とも言えるヘキサギアですが、本格的な組み替えをするには技術もセンスも必要で、少なくともライトユーザーが気軽に楽しめる遊びかたではありません。 まぁ、ヘキサギアに手を出す時点でそれなりにコアな人たちなのかもしれませんが、それでも気軽に形態変化ができるモードチェンジギミックを歓迎する人は少なくないと思います。 そもそも、これまでの小サイズキットできていたものが、設定上の説明も特になくただオミットされているというのは納得がいきません。 結局のところ、アグニレイジはヘキサギア規格でちょっと大きめのキットを作ってみた……という程度のものでしかありません。 独自の機構もとくになく、とりあえずこのサイズでちゃんと自立する、各部がへたることもない、だけ。 クライムパニッシャーやハンティングフックの展開、スラスターカバーや胸部アーマーの連動可動、フライドローンなど、細かいギミックはいろいろ盛り込まれていますが、それらが活かせる=それらが映えるアクションポーズがとりにくいというか…… プロポーションについても、設定画は格好いいんですが、それが立体に落とし込めていない。全体にちぐはぐな感じがします。ただこれも、可動が制限されているせいでポージングがイマイチ決まらないせいもあるのかもしれません。 でも、巻末に載っている公式作例のロブスターっぽいモデルのほうが、なんかまとまりがある気がするんですが…… あれ作りたいんだけど、細かい部分がよくわからない。公式ブログで作り方解説してましたっけ? とまぁ、いろいろ厳しいことを言いましたが、本音を言うと、バリバリに可動してもそのせいであちこちへたりまくるよりは、まり動かないまでもしかりポージングを維持できる今回の仕様のほうが安心感はあるのでよかったかな、とは思います。 だから今後ですよ。今後、この安定性を保ったままで可動性能の向上を目指してもらいたいと思います。 ただ僕個人は、とくに大型キットの発売は望んではいないですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 先日レビューしたバンディットホイールと同時に発売された、アビスクローラー。 バンディットホイールが、生物をモチーフにした形態=ゾアテックスモードを持たず、3種のビークルモードへの変形ができたのに対し、このアビスクローラーは2種のゾアテックスモードを持つ反面、ビークルモードへの変形はできない機体となっています。 キットとしては、今年1月に発売されたハイドストームのフレームを流用(設定上ではハイドストームの残骸から再現製造したことになっています)しながら、まったく違うフォルムを実現。この辺りの自由度はさすが、ヘキサギアといったところです。 ボリュームも単品アイテムとしては過去最大となり、箱の厚みも冗談じみた感じに(笑)。 とはいえ、すでに先日、価格にして倍以上のアグニレイジが発売されたのでその印象も薄れてしまうかも…… アグニレイジのほうも、もちろん予約購入済み。まだ手許には届いていませんが。 実際に作ってレビューできるのは、年明けかなぁ。 では、レビューしていきます。 キットは、素組みのみでの仕上げです。 第1形態 後面 第2形態 後面 武装・ギミック バイティングシザース ICS(インベーションカウンターシールド) ちなみに、発生器となる装甲パーツは先にもいったように右側用のパーツ(左用と対称の形状)も付属するのですが、クリア製のエフェクトパーツはこの一組しかなく、右に装備した場合は上下を入れ替えて取り付けることになります。 フレイムスロワー ブラストリーコン ヘッドアンカー とはいえ、第2頭部の重さには耐えられるはずもなく、当然へたることになりますが専用のスタンドなどは付属しないので、そこは各自対処が必要になります。 それにしても、普通クモはお尻(腹部)から糸を出しますが、頭部を飛ばすという逆転の発想…… 比較画像
以下、イメージカット 以上、“ヘキサギア アビスクローラー” でした。 遅れてきたハイドストームのライバル機。 水生生物モチーフのヘキサギアの2機めが登場しました。 夏頃はカラバリアイテムが続いていたので、バンディットホイールともども久々の新作です。 ブロックバスターVF仕様も、モーター・パニッシャーLA仕様も両方買いましたが、基本ただのカラバリなのでレビューの予定はありません。 ただ、新作といっても二つとも既存キットからフレームパーツを流用しており、完全新作ではないのは少し残念。 とはいえ、今回レビューしたアビスクローラーのほうはこれまでのゾアテックスモードからビークルモードへの変形という定番を覆し、カニとクモをモチーフにした2種のゾアテックスモードへの変形を採用。そして、直接戦闘というよりは探索などの特殊任務用の機体という設定は、ヘキサギアの世界観にさらなる広がりをもたらしてくれたと思います。 キットそのものも、簡単なステップでがらりと印象の変わる2種の形態にそれぞれで特徴的なギミックも盛り込まれた見所のある内容になっています。 ハイドストームの触手先端のクローなど、余剰扱いながら有用なパーツもけっこうあるので、組み替えスキーにもお勧めのキットかと思います。 僕はもう、最近は組み替え作例を考える気力もないですが…… そんなところで今回は終了。 またのご訪問を。 もはやなんでもアリの様相を呈してきたヘキサギア。 生物モチーフの第3世代型ヘキサギアからスタートし、世界観が広がる過程で人型、作業機械型の第2世代旧型機もリリース。そうこうするうちに、ついに普通の車両タイプまで登場しましたよ。 いや……まぁ、デザインはケレン味たっぷりで到底普通ではないんですが。 “リバティー・アライアンス” と “ヴァリアントフォース” の戦闘に突如介入し、両陣営を蹂躙し、そのヘキサグラムを残らず奪い去った謎の存在。人と同サイズながら第3世代型ヘキサギア以上の戦闘能力を誇ったそれは、“ゾアントロプス” と呼ばれた…… そんなゾアントロプスが乗り、戦場を駆け抜ける大型車両が “バンディットホイール”で、これまた既存のヘキサギアとの共通点がほとんどない謎の機体という設定。 実際のキットでも、M.S.G.ギガンティックアームズ ラピッドレイダーのフレームを流用し、基本的にほかのヘキサギアとは共通パーツのない仕様になっています。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは、今回久々に素組みのみでの仕上げです。 (※ 12/15 一部画像を追加、修正、本文を修正しました) バンディットホイール バイクモード 後面 実際、六角ジョイントを使っているのはホイールの接続部くらいで、ほとんどが通常の3㎜や5㎜の軸接続。 車体側面、左右のエグゾーストパイプの根元にはヘキサグラムストレージを装備。 ヘキサグラムストレージというのは、ヘキサギアの動力源であるヘキサグラムの貯蔵庫兼エンジンのようなものと解釈しています。スケアクロウも装備していたタンク状の装置と同じものですね。 通常、ヘキサグラムは六角ポリパーツを指しますが、このバンディットホイールではその励起状態を専用のクリアパーツを使って再現しています。 ただこのパーツ、取り付けは当然六角軸になるんですが、相変わらず穴のほうが非常にタイトなため、非常に取り付けにくいです。 また、後輪及び下段のエグゾーストパイプには固定用のアタッチメントパーツが付属します。 ホバリングモード 後面 エイミングモード 後面 各部ディティール 付属品 ツールボックス(ハンマー/レンチ/メタルカッター) ダブルバレルショットガン/ハンドガン/サブマシンガン ゾアントロプス・レーヴェ キットはハンドパーツも含めて完全新規。胸部や腹部、頭部パーツの一部が塗装済みとなっています。 ハンドパーツや足パーツの外れやすさは改善されていますが、その代わり全8パーツからなる頭部がとにかくバラけやすく、むしろ弄ってるときのストレスは増した感じ。 付属武装 グラムカッター 比較画像 なににせよ、こういった跨がるタイプの乗り物への搭乗姿勢をもっと自然にこなせるためには、股関節構造の抜本的な見直しが必要でしょうし、一朝一夕にできることではなさそうです。 以下、イメージカット レーヴェ単体で。 可動性能は基本的にほかのガバナーと同程度ですが、膝アーマーが独立可動するようになっています。 あと、胸部パーツは可動重視の幅が少し狭いものも付属します。そちらに交換すれば腕の前方向への可動域が少し広がりますが、あくまで少し。それほどの変化は感じません。なので今回の画像は使用せず(半年ほど前に作ったきり、しまい込んでいたために単に忘れていたという説もある)。 FAGやメガミの構造を単純にダウンサイジングすれば、もっと動くガバナー持つくれるようにい思いますが、これ以上パーツが小さくなると強度も落ちるだろうし、なにより組むほうの神経が磨り減ってしまう(笑)。 やっぱりこのサイズだとこれくらいが限界でしょうね。足が外れにくくなっただけでも十分だ。 以上、“ヘキサギア バンディットホイール” & “ゾアントロプス・レーヴェ” でした。
既存のヘキサギアのどれとも共通点のない、謎の機体を再現するのに違うシリーズのフレームを流用するという発想は面白いと思いました。 ただ、そのせいでヘキサギアの特徴でもある六角ジョイントがほぼ活用されていないという、なんだか本末転倒な感じになってしまいましたけどね。 流用元になったラピッドレイダー及びコンバートキャリア、そしてその合体形態のアームドブレイカーが、外装部分でけっこう六角ジョイントを使える仕様になっていただけに、なんだかなぁ、という印象があります。 まぁ個人的には、タイト過ぎて組み立て時にも組み替え時にもけっこう神経を使う六角軸と六角ジョイントはあまり好きではないので、こういう仕様はむしろ歓迎です。 六角の接続はもうヘキサグラムをはめ込む部分だけでいい(笑)。 今後、内部フレームにフレームアーキテクトを使ったりするものも出てくるかもしれない。セルフコラボとでもいうのか。 しかし、今のところ発表されている来年以降の新製品は既存キットのバリエーションばかりで、完全新規はない感じですね。 かなり早い時期に設定画だけ発表された、カミナリ竜モチーフの超大型ヘキサギアはどうなったのか…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 スケアクロウといえばカカシのことですが、確かにカカシとまではいえないにしろ、人型を目指して人型になり損ねたような外観の機体ではあります。 第三世代型ヘキサギアが基本的に動物をモチーフにしているのに対し、第二世代型は重機や戦闘車両に手脚を付けた、半人型~人型のデザインになるようです。 となると、第1世代は普通の戦車かな。 ただ、第二から第三への過程は、一般的なロボットものとは逆の発想のような気がします。だいたいは人型に近いほど高性能って感じですからね。 まぁ、このスケアクロウやバルクアームみたいな車両感が鈍重そうな残る人型機体よりも、レイブレードやボルトレックスのような俊敏そうな動物型の機体のほうが、それは高性能でしょうが。 でも、最終的には第四世代型として、完全な人型の機体が出てくるんじゃないかという気もする…… そしたらもう、それはほぼフレームアームズだけどね。 では、レビューに移ります。 フレーム上のボディに、手脚と円筒形の補給ユニット、そして操縦席を取り付けただけの、かなりシンプルな構造は、スターウォーズとか、古典的なSFに出てくるやられメカっぽいというか、どこか懐かしさも感じる秀逸なデザイン。 一方で、外装パーツが爽やかな水色というのはけっこう新鮮かもしれません。 多目的重機としての側面が強いという設定で、主に補給や工作などの後方支援を目的とする機体らしく、武装らしい武装はマシンガンのみ。 意外にシート部分が長く後ろに伸びているので、けっこう重心が後ろに傾きがちですが、脚部の可動域の広さで接地性は問題なし。 武装 & ギミック グラウンドチェーンソー マシンガン ヘキサグラムストレージ コントロールデバイス & シート 比較画像
以下、イメージカット 基本構造は、ヘキサギアストレージおよびコントロールシートが一体になった操縦系と、マニピュレーターを備えた本体部に大別されます。 一応、操縦系と本体の間には回転軸があるんですが、シートの基部が緩衝するため、ほとんど動きません。 一方で、4本のマニピュレーター(手脚)には多数の間接があり、かなり自由に動かせます。 ただ、そんな感じで調子よく動かしていたら、意外なところで制限がかかる部分も。回ると思って無理に回して、足首のポリパーツをえぐってしまったのは不覚でした…… 脚部の広範な可動域を利用すれば、一切の組み替えなしでガラリと見た目の印象を変えることも。 最初の画像なんか、ほとんど宇宙用戦闘ポッドか深海探査機だし。あれ? MSイグルーにこんなの出てこなかったっけ? 以上、“ヘキサギア スケアクロウ” でした。
純粋な戦闘用の機体だけでなく、こういった後方で活躍するタイプの機体もリリースしてもらえると世界観が広がっていいですね……なんて言っておいて、正直ヘキサギアの世界観についてはほとんど理解していない僕です。 第一が組み替え遊び前提のシリーズですし、そんなの無視して自由に楽しめばいいよね、と強がりを言ったところで、その組み替えにしたってなかなか上手くいかないもんですね。 これでも昔は、ゾイドの改造とかもけっこうやってたんですよ。いろんな小型ゾイドミキシングして、ちゃんとゼンマイで動くのを作ったりもしてたんですが……技術はともかく、センスは衰えるね。 いろいろ考えるものの、実際にかたちにするまでには至らなくて、結局わかりやすいパーツを使ったわかりやすい組み替えや仕様変更が関の山です。 たくさんの人がいろんな作例を発表されてますけど、素直に感心する。すごいよ、みんな。 まぁ、そのうち本腰入れてすごいのを作ってみせますよ、きっと。たぶん…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
Details
|