コトブキヤのフレームアームズ・ガール(以下、FAG)やメガミデバイスのヒットを受けて、大手メーカー含めて各社から類似商品がリリースされるなか、主にスケールモデルで知られるアオシマ(青島文化教材社)までもがその激戦区に参入してきました。 それがマクロスとコラボしたV.F.G.(ヴァリアブルファイターガールズ)。 最新作 “マクロスΔ(デルタ)” のメイン機体、VF-31J ジークフリードをモチーフに、同シリーズの総監督である河森正治氏の意向も汲んだ、他社のシリーズとはまた違ったコンセプトのキットとなっています。 マクロスのプラモデルといえばハセガワが有名ですし、F(フロンティア)以降はバンダイからも各種VFのキットが発売されています。 僕もF放送時にバンダイ製のキットを一つくらい買ってみようかなぁ……と思ったことはあったのですが、どうもデカール地獄らしいという話にビビって結局手を出しませんでした。 今回、バンダイでもハセガワでもなく、アオシマからこういったキットが発売されたのにはちょっと意表を突かれましたね。 個人的に、アオシマといえば戦闘機や戦艦の模型を作ってるメーカーという印象だったので。意外と色々なキャラクターキットも出してるんですね。 でも、マクロス関連は今回が初めてみたいなんですが、そのへんの版権とかはどうなってるんですかね? さてさて肝心のキットですが、メーカーが変わってもマクロスはマクロスというか、やはり色分けにはかなり難があります。 もちろんそこは想定内で、当然デカール地獄もある程度は覚悟していた……というか、場合によっては貼らずに済ませようと思ってたんですが、キットに付属していたのは水転写式のデカールではなく、薄いビニール製のシールでした。 当初は目立つ部分のみ塗装も考えていたんですが、そのシールによって色分けはほぼ完全に再現されるようでしたので、まずは一旦貼ってみることにしました……が、案の定複雑な曲面や折り込み部分では粘着力が足りず、しっかり密着させたつもりでも時間が経てば浮きまくりのめくれまくり。 とりあえず今回はその状態で画像撮影まで持っていきましたが、いくつかのカットでシールが浮いたりめくれたりしてしまっているのでご了承ください。 そのうち全部剥がして塗装するかも…… というわけで、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、先に言ったように付属シールとごく一部塗装による仕上げです。 VFガール(バルキリー少女) とくに頭部……髪パーツの分割と可動はFAG以上だと思います。襟足から後ろ髪だけでなくもみ上げまで可動します。 ただ一方でフェイスパーツの交換にはその髪パーツをけっこう細かくバラす必要があり、その辺りの手軽さはやはりFAGに一日の長があります。 なお、この少女素体ではボディのホワイトやヘッドギア、腰アーマーの色分けがほぼシール再現。 シールが薄いので、ボディ部分は成形色のブルーが透けて、なんか水に濡れたみたいな感じになってますが…… 貼らない場合、ボディはブルー一色なのでほぼほぼスク水です。それはそれ、かもしれませんが。 ファイターモード V.F.G.的には少女がまとう外装となるVF(ヴァリアブルファイター)のファイターモード。 この形態では少女とは完全に独立しています。 デザイン、スタイルともに実際のVF-31Jをほぼ再現。もちろん、V.F.G.としてのギミック再現のために調整された部分はあるのでしょうが、普通にSF戦闘機モデルとして見られる出来だと思います。 ただ、そのまま組んだだけでは思った以上に色が足りません。 シールを貼らない状態だと、機首やウイングなどはほぼ真っ白です。 ガウォークモード V.F.G.としては、少女を乗せて始めてガウォークモードが完成したことになるような感じですが、VFT単体でも一応成立するので、まずはVFだけの状態でご紹介。 ファイターモードからの変形は、まずエンジンブロック(脚部)を取り外し、間接部分を差し替えてはた度取り付け。肩ブロックを起こし、腕部は丸々外付けする形で完成します。 脚部は関節部分でわずかにロール可動しますが間接自体は曲がらないので、脚部に関してはほぼ固定と思ったほうがいいと思います。 機体中央のコンテナブロック(ファイターモードでエンジンブロックに挟まれている部分)は少女搭乗時にシートのような役割を果たしますが、取り外すことも可能です。 バトロイドモード 背中にけっこうな代物を背負った状態になりますが、わりと自立は安定します。 少女の腕とはべつにバトロイドの腕が生えており、擬似的な4本腕状態になっています。 イメージとしては、わりと古くからあるパワードスーツ的な感じですが、大判のウイングと尻尾のように下を向いた機首が覗く後ろ姿には独特の趣があります。 というか、後ろから見るとまるでトランスフォーマー。 ちなみに、この形態ではコンテナブロックは完全な余剰となります。どうせならライフルかなんかに変形させれば良かったのに…… というのもこのV.F.G.、手持ちの武器とか一切付いてないんですよね。バトロイドモードのハンドパーツも、穴の埋まった握り手のみですし…… 適当にアクションカット 少女の可動性能はFAGやメガミには劣りますが、それでも十分なレベルだと思います。 具体的には肘や膝の可動範囲がおよそ90度。なので正座はできませんが、女の子座りはできるからいいよね。 髪パーツの可動は先にも言ったとおり。ガウォークモードでの搭乗姿勢再現のために上体もそこそこ反らせることができます。 気になった点は二つ。 まず、手首のリング状のパーツも含めてハンドパーツが外れやすいのと、腰周りのパーツ(スラスター兼アーマーのようなパーツ)が装備状態がデフォルトなこと。 腰回りのパーツはもちろん外すことはできますが、腰やお尻に普通に接続用の軸が生えてます。 ここはさすがに不評だったのか、8月発売のシリーズ第二弾にて改善が図られているようです。 いや、シリーズ2弾めにして早くもリカラー+バージョンアップアイテムって…… VFのファイターモードの機体底面には、ディスプレイスタンド用の3㎜穴が設定されています。 まぁ、昨今のキャラクターモデルとしては基本でしょう。そもそも戦闘機だしね。 しかし、このキットにはスタンドは同梱されていません…… いや、そこは普通、付けとくもんじゃないの? あと、この形態でも少女と絡ませられるような、例えば懸架用フックとかがあってもよかったかな。 V.F.G.におけるガウォークモード本来の姿がこちら。 ガウォークの脚部に展開したステップの突起を少女の踵の溝にはめ込み、さらに機首後部に取り付けたグリップを保持することで搭乗完了。 脚部の固定のみでもわりと安定するので、片手を外してのポーズも可能。 なにか手持ちの武器でも付いてればよかったんですが、なにも付いてないんですよね。 FAGの付属武器やM.S.G.でも持たせてみるか。 バトロイドモードでの可動は、基本少女素体の可動に準拠します。 ただ、背部ユニットの接続は少女の背中と腰の2点接続になるので、この形態では基本上体を捻ったりはできません。 でも、動かしてる間に胸のほうの接続は外れることが多いですし、腰の接続だけでもさほど問題ないので、正直なんで2点接続にしたのか…… なお、この形態ではスタンドを使ったディスプレイはあまり考慮されていないらしく、適当な場所に3㎜穴がありません。 無理矢理使うとすれば少女の腰パーツの左右、および後ろに空いている穴ですが、各部と干渉する上に穴自体若干大きめなので不安定なことこのうえないです。なんでこうなった? あと、やっぱりバトロイドのハンドパーツが造形の甘い握り手だけというのは寂し過ぎる。 せめてパッケージイラストのポーズが再現できるよう、平手くらいは付けてほしかったもんです。 以上、“V.F.G. ジークフリード” でした。 新規参入ゆえに色々と荒削りな部分はありますが、少女、VFともに造形は申し分なく、VFならではの三弾変形に美少女を組み込むというコンセプトを高いレベルで実現できたアイテムになっていたと思います。 というか、ほとんど初めての挑戦でここまでのモノを創れたのはすごい。某ビルドファイターの一連のアイテムに較べれば雲泥の差です(主に可愛さの面で)。 色分けに関しては始めからわかっていたことなので、個人的には不満はありません。 ただ、水転写デカールではなくシールでの色再現にしたのは、おそらくライトユーザーを意識してのことだと思いますが、結局綺麗に貼るにはそれなりの技倆が必要なので、ここは素直に水転写デカールにしておいたほうがよかったのかもしれません。 僕みたいなライトユーザーは、適当なところで妥協しますからね。 思えば、このテのプラモデルもけっこうな数になってきました。 そして、僕自身そこそこの数を持っていることにあらためて気付く…… プラモじゃないですが、武装神姫もシリーズ中盤くらいまではけっこう集めてましたし、基本的に好きなんですね。 いや、美少女フィギュアが、じゃないですよ。 こういう、武器とかメカとか、そういうのをブロック感覚でごてごて組み替えたりする玩具が。 聖闘士星矢とかも、わりと好きだったしね。 でも聖闘士聖矢はともかく、一連のフィギュアやプラモデルがメカ×美少女じゃなく、メカ×イケメン男子だったら、果たしてここまでヒットしていただろうか? というか、そんなものを僕は買っていただろうか? 要はギャップなんですよね。 メカや重火器といった物々しい存在と美少女のギャップが、世の人々を萌え……もとい、燃えさせるわけですな。 ならその理屈だと、イケメン男子がモフモフの着ぐるみをとっかえひっかえするようなフィギュアが出たらヒットするんじゃなかろうか。似たようなモノすでにあった……かな? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
7 コメント
9月にヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス専用機)の発売が決定したRE/100。 最近、わりとメジャーな機体のリリースが続いてるから、らしくないなぁ……なんて思ったりもしましたが、そもそもREはべつにマイナー機体に絞った企画じゃないんですよね。 ナイチンゲールに始まって初期のラインナップがアニメ未登場の機体が続いたので、勘違いしてましたが。 でも、そんななかにあってダントツにマイナーな機体と言えるのが、このガンキャノン・ディテクターだと思います。 一応、ガンダムUCにてアニメ作品への登場を果たしはしましたが、お世辞にも活躍したとは言いがたく、本当、よくキット化できたもんだと思いました。 今回紹介するのは、その一般販売されたUB版とはカラーリングおよび細部が異なるZ-MSV版。 もちろん、初出はこちらのほうなので、オールドファンにとってはこの赤いガンキャノン・ディテクターのほうが馴染みが深いことでしょう。 では、さっくりとレビューしていきましょう。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールによる仕上げです。 とりあえず赤いぶん、UC版よりはガンキャノンっぽい……かな? キットはUC版から成形色と一部パーツの変更があるだけで、当然基本構造はそのまま。 なので、特性もそのままUC版から引き継いでいます。つまりは全体的に緩い…… タッパもそこそこあり、おそらく分類上は重MSに近い存在のはずなんですが、そんな重量感や安定感はありません。 各部パーツのポロリやすさや、間接部の保持力のなさももちろんそのまま。 付属武装等 ビームキャノン ビームガン ビームライフル UC版と比較 頭部 腰サイドアーマー 脚部外装 ビームライフル基部 適当にアクションカット 砲撃姿勢への変形も含めた可動性能等に関しては、以前アップしたUC版のレビューにてわりと長めに書いたのでそちらをご参考に。 まぁ見た目通り、それほど派手に動かせるキットではありません。 でも、作ってすぐにしばらく弄った感覚だと、UC版よりも若干安定してるんですよね。肘もへたれないし、脚の付け根も確かに緩むんですが、スッポ抜けるようなことはなかったし…… UC版は完成直後から腰砕けでしたからねぇ。 もちろん、金型調整などが行われたとは思えないので、これは単なる個体差なんでしょうが。 以上、“RE ガンキャノン・ディテクター(Z-MSV Ver)” でした。
キット単体の印象としては、まさに化もなく不可もなくといったところ。 これはもう、完全なコレクターアイテムですよ。 今のご時世、UC版が一般販売でこっちがプレバンになったのも、まぁ妥当な判断だったと思います。というより、キット化されたこと自体が奇蹟に近い。 そんなところで、キットの内容に関しては、もうとくに言うことはありません。 今回個人的にちょっと面白かったのは、一般販売されたUC版が定価4000円だったところ、プレバン限定のこのZ-MSV版は定価3800円だったんです。 え? まさか、一般販売より割安になってる? と驚いたんですが、なんのことはない、UC版に付属した170㎜キャノンがZ-MSV版には付いてないんで、そのぶん安くなってるというだけのことでした。 つまり170㎜キャノンが200円ということですね。 でも、バリエ元からパーツを省いてそのぶん安くするというのは、少なくともプレバンでは初めてのことだったと思うので、なんか面白かった……という話です(笑)。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 ガンダムWのやられメカ、リーオーが22年の時を経てまさかのHG化。 リーオーといえば、アニメ放映当時にはキット化されず、のちに今や伝説として語り継がれる(?)リミテッドモデル(LM)として発売されたのみで、今回のHG化は本当にまさか、まさかの展開でした。 このLM、レジンキャスト製のガレージキットに近い造りのかなり大味なキットで、パーツは最小限で分厚く、一応ポリキャップは使われているものの可動はごくわずかで、色分けもまったくされていませんでした。 さらに価格も、同じ1/144のガンダムW系キットがおおむね500円だった当時で800円。 いろいろな意味で挑戦的なシリーズでしたが、けっこう早期に終了してしまった記憶があります。 結局、ガンダムシリーズでは同じWからトーラス、新機動戦記ガンダムXからドートレスとジェニス、第08MS小隊からボールK型が発売されたのみだったはず。 そんな当時を知っているからこそ、本当に今回のHG化には驚きました。 しかも、GUNPLA EVOLUTION PROJECTの第4弾アイテムに抜擢されるなんて…… とまぁ、その辺りのことは最後にまとめるとして、まずはリーオー……というか、OZ系のMSに関して。 リーオーに代表されるOZの量産型MS(リーブラという例外もあり)には、それぞれ黄道十二星座にちなんだ名前が付けられています。 すなわちリーオーは獅子座(レオ)、エアリーズは牡羊座(アリエス)、トーラスは牡牛座(タウロス)というように。 でもこれ、キャンサー(蟹座)とパイシーズ(魚座)以外、機体の外観や性能に一切関係ないよね。 ビルゴなんて、あんなナリして乙女座ですよ。 ……まぁ、ちょっと言いたかっただけです。 ではでは、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、あと今回はちょっとだけ手を加えています(全然大したことじゃないです。詳細はのちほど)。 今回のキットのプロポーションですが、どうなんでしょう? 個人的には当時のデザインからそれほど乖離してないように思うんです。 最近流行りの脚長小顔には違いないんですが、あまり違和感がないというか…… そう思って当時の設定画とかを眺めてたら、OZのMSのデザインって、カトキハジメだったんですね。 背中(中央の円形パーツが蓋)や太股(側面の凹ディティールのうち下の方が蓋になっています)、に今後の展開を期待させるハードポイントが設けられているのが嬉しいです。
付属武装 105㎜ドラムガン ビームサーベル & シールド シールドとアタッチメントとの接続はボールジョイント。 アタッチメント自体の可動も含めて、わりと自由に可動します。 適当にアクションカット 間接部の構造が簡略化されたとはいえ、可動範囲は十分。 肘は90度以上曲がりますし、脚部も腰回りの干渉がほとんどないこともあって正座ができるくらいです。 腹部の可動も柔軟で、上体を捻ったポーズも違和感なく決まります。 ちょっと残念なのは、先にも言ったように頭部の可動がほぼ死んでいるので、目線が定まらないことと、足首アーマーと背中の蓋がポロリしやすいことくらい。 以上、“HGAC リーオー” でした。 いやはや、GUNPLA EVOLUTION PROJECTって、まだ続いてたんだ。 第一弾はHGUC Zガンダムでしたね。2回目のほうです。 なので、僕は当初この文句はREVIVEに代わるものだと思ってたんですが、違ったんですね。 公式HPによると、GUNPLA EVOLUTION PROJECTとは、ガンプラ40周年に向けて様々なトライアルを行い、次世代のガンプラのスタンダードを創出していく試みだそうで、これはガンプラにおける全ブランドが対象となるそうです。 なお、プロジェクトアイテムにはそれぞれEVOLUTION POINTが設定されています。 第1段のHGUC Zガンダムでは “HG史上最高レベルの可動” 。 第2弾、RG ユニコーンガンダムでは “1/144スケールの制約の中で限界を超えた変身を実現!” 。 第3弾、PG ガンダムエクシアでは “新たな技術を凝縮し、GN粒子の挙動による色調変化を表現” 。 そんななか、今回第4弾アイテムに抜擢されたリーオーのEVOLUTION POINTが、“可動とディティールを実現しつつ、さらに全く新しい組立時間を実現” となっています。 なんか、どんどん文章が長くなってる感じがしますが……。もうちょっと簡潔なキャッチフレーズ付けられないもんかな? ともかくも、可動、ディテールのクオリティを落とすことなく、組立時間の短縮を実現する、というのがこのリーオーのコンセプトなようで、具体的には間接部の構造の簡略化や、部位ごとにパーツを集約するランナー配置、さらに成形色のみでほぼ完全な色分けが再現されています。 ポリパーツはBB戦士などにも使われる球形パーツのみで、シールも付きません。だからといって造りが簡素というわけではなく、思いのほかパーツ総数は多かったです。 しかし、インストの構成も含め非常に組みやすい内容になっているので、墨入れも含めて1時間もあれば軽く1体組めると思います。 過去の三つはともかく、今回のリーオーにおけるEVOLUTION PROJECTは成功と言っていいんじゃないでしょうか。 もちろん、それもリーオーという非常にシンプルな機体だからこそなので、今後すべてのHGで同様のフォーマットになることはありえませんが、少なくとも同じOZ製のトーラスやガンダムXに登場したドートレスやジェニス、ガンダムSEED登場のジンやダガーなど、比較的デザインがシンプルな各シリーズの量産型MSなどには適用できると思います。 ともかくも、このリーオーが今後のアナザー系の商品展開の試金石となることは間違いありません。 キットとしての出来は申し分ないので、あとはしっかり売れてくれれば……結局のところ、そこが肝心なんですがね。 果たして、今のこの時期にリーオーの需要があるのだろうか……? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 先週末までなんやかやと忙しくて、なかなか新規レビューをアップできませんでした…… 今日辺りからちょっと余裕が出てきそうなんで、さしあたって溜まっていたネタを消化していきますよ。 しばらくは短いスパンでアップしていきますので、よろしくお願いします。 さてさてそんなわけで、モノ自体は今月初めには完成させていたイフリート・ナハトです。 HGUC版イフリートシリーズの三番手となりますね。 すでにすべての始まりである “素” のイフリートもプレバンにて受注が始まっています。 パイロットの違いによるリカラーアイテムも今後あるかもですが、とりあえずはこれでイフリートシリーズはすべてキット化されることになるのかな? 結局、一般販売されたのはシュナイドだけでしたが、需要としては一番低い機体だったんじゃなかろうか…… それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールによる仕上げです。 画像ではちょっとわかりにくいですが、ボディのメインカラーには黒、暗めの青紫、それより少し淡めの青紫の三色が使われています。 足の甲のダクト(スラスター)のみシール処理ですが、シュナイドや改では省略されていたバックパックのスラスターなどもしっかりパーツで色分けされています。 リアアーマーの増加装甲のスラスターまでパーツ分けされてるのには驚きましたね。 ほかの系列機と 一般販売されたイフリート・シュナイドと、プレバン限定のイフリート改とのスリーショット。 シュナイドと改は本体の共通箇所はわりと多かったんですが、今回のナハトでは流用されているのは腕の一部くらいで、パッと見は似てるようなパーツもほとんどが新規。 おかげで主に改用のパーツが大量に余剰となります。が、当然すべてのパーツが付いてくるわけではないので、ナイトカラーの改は組めず。 ボリュームは3機で大差ありません。余剰が発生しない設計なら、定価は揃えられたんじゃないかと。 昔のプレバンアイテムは余剰盛り盛りがほとんどデフォルトだったものの、そこは値段に反映されてなかったと思うんですが、最近はしっかりプラスされてる感があります…… 付属武装 コールドブレード コールドクナイ 三連装ガトリング砲 適当にアクションカット 基本構造はシュナイドや改を踏襲しているので、可動性能も似たようなもの。 肩アーマーは接続方法が変わっていますが、可動にはさほど影響はありません。 一方で太股に増加装甲のせいで、脚周りの可動はさらに窮屈になってしまいました。 以上、“HGUC イフリート・ナハト” でした。 シュナイドと改は始めからバリエ展開を視野に開発されていた(はず)ので、余剰も最小限でしたが、今回のナハトに関しては両機の反響を受けての企画だろうことが、その余剰パーツの多さから窺えます。 現在絶賛受注中の “素” のイフリートも、おそらくはけっこうな余剰が出ることでしょう。 とはいえ、新規に設計されたパーツは既存パーツと同等……、いや、色分けに関してはそれ以上の精度で、プレバンアイテムにありがちな手抜きは一切ありませんでした。 いやいや、プレバン商品イコール手抜き品という認識がもはや時代遅れですね。 なにが一般で発売されて、なにがプレバンに回されるのかは予断を許さない情勢ではありますが(笑)。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 実写版トランスフォーマーのデザインは、今でこそ慣れたもんですが、最初見たときはけっこう衝撃でしたね。 オプティマスとバンブルビー以外、ほぼ原作の面影がない(バンブルビーにしたって黄色以外ははほぼ別物だし)。 なかでも個人的に一番びっくりしたのがスタースクリームでした。 G1のあの、悪役なのにヒーロー然としたスマートさは微塵もない、異形のデザイン。そこに追い打ちをかけたのが、吹き替え版の声ですよ。妙に高くて粘っこい、小物臭プンプンの声(決して演じられた声優さん自身を否定しているのではありません)……というか、完全にジジイだよね。 スタースクリームといえば鈴置洋孝さんのイメージが強かったので、実写版での役回りも含めて、あぁ、アメリカ人のスタースクリームのイメージってこんななの? とも思ったもんですが……そういうわけではなさそうで。 もう実写版のキャラはそれとして割り切ってます。 さてさて、そんなスタースクリームのSS版はボイジャークラスになりますが、変形パターン等の基本構造は実写第3作 “ダークサイドムーン” 放映時に発売されたデラックスクラスを踏襲した、いわば拡大版になります。 もちろん単純な拡大ではなく、各部のディティールアップ、可動部位の増加など、サイズが大きくなったぶん、相応のバージョンアップが成されています。 それでは、レビューしていきたいと思います。 ロボットモード ビークルモード また、上から見るぶんにはほぼロボットモードの面影はないんですが、引っ繰り返すとけっこうモロにロボットモードの手脚が折りたたまれているのが見えます。 でも、これはこれで妙に生々しい感じもあって個人的には好きです。 付属武装 各種比較 ダークサイドムーン版 デラックスクラスと 元になったDD-02と並べてみます。 最初にも言ったように変形パターンを含めた構造はほぼ同じですが、SS版では両モードでおおよそ1.5倍にスケールアップしたぶん、各部のディテールアップが図られ、より劇中のイメージに近くなりました。 とくに、DD版では少し小さいように感じた頭部が大きめに変更され、また脇腹の情報量もアップしたことでロボットモードでの一体感が増したように思います。 ビークルモードでも機首全体とキャノピーサイズのバランスが調整されているようです。 リベンジ版 ボイジャークラスと 1作目のトイは持っていないので、とりあえず同じボイジャークラスということでRD-02と並べてみます。 うん、もはや完全に別物ですね。 ボリューム的にはロボット、ビークル両モードでほぼ同じくらいですが。 RD版のほうは、当時はそこそこ劇中の姿が再現できているように思ってましたが、あらためて見るとかなり違います。 まぁ、RD版はリベンジ特有の変態じみた変形が衝撃過ぎて、もはや劇中再現とかはどうでもいいって感じではあるんですが。 ほかのスタジオシリーズと すでに何度か言っていることですが、もう一度だけ。 スタースクリームってこんなにでかかったっけ? たぶん、第二弾にラインナップされてるメガトロンもスタースクリーム並のサイズ(印象では一回り以上はでかかったような……)でしょうし、グラインダーと同型のブラックアクトはリーダークラス。 そんな三人相手に一人でよく戦ったな、オプティマス。 適当にアクションカット 可動はかなり特殊です。 ボディに可動部はありませんが、そのぶん長い腕や脚に多数の関節や回転軸が仕込まれていてよく動きます。とくに柔軟に動く腕の表情付けが楽しい 一見バランスは悪そうですが、踵(ビークルモードでのランディングギア)が大きいので自立にも不安はありません。 頭部は基本回転のみですが、背中側のパネルを逃がしてやることで基部ごと後ろに反らせることは可能。それによって少し上を向くようなかたちにできます。 やはり空中戦メインのキャ ラなので、そこは嬉しいポイント。 スタンド用の3㎜穴は腰裏(下向き)のほか股間前面にもある(ここは基本的にビークルモード用ですが)ので、お好みに合わせてどうぞ。 以上、“SS スタースクリーム” でした。
先にレビューしたオプティマス同様、当初はべつに買うつもりはなかったんですが、実際に現物を見たことで衝動的に買ってしまいました。 今のところ、スタジオシリーズにハズレはないです。 といってもまだ三つしか買えてませんし、今後もどれだけ入手できるかわかりませんが…… 確かに、このスタースクリームはDD版の拡大版なので、スティンガーやオプティマスのような完全新規型に較べれば驚きはありませんでしたが、そのぶん安心、安定の完成度でやはり買って損はありませんでした。 もちろん、拡大版といってもデータ流用でそのまま大きくしたわけではなく、あくまでパーツはすべて新規造形。ボイジャークラスに相応しいディティールアップが図られ、実写版スタースクリームの決定版と言っても過言ではないと思います。 これがもっと安定供給できる体制が整えられていればなにも言うことはなかったんですが、それもメーカー側だけの責任でもないでしょうし…… スタジオシリーズ第二弾の予約もまだ始まっていませんが、どうなることやら…… といたっところで、今回は終了。 またのご訪問を。 今さらだけど、タイトルに英小文字やギリシャ文字が仕えないなんて…… さて、順調にアイテム数が増えていくヘキサギア。 ずっと生物モチーフが続くのかと思いきや、ここへきて人型の機体が登場しました。 それもけっこうド直球のデザイン。僕はカスタマイズ性なども含めてフロントミッションを思い出しました。あとはガンダムOOのティエレンとか。ほかにもいろんな作品が想起されます。 まぁありがちな見た目ですが、ゆえに安心できるというか、ここからいかにオリジナリティを出せるのかがガバナー諸兄の腕の見せどころといった感じでしょうか。 設定としては、これまでにリリースされてきた生物モチーフの機体……ゾアテックス搭載型が登場する以前に運用されていた第二世代型ヘキサギアで、のちに多くのバリエーションを生み出す原型となったことでαの名が与えられたとのこと。 なんというか、あとから付属品を変更したβとかγとかの仕様変更機が発売されそうな雰囲気がぷんぷんです。ブロックバスターとモーター・パニッシャーの色違いも出たことですし。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは素組みに一部塗装による仕上げです。 バルクアーム α 機体の構造としyては、ガバナーが搭乗する操縦殻(コクピットブロック)を中心に四肢が接続されている感じ。 腕や脚はフレームと外装を継ぎ接ぎして繋げたような構造なので、ダークブルーの外装部分のみ外して素体状態にする……というようなことはできません。 このあたりは、ゾアテックス搭載の第三世代との差別化ということであえてやってるんだと思います。ビークルモードなどへの形態変化もありませんし。 なお、ただ組んだだけでは意外と色が足りていませんが、さほど気にはならないかと。 もう一方のスリットタイプのほうは、マスク部と一体成形で色分けはなし。なのでゴールドで塗装しました。 あとでまた紹介しますが、背面の装甲と繋がる胸部装甲(操縦殻のカバー)にはロック機構がなく、パーツのクセもあるのか若干浮いた感じになるので、頭部ユニットは埋まり気味です。 武装およびギミック 120㎜砲 & ドッキングハンガー アイアンフィスト 操縦殻 さて、苦労してガバナーを乗せたあとは各部を閉じるわけですが。まず内部モニターパネルおよびバルクアームの頭部が設置された正面のフレームを閉じ、それから背面装甲および胸部装甲を閉じるという順番になります。 このとき、先にもいったように胸部装甲が若干浮いた感じになるのが、ちょっと気にはなるんですが。 なお、腰にドッキングハンガーをつけたままだと、背面および胸部装甲を画像の位置まで開けることはできません。 パラポーン・イグナイト MSGヴァリアントフォースがセンチネルをベースに開発した、より第三世代型ヘキサギアへの搭乗に特化した新型装備。 その英雄的な外観はMSG所属のガバナーにとって憧れの的……って、MSGって人工知能に支配されてて、所属のガバナーはみんなアンドロイドみたいなもんなんじゃないの? って思って公式サイトを調べてみると、MSGにも人間のガバナーはいるみたいですね。 さてそのイグナイト、設定通りにセンチネル(ひいてはポーンA1)をベースにしながらカラーリングと一部外装の変更、そしてなにより大型武装の追加でかなりイメージが変わっています。 尖った頭に円形シールドと、武器こそサーベルではなくランスになっていますが、すごくギャンっぽい。 頭部や腹部、シールドは塗装済みパーツとなっていますが、それだけでは本体各部のライトブルーなど、かなり色が足りません。今回は似た色の塗料が手許になかったので、そのままにしてあります。 けどまぁ、このほぼ紺一色の姿もシックで格好いいですね。 付属武装 スタニングランス アタックバックラー 適当にアクションカット 鈍重そうな見た目に反して可動範囲は広くてスムーズ。 立て膝も問題なし。肩基部の可動と合わせて腕を地面につくような降着姿勢も決まります。 パーツのポロリもほぼないですし、バルクアームαだけで遊ぶぶんにはなんのストレスもないんですがねぇ… 手脚もよく動きますが、なぜか腰の接続は六角ジョイントになっているので回すことができません。 まぁ、一旦外してはめ直せば、60度ずつ角度を変えることはできるんですが、なんでそんな仕様にしたのか? ヘキサギアだから……と言ってしまえばそれまでなんですが、本来可動してしかるべき部分は普通に5㎜の丸軸接続でいいんじゃないの? 実際、5㎜軸用のパーツも入ってるんですよ。 F⑨を使えば5㎜軸のパーツを接続できます。※バルクアームαではF⑩(六角)を使います……って、なんでわざわざ? 武器の扱いにくさ、そしてなによりガバナー本体のポロリ祭りで画像撮影中はストレスしか感じないイグナイト…… でも、ボルトレックスに乗せるとやっぱり格好いいんですよね。 このシルエットに旧ドラえもん のび太と竜の騎士を思い出したのは僕だけではないはず。 馬モチーフのヘキサギアとか出ないかな? いや、そこは自作しろよ、って? 以上、“ヘキサギア バルクアームα” でした。 ヘキサギアシリーズ初の人型ですが、その実態は世代遅れの旧式兵器。姿形も洗練からはほど遠い無骨さで、ゾアテックス搭載の新世代機とは設計思想から運用法から、なにもかもが違うと一目でわかるデザインは既視感こそありますが秀逸だと思いました。 なにより、こんなふうにコンセプトの違う機体が並び立つことで世界観はより広がりますしね。 キット自体に目を写すと、ハイドストーム以前のキットと較べて格段に組みやすくなっていると感じました。 まず、それまでのキットに必ず2枚付属していた汎用のジョイントランナーが付属しません。 バルクアームαの組み立てに必要なジョイントのみが、新造のランナーに含まれているという構成です。 毎回大量の余剰が出るのには、正直困ってたんですよね。組み替えに使えるといっても、案外欲しい形がなかったりしてね。 さすがにメーカー的にももういいだろう、ということになったんですかね? 組み立てそのものは相変わらず5㎜軸と六角ジョイントを併用するかたちになりますが、過去製品ではけっこうきつめだった六角ジョイントも調整がされたのか、付け外しがわりとスムーズにできるようになりました。 ポロリはせず、でも外そうと思えばスッと外せる、絶妙な案配です。まぁ、すべてというわけではありませんが。 まぁ、腰やドッキングハンガーの接続がなんで六角なんだ、という謎はありますが、そこはまた別の話になりますので。 この組みやすさ、そして保持力の高さを今後も維持していってほしいと思いますが、また生物モチーフに戻るとどうなることやら……次段のデモリッション・ブルートはまだ大丈夫そうですが、何度か原型が発表されている大型のアグニレイジや設定画のみが発表された超大型機なんかには不安しかありません…… HMM ゴジュラスくらいがっちりしててくれたらいいんですけどね。でも、そうなるとまた値段がどえらいことになりそうだけど…… そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 スタジオシリーズ第一弾アイテムの8月再販が決まりましたね。 でも、また出遅れて予約できなかった…… やはり、たまに出る街で運良く巡り逢えることを期待するしかないのか…… まぁ、悔やんでも仕方がないので、とりあえずは先に巡り逢えたヒトたちの紹介をば。 というわけで、スタジオシリーズ第一弾、オプティマスプライムです。 リベンジから通算で4体ほど購入していた(あらためて数えると、実は全然買ってない……)こともあって、バンブルビー同様もういいかな……と、当初はあまり注目してなかったんですが、ネットでプレ値が付く(まぁ、グリムロックやブラックアウトほど高騰はしていませんでしたが)ような状況下で現物を目の当たりすると、ね、やっぱ買っちゃうよね。 いや、ウソウソ。もちろん実際に見て欲しくなったから買ったんです。 決して無粋なコレクター根性じゃありません。純粋なファンとしての心情ですよ。 それでは、レビューしていきたいと思います。 ロボットモード ビークルモード時のルーフや側面のタンク(?)をそのまま背負うかたちになっていて、とくにタンクの接続部が貫通していて、軸が丸見えになっちゃってるのがなぁ…… ビークルモード ピータービルト・379 トレーラートラックにトランスフォーム。 コンテナなしのキャブ部分だけなのはいつものこと。正面は完璧なのに後ろがなんかごちゃっとしてるも、まぁいつものこと。 基本的な変形パターンは過去のトイを踏襲しつつも、前輪や車体側面のパーツ移動が個人的には斬新に感じました。いろいろと捻ってくるなぁ…… でも、だからなおさらルーフの処理が惜しまれる。 あと、もうみんな言ってることですが、やっぱり煙突が短いね。ここは伸縮できるようにするべきだった。 付属武装 非使用時は背中(ビークルモード時のルーフ部)に、ビークルモードでも車体後部(ロボットモード時の足の裏)に取り付け可能。 各種比較 リベンジ版 リーダークラスと RA-01 オプティマスプライムは、僕が最初に買ったムービー系トイの一つです。 当時のリーダークラスは最近のものに較べてかなり大きかったとはいえ、いざ二つを並べると思わず笑っちゃうくらいのサイズ差になってしまっています。ロボットモードよりもビークルモードで並べてる画のほうが顕著ですかね。 まぁ、今回のSS版はロボットモードでのスケール統一がテーマなので、名目上は同じくラスでも随分サイズが違ってるんですけどね。うん、クラスってなんなのかね? しっかし、ひさびさに出してきたRA版の重量感たるや……持ってみた感じ、SS-05の4~5倍は重いです。これが当時は6800円だったんだからなぁ…… でも、ほぼほぼ明るめの成形色主体のRA版が迫力はあれどどうしてもプラスチック感が強いのに対して、暗めのメタリック調の成形色に塗装箇所も多いのSS版はその小ささがかえって高級感を醸しているように思います。 プロポーションももちろんSS版に軍配が上がると思います。さすが、およそ10年の技術と経験の蓄積は伊達じゃない。 ダークサイドムーン版 ボイジャークラスと ついでに、ほぼ同じサイズ感のDA-03 オプティマスプライム メックテックトレーラーと。 DA版も当時かなり小さいと思ってましたが、SS版はそれよりも気持ちさらに小さい感じ。 実際のボリュームはほぼ一緒なんですが、SS版のほうが各部の造形が細かく、かつ全体的に細身なのでそう感じるようです。 というか、あらためて見るとDA版のロボットモードのスタイルはひどいなぁ……ビークルモードはそれなりにまとまってますけどね。 ほかのスタジオシリーズと 先に購入できたスティンガー、そして同時購入したスタースクリームと並べてみました。 これ、オプティマスとスタースクリームは同じクラスなんですよ。 というか、オプティマスとスタースクリームにこれだけの体格差があったのか……全然そんな印象なかったけど。 ちなみに、スケール統一はあくまでロボットモードでのことなので、ビークルモードでのサイズ感はバラバラです。これだとスティンガーがかなりでかいね。 適当にアクションカット 可動は優秀。腰も回りますし、手首、足首も可動するので武器の持ち方一つにも表情が出せますし、接地性も十分。 唯一、肩間接が水平で固定されていて上下に角度を変えられないので、いわゆる肩の入った力強いポーズはつけにくいのが残念なところ。 エナジーブレードは、基本の持たせ方以外に画像のようにトンファーっぽく持たせても格好いいです。 個人的には下半身の可動がすごいと思いました。 これ、本当に変形トイなのか? ってくらいよく動く。だって正座できるんですよ。 そんな必要まったくないのに(笑)。 腰裏の3㎜とディスプレイスタンドを使えば跳び蹴りポーズもばっちり。 実際には、太股側にたたまれる車輪と背中のガワが干渉しやすいのである程度可動は制限されるのですが、だとしてもここまで躍動的なオプティマスが現れるとは…… すでにリベンジ版スタースクリームの情報は漏れ聞こえてきてますし、これはグラインダーもあるかもしれない。 ブラックアウトの入手が無理そうなら、それに懸けるのもアリかな…… 以上、“SS オプティマスプライム” でした。 思った以上に小さいですが、これはいいオプティマスですよ。 ロボットモードのスタイル、可動、そしてビークルモードへの変形にも新たな試みで飽きさせない工夫がありましたし、全体的に暗めで落ち着いた色調も劇中のイメージに近く、ダークサイドムーン以降、わりと大味な感じになっていたオプティマスの面目躍如とも言える会心の出来だと思います。小さいですが。 いやでも、しばらく触ってるとこの小ささがかえっていいように思えてきました。 というか、このクオリティを維持したままRA版くらいのでかさになると、今だと2万円くらいしそうですよね。 もちろん価格のことだけでなく、サイズが大きくなればそれだけ各間接部の保持力なども問題になってくるだろうし、アクション性を重視するならサイズはそこそこに抑えとくべきなんだろうな。そこはガンプラなんかにも同じことが言える。 さて、今後のスタジオシリーズは最初にも言ったように第一弾アイテムのうちラチェットとクロウバー以外の6体が8月に再販。 第二弾としてメガトロンほか4体が夏発売(7月発売って言ってた気がするんだけど? 延びたのかな?)となっています。 以降は詳細未定ですが、先にも言ったリベンジ版スタースクリームや、ボイジャークラスのボーンクラッシャーといった情報もあります。 しかしこうなってくると、ムービー・ザベストとはなんだったのか…… なんにせよ、第二弾以降はもっと入手しやすい状況になってほしいものです。 本当、みんなどうやって予約してるんだろう? 自分が特別ぼんやりしてるとは思わないんだけど…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 スタジオシリーズ、始まりましたね。 正直、ムービートイに関してはそれほど執着はないんですよね。 確かに、リベンジ公開時に発売されたシリーズとの出逢いは衝撃的でしたが、以降は右肩下がりで(あくまで僕個人の感想ですが)、最新のTLKナンバーのトイは結局三つしか買ってません。 このスタジオシリーズについても、すべてを集めるつもりはさらさらなく、買うとしてもブラックアウトとこのスティンガーくらいだろうな、と思ってました。 それが……予約解禁直後にいつも買ってるネットショップでは全種がSOLD-OUT。その段階ではタカラトミーモールやほかのショップではまだ予約はできたんですが、ぼやぼやしているうちにどこもかしこも売り切れ、販売中止……そしてAmazonでは既にプレ値が付く始末。 似たような現象はTLKナンバー発売の時のもありましたが、なんでそんなに数用意できないの? パワーオブザプライムは、来月発売のアイテムがまだ適正価格で予約できるのに…… まぁ、そんな感じで入手はなかば諦めてたんですが、たまたま寄ったイオンでラス1のスティンガーを発見! ほぼ定価販売でしたが、買わない選択肢はありませんでした。 とりあえず当初購入予定だったうちの一つを入手。もう一つのほうは気長に再販を待ちますよ。ニトロの例もあるし、可能性はある……はず。 それでは、レビューに移りたいと思います。 ロボットモード トイそのもののサイズに関しては、皆さん仰るように確かに小さいです。 ただ、その分密度感はあります。 特筆すべきはその変形パターン。腕がビークル側面に、足が後部になるというカーロボ系の基本は踏襲しつつ、中心部分の変形の未だかつてない斬新さに驚愕しました。 本当、よく思いついたなと感心する一方、脛裏の処理には、あぁ、そこで力尽きたのかな? というきもします。 ここがもっと綺麗に処理できてれば、さらに格好良かったのに。 ビークルモード パガーニ・ウライアにトランスフォーム。 いわゆるスーパーカーというやつですか? ライセンスの取得などはしていないようですが、かなり実車に近い模様。 実際、劇中で変形したこの姿を再現したものは今回が初めてで、ファンにとっては待望の立体化ということになります。 ロストエイジ版はバンブルビーの単なるリカラーでしたから、ビークルモードは赤いカマロのまんまでしたしね。 付属武装 スピニングディスク また、アーム、ディスクともに軟質パーツなので、互いに粘りがあって微妙に取り付けにくいです。 腕のほうにはあっさり付けられるんですけどね。 ブラスター ムービー・ザ・ベスト ウォーハンマー バンブルビーと比較 直近に購入したムービー系のデラックスクラスということで、MB-18 ウォーハンマー バンブルビーと並べて。 頭半個分ほどスティンガーのほうが背が低いです。全体的なボリュームも、やはり若干スティンガーのほうが負けてますかね。 でも、並べて違和感があるほどではないです。 ビークルモードでも、バンブルビーのほうが一回りとまではいかないまでも、少し大きいように感じます。 実際、スタジオシリーズのバンブルビーはほぼこの型の縮小コピーのようですし。 ほかのスタジオシリーズと比較 スティンガーに続き、オプティマスとスタースクリームも後日たまたま寄ったエディオンで購入。 当初はどっちもスルーするつもりだったんですが、やっぱ現物見ると欲しくなっちゃうよね。品薄で可価格高騰してたりすると余計にね。20% off だったしね。 二つとも近日中にレビューする予定ですでのもう少々お待ちを。 で、本題の対比ですが……これ、本当にサイズ合ってるの? スティンガーとオプティマスは、まぁ、こんなもんかなぁとは思いますが、スタースクリームってこんなにでかかったっけ? なお、サイズの統一はあくまでロボットモードでのことであって、ビークルモードはご覧の通り。 オプティマスとスタースクリームは許容範囲のような気もしますが、そうなるとスティンガーはでか過ぎですね。 適当にアクションカット 可動自体はそこそこという印象。 腰は回らないし、肩も基部の構造が独特なので、ちょっと窮屈な感じ。 腰裏にはスタンド用の3㎜穴があります。 立て膝はちょっと苦しいですが、顔をある程度を上に向けられるので、手をついてやればわりと様になります。 ただ、背中のアームがもう少し動いてくれれば面白かったのに……黒いほうはこれ回転軸ないからね。 画像では律儀に1本につき1枚のディスクを取り付けていますが、1本に2枚取り付けることも可能です。 以上、“SS ディセプティコン スティンガー” でした。
いやはや、近いうちの入手は諦めていたので、今回運良く手に入ったのは僥倖でした。 住んでいる土地柄、なかなか実店舗を巡る機会がないので、趣味物の購入はほぼほぼネット頼りになってるんですよね。 昔街に住んでた頃は発売日に朝イチでお店に走ったものですが……過ぎ去りし過去ですね。 話が逸れましたが……このスティンガー、小さいながらもただ者ではありません。 同時発売のバンブルビーやラチェットのオートボット勢が既存アイテムの縮小コピーに近い代物のなか、デラックスクラスでは唯一の完全新規。 それも劇中通りのビークルモードにロボットモードでのスタイルも完璧、さらに独自の変形パターンを引っさげて、それらすべてが破綻なくまとまっているという……ここ数年のムービー系デラックスクラスでも出色の出来といっていいと思います。 1作限りのやられ役なのに、なんだこの格好良さは…… いや本当、あのときイオンのオモチャ売り場に寄ってよかった。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
Details
|