いよいよ日本でもスタートしたトランスフォーマーの新シリーズ、“シージ”。 これまでのコンバイナーウォーズ、タイタンズリターン(それぞれ日本ではレジェンズやユナイトウォリアーズに組み込まれて展開)、そして前回のパワーオブザプライムからなる “プライムウォーズ トリロジー” とは直接的な繋がりのない完全新規シリーズ、“ウォー フォー サイバトロン トリロジー”。 その名称からもわかる通り、トランスフォーマーたちが地球に来る前に母星である惑星サイバトロン(日本ではセイバートロン星と呼ぶほうが馴染みがありますね)での戦いを描く三部作ということで、シージはその第一作目となります。 現状発表されているラインナップは、初代アニメ登場キャラクターを中心に、かなりG1デザインに近いかたちでのリメイクとなっています。 とくに、メガトロン含む初期デセプティコン幹部が久々に同一シリーズで揃うとあって個人的にも非常に期待度の高いシリーズです。 商品仕様としては、前回のパワーオブザプライムから引き続き、世界共通仕様となりますが、前回評判の悪かったシール処理はなくなり、代わってデラックスクラス以上では舞台となる戦争をイメージさせるウェザリング塗装が施されるようになりました。 そして、おそらくはプライムウォーズ トリロジーのときと同様に、三部作それぞれに異なるテーマ、コンセプトが盛り込まれてくると思われます。 スタートとなるシージにおけるテーマは武装。 新カテゴリとしてバトルマスター、マイクロマスター、ウエポナイザーといった武器に変形するキャラクターが登場し、武器同時の合体や交換などを自由に楽しむような遊び方が提案されています。 さらに、これまであまりフィーチャーされなかった各キャラクターが使用する武器、そしてバトルマスターマイクロマスターが変形するウエポンモードのすべてに正式名称が付けられています。 もちろん、これまでもオプティマスのイオンブラスターやメガトロンの融合カノン砲など、そのキャラクターの代名詞となる武器の名前は知られていましたが、それらがトイのパッケージ裏や説明書にはっきりと明記されることはほとんどありませんでしたが、シージでは少なくとも説明書にはすべての武器の名称が記載されています(残念ながら、日本語表記はありませんが)。 おおむね、異様に長い名前です(笑)。 また、それぞれの武器には3種類(アイコンの図柄から察するに、威力、命中率、射程……でしょうか?)のパラメータが設定されており、その性能も明確に示されています。 なぜか、バトルマスターが変形したものについては未記載ですが…… というわけで今回は、そんな新シリーズ第1弾アイテムのなかからバトルマスター2体とマイクロマスター1体(実質2体ですが)を紹介していきたいと思います。 まずはバトルマスター。 これは、いわゆるターゲットマスターのリメイクになります。 価格帯としては、先のパワーオブザプライムのプライムマスターに相当します。 ファイヤードライブ ロボットモード それが、今回武装がテーマとなるシージの始動に当たり、導入されたもよう。 で、てっきりレジェンズ版ターゲットマスターのリカラーだろうと思っていたんですが、これがまさかの完全新規でびっくり。 まぁ、基本的な構造はそのまま踏襲しているんですが、ディテールがより細かくなり、プロポーションもかなりマッシブになりました。 ウエポンモード デュオチャージ エレクトロスタティック フォトン キャノン バトルマスターには、トランスフォーマーとしては珍しいエフェクトパーツが付属します。 ファイヤードライブに付属するのは、堅めの軟質素材でできたクリアピンクの砲火エフェクトが二つ。 このエフェクトパーツ、お尻の五㎜軸に3㎜穴が空いていおり、このファイヤードライブの銃口はもちろん、同シリーズのオプティマスやウルトラマグナスに付属の銃の銃口などにも、ややキツめですが取り付けることが可能です。 ライオナイザー ビーストモード ウエポンモード RS ファイヤースチール サーベル 付属する斬撃の瞬間をイメージしたエフェクトパーツはクリアブルー成型ですが、ファイヤースチールというからには、そこはクリアレッド成型のほうがよかったんじゃ…… あと、こっちは先のファイヤードライブ付属のエフェクトパーツに較べると、ちょっと転用しにくいですね。 続いてマイクロマスター。 これは2体のミニロボットのセットアイテムで、それぞれが単体でビークルモードに変形、さらに2体が合体してウエポンモードになるという、以前にも似たようなコンセプトのアイテムはあった気がします。名前はちょっと忘れましたが(たぶん、僕がトランスフォーマーから離れてた時期のアイテムだと思う)。 価格はちょうどバトルマスター2体分。どうやらレジェンズクラスの発売がなさそうなシージで、それに相当するアイテムになります。 ロードハンドラー & スウィンドラー ロボットモード 向かって左の銀色がスウィンドラー、右の赤いヒトがロードハンドラーです。 “トランスフォーマーZ” のレースパトロールカーチーム4体のうちの2体がセレクト。ちなみにスウィンドラーの当時の日本名はグロリアン。コンバトッロンのスウィンドル似よく似た名前で、顔もよく似ていますが、今回の彼はオートボット所属なので、きっと別人なんでしょう。 まず手にとって感じたのは、思った以上に小さい! こと。EZコレクション並のサイズです。 構造もかなり簡素で、古参のファンからすれば懐かしいと思うと同時に、今この時代にこれ? という肩透かし感もあったり…… 重心が後ろに傾きがちなことに脚部の形状が手伝って、自立しにくいのが地味にストレス。 ビークルモード モチーフはよくわかりませんが、それぞれスポーツカー(?)にトランスフォーム。 変形パターンはほぼ一緒。それこそ大昔のみにボットレベルの簡単変形です。 ロボットモードも小さかったけど、このビークルモードはそれに輪をかけて小さく感じます。 ウエポンモード マルチメック パーティカル エグゾースト キャノン 比較画像 ファイヤードライブとLG ターゲットマスター ホットロディマスに付属したファイヤーボルトを比較。 同一人物らしいデザインの共通性はありつつ、ファイヤードライブでは全体にボリュームアップししてメリハリのあるプロポーションに進化しています。 ウエポンモードでも脚部と腕部のロック機構が追加され、かっちり感が増しました。 ただ、変形パターンのシンプル化に伴い、頭部及び腰の回転と膝の可動がオミットされ、ロボットモードでの可動性能が低下してしまったのは残念です。 以下、イメージカット プロポーション、ディティールはバトルマスターよりもチープなマイクロマスター2体ですが、可動に関してはこちらのほうが優秀。 とくに下半身は腰の回転に加えて膝も曲げられるので、ギリギリ立て膝も可能です。ただ、最初にも言ったように接地性はあまりよくないので、バランス感覚が重要。 一方、腕部可動は厳しめで、とくにスウィンドラーのほうは大きく張り出した肩のせいでかなり窮屈。 なお、バトルマスター、マイクロマスター共に基本3㎜穴はありませんが、小さくて軽いのでクリップタイプのスタンドでも十分ディスプレイできます。なので、画像のようなアトムごっこもできますよ(笑)。 それぞれのウエポンモードで、同時発売のキャラクターたちと。 こうなってくるともっとたくさんのエフェクトパーツが欲しくなってくる。 それも3㎜、あるいは5㎜軸による取り付けなので、他メーカーのエフェクトパーツ各種を転用してもいいかもですね。 というか、これまでトランスフォーマーにこういったものを合わせる発想が僕にはほとんどありませんでした。 以上、“SG ファイヤードライブ”、“ライオナイザー”、“ロードハンドラー & スウィンドラー” でした。 武装がテーマの新シリーズ、シージ。 バトルマスターやマイクロマスターは、いわばその要となるアイテムで、そこをしっかり新規で作ってきたことにこのシリーズに対する意気込みのようなものを感じました。 まぁ、そのへんは新シリーズの初っ端ですからね。これが三部作の3番目とかだったら、それこそパワーオブザプライムみたいなことになっていたかもしれません。 つまり、ファイヤードライブをLG版 ファイヤーボルトのリカラーで済ませていたかもしれない、ということです。 でもこれは、当初はそのつもりだったような気もしますね。これまでのハズブロのイメージからして。そこをタカラトミーが、どうせやるなら新規で! と押し通したんじゃないかなぁ。 そうであったらいいなぁ、という個人的な想いですが。 もちろん、完全新規だったらなんでもいいというわけではなく、そこにクオリティが伴っていなければ話にならないんですが。 そういう意味では、ファイヤーボルトはロボット、ウエポン両モードでプロポーションは良くなったものの可動性能は劣化したので痛し痒しといったところです。 ラオナイザーについては文句なし。ソードタイプの武器に変形するというだけでも十分に希少価値がありますし。 問題はマクロマスターですね。これについては……少なくとも今回ロードハンドラー & スウィンドラー に限っれば、食玩レベルの出来だと思います。 いや、定価500円の食玩に1体入ってるんだとしたら、まぁ納得できるんですが、2体で1800円でしょ? レジェンズのゴングとか、バンブルと同じ値段だよこれ。さすがになぁ…… まぁ、今度続々と発売されるマイクロマスターたちが今回の2体よりマシっぽいのがせめてもの救いではあります。チームを跨いだ組み替えなんかも、いろいろ試せそうですしね。 ともかくもスタートした新シリーズ、今回もしっかり併走していきたいと思います。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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