まぁ来るだろうな、と思っていた、順当なリデコアイテムですね。 一応、日本国内限定ということになるのかな。ほとんどシックスショットと同じですが。 なにかプラスアルファがあるわけでもないのに、定価で500円アップしてます。限定だからか? グランドマキシマスはフォートレスマキシマスからお値段据え置きなのに…… ともかくも、レビューに移りたいと思います。 基本的な部分については、シックスショットのときにけっこう長めに書いたので、今回はわりとあっさりめになるかと思います。 なんか、最近そんなのばっかだな…… ロボットモード LG シックスショットを最高! と思った人には、やはり最高の出来なんでしょうし、僕みたいにちょっともの足りなく感じた人には、やっぱり少しもの足りないです。 というわけで、リデコ元のLG シックスショットと並べてみました。 パッケージには、「オリジナル同様、シックスショットから大幅に改良され~」みたいなことが書かれていますが、実際の変更箇所はカラーリングを除くとヘッドマスターも含めたロボットモード頭部、肩先端部のパーツ、羽根飾りも含めた胸部パーツ、ビーストモードの頭部の四箇所のみ。 とはいえ、一番目立つ胸部パーツは羽根飾りも大型化され、黒地にゴールドの鳥のエンブレムが強烈でシックスショットとはかなり印象が違って見えます。 でも、これだけ派手な格好しといて隠密って…… ヘッドマスター ヘッドモードはなかなかのイケメン。正統派の正義ロボらしい面構えです。 でも隠密なんだよね? シックスショットと同じフルフェイスタイプのヘルメットを被る仕様になっていますが、被らないほうが金色の装飾とか見えてが格好いいような……まぁ、ちょっと額が狭いのは気になりますが。 ちなみにヘルメット両サイドの角飾りは、収納状態ではメットの内側にしまうかたちになります。 そのせいでシックスショットでは可能だった、ヘッドオンしたままでの変形が不可能になってしまっています。 ジェット機モード バトルカーモード ビーストモード タンクモード サブマリンモード コクピットの無理矢理感もそのままで、どう考えても苦肉の策だったとしか思えない。 まぁ、最悪正面が空いてるのはしかたないとして、だったら潜水艦じゃなくヨットにするとか、そんな意見は出なかったのかな? 形状的にも潜水艦よりはヨットに近いと思うんですが。 もちろん、ヨットよりも潜水艦のほうが格好いいけどね。 エトセトラ ついでに、以前のLG シックスショットのレビューでも紹介した二形態についても画像だけ載せておきます。 ……うん。やっぱガンモードのほうがしっくりくるなぁ。 ウイングウルフならぬウイングサイモードは……むしろウルフよりは違和感ないかもしれない。 適当にアクションカット 可動性能については、正直あまり優秀とは言えません。 LG シックスショットの時の繰り返しになりますが、腰は回らないし、肩の可動もかなりの制限あり、肘は間接部をスライドさせることで可動域が広がりますが、そうしても90度がせいぜい。足首には変形の都合で間接が仕込まれていますがクリック式なので任意の位置では止められず、結局のところ接地性もイマイチ。 ビーストモードの下顎パーツに3㎜穴があるのはリデコ元を踏襲していますが、個体差なのか、スカスカでほぼ用を足しませんでした。 まぁ、仮にフィットしてたとしても、このサイズのディスプレイには不安しかありませんので、あくまで補助程度に考えておくべきかと。 以上、“LG-EX グレートショット” でした。 LG シックスショットはオリジナルの旧トイへのリスペクトに満ちたアイテムでした。 デザイン、スタイル、そしておおまかな変形パターンも旧トイをかなりの部分で踏襲していて、オールドファンの郷愁を誘う一方、新規ファンにも代名詞となる六段変形が新鮮な衝撃となったことでしょう。 ただしかし、旧トイを踏襲するあまり、今現在のトランスフォーマーの基準から見ると、いろいろと見劣りしてしまうのもまた事実。 以前のレビューでも書きましたが、今の技術ならロボットモードと各ビークルモードのスタイルを両立しつつ、さらなる可動も見込めたはず。あえてのこの仕様なんだとは思いますが、僕個人は若干肩透かしを食らった感はありました。 それでも、オリジナルの旧トイを今も大事にも持ち続けている身としては思い出補正も含めてLG シックスショットは記念碑的なアイテムになりました。 で、今回のグレートショットなんですが…… こちらについては、僕は旧トイは持ていません。なので、とくに思い入れもありません。 今回購入に至ったのは、これでレジェンズシリーズもしばらくお休みになるだろうし、万が一最後のアイテムとなった場合は、スルーすればやっぱり後悔するかも、と思ったからです。 でも正直、この型は二つも要らなかった…… もう少しシックスショットからの変更点があれば良かったんですが、片手の指で足りるほどじゃぁねぇ。 変形パターンは丸っきり同じだし、これで単体としてのクオリティが高ければまだいいんですが、悪いとは言わないまでも旧トイリスペクトの仕様なので、思い入れがなければ、まぁこんなものか……という感想に行き着くと思います。 あと、これはアイテムそのものの出来ということではなく、あくまで品質管理の問題なんですが、各部の塗装跳ねやパーツのバリの多さが目に付きました。 これはグレートショットに限らず、同時発送のLG-EX グランドマキシマス(近日中にレビューを挙げる予定です)でも同様だったのですが、決算付きに合わせた大量投入のしわ寄せかと思います。幸い、僕の手許に届いたものには大きな不具合はありませんでしたが、回収返金となったアンコール版ゴッドファイヤーコンボイのような最悪の結果を招いた例もありましたし、タカラトミーには今後は品質管理は当然として、そんな無茶な売り方そのものをしないよう、もっと真っ当な商売のあり方を考えていってほしいと思います。 とまぁ、そんな感じで今日のところは終了。 またのご訪問を。
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2017年8月に1号機が発売されてから、半年以上かかってようやく3号機までが揃いました。 というか、その間に一般販売されたHGUCキットって、このBD系3機だけなんですよね。 半年以上かけてバリエキット3種だけって……、なんとも寂しい限りです。 しかぁし! 新年度、4月からのラインナップに今度こそHGUC復活の兆しが見えてきた気がします。 一般販売品よりも、プレバン限定品により魅力的なアイテムが多いのは、もうこの際仕方がないと諦めましょう。頑張って買い支えていけば、また潮目も変わるさ。 というわけで、とりあえず今回のレビューに移りたいと思います。 といっても、すでに1号機、2号機とレビューしていますので、今回は至極あっさりめで済ませたいと思います。 正直、それほど書くことがない…… キットはいつも通り素組みに最低限の墨入れ、付属シールによる仕上げです。 カラーも含めた全体的なシルエットは、むしろ後のガンダムmk-Ⅱのほうが近いと思う。 ほかのBDシリーズ2機と比較 1号機から2号機への変化は、頭部を始めふくらはぎのスラスターの変更、空間用バックパックの追加など、見た目もそれなりに変わっていますが、2号機と3号機の違いはカラーリングとシールドのみ。 予備機を急遽組み立てたとかいう設定だったと思うんですが、ならもっとそれっぽい違いを新たに設定してもよかったんじゃないかと。 1号機はコミック版とゲーム版両方再現できるというのが一つのウリでしたが、2号機にはそれらし仕様もなく、3号機もそれに倣っているので、結局この2機には漫画版の新解釈とかはとくになかったのかなぁ? 付属武装 ビームサーベル シールド 二連ビーム砲 適当にアクションカット 可動や保持力は良好。そのほか特筆すべきことはありません。 ごくごくスタンダードなキットです。 というか、今さらあらためて書くこともない。 なんでしたら1号機、2号機のレビューもご参考に。 以上、“HGUC ブルーディスティニー3号機 “EXAM” ” でした。 先に発売された1号機、2号機とほとんど同じ内容なので、あっさり終わりますよ。 でも一応、2点だけ付け加えておきます。まぁ、2号機の時に書いたことの繰り返しにはなるんですが。 まず1点め。BDシリーズ最大の特徴であるEXAMシステムの再現に関して。 通常時とEXAM発動時は選択式で組み立てることになります。 クリア素材のカメラアイパーツが通常時のグリーンと発動時のレッドの二種類付属し、組み立て後も容易に取り替えられるようになっているので、一見モードチェンジが可能な気がしますが、実際には額と後頭部のカメラの色も変わるため、こちらのシールも貼り替える必要があります。なので、結局選択式です。 これは、トサカ部分を分割して2組み入れておけば簡単に解決する問題だと思うんですが、なぜそうしなかったんでしょう? 気付かなかったのなら間抜け過ぎますし、あえてそうしたのなら悪意すら感じます。 極端な話、ZガンダムのキットがMS携帯とWR携帯のどちらかしか組めない(一方を作ったあとはもう一方に変形させられない)ようなものです。 2点目も、やはりEXAMに関することで。 キットの基本構造は1号機から共通なので、当然1号機に搭載されていたギミックもそのままですし、インストにもその仕様は書かれています。 しかし、1号機ではわりとはっきりEXAM発動時の変化として説明されていた各部の変化が、2号機、3号機ではとくに触れられていません。 実際。パッケージアートや塗装完成見本の写真でも、カメラの色が変わっているのは確認できますが、肩アーマーやふくらはぎのスラスターの変化ははっきりとはわかりません。 わざわざ新規で(間接部は陸戦型ジムの流用ですが)作り直して、すべて一般販売にしたうえ、商品名にも “EXAM” と付けたにも関わらず、その肝心のEXAMシステムの扱いが雑な気がするんですが、どうなんですかね? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 このハウンドも、前回紹介したウォーハンマー バンブルビー同様、実写映画第五弾 “最後の騎士王” 公開時に発売されたTLKシリーズの仕様変更品です。 TLKシリーズからのラインナップはほかにリーダークラスのメガトロンと、同じリーダークラスのキャリバーオプティマスプライムのリカラーとなるネメシスプライムの4アイテムがありますが、今回僕が購入したのはウォーハンマー バンブルビーとハウンドのみになります。 バンブルビーはともかく、ハウンドは発売後の評価がけっこう高かったので気にはなってはいたんです。 買おうかどうか悩んでいたところにこのベスト版の発表があり、TLK版には付属しなかった荷台カバーが付属するとあったので予約した次第です。 バンブルビーのほうは言わばそのついでで、今回の本命はこのハウンド。 2月発売分ではボーンクラッシャーが本命でジャズがついででしたが。 では、レビューに移ります。 ロボットモード また、前から見る姿と後ろ姿とでがらりと印象が変わるのも面白いです。 というか、意外なほど後ろ姿が格好いい。タイヤを含むガワの処理が発達した背筋みたいに見えます。まさか、この綺麗な背中の持ち主がこんなメタボなオヤジだとは…… もちろん、正面からの姿も別の意味で格好いいんですけどね。 ビークルモード ただ、今回のベスト版で荷台部分のカバーが追加されたことで、ようやく劇中の姿が再現されたことになります。 TLK版は最後の画像のようなカバーのない状態で発売されたわけですが……うん、いろいろ見えちゃいけない部分が見えちゃってますね。どう考えても不完全です。 なんでそんな仕様で発売したのか…… 後のベスト版で完全版として発売するのを見越しての仕様だったとしたら、非難されても仕方がないと思います。 ちなみに、各部にマークされている白い四角は、本来は白十字マークになりますが、諸々の事情で再現されていません。 付属武器 火器類4種 シールド ヘルメット脱着 ロストエイジ版と比較 ロボットモード 左は、ロストエイジのBDの限定版に付属したもので、通常販売されたものとは成形色、塗装が異なります。 50%offくらいになってたから買ったんですよね。BDもこのハウンドも持ってなかったんで。 当時からうすうすと感じてはいたんですが、あらためて二つを並べて見てみると、やっぱりAD版ハウンドの体型はおかしいですね。 ていうか、この腕はなんなんだ? なんでこんな妙な捻りを加えた造形で、そしてなんで軟質素材なのか? まぁ、このAD版ハウンドは劇中設定よりも若い時代の姿を再現したものらしいので、頭身はともかく体型の違いは大目に見たほうがいいのかな。 というか、これまたなんで劇中ではなくそれより以前の姿を再現したのか意味がわかりませんが。 ビークルモード そもそも変形する車種が違うので比較するのもどうかと思うんですが、単純に今回のもののほうがボリュームがあります。 というか、AD版のビークルモードはボイジャークラスとしてはかなり小振りなほう。 これ、実際にスケールを合わせたら、AD版の車のほうが大きいんじゃないのかな? タイヤ六つあるし。 また、変形パターンががらっと変わっているのも大きな変更点。ざっくり言うと、ロボットモードからボディを中心に手脚を後ろに反った状態になるのがAD版。ベスト(TLK)版は手だけを背中のほうに反らせて俯せになった状態で、頭が後ろ、脚が前になります。 適当にアクションカット 可動性能自体は、実はけっこう優秀。ボイジャークラスでは見送られがちな腰の回転もあり、細かいところでは手首も回ります。ただ、それらの性能が体型のせいで活かしきれていない感じ。 人間だって、そもそもの可動域は同じなのに、細い人に較べて太った人はお腹が邪魔で手が回らないとか、あるでしょ。それと同じです。 そんなわけで銃の両手持ちはギリです。 下半身はまたパーツの干渉も多くて、いろいろと工夫が必要になってきますが、腰のパーツを上げてやれば太股は上がりますし、膝もやはり一部パーツの移動で90度近くまで曲げられます。 まぁ、そもそもがそんなに激しいポーズをとるようなキャラでもないので、可動はそれで十分だと思うのですが、問題は接地性です。 接地面積が少ないうえに踵がないので、かなり後ろに倒れやすいです。 そのあたりのバランス調整が、このアイテム一番の課題かと思われます。 シールドは後部の派熱が展開し、そこに設置された5㎜穴に各種火器を取り付けて立たせることで小型砲台のような使用も可能。 ガトリングガンは通常のグリップのほか後端を保持することもでき、弾を全弾撃ち尽くしたあとにシールドを構えて突進して銃身で殴りつける……なんてイメージも膨らみます。 なお、腰裏には3㎜穴も完備。 以上、“MB-19 ハウンド” でした。 付属武器が変わっているので、前回のウォーハンマー バンブルビー同様、TLK版の完全上位互換というわけでないにしろ、やはりわずか半年ほどしか経たないうちにこういったアイテムが発売されたことに否定的な意見が出るのはやむを得ないことだと思います。 とくに、今回のハウンドの場合、TLK版のビークルモードは明らかに不完全な状態であり、荷台カバー(シールド)はあえてオミットしたと思われても仕方がない気がします。 ならばこのベスト版が完全版なのかと問われると、変更された付属武器類はAD版の流用であり、TLK版を見送ってこのベスト版を購入した僕なんかにしてみれば、TLK版に付属したほうの武器は手に入らないわけで、それはそれでモヤッとするところではあります。AD版ハウンドを持っていたからなおさらに。 しかし、この荷台カバーの仕様は明らかにAD版の武器類に合わせてあり、ともすればTLK版の付属武器に合わせた仕様の荷台カバーが本来は存在していたのではないかという気もします。 あくまで想像でしかありませんが。 モノ自体は非常に良いものです。そこに文句はありません。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 こちらは最後の騎士王公開時に発売された “TLK-22 ニューバンブルビー” の仕様変更品になります。 TLK版の発売から半年ほどで上位互換とも言うべきこのアイテムが発売されたことに賛否あったようですが、個人的にはTLK版のほうをスルーしていたため、ダメージはありませんでした。 まぁ確かに、売り方そのものには思うところはあります。 ゴッドジンライの件もあるし……今後もこういうことが続くと警戒してしまう人も増えてくるでしょうし、そうして買い控えなんかが起きるとメーカー的にもいいことないと思うんですが…… せめてもう少し期間を空けるとか、もっとわかりやすい変更点などがあれば印象も変わるんでしょうが。 ともかく、レビューしていきたいと思います。 ロボットモード ただその脚部ですが、これボリューム的に外側と内側が逆じゃない? 膝関節とか、本来見えちゃいけない部分が外側になっちゃってるよ。 でも、それ以外は造形としては文句なし。個人的には歴代で一番格好いいと思います。 ビークルモード 第一作目から一貫してシボレー社のカマロにトランスフォーム。 今回は第六世代のカスタム車ということらしいです。 車にはまったく興味がないので、どのくらいの再現度なのかはわかりませんが、スタンダードな自動車系トランスフォーマーのビークルモードとしてはなんの問題もないかと。 強いて言うなら、タイヤとホイールが成形色の黒一色なのが、なんかもの足りないかも。実際にそういうもんなんですかね? あと、変形に関しては後部の合わせが若干シビアというか、なかなかかっちりすっきりとは決まりません。まぁ、このへんは個体差かと思います。 ただ、ドア後ろの細長い三角のパーツはクリア素材ということもあり、強度的にちょっと不安。 付属武器 ハンマー ブラスター 歴代バンブルビーと比較 ロボットモード リベンジ版と 歴代といっても第一作のものは持っていないので、リベンジ(RD)版以降との比較になります。 で、まずはそのRD版と。 一応、サイズは同じデラックスクラスなんですが、ここまでボリュームが変わってしまったのか…… 基本的にロボット、ビークルモードともに極端なデザインの変化はないので、全体のシルエットや変形パターンにも共通点は多いです。 しかし、少なくともロボットモードでの劇中再現度や各部の収まりの良さは、さすが長年のノウハウが活かされたベスト(TLK)版のほうが勝っているのは当然のところ。 でも、このRD版のどことなくポンコツっぽい愛嬌のある感じも、個人的には好きです。 なお、RD版は右腕がブラスター型で固定なので、ベスト版もブラスター装備状態で並べてみました。 ダークサイド・ムーン版と 続いてダークサイド・ムーン(DA)版と。 今回比較した3アイテムのなかでは、このDA版が一番似てるかな。 DAシリーズでも全体的にかなり小型化した印象があったけど、それでもベスト(TLK)版よりは若干大きいですね。 ロストエイジ版と 最後にロストエイジ(AD)版と。 サイズ感はほぼ一緒なんですが、AD版は劇中デザイン自体かなり変わっていたので、ほかの三つとは随分と異質なプロポーションになっています。 バンブルビーといえばのウイングもないし、色も従来のものに較べてかなり赤みの強く、ほぼオレンジ。変形パターンもフロント部分が肩アーマーになったり、胸パーツが完全ダミーなど、ほぼ別キャラです。 ということは、最後の騎士王のバンブルビーはまたデザインが原点回帰したってことなのかな。 ちなみに、AD版バンブルビーにはバトルマスクモードにできたり、右手をブラスターに変形できたりと細かいギミックが搭載されています。 ビークルモード 適当にアクションカット メイン武器のハンマーは、ムービー系トイではあまり馴染みがないイメージの純粋な近接武器。 実際に持てるのは柄の末端部分だけですが、両手持ちもさほど無理なく可能です。 可動はおおむね良好。 ただ難点としては、足首のジョイントが緩く、気付くとすぐ外れていて骨折したみたいにプラプラになってること。それ以外は、とくに問題ないです。 武器類をマウントしていた腰裏の穴はスタンド用としても使用可能。 以上、“MB ウォーハンマー バンブルビー” でした。 映画を見ていないこともあり、TLKシリーズのトイはこれまでとくに気になったもの三つしか購入していませんでした。 今回のベスト版の元になった “TLK-22 ニューバンブルビー” についても、もうバンブルビーばっかりいいや、と思ってスルーしていたのですが、ベスト版としてハンマー付きで発売されるということで、ならばせっかくだし買っておこうか、という程度の気持ちで購入した次第です。 なので特別期待もしていなかったのですが、実際手に取ってみると、これはかなりいいものですね。 さすが、新作が公開されるたび新規で作り起こされているだけはあります。 とくにロボットモードでのプロポーションは、マッシブ過ぎずスマート過ぎず、個人的には格好良さと可愛らしさのバランスが絶妙だと感じました。 一方の変形パターンも、基本形はこれまでに蓄積されたものをブラッシュアップしつつ、しかしマンネリにならないような変化もあって新鮮でした。 もちろん気になる点もいくつかはあります。先にも書いたような脚部のボリュームの違和感とか、足首のジョイントの緩さとか、なぜか脚周りばかりですが。 それでも、これまでに登場してきたバンブルビートイ(デラックスクラスのみ)のなかでは総合的に一番の出来だと思います。ベストの冠は伊達じゃない。 あえて言うなら、バトルマスクへのチェンジギミックの追加と、ブラスターが右専用でなく左右兼用、もしくは左右両方分付属してればなおよかった。 でも、そうなるとTLK版を買った人たちが発狂したかな? といったところで、今回は終了 またのご訪問を。 HMM バーサークフューラーの発売からおよそ5年半。ようやく登場のシュトゥルムテュランです。 ライバル機(あくまでバーサークフューラーの)のライガーゼロのCAC(チェンジングアーマーシステム)3種はわりと早い段階でリリースされたのに、シュトゥルムユニットの発売まではけっこう待たされましたね。 まぁ、ライガーゼロのCAC3種がアニメにもちゃんと登場してたのに対して、バーサークフューラーのシュトゥルムユニットは確かアニメ未登場でしたしね。仕方なかったかも。 出典の “ZOIDS妄想戦記” は、ゾイドの公式サイトに掲載されていたWEBコミック。 登場するゾイドたちは、99年のアニメ放送以降に発売された、いわゆる第二期ゾイドの仕様変更機で、実際に既発売商品のリカラーやカスタマイズパーツをセットにした内容でハピネット限定品として発売されました。 僕も何種類か持っていますが、このシュトゥルムテュランは未所持。 なので、この赤い機体はある意味新鮮です。 今回、僕は普通に “HMM 045 シュトゥルムテュラン” を購入しましたが、他にも “HMM 045 CAC バーサークフューラー専用 シュトゥルムユニット” 、そして “HMM 045 LIMITED シュトゥルムテュラン バーサークユニットセット” が同時発売されています。 前者はバーサークフューラーとカラーを合わせたホワイトカラーのシュトゥルムユニット、後者はシュトゥルムテュランにレッドカラーのバーサークユニットをセットにした内容になっています。 後者はコトブキヤショップ限定なのですでに入手は困難だと思いますが、興味のある方はどうぞ。 といったところで、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みオンリーでの仕上げです。 素体 CAC(チェンジングアーマーシステム)搭載型ゾイドということで、外装のほとんどを外した素体状態にすることが可能。 ところどころに赤い外装が残ってますが、これが公式の状態。それを無視してもう少し外すことも可能ではありますが。 ただやっぱり、HMM版の追加仕様で構造が変わったために外装が残ってしまっている尻尾先端が、違和感と言えば違和感。 全体的なフォルムは細身で、本来のモチーフであるティラノサウルスというよりはもっと小型の肉食恐竜っぽい姿になっていますが、これはこれで格好いいと思います。 各間接部は堅めの調整が成されていて、どこもへたることなくしっかり2本の脚で自立。少なくとも今のところは…… シュトゥルムユニット装備 シュトゥルムユニットを装備したことで一気にボリュームアップ。 重量も倍近くに増加しますが、足首の関節構造が見直された(硬質パーツに変更)ことでこの状態でもしっかり安定。少なくとも今のところは…… 全体的に鋭角なシルエットになったことで、素体状態とはまったく違う印象に。とくに頭部の形状ががらりと変わり、凶悪かつヒロイックなイメージはまさにライバル機といった雰囲気。 全身の赤い装甲は単色ではなく、明暗2種のトーンで色分け。すべてではありませんが、だいたいバーサークフューラーとの共通部分が暗い赤。新規シュトゥルムユニット部分が明るい赤になっています。 でも正直、この色分けは必要なかったかなと思います。尻尾とか、先端部だけ明るいのはやっぱおかしいし。 どうせなら、上部装甲は明るくして下部装甲は暗くするとか、もっとデザイン的に生える色分けにしてほしかった。まぁ、ランナー構成的に難しい話ですが。 武装 & ギミック アクティブシールド & エクスブレイカー エクスブレイカーは上下で刃の長さが若干違います。可動部は二重関節で様々な表情を付けることが可能。 アームおよびエクスブレイカーを最大まで伸ばした全長は本体のそれに匹敵します。 しかし、アームは思ったほど自由には動かず、可動部の堅さもあってポージングにはけっこう苦労します。ただ、可動部にはこれくらいの堅さがないと重さに負けてしまうと思うので、そこはしかたないかな。今のところはしっかりポーズを維持できます。少なくとも今のところは……(3回目) シュトゥルムブースター & ハイマニューバスラスター 小さいほうの2基はバーサークフューラーとも共通の基本装備となるハイマニューバスラスター。こちらの可動は上下のみで、下部カバーが展開。 バスタークロー& レーザートーチ 荷電粒子砲発射形態 ジェノザウラーの流れを汲む荷電粒子砲発射形態。 頭から尻尾先端までを真っ直ぐに伸ばし、各部の放熱フィンを展開。さらに脚部アンカーを下ろした状態になります。 ただ相変わらず、首のフィンと頭部外装が干渉して上手く一直線にできません。(後頭部の装甲を上げてやればもう少しマシになることに、撮影後に気付きました……) あと、そもそも荷電粒子砲の砲身が上顎から斜めに生えているというキットの構造上、どうしても隙間が生じるため、一本のラインが身体を貫いてるという感じがしないので、若干モヤッとしますね。 このへんはまぁ、元がもう六年近く前のキットですし、仕方なかったかな。今一から開発してれば、また違ってたかも。 でも、このギミックこそジェノザウラーから続くライバル恐竜系ゾイド一番のキモなんだから、できれば改善してほしかったというのは、贅沢な望みなのかな? ちなみに荷電粒子砲の砲身はごくごくわずかだけ伸びます。本当、気持ち程度。 バーサーフューラーの時は伸びなかった気が…… ゾイドコア コクピットハッチ 各種比較画像 やはりパーツ構成が見直されたことによる耐久性の向上は大きいですね。 というか、ライガーゼロ脆過ぎ…… まともに立つのもやっとだよ。 最初に買って作ったときにすでにへろへろだったけど、およそ八年経つうちに骨粗鬆症になったのか、ってくらいの酷い有様です。 これは……ほかのキットも一度メンテナンスしたほうがよさそうだわ。 HMM版ではシュトゥルムブースターの長さは少し短く、その分横に厚みを増すかたちで全体のバランスが取られています。一方でアクティブシールドはオリジナルに較べ二回り以上大型化され、上下のエクスブレイカーの長さも調整。外装形状も単純な面構成からHMMならではのスタイリッシュな造形にアレンジされ、オリジナルに漂うオモチャ感は完全に払拭されたといえるでしょう。 最期に同じHMM版のバーサークフューラーと比較。 このヒトもライガーゼロほどではありませんが、各部がかなりへたれていました。とくに尻尾。油断するとすぐ下がる。気の弱い犬みたいになっちゃったなぁ…… さて、バーサークフューラーが比較的オリジナルに近いシンプルなデザインだったのに対し、シュトゥルムテュランはHMM的アレンジがかなり利いた情報量の多い仕上がりに。 基本胴体部分は両機共通ですが、オリジナルでは共通パールだった頭部コクピットハッチも、こちらではそれぞれ専用パーツになっています。まぁ形状はほぼ一緒で、ディティールが若干違う程度ですが。 全体のボリュームは大型のブースターが追加されたぶん、テュランのほうが少し勝っています。色のせいもあってこの並びだとエース機と一般機みたいな感じになってますが、実際戦闘力という意味ではそんなに差はないんじゃないのかなぁ。あくまで仕様変更機だと僕は解釈しています。 ちなみに、僕はこのシュトゥルムテュランは、いわゆるシュトゥルムフューラーのエース専用機で、もちろんそう名付けられた機体は一機のみだと思っていたのですが、実際はフューラーの二次生産型がテュランと呼ばれるようになり、それらは基本シュトゥルムユニット装備なので、すなわち二次以降に生産されたフューラー型の機体はすべてシュトゥルムテュランだということらしいです。一方で、バーサークユニットを装備したテュランを便宜上バーサークテュランと呼ぶこともあるようですが、それは稀な例だとも。 これは妄想戦記のみの設定のようですが、これ必要かな? ただ一機のエース専用機の通称にしといたほうがありがたみがある気がするんだけど…… 適当にアクションカット 可動部は多いんですが、シュトゥルムユニット装備状態だとけっこういろいろな箇所が干渉するので、なかなか思うようなポーズを取れずに苦労します。 各部の保持力は問題ありません(少なくとも今のところ……4回目)が、この状態では構造上足首の可動がほぼ死んでいるので接地性はイマイチ。派手に開脚したりすると、大きな背負いもののせいもあってバランスを取るのが大変です。 普通に立たせておくだけでも十分格好いいです。 インストなどにはとくに記載はありませんが、バックパックの構造はバーサークフューラーから変わっていないので、同様に前部を上向きに展開することも可能。そのうえでブースターやシールドを展開すれば、画像のようなかなりハッタリの利いた状態にすることも可能です。めちゃくちゃ場所とりますが…… 素体状態にすると外装類の干渉が一切なくなるので、全身をかなりフレキシブルに動かすことができます。 胸部と首にはスライド機構が備わっていて、それぞれ前方に伸ばすことで可動範囲が拡大。 この状態では足首関節も自由に動くので接地性も抜群です。なお、脚部は関節をすべて伸ばすと異様な長さになります。 話は変わりますが、いつだったか「HMMでレブラプター発売決定!」みたいな記事をネットで見つけました。 うお! 遂に来たか。やっぱシュトゥルムテュランの発売に合わせてきたな……と思って喜んでたのに、エイプリルフールのウソ記事だったみたい。がっかりだよ。 でも本当、なんでガンスナイパーがHMM化してるのに、レブラプターが今までスルーされてるのかわからない。 アニメでの初登場、けっこうなインパクトだったけどなぁ…… まぁ実際、今後の新作で一番可能性がありそうなのはレブラプターだとは思うんですが。 以上、“HMM シュトゥルムテュラン” でした。 完成度については、すでにバーサークフューラーの段階で証明されていましたので、今回とくに不安はありませんでした。 関節強度についてもまだ今のところ問題はありません。将来的にはどうなるかわかりません(まぁ、十中八九数年でへたれるでしょう)が、こればかりは仕方ないと割り切ります。 完成直後からへろへろでポロリ祭りだったライガーゼロとは較べものになりませんし。 アレンジについては、もうこれは好みですから、気に入らなければスルーすればいい話です。僕は好きなので買いました。造形的には文句はありません。 キットとしてもちょうどいい難易度で、最初期のものほどの組みにくさはなく、かといって最近のものほど大雑把でもなく、ほんとうにちょうどいい組み応えだと感じました。 キット単体としては、十分満足のいく内容だったと思います。価格設定については、まぁ確かにちょっと高いかな、とは感じましたが、そのへんは言っても詮ないことですし。 シリーズ展開としては、一昨年の冬のゴジュラス・ジ・オーガから恐竜モチーフが続いたことで、ちょっともの足りない感じはあります。 というか、15年の末におよそ2年振りにリーズ再開後、2年半のうちにリリースされたキットがたった6アイテム。うち、完全新規が二つだけっていうのは…… さらに、今後の展開については今のところまったくアナウンスがありませんし。 六月に本家トミー(タカラトミー)が12年振りにオリジナルシリーズを復活させるということで、そちらに配慮しているのではないかという向きもありますが、完全に子供向けに舵を切ってしてしまっている感じの本家よりも、こちらのHMM版の充実ほうをオールドファンは願っているように思うのですが、どうなんでしょうか? 一時流れたHMM終了の誤報が現実にならないことだけを切に願うところであります。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 実写映画にも登場したおかげで、名前だけなら双子の兄(ナンバーと見た目から、勝手にあっちが兄と判断)よりは知られてるっぽいトップスピン。 もっとも、実写版のアレはまったくの別人でしたが(しかもほかのメンバー二人がデラックスクラス以外にヒューマンアライアンス版も出たのに対し、一人だけハブられるという……)。 さて、ツインツイストのときにも言いましたが、このジャンプスターターの兄弟は諸般の事情でオリジナルトイの日本国内販売は今に至るまでなされていないようです。 でも僕は、わりと昔から現物の画像は知っていたんですよね。 どこで見たんだろう? たぶんもう何十年も前だし、その頃まだネットとかはそんなに普及してなかったはずなんだけど…… ともかく、彼らの姿は知っていたので、見たまんま、ツインツイストはドリル戦車に、トップスピンはSF戦闘機にトランスフォームして、それぞれ陸と空を担当するんだろうな、と単純に思っていたわけです。 そんななか、今回のレジェンズ版を入手して知った新事実。 トップスピンの肩書きが、“水陸” 攻撃員になってる! あれ? これってジェット機じゃなくてホバークラフト的なものなの? シースプレーのお仲間? 果たして謎に明確な回答が得られるのか? レビューに移ります。 と、その前にまずは予習という意味でも ロボットモード キャタピラを完全に後ろにたたんでしまう兄貴のほうは、油断すると地面に後頭部打ちつけるハメになるしね。 なお、そのツインツイストとの各種比較に関しては、前回の彼のレビューでやっているので、今回は割愛。ご面倒ですが先のリンクボタンより参照してくださるようお願いします。 ビークルモード でもその一方で、コクピット下から展開するランディングギアには普通にタイヤがモールドされてるんだよなぁ…… コクピットにはもちろんヘッドマスターが搭乗可能。 ヘッドマスター ターゲットマスター ピースマン ロボットモード ウエポンモード ツインツイストに付属のスポイルと比較 ロボットモード メインの比較は前回にやったので、今回は各ターゲットマスターの比較をば。 まずはロボットモード。 造形的には、とくに言及すべき点はなし。背後に背負う銃身部分が連装か単装かの違いくらい。 見た目に大きく違うのは、やはりカラーリングですね。 スポイルが、上半身が黒くて下半身が赤いのに対し、ピースマンは逆に上半身が赤で下半身が黒。 配色が見事に逆転してるのはツインツイスト & トップスピンとの共通点と言えなくもないですが、まさかそれが今回のセット販売の理由だったり? ウエポンモード 適当にアクションカット ボディの構造はツインツイストとまったく同じなので、可動に関しても同様。 ビークルモードにおけるターゲットマスターの取り付け位置が投げやりなのも一緒です。 レジェンズシリーズでは日本独自の仕様変更がなされるケースもけっこうありましたが、このトップスピンとツインツイストに関しては塗装が変更された程度で、その他の追加仕様はないようです。ばかりか、タイタンズリターン版で付属していた専用武器が省かれてる始末(これは、ターゲットマスター仕様で発売されたほかのキャラも同様)。 でも、やっぱりターゲットマスター仕様で出すことになったんだから、せめてそのターゲットマスターを格好良く取り付けられる位置へのジョイントの追加くらいはやってほしかったというのが本音です。 だって、ねぇ……ウインドブレード以降の三人は、もう本当に取って付けた感がすごいから…… 付属コミックにて登場した二体合体 “アタックパワードモード” もばっちり再現可能。 さすがにコミックで描かれているほどの一体感はありませんが、それぞれの脚部固定用ジョイントと腰の回転を利用することで見事に連結が可能です。 いやぁ、よく考えつくもんだなぁ。 同じレッカーズのメンバー、ホワールと一緒に 前回の地上班に続き今回は空中班。 数いるトランスーファーのなかでもとくに異形感際立つホワールも、大元はロードバスターと同じ “特装騎兵 ドルバック” に登場するロボット、オベロンガゼット。例によってオリジナルは日本未発売となっています。 なんか、レッカーズってそういう曰くつきのメンバーばっかだなぁ。 以上、“LG ターゲットマスター トップスピン” でした。 無理くりターゲットマスター仕様にしたことを除けば、ロボット、ビークル両形態でのバランスの良さ、一捻りある変形パターンなど、コンビを組むツインツイストも含めて、なかなかに出来のいいアイテムだと思います。 ただこれで、おそらくは一般販売のレジェンズシリーズが一旦終了なのだと思うと、その最後を飾るにはちょっと弱いかな、という気はします。 本当、なんでレジェンズ休止なんだよ? なんでパワー・オブ・ザ・プライムが海外とまったく同じ仕様なんだよ? 確かに、少し単価が低くなるのはありがたいですよ。シール処理も、あまりに酷ければ剥がしてやればいいし、そこまでは気になりません。 個人的に一番嫌なのは、デラックスクラス以下のアイテムのパッケージがまたブリスターになっちゃうこと。あれ、きれいにほかんできないんだよねぇ。 あとはシースプレーのレビューの時にも言いましたが、レジェンドクラスのクオリティが落ちてるように見えること。 まぁ、このへんは実際に触ってみるとまた印象は変わってくるかもしれませんが。 今後、レジェンズシリーズはタカラトミーモールにて細々と命脈を保っていくのだと思われます。 ひょっとしたら、パワー・オブ・ザ・プライム終了後の新シリーズはまたレジェンズで、という可能性もなくはないと思うので、希望は捨てずにおきたいと思います。 とりあえず、それまでにモール限定でもいいのでグロテス(グロタスク)とか、日本未発売のアイテムを発売してくれれば文句は言いません。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 恥ずかしながら、レッカーズについては実写映画版でその存在を知りました。 今回紹介するツインツイストは登場しませんでしたが、相方のトップスピンやロードバスターといったキャラが(完全な別人ながら)精鋭部隊の名に恥じぬ活躍をした(?)と記憶しています。 その後にさらっと調べてみると、どうも海外のコミックを中心に露出されている連中らしい。さらに、アニメ放映当時から今に至るまで、日本でのオリジナルトイの販売は行われていないらしいと知りました。 そもそもトランスフォーマーはアメリカの玩具メーカーハズブロが、日本の変形ロボットトイをかき集めて創り出したシリーズ。そのなかにはミクロマンもあればダイアクロンもあり、マクロスまでも含まれていました。 その後、逆輸入というかたちで日本でもタカラ(現タカラトミー)がトランスフォーマーを展開していくわけですが、当然版権の関係でタカラ以外が製造していた製品は、日本では発売されませんでした。 そういう経緯で、(トランスフォーマーという名目では)いまだ日本未発売のオリジナル旧トイというのはけっこうあるんですよね。 タカラとトミーが合併したことによって発売が適ったスカイリンクスなどの例もあるにはありますが。 でも、このツインツイストと相方のトップスピンはもともとはダイアクロン。タカラ製です。 なんで発売されなかったんだろう? では、レビューに移ります。 ロボットモード 本体のみの印象は、配色のせいもあってか以前紹介したクローントロンの二人に似てるんですが、オリジナルトイのほうでなにか開発に関連でもあったのかな? ビークルモード ヘッドマスター トップスピンと比較 ロボットモード 同時発売の双子の弟(?)、トップスピンと各形態を比較。まずはロボットモード。 基本構造は共通で、頭部と肩、脚部外装、ビークルモードにおける機首パーツが変更。さらに配色が大まかに逆転しています。 おおよそのボリュームは一緒なのに、ツインツイストに較べてトップスピンのほうがなんとなくスマートに見えるのは、配色による目の錯覚ですね。白は膨張色だから。 そこまで考えたうえでのキャラ付けや変形モチーフなのかなぁ。よく考えてるなぁ。 ビークルモード 続いてビークルモード。 これも基本的なモジュールはほぼ共通で、オプション類のみ変更されただけで見事にドリル戦車とSF戦闘機(だと思ってたら、そうとは言いきれないもよう。詳細は次回にて)が再現されています。 後部スラスターもまったく違うかたちになっていて、このへんはどうせ同じだろうと思ってたから、普通に驚きました。 ヘッドマスター さらにほうれい線の感じとか、それなりに歳を重ねてそうなツインツイストに較べて、トップスピンの肌には皺一つありません。 本当にこいつら双子なのか? 親子の間違いじゃないの? ターゲットマスター スポイル ロボットモード ウエポンモード 適当にアクションカット 可動性能は優秀。とくに、肩を大きく跳ね上げられるのはいいですね。 足の接地面積は広いんですが、足首は固定なので、接地性は微妙。 ツインツイストとの場合は重心が後ろに偏りがちなので、気を抜くとすぐ後ろに倒れそうになるのが欠点といえば欠点でしょうか。 最大のアピールポイントであるはずのドリルが、ロボットモードでは背中で固定なのも若干のがっかりポイント。一応、腰の固定を外せば真っ直ぐ伸ばすこともできますが、お世辞にも格好いいとは言えない…… これが取り外し可能で、手に取り付けたりできればよかったんですが。 また、本来ターゲットマスターを想定して造られていないので、ビークルモードでの取り付け位置が車体後部側面にしかなく、まさに取って付けた感が拭えません。 ダブルクロスやウインドブレードもそうだけど、無理にターゲットマスターにするよりは、まだ日本未発売のパートナードローンやミニビークルをセットにしてくれたほうが個人的には嬉しかったですね。 同じレッカーズの一員、ロードバスターと一緒に まずは地上班ということでこの二人で。 ちなみにロードバスターは “特装騎兵 ドルバック” のムゲン・キャリバーというロボットが大元。オリジナルはタカトクトイズから発売されたので、当然トランスフォーマーとしては日本では未発売……なのに、なぜか僕はそのオリジナルを持っていたりします。 多分、父親の海外出張土産で貰ったのでしょうが、いつ貰ったのか、まったく覚えていません。そればかりか、ロードバスターという名前、それに上記の経緯についても成人してから知ったくらいで…… とりあえずトランスフォーマーだろう、くらいには思ってましたが。それはDXインセクトロンのヴェノムやランサックも同様。 話が逸れましたが、よもや同じレジェンズシリーズで彼らが並び立つ日が訪れようとは…… 実際にはサイズも違えばデザインの方向性も違うのですが、そもそもが別の会社が造ったまったく別のシリーズの出身なので、さほど気になりません。 もとより、僕のかなでのレッカーズは独立愚連隊みたいなイメージなので(コミックを読んだこともないので、本当に勝手なイメージなんですが)、姿形や個性なんて最初からみんなバラバラだと思ってますし。 以上、“LG ターゲットマスター ツインツイスト” でした。 日本ではアニメ未登場ということもあり、かなーりマイナーなキャラだと思いますが、やはり海外ではそれなりに認知度があるんでしょうね。 まぁ、昨今のリデコ、パーシャル主体の商品展開からしても、造りやすいという理由もあったのかもしれませんが。 実際の出来映えは、レジェンズシリーズヘッドマスター系(海外展開におけるタイタンズリターン)最後発ということもあって、安定感のある一方で変形パターンが単調になることもなく、コンビを組むトップスピンも含め、コンセプト的は似通っているクローンボット、クローントロンよりもサイズアップしたぶん、数段階進化した……あるいは深化した内容になっていたと思います。 ただ出来がいいだけに、もうちょっとのことでより一層プレイバリューが広がるのに、と惜しい気持ちがあるのも本当。 あとは、やはり無理くりターゲットマスター仕様にしたことでビークルモードでのまとまりが崩れ、それがマイナスイメージになりはしないかという危惧もあります。まぁ、これは考えすぎかな。 ほとんど人が、完全新規のターゲットマスターが全員揃うことを歓迎してるようですし。 僕はターゲットマスターに一切思い入れがないので、本来関係ないヒトと抱き合わせるのはちょっと……と思ってる人間なので。 では、こんなところで今回は終了。 またのご訪問を。
G1ミニボットチームの海担当、シースプレー。 バンブルを始め、仲間の多くがリメイクされるなか、イマイチ人気がないのか、これまでなかなかリメイクの機会を与えられなかった印象のある彼ですが、満を持しての登場となりました。 例によってヘッドマスターとのセットとなりますが、今回コンビを組むのは “ザ☆ヘッドマスターズ” 放送当時に玩具のみ発売されたヘッドマスター、リオーネ。 はい。縁もゆかりもありません。 まぁ、それも今に始まったことじゃないので気にしませんが。 では、さっくりとレビューしていきたいと思います。 シースプレー ロボットモード ビークルモード 旧トイは持っていないので、とりあえず同じシースプレーということで、ムービー・オートボットアライアンス(AA)版のシースプレーと比較。 ムービー版ゆえにG1デザインはほぼ無視されてるうえ、サイズもボイジャークラス相当なのでまるで別人ですが。 AA版シースプレーはムービートイにしてはわりと素直なデザインで、可動や変形パターンにも妙なクセがないので、個人的にはけっこう気に入ってます。 サイズ的にもほかのレジェンドクラスアイテムと絡めるにはいい大きさですし。 ヘッドマスター リオーネ パッケージイラストやコミックでは完全にライオン頭として描かれていますが、現物は口部分の水色の塗装がゴーグルのようにも見える造形になっています。 ちなみに、海外では元ネタ由来のライオン型のパートナードローン(ミニビークル)とセットで発売されていました。 それ以外にもまだいくつか日本未発売のアイテムがあるんですが、そういったものは今後ちゃんとフォローしてくれるんだろうか? 適当にアクションカット 可動は良好。 とくに脚部は変形の都合も合って多数の関節が仕込まれており、なおかつ接地面積が広いので、よほど無茶な格好をさせない限り安定して自立できます。 難点はプロペラ基部に挟まれたかたちの頭部が回しづらいこと。 背中(ビークルモードの船体後部底面)には3㎜穴も完備。 以上、“LG シースプレー & リオーネ” でした。 ミニボットのリメイクも増えてきましたね。 1体500円だった旧トイから較べて、実質的な価格は3倍ほどにアップしましたが、クオリティの進化はそれ以上だと思います。 むしろ下手なデラックス、ボイジャークラスのトイより満足度は高いんじゃなかろうか。 さて、ミニボットといえばサイバトロンですが、どうせなら同サイズで並べられるデストロン戦士ももっと充実させてほしいところ。 レジェンドクラス3体が合体するリフレクターとか、海外のみ発売されたインセクトロン(ヴェノムとランサック)とかがリメイクされたら感涙ものでしたが、どうも適いそうにありませんね。 今リフレクターがリメイクされたら、昔ながらの一眼レフじゃなくデジカメになっちゃうのかな…… そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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