ジェネレーションズラインのリメイクは、どうしてもメジャーなキャクターが中心になることが多いです。 ましてやシリーズがリセットとなると、また一からやり直しみたいなことが多々あって、結果オプティマス(コンボイ)を始め人気偏重になってしまうのは致し方ないところ。 でも、そんななかでも急に気紛れのようにマイナーキャラが日の目を見ることもあります。 レジェンズ(タイタンズリターン)のデストロンターゲットマスター三人衆や、パワーオブザプライムのツーインワン、バトルスラッシュのように。 今回のスカイトレッドは、そのバトルスラッシュの相方となります。 トランスフォーマーたちが地球に来る前の、惑星サイバトロンでの戦いを描くシージの世界観にあっては、前月発売のコグ同様ちょっと浮いた存在ですが、前シリーズのフォローという意味では歓迎できるチョイスだと思います。 ただ、なんで名前変わることになったんですかね? あと、その仕様に関してはやはり疑問が残ります。 まぁ、本来の設定に準じたといえばその通りなんですが…… では、レビューしていきます。 ロボットモード ウェザリング塗装は上半身にはなく、下半身も脚部側面のみと控えめ……というかほとんど目立たず。 ほかの塗装箇所もあまり多くなく、基本成型色メインです。 ビークルモード 上半身がジェット戦闘機に、下半身が戦車にトランスフォーム。 戦闘機のほうは底面にロボットモードの腕部をほぼそのまま下げていたり、戦車のほうも膝をただ曲げただけとかなりあっさりした変形、フォルムになっています。 なお、戦車の主砲部分は付属の武器を取り付けるのですが、中央のものは合体用のジョイントが干渉するためかなり浅くしか差し込めず、角度も固定。 また、2丁の武器は戦闘機の翼下への取り付けも可能ですが、その場合は戦車がただのキャタピラになります。 相方であるバトルトラップは、パワーオブザプライムにおいて分離したビークルがさらに単体でロボットモードに変形できる新ギミックを搭載していました(そのため、販売方法もそれぞれ単体での扱いになっていました)が、今回の彼はビークル単体の変形はなし。 本来の設定がそうなので、それに準じたと言われればその通りなんですが、コンビの一方ができてもう一方ができないというのはどうなのか? 日本ではレジェンズでセット販売になったクローンボット、クローントロンにしても、海外では一方を限定販売にして、あとからもう一方を敵味方のセットで売るとか、海外はそのあたりの感覚がちょっとおかしいんだよなぁ。 PPでバトルトラップを発売するとなった段階で、フライホイールの発売は頭になかったんだろうか? 普通は同じ仕様で、同シリーズ内で発売するもんだと思うんだけども。 付属武装 LRRF サスペンションレイ スーパーランチャー 比較画像 それぞれのビークルモードで。 サイズはだいたい同じくらい。でも、やはり単体での変形があるぶんバトルトラップのほうが構造は複雑なため、それがビークル時のフォルムにも影響を与えているのがわかります。 善し悪しですね。 以下、イメージカット 構造、可動は非常にオーソドックス。 腰の回転、足首のスイングというシージ共通ギミックに加え、大きな足のおかげで接地性は抜群。、また、脚部全体がフラットなため、画像のように半ば寝そべったかたちの狙撃姿勢でも安定します。 バトルマスター、マイクロマスターと絡めて。 拳を除いた5㎜穴の数は全身で七箇所。武装の装備には事欠きません。 スタンド用3㎜穴は股下にあります。今回はジャストサイズでした。 ビークルモードで。 上半身の戦闘機は、カラーリングのせいもあってなんかパワーグライドっぽい印象。フォルムは全然違うんですけどね。 今回は珍しく、ビークルモードでも使えるスタンド穴があります。 下半身の戦車は、主砲部分をいろいろ交換するのも面白いです。 ただ、やっぱり合体用ジョイントが干渉するので不安定。こんなの設計段階でわかるだろうに…… 個人的には、メガザラック以外だとプレダキングと並べられるスカイリンクスとかとライデンあたりが欲しいけど、テーマ的なものを考えると、ユニクロンはある気がします。 以上、“SG スカイトレッド” でした。 本来同一カテゴリのコンビキャラをシリーズを跨いで、しかも違った仕様で出すのはやめてほしい…… まぁ、今回の2体についてはスカイトレッド(フライホイール)が本来の仕様に戻ったということなんですが、だったらなんでバトルトラップはああなったのか? 僕個人は、あれもまた面白い試みだと思いました。人格はどうなるんだ? とか、細かいことを気にする人もいるのかもしれませんが。 今回のスカイトレッドの仕様が、どういう経緯でこうなったのかはわかりません。 でも、前回できていたことは当然今回できるもんだと思うのが人間です。そこをあえてやらないというのなら、相応の理由が要ると思うんです。 シージのコンセプトである武装の組み替え、複数装備のためにデラックスクラス以上のアイテムにはそれなりの関節強度、保持力、安定性が求められました。 主張な間接部をすべて軸接続にするのもその一環で、そう思うと単体で変形可能なレジェンズクラスの2体が合体してデラッククラスのロボットになるというPP版バトルトラップのような構造は脆弱だと判断されたのかもしれません。 だから、スカイトレッドでは2機のビークルへの分離機構は当然再現するとして、ビークル単体でのロボットへの変形は取り入れなかった……のかなぁ、と。 結果として、スカイトレッドはフライホイールの純粋なリメイクとして成功したのではないでしょうか。 だからといって、バトルトラップが失敗だったとは言いませんし、あれはあれでいいものです。 ただ、仕様は揃えて。それだけです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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