意欲的に(?)旧シリーズから定番のモチーフを消化していくゾイドワイルド。 古参ファンにとっては懐かしくも嬉しい流れではあるんですが、せっかくの新シリーズなんだし、これまでモチーフに選ばれなかった恐竜、動物にもチャレンジしてもらいたいという思いもあります。 とくに恐竜なんかは第1期、第2期シリーズ終了後も続々と新種が発見されていたり、昔から知られていた種類でも最新の研究でまったく違う姿として再現されていたりもしますしね。 新種でいうとテリジノサウルスとか、ゾイド向きだと思うんですけどね。 そのへんに関連した面白い例としては、第2期シリーズで発売されたスピノサパーとダークスパイナーがあります。 同じスピノサウルスモチーフのゾイドでありながら、前者はいわゆるゴジラスタイルのプロポーションで顔もほかの肉食恐竜とあまり変わらない感じだったんですが、それから相馬をおかずに発売された後者は当時ジュラシックパークⅢに登場して衝撃をもたらした最新の想像図を元に立体化、ワニに似た細長い顔に前傾姿勢という、それまでのイメージを一新した姿をばっちり再現していました。 同シリーズ内でもそういったことをやってのけるんですから。常に新しいものを追い求める姿勢というか、勢いというか、すごいなぁと思ったのを覚えています。 今はどうなのかな……? 今回のディメパルサーとは背ビレ繋がりというだけで、直接は関係のない話でした。 では、レビューしていきます。 ボーン復元 後面 地味なところでは、後脚のパーツがガブリゲーターとは前後逆に取り付けるようになっており、ワニとはまた違う脚部構造を再現するなど、なかなかにこだわった造りになっています。 (3/8 訂正追記) 上記のように思っていたんですが……発売から8ヶ月近く経ったところでガブリゲーターの後脚の左右を組み違えていたことに気付きました。 なので、後脚の前後の向きは一緒です。 以下でも、何度か同様の記述がありますので訂正、削除しておきます。 まったく、なんで今まで気付かなかったのか……情けない話です。 混乱した方もいたかもしれません。お詫びしておきます。すみませんでした。 各部ディティール 頭部は大きく凶悪なイメージ。ただ、少し細長い気はします。実物の頭骨はもっと全体にごついイメージなんですよね。 体側のフレームパーツは、通常時の帆(スペクターフィン)のロック機構も兼ねています。 尻尾の先端は銃口のような形状になっていますが、エレキテイルという名称から察するに、なんらかの端子的な役割があるのかもしれません。 ちなみにガブリゲーターの尻尾はとくに名称もなく、ただの尻尾表記になっています。 復元完了 後面 各部ディティール 頭部装甲にはインシュレーターカウルという名称が付いています。 インシュレーターとは、絶縁物(あるいは碍子……電柱に付いてる、ランプみたいなあれです)という意味で、要は自身最大の武器となる高周波パルスからを己を守るための装甲でもあるわけです。ならば、なおさらこんな軽装で不安になりますけどね。 なお、例によってライダーは剥き出しですが、人体にはさほど害はないもよう。 また、その頭部装甲が流線型なためにボーン形態から顔付きが一変(シリーズではよくあることですが)しており、顔だけを見るとディメトロドン感はゼロです。 ワイルドブラスト(本能解放)形態 マッドは英語で狂気、オクテットはIT用語で8ビットを表す情報量の単位。直訳すると意味不明な雰囲気ネーミングですが、まぁマシなほうか…… ちなみに自らが絶縁性のある装甲を身に着けていることからも、この攻撃は敵味方を区別できない可能性大です。 各部ディティール 比較画像
電動アクション
以下、イメージカット 手動で可動する部分は体側のパルスチューナーのみ。 設定を無視すればキャノン砲のようにも見えます。 それにしても、オプションパーツ出ないなぁ…… かなり攻撃的な見た目になるワイルドブラスト形態。 これまでのパターンなら、この展開した帆をそのまま物理攻撃用の武器にでもしそうなものですが、そこはディメトロドン型ゾイドのセオリーということで電子戦特化型に。 しかし、あくまで武器として使う設定にしたのは世界観ゆえですね。 以上、“ZW ディメパルサー” でした。 比較画像の項で紹介したディメトロドン、そしてそれ以前に発売された小型ゾイドのゲーターを始めとしたディメトロドン型ゾイドは、背中の帆をレーダーに見立てることで、索敵や電子戦を任務とする後方支援機として設定されてきました。 それは、ゴルドス、ゴルヘックスなどのステゴサウルス型ゾイドも同様で、帝国はディメトロドン、共和国はステゴサウルスと今にして思えば区別されていたような気もします。 直接的な戦闘の主力となる機体だけでなく、そういったいわば裏方の機体にもちゃんと存在感があるのもゾイドの魅力でした。単純なロボットトイのシリーズではなく、軍事ものとしての側面もあったわけです。 しかし、12年の時を経て復活した新シリーズでは、そんな軍事色はかなり薄まってしまいました。アニメにおいてはほぼ皆無です。 ゾイド=兵器ではなく、相棒。戦闘でも遠距離用の火器類はほぼ使われず、接近しての格闘戦がメイン。 そんななかにあって、旧シリーズでは後方支援機の代名詞でもあるディメトロドン型ゾイドはどういう位置付けとなるのか? 設定的には変わらず電子戦特化機のようでしたし、あの世界観で活躍できるのか不安だったんですが…… とりあえずアニメの初登場では大暴れしたようです。その後はどうなるかわかりませんが、少なくとも一度はフリーダム団を壊滅寸前まで追い込んだようで、まったく人気を得られないということはなさそうで一安心です(笑)。 ていうか、乗り換えするなら四天王でもドレイクだと思ってたのに…… さて、来月は遅れてきたシュプリーム団の一員、アンキロックスがようやくの発売となります。 とはいえ……、すでに出回っているネタバレ動画を見てしまいましたが、 3月 アンキロックス 4月 ギャラガー専用ギルラプター 5月 ディロフォス 4ヶ月連続、1アイテムのみの発売。5月に至ってはS型1種のみと、ここへきてのペースダウンがひどいですね。 もうデスレックスが発売済みなのに、ギャラガー専用ギルラプターなんて、どこかのイベント限定でいいんじゃないの? あと、今回のディメパルサーのメイン画像でも顔出ししてるディロフォスは、旧シリーズの同モチーフの機体から横棒一つ取っただけの名前なんですが…… そして、今度はパキケトゥスを引っぱるんだね。もうアニメでワイルドブラストまで披露してるのに…… アニメはいつまでやるんだろう? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
2 コメント
名無し
27/2/2019 10:06:46
レビューお疲れ様でした。
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退屈と惰性と
27/2/2019 15:07:39
コメントありがとうございます。
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