シージの新カテゴリアイテム、ウエポナイザーの第2弾です。 先に発売されたコグは、フォートレスマキシマスのガードロボットでしたが、今回のシックスガンはメトロフレックスのガードロボット。コグ同様、メインのリメイクではハブられていたキャラクターです。 ただ、レジェンズ版フォートレスマキシマスにおいてコグがまさしく完全にハブられていたのに対し、レジェンズ版メトロフレックス(あるいはジェネレーションズ版メトロプレックス)の武器はシックスガンの武器形態(腕部と脚部)を意識したデザインになっていたので、こちらはまったく無視されていたわけでもありませんが。 とはいえ、ちゃんと一個のキャラクターとしてリメイクされたのは今回が初ですし、そもそもオリジナルではあくまでオプション扱いだったものが単独で発売されるなんて大出世です。 そもそもこのウエポナイザーのギミックにしても、シックスガンのオリジナルから着想を得ていることは容易に想像できます。 そこに偶然か必然か、同じ境遇にあったコグやブラントを引っ張り込んでカテゴリ化してしまえ! といったところでしょう。 まさにシージを象徴するアイテムといっても過言ではないですね。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード 全体に細身のプロポーションはオリジナルを踏襲していて、あまりトランスフォーマーらしくない感じもしますが、それがしっかり単体のキャラクターとしての個性になっています。 というか、普通に格好いいです。 公式の商品画像では、赤の成型色が妙に明るい感じに映ってましたが、実際はレッドブラウンに近い暗めの色で、オリジナルに近い雰囲気になっています。 ウェザリング塗装は、肩のウイング付近と爪先のみと控えめです。 ビークルモード 今回新たに設定されたビークルモード。 いわゆるSF戦闘機ですね。これは装甲車に変形するコグとの対比でしょう。 コグは上半身と下半身が分離してそれぞれ変形するのがデフォルト(連結も可能)ですが、シックスガンは分離せず、そのまま変形するのが基本形。 もっとも、下半身および腕部を一度取り外して付け直す必要があり、そういう意味では変形というより組み替えに近い部分はあります。 それはコグも一緒でしたが。 ウエポンモード MTX-50 デュアルフランク ブースト ランチャー MTX-LR イオンパルス ブラスター MTX-S2A ガイデッド ミサイル ランチャー MTX-M2 アンチグラビティ キャノン W-5 ジャイロ ブラスター 比較画像
スクランブルシティおよびその関係者たちと。 なんといってもLG版メトロがでかい(笑)。 手作りブース内では収まりきらなかったので、やむなく一部屋外での撮影です。 しかしこれだけでかくともシティモードや空母モードだとマイクロマスターくらいと絡ませてちょうどいいサイズなので、デラックスクラスを基準にしたうえでサイズ感を合わせたりしたらどんなことになるのか…… もちろん、武器だけでもシックスガン本体と較べるとこの大きさ。 これらの武器で本来のシックスガンへの合体ギミックを再現していたら、ロボットモードはUWコンバイナーの合体モードくらいあったのかな。 以下、イメージカット 分離したウエポンモードでほかのキャラをカスタマイズするのがウエポナイザーの真骨頂ではありますが、単体ロボットモードでの可動性能もほかの通常アイテムと遜色のないレベルです。 足首スイングはちゃんとできますし、コグと違って肩の接続軸も動くので、そのあたりの柔軟性もばっちり。 腰裏にはスタンド用の3㎜穴ももちろんあります。 バトルマスターやマイクロマスター、さらに同じウエポナイザーのコグのパーツと組み合わせて。 実はシックスガンとコグには、あまり互換性はありません。 いや、基本の接続はすべて5㎜軸によるものなので、そういう意味ではいくらでも組み替えは可能なんですが、もっと基本的な部分で腕部や脚部、上半身や下半身を(PPのバトルトラップとシージのスカイトレッドみたく)簡単に交換したりできるんじゃないかと思っていたんですが、無理でした。 以上、“SG シックスガン” でした。 まぁ、体型からしてこのシックスガンとコグはリデコやパーシャルでないことはわかっていましたが、それでも一部には共通のパーツが使われているだろうと思っていました。 胸部と腰部の接続部なんかは、きっと同じだろうと思っていたんです。でも、実際には本文でも書いたように別物でした。 内部のピンや、各部の5㎜軸などは、ひょっとしたら共用なのかもしれませんが、少なくとも目に見える部分で同じ形状のパーツは一切使われておらず、2体ともに完全新規(まぁ、シックスガンに付属ののジャイロブラスターはサイドスワイプに付属のものと同じですが)。これはきっと後に控えているブラントも同様でしょう。 同じカテゴリ、そしてオリジナルでの立ち位置もほぼ一緒となると、一昔前では強引なリデコやパーシャルで済ませていた可能性もありますが、シージではそんなことはせず、たとえオンリーワンになったとしてもしっかり丁寧に作っていくんだ、そんな気概が、このウエポナイザーたちからは感じられます。 ちょっ大袈裟かな(笑)? ただ、基本構造くらいはカテゴリ内で共通にしてもよかったんじゃなかろうか。 上半身と下半身や、左右の腕脚を自由に交換できても面白かったと思うなぁ。もちろん、腕や脚の長さは揃えてね。 とはいえ、そんなことは強いて言うなら、という程度の些細な不満に過ぎません。 なんだかんだで、バラして組み替えてを繰り返すのは楽しいです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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最近だと実写版の黒いイメージが強いですが、G1世代にとってはやはりこの赤いボディとモヒカンみたいなヘルメット姿こそがアイアンハイドですね。 ただ個人的には、そんなアニメデザインとは似ても似つかない旧オリジナルトイの印象が一番強い(笑)。 アイアンハイドのオリジナルは、初期のトランスフォーマーの多くで見られた “ダイアクロン・カーロボット” の流用で、ビークルモードこそアニメと同じ日産チェリーバネットなものの、ロボットモードはその車体前部のみが分離して変形し、首がなく、フロントガラスの奥に中国のお面のような顔をシールで再現するという斬新(笑)な代物でした。なお、残る車体後部は移動砲台に変形。 これは、そもそもダイアクロン隊員のパワードスーツ的なアイテムを流用したためで、当時の日本では一般には発売されていません。けっこう重要なキャラなのに…… 僕は、そのオリジナルトイを持っていましたが、どういう経緯で手に入れたのかは忘れました。父の海外土産だったのかもしれませんが、なんにせよ今はもう手許にありません…… のちに “トランスフォーマー アンコール” でリデコのラチェットとともに復刻された際は、フロントガラスの上部に取り付けるペーパークラフト製の頭部が新たに付属したそうです。それもどうなんだ? トランスフォーマーという作品の成り立ちからして、まずトイがあってからのアニメデザインだとは思うんですが、それにしても無茶をしたなぁ、というのがアイアンハイドとラチェットですね。 トイとアニメのデザインがまったく違うという意味ではリフレクターとかもそうですが、それとはまったく次元が違う。 まぁ、そんなアイアンハイドも今ではマスターピース版も発売されたりと、ちゃんとアニメデザインに近い仕様でリメイクされるようになりました。 それでは、レビューに移ります。 ロボットモード キャラクター性もあってか、先行したサイドスワイプやハウンドよりも一回りほど長身になっていますが、その煽りなのか、背中や前腕にけっこう目立つ肉抜きができてしまっているのは少し残念。 ウェザリング塗装は珍しく武器にも施されていますが、一方で本体のほうには足首周辺のみと寂しい感じ。パッケージ画像ではビークルモードフロント付近も塗装されているように見えますが、実際はされていません。 ビークルモード G1では日産のチェリーバネットというワンボックスカーに変形しましたが、今回はサイバトロンモードということでSF風装甲車のようなものにトランスフォーム。 これまでに発売されたシージ版オートボットのビークルモードでは、もっともアレンジ強めでサイバトロンモードっぽい感じになっています。 色も色なので、消防などに配備されている災害救助用の特殊車両のようにも見えますね。 変形パターンは基本シンプルながら、上半身を180度ぐるりと回すなど大胆な部分もあって面白いです。もちろんかっちり決まります。 付属武器 W-35 LR ドゥームブラスト フォージ ランチャー ただこの仕様、一見面白く思えるんですが、三箇所あるグリップは固定で両手持ちは難しいですし、グリップ兼用の5㎜軸はあっても穴はないため武器自体の拡張性は低めです。 また、ハンマー形態時にエフェクトパーツを取り付けられる3㎜ピンが現れる(L字に生えたグリップ真上)んですが、これが短過ぎてほとんど用を成していません。 比較画像
同シリーズでのサイズ感はこんな感じ。 非常にいいバランスだと思います。 アイアンハイドがロボット、ビークル両モードでサイドスワイプよりもかなりボリュームがあることがわかります。 ただそのぶん肉抜きが目立ったり、塗装はほとんどされずに成型色メインだったりしますが……そのへんはある意味サイドスワイプが豪華過ぎる感もありますしね。 以下、イメージカット 可動性能は言わずもがな。 肩の基部もわずかに動くので、多少怒り肩にすることも可能です。 ただ、これは個体差かもしれませんが、肩と脚の付け根がかなり緩めで、状況によってはポージングの維持が困難でした。 保持力確保のためにボール接続から軸接続に統一したはずなのに、そこの品質管理はしっかりやってほしい。 なお、腰裏にスタンド穴があります。 以上、“SG アイアンハイド” でした。
ビークルモードがもうちょっとG1寄りだったら最高だったんですが、ロボットモードに関しては多少のアレンジはあるもののかなりオリジナルのイメージに近い、理想的なプロポーションでのリメイクとなり、昔からのファンには堪らないものがあったかと思います。 しかもちゃんと、サイドスワイプやハウンドよりも一回り大きいし。そこはスタジオシリーズからのいい流れをしっかり押さえてますね。 あの衝撃(笑)の旧トイを持っていた身としても、こんなにまともなアイアンハイドを手にできたことは感慨深いです。 まぁ、これ以前にマスターピース版が発売されていたわけですが、個人的にあれはスマート過ぎる気がしています。声が速水奨さんだったことに引っぱられたのかな(笑)。 ちなみに、僕はマスターピースはとくに気になったものしか買っていません。 そんな感じで造型的にはほぼ文句なしなんですが、肩と脚の関節がなぁ……せっかく格好いいのに、満足なポージングができないとテンションが下がります。 こればっかりは、開けて触ってみないとわかんないしなぁ。 でもこれは、当然リカラーに頭部変更でラチェットも来るでしょうね。 今のところまったくアナウンスはないので、次回シリーズへの持ち越しか、ジェネーレションセレクトでモール限定になりそうな気配ですが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 ブルドーザーに変形するコンストラクティコンなので、本来はボーンクラッシャーの名前が与えられるべきキャラクターなんですが、実写映画第1作にて地雷撤去車に変形するオリジナルキャラに名前を奪われ、こっちもこっちでアニマトロン(プレダコン)のメンバーから名前を拝借して同じ過ちを繰り返すハメになったという意味でも記憶に残るランページさん。 まぁ、今後実写版でアニマトロンが出ることはなさそうなんでいいですが。 劇中では、スタースクリーム、ラヴィッジとともに砂漠の廃墟でサムやバンブルビーたちを追い詰めた赤い個体が実際にランページの名で呼ばれていますが、実写版コンストラクティコンの例に漏れず、彼にも同型が複数存在し、そのうちの1体がデバステーターに合体しています。 なお合体した個体は黄色なので、デバステーターの合体要員とするなら本来は黄色いボディにすべきだったと思うんですが、今回のSS版のメインカラーはオレンジ……あれ? 単体で活躍した奴は赤かった思うんだけど……こんな色だったっけ? ともかく、レビューに移ります。 ロボットモード しかし一方で、合体時の強度等を考慮してか、変形パターンや可動がかなり簡略化され、とくに背面はブルドーザーの要素をほぼそのまま残しており、劇中の華奢なシルエットからはかけ離れたマッシブなプロポーションになってしまいました。 まぁ、このくらいでかいほうが迫力があって個人的には好きですけどね。 RD版では軟質素材製だったクローラーの履帯パーツはABS製になり、三点で可動するようになっています。しかし可動域はあまり広くなく、そこはちょっと残念。 ビークルモード キャタピラー社のブルドーザーにトランスフォーム。 スクラップメタル同様ライセンス取得はされていないので、今回はあくまでそれっぽいものに変形します。 変形パターンは、腕部からクローラーへの変形時のパーツ移動が若干ややこしいものの、あとは身体を折り曲げるだけと、RD版に較べてかなりシンプルになっています。 台座は爪を一つ折りたたんだ状態で車体裏面に収納。左右のクローラーを固定するジョイントになります。 そんなふうに、RD版と比較してかなりかっちり変形するため安定感はあるのですが、見ために関しては少々思うところがあったりなかったり。 まず、ブレードの中央にはレバー状のダボがあり、これを下ろすことブレード裏の車輪が降りてコロ走行が可能になるのですが、このステップ要る? ダボには3㎜穴が空いていて、ロボットモード時にはスタンド穴として使えるんですが、それ以外に用途があるわけでもありません。ブレードはブルドーザーのいわば顔なのに、なんでそこにこんな目立つものを仕込んだのかわかりません……車輪は最初から接地できる位置に付けておけばいいし、スタンド穴はもっと目立たないところにでも設けられたはず。 あと、後ろから見ると腕部クローの一部が丸出しになったままです。これは折りたためばクローラーの間くらいに隠せたんじゃないかなぁ。 合体モード 比較画像 当時発売されたコンストラクティコンでは唯一デラックスクラスで発売されたRD版のランページ。今回はボイジャークラスとなったSS版と並ぶと、さすがにボリュームの違いは歴然です。 劇中再現度もさすがにSS版のほうが高いとは思いますが、トイとしての出来は甲乙つけ難い部分があります。 初めてRD版を触ったときの、ブルドーザーがこんな異形のロボットになるのか! という感動は今なお忘れられません。 EZコレクションに関しては、単体での再現度はいわずもがな(笑)。しかし、この小スケールで単体での変形、さらにデバステーターへの合体をとりあえずは再現したということで衝撃的なトイでした。 同じスタジオシリーズより、同時発売のコンストラクティコン、スクラップメタルと。 画像も前回と同じものなので、とりあえず、ということで。 ビークルモード時にもちゃんと動くべき部分が動いて(旋回機能こそありませんが)建築車両オモチャとして遊べるスクラップメタルに対し、ランページはビークルモードでは一切動かないので、やはり少しもの足りないところはあります。
独特のシルエットゆえ可動も独特。 胴体と脚部の接続は二重関節になっており、脚部側にクリックが仕込まれているので保持力は問題なし、また脚部側に回転軸があるので、状態を捻るようなポーズも可能。 また、台座パーツは接地面は広いものの、さすがに1本脚ということで自立の際のバランス確保は重要です。 腕部の可動にもクセがあり、まず肩の基部は前後へのスイングのみ。そこから上腕に当たる部分が真横に生えており、肘間接、前腕といった構造になっています。 上腕は回転可能ですが、ここがまた異様に硬く、スクラップメタルの肘関節同様、下手をすると捻じ切れそうです。あまりに硬いので最初は固定されてると思ったくらい。 クローは外側の二本がそれぞれ付け根と先端で独立して可動。内側も基部が若干と先端部で可動します。 劇中で鞭のように振り回していた履帯はプラパーツに変更されて三点で可動することにより、多彩なポージングが可能になりましたが、付け根の可動域が狭く、全体を前方(下方)に伸ばせないので消化不良気味。 先にも言ったブレード中央のスタンド穴のほか、台座を外した脚部先端も5㎜穴になっているので、そちらを使ってのディスプレイも可能。 どちらにしてもそこそこの重量を支えることになるため、扱いは慎重に。 以上、“SS ディセプティコン ランページ” でした。 同時発売のスクラップメタル同様、デバステーターへの合体を考慮してかスタジオシリーズらしくない大振りなパーツ配置は安心感がある一方、多少の物足りなさも感じます。 主な変形は腕部(クローラー部)に集中しており、体幹部分はほぼ折りたたむだけなのでブルドーザー要素がけっこう残っているのはちょっとがっかり。ブレードはともかく、運転席は引っ繰り返して隠すくらいはしてほしかった。 あと、腕部が意外と動かないのもイメージと違った感じ。これはRD版でもそうだったんですが、前腕部にもう一つくらい可動部があればよかったかなぁ。そして履帯パーツも、真っ直ぐ前に伸ばせれば。 個人的にはRD版のあのカニのような4本脚モードも好きだったので、そちらも再現してくれてれば嬉しかったんですが、それはさすがに求め過ぎかな。 ちょっといろいろ言いましたが、触って楽しいことは毎違いないです。一般的なスタジオシリーズに較べて気を遣う部分が少ないのもよし(一部間接が異様に硬くて、破損が心配とかはまた別の話)。 唯一無二のロボットモードの存在感は素晴らしいですし、なによりデバステーター完成のためにはなくてはならないピースの一つですから、欠かすわけにはいきません。 そんなわけであと残り6体ですか……まだまだ道程は長いぞ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 デバステ-タープロジェクト(笑)遂に始動! ということで、一番手に登場したのがメンバー中もっとも影の薄かったスクラップメタル。 誰だ? という人もいることでしょう。実際、僕もそうだった。 劇中中盤、海底に沈んだメガトロンを救出に向かったディセプティコンの一員で、「復活のためにはパーツが足りない! その一番小さいのを殺せ!」というドクターの一言で、その場で仲間にバラされてしまった哀れなキャラです。 当初はとくに名前も付けられていなくて、スクラップメタルというのもスタッフ内での通称だったものが、そのまま定着したそうです。 事実上、スクラップメタルと呼ばれる個体はそのメガトロン復活の際に死亡しているわけですが、コンストラクティコンには同型異体が多数存在しており、そのなかの1体が後にデバステーターの合体要員となった、ということになります。 それぞれに個性がはっきりしているオートボットと違って、ディセプティコンには無個性な量産型がけっこういますからね。今回同時発売になったランページもそう。 というか、デバステーターって8体合体だったんですね。 リベンジ公開時に発売されたシュプリームクラスのトイは6体合体(分離形態はビークルモードで固定)、EZコレクション版は7体合体でしたが、今回の8体合体が正式なものになるようです。 実際の映画での合体シーンはやたらアップなので、誰がどこに、どういう具合に合体しているのはよくわかりませんでしたが…… では、レビューしていきます。 ロボットモード モノは、スタジオシリーズのデラックスクラスとしては大きめ。 構造はユナイトウォリアーズ版のスカベンジャー、さらにその参考になっただろうカーロボットシリーズのビルドハリケーンをベースにしているようで、スタジオシリーズらしからぬかっちり感。 このあたりは、合体時の強度確保のためもあるのだと思います。 左前腕に取り付けられるシールドが付属します。 塗装仮称は控えめで、全身のイエローは成型色のまま。 ビークルモード 劇中ではVOLVO社製のパワーショベルにトランスフォームしますが、今回はとくにライセンスは取得されておらず、それらしい架空のパワーショベルに変形します。 変形パターンは先にも言ったUW版スカベンジャーやビルドハリケーンを踏襲。慣れた人なら説明書なしでもまったく問題ないレベルです。 見ためもそうですが、およそ定番に近い変形パターンを流用していたり、いい意味でまったくスタジオシリーズらしくない(笑)。 シールドは車体上面に取り付け。腕部固定のジョイントも兼ねています。 合体モード ハイタワーとの合体で隠れるんでしょうか? 比較画像 必然、スカベンジャーはロボットモード時肩越しに頭の上からブームやバケットアームを伸ばせるのに対し、スクラップメタルは尻尾のよう伸ばすことになります。 また、スカベンジャーのブームには中央に回転軸がありますが、スクラップメタルにはなし。代わりに先にも入ったようにバケットも可動します。 今さらなのであらためてレビューすることはないですが、今後もこんな感じでほかのアイテムのレビューにゲストとして登場させることがあるかと思います。 以下、イメージカット 可動は標準的。 両手のクローは開閉可能。 腰は回らず、脚部も逆間接ということもあってクセはありますが、接地性、自立はとくに問題なし。 問題があるのは肘関節。前腕はボールジョイント接続なんですが、これが異様に堅く、回すたびにねじ切れそうで怖いです。 ジョイント自体は堅めの軟質素材で、ある程度の捻りにも対応してはいるんですが……現状、肘を真っ直ぐに伸ばした状態でゆっくり回すのが一番負荷がかからない感じですが、変形でも毎回回す部分だけに油断はできません。 同様の状況が多数報告されているようで、個体差にしてもかなりの頻度で発生しているようですね。 ほかにはとくに不満はないだけに、非常に残念です。 ブーム内側にスタンド用3㎜穴があります。 今回は緩くもなく、きつくもなく、ちょうどいい具合でした。 ロボットモードでブームからバケットまでを伸ばした状態は、尻尾の長いサルのような感じで意外と可愛いくてお気に入り。 ブームの根元に回転軸があれば、もっと動きに変化が出て面白かったんですけどね。 以上、“SS ディセプティコン スクラップメタル” でした。 デバステーターへの合体ギミックを再現したSS版コンストラクティコンのトップバッターとなりましたが、合体を考慮してか、スタジオシリーズらしくない(笑)堅実な造りで、こう来たか……と思う反面、まぁこうなるわな……という思いもあったり。 今回のスクラップメタル、そして同時発売のランページの感触で、とりあえず漠然と抱いていたデバステーターへの強度的な不安は多少は晴れた印象です。 もちろん、今後どうなっていくかはわかりませんが。 スクラップメタル単体に関しては、ロボット、ビークル両モードでプロポーション、可動ともに良好で、簡単かつかっちり決まる変形など、触り心地はやっぱりスタジオシリーズというよりはシージやレジェンズに近い感じなんですが、そのため安心感があり、気軽にいじれるのはいいところです。ゆえにこそ、あの肘関節が残念でならない。 開けてすぐ捻じ切っちゃってる人もいるんじゃないかしら? さて、今後はロングハウルが7月に、ハイタワーが8月に発売されるようですが、あとの4体についてはまだ画像も出てきていませんね。 すでにクラスは決定していて、残る4体のうちスクラッパーとミックスマスターがボイジャークラス、スカベンジャーとオーバーロードがリーダークラスになります。 デラックスクラス2体、ボイジャークス4体、リーダークラス2体の8体合体。 となると、お値段据え置きという前提で、2800×2+4500×4+6800×2=37200円。 G1リメイク系のタイタンクラスのおよそ1.5倍か・・ もちろん8体全部揃えて合体させますけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 そんなわけで前回に引き続き、レジェンズシリーズ最終アイテムとなる(と決まったわけではありませんが、たぶんそうなる)ビッグパワードをレビューしていきます。 後編となる今回は、総司令官ダイアトラスと3体合体形態となるビッグパワードをご紹介。 それでは、早速いってみましょう。 総司令官 ダイアトラス ロボットモード オーバーロード(そしてブラックシャドー)は、上半身と下半身が分離してそれぞれジェット機と戦車に変形するといういわゆるツーインワンの変形ギミックを持っていましたが、このダイアトラスでは分離機構は廃止され、上半身と下半身は伸縮可動式のアームで連結されています。しかし、これがなかなかの曲者。詳しくは後述します。 上半身はほぼ新規造型ですが、下半身はほとんどがオーバーロード(ギガタンク)からの流用。これはブラックシャドーでもそうでしたが、ダイアトラスについては分離タイプの両者にはあった戦車モードの砲塔部分がまるっとなくなっているので、脛の裏側が悲惨なことに…… しかもあの脆弱な爪先、踵はそのままなので、今はまだある程度のポージングでも自立は可能ですが、将来的にはいろいろと不安になってきます。 無駄に逞しい上半身をほぼ骨だけの下半身で支えているようなものです。きっと、寝たきりでベンチプレスばかりやってたらこんな身体になるんだろう。 というか、無理して繋がずに分離機構を活かしたリメイクという選択肢もあったはず。そもそもオリジナルの企画段階では分離させる案もあったそうですし。 ジェットモード なにかギミックを仕込もうとして断念した名残なのか、よくわかりませんが。 ちなみにオリジナルトイでは電動でドリルが回転、さらにキャラピラによる電動走行ギミックが搭載されていたそうです。 タンクモード ジェットモードではおそらくエンジンに見立てていたロボットモードの腕を前方に回し、主翼をたたんでドリルタンクにトランスフォーム。 まぁ、キャタピラを隠す気がない時点で先のジェットモードもある意味タンクモードですが。 前方に回した腕部も、キャノン砲にでも見立てているんでしょうが、先端には収納された拳が見えるだけで砲口っぽいディティールもなく、かなりやっつけ気味。前編の2人と較べると、どうしてもそう思えてしまいます。 ただ、こういう強引な変形にも、古き良きトランスフォーマーらしさと懐かしく思える部分もあります。 ベースモード スロープ先端にはほかのレジェンズシリーズの基地モードと連結可能なジョイントがそのまま残されていますが、どうせなら仲間の二人と連結できるようにしてほしかったですね。オリジナルでは連結できたんだから。 ヘッドマスター 超大型戦闘母艦 ビッグパワード 前面
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パワードマスター3人のロボットモードおよびビークルモード。 こちらは前編でも見ていただいたので流しますが、あらためて、ダイアトラスのロボットモードでのでかさよ…… 以下、イメージカット ウイングは着脱可能で、左右を連結させることで必殺武器パワードカッターを再現可能。 ただ、この状態では拳での保持はできないので、前腕の5㎜軸に取り付けることになりますが、そうすると武器というよりはシールドみたいです。 ほかにライフルタイプの武器が一つ付属します。レーダー(?)部分が可動式ですが、本体のボリュームと較べるとちょっと貧相に感じてしまいますね。
5体合体 ウルトラパワード ダイアトラスロボットモードおよびビッグパワードと兄弟の合体は、どちらもダイアトラス腕部の5㎜軸と兄弟のビークルモード側面の5㎜穴を使用。兄弟側の穴が浅めで抜けやすいうえに、ロボットモードの場合は完全に重さに腕が負けてしまいます。 ほか、ダイアトラスとソニックボンバーだけが合体したスカイパワード、同じくロードファイヤーのみと合体したランドパワードの各形態が登場していますが、それぞれビックパワードからどちらか1体を外しただけなので今回は割愛。 以上、“LG-EX ビッグパワード(その二 ダイアトラス & ビッグパワード)” でした。 その名の通り、レジェンズの最後を飾るに相応しいビッグアイテムとなった……ならよかったんですが、どうも消化不良というか、すっきりしない内容だったと言わざるをえません。 既存のアイテムをベースにしつつ、新規造型パーツの割合も多く、オリジナルの雰囲気の再現にはまず成功しているとは思います。 もちろんプロポーション、可動性能はオリジナルとは雲泥の差と言えるほどに進化しています。しかし一方で、プレイバリューでは劣化してしまっている部分もあります。 今さら電動走行やゼンマイ可動ギミックを入れてほしいわけではありませんが、そこを省くのなら、せめてほかの部分で補完しないとリメイクする意味がないと思うんですよね。 オリジナルのパワードマスターは、マイクロトランスフォーマー(マイクロマスター)との連動がメインテーマだったようです。つまり、基地モードこそが彼らの真骨頂なわけです(と、僕は思っている)。 だからこそ今回のレジェンズ版でも、そもそもパーシャル基も基地モードへの変形が可能だったダイアトラス以外の2体も、無理矢理にでも基地モードへの変形を盛り込んだのでしょう。 でも、無理矢理はやっぱり無理矢理なわけで、お世辞にもよくできているとは言えない代物になってしまいました。 というか、あれを公式として出しちゃダメだろぅ…… ダイアトラスからして、オーバーロードの時点でオリジナルからかなり劣化している基地モードをさらに雑にしてお茶を濁しているわけですからね。 とにかく急いででっち上げた、という印象が強いです。ダイアトラスの脛裏なんか、まさしくその結果でしょう。 ソニックボンバーはボリューム不足で、基地モードはオリジナルとはまったく違う外観になり、ロードファイヤーは単体としては高い完成度でまとまっているものの、やはり基地モードが残念。ダイアトラスに至ってはオーバロードの欠点を改善するどころか悪化させる始末。加えて強引に分離機能を排したせいで扱いに困るうえ、かえってチープな印象になってしまいました。基地モードについては、すでに言いましたね。 結局、ありものを使った流用は “それらしいもの” はできるけど、“それそのもの” はできないんだ、ということがよくわかりました。 なんだろうなぁ。もっと丁寧に作ってくれていればなぁ。 設定と色使いは、昔のトランスフォーマーと勇者ロボの中間みたいな感じでわりと好みだっただけに、残念な気分です。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 2018年3月をもって一班販売を休止(事実上の終了)し、タカラトミーモールにおけるネット専売に切り替えての継続となったレジェンズですが、どうもこのビッグパワードで本当に終了となりそうな気配です。 というのも、新たにネット専売の新シリーズとしてジェネレーションセレクトがスタートし、すでに第1弾スターコンボイ、第2弾スモークスクリーンの予約が始まっています。 コンセプト的にもレジェンズが担ってきたものをすべて引き継いでいく雰囲気ですし、やはりレジェンズはこのままとくにアナウンスもなく終了、となるのではないかと。 まぁ、有終の美を飾るにはこのビッグパワードというキャラクターはうってつけだったのかもしれません。なにせ最強のトランスフォーマーらしいので。 しかし、ちょうどトランスフォーマーから遠離っていた頃の作品の主人公たちということもあり、個人的にはまったく馴染みのないキャラクターなので、どういう経緯で今回のリメイクに至ったのかもイマイチピンときませんでした。 でも、あらためてレジェンズというシリーズを俯瞰してみると、過去シリーズのすべてを包括したような、良くも悪くもごった煮のようなシリーズだったわけで、一方でビッグパワードの出典であるトランスフォーマーZもそういう性格の作品だったことを鑑みれば、レジェンズのアンカー(まだそうと決まったわけではないですが)に彼らを持ってきたことも納得のいく話ではあります。 また、現在展開中のシージでマイクロマスターとして登場している連中も、Z由来のキャラクターなので、それらとの絡みも多少考えられたのかもしれません。 そんなレジェンズ版ビッグパワードの内容は、リーダークラス1体にデラックスクラス2体からなるパワードマスターの3体セット。3体すべてが過去にレジェンズで発売されたヘッドマスターのパーシャルで、当然のようにヘッドマスター仕様でのリメイクとなっています。 オリジナルには電動走行ギミックやゼンマイでの自動変形ギミックなどが搭載されていたそうですが、さすがに今回のリメイクでは再現されていません。というか、パワードマスターらしい独自のギミックもとくにありません。強いて言うなら、ビッグパワードへの合体がそうとなるのでしょうか。 また、同じくオリジナルで3体それぞれに付属していたマイクロトランスフォーマーも付属しません。 そんなわけで3体のセットアイテム、ビッグパワード形態を含めれば実質4体分のボリュームとなりますので、レビューも2回に分けて書いていこうと思います。 まずは前編として、ソニックボンバーとロードファイヤーの両参謀をご紹介。 それでは、いってみましょう。 攻撃参謀 ソニックボンバー ロボットモード パーシャル基になっているのはレジェンズ版デストロンターゲットマスター。なかでもミスファイアーとのパーツ共有率が一番高いです。 なお、オリジナルトイはのちに “勇者特急マイトガイン” に登場したライバルキャラ、エースのジョーが搭乗したロボット、“飛竜” に流用されたそうです。 ビークルモード ベースモード ヘッドマスター 防衛参謀 ロードファイヤー ロボットモード ボリューム不足のソニックボンバー、いろいろと問題を抱えているダイアトラス(詳しくは次回)に較べ、非常に堅実な造りのロードファイヤー。 単体の完成度は3体のなかで一番だと思います。 ちなみに彼はZのアニメには未登場。え……? ビークルモード 砲塔は基部と砲身付け根にそれぞれある5㎜軸での2軸接続となるので基本固定ですが、砲身側の軸を外せば砲身の仰角可動および若干の砲塔の回転は可能。 ただ、これは個体差だと思いますが、基部側の軸をはめ込む穴が緩く、すぐすっぽ抜けてしまいます。 ベースモード ヘッドマスター 比較画像
以下、イメージカット 可動性能は必要十分。 ただ、シージ以前の構造なので、腕や脚の付け根がボール接続だったり、足首の可動がなかったりします。 腕のボール接続は、確かに後々の保持力などに不安があるものの、少なくとも今のところは渋みも十分なので、むしろ肩周りの柔軟性はシージにはない長所になっています。一方で足首のスイング可動がないため接地性は微妙。 また、変形都合で腰が大きく動くので、見る角度を限定すれば前傾姿勢や立て膝などが綺麗に決まる副作用もあります。 腰裏にはスタンド用3㎜穴がありますが、またも緩め……ですが、ビークルモードでも同じ穴が使用可能です。 武器もスタンダードなライフルタイプが一つきりで、ちょっと寂しいです。 こちらの可動も、感触はソニックボンバーとほぼ一緒。 肩周りが柔軟に動く反面、足首は固定で接地性は心許なく、変形都合で大きく腰を動かせるのも同じ。 彼も手持ち武器は一つきりですが、大型のキャノンタイプで多数の5㎜軸、穴があり、拡張性の高さはシージに通じるものもあります。両手持ちも可能なのでハッタリが利いたポーズもばっちり。ただ、付属コミックのようにハンマー代わりに持たせることはできません。画像のように砲身根元の5㎜軸を持たせれば、それっぽく保持することはできます。 スタンド穴は腰裏に。こちらは緩くなかったんですが、肉抜き部分にバリが目立ちました。 シージのマイクロマスターと絡めて。 Z登場時の彼らには合体して武器になる能力はなかったはずなので、お互いに新たな力を授かった、という態で。 なお、シージでは海外版準拠で本来の勢力に割り振られているマイクロマスターですが、日本独自展開であるZでは全員サイバトロン所属になっていたので、絡ませるにあたってオートボット、ディセプティコンの区別はしていません。 ウイングパワード 以上、“LG-EX ビッグパワード(前編 ソニックボンバー & ロードファイヤー)” でした。
次回、後編にてダイアトラスおよびビッグパワードのレビューのあとにすべての総括をしようと思いますので、急に愛想なしですが、今回はこれにて終了。 またのご訪問を。 劇中ではエネルゴンの在処を示すキーパーソンとして登場。 もともとはフォールンの命令で地球に潜伏していたデセプティコンながら、紆余曲折あってオートボットに鞍替えし、でもその後もまだずっと潜伏し続けていたんでしょうかね。 目覚めたときは長い休眠期間中のエネルゴン摂取不足により、背中は曲がって猫背になり、足腰もすっかり弱って杖がないと満足に歩けない状態でしたが、口は乱暴で血気は盛んとそのキャラクターは頑固爺そのもの。 戦闘では斧を振るって活躍するも、地中からの奇襲で瀕死の重傷を負うと、自らのパーツをオプティマスのパワーアップに提供するなど、中盤以降の美味しいところをごっそり掠っていった感があります。 個人的には、当初より登場が予告されていたデバステーターと並ぶリベンジの目玉キャラクターだったと思っています。 当然のように公開時にもリーダークラスで発売され、オプティマスとの合体ギミックも盛り込まれていましたが、当時のムービートイらしくその再現度は正直微妙でした。 今回のスタジオシリーズでの発売は、それこそ10年振りのリベンジといっても過言ではない! はたしてその出来映えは? レビューしていきます。 ロボットモード オプティマスとの合体時に使用するその名も合体ベルト(まんまだけど)は、RA版ではジェットファイヤー単体時にはロボット、ビークル両モードでとくに固定する方法がなく、持て余し気味でした。 今回のSS版でもベルト部分はRA版同様軟質素材でできていますが、両モードでちゃんと固定できるようになっています。ロボットモードは脇腹で固定。ただ少し外れやすいです。 長い腕は変形時の収め方も含め同じSS版のスタースクリーム似よく似ています。脚部も同じような鳥脚ですが、こちらは見ためが似ているだけ。戦闘機に変形するキャラの手脚の構造が似ているのは、意識してのデザインなんですかね。 ビークルモード 後面 もう、ピン留め自体が微妙にずれてるんじゃないかと思えるくらいに合いが悪いです。画像はけっこう力業で収めています。機体上面のパネル状パーツ同士の合わせもけっこうシビア。 また、機首およびエンジンの先端は軟質素材になっています。エンジン先端は両方とも若干変なクセがついていました…… 付属品 杖 斧 UWなどの合体モードの拳パーツと同じ感覚ですね。ただ、あっちは指が可動するのでなんとなく握っている雰囲気にできましたが、こちらは完全に開いている状態で固定されてるからなぁ…… せめて斧の柄の側面にも5㎜軸を生やしてくれて、それを手のひらの穴に指すかたちでの保持ならもう少しマシだったのに。 斧自体にギミックはなく、非使用時は背中のパネル(左右どちらにでも)に取り付け可能です。 合体交換用オプティマス腹部パーツ 今夏に発売予定のジェットパワーオプティマス(DM版のオプティマス)にジェットファイヤーを合体させるための交換用腹部パーツが付属します。 いやいや、これやるならリベンジ版に対応させるべきでしょ。 もっとも、あちらだと腹部だけでなく肩アーマーも交換して脛にも手を入れなきゃダメで、だからこそ新たに第1作版のオプティマスが作られたんでしょう。実際、リベンジ版からけっこうな箇所が変更されているようですね。 スタジオシリーズ立ち上げ当初は、まさかこんなに続くシリーズになるとは思っていなかったんでしょう。 初めからムービートイのスタンダードにする気があったのなら、オプティマスにはあらかじめジェットファイヤーとの合体を見越した機構を仕込んでおくはずですもの。 予想外に反響があったためにシリーズ継続が決定し、ラインナップを増やしていくなかでジェットファイヤーもその候補に挙がった、と。 そもそも最初に発売したオプティマスを第1作版のオプティマスということにしておけば、こんな不合理も起きなかったのに。 それと、なんで後発のジェットパワーオプティマスのほうも腹部の仕様だけ変えたんだろう? ちなみに、ジェットパワーオプティマスもジェットファイヤーと合体できることが確定したため、同時発売された第1作版のオプティマスは今回スルーしています。 なので、両者の合体形態であるジェットウイングオプティマスの画像およびレビューは、ジェットパワーオプティマスの入手までお預け。ご了承ください。 比較画像 スタジオシリーズのリーダークラスが、近年では規格外のボリュームだということを再認識。 ちなみに、このジェットファイヤーのパッケージはほかのリーダークラス3アイテムよりも3割ほど分厚くなっています。 杖が機首下のランディングギアになるのは共通。SS版では機種の下に生首がぶら下がっていますが、RA版では腕がほぼそのまま張りついています。どちらがマシかというのは難しい話ですなぁ……
以下、イメージカット 腰裏には3㎜穴が空いていますが、ディスプレイは自己責任で(笑)。 唯一無二の老人フェイスに柔軟に動く長い腕が相まって、憲法っぽいポーズをとらせたくなります。そしてそれがまた様になる。 こうなると単体のスコルポノックも欲しいですね。ブラックアウトのオマケはちょっと小さいし。 以上、“SS ジェットファイヤー” でした。
オプティマスとの合体形態(正確にはジェットファイヤーのパーツを身に着けたオプティマス)であるジェットウイングオプティマスに関してはほとんどなにも書けていないので、内容としては不完全なのですが、そこは自身の懐事情を優先させていただきました(笑)。 とはいえ、さすがの再現度に圧巻のボリュームで単体でも十分満足できるジェットファイヤーになっていると思います。 キャラクターとしてはあまり好きなタイプではないんですが、デバステイターと双璧を成すリベンジのメインだと思っていますし、スルーするわけにはいきませんでした。 そういう意味では、リベンジ版オプティマスと合体できないというのはどうにも納得がいかないんですけどね。 ジェットファイヤー単体のことに話を戻すと、ロボットモードはイメージに反してよく動く腕や脚おかげでポージングの幅も広く、触り心地は絶妙です。 惜しむらくは、ビークルモードでの頭部の処理。せめて横髪くらいたたんで収納できなかったものか…… 変形時のパーツの合わせのシビアさは、まぁ許容範囲かなぁ。何度か変形させているうちに馴染んでくるかもしれませんし。 そうこうするうちにジェットパワーオプティマスの発売アナウンスもあるでしょうし、入手の暁には遅まきながらジェットウイングオプティマスを堪能したいと思います。 もちろん、そのときにはまたレビューを書くつもりです。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 だらだらと続けてきたこのレビューサイトも、今回でちょうど200レビューを数えることになりました。 自身のコレクションの記録も兼ねて暇潰しに始めたものを、まさかこんなに長く続けるとは思っていませんでしたが、今ではほとんど習慣みたいになってしまって、そのせいで案外暇がなくなってきているという本末転倒な状況に…… まぁ、今後もマイペースに続けていきますので、お暇な方は引き続きお付き合いください。 そんなわけで200レビューめ、シージのショックウェーブです。 トランスフォーマーのレビューが続いているので、そろそろ別のなにかについて書きたかったんですが、ふと気付くとキリのいい数字ということもあり、せっかくならそれに相応しいネタでいきたいですからね。 実写版やアニメイテッド、プライムなど、ここ数年でも何度か立体化の機会に恵まれたショックウェーブですが、G1準拠のデザインでのリメイクというのは、マスターピースを除くと日本ではレジェンズで発売されたレジェンドクラス(久々だけどややこしいな……)くらいだったかと思います。 それがようやくにして今回、G1準拠のデザインでほかのキャラクターと普通に並べられるサイズと、ファンが待ち望んでいたかたちでのリメイクが叶いました。 さらにサプライズ(?)な仕様として、新デザインのオプションを装着するアーマーアップギミックを盛り込み、前月発売のウルトラマグナスと対となるリーダークラスでの発売となりました。 同じシリーズの同じリーダークラスながら、その仕様はある意味真逆。 今後のトランスフォーマーの可能性を垣間見れるような、そんな予感。 では、レビューしていきます。 ロボットモード 単体ではボイジャークラス相当で、プロポーションはマスターピース版を縮小コピーしたような感じになっており、シンプルながらメリハリのある細マッチョに仕上がっています。 構造および変形パターンにもMP版のノウハウがフィードバックされていて、そちらを触ったことがある人ならとくに説明書がなくても変形させられると思います。 特徴的なモノアイはイエローのクリアパーツで、なにげに久しぶりの集光ギミック搭載。 トランスフォーマーの集光ギミックといえば、後頭部から光を受けて……というパターンがほとんどでしたが、このショックウェーブは頭頂部から光を受けられる構造になっていて、普通に部屋の灯りの下に置いておくだけで常に目が光っているように見えます。 胸部はクリアパーツで、内部にも細かいモールドが入っています。 メインカラーのパープルはアニメのイメージよりかなり暗い色ですが、今回のシージの雰囲気には合っているかと。また、この形態でのウェザリングは爪先のみと、ほとんど目立ちません。 背中から左腕に繋がるケーブルは軟質パーツで再現。腕側は5㎜軸接続で付け外し可能ですが、背中側は固定されています。 1本ものなので経年による劣化が心配です。ここはMP版のようにスプリングでの再現が望ましかった。 ビークルモード スペースシップ? にトランスフォーム。 シックスショットでも見た光景ですが、ようは引っ繰り返しただけです。 でも、艦橋側面のレーダーや、後部エンジン部分など、けっこうちゃんと戦艦に見えます。サラミスみたいな感じ。 なお、画像では忘れてますが、艦首下部からランディングギアを展開させることも可能。 艦橋中央には、小さいですがロボットモードのモノアイを思わせるクリアパーツが使われていて、ここにもちゃんと集光ギミックが仕込まれています。 アーマーアップ・ロボットモード 先ず目を惹くのは大きく張り出した肩アーマー。さらに、そこからそれぞれ副腕が生えていて、腕は合計4本に。 バックパックもパーツを被せることでボリュームアップ。足も下駄を履くようなかたちで大型化しています。 ボディはそのままなので、本体は華奢なのに一部だけが異様に肥大化したシルエットはまさに異形。 アーマーアップによってそれなりに重量は増しますが、自立は問題なし。 それぞれのパーツは基本的に5㎜軸による接続なので、専用のジョイントで取り付けていたウルトラマグナスとは違って汎用性があり、ほかのキャラクターにも流用可能。まぁ、カラー、デザインともにデフォルトの組み合わせが一番しっくりくるのは当然ですが。 この形態では肩アーマーの前面、シルバーの部分にウェザリングが施されていますが、単体時同様、あまり目立たない感じです。 アーマーアップ・ビークルモード スペースシップにトランスフォーム。 一度オプションをすべて取り外し、本体をビークルモードに変形させてから再度オプションを取り付けます。 艦首部分には、ロボットモードでバックパックに被せていたパーツをまた被せることで大型艦首砲に。また、艦隊後部左右に肩アーマーと下駄を組み合わせたエンジンブロックおよび副砲を装着することで、シンプルだった艦がたちまち攻撃的な大型戦艦に変貌しました。 サラミスからドゴス・ギアになった感じです。 さすがにこうなるとガンモードを引っ繰り返しただけには見えませんね。 最初にこれだけを見たら、きっと誰がトランスオームしたのかわからなかったと思う。まぁ、色とケーブルでだいたい当たりはつけられたかもしれませんが。 付属武装 LV-1 サーマル レンジ ニューロン ビーム LV ガンマディスラプター ランチャー LV デュオパルス ラジオグラフ アーマーパーツ合体形態 すべてのオプションパーツを合体させて完成するサポートマシン形態。 パッケージ裏でも画像が紹介されている公式の仕様だというのに、驚くべきことに説明書では組み立てかた含め、一切言及されていません。 なのでこの形態の正式名称も不明で、正面の大口径砲の名称、性能ももちろん不明。どういうことだよ!? 比較画像 同時発売のディセプティコン、3クラスのサイズ感はこんな感じ。 アーマーアップ状態でも身長はさほど変わらず、ただ横幅と前後の厚みが増したことで全体のボリュームはほかの面子を圧倒しています。 ビークルモードでの存在感もご覧の通り。ただ、これはスケール的には合っているのかどうなのか…… 以下、イメージカット 以上、“SG ショックウェーブ” でした。
本体のデザインとビークルモードの仕様で古参ファンをニヤリとさせ、新規デザインのアーマーアップギミックで新たなファンの獲得を目指す。 オリジナルのイメージを守りつつ新しい設定を盛り込み、そこでシリーズのテーマ、コンセプトを明確に提示する……このシージ版ショックウェーブはまさにそういったアイテムになっていたと思います。 地球には行かず、母星である惑星サイバトロンに残った孤独な戦士。 アニメでの登場もあまり多くなく、ほかの幹部に較べて影が薄いながらもその独特のデザイン、立場から人気の高い防衛参謀ですが、これまでなかなか納得のいくリメイクアイテムは出てきませんでした。 待ちに待ったマスターピースも、正直ちょっともの足りない出来でしたし、まぁ、人気があるからこそ難しい部分もあったのかもしれません。 そんななかで今回のシージ版は、オリジナルと新解釈、デザインとギミックのバランスをちょうどいい塩梅で巧くまとまめられたのかな、と思います。 これまでのシリーズなら、リーダークラスはオプティマスやメガトロンなど、だいたい各勢力のリーダー格をそのまま持ってきて、単純にでかいものを作っていたはずですが、実写版スタジオシリーズの流れからか、それぞれのキャラクターとの対比も考えてのことなのか、シージではオプティマスとメガトロンはともにボイジャークラスで発売されました。 しかしながら、そうなると当然、リーダークラスには彼ら以上のボリュームが求められるわけで、そこでオートボット側にウルトラマグナスが嵌まるのは妥当として、ではディセプティコン側はどうする? となったはずです。 そこにショックウェーブを持ってきて、そしてまさかこんな手法をとろうとは……完全な新規設定のキャラクターならともかく、既存のキャラクター、それもけっこうな人気のあるキャラでこういうことをやってしまう思い切りというか、もちろん自信があったからやったんでしょうが……うん、大したもんだ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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