デバステ-タープロジェクト(笑)遂に始動! ということで、一番手に登場したのがメンバー中もっとも影の薄かったスクラップメタル。 誰だ? という人もいることでしょう。実際、僕もそうだった。 劇中中盤、海底に沈んだメガトロンを救出に向かったディセプティコンの一員で、「復活のためにはパーツが足りない! その一番小さいのを殺せ!」というドクターの一言で、その場で仲間にバラされてしまった哀れなキャラです。 当初はとくに名前も付けられていなくて、スクラップメタルというのもスタッフ内での通称だったものが、そのまま定着したそうです。 事実上、スクラップメタルと呼ばれる個体はそのメガトロン復活の際に死亡しているわけですが、コンストラクティコンには同型異体が多数存在しており、そのなかの1体が後にデバステーターの合体要員となった、ということになります。 それぞれに個性がはっきりしているオートボットと違って、ディセプティコンには無個性な量産型がけっこういますからね。今回同時発売になったランページもそう。 というか、デバステーターって8体合体だったんですね。 リベンジ公開時に発売されたシュプリームクラスのトイは6体合体(分離形態はビークルモードで固定)、EZコレクション版は7体合体でしたが、今回の8体合体が正式なものになるようです。 実際の映画での合体シーンはやたらアップなので、誰がどこに、どういう具合に合体しているのはよくわかりませんでしたが…… では、レビューしていきます。 ロボットモード モノは、スタジオシリーズのデラックスクラスとしては大きめ。 構造はユナイトウォリアーズ版のスカベンジャー、さらにその参考になっただろうカーロボットシリーズのビルドハリケーンをベースにしているようで、スタジオシリーズらしからぬかっちり感。 このあたりは、合体時の強度確保のためもあるのだと思います。 左前腕に取り付けられるシールドが付属します。 塗装仮称は控えめで、全身のイエローは成型色のまま。 ビークルモード 劇中ではVOLVO社製のパワーショベルにトランスフォームしますが、今回はとくにライセンスは取得されておらず、それらしい架空のパワーショベルに変形します。 変形パターンは先にも言ったUW版スカベンジャーやビルドハリケーンを踏襲。慣れた人なら説明書なしでもまったく問題ないレベルです。 見ためもそうですが、およそ定番に近い変形パターンを流用していたり、いい意味でまったくスタジオシリーズらしくない(笑)。 シールドは車体上面に取り付け。腕部固定のジョイントも兼ねています。 合体モード ハイタワーとの合体で隠れるんでしょうか? 比較画像 必然、スカベンジャーはロボットモード時肩越しに頭の上からブームやバケットアームを伸ばせるのに対し、スクラップメタルは尻尾のよう伸ばすことになります。 また、スカベンジャーのブームには中央に回転軸がありますが、スクラップメタルにはなし。代わりに先にも入ったようにバケットも可動します。 今さらなのであらためてレビューすることはないですが、今後もこんな感じでほかのアイテムのレビューにゲストとして登場させることがあるかと思います。 以下、イメージカット 可動は標準的。 両手のクローは開閉可能。 腰は回らず、脚部も逆間接ということもあってクセはありますが、接地性、自立はとくに問題なし。 問題があるのは肘関節。前腕はボールジョイント接続なんですが、これが異様に堅く、回すたびにねじ切れそうで怖いです。 ジョイント自体は堅めの軟質素材で、ある程度の捻りにも対応してはいるんですが……現状、肘を真っ直ぐに伸ばした状態でゆっくり回すのが一番負荷がかからない感じですが、変形でも毎回回す部分だけに油断はできません。 同様の状況が多数報告されているようで、個体差にしてもかなりの頻度で発生しているようですね。 ほかにはとくに不満はないだけに、非常に残念です。 ブーム内側にスタンド用3㎜穴があります。 今回は緩くもなく、きつくもなく、ちょうどいい具合でした。 ロボットモードでブームからバケットまでを伸ばした状態は、尻尾の長いサルのような感じで意外と可愛いくてお気に入り。 ブームの根元に回転軸があれば、もっと動きに変化が出て面白かったんですけどね。 以上、“SS ディセプティコン スクラップメタル” でした。 デバステーターへの合体ギミックを再現したSS版コンストラクティコンのトップバッターとなりましたが、合体を考慮してか、スタジオシリーズらしくない(笑)堅実な造りで、こう来たか……と思う反面、まぁこうなるわな……という思いもあったり。 今回のスクラップメタル、そして同時発売のランページの感触で、とりあえず漠然と抱いていたデバステーターへの強度的な不安は多少は晴れた印象です。 もちろん、今後どうなっていくかはわかりませんが。 スクラップメタル単体に関しては、ロボット、ビークル両モードでプロポーション、可動ともに良好で、簡単かつかっちり決まる変形など、触り心地はやっぱりスタジオシリーズというよりはシージやレジェンズに近い感じなんですが、そのため安心感があり、気軽にいじれるのはいいところです。ゆえにこそ、あの肘関節が残念でならない。 開けてすぐ捻じ切っちゃってる人もいるんじゃないかしら? さて、今後はロングハウルが7月に、ハイタワーが8月に発売されるようですが、あとの4体についてはまだ画像も出てきていませんね。 すでにクラスは決定していて、残る4体のうちスクラッパーとミックスマスターがボイジャークラス、スカベンジャーとオーバーロードがリーダークラスになります。 デラックスクラス2体、ボイジャークス4体、リーダークラス2体の8体合体。 となると、お値段据え置きという前提で、2800×2+4500×4+6800×2=37200円。 G1リメイク系のタイタンクラスのおよそ1.5倍か・・ もちろん8体全部揃えて合体させますけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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