2018年3月をもって一班販売を休止(事実上の終了)し、タカラトミーモールにおけるネット専売に切り替えての継続となったレジェンズですが、どうもこのビッグパワードで本当に終了となりそうな気配です。 というのも、新たにネット専売の新シリーズとしてジェネレーションセレクトがスタートし、すでに第1弾スターコンボイ、第2弾スモークスクリーンの予約が始まっています。 コンセプト的にもレジェンズが担ってきたものをすべて引き継いでいく雰囲気ですし、やはりレジェンズはこのままとくにアナウンスもなく終了、となるのではないかと。 まぁ、有終の美を飾るにはこのビッグパワードというキャラクターはうってつけだったのかもしれません。なにせ最強のトランスフォーマーらしいので。 しかし、ちょうどトランスフォーマーから遠離っていた頃の作品の主人公たちということもあり、個人的にはまったく馴染みのないキャラクターなので、どういう経緯で今回のリメイクに至ったのかもイマイチピンときませんでした。 でも、あらためてレジェンズというシリーズを俯瞰してみると、過去シリーズのすべてを包括したような、良くも悪くもごった煮のようなシリーズだったわけで、一方でビッグパワードの出典であるトランスフォーマーZもそういう性格の作品だったことを鑑みれば、レジェンズのアンカー(まだそうと決まったわけではないですが)に彼らを持ってきたことも納得のいく話ではあります。 また、現在展開中のシージでマイクロマスターとして登場している連中も、Z由来のキャラクターなので、それらとの絡みも多少考えられたのかもしれません。 そんなレジェンズ版ビッグパワードの内容は、リーダークラス1体にデラックスクラス2体からなるパワードマスターの3体セット。3体すべてが過去にレジェンズで発売されたヘッドマスターのパーシャルで、当然のようにヘッドマスター仕様でのリメイクとなっています。 オリジナルには電動走行ギミックやゼンマイでの自動変形ギミックなどが搭載されていたそうですが、さすがに今回のリメイクでは再現されていません。というか、パワードマスターらしい独自のギミックもとくにありません。強いて言うなら、ビッグパワードへの合体がそうとなるのでしょうか。 また、同じくオリジナルで3体それぞれに付属していたマイクロトランスフォーマーも付属しません。 そんなわけで3体のセットアイテム、ビッグパワード形態を含めれば実質4体分のボリュームとなりますので、レビューも2回に分けて書いていこうと思います。 まずは前編として、ソニックボンバーとロードファイヤーの両参謀をご紹介。 それでは、いってみましょう。 攻撃参謀 ソニックボンバー ロボットモード パーシャル基になっているのはレジェンズ版デストロンターゲットマスター。なかでもミスファイアーとのパーツ共有率が一番高いです。 なお、オリジナルトイはのちに “勇者特急マイトガイン” に登場したライバルキャラ、エースのジョーが搭乗したロボット、“飛竜” に流用されたそうです。 ビークルモード ベースモード ヘッドマスター 防衛参謀 ロードファイヤー ロボットモード ボリューム不足のソニックボンバー、いろいろと問題を抱えているダイアトラス(詳しくは次回)に較べ、非常に堅実な造りのロードファイヤー。 単体の完成度は3体のなかで一番だと思います。 ちなみに彼はZのアニメには未登場。え……? ビークルモード 砲塔は基部と砲身付け根にそれぞれある5㎜軸での2軸接続となるので基本固定ですが、砲身側の軸を外せば砲身の仰角可動および若干の砲塔の回転は可能。 ただ、これは個体差だと思いますが、基部側の軸をはめ込む穴が緩く、すぐすっぽ抜けてしまいます。 ベースモード ヘッドマスター 比較画像
以下、イメージカット 可動性能は必要十分。 ただ、シージ以前の構造なので、腕や脚の付け根がボール接続だったり、足首の可動がなかったりします。 腕のボール接続は、確かに後々の保持力などに不安があるものの、少なくとも今のところは渋みも十分なので、むしろ肩周りの柔軟性はシージにはない長所になっています。一方で足首のスイング可動がないため接地性は微妙。 また、変形都合で腰が大きく動くので、見る角度を限定すれば前傾姿勢や立て膝などが綺麗に決まる副作用もあります。 腰裏にはスタンド用3㎜穴がありますが、またも緩め……ですが、ビークルモードでも同じ穴が使用可能です。 武器もスタンダードなライフルタイプが一つきりで、ちょっと寂しいです。 こちらの可動も、感触はソニックボンバーとほぼ一緒。 肩周りが柔軟に動く反面、足首は固定で接地性は心許なく、変形都合で大きく腰を動かせるのも同じ。 彼も手持ち武器は一つきりですが、大型のキャノンタイプで多数の5㎜軸、穴があり、拡張性の高さはシージに通じるものもあります。両手持ちも可能なのでハッタリが利いたポーズもばっちり。ただ、付属コミックのようにハンマー代わりに持たせることはできません。画像のように砲身根元の5㎜軸を持たせれば、それっぽく保持することはできます。 スタンド穴は腰裏に。こちらは緩くなかったんですが、肉抜き部分にバリが目立ちました。 シージのマイクロマスターと絡めて。 Z登場時の彼らには合体して武器になる能力はなかったはずなので、お互いに新たな力を授かった、という態で。 なお、シージでは海外版準拠で本来の勢力に割り振られているマイクロマスターですが、日本独自展開であるZでは全員サイバトロン所属になっていたので、絡ませるにあたってオートボット、ディセプティコンの区別はしていません。 ウイングパワード 以上、“LG-EX ビッグパワード(前編 ソニックボンバー & ロードファイヤー)” でした。
次回、後編にてダイアトラスおよびビッグパワードのレビューのあとにすべての総括をしようと思いますので、急に愛想なしですが、今回はこれにて終了。 またのご訪問を。
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