だらだらと続けてきたこのレビューサイトも、今回でちょうど200レビューを数えることになりました。 自身のコレクションの記録も兼ねて暇潰しに始めたものを、まさかこんなに長く続けるとは思っていませんでしたが、今ではほとんど習慣みたいになってしまって、そのせいで案外暇がなくなってきているという本末転倒な状況に…… まぁ、今後もマイペースに続けていきますので、お暇な方は引き続きお付き合いください。 そんなわけで200レビューめ、シージのショックウェーブです。 トランスフォーマーのレビューが続いているので、そろそろ別のなにかについて書きたかったんですが、ふと気付くとキリのいい数字ということもあり、せっかくならそれに相応しいネタでいきたいですからね。 実写版やアニメイテッド、プライムなど、ここ数年でも何度か立体化の機会に恵まれたショックウェーブですが、G1準拠のデザインでのリメイクというのは、マスターピースを除くと日本ではレジェンズで発売されたレジェンドクラス(久々だけどややこしいな……)くらいだったかと思います。 それがようやくにして今回、G1準拠のデザインでほかのキャラクターと普通に並べられるサイズと、ファンが待ち望んでいたかたちでのリメイクが叶いました。 さらにサプライズ(?)な仕様として、新デザインのオプションを装着するアーマーアップギミックを盛り込み、前月発売のウルトラマグナスと対となるリーダークラスでの発売となりました。 同じシリーズの同じリーダークラスながら、その仕様はある意味真逆。 今後のトランスフォーマーの可能性を垣間見れるような、そんな予感。 では、レビューしていきます。 ロボットモード 単体ではボイジャークラス相当で、プロポーションはマスターピース版を縮小コピーしたような感じになっており、シンプルながらメリハリのある細マッチョに仕上がっています。 構造および変形パターンにもMP版のノウハウがフィードバックされていて、そちらを触ったことがある人ならとくに説明書がなくても変形させられると思います。 特徴的なモノアイはイエローのクリアパーツで、なにげに久しぶりの集光ギミック搭載。 トランスフォーマーの集光ギミックといえば、後頭部から光を受けて……というパターンがほとんどでしたが、このショックウェーブは頭頂部から光を受けられる構造になっていて、普通に部屋の灯りの下に置いておくだけで常に目が光っているように見えます。 胸部はクリアパーツで、内部にも細かいモールドが入っています。 メインカラーのパープルはアニメのイメージよりかなり暗い色ですが、今回のシージの雰囲気には合っているかと。また、この形態でのウェザリングは爪先のみと、ほとんど目立ちません。 背中から左腕に繋がるケーブルは軟質パーツで再現。腕側は5㎜軸接続で付け外し可能ですが、背中側は固定されています。 1本ものなので経年による劣化が心配です。ここはMP版のようにスプリングでの再現が望ましかった。 ビークルモード スペースシップ? にトランスフォーム。 シックスショットでも見た光景ですが、ようは引っ繰り返しただけです。 でも、艦橋側面のレーダーや、後部エンジン部分など、けっこうちゃんと戦艦に見えます。サラミスみたいな感じ。 なお、画像では忘れてますが、艦首下部からランディングギアを展開させることも可能。 艦橋中央には、小さいですがロボットモードのモノアイを思わせるクリアパーツが使われていて、ここにもちゃんと集光ギミックが仕込まれています。 アーマーアップ・ロボットモード 先ず目を惹くのは大きく張り出した肩アーマー。さらに、そこからそれぞれ副腕が生えていて、腕は合計4本に。 バックパックもパーツを被せることでボリュームアップ。足も下駄を履くようなかたちで大型化しています。 ボディはそのままなので、本体は華奢なのに一部だけが異様に肥大化したシルエットはまさに異形。 アーマーアップによってそれなりに重量は増しますが、自立は問題なし。 それぞれのパーツは基本的に5㎜軸による接続なので、専用のジョイントで取り付けていたウルトラマグナスとは違って汎用性があり、ほかのキャラクターにも流用可能。まぁ、カラー、デザインともにデフォルトの組み合わせが一番しっくりくるのは当然ですが。 この形態では肩アーマーの前面、シルバーの部分にウェザリングが施されていますが、単体時同様、あまり目立たない感じです。 アーマーアップ・ビークルモード スペースシップにトランスフォーム。 一度オプションをすべて取り外し、本体をビークルモードに変形させてから再度オプションを取り付けます。 艦首部分には、ロボットモードでバックパックに被せていたパーツをまた被せることで大型艦首砲に。また、艦隊後部左右に肩アーマーと下駄を組み合わせたエンジンブロックおよび副砲を装着することで、シンプルだった艦がたちまち攻撃的な大型戦艦に変貌しました。 サラミスからドゴス・ギアになった感じです。 さすがにこうなるとガンモードを引っ繰り返しただけには見えませんね。 最初にこれだけを見たら、きっと誰がトランスオームしたのかわからなかったと思う。まぁ、色とケーブルでだいたい当たりはつけられたかもしれませんが。 付属武装 LV-1 サーマル レンジ ニューロン ビーム LV ガンマディスラプター ランチャー LV デュオパルス ラジオグラフ アーマーパーツ合体形態 すべてのオプションパーツを合体させて完成するサポートマシン形態。 パッケージ裏でも画像が紹介されている公式の仕様だというのに、驚くべきことに説明書では組み立てかた含め、一切言及されていません。 なのでこの形態の正式名称も不明で、正面の大口径砲の名称、性能ももちろん不明。どういうことだよ!? 比較画像 同時発売のディセプティコン、3クラスのサイズ感はこんな感じ。 アーマーアップ状態でも身長はさほど変わらず、ただ横幅と前後の厚みが増したことで全体のボリュームはほかの面子を圧倒しています。 ビークルモードでの存在感もご覧の通り。ただ、これはスケール的には合っているのかどうなのか…… 以下、イメージカット 以上、“SG ショックウェーブ” でした。
本体のデザインとビークルモードの仕様で古参ファンをニヤリとさせ、新規デザインのアーマーアップギミックで新たなファンの獲得を目指す。 オリジナルのイメージを守りつつ新しい設定を盛り込み、そこでシリーズのテーマ、コンセプトを明確に提示する……このシージ版ショックウェーブはまさにそういったアイテムになっていたと思います。 地球には行かず、母星である惑星サイバトロンに残った孤独な戦士。 アニメでの登場もあまり多くなく、ほかの幹部に較べて影が薄いながらもその独特のデザイン、立場から人気の高い防衛参謀ですが、これまでなかなか納得のいくリメイクアイテムは出てきませんでした。 待ちに待ったマスターピースも、正直ちょっともの足りない出来でしたし、まぁ、人気があるからこそ難しい部分もあったのかもしれません。 そんななかで今回のシージ版は、オリジナルと新解釈、デザインとギミックのバランスをちょうどいい塩梅で巧くまとまめられたのかな、と思います。 これまでのシリーズなら、リーダークラスはオプティマスやメガトロンなど、だいたい各勢力のリーダー格をそのまま持ってきて、単純にでかいものを作っていたはずですが、実写版スタジオシリーズの流れからか、それぞれのキャラクターとの対比も考えてのことなのか、シージではオプティマスとメガトロンはともにボイジャークラスで発売されました。 しかしながら、そうなると当然、リーダークラスには彼ら以上のボリュームが求められるわけで、そこでオートボット側にウルトラマグナスが嵌まるのは妥当として、ではディセプティコン側はどうする? となったはずです。 そこにショックウェーブを持ってきて、そしてまさかこんな手法をとろうとは……完全な新規設定のキャラクターならともかく、既存のキャラクター、それもけっこうな人気のあるキャラでこういうことをやってしまう思い切りというか、もちろん自信があったからやったんでしょうが……うん、大したもんだ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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