そもそもフレームアームズから派生したフレームアームズ・ガール(FAG)と違い、完全オリジナルシリーズとして始まったメガミデバイス。 そんなメガミデバイスが、初のコラボでタッグを組んだのが、ソーシャルゲーム “アリス・ギア・アイギス” 。そして第1弾として選ばれたのが “吾妻 楓” ということですね。 ……うん。自分、ソーシャルゲームは一切やりません……というか、手を出さないことにしておりますので、このゲームについてもまったく知りませんでした。 今回レビューにあたって、ざっくり調べてみたところ、 舞台は未来の宇宙。機械生命体 “ヴァイス” を撃退するため、唯一効果のある高次元兵装 “アリス・ギア(単にギアとも)” を纏うことのできる少女 “アクトレス” たちを率いて戦う3Dシューティングだそうな。 プレイヤーは、ヴァイス撃退を託された “成子坂製作所” の新任隊長としてアクトレスたちを率いるそうです。 構造的には、最近よく聞く設定ですね。 まぁ、ゲームの内容自体は正直どうでもいいです。これも、あくまでメガミデバイスの1アイテムとして購入しただけですので。 こういうコラボ系のアイテムはスルーするというテもあったんですが、月刊メガミデバイスの流れで、ついつい買ってしまいました。 コラボアイテムというと、つい先日レビューしたFAG シルフィーが思い浮かびますが、今回の吾妻楓はあれほどの変化球ではありません。 基本構造については、ほぼ既存のメガミデバイスを踏襲。しかし、あくまでゲームキャラクターとしてデザインされたものの立体化ということで、その再現のためにいくつか独自の試みがなされています。 それでは、レビューに移ります。 キットは、素組みに付属の水転写式デカール、一部塗装による仕上げです。 素体モード 最初に言ったように、基本構造は既存のメガミデバイスを踏襲。ただ、元デザインに合わせてプロポーションを調整した結果、共通パーツは膝やボディ内部の間接部分のみに留まり、これまで流用の多かった上腕や太股なども新規金型で作り起こされています。 さらに、元デザインの複雑なカラー再現のために肩胛骨、腹部、腰部など塗装済みパーツはシリーズ最多。さらにマーキング用以外に純粋に色分けのための水転写デカールが付属するなど、オリジナルラインとは違う、元デザインありきのアプローチがある意味新鮮です。 ただ、その元デザインに忠実なあまり、腰パーツに違和感があるのは残念なところ。 いわゆるハイレグ気味のインナースーツ再現のために腰パーツに肌色の塗装がされているわけですが、パーツそのものの形状は既存のメガミデバイスとほぼ共通……つまりブルマタイプなので、本来繋がっているはずの肌が可動部で完全に切り離されているわけです。まぁ、可動モデルの仕様上ある程度は仕方がないことだとはいえ、ここは独自の形状に調整するなり、もう少し目立たないような工夫が欲しかったかもしれません。 また、色分けに関してはデカールでもフォローし切れていない部分が多々あり、公式が今回のウリみたいに喧伝していた塗装済みパーツにしても大まかな色しか塗られていなかったりして、完全再現するにはけっこうな箇所の塗装が必要になってきます。 今回、僕は久しぶりに水転写デカールに挑戦してみました。この形態だと、胸部の白い注連縄風の飾りがデカールですね。 あと、足りない色については一部、ポイントとなる部分だけ筆塗りにて対応しています。
武装モード ギアには各アクトレス専用のものもあるらしく、今回のこれは吾妻 楓専用装備のようです。 頭に生えたキツネ耳はレーダーかなにかなのかな? これもトップスの範疇に入る装備なんだろうか? なお、腰裏からクリアブルーのアームで接続されている背面のギア(2基のユニットと1基の小型スラスター)は、本来宙に浮いた状態でアクトレスに追従するもののようです。 さすがにそれを立体で再現することは不可能なので、今回このような仕様になってもよう。 アームは多段階に可動し、それっぽいモールドも入っていて、これはこれでよく雰囲気に合っていると思います。 無色透明のアクリル棒とかで繋げるのは味気ないですしね。 この形態だとでカール及び塗装箇所も一気に増えています。先にも言ったように、塗装に関しては気になる部分だけですが、デカールは一応全部貼りました。そして失敗しました(笑)。 背面ギアの左側。四角が四つ、田の字に配置されたマーキングの半分がありません…… 張り込む位置を前後間違えてしまいまして……気付いたときにはもうほぼ渇いてしまっていました。水を大量に含ませてなんとか浮かせることには成功したものの、ずらす段階で破れて皺くちゃに…… とりあえず無事な部分だけあらためて貼りましたが……本当、なんでこうも迂闊なのか。 ほかがおおむね上手く貼れただけに悔しい。 いずれなんとかします。さしあたって今回はこの状態で申し訳ありません。 背面(ギアなし) オプション 両手剣 ライフル SP発動時用ランチャー 側面の赤いライン及び白い注連縄風の模様はデカール再現。 後部下方にはライフルと同じマガジン(バッテリー)を四つ装備。もちろんすべて取り外し可能です。 なお、 マガジンはひとつ余りが出ます。 背部ギア マズルフラッシュ、スラスターエフェクト スラスターのほうは今回新規で、クリアブルー成形のものが4個付属。こっちをマズルフラッシュとして使っても違和感はないと思います。 どちらも接続は3㎜軸なので、ほかにも使い途はいろいろ。 以下、イメージカット スラスターエフェクトを使って飛行シーンを再現。 でもこの配置だと、ちょっと脚を動かしただけでとんでもない方向に飛んでいっちゃいそうだけど…… いつものように簡易スタンドが付属。アタッチメントには背部ギアを装備した際(スラスターエフェクト使用時にも)に使える専用パーツも付属しますが、さすがにフル装備状態のディスプレイにはこの細いポール1本では強度が不安になります。しかもクリアパーツだしなぁ。 あと、ベースのロゴはどうせならコラボ仕様のものにしてほしかったかな。 以上、“メガミデバイス × アリス・ギア・アイギス 吾妻 楓” でした。 初のコラボアイテムということで、基本構造は既存のメガミデバイスを踏襲しつつ、一部ボディパーツのサイズを変更して元デザインのプロポーションに近付けるなど独自の調整がされてる点は新鮮でした。 今後発売が予定されているメガミ×アリスのコラボ第2弾、“兼志谷 シタラ” では、さらにボディそのもののサイズが変更(小さくなる)されるようで、それもまた気になるところではあります。 とはいえ、小型化という意味ではすでにFAG シルフィーの例があるので、ただ小さくしただけでは正直あまり驚きもないかなぁ。 やっぱり、そろそろもう一段階進化した可動を見たい気がします。 腕をもうちょっと後ろに伸ばせたり、お腹にもうひとつ可動部足すくらいで随分変わってくると思うんですけどね。まぁ、お腹に関してはそうなると見た目が問題になってきそうですが。 あとはそうだなぁ…髪の造型。どんどんシャープになっていく印象ですが、それと同時に破損が心配になってきます。 毛先は軟質パーツにするとかできないのかなぁ? それしてくれると少しくらいの干渉も気にならないんだけど。もちろん、そうすると造型そのものは多少野暮ったくなっちゃうでしょうけど。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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