12年振りに本家トミー(タカラトミー)が手がけるゾイドの新シリーズ。 あれ? 確か “リバースセンチュリー” が2008年から2009年の展開だったから、実際には10年振りなんじゃないの? んんっ? あれは公式的にはなかったことになってるんだろうか? まぁ、そのへんの事情はともかかく、7月からはアニメも始まるということで、今回はかなり力の入った、本気の復活となりそうです。 公式では、1983年にスタートし、1991年まで続いた “メカ生体ゾイド” をシリーズ第一期、1999年にアニメ化と同時に展開した “機獣新世紀ゾイド” 以降をシリーズ第二期、そして今回の “ゾイドワイルド” をシリーズ第三期と位置付けているよう。 ファンにとっては待望の復活には違いないのですが、あくまでシリーズ一期を踏襲していた二期とは違い、スケールの変更にともなってまったく新しい規格となってしまった第三期はどう評価されるのか? 第二期の時のようにブーム再燃となるのか? まずはフラッグシップモデルとなる第一弾アイテムから見ていこうと思います。 動力ユニット ただ、パッケージはテープで封がしてあり、先にも言ったように電池ボックスのカバーを留めるにはプラスドライバーが必要。シールを貼るのにピンセットも使うとなれば、まったく道具なしでことが足りるというわけではないです。 パッケージやシールはともかく、ボックスカバーはビズ留め仕様にする必要はあったんだろうか?
今回のシリーズ、ゾイドは地中深くから発掘された太古の存在、という設定のようです。 詳しい世界観などは、今後のアニメのネタバレも含まれるからなのか、インスト(復元の書)にもあまり書かれていないので、第一期、および第二期との直接的な繋がりもよくわかりません。 ボーン復元
各部ディティール 四肢は一体成形で、旧シリーズの大型ゾイドのような各間接部の連動可動はありません。 パッケージや公式サイトの画像は加工されたもので、現物で同じポーズはとれませんのでご了承を。 モーター動力ですが、イメージ的には旧シリーズのコマンドウルフに代表されるハイパワーユニット搭載の中型ゾイドに近いです。まぁ、確かにM型だし。 復元完了 ワイルドブラスト(本能解放)状態 各部ディティール 目のパーツはシルバーの上からクリアグリーンと二重の塗装でメッキっぽい仕上がりに。眼球っぽいモールドも持ってあって、なかなかリアルです。 後頭部にライダーが搭乗。後頭部アーマーのスリットにライダーフィギュアの足内側のジョイントを差し込むかたちです。 フィギュアはクリア成形。とくにアニメの主人公に合わせた造形というわけではありません。 なお、今回のシリーズのスケールは1/35。ちなみに旧シリーズは1/72(24シリーズは文字通り1/24)なので、ハナから絡める気はないもよう。 正直、このスケールの変更が一番引っかかるんだよなぁ…… グラフィティーラベル 比較画像
電動アクション
起動骨(スイッチのこと。この状態では腰上の白いアーマーがはめ込まれています)を押してやると、前進と同時に首が下がり始め、下りきったところでストッパーが外れてタテガミクローが前方に展開してワイルドブラスト状態に。その後は、タテガミクローを上下に振る動きと口の開閉が加わるかたちで前進を続けます。 なお、首の位置およびタテガミクローはスイッチを切ったのち、手動で戻すことになります。 この動作は切り替え不可能で、タテガミクローを収納したまま前進を続けることはできません。 逆に、最初からタテガミクローを展開した状態で歩行させることはできますが、首は下がっていきます。首が完全に下がるとタテガミクロー用のストッパーは常に開いた状態になるので、やはりクローの収納はできません。 つまり、このワイルドライガーは起動してわりと早い段階で本能を解放し、以降そのまま歩き続けるということです。 う~ん、なんだかなぁ……そこは任意に切り替え可能にしたほうがよかったんじゃないのかなぁ。 ほかのM型も同じ仕様ならともかく、違うからねぇ……(詳しくはそれぞれのレビューにて) 以下、イメージカット といっても、電動、あるいはゼンマイ駆動で歩行する本家ゾイドで格好いいアクションポーズなんかそうそう撮れないので…… VS ギルラプター。 まぁ、動かない(フル可動モデルじゃない)しこうなるわな、という。 以上、“ZW ワイルドライガー” でした。 企画発表、そして試作品の公開と段階を経るなかで、組み立てや造形の簡素化、スケールの変更、明らかに低年齢をターゲットにしたネーミングや設定の変更など、古参ファンにとっては不安要素でしかない詳細が明らかになるにつれ本当に大丈夫か? マスターピースのような残念な結果になりはしないか、とビクビクしていました(発売月が決まってからなかなか予約が始まらなかったことにもヤキモキしました)が、蓋を開けてみるとそれは確かにゾイドでした。 第一期からのファンは、初期のあの無骨な感じのメカメカしいゾイドこそが本当のゾイドだと言うのかもしれません(というか、僕自身基本はそう思っている)。 でも、第二期でもすでに第一期の雰囲気を残しつつも新製品には当時なりの最新のデザインが反映されていたわけですし、今回の新シリーズがまた今の時代に合わせて変化するのは当然かと思います。 世界観も過去シリーズとは地続きのものではないようですし、ガンダムでいうところのアナザー系としてみれば納得もできるのかな、と。 今初めてこのシリーズでゾイドに触れた子供たちが、じゃあ昔のゾイドはどんなだったんだろう? と興味を持ってくれれば、そこでまた新たな展開として旧シリーズの復活という大逆転もなくはない……かもしれない。 すでにアニメの公式サイトでネタバレしているように、8月以降も商品展開は続くようです。あとは、アニメが何クール放送になるかだな…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 それから、こんなポーズがとれるHMM版が5年か10年後くらいに出るかも……
2 コメント
雄大
12/8/2018 22:09:05
ワイルドライガーの真ん中のクローパーツがなくなったばーいどうするんですか
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退屈と惰性と
13/8/2018 17:38:40
返事が遅くなりました。
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