コトブキヤが社運を賭けたともいわれるキットシリーズ、ヘキサギアの記念すべき第1弾アイテムとしてボルトレックスとともに発売されたレイブレード・インパルス。 王道ともいうべきネコ科の猛獣をモチーフにしたデザインから、大型バイクを思わせるビークルモードへの変形。そしてヒロイックなホワイトとブルーを基調としたカラーリングはまさに主人公機というような風格で、今現在に至るヘキサギアのヒットの魁となったことは間違いありません。 そんなレイブレード・インパルスのバリエーションキットが、満を持しての登場です。 今回紹介するロード・インパルスは、設定としてはレイブレード・インパルスの原型機になりますが、キット的にはレイブレードの弱点をいくつか克服したバージョンアップキットになっています。 大型機アグニレイジの登場で劣勢の雰囲気漂うリバティー・アライアンス(LA)反撃の狼煙となることができるのか? 同時発売のガバナー、白麟角と合わせてレビューしていきます。 キットは素組みに一部塗装(ロード・インパルスのみ)での仕上げです。 ロード・インパルス ゾアテックスモード 後面 ビークルモード 後面 付属武装 チェーンガン オートマチックグレネードランチャー ハウンドバイト ストライクエッジ トリックブレード 本機最大の特徴である多目的作業肢。 同一のユニット8個と先端のクローユニットからなり、フレキシブルに可動するほかクローも開閉します。 ユニットの数は任意で増減することができ、キットを複数個用意すれば無限連結も可能です。 なお、コトブキヤショップで購入の場合は特典としてユニットのランナーがもう1セット追加で付属します。 現状保持力は問題ないんですが、さすがにこれが2倍の長さになったたら先はへたれそうだなぁ…… ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角 LAがエクスパンダーやゾアントロプス・レーヴェに対抗するために開発した高性能アーマーの1種。 “白麟角” というのは、実際に対エクスパンダー戦に投入された個体(装備という表現のほうが正しいのか?)に付けられた固有名で、アーマータイプそのものの正式名称は “モノケロス” だそうです。 その能力を最大限に活かすため、人体強化計画によって生み出された強化兵士が使用することが前提の装備とのことです。 印象としてはイグナイトに近いものがありますが、あちらがどちらかというと西洋の甲冑風だったのに対し、こちらは後頭部の蓬髪など、古代中国っぽい雰囲気があります。 キットは完全新規で、特徴的なフェイス部や腹筋などの造型の精密さはもちろん、プロポーションも抜群。 構造上、腕が真っ直ぐしたに下ろせないのが少し気になりますが、実際のマッチョもそんな感じだし、まぁいいか。 メインギミックである拡張義肢のために、若干重心が後方に偏りがちで、自立は厳しい場面もあります。 フェイス部の目に当たる部分や蓬髪、腹筋に脛パーツとこれまでのガバナーキットでは最多となる計6パーツが塗装済みとなっているほか、巧みなパーツ分割で設定のカラーリングが再現されていますが、それでもまだ細かい部分の色が足りません。 まぁ、それほど気にならないので今回は塗装なしでいきます。 拳パーツは画像の平手のほか、握り手と2種類の武器持ち手が付属。 軟質性パーツはその拳パーツとヘキサグラムだけで、ほかはすべてプラパーツ(ABS含む)と、アーリーガバナーと同様の仕様になっています。今後はそれが共通仕様になるようですね。 付属武装 荷電式大型戦術刀(レーザーブレード) ライトウエイトブレード 拡張義肢 マニピュレーターは付属の刀のほかガバナー用装備各種を保持可能で、接続部の角度が違うもの2種と後述の人馬形態用の開いた状態のものの計3種が付属します。 人馬形態 比較画像 キットの基本構造はほぼ同じですが、レイブレードではボールジョイントだった体幹の接続が軸接続になり、保持力が向上する一方で柔軟性は多少失われた感はあります。 でも、まともに立てないよりは全然いい。 また、一部六角軸で固定されていた後脚の間接がすべて丸軸接続に変更され、可動性も増しています。
以下、イメージカット 保持力に関しては現状では問題ありませんが、可動部の多くに例によって汎用のジョイントパーツが使われており、これがまた動かしているとけっこうすぐに緩んでくるので将来的な不安は相変わらずです。 ビークルモードでも。 トリックブレードのクセが強くて、なんか変な虫みたいにも見えますね。 同月に発売された新作のM.S.G.、バトルランスとトライデントスピアと組み合わせたチャリオット形態(仮)はけっこうお気に入りです。 以上、“ヘキサギア ロード・インパルス & ガバナー エクスアーマータイプ:白麟角” でした。
レイブレード・インパルス(ボルトレックスもですが)最大の欠点だった体幹の弱さを克服したロードインパルスですが、あくまで基本構造はそのまま踏襲しているため、改善しきれていない点も多々あります。肩の下から外れやすい前脚とか、ビークルモードにおける四肢の位置調整の煩わしさとか…… それでも、完成後けっこう早い段階で腰砕けでまともに立てなくなったレイブレードに較べれば、とにかくポージングを維持できるだけでもストレスの度合いが全然違います。 って、結局ストレス感じるのかよ!(笑) まぁね、多少のことは許容範囲です。というか、動かしていてまったくストレスを感じないヘキサギアなんかできるはずないとすら思ってますし(笑)。 新規造型分においては、やはりトリックブレードとハウンドバイトの仕様が秀逸ですね。 ハウンドバイトについては、機体のカラーリングとも相まってどこか忍者のような雰囲気も醸し出していて面白いです。でもこれ、ネタ元はたぶんバクゥだよね? ヘキサギアというシリーズ全体に関しては、個人的にどうしてもゾイドとの類似性に思いを馳せてしまいますが、このロード・インパルスとレイブレード・インパルスの外見上の差異にも、シールドライガーとブレードライガーのそれと同じような方向性を見出して勝手に納得していたり…… そういえば、本家ゾイドが展開中はずっとお休みするもんだとおもってたHMMがにわかに動き出しましたね。早くもシールドライガーDCS-Jの予約が開始されましたが、さすがに本体そのままだと今さらはキツイですね。なんか価格も跳ねあがってるし…… レブラプターまで様子見かなぁ。 最後は別の話題になっちゃいましたが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
2 コメント
n4tty@新参ガバナー
1/10/2019 17:34:53
通りすがりの新参ガバナーです。
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退屈と惰性と
2/10/2019 10:23:26
コメントありがとうございます。
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