“ヘイズルⅡ” とありますが、一見しておわかりの通り、ウーンドウォートの仕様変更機です。 “ヘイズル2号機” と混同しないように注意が必要ですが、実は今回紹介するものの他にも、ウーンドウォート本体の手脚を折りたたんだものにヘイズル改の手脚を接続したもの(前々回で再現したギャプランⅡの、腕部もヘイズル改のものに交換した状態、ですかね)もヘイズルⅡと呼ぶようです。 これは、そもそもウーンドウォートがヘイズル(の素体)の代替機という位置付けのため、ヘイズルの各形態の代替としてほぼ同様の機能を有するバリエーションはすべからく “ヘイズルⅡ” と呼称する……という無茶苦茶な理屈の上に成り立っている話で、もはや2号機と間違えるとかいう以前の問題になってきます。 いくら実験段階の試行錯誤だからって、適当過ぎません? それとも “ラー” とか “アウスラ” みたいにⅡのあとにまた固有の名前が付くんでしょうか? まぁ、これもとりあえずウィキで調べた情報なので、最近のRe-Boot企画のなかでは違った解釈がなされているのかもしれません。 本当、AoZはややこしい……誰か詳しい人、教えてください(笑)。 では、とりあえずレビューします。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールでの仕上げです。 MS形態 なんと言っても背部に装備した2基のコンポジット・シールド・ブースターが目を惹きます。 本体は第5世代MS並に小柄なのに、この長ものによって30メートル級の大型MSクラスの威容に。撮影ブースの高さギリギリです。 コンポジット・シールド・ブースター2基だけで本体に匹敵する(むしろ本体以上の)ボリュームがあるため、この形態での自立はけっこう厳しめ。基本的に付属するタッチゲート式のスタンドの仕様が前提となります。 というか、Zガンダムの時のイメージが強いから、この色の機体はとにかく悪そうに見えます。 キットの色分けに関しては、まぁ標準的でしょうか。 腰のV字や肩のスタビライザー(?)先端、各部センサー類はシールでの再現となります。気付いた部分では太股外側のスラスターのイエローや指先のレッドが足りませんが、ウーンドウォートのときもそこは塗っていなかったので、今回もスルーで。 MA形態 後面 というかこれ、稼働中に変形できるんだろうか? 付属武装 コンポジット・シールド・ブースター また中央付近、おそらくIフィールド発生器と思われるディティールの内部は赤いんですが、ここも今回はそのまま。 各部パーツ差し換えで原型機でも可能だった2形態への組み替えが可能。 ライフル形態は左右握り手で保持するのみなのでけっこう不安定。 モビルビットは虫みたいで可愛いんですが、射出時の蛇腹アームニットは、なんでわざわざこんな干渉の多い位置、向きに取り付けるのか……そしてワイヤー(リード線)が短い。 なお、ウーンドウォートではビットのディスプレイ用も含めて二つのスタンドが付属しましたが、今回のヘイズルⅡに付属するスタンドは一つだけです。 ヘイズルⅡでは、あくまでブースター兼ビーム砲としての使用しか想定していないのかもしれませんね。 ビームライフル シールド 比較画像 メインカラーの変更でかなり印象が変わっていますが、何度も言うように本体の変更点はリアスカートのみ。 コンポジット・シールド・ブースターを2基に増やし、さらに手持ちのライフルとシールドも装備したことで戦闘能力は格段に向上しているように思います。 コンポジット・シールド・ブースターの増加で完全にウーンドウォートの上位互換となってしまっているヘイズルⅡですが、ギャプランⅡみたいにシールドブースター2基装備に交換したりしたら、機動力重視の近中距離戦仕様の黒い機体と、長距離援護用の白い機体でのコンビ運用とか、オレ設定で組み替えて遊ぶのも面白そうですね。
なお、 前々回の“ヘイズル改 & フルドド” のレビューでも紹介した “ギャプランⅡ” の再現にこのヘイズルⅡのリアスカートを使用しています。 ただ、あの組み合わせで合っているのかどうか、イマイチ正解がわかりません…… 以下、イメージカット 以上、“HGUC ヘイズルⅡ” でした。 物語の内容や設定はよくわからないものの、MS等のデザインは面白いから、とりあえずキットは買う……僕のAoZに対するスタンスです(笑)。 似たようなパターンで、アニメの視聴は1話で切ったけど、1/144スケールHGのキットだけはほとんど購入したというガンダムAGEやレコンギスタという例もありますね。 さてヘイズルⅡ。キットとしては以前レビューしたウーンドウォートとほぼ同じなので、製作途中はあまり新鮮味はなかったんですが、完成すると色の違いもあって原型機とはがらりと違った印象になり、並べての対比も楽しいものになったかと思います。 ただ、本体構造の脆弱さはもちろんそのままで、今後展開していくのかどうかわかりませんが、巨大オプションのコアユニットとしてはおそらく強度不足になるでしょう。ギャプランⅡの段階でけっこうヤバかったしね。 ただ単体としてみれば、ガンダムらしくないガンダムタイプMSとして造型、プロポーション、ギミックと非常に高い水準でまとまっているので、このデザインが響く人にはウーンドウォートともどもお勧めのキットではあります。 だからこそ、この型は一般販売して欲しかったなぁ。 AoZはマニア向け、というのはその通りだと思うんですが、だからといってすべてをプレバン限定にするとか、自ら間口を狭める狭めるのはどうなんだろう? 今回のヘイズルⅡがプレバンなのは仕方ないにしても、原型機のウーンドウォートはやっぱり一般にすべきだったんじゃないのかなぁ? 難しいですね。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
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