一般販売されたガンイージの宇宙仕様……というか、ガンイージの時点である程度の空間戦闘能力はあったそうなので、実質上位互換機ですね。 劇中後半で主人公機がパワーアップするのは定番ですが、量産機……それも味方側の脇役がパワーアップするのってけっこう珍しい気がします。 ただ、僕は “Vガンダム” はまともに観てないんですよね。 放送当時は中学生でした。地元でも放送はしてましたし、実際何回かは観たような記憶もあるんですが、未だに通して観ていない作品です。まぁ、後に色々な媒体を通じて大まかなストーリーやキャラクター、メカニックは押さえてはいますが。 ガンブラスターといえば、女性ばかりのMSパイロットチーム、“シュラク隊” のイメージが強いように思いますが、個人的には彼女たちよりもオデロとトマーシュの乗機という印象です。シュラク隊はガンイージとヘキサですね。 さてさて、キットとしてはガンイージ発売の段階で大方予想されていた通り、ガンブラスターのほうはプレバン限定となりました。 ガンイージから純粋にパーツが増えているのにお値段据え置きという、これまた珍しいパターンですが、そもそもガンイージの価格設定が疑問なんですよね。 ビギナ・ギナより明らかにボリュームがないのに、REの初期ラインナップと同等の3500円。もちろん、いろいろ理由はあるとは思うんですが、ガーベラとかバウとかと並べると……ねぇ。 そんなモヤモヤもあってガンイージのほうはスルーしました。どうせこっちが来ることはわかりきってたんで。よしんばプレバンならどちらも組めるんじゃないか? と淡い期待も抱いていたんですが、それは虫がよ過ぎましたね。 でも、このガンブラスターがプレバンなのに、鋼鉄の7人仕様でもないビギナ・ギナⅡが一般販売て…… みんなが忘れた頃にそっちをプレバンで出す気じゃないだろうな。 なお、すでに後発の “陸戦用ガンイージ” も発送されているようですが、そちらは購入の予定はありません。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールでの仕上げです。 そう思うと、顔付きなんかも若干似ているような気もします。 ガンイージからの変更点は、なにはともあれ背部バックパックの追加。ツインテールとも呼ばれる特徴的な可動式スラスターバインダーを2基備えた大型のバックパックを、背面装甲を覆うようなかたちで装備しています。 あと、腰部サイドアーマーとリアズカートの形状もひっそりと変更されています。これには果たしてなんの意味があったのか? なお、カラーリングもイージのときの暗めのグリーンほぼ単色という地味なものから、明るいグリーンをメインに、顎やコクピットハッチも鮮やかなレッドに変更されています。 イージから換装した機体も、わざわざこの色に塗り直したようですね。 キットは非常にシンプルで、とくに独自のギミックがあるわけでもありませんが、そのぶんプロポーションは良好。色分けも各部スラスターやダクトまでおおむねパーツ分割で再現されています。 ただ、新規のスラスターバインダーについては噴射口部分は色分けされず、シールも付属しません(画像はマーカーで塗装)。前腕のハードポイント(ビームシールドの接続分)奥にシール用意するくらいなら、こっちにもちょうだいよ。 バックパックの上下のメンスラスターも、中央のスリット部分はパーツで色分けされていますが周囲の縁は色分けされず、シールもないので完全再現には塗装が必要です。 あと色が足りないは頭部のバルカン砲くらいでしょうか。頬のダクト内部にもシールがありますが、今回は墨入れだけして貼っていません。 また、頭部メインカメラおよびツインアイはグリーンのクリアパーツ製。ツインアイにはシールがありますが、メインカメラにはありません。でも後頭部のカメラはシール再現なので、ここは統一感のためにもメインカメラにもシールが欲しかった。というか、個人的にはわざわざここをクリアパーツにしなくてもいいとすら思います。 ちなみにホイルシールはガンイージのものと同一です。 また、各種マーキングのほかマーベットやオデロ、トマーシュのパーソナルマークやシュラク隊のロゴを含むテトロンシールも付属しますが、なぜかミリエラ・カタンだけハブられてる…… 今回は左肩にシュラク隊のマーク、左腰フロントアーマーにそのリーダー、ジュンコのロゴを貼りつけました。 武装 ギミック 付属する武装類はガンイージとまったく同じです。 ビームライフル(ビームピストル) バレル部分が回転し、さらにフォアグリップが可動。 センサーはグリーンのクリアパーツで再現されていますが、グレー成型のパーツにはめ込むため、あまり目立ちません。ここは頭部メインカメラ同様、ホイルシールを用意してほしかったところです。 保持には汎用の持ち手を使います(というか、ハンドパーツはその1種のみです)。 ビームバズーカ ビームサーベル 2連装マルチランチャー ビームシールド 比較画像 並べてみると胸部や脚部など、デザインに共通性もあります。 基本的に武装類は共用が可能なはずで、実際ビームライフルはVer.Kaからの流用になりますが、実はほかのオプション類についてはそのままでは使えなかったりします。その点についてはまたのちほど。 以下、イメージカット 各種武装の保持はハンドパーツ内側のピンで固定するタイプですが、武器側の穴が浅いこともあって、とくにサーベルはけっこう外れやすいです。 ビームシールドは取り付け位置、角度は完全固定ながら、接続する前腕装甲が回転可能なのでそれほど扱いには困りません。 股関節は左右それぞれにスイング可動しますが、立て膝は微妙。 足首の可動も標準的で、接地性は良くもなく悪くもなく。 総じて普通。特徴といった特徴のないキットです(笑)。
以上、“RE ガンブラスター” でした。
良くも悪くも、すごくシンプル。慣れた人なら作成に2時間かからないと思います。 正直、今このタイミングで1/100スケールで出す意味があったのかわかりませんし、1/144スケール……HGUCでこそ欲しかったという意見もあったかと思います。 僕も、どちらかといえばガンプラはコレクション製の高い1/144スケールで欲しいというのが本音で、REでキット化された機体についても、むしろHGUCでこそ欲しい機体ばかりでした。 まぁ、そのうちのいくつかはのちにHGUCでも発売されているので、決して諦めてはいませんが。 ただ、Vガンダム関連となると少々話が違ってきます。 というのも、数年前のオールガンダムプロシェくとの際にVガンダムとV2ガンダム(とそれらのバリエーション)がHGUCでキット化されましたが、分離変形ギミックがオミットされていたからです。 しかもサイズも明らかにオーバースケールで、なるほど、これが1/144の限界なのか、と思った記憶があります。 もちろん、技術はどんどん進歩してきていますし、当時できなかったことが今はできるようになっている可能性もありますが、主役機のメインギミックを再現しないシリーズで、敵雑魚機体のそれを再現するか? という疑問があります。 仮にゾロやトムリアットがキット化されるとして、変形ギミックをオミットするなんてありえませんし、そうなってくると、選択肢としてHGUCは除外されてしまうのかな、と。 そもそも主役両機の変形ギミックをオミットした時点で、HGUCにおいてVガンダム関連を本気で展開する気はないと思うんですよね。 だったらREでそれをやるかというと、まずそんなことはないと思うんですが、それでも万に一つの可能性でも期待してしまいます。 ベスパ系のMS、けっこう好きなんですよね。 ゾロだったら一般機とクロノクル機、それに改と金型一つで3種類発売できますよ。分離変形はバウの先例があるし、流用利かないゴトラタンとかよりも、よほど現実的なんじゃないかなぁ? 肝心のキットのことほとんど書いてないわ……まぁ、よくあることですが(笑)。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
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