発売スケジュールを間違えているとしか思えないゾイドワイルド。 アニメ第1話で、主役機のワイルドライガーを差し置いて冒頭から動きまくったクワーガの登場です。 そんなアニメはすでに6話まで終了(現状、まだ最新話は未視聴ですが)。いまだメインキャラが揃わないというスローペースかつ、さすがに四十のおっさんが見るには厳しい内容なので、基本ゾイドの戦闘シーン以外は早送りです(笑)。 発掘、復元のくだりは、たしか3話だったかな。モノローグ的に語られましたが、多分それで終わりでしょう。 とりあえず全体の流れを掴むために見続けるとは思いますが、これ物語として面白くなるのか? 子供たちはこんなもんで楽しめてるのか? なんかいろいろとモヤモヤしますが、アニメの内容とキットの出来は別物ということで、ともかくもレビューに移りたいと思います。 ボーン復元 で、あらためて先に作った2体のS型についても確認すると、ちゃんとありましたよ、ボーン形態。 そりゃまぁ、そうだよね。 どんなに簡単なキットでも、説明書はちゃんと読もう、うん。 クワーガのボーン形態と違って、カブターはすでに頭角が復元済み。スコーピアもハサミも尻尾も復元済みなので、なんの骨格なのか一目でわかります。 というか、カブターの頭角がこの状態ですでに復元されてるのに、クワーガの大顎は復元されていないのはコンセプトとしておかしくないか? 復元完了 後面 各部ディティール やはり目を惹くのは、頭部に生えた2本の大顎。 頭部装甲も含め、有機的な曲線で構成されていて、ただの機械ではない、金属生命体としての不気味さも感じられます。 アイパーツはレッドメッキ調。形状自体はカブターのそれと一緒です。 ウイングはカブター同様に真ん中が抜けているデザインですが、カブターのものよりも小型でデザインも洗練されている印象。 ライダーの搭乗位置はカブターと同じ。フィギュアも同じものです。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 ちなみに、デュアルシザースの名称は大顎を含めたものではなく、あくまで体側から展開する一対のハサミ状の武器だけを指します。 相変わらず、担当者は英語力がないようだ…… そして、この状態で放つ必殺技の名前がまたすごい……その名も、“四連蟹鋏” !! クワガタじゃないのかよ! あと、その名前だとハサミは四つ必要でしょ! 二つしかないよ! 英語力だけじゃなく、国語力もないらしい…… 誰もツッコまなかったのかな? ていうかギャグなの? 比較画像 ゼンマイアクション
以下、イメージカット お尻の位置に3㎜穴が空いているので、汎用のでディスプレイスタンドを使えば飛行ポーズで飾ることができます。 カブターにはなかったので、これは嬉しい追加要素。 やっぱり飛行型のゾイドは飛んでる状態で飾りたいですしね。 デュアルシザースを開いておくだけでも、けっこう様になります。 VSカブター。 まだアニメではこういったシーンはなかったと思います(今後あるかどうかもわかりません)が、一応、兄貴ポジションのベーコン率いるシュプリーム団所属のサブキャラ二人の乗機として登場しているカブターなので、ザコキャラが乗るだろうクワーガに負けるようなことはなさそう。 キットの見た目は完全にクワーガのほうが強そうなんだけどな。 ちなみに、キットではクワーガは一応デスメタル帝国の所属になっているようです。 アニメ5話ではヒロイン(なのか?)ペンネが初登場。 終盤、彼女の乗るスコーピア & 主人公アラシのワイルドライガーは2機のクワーガと戦闘となりました。 序盤、やはり飛行可能なクワーガに翻弄される場面もありましたが、ワイルドライガーのワイルドブラスト発動で形勢逆転。ここではまだスコーピアのワイルドブラストは見られませんでしたが、吹っ飛ばされてひっくり返ったクワーガの腹にポイズンテイルをぶっ刺すなどして活躍しました。 ただ、キットではスコーピアの尻尾は固定で動かないので、劇中再現は適いませんでした…… それにしても、ゾイドワイルドの敵ザコキャラは、なんでみんな北斗の拳のザコキャラみたいなデザインなのか…… 以上、“ZW クワーガ” でした。
カブターとの共通点にダブルソーダとサイカーチスへのオマージュを感じ、オールドファンとしては嬉しい限り。 今後発売されるだろう、ベーコンの愛機ファングタイガーも、素体は明らかにワイルドライガーと共通ですし、それもまたシールドライガーとサーベルタイガー(セイバータイガー)の関係性と一致しますし、見た目の印象やアプローチは変われど、ゾイドはやはりゾイドであって、受け継ぐところはしっかり受け継いでくれてるんだと再確認。 でも、そこは大前提ともいえるので、第1期シリーズからのファンとしては、その評価はどうしても厳しいものになってしまいます。 今回のシリーズのキモは、結局のところ名前にも使われているワイルドブラストだと思うんです。 発掘・再現とかは、もうどうでもいいです。 再現はともかく、すでにパーツが一つ一つ切り離されてパックされてる時点で発掘は終わってますから。むしろ普通にランナーか切りとる作業を残しておいてほうがコンセプトにハマったんじゃないの? もろもろのネーミングセンスのなさ、英語力、国語力のなさも、もはやネタと割り切れば楽しめる部分もあります。もちろん、今後もガンガンツッコんではいきますが。 で、ワイルドブラストです。変形が手動なのは、まぁ仕方ないと思います。できることなら、M型以上のモーター動力のキットでは、スイッチを切り替れば自動で変形してほしかったところではありますが、ゼンマイ動力のS型には最初からそこまでは求めません。 ですがせめて、通常時とワイルドブラスト時ではアクションにも付けてほしかった。 カブターではできていたので、当然ほかのも、と思っていたんですけどね。 もちろん今後もシリーズは続いていく(はず)のでしょうし、そのあたりは進化していくと信じていますが…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
前回のガノンタスの時と同様、まずはモチーフの説明を。 サルコスクスとは、白亜紀前期にアフリカに生息していた古代ワニで、全長はおよそ12メートル。これまでに発見されているなかでは最大級のワニです。 現在までに生き残っているワニたちとは直接の関係はないそうです。 ガノンタスのプロガノケリスしかり、キットのコンセプトである発掘に絡めたかったがゆえの名義借りみたいなもんでかね。 でも、だったらワイルドライガーにも実在する古代ライオンの固有名詞を当てるとか、徹底すりゃいいものを……なんか中途半端なんだよなぁ。だからアニメではスルーされたのかしら? で、そのアニメではまだ未登場ですが、公式サイトによると、デスメタル帝国四天王の一人、狡猾のキャビアの乗機として搭乗するようです。 うん、多分こいつが四天王最弱。 では、キットのレビューに移ります。 (2019/3/9 訂正追記) 発売から8ヶ月余り経って組み間違いがあったことに気付きました。詳細は末尾にて。 ボーン復元 後面 各部ディティール 巨大な頭部は迫力満点。 下顎の中央から生えているシクスキラーファングが上顎を貫いていますが、その勇姿を見られるのは後述のワイルドブラスト状態の時のみ。 実は、通常時(ボーン状態含む)では口の開閉ができません。なので、基本口はぴっちり閉じたまま。本物のワニは、だいたい口開けてるのにね。 尻尾は三つの節に分かれていて、電動アクション時には連動して左右に動きます。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツはレッドメッキ調になっています。 頭部に装甲を着けると、もはやシクスキラーファングはほとんど見えませんね。一応穴は開いてるんですが。 ライダーは背面装甲に掴まるような格好で搭乗。フィギュアはカブターやスコーピア、ガノンタスに付属のものと同じものです。 ていうか、水陸両用機でも、ライダーはただ背中に跨がるんだね。ウェットスーツと酸素ボンベが必須なのでは? なら、それらしい装備背負った専用のフィギュアにしてほしかった。 ライダーの手前に見える4本の筒状モールドは、ミストディスチャージャー。いわゆるスモークディスチャージャーの霧バージョンですね。水中からの奇襲攻撃をメインとする機体ならではの装備。 尻尾の装甲は一体成形。そのせいで電動アクション時の尻尾の動きが不自然に見えて…… ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 巨大な顎、クランブルジョーで捕獲した相手ゾイドを、このメタルミキサーで粉々に砕く必殺技が、”顎関節地獄噛(がくかんせつじごくかみ)”…… 本当、いったい誰がこの一連のダサ過ぎる必殺技名を考えたのか…… ワイルドライガーのレビューとき、てっきり書いてるつもりで書き忘れてたんですが、“キングオブクロー” ってなに? “爪の王” ってなんだよ? 異名じゃなくて技名ですよね? そこは “クローオブキング(王の爪)” なんじゃないの? それか、ただ素直に “キングクロー” でよかった。なんで “オブ” とか入れちゃったの? そして誰も突っ込まなかったのか? それとも関係者全員、中一レベルの英語ができなかったんですかね。 比較画像
電動アクション 通常状態
あと、尻尾の先端部分の動きが妙にカクついてますが、これは装甲によって尻尾の先端以外の2パーツがほぼ固定されてしまっているから。ボーン状態だと、もう少しスムーズになります。 ワイルドブラスト状態
以下、イメージカット でも、やっぱり通常時に口の開閉ができないのはマイナスだなぁ…… 十分可能だったと思うだけに残念です。 以上、“ZW ガブリゲーター” でした。 これにてゾイドワイルド、第1弾ラインアップの6アイテムのレビュー、終了です。 アニメ2話までの時点で、まだ2種類しか登場してませんが…… 正直なところ、発表されてからというもの、期待よりも不安のほうが大きかった気がします。 デザインは第1期初期の、あの無骨な感じからはほど遠いものでしたし、スケールを変えてきたことにもがっかりしました。新ギミックとなるワイルドブラストに至っては、所詮は子供騙しだろうとタカを括っていたくらいです。 しかし、いざ実際に組んでみると、思ったほどは悪くありませんでした。 決していいとは言いません。古参のゾイドファンとしては、あの当時のゾイドに連なるものが欲しかったは事実です。 でも、これはこれでアリかも、というくらいには思いました。 明言されたわけではないですが、そもそもの世界観が過去のゾイドとは違うようですし、だったらガンダムでいうところのアナザー系と同じような見方でいいのかな、と。 そう割り切ってしまえば、けっこう楽しめます。 もちろん不満点も多いですが、それは今後シリーズが続くなかでいろいろと進化、改善されていくことでしょう。 アニメ本編に登場、さらにメインビジュアルで顔出ししてる機体の数を鑑みれば、少なくとも年内はシリーズは継続していくような雰囲気ですし。ゾイドだし、登場した機体は当然すべて商品化してくれるものと信じています。 まぁ、アニメが何クール放送なのかは知りませんが。 とりあえず、今回の第1弾ラインナップでの僕の1番のお気に入りは、このガブリゲ-ターです。 必殺技名は1番酷いけど。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 (2019年3月9日 訂正追記)
発売から8ヶ月余りが経ってから、後脚を左右(つまり前後の向き)を組間違えていたことに気付きました。 流用キットとなるディメパルサーを組んだときに、ああ、後脚の向き変えてるんだ、こだわってるなぁ……とか思ってたら、なんのことはない、僕個人が間違ってるだけでした。 それもディメを組んでから2週間くらい経ってから気付くという…… プロガノケリスとは、三畳紀に生息していた古代のカメで、10年ほど前に中国で新種(すでに絶滅しているのに新種というのも変な話だけど)が発見されるまでは最古のカメとされていたそうです。 全長は1メートルほど。甲羅の長さも60センチほどという話だから、思ったより大きくはないんですね。 てっきり4~5メートルくらいはあるかと思った。 ていうか、普通にカメ種でいいよ。ガブリゲーターのサルコスクスもそうだけど、なんでここだけ妙にマニアックな名称を持ってきたのか…… アニメではまだ未登場ですが、ゾイド博士とも呼ばれる少年、オニギリとともに主人公アラシが率いるフリーダム団に加わるようです。 しっかし、この食べ物由来の名前のキャラが多いのはなんなんだろうか? 子供が覚えやすいように、とか思ってるのかなのかな? だとしたら、むしろ子供を馬鹿にしてるように思えて好きになれませんが…… まぁ、アニメの内容とキットの出来はまた別物ということで、レビューに移ります。 ボーン復元 後面 各部ディティール 口は手動で開閉可能。微妙に受け口なのが間抜けでいいですね。でも、このガノンタスのIQは107で、今回同時に発売されたゾイドのなかでは最高値。 ちなみにワイルドライガーのIQは95。カメよりライオンのほうがバカなの? 尻尾の上部にあるバー状のパーツが、モーターのスイッチになります。 また、同時発売のほかのM型ゾイドと違い、このガノンタスのみ、ボーン状態でもライダーを搭乗させることができます。フィギュアはカブターやスコーピア付属のものと同じです。 復元完了 後面 各部ディティール 頭部に装甲が追加されたので、少し間抜けさは薄れましたが、それでも独特の愛嬌がある顔付きです。アイパーツはブルーのメッキ調。 背面……キャノンの後方は廃熱を考慮してちゃんと空いています。フィン状の造形もあり、なかなか考えられたデザインだと思います。 背甲羅の上部にはコクピットハッチが。 今回のシリーズではパイロットではなくライダーが、ゾイドの首や背に直接跨がって操縦(という言いかたも違うのかもしれませんが)するのが基本のようですが、このガノンタスのみ、装甲で保護された主砲、ガノンキャノンの砲身後部に操縦席が設けられているので、そんな仕様になっています。 ゾイドに直接跨がるのも大概危険だと思うけど、あんなでっかい大砲に跨がるのもかなりヤバイよね。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 甲羅を割って出現する巨大なガノンキャノンは、今のところ本シリーズのゾイドが持つ唯一の遠距離用射撃武装になります。 本当に唯一の遠距離支援ゾイドになるのか、それとも今後より強力なライバル機が出現するのか…… 比較画像 旧シリーズのカメ型ゾイドといえばカノントータス、ということで。 こちらは第2期バージョンとなりますが。 カノントータスは、旧シリーズの小型ゾイドのなかでもかなりボリュームのある機体ですが、ガノンタスはさらに一回りほど大きいです。まぁ、M型だしね。く、 同じリクガメモチーフですが、全体に角張ったいるカノントータスに較べて、曲線主体のガノンタス刃より生物的。でも、キャノンを展開したワイルドブラスト状態になると一気に似た雰囲気になり、やはり同じ系譜なんだと思います。 電動アクション 通常状態
ワイルドブラスト状態
以下、イメージカット ワイルドブラスト状態への変形過程で各部装甲が可動するので、一部だけ展開させたりと、意外と変化を楽しめるキットだと思いました。 丸い甲羅が全体を覆うフォルムに、なんとなく旧シリーズのグスタフを思い出してしまった。 以上、“ZW ガノンタス” でした。 防御主体の通常状態から一転、ワイルドブラスト状態では強大な砲が出現するという、戦闘スタイルががらりと変わる機体特性に加え、現状唯一の射撃武器搭載機、そしてライダーの搭乗位置が装甲内部にあるなど、シリーズ内のほかのゾイドと較べるとけっこう異質なガノンタス。 そもそもゾイドワイルドの世界観において、射撃武器というものがどういう扱いになるのかわかりませんが、少なくともかなり貴重な存在であることは間違いなさそうです。 となると、かのガノンタス自体も非常に重要な存在になってくるのかもしれません。 キットも、愛らしくも存在感のあるフォルムで、通常時の歩行アクションはかなり雰囲気がありますし、ワイルドブラスト時のキャノンのスライドギミックも、あれはあれで逆に面白くていいような気がしてきました。 ギミックが多いぶん、組み立ては若干複雑になってしまっていますが、それでも旧シリーズのキットに較べれば随分簡単だと思います。インスト(復元の書)の説明も非常に親切ですしね。 そんな感じで、個人的にはワイルドライガーやギルラプターよりも、このガノンタスやガブリゲーターをお勧めします。 主人公機やライバル機なんかは、デザインにしろギミックにしろ、案外保守的なんですよね。まぁ、変にケレンみ出すよりは最大公約数的な格好良さを求めたほうがいいという考えかたは正しいとは思いますが。 一方でサブに回る機体にはけっこう思い切ったことをやってくるので、結果、メイン機体よりもサブ機体のほうがギミックに面白みが出るという皮肉なことに…… よくあることですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 アニメ2話の段階ではまだ登場していませんが、後に主人公アラシ率いるフリーダム団(シュプリーム団って書いてた……訂正しました)に加わる少女、ペンネが搭乗するゾイドになります。 一応ヒロインということになるんだろうか? 現状、彼女以外にそれっぽいキャラは公開されていないので、そう思ってるんですが…… ヒロインをサソリに乗せるか? まぁ、旧シリーズからサソリはわりとポピュラーなモチーフで、アニメ第一作でも印象的だった改造型ガイザックや、後半のラスボスとして搭乗したデススティンガーなど、けっこう重要な役割を持たされることも多い気がします。 確かに見た目は派手ですし、実際のアクション的にも、8本の足やハサミをガシャガシャ動かしながら歩く姿は楽しいですしね。 今回のアニメでも、ライダーともども活躍することでしょう。 では、キットのレビューに移ります。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツはブルーのメッキ調。 エビっぽく見えるのは、この目のせいもあるかな。本来のサソリはこういう目じゃないし。 大きく振り上げた尻尾、ポイズンテイルは、残念ながら無可動。 ゼンマイアクションとの連動は無理でも、根元と針のある先端の二箇所に手動の可動軸でもあればよかったんだけど…… そのゼンマイによる歩行ギミックは、第一期の初期も初期、グランチュラを始祖とする機構で、基本構造は35年前のまま。 この機構、どうしても本体と脚部ユニットとの間に隙間が空くので、若干本体が浮いた感じに見えるんですが、基本箱型体型のグランチュラやガイザックではそれほど気にならなかったものが、現代風の細身のデザインになっているこのスコーピアでは、けっこう気になる…… 脚部の取り付け方向が変わって、ゴムキャップが上から見えるようになったことにも一因があるかもしれません。 ライダーフィギュアは、カブターに付属のものと同じものです。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 尻尾の付け部、お尻に取り付けられているのはボイズンタンク。その名の通り、毒の入ったタンクだと思われますが、詳細は不明。 これは、ゼンマイを巻くための鍵にもなっています。第2期の新規設計小型ゾイド(レブラプター以降)から採用されたシステムですね。 取り付けには3㎜軸を使うので、デフォルトのお尻のほかにもポイズンテイルの付け根側面や、ほかのゾイドに取り付けることも可能。今回のシリーズで、現状唯一の外付けオプション装備ということになる……のか? 比較画像
ゼンマイアクション
以下、イメージカット ポイズンスピアがが可動するおかげで、ある程度の表情付けができます。 でも、どうせならポイズンテイルも一緒に動かせるようにしてほしかった。ハサミも、手動でも開閉できればなお。 以上、“ZW スコーピア” でした。 カブターがサイカーチスの現代版とすれば、このスコーピアはガイザックの現代版。 8本足での歩行に加え、ハサミと上顎が連動して開閉するゼンマイアクションは、まさにガイザックの正統進化といえます。 一方で、ワイルドブラスト状態になってもアクションには変化がなく、そこは少し拍子抜け。 歩行自体もお世辞にもスムーズとはいえず、このあたりはもう少し改善できたのではないかという気もします。 とはいえ、S型ながら巨大な尻尾を高く上げた姿はインパクト大。“赤い” ボディにもどこか特別感があり、ヒロイン(多分)搭乗機ということでアニメでの活躍も見込めるとなれば、人気が出る要素は十分かと。 個人的には、カブターのときと同様、旧ゾイドを彷彿とさせる構造が感慨深いキットでありました。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 いよいよアニメの放送も始まったゾイドワイルド。 でも、土曜の朝6時半て……、子供ってそんなに早起きなの? 第1話めから未発売、未発表のゾイドがガンガン出てきましたけど、キットの発売スケジュール合ってます? 加えて、“発掘”、“復元” がキット的には大きなコンセプトになっているので、てっきり第1話は主人公がワイルドライガーを発掘するところから始まると思ってたのに、普通に歩いてるところにほぼ偶然遭遇するというご都合展開。 少なくとも1話のなかではゾイドを発掘するシーンや復元するシーンは描かれず、どころかそんなワードすら出てこないという…… あと、主人公のアラシの声がなんか老けてる。画とのギャップがなんとも…… 兄貴ポジらしきベーコンの声のほうが若々しいってどうなの? などなど、まだ1話のみの印象ですが、内容以前の設定の部分で突っ込みどころの多い作品になりそうな気配です。 これは、アニメはアニメ、キットはキットと割り切ったほうがいいのかも とりあえず、レビューに移ります。 復元完了 後面 各部ディティール 頭角はこれで直接攻撃するというよりは、機体解説などにも書いてあるとおり、相手ゾイドをすくい上げるための装置のようで、シャベルのような、わりとフラットな形状をしています。 アイパーツはブルーのメッキ調。 ゼンマイのネジはお腹側に。画像ではちょっとわかりにくいかもですが、指で摘まみやすく、見栄えも考慮された形状になっています。 6本の脚部はすべて同型状。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール ウイングはほぼ枠だけみたいな感じですが、これは旧シリーズでもお馴染みのデザイン(まぁ、昆虫タイプではなかった気もしますが)。 確かマグネッサーウイングとかいって、地味を利用した飛行装置だったと記憶していますが、このカブターのウイングに関してはそういった説明はありません。 ライダーフィギュアはワイルドライガーやギルラプター付属のものとは違うタイプで、手の下にも固定用のピンが付いています。 比較画像 ゼンマイアクション
以下、イメージカット 飛行も可能なゾイドということで、どうせなら空中姿勢でディスプレイしたいところですが、もちろんスタンド用の3㎜穴なんてありませんから、画像はコトブキヤのフライングベースのアームに乗っけてるだけです。 S型だけでも、こういう汎用スタンドに対応してくれないかなぁ……と思うのは僕だけではないはず。 以上、“ZW カブター” でした。 旧シリーズからのファンとしては、サイカーチスの機構をほぼそのまま踏襲したこのカブターの設計には非常に感慨深いものがありました。 ただ、ゼンマイユニット(旧シリーズではパワーユニットと呼んでいましたが)の性能が旧シリーズのときからほぼ変わっていないらしいことには、ちょっとがっかり。 旧シリーズの時点で、機体によってはパワー不足ですぐ止まったりしてましたからねぇ。 10年の時を経てさぞかし進化してるだろう、と思いきや……一緒だった。 インスト(復元の書)には、ゼンマイの回し過ぎに注意、6回くらいが目安……なんて書いてありますが、6回回したくらいでは10秒そこそこ歩くのがやっと。なのでせっかく撮った動画も非常にショボいものに…… せめて30秒くらいは歩いてほしいなぁ。 まぁそういうところも含めて、このカブターは、あのゾイドが帰ってきた! と確信できたキットではあった……かな? よ言ったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 アニメでは、主人公アラシが乗るワイルドライガーを追跡するデスメタル帝国四天王の一人、“瞬撃のドレイク” が駆るゾイドということで、当面のライバル機となりそうですが……なんか前座感が半端ないですなぁ。 なんせディノニクスだし。キットのパッケージにも、何体かいるしね。 まぁ、ワイルドライガーといい、このギルラプターといい、非常にオーソドックスなモチーフなので、初心者のゾイド入門にはちょうどいいかと。 残る2体のM型は、モチーフ的にもギミック的にもけっこう攻めてる感じですが。 それでは、レビューしていきたいと思います。 ボーン復元 各部ディティール 魚のようにも見える流線型の頭部につぶらな瞳(実際にはまだアイパーツを取り付けていないので眼窩ですが)がチャームポイント。 ディノニクスといえば後ろ脚親指の巨大なかぎ爪ですが、このギルラプターでも一応造形されているものの、真ん中に伸びる中指のツメのほうが大きくて埋もれてしまっている印象。 なお、インスト通りに組み立てているので、この状態ですでにウィングショーテル(背中のソード状の武器)を取り付けています。 通常は後ろに向けて、固定用のピンに引っかけておくので問題ないんですが、基本的に根元部分を基部の軸に通してあるだけなので、その固定を外した展開状態だと簡単にすっぽ抜けます。 基部の軸の径はゴムキャップに合っているので、キャップをはめれば外れることはありませんが、そうするとキャップが干渉してジェットブースターが取り付けられません。 結局、ボーン状態ではウィングショーテルを取り付けないというのが、色々な意味で正解のような気がするんですが…… 復元完了 ワイルドブラスト(本能解放)状態 ちなみに、この状態で繰り出される必殺技が、“瞬撃殺” 。 なんで急に漢字になった……? 各部ディティール ちょっと装甲に隠れ気味ですが、アイパーツはシルバーの上からクリアレッドの二重塗装仕様。 ライダーは首の装甲に跨がるように搭乗します。フィギュア自体はワイルドライガーに付属したものと同じです。 背中のジェットブースターは2パーツ構成と簡素な造りですが、造形はわりと凝っていて、印象的なパーツになっています。 ワイルドライガーもそうでしたが、装甲の各所にはモールド処理もされた3㎜軸がいくつも配置されているので、旧シリーズのオプションパーツのような、拡張キット発売の可能性はあると思います。 比較画像
電動アクション
通常状態では、口を開閉しながら前脚と尻尾を上下に振って、2本の後ろ脚で前進します。2足歩行ゆえのバランスの悪さはご愛敬。 また、口の開閉と連動して目が前後に可動、首の装甲も前後に揺れます。 とくに目の前後可動というのは珍しいですね。少なくとも僕は過去のゾイドでそういったギミックは知りません。 ただ、前方向の動きは最終的にほぼ装甲で隠れちゃうんですが……それでちゃんと前は見えるのかな?
以下、イメージカット 動かないし、撮る角度くらいしか工夫のしようがないね…… ワイルドライガーとの対決シーンは、おそらくは序盤だけになるだろう圧倒してるシーンをイメージしてみましたが……ワイルドブラストするの忘れた。 以上、“ZW ギルラプター” でした。 序盤のライバル……というか、多分噛ませ犬っぽい感じですが、キットとして見るとワイルドブラストこそ手動なものの、連動稼働するパーツが多く、とくに目が動くというあまり馴染みのないギミックは新鮮で面白いものでした。 ワイルドブラストにしても、電動アクションとの連動で切り替えのできないワイルドライガーよりも、手動とはいえ任意に切り替えができるぶん遊び方に幅ができて良いと思います。 でも、どうせならワンタッチで展開するようなスプリングギミックぐらいは仕込んでおいてほしかったかな。 それなら、電動歩行中にも一発でワイルドブラスト状態にできたのに…… このギルラプターはまだしも、ガノンタスとかガブリゲーターは歩かせながらの変形は無理ですわ。 さて、アニメではパワーアップよりはあっさり新型に乗り換えられるパターンになりそうなギルラプターですが、そうなっても多分色違いとか、仕様変更機が最後のほうでわらわら出てきそう。 そんなところで、今回は終了 またのご訪問を。 12年振りに本家トミー(タカラトミー)が手がけるゾイドの新シリーズ。 あれ? 確か “リバースセンチュリー” が2008年から2009年の展開だったから、実際には10年振りなんじゃないの? んんっ? あれは公式的にはなかったことになってるんだろうか? まぁ、そのへんの事情はともかかく、7月からはアニメも始まるということで、今回はかなり力の入った、本気の復活となりそうです。 公式では、1983年にスタートし、1991年まで続いた “メカ生体ゾイド” をシリーズ第一期、1999年にアニメ化と同時に展開した “機獣新世紀ゾイド” 以降をシリーズ第二期、そして今回の “ゾイドワイルド” をシリーズ第三期と位置付けているよう。 ファンにとっては待望の復活には違いないのですが、あくまでシリーズ一期を踏襲していた二期とは違い、スケールの変更にともなってまったく新しい規格となってしまった第三期はどう評価されるのか? 第二期の時のようにブーム再燃となるのか? まずはフラッグシップモデルとなる第一弾アイテムから見ていこうと思います。 動力ユニット ただ、パッケージはテープで封がしてあり、先にも言ったように電池ボックスのカバーを留めるにはプラスドライバーが必要。シールを貼るのにピンセットも使うとなれば、まったく道具なしでことが足りるというわけではないです。 パッケージやシールはともかく、ボックスカバーはビズ留め仕様にする必要はあったんだろうか?
今回のシリーズ、ゾイドは地中深くから発掘された太古の存在、という設定のようです。 詳しい世界観などは、今後のアニメのネタバレも含まれるからなのか、インスト(復元の書)にもあまり書かれていないので、第一期、および第二期との直接的な繋がりもよくわかりません。 ボーン復元
各部ディティール 四肢は一体成形で、旧シリーズの大型ゾイドのような各間接部の連動可動はありません。 パッケージや公式サイトの画像は加工されたもので、現物で同じポーズはとれませんのでご了承を。 モーター動力ですが、イメージ的には旧シリーズのコマンドウルフに代表されるハイパワーユニット搭載の中型ゾイドに近いです。まぁ、確かにM型だし。 復元完了 ワイルドブラスト(本能解放)状態 各部ディティール 目のパーツはシルバーの上からクリアグリーンと二重の塗装でメッキっぽい仕上がりに。眼球っぽいモールドも持ってあって、なかなかリアルです。 後頭部にライダーが搭乗。後頭部アーマーのスリットにライダーフィギュアの足内側のジョイントを差し込むかたちです。 フィギュアはクリア成形。とくにアニメの主人公に合わせた造形というわけではありません。 なお、今回のシリーズのスケールは1/35。ちなみに旧シリーズは1/72(24シリーズは文字通り1/24)なので、ハナから絡める気はないもよう。 正直、このスケールの変更が一番引っかかるんだよなぁ…… グラフィティーラベル 比較画像
電動アクション
起動骨(スイッチのこと。この状態では腰上の白いアーマーがはめ込まれています)を押してやると、前進と同時に首が下がり始め、下りきったところでストッパーが外れてタテガミクローが前方に展開してワイルドブラスト状態に。その後は、タテガミクローを上下に振る動きと口の開閉が加わるかたちで前進を続けます。 なお、首の位置およびタテガミクローはスイッチを切ったのち、手動で戻すことになります。 この動作は切り替え不可能で、タテガミクローを収納したまま前進を続けることはできません。 逆に、最初からタテガミクローを展開した状態で歩行させることはできますが、首は下がっていきます。首が完全に下がるとタテガミクロー用のストッパーは常に開いた状態になるので、やはりクローの収納はできません。 つまり、このワイルドライガーは起動してわりと早い段階で本能を解放し、以降そのまま歩き続けるということです。 う~ん、なんだかなぁ……そこは任意に切り替え可能にしたほうがよかったんじゃないのかなぁ。 ほかのM型も同じ仕様ならともかく、違うからねぇ……(詳しくはそれぞれのレビューにて) 以下、イメージカット といっても、電動、あるいはゼンマイ駆動で歩行する本家ゾイドで格好いいアクションポーズなんかそうそう撮れないので…… VS ギルラプター。 まぁ、動かない(フル可動モデルじゃない)しこうなるわな、という。 以上、“ZW ワイルドライガー” でした。 企画発表、そして試作品の公開と段階を経るなかで、組み立てや造形の簡素化、スケールの変更、明らかに低年齢をターゲットにしたネーミングや設定の変更など、古参ファンにとっては不安要素でしかない詳細が明らかになるにつれ本当に大丈夫か? マスターピースのような残念な結果になりはしないか、とビクビクしていました(発売月が決まってからなかなか予約が始まらなかったことにもヤキモキしました)が、蓋を開けてみるとそれは確かにゾイドでした。 第一期からのファンは、初期のあの無骨な感じのメカメカしいゾイドこそが本当のゾイドだと言うのかもしれません(というか、僕自身基本はそう思っている)。 でも、第二期でもすでに第一期の雰囲気を残しつつも新製品には当時なりの最新のデザインが反映されていたわけですし、今回の新シリーズがまた今の時代に合わせて変化するのは当然かと思います。 世界観も過去シリーズとは地続きのものではないようですし、ガンダムでいうところのアナザー系としてみれば納得もできるのかな、と。 今初めてこのシリーズでゾイドに触れた子供たちが、じゃあ昔のゾイドはどんなだったんだろう? と興味を持ってくれれば、そこでまた新たな展開として旧シリーズの復活という大逆転もなくはない……かもしれない。 すでにアニメの公式サイトでネタバレしているように、8月以降も商品展開は続くようです。あとは、アニメが何クール放送になるかだな…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 それから、こんなポーズがとれるHMM版が5年か10年後くらいに出るかも……
HMM バーサークフューラーの発売からおよそ5年半。ようやく登場のシュトゥルムテュランです。 ライバル機(あくまでバーサークフューラーの)のライガーゼロのCAC(チェンジングアーマーシステム)3種はわりと早い段階でリリースされたのに、シュトゥルムユニットの発売まではけっこう待たされましたね。 まぁ、ライガーゼロのCAC3種がアニメにもちゃんと登場してたのに対して、バーサークフューラーのシュトゥルムユニットは確かアニメ未登場でしたしね。仕方なかったかも。 出典の “ZOIDS妄想戦記” は、ゾイドの公式サイトに掲載されていたWEBコミック。 登場するゾイドたちは、99年のアニメ放送以降に発売された、いわゆる第二期ゾイドの仕様変更機で、実際に既発売商品のリカラーやカスタマイズパーツをセットにした内容でハピネット限定品として発売されました。 僕も何種類か持っていますが、このシュトゥルムテュランは未所持。 なので、この赤い機体はある意味新鮮です。 今回、僕は普通に “HMM 045 シュトゥルムテュラン” を購入しましたが、他にも “HMM 045 CAC バーサークフューラー専用 シュトゥルムユニット” 、そして “HMM 045 LIMITED シュトゥルムテュラン バーサークユニットセット” が同時発売されています。 前者はバーサークフューラーとカラーを合わせたホワイトカラーのシュトゥルムユニット、後者はシュトゥルムテュランにレッドカラーのバーサークユニットをセットにした内容になっています。 後者はコトブキヤショップ限定なのですでに入手は困難だと思いますが、興味のある方はどうぞ。 といったところで、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みオンリーでの仕上げです。 素体 CAC(チェンジングアーマーシステム)搭載型ゾイドということで、外装のほとんどを外した素体状態にすることが可能。 ところどころに赤い外装が残ってますが、これが公式の状態。それを無視してもう少し外すことも可能ではありますが。 ただやっぱり、HMM版の追加仕様で構造が変わったために外装が残ってしまっている尻尾先端が、違和感と言えば違和感。 全体的なフォルムは細身で、本来のモチーフであるティラノサウルスというよりはもっと小型の肉食恐竜っぽい姿になっていますが、これはこれで格好いいと思います。 各間接部は堅めの調整が成されていて、どこもへたることなくしっかり2本の脚で自立。少なくとも今のところは…… シュトゥルムユニット装備 シュトゥルムユニットを装備したことで一気にボリュームアップ。 重量も倍近くに増加しますが、足首の関節構造が見直された(硬質パーツに変更)ことでこの状態でもしっかり安定。少なくとも今のところは…… 全体的に鋭角なシルエットになったことで、素体状態とはまったく違う印象に。とくに頭部の形状ががらりと変わり、凶悪かつヒロイックなイメージはまさにライバル機といった雰囲気。 全身の赤い装甲は単色ではなく、明暗2種のトーンで色分け。すべてではありませんが、だいたいバーサークフューラーとの共通部分が暗い赤。新規シュトゥルムユニット部分が明るい赤になっています。 でも正直、この色分けは必要なかったかなと思います。尻尾とか、先端部だけ明るいのはやっぱおかしいし。 どうせなら、上部装甲は明るくして下部装甲は暗くするとか、もっとデザイン的に生える色分けにしてほしかった。まぁ、ランナー構成的に難しい話ですが。 武装 & ギミック アクティブシールド & エクスブレイカー エクスブレイカーは上下で刃の長さが若干違います。可動部は二重関節で様々な表情を付けることが可能。 アームおよびエクスブレイカーを最大まで伸ばした全長は本体のそれに匹敵します。 しかし、アームは思ったほど自由には動かず、可動部の堅さもあってポージングにはけっこう苦労します。ただ、可動部にはこれくらいの堅さがないと重さに負けてしまうと思うので、そこはしかたないかな。今のところはしっかりポーズを維持できます。少なくとも今のところは……(3回目) シュトゥルムブースター & ハイマニューバスラスター 小さいほうの2基はバーサークフューラーとも共通の基本装備となるハイマニューバスラスター。こちらの可動は上下のみで、下部カバーが展開。 バスタークロー& レーザートーチ 荷電粒子砲発射形態 ジェノザウラーの流れを汲む荷電粒子砲発射形態。 頭から尻尾先端までを真っ直ぐに伸ばし、各部の放熱フィンを展開。さらに脚部アンカーを下ろした状態になります。 ただ相変わらず、首のフィンと頭部外装が干渉して上手く一直線にできません。(後頭部の装甲を上げてやればもう少しマシになることに、撮影後に気付きました……) あと、そもそも荷電粒子砲の砲身が上顎から斜めに生えているというキットの構造上、どうしても隙間が生じるため、一本のラインが身体を貫いてるという感じがしないので、若干モヤッとしますね。 このへんはまぁ、元がもう六年近く前のキットですし、仕方なかったかな。今一から開発してれば、また違ってたかも。 でも、このギミックこそジェノザウラーから続くライバル恐竜系ゾイド一番のキモなんだから、できれば改善してほしかったというのは、贅沢な望みなのかな? ちなみに荷電粒子砲の砲身はごくごくわずかだけ伸びます。本当、気持ち程度。 バーサーフューラーの時は伸びなかった気が…… ゾイドコア コクピットハッチ 各種比較画像 やはりパーツ構成が見直されたことによる耐久性の向上は大きいですね。 というか、ライガーゼロ脆過ぎ…… まともに立つのもやっとだよ。 最初に買って作ったときにすでにへろへろだったけど、およそ八年経つうちに骨粗鬆症になったのか、ってくらいの酷い有様です。 これは……ほかのキットも一度メンテナンスしたほうがよさそうだわ。 HMM版ではシュトゥルムブースターの長さは少し短く、その分横に厚みを増すかたちで全体のバランスが取られています。一方でアクティブシールドはオリジナルに較べ二回り以上大型化され、上下のエクスブレイカーの長さも調整。外装形状も単純な面構成からHMMならではのスタイリッシュな造形にアレンジされ、オリジナルに漂うオモチャ感は完全に払拭されたといえるでしょう。 最期に同じHMM版のバーサークフューラーと比較。 このヒトもライガーゼロほどではありませんが、各部がかなりへたれていました。とくに尻尾。油断するとすぐ下がる。気の弱い犬みたいになっちゃったなぁ…… さて、バーサークフューラーが比較的オリジナルに近いシンプルなデザインだったのに対し、シュトゥルムテュランはHMM的アレンジがかなり利いた情報量の多い仕上がりに。 基本胴体部分は両機共通ですが、オリジナルでは共通パールだった頭部コクピットハッチも、こちらではそれぞれ専用パーツになっています。まぁ形状はほぼ一緒で、ディティールが若干違う程度ですが。 全体のボリュームは大型のブースターが追加されたぶん、テュランのほうが少し勝っています。色のせいもあってこの並びだとエース機と一般機みたいな感じになってますが、実際戦闘力という意味ではそんなに差はないんじゃないのかなぁ。あくまで仕様変更機だと僕は解釈しています。 ちなみに、僕はこのシュトゥルムテュランは、いわゆるシュトゥルムフューラーのエース専用機で、もちろんそう名付けられた機体は一機のみだと思っていたのですが、実際はフューラーの二次生産型がテュランと呼ばれるようになり、それらは基本シュトゥルムユニット装備なので、すなわち二次以降に生産されたフューラー型の機体はすべてシュトゥルムテュランだということらしいです。一方で、バーサークユニットを装備したテュランを便宜上バーサークテュランと呼ぶこともあるようですが、それは稀な例だとも。 これは妄想戦記のみの設定のようですが、これ必要かな? ただ一機のエース専用機の通称にしといたほうがありがたみがある気がするんだけど…… 適当にアクションカット 可動部は多いんですが、シュトゥルムユニット装備状態だとけっこういろいろな箇所が干渉するので、なかなか思うようなポーズを取れずに苦労します。 各部の保持力は問題ありません(少なくとも今のところ……4回目)が、この状態では構造上足首の可動がほぼ死んでいるので接地性はイマイチ。派手に開脚したりすると、大きな背負いもののせいもあってバランスを取るのが大変です。 普通に立たせておくだけでも十分格好いいです。 インストなどにはとくに記載はありませんが、バックパックの構造はバーサークフューラーから変わっていないので、同様に前部を上向きに展開することも可能。そのうえでブースターやシールドを展開すれば、画像のようなかなりハッタリの利いた状態にすることも可能です。めちゃくちゃ場所とりますが…… 素体状態にすると外装類の干渉が一切なくなるので、全身をかなりフレキシブルに動かすことができます。 胸部と首にはスライド機構が備わっていて、それぞれ前方に伸ばすことで可動範囲が拡大。 この状態では足首関節も自由に動くので接地性も抜群です。なお、脚部は関節をすべて伸ばすと異様な長さになります。 話は変わりますが、いつだったか「HMMでレブラプター発売決定!」みたいな記事をネットで見つけました。 うお! 遂に来たか。やっぱシュトゥルムテュランの発売に合わせてきたな……と思って喜んでたのに、エイプリルフールのウソ記事だったみたい。がっかりだよ。 でも本当、なんでガンスナイパーがHMM化してるのに、レブラプターが今までスルーされてるのかわからない。 アニメでの初登場、けっこうなインパクトだったけどなぁ…… まぁ実際、今後の新作で一番可能性がありそうなのはレブラプターだとは思うんですが。 以上、“HMM シュトゥルムテュラン” でした。 完成度については、すでにバーサークフューラーの段階で証明されていましたので、今回とくに不安はありませんでした。 関節強度についてもまだ今のところ問題はありません。将来的にはどうなるかわかりません(まぁ、十中八九数年でへたれるでしょう)が、こればかりは仕方ないと割り切ります。 完成直後からへろへろでポロリ祭りだったライガーゼロとは較べものになりませんし。 アレンジについては、もうこれは好みですから、気に入らなければスルーすればいい話です。僕は好きなので買いました。造形的には文句はありません。 キットとしてもちょうどいい難易度で、最初期のものほどの組みにくさはなく、かといって最近のものほど大雑把でもなく、ほんとうにちょうどいい組み応えだと感じました。 キット単体としては、十分満足のいく内容だったと思います。価格設定については、まぁ確かにちょっと高いかな、とは感じましたが、そのへんは言っても詮ないことですし。 シリーズ展開としては、一昨年の冬のゴジュラス・ジ・オーガから恐竜モチーフが続いたことで、ちょっともの足りない感じはあります。 というか、15年の末におよそ2年振りにリーズ再開後、2年半のうちにリリースされたキットがたった6アイテム。うち、完全新規が二つだけっていうのは…… さらに、今後の展開については今のところまったくアナウンスがありませんし。 六月に本家トミー(タカラトミー)が12年振りにオリジナルシリーズを復活させるということで、そちらに配慮しているのではないかという向きもありますが、完全に子供向けに舵を切ってしてしまっている感じの本家よりも、こちらのHMM版の充実ほうをオールドファンは願っているように思うのですが、どうなんでしょうか? 一時流れたHMM終了の誤報が現実にならないことだけを切に願うところであります。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
Details
|