プロガノケリスとは、三畳紀に生息していた古代のカメで、10年ほど前に中国で新種(すでに絶滅しているのに新種というのも変な話だけど)が発見されるまでは最古のカメとされていたそうです。 全長は1メートルほど。甲羅の長さも60センチほどという話だから、思ったより大きくはないんですね。 てっきり4~5メートルくらいはあるかと思った。 ていうか、普通にカメ種でいいよ。ガブリゲーターのサルコスクスもそうだけど、なんでここだけ妙にマニアックな名称を持ってきたのか…… アニメではまだ未登場ですが、ゾイド博士とも呼ばれる少年、オニギリとともに主人公アラシが率いるフリーダム団に加わるようです。 しっかし、この食べ物由来の名前のキャラが多いのはなんなんだろうか? 子供が覚えやすいように、とか思ってるのかなのかな? だとしたら、むしろ子供を馬鹿にしてるように思えて好きになれませんが…… まぁ、アニメの内容とキットの出来はまた別物ということで、レビューに移ります。 ボーン復元 後面 各部ディティール 口は手動で開閉可能。微妙に受け口なのが間抜けでいいですね。でも、このガノンタスのIQは107で、今回同時に発売されたゾイドのなかでは最高値。 ちなみにワイルドライガーのIQは95。カメよりライオンのほうがバカなの? 尻尾の上部にあるバー状のパーツが、モーターのスイッチになります。 また、同時発売のほかのM型ゾイドと違い、このガノンタスのみ、ボーン状態でもライダーを搭乗させることができます。フィギュアはカブターやスコーピア付属のものと同じです。 復元完了 後面 各部ディティール 頭部に装甲が追加されたので、少し間抜けさは薄れましたが、それでも独特の愛嬌がある顔付きです。アイパーツはブルーのメッキ調。 背面……キャノンの後方は廃熱を考慮してちゃんと空いています。フィン状の造形もあり、なかなか考えられたデザインだと思います。 背甲羅の上部にはコクピットハッチが。 今回のシリーズではパイロットではなくライダーが、ゾイドの首や背に直接跨がって操縦(という言いかたも違うのかもしれませんが)するのが基本のようですが、このガノンタスのみ、装甲で保護された主砲、ガノンキャノンの砲身後部に操縦席が設けられているので、そんな仕様になっています。 ゾイドに直接跨がるのも大概危険だと思うけど、あんなでっかい大砲に跨がるのもかなりヤバイよね。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 甲羅を割って出現する巨大なガノンキャノンは、今のところ本シリーズのゾイドが持つ唯一の遠距離用射撃武装になります。 本当に唯一の遠距離支援ゾイドになるのか、それとも今後より強力なライバル機が出現するのか…… 比較画像 旧シリーズのカメ型ゾイドといえばカノントータス、ということで。 こちらは第2期バージョンとなりますが。 カノントータスは、旧シリーズの小型ゾイドのなかでもかなりボリュームのある機体ですが、ガノンタスはさらに一回りほど大きいです。まぁ、M型だしね。く、 同じリクガメモチーフですが、全体に角張ったいるカノントータスに較べて、曲線主体のガノンタス刃より生物的。でも、キャノンを展開したワイルドブラスト状態になると一気に似た雰囲気になり、やはり同じ系譜なんだと思います。 電動アクション 通常状態
ワイルドブラスト状態
以下、イメージカット ワイルドブラスト状態への変形過程で各部装甲が可動するので、一部だけ展開させたりと、意外と変化を楽しめるキットだと思いました。 丸い甲羅が全体を覆うフォルムに、なんとなく旧シリーズのグスタフを思い出してしまった。 以上、“ZW ガノンタス” でした。 防御主体の通常状態から一転、ワイルドブラスト状態では強大な砲が出現するという、戦闘スタイルががらりと変わる機体特性に加え、現状唯一の射撃武器搭載機、そしてライダーの搭乗位置が装甲内部にあるなど、シリーズ内のほかのゾイドと較べるとけっこう異質なガノンタス。 そもそもゾイドワイルドの世界観において、射撃武器というものがどういう扱いになるのかわかりませんが、少なくともかなり貴重な存在であることは間違いなさそうです。 となると、かのガノンタス自体も非常に重要な存在になってくるのかもしれません。 キットも、愛らしくも存在感のあるフォルムで、通常時の歩行アクションはかなり雰囲気がありますし、ワイルドブラスト時のキャノンのスライドギミックも、あれはあれで逆に面白くていいような気がしてきました。 ギミックが多いぶん、組み立ては若干複雑になってしまっていますが、それでも旧シリーズのキットに較べれば随分簡単だと思います。インスト(復元の書)の説明も非常に親切ですしね。 そんな感じで、個人的にはワイルドライガーやギルラプターよりも、このガノンタスやガブリゲーターをお勧めします。 主人公機やライバル機なんかは、デザインにしろギミックにしろ、案外保守的なんですよね。まぁ、変にケレンみ出すよりは最大公約数的な格好良さを求めたほうがいいという考えかたは正しいとは思いますが。 一方でサブに回る機体にはけっこう思い切ったことをやってくるので、結果、メイン機体よりもサブ機体のほうがギミックに面白みが出るという皮肉なことに…… よくあることですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
返信を残す |
Details
|