いやぁ、ついに発売されましたね。全ゾイドファン待望のキャタルガが(笑)。 アニメの10話くらいだったかなぁ(そのときはまだ見ていた)。とくに前情報もなかったと思うんですが、冒頭でいきなり登場して、 モルガっぽいのキターーー!! と、心のなかで叫んだのは僕だけではないと思う。 でもそのときは、モルガからの思い込みでてっきりS型だと思ってました。それがまさかのM型。 まぁ、サンラータンの運び屋という設定、そしてキャリアを引く姿でピンとこないといけなかった。 このキャタルガは、見た目こそモルガですが、役割としてはグスタフに相当するわけです。 このあたり、以前グソックのレビューでいったかもですが、そのグソックとキャタルガで、モチーフと機体としての役割が入れ替わっているのは面白いですね。 さて、本来ならナンバー順に、同時発売のハンターウルフのレビューを先に上げるべきところなんですが、2018年最後ということで、個人的により思い入れの強いこちらを先に取り上げさせていただきます。 というわけで、レビューしていきますよ。 ボーン復元 後面 各部ディティール 頭部下のキバ(下顎)は多少上下に可動します。 1番の特徴であるボディ側面のタイヤ(回転足)にはリング状のゴムパーツが取り付けられています。 モーター駆動になったとはいえ、モルガよりはるかに大型化したボディに後述のキャリアを接続、さらにほかのゾイドを搭載すればけっこうな重さになりますが、そのゴムパーツのおかげか走行はスムーズです。 復元完了 後面 各部ディティール 装甲を被った頭部はまさにモルガ。 アイパーツはこれまでのシリーズアイテムとはほとんど共通点のない独特のデザイン。メタリックオレンジのカラーも初めてですかね。 尻尾先端に取り付けられた尾角の形状は見るからにレーザーガンですが、基本的に飛び道具のないワイルドの世界観なので、レーダー的なものなのかとも思ったんですが、これに関しては一切説明はなし…… ライダーは背中に跨がる、ワイルドシリーズの基本スタイル。フィギュアも1番数が出ているタイプです。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 牽引キャリア 後面 キャリア取り付け 捕縛ロープ 比較画像
電動アクション
以下、イメージカット 手動で動かせる部分は、下顎と尾角のみ。 いつもながらポージングはほぼ不可能なので、画像撮影には苦労します。 とくに言及することもなく…… 以上、“ZW キャタルガ” でした。
旧シリーズを代表する名機、モルガの現代版ということで個人的に非常に期待値が高まっていたんですが、そんな期待を裏切らない見事な出来でした。ワイルドブラスギミックは……まぁ、許容範囲です。 完全に割り切ったデザインと進化したアクション。大型化に伴いグスタフの役割を追加した仕様など、古参のゾイドファンを強く意識したアイテムの登場で、今後の展開がまた別の意味で楽しみになってきました。 まぁ、だいたいが旧シリーズをオマージュしたキットがほとんどなんですけどね。 バランスとしては、空戦用ゾイドの層が薄いので、サラマンダーやプテラスに相当する翼竜種の機体にそろそろ登場してもらいたいところです。 でも実際、空中戦に特化したゾイドがまったく出てこないのはどういう理由なんだろう? 生身のライダーが、ただ跨がるだけという仕様が災いしてるのかもしれない。 マッハ2とか出す機体の背中に普通に乗ってられないよね? みたいな。 まさかとは思いますが。 さて、なんとか今年中にレビューを書き上げられました。 というわけで、2018年もあとわずか数時間。 来年、2019年もこんな感じでだらだら続けていきますので、気が向いた方はまた覗きにいらしてください。 では皆さま、よいお年を。
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アニメでもフリ-ダム団と団のシュプリーム混成チームを相手に圧倒的なパワーを見せつけた、デスメタル帝国皇帝ギャラガーが操る最凶ゾイド。 この世に1体しかいないそうで、主役機であるワイルドライガーと同じ伝説級のゾイドがクリスマスを前に堂々の登場。 しかし、そのへんの販売上の戦略はギリギリまで詰められていなかったのか、10月発売の覚醒ワイルドライガーともどもシリーズナンバーと発売日が前後する事態になってしまっています。 こういうの、地味に気になる…… ともあれ、過去シリーズにおけるデスザウラーやギルベイダーに相当する大ボスゾイドの登場には、俄然テンションが上がります。 果たしてその実力や如何に? では、レビューに移ります。 動力ユニット まずは動力ユニットから。 M型のワイルドライガー、そしてL型の2種は主動力となるモーターユニットとワイルドブラスト再現用のギミックユニットは別個に封入されていましたが、このデスレックスではその二つがすでに一つのコアユニットとでもいうべき状態に組まれたものが入っています。 同じXL型のグラキオサウルスもそうでしたね。 使用する電池は、単3型が2本。 ボーン復元 後面 このデスレックスのほうがちょーっとばかり頭が大きいけど、それも本物のティラノサウルスにより近付けたということで。 デフォルメ感なども含め、シリーズアイテムとしてのトータルバランスは非常によくまとまっていると思います。 各部ディティール でかい頭部は、頭蓋骨の厚みも感じさせる十分なボリューム。牙の造型もなかなかシャープです。 実際のティラノサウルス同様、前脚は小振り。でも、ラプトールと違ってちゃんと独立したパーツです(このサイズなんだし当たり前だけど)。電動歩行時にはちゃんと動きますしね。でも、ツメくらいはパーツ分割して、手動で動かせるくらいはしてほしかったかも。 脚部もいつも通り、足以外は1パーツ。 復元完了 後面 各部ディティール 外装のなかで1番目につくのは、やはり体側にたたまれたヒレ状のパーツ(デスジョーズ)ですが、それに関しては次の項で。 デスレックスの外装は、XL型ということもあってわりとパーツ数も多いほうだと思いますが、それでも基本、身体の上部分にしか装着されておらず、お腹側は無防備。まぁ、懐に入られることもそうないだろうけども。 ライダーは首……というか肩の辺りに搭乗。フィギュアは着座タイプです。 ワイルドブラスト(本能解放)形態 後面 各部ディティール 設定としては隠し武器のウブラドリルですが、すでにこれまでの画像を見てもらっていればおわかりの通り、けっこう普段から見えてる(笑)。 せめて基部の筒の中にドリル本体を収められなかったのかなぁ…… 比較画像
電動アクション
ワイルドブラストアクションは複数の動きを同時に組み合わせた複雑なもので、同じXK型のグラキオサウルスでさえ、2種類の動作を順番にこなしていただけだと思うと、さすが大ボスなだけあってかなり気合いが入っています。 まぁ一つ一つの動作に関しては、これまでのシリーズキットでも近い動きは見られたんですけどね。デスジョースの展開ギミックなんかは、グラキオサウルスハンマーボーン展開ギミックの応用でしょうし。 一方で、設定上はほぼ同じ動作を実際に再現したという意味では、ガブリゲーターでは不可能だった口内のドリル(ミキサー)の回転などに進化が見られます。 そして、忘れてはいけないのがそのドリルの発光ギミック。今回のシリーズでは初のライトギミックが採用されています。 しかし、ゾイドでライトギミックといえばどうしても目が光る、というイメージがあるので、光るのはあくまでドリルだけ、というのはちょっと残念だったかな、と。 でも、1番残念なのはその発光も含めたドリルのギミックの全容が、デスジョーズが邪魔で真横からはほぼ見えないということ……
以下、イメージカット 例によって手動で動かせる部分はほぼなし。でもでかいし、ただいるだけで圧倒的な存在感を発揮するのは過去のボス系ゾイドと共通。 デスジョーズも、実際のアクション時にこれくらい開いてくれれば真横からでもドリルも見えていいんだけどね。一度閉じたあとの開閉の幅が狭過ぎるんだよなぁ。
以上、“ZW デスレックス” でした。 一応、ストーリー上の大ボスにあたるゾイドだと思うので、正直なところ案外早い段階で発売したな、という印象です。 アニメのほうもおそらく折り返し地点を迎えるところで、一度圧倒的な存在としてそのパワーを見せておくべきというのは、演出上の王道ではありますが、キットシリーズの展開としてみる場合、今後これを超える大型キット(単純な大きさの意味ではなく)が果たして出てくるのか? という心配はあります。 奇しくも本日、来年1月に発売されるキットの情報が公開され、予約受付も開始されました。 待望のファングタイガーがようやく発売されますが、こちらについては、逆になんでここまでひっぱったんだろうか? 設定画を見た限り、素体はワイルドライガーと同じようで、ワイルドブラストギミックもほぼ同じっぽい。しかも、アニメ劇中ではすでに一度フェードアウトしています。 おそらくキットの発売と前後してアニメでも復活するのでしょうが、そんなネタバレあり? 公式サイトで商品情報を見た限り、予想通りにワイルドライガーの仕様変更品です。変更点は外装のみ。ワイルドブラストギミックもそのまま。しかも、なんか面長で思ったほど格好良くない…… せめてワイルドブラストギミックくらい変えてくれれば新鮮味もあるのに、本当なんでここまでもったいぶったのか…‥ すみません、デスレックスとは関係ない話ばかりになってしまいました。 デスレックスはいくつか気になる点はあるものの、シリーズ初のライトギミック搭載や、合わせ技のワイルドブラストギミックなど、かなり気合いの入ったアイテムには違いないなので、そのボリューム含め、悪の首領好きには堪らないアイテムだと思います。 興味のある方は是非。たぶん、実店舗の店頭では普通に買えると思います。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
アニメにおいてはデスメタル帝国四天王最後の一人、トリュフの乗機となります。 二期OPには登場してます(というか、公式サイトのメインビジュアルで最初っからネタバレ)が、本編にはまだでてきてませんよね。 この間久々に見たら、アラシ以下のフリーダム団とシュプリーム団の混成チームとデスレックス1体が戦ってました。いつの間にやら味方全員ワイルドブラストできるようになってた…… でも、6対1でもデスレックスに勝てず。アニメ第1作の47話ほどの絶望感はなかったかな。 と、全然今回の主役に関係ない話ですね。 なお先に言っておくと、トリケラ “ド” ゴスのことをトリケラ “ゴ” ドスと勘違いしていたように、このヒトのこともけっこう最近までステゴ “ゲ” ーゼだと思ってました。 というか、完成させたあとにあらためてパッケージ眺めたときに気付いた…… 言い訳じゃないけど、なんか語呂悪くないですか? ちなみに “ゼーゲ” はドイツ語で鋸のことらしく、それが名前の由来のようですが…… さて、レビューしていきますか。 ワイルドブラストユニット ボーン復元 後面 各部ディティール ステゴサウルスモチーフのゾイドというと、旧シリーズでの後方支援機という印象が強く、性格的にも大人しめのゾイドというイメージがあったんですが、このステゴゼーゲはバリバリの格闘系。 アニメでの立ち位置も敵幹部の乗機ということで全体のデザインはかなり凶悪な雰囲気になっています。頭部の造型とか、妙にリアルで怖い…… 先にも言ったように、4本の脚と先端部を除く尻尾はトリケラドゴスと共通パーツになっていますが、後脚のみ加工が施され、トリケラドゴスでは足を取り付けるために穴が空いていた部分は塞がれ、モールド処理がされています。 少しに残念に思ったのは、尻尾先端の剣。ここは背ビレ同様シルバー成型のパーツで分割にしてほしかったです。 復元完了 後面 各部ディティール 全体的な印象はあまり変わらないなか、顔だけはけっこう変わったように思います。 なんというか、ステゴサウルスとかの剣竜類の鼻先(口先?)ってわりと鋭角なイメージがあるんですけど、外装を纏ったこと丸みを帯びて、肉食恐竜っぽい面構えになってしまったように思います。 このへんは、今回悪サイドに配置されたからかもしれません。 背中の背ビレ、真ん中のバックボーンソーはアクションユニットに直接組み込まれているため基本的に位置は固定されていますが、左右のボーンソーは通常形態では位置が固定されず、簡単に前後にスライドしてしまいます。ここは、基本は正規の位置で固定されるようにしてほしかったかも。 ライダーフィギュアは着座タイプ。搭乗位置は首で、ヒレを脚で挟むようにして座ります。 でもこの位置、ちょっと揺れて前のめりになったらヒレが刺さりそうなんですけど。そして後ろにはより危険な巨大チェーンソーが…… やはり今回のシリーズ、搭乗者の安全には一切配慮されてない(笑)。 ワイルドブラスト(本能解放) 後面 うん、もう……どこから突っ込んでいいのか、いろいろとっ散らかってますわ。 まぁ、夜……ナイトとナイフをかけたダジャレなんですが、問題なのはそんな下手なダジャレそのものではないです。 15の夜……尾崎豊ですね。 僕はもう40歳になりましたが、リアルタイムで彼の歌を聴いた記憶がありません。あまり興味がなかったこともありますが、彼のデビューが1983年、15の夜もそのときのデビュー曲で、僕が5歳のときですから、やはりど真ん中の世代というと、僕よりも一回りほど上の人たちだと思います。現在50歳前後……くらいですかね。 一方でこのゾイドワイルド、主にターゲットとしておいる年齢層は、おそらく小学校低学年だと思われます。まぁ、僕みたいな古参のファンも買ってはいますが、それはまた別の話。 可動式の背ビレが全部で15枚。ゆえにナイフ オブ フィフティーンは、まぁいいです。ただ読みがそれで、文字は15の夜となると、子供は「え? なに?」ってなりますわな。「なんでナイフとナイトをかけてるの?」って思いますよ。 そこでたぶん訊かれるであろう、子供たちのお父さん、お母さんが、果たしてその世代なのか? 50歳前後で10歳以下の子供の親……晩婚化が進む現代、特別珍しいとは思いませんが、それでもあまり多くはないと思います。では、お爺ちゃんお婆ちゃんかとすると、今度は若過ぎる気もする。 というか、そもそもの意図がわかりません。なんでこんなところにこんな単語を持ってくるのか、と。おそらく開発者がファンなんでしょうね。 このシリーズの必殺技名は総じてダサいですが(そもそも必殺技として設定してくることがすでにダサいとはいえ、主ターゲット層を考えると効果的な設定であることはわかります)、そこに自らの趣味を持ってくるというのは、もうどうかしてる…… 各種の設定が本当にちぐはぐなんだよなぁ。子供向けにするならするで徹底すべきじゃないだろうか? 少なくとも意味や由来が理解できるものを使うべきでしょう。 だいたい、機体の名前がステゴゼーゲで、メイン武器の3列の背ビレもそれぞれボーンソー、バックボーンソーとノコギリ、ノコギリ言ってるのに、必殺技だとナイフになってるし…… さらに、ここで “ナイフ オブ フィフティーン” と英語として正しい語順にしたことで、あらためてワイルドライガーの必殺技 “キング オブ クロー” の違和感が浮き彫りになるという…… せっかくキット自体はいいものを作ってるのに、設定考える班のレベルが…… 各部ディティール 比較画像 それともあれかな? 往年のアンギラスみたいに、逆立ちみたいな無理な体勢から背中を向けて体当たりとか、するのかな?
電動アクション
と、けっこう長時間背ビレを前後させたあと、おもむろにボーンソーを元の位置に立て、歩行再開。 グラキオサウルスやトリケラドゴスは必殺技アクションを二回繰り返しましたが、ステゴゼーゲは一回だけです。 以下、イメージカット 手動で動かせる部分はほぼありません。強いて言うならボーンソーを前後にスライドできますが。 なので、アクションらしいアクションポーズは一切とれません。 とりあえずアンギラススタイルでワイルドライガーに体当たりしておきました。たぶん、いずれ発売されるだろうアンキロックスでも同じ画を撮ると思います(笑)。 ちょっと頑張ったら空も飛べそうなワイルドブラスト形態。泳ぐのにも便利そう。 そしてVSトリケラドゴス。 正面から突っ込んでくれば簡単に勝てるだろうに、わざわざ横から攻めてくれる黄色いヒトのフェアマンシップときたら。 以上、“ZW ステゴゲーゼ” でした。
旧シリーズでは、後方支援担当の大人しめのゾイドというイメージだったステゴサウルスモチーフのゾイドが、ゴリゴリに凶悪な感じになって帰ってきたのは非常に新鮮な感覚です。 ワイルドブラストギミックの背ビレの動きには、さすがに「遅っ!?(笑)」となりましたが、動作自体は面白く、キャラクター性にもばっちりマッチしていると思います。 いやはや、いろいろと考えるものです。 新シリーズのアイテム数も10を超えましたが、今のところまったく同じギミックがない(動作的に似たようなものはありますが)のは素直にすごいと思います。 どうやら春以降もリリースは続くようですし、しかもM型以上の電動タイプが主流とくると今後はギミックの差別化が大変になってくるんじゃないかなぁ。 まぁ、そのぶん開発陣も頑張ってくれることでしょうし、グラキオサウルス、ナックルコングの衝撃をも超えるアイテムが出てくることを期待します。 ただそうなってくると、相対的に第1弾アイテムの……とくにギルラプターのショボさが際立ってしまうなぁ。 ワイルドライガーもそうだけど、年明けには新型に乗り換えさせてやってほしい。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 どこかのネット広告で 「ゾイドシリーズ初のダイオウグソクムシ型ゾイド!!」 てな感じで宣伝されてましたが、ガノンタスやガブリゲーターの立場は…… あと、なにげにギルラプターのディノニクス型(種)ってのもシリーズ初だったと思う。 まぁ、ちょっと前にブームになりましたしね、ダイオウグソクムシ。 古参ファンとしては、モルガやグスタフを彷彿とされるその佇まいにグッとくるものがありますが、今の子供にはどうなんですかね? アニメ的には、おそらく主人公アラシの師匠ポジっぽいムシ仙人なる重要キャラの相方として登場するようですが、どうせそのじーさんもたぶん亀仙人の劣化コピーなんだろうし…… ともかく、レビューしていきたいと思います。 ボーン復元 後面 各部ディティール 頭部はワイルドブラストギミックの関係もあって上下に可動します。落ちくぼんだ眼窩と髭のような触角のディティールがけっこう凶悪な面構え。 脚の数はちゃんと本物のダイオウグソクムシを踏襲して7対で計14本。パーツとしては前2本、真ん中3本、後ろ2本が一体成型になっています。 背面、装甲を取り付ける球の軸はすべて3㎜(ディティール付き)なので、このボーン形態をベースにいろいろカスタマイズもできそうです。 ていうか、旧シリーズみたいにカスタマイズパーツセットとかは発売しないのかなぁ? なお、この形態でのライダーの固定はできません。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツは鋭角で目付き悪し。基本丸い目ばかりだった今回のシリーズでは新鮮。ちなみに固有の名称が付けられていて、その名も “モノミルアイ” …… “モノアイ(単眼)” とかけてるのかもしれないけど、複眼だしね。 触角(スパイクロッド)と尾ビレ(プリポッド)は手動で角度を変えられます。 プリポッドはゼンマイのネジも兼ねており、取り外して使用します。 ライダーフィギュアは、1番数が多いジョッキータイプ。 しかし、これを搭乗と言っていいのかどうか……見た目にはほぼ背中にしがみついているだけです。 一応、膝を置く部分の外殻にはくぼみがあり、フィギュア側の拳のピンも含めて、キットとしてはしっかり固定はできるんですが…… ワイルドブラスト(本能解放) 後面
各部ディティール 比較画像
アクションもかなり個性的なので、そのうち紹介したいと思います。 何回かゼンマイ巻いて試したんだけど、今回は上手く動かなかった…… ゼンマイアクション
以下、イメージカット スパイクロッドとプリポッドの可動、そして自重で自然と丸まる特徴を活かせば、けっこうほかのゾイドと絡めて遊ぶのが面白いです。 画像みたいにのしかかったり、ね。 一方、ワイルドブラスト形態では本当に転がす以外に遊びようがない…… まぁ、コンパクトになるので収納には便利ですが。 以上、“ZW グソック” でした。
古参ファンが待ち望んでいた(はず)、地面を這う系のゾイドが満を持して登場しました。 やっぱこのウネウネ感、いいよね。 さらに、総じて大味なパーツ構成が続いたシリーズにあってこのパーツ数の多さ、ギアやホイールを組み合わせる組み立て工程は、久々にゾイド作ってる! という感じが味わえて嬉しかった。 これは、来月発売のキャタルガにも大いに期待が持てます。 まぁ、ライダーの扱いはちょっと酷いけどね。 基本深海でも活動できる水陸両用機ということならなおさらです。それならいっそ無人機という設定でもよかった気がする。 キットのライダーフィギュアは、まだ特殊なスーツっぽいものを着てるふうな造型だしいいんですが、アニメのキャラたちはすっごい薄着だしね。 あんな無防備な状態で、ほとんどただ跨がってるような姿勢でよく戦えるもんだ。 あの世界、実はゾイドよりも乗ってるライダーたちのほうが強いんじゃないかと思う。アラシなんか、ライガーの前脚で何回も蹴られても、ほっぺた擦りむいたくらいだったし…… というわけで、シリーズの初のL型ゾイド、トリケラドゴスです。 なんか、以前のレビューでは勘違いでトリケラ “ゴドス” って書いちゃいましたけど、正しくはトリケラ “ドゴス” ですね。語呂は悪いけど…… アニメでは金に厳しいデブのラッパーの相棒として登場しますが……今どきあのキャラ設定はどうなんだ? というか、もうほぼアニメは見てません。2歳半の甥っ子はハマってるようですが、40のおっさんが見るのは本当、厳しい…… あれ、今後どうなっていくんだろう? 年内で終わるような嫌な予感。 べつにアニメは終わってもいいけど、キット展開もあっさり終了しそうで…… そんなことにならないことを願って、とりあえずレビューしていきますよ。 動力ユニット ワイルドブラストユニット ボーン復元 後面 各部ディティール モチーフはトリケラトプスですが、襟飾りのかたちはむしろスティラコサウルスっぽいです。 額の上の2本の角、アッパーホーンは上下に可動します。 ゴムキャップはフリーダム団とシュプリーム団の共通仕様です。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツはブルーのメッキ調。ゴムキャップ同様、基本的に所属集団共通の仕様です。 最大の特徴でもあるフリルシールド(襟飾り)は計七枚の装甲で再現。やっぱりトリケラトプスというよりはスティラコサウルスっぽいんだよなぁ。 ライダーフィギュアはグラキオサウルスと同じ着座タイプ。背中の鰭状のパーツ(ワイルドブラストユニットのロックパーツ)を脚で挟むように固定します。なので、ボーン形態でも搭乗は可能。ちょっと腰が浮き気味ですが…… ワイルドブラスト(本能解放)形態 後面 各部ディティール 比較画像 ちなみに、この第2期版マッドサンダーの当時価格は税抜き定価で5000円。トリケラドゴスが4500円なので、お金の価値も随分変わったなぁ、と思います。
電動アクション
グラキオサウルスに較べれば幾分単純な動作ですが、初見のインパクトは十分。 トリケラトプスでありながら4本めの角が生えるというギミックは、マッドサンダーのマグネーザーとの差別化に加えて意外性を追求した結果なのかな。 なにより本体に負担が少なそうな動きで一安心。グラキオのアレは、いつか首がポッキリ逝きそうで気が気じゃないんだよなぁ…… 以下、イメージカット 手動で動きが着けられるのは、2本のアッパーホーンとフリルシールド中央上部の一枚くらいで、画になるようなアクションポーズがとれないのはいつものこと。 まぁ、それが本家ゾイドと言ってしまえばそれまでですが、いつも代わり映えしない写真ばっかりで…… 以上、“ZW トリケラドゴス” でした。 グラキオサウルス同様、歩行アクションからワイルドブラスト発動、そして必殺技、と一連の動作が完全に連動する、シリーズのウリがしっかり実現されたキットです。 さすがL型……と言いたいところですが、本来ならこれは少なくともモーター動力を搭載しているM型以上のキットなら、すべてで実装させてなきゃいけなかったんじゃないのかなぁ。 ワイルドライガーのは一方通行の中途半端なギミックだし、そんなに技術的に難しいんだろうか? トリケラドゴス単体の印象としては、L型ならではのサイズ感で迫力は十分ながら、丸みを帯びたフォルムに色合いも相まってなかなか愛嬌のある、可愛らしい仕上がりになっていると思います。 ワイルドブラストアクションもグラキオサウルスほどのド派手さはないものの、シャコン! とインパクトホーンが素早くスライドするさまは、見ていて気持ちいいです。 さて、キットのリリースは10月はお休み。次の新製品発売は11月になりますね。まぁ、もうすぐですが。 しかし、ナンバー12を飛ばして11月10日にナンバー15を、24日に13と14を発売するそうです。 こういうの、けっこう気になります。なんで発売日とナンバーが前後してしまうのか…… あと、10日発売のZW15 覚醒ワイルドライガーは、成型色の変更にタテガミクローのメッキ処理とレッグクローのゴールド塗装、さらに動力ユニットが通常の1.2倍のスピードで動くハイパワーユニットになり、スペシャルコミックが付属して4000円だそうです。 う~ん、このタイミングでこういう商品が普通に通しナンバーを打って一般発売されるというのは…… ひょっとして今回は、主人公機のパワーアップはない? ハイパワーユニットは気になるけど、これはスルーだな。せめてなにか追加のオプション装備があるならまだしも、ただのリカラーアイテムじゃなぁ…… ハイパワーユニットだけ別売りとか、してくれないかなぁ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 まだアニメ本編には未登場ながら、メインビジュアルでばれてるゾイドの1体ですが、キットもこんなに早く発売しちゃっていいのかなぁ? 姿どころか能力までバレちゃいますが…… そんなわけで、相変わらず発売スケジュールがおかしいゾイドワイルドから ワイルドライガー以来の哺乳類型ゾイドの登場です。 まぁ、アニメではすでにファングタイガーが登場してるので、哺乳類型は3体めということになりますかね。 それにしても、ファングタイガーのキットは引っぱるなぁ…… ボーンパーツはワイルドライガーと共通だろうし、ワイルドブラストユニットもどうやらほぼ同じっぽいから、引っぱったところでキット的には新鮮みないと思うんだけどなぁ。 と、話をナックルコングに戻しますが、 発見時にはその骨格が人間に似ていたため、“ヒューマゾイド” と呼ばれていたというナックルコング。 そんな設定あるなら、“ゴリラ種” じゃなく “ギガントピテクス種” とかにすればよかったのに。 ガノンタスの “プロガノケリス種” とガブリゲターの “サルコスクス種” だけがいやに浮いてる…… では、レビューに移ります。 ボーン復元 うん、ゴリラだ。 ワイルドブラストギミックの関係もあって、腕の接続が横向き(肘間接が横を向いている)になっているんですが、こういうかたちはゾイドではあまり見たことがなく、新鮮です。 その腕部は、さすがギミックのキモなだけあって今シリーズでは異例の7パーツ構成で、手首が回転し、肘が曲がります。 シリーズ初の間接が可動するキットとなりましたが、あくまでワイルドブラスト形態への変形のためのもので、電動歩行時に連動可動するものではありません。 踵が長く伸びているのはワイルドブラスト時に自立するためですが、ちょっと見栄えは悪く感じます。 各部ディティール 頭部の造型は秀逸。ちゃんと鼻孔の部分が抜けているのがいいですね。 胸部には肋骨状のカバーパーツが。電池ボックスはその奥になります。カバーはアイアンコングのように大きく開けるような構造ではないので、電池の入れ替えの際には外してやる必要があります。 大きく盛り上がった背面にはスラスターのようなディティールが。復元完了時にも背中に外装はなく、そのままになります。 復元完了 外装を装着して復元完了。 ボーン形態のどことなくユーモラスだった雰囲気から一変、なかなか悪そうな見てくれに仕上がりました。 外装装着箇所は頭部と胸部、肩、脚付け根部分のみ。 先も言いましたが背中は剥き出しです。 ライダーもその剥き出しの背中に跨がってるだけだし、これ後ろから狙われたらアウトだろ…… なお、付属のライダーフィギュアは一番多いタイプのものです。 各部ディティール 受け口なのはアイアンコングから続くゴリラ型の伝統ですね。鼻のディティールにも郷愁を覚えますが、真っ赤なツインアイの効果もあってより凶悪な感じが強いです。 胸部装甲ではワイルドブラスト時のポイントでもある大胸筋をしっかりアピール。 腕部は肩にのみ装甲を着けている状態ですが、もともと前腕部にボリュームがあるので貧弱な印象はありません。 一方で、付け根部分にだけ装甲を着けた脚部は脛の華奢さが目立ってしまったかも。 ワイルドブラスト(本能解放)形態 後肢だけで立ち上がり、肩装甲の一部を拳に装着したワイルドブラスト形態。 つまりは4足形態から足形態への変形ですが、過去の同種のキットがだいたいワンステップで変形できたのに対し、このナックルコングはギミックの関係上、いくつかの手順が必要になっています。 まず後脚のロックを外し(両脚とも)、ボディを持ち上げて2足状態になったところで再びロック(左脚のみ)。 次に肩装甲を分割。分割したほうの装甲は肘とアームで繋がっているのですが、そのアームを動かして装甲を拳に被せます(このとき、拳は縦向きにしておきます)。 それから腕部と可動基部(動力ユニットのクランクに取り付けているパーツ)のジョイントを外し、さらに両腕の肘を曲げます。 最後に頭部を下げて変形完了です。 この形態で放つ必殺技の名前は “胸熱拳”。 ドラミングによって胸部に熱を集中させ、その熱を拳に移して放つ技なのだとか。 ちなみに読みは “きょうねつけん” ではなく、“むねあつけん” …… 中途半端に流行りのワード取り入れてくる、しかもそのチョイスが微妙に古いという、絶妙のダサさ。ある意味期待を裏切らない。 また、ライダーシート(?)は可動するので、2足形態でも適当な角度にしておけます。そうでないとただ背中にしがみついてるみたいになっちゃいますしね。 比較画像
電動アクション
このゾイドワイルドでは、基本的に動力ユニットの可動クランクは一組のみですが、仮に過去シリーズで一般的だった2組のクランクのある仕様だと、こんなふうにその場で動かずに特定のアクションを繰り返すというようなギミックの実現は難しかったかもしれません。 なるほど、こういうことも見越していたんだね。単なる簡略化だけじゃなかったんだ(と思いたい)。 なお、口の開閉に関しては、開ける動きは連動するバーの作用によるものですが、閉まるのは単に重さを利用していいるだけなので、可動部分のゲート処理が雑だと、そこが引っかかって大口を開けたままになる可能性があります。 僕の場合実際そうなって、しばらく原因がわからなかった。 前腕の合わせめのところも含めて、シリーズで初めてゲート処理が気になったかな。 以下、イメージカット シリーズ初のモード展示機構搭載で、ほかのキットに較べると格段にポージングの幅が広いです。 といってもやはり限界はありますが。 拳が回転可能なのはいいですね。でも、どうせならアームの位置を工夫して、肩装甲を分離しない状態で肘を曲げられるようにもしてほしかったかな。 以上、“ZW ナックルコング” でした。 アイアンコングの、あの腕の動き……筋肉や腱が連動するような動きは電動アクションキットとしてのゾイドの一つの完成形だと思いますが、このナックルコングもまったく方向性が違うものの、間違いなくゾイド史に名を残すキットになっていると思います。 造型的な甘さや、メインアクションの簡素さなど、“リアルムービングキット” というキャッチフレーズもある種の自虐であると。そういうシリーズなんだ、と。 かくなるうえは、いかに玩具的なギミックでこちらを驚かしてくれるか、という部分でしか、もはや僕はこのシリーズを見ていません(笑)。 そんなふうに割り切って臨むと、なかなかに魅力的なシリーズですよ、このゾイドワイルドは。 少なくともM型以上のキットに関しては、どんどん良くなっています。 ギルラプターはいったいなんだったのか…… 一方で、アニメはおっさんの視聴にはまったく耐えない内容ですけどね。あと、とにかく展開が遅い。マジで何クールやるつもりなんだ? といたところで、今回は終了。 またのご訪問を。 これまで節足動物タイプしか発売されていなかったS型キットに、待望の恐竜タイプが登場。 といっても、もはやお馴染みのザコキャラがやっと発売になっただけですが。 ちょっと展開遅めですね。 アニメは何クール放送なのかなぁ? 早朝枠だし、一年やるんだろうか? せめてこれまでにアニメに登場した機体や、キービジュアルに描かれてる機体は今年中に発売してほしいけど、10月は新製品ない感じだし…… まさか一年通してレギュラーゾイドがあのキービジュアルに出てるのだけってことはないよね? レビューに移ります。 ボーン復元 後面 各部ディティール 組み立ての都合上、アイパーツは先に組み込んでおくのが無難なので、今回はそのように。カラーはデスメタル帝国所属では一般的なレッドメッキ調。 今回のシリーズキットは基本的に腕、脚のパーツは手首、足首部分を除いて一体成型となっているのが基本ですが、このラプトールあろうことか腕が胴体のパーツと一体化しています。 確かに、機体の特性上、腕(前脚)は補助的な役割しか果たさないだろうとは思いますが、ティラノサウルスならともかく、このサイズの肉食恐竜の本来の生態を考えると、腕は十分機能していたと思われるだけに、この処理はちょっと酷い…… 造型的にも、横から見るぶんにはまだしも、正面からは見られたもんじゃありません。 また、先に脚部は足首以外が一体成型……といいましたが、このラプトールの場合はS型ゆえに足首も含めて一体成型(一部パーツを組みつける箇所はありますが、可動には関係しません)となっているので、足首も固定。なのでパッケージ写真のように疾走してる感じのポージングは不可能です。 最後のパーツは、基本は腹部に装備するオーバルボム。ゼンマイの鍵を兼ねています。 スコーピアと同じ仕様ですね。 復元完了 後面 各部ディティール 付属のライダーフィギュアはほかのS型キットやガノンタス、ガブリゲーターにも付属するもっとも一般的なタイプ。 ボーン形態でも固定できるので搭乗は可能です。 ワイルドブラスト(本能解放)モード 比較画像 ゼンマイアクション
以下、イメージカット ワイルドブラストモードではドスクローをある程度自由に動かせます。 一応頭の位置よりも向こうまで伸ばせるので、スコーピアみたく相手に攻撃が届かない(笑)なんてことにはならないかと。 ギルラプターに随伴、そしてワイルドライガーに襲いかかるラプトール。 アニメでもとにかく数が出てくる機体なので、飾るにもやっぱり数を揃えたいところではあります。 僕も今シリーズで初の複数買いをしようかとも思ったんですが、今後なんらかのかたちでカラバリが発売される可能性も考慮に入れて、とりあえずまずは一つだけにしておきました。 そうしておいて正解だった。 以上、“ZW ラプトール” でした。 個人的にはけっこう楽しみにしてたんですけどね、このラプトール。 すでにカブター、スコーピア、クワーガと3アイテムが発売されているS型ゾイドですが、ワイルドブラストモードへの変形で歩行時のアクションに変化があるのはカブターだけでした。 このランプトールには、カブター以来のアクションの変化を期待してたんですが、それも叶わず。ワイルドモードへの変形も、見た目はスコーピアに似たもので、さらに造型面では前脚がボディパーツと一体化しているなど、簡略化が目立ちました。 ただ、ワイルドブラストモードでのドスクローと口開閉の連動ギミックは手動で行えるので、そういう意味では小さいお子さんにより簡単に楽しんでもらえる工夫はあったと思います。 僕みたいな大きいお友達にすれば、正直当てが外れたという感じです。 ワイルドブラストモードへの変形と、それに伴うアクションの変化はこのシリーズ最大の売りのはず。 変形が手動になるのはS型の場合仕方ないにしても、せめてゼンマイアクション時にはアクションそのものに変化があってほしいところです。 カブターにはそれができているのに、なんで後発のキットにできないのか…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 アニメでは主人公・アラシの父親、イカヅチの相棒として、村を襲った巨大隕石を破壊した大型ゾイド。現在はイカヅチともども行方知れずのようですが、シュプリーム団のメンバーである仮面の男・クロアメが同じグラキオザウルスを相棒としており、ひょっとしたらなに関係があるようなないような…… まぁ、なんの捻りもないオチの可能性大ですが。 ともあれ、アニメではワイルドライガー、ギルラプターに続いて3番目にワイルドブラストを披露したゾイドとなりました(ギルラプターは強制的に本能解放させるデスブラストなので、本当の意味でのワイルドブラスト状態ということでは2番目)。 キットのほうは、現在発表されているなかでも最大のXL型ということで、サイズはもちろん、ギミックにもしっかりシリーズコンセプトが反映された納得の出来で、旧シリーズのウルトラザウルス同様、シリーズの一種の象徴的なアイテムになっていると思います。 では、レビューしていきたいと思います。 動力ユニット 今回、通常歩行のほかにもワイルドブラスト再現用のギミックも盛り込まれているため、動力ユニットも特殊なかたちになっています。 下半分の長方形の部分が電離ボックスと歩行用のユニット。上半分がワイルドブラストの肝となるユニットです。 ただ、脚部用の可動軸は前脚のほうにしかなく、あれだけの巨体をわずか2本の軸だけで歩かせるのかと思うとちょっと不安になる部分もあります。 実際、旧シリーズのように各間接部が連動して歩行するような構造だと難しかったように思います。 でも、今回のシリーズは基本関節は固定なので、歩行アクションにはそれほどの馬力は要らないのかも。 そう、まさかとは思いましたが、XLサイズのこのグラキオサウルスすら、4本の脚が足首まで1パーツ成型なんです…… ボーン復元 後面 各部ディティール 口は手動で開閉します。下顎は固定なので、上顎を持ち上げる感じですね。最大まで解口した様子はなかなかに凶悪です。 背中にはライダーの搭乗席があり、ガノンタス同様、ボーン形態のままでもライダーを乗せることが可能です。画像では乗せてませんが…… 今回のシリースは、本当に組み立てが簡単です。サイズの大小はほぼパーツの大小でしかなく、どのキットでも慣れれば30分もあれば完成してしまいます。パーツが小さいぶん、むしろこのグラキオサウルスよりもスコーピアを組み立てたときのほうが時間かかったかも。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツはイエローのメッキ調。 ハンマーボーンは、内側にディティールこそあるものの所詮はパーツの裏側なので、正直見栄えはあまりよくありません。せめてハンマー部分の接続部くらいには、カバーなり裏打ちパーツなり付けほしかったところです。 脚部外装には必殺技使用時に機体を固定するアウトリガーが装備されていますが、一体成型の単なる飾りになってしまっています。ここは別パーツにして、手動でいいので動かせるようにしてほしかった。 ライダーフィギュアは今のところ専用造型で、少し深めの着席姿勢になります。旧シリーズのパイトッとフィギュアに近い感じですね。これまで競馬のジョッキーのような前傾姿勢ばかりだったので、ちょっと新鮮。 比較画像
電動アクション
その状態でゆっくりと首を持ち上げ、勢いよく振り下ろす必殺技、その名も “グランドハンマー” を繰り出すこと2回。自動的にハンマーボーンが後ろにたたまれて通常形態に戻ると、再び歩行再開。そしてまた数歩歩いた後ワイルドブラスト! グランドハンマー! 通常形態へ。あとはその繰り返しです。 これまでに発売された同シリーズのキットでは、ワイルドブラストへの移行は主に手動によるものでした。 フラッグシップキットでもあるワイルドライガーだけは、電動歩行から自動でワイルドブラストへ以降しましたが、その後はワイルドブラスト状態のまま、必殺字を繰り出しながら歩き続けるだけで、通常形態へは手動で戻すしかありませんでした。 しかし、このグラキオサウルスは通常歩行からワイルドブラスト形態への変形、そして必殺技、さらに通常形態へ戻るまでが全自動! さすがXL型。迂闊にもちょっと感動しました。 必殺技を繰り出すときにしっかり立ち止まるのも、設定を反映していて見事です。若干勢いがよ過ぎるので、首の基部とかの破損が心配ですが…… あとは、通常形態でただ歩き続けるモードと切り替え可能なシステムにはできなかったのかな? とかは思いましたかね。 以下、イメージカット 手動で動かせるのは口だけなので、およそアクションポーズなんてとれないのは本家ゾイドの宿命。 とりあえずクワーガにでも噛みつかせとこう 電動アクションを途中で止めて、必殺技 “グランドハンマー” の瞬間を激写。 ハンマー部分からけっこう頭が飛び出しちゃってるのは、これ大丈夫なんですかね? アニメでは自分の足下への一撃で、谷を挟んだ向かい側にいた的ゾイドの足下を崩壊させてましたが、そういう指向性のある衝撃波を放つ機構も備わっているのかも……いや、あれはアニメ上の演出です(笑)。 以上、“ZW グラキオサウルス” でした。
今回のゾイドワイルドの大幅な組み立ての簡略化は、小学生低学年を中心に、プラモ離れしている子供たちを取り込むための戦略で、実際のシリーズのヒットを見ればそれは成功したのだと思います。 ただ、僕のような古参のゾイドファンにとっては、はっきり言ってもの足りない部分はあります。 S型キットならまだしも、M型、さらにXL型までもが各部の間接可動なしで、単純に4本の脚を前後に振るだけの歩行アクション……これのどこが “リアルムービングキット” なんだ、と。 まぁ、僕はもうそのへんは割り切っていて、今回のシリーズに旧シリーズにあったようなゾイド自体の躍動感は求めていません。 ゾイドワイルドは、同じゾイドでもこれまでのゾイドとは方向性がまったく違うものだと思ってしまえば、けっこう楽しめるもんです。もちろん不満点はいっぱいありますけどね。 そんななかで、このグラキオサウルスはさすがXL型というか、シリーズコンセプトを見事に消化しているキットだと思いました。 最初にワイルドブラストへの変形を見たときは、途中でも言いましたが、ちょっと感動した。しかもちゃんと元の様態に戻るなんて……ワイルドライガーで不満だった点を、しっかりクリアしてきている。 まぁ、開発は同時だった思いますが。 さて、これでシリーズ発表と同時に公開された8アイテムはすべて発売されたわけですが、その後全然後続のアナウンスがないなぁ……と思っていたところ、つい先日9月発売アイテム3点が発表されました。 一つめは、すでにアニメにてやられメカとして認知されているS型のラプトール。 二つめのM型・ナックルコングと三つめのL型・トリケラゴドスはまだアニメ未登場ですが、すでに公式サイトでネタバレしています。 一ヶ月のインターバルは残念ですが、どのキットもなかなかに特徴的なギミックが盛り込まれているようで楽しみです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 |
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