いやぁ、当初の予定ではナンバー順に、ダブルクロスやミスファイアーの前に彼を紹介するつもりだったんですが、一緒に写すべきライバルがなかなか見つからなくて…… どうにか見つけてやっと撮影終了しましたよ。 さてさてそんなわけで、説明書を見ずにすべて変形させられるかな? でお馴染み(?)のシックスショットがついに登場ですよ。 ウルトラマグナス殺害を始め様々な悪行を重ねながらも、ガルバトロンには捨て駒のように扱われ、メガザラックからも遠ざけられ、最終的にはデストロンを離脱、放浪途中で出会った地球人ダニエルとは友情で結ばれ、間接的にサイバトロンを勝利に導くなど、単なる悪役ではない魅力に満ちたキャラクター、そしてなにより当時では驚異的だった六段変形が実装されたトイはトランスフォーマーにおける一つの金字塔として今なお根強い人気があります。 一人称が “拙者”。役職が “忍者参謀” 。奥の手の第七形態と突っ込みどころも多い彼ですが、これだけの個性を持ったキャラをまず悪サイドに置くわけですから、やはりトランスフォーマーという物語が単純な勧善懲悪ものではない、正義も悪も含めた大勢のキャラクターたちの群像劇なのだということがわかります。 そもそもG1時代のトランスフォーマーは悪役(日本ではデストロン、海外ではディセプティコン)に力を入れてきた歴史があります。 それはトイ的に顕著で、たとえば初の合体戦士デバスター。 電動歩行ギミック搭載のダイナザウラー。 当時最大クラスの合体戦士、プレダキング。 そしてこのシックスショット。実にそうそうたる顔ぶれです。 そんな、トランスフォーマートイにおけるエポックメイキングの一つであるシックスショットが、現在の技術でリメイクされるわけですから、期待するなというほうが無理な話。 パッケージからして旧トイをリスペクトした特別仕様で、メーカーのこだわりを感じますし。 と、そんな感じで散々煽ったところでレビューに移りたいと思います。 現代に甦った忍者参謀の実力や如何に!? ロボットモード 個人的にはウイングとトレードマークでもある二丁拳銃(というかライフルか)が随分コンパクトになってしまったのが残念。 ついでにいうと、ここまで旧トイに寄せておきながらなんで脚部の変形パターンだけ変えたのか? ちなみに、二丁の銃は手に持たせない場合は背中(ウィング固定用のジョイント穴)に取り付け可能。たまたまなのか、そもそもそういう仕様なのか……インストにとくに記載はなかったけど。 ヘッドマスター それではお待ちかねの各形態をご紹介。 ジェット機モード ジェット機というか、宇宙船? ウィングがなければほぼ船にしか見えない。 まぁこの程度なら、旧トイを触ったことのあるひとならなんとなくで変形させられるでしょう。 ただ、脚部の変形パターンが変わっていることと、意外と腕部も細かく動かさなければいけないことには注意が必要。 機首下には展開可能なランディングギアがあります。 後ろから見るとヘルメットがモロ出しの理由は次で。 バトルカーモード 装甲戦闘車というか、フロント部分で対象を押し退けたり、押し潰したりするブルドーザーっぽいイメージも湧く形態。 でもあらためて見ると、どっちが前でも後ろでも成立しそうなデザインだなぁ。 ていうか、後ろ姿はほぼタンクモードのままだからね。 オオカミモード う~ん……。 ビーストウォーズを経て、いわゆるビーストモードでの可動とスタイルの両立は随分進化してきたと思っていたけど、そんななかまさかこんな古臭いスタイルのビーストモードを見せられるとは…… いや、わかってますよ。六段変形という制約。そして旧トイへのオマージュ。それらを踏まえたうえでの、あえての仕様だということは。 だからこれでいいんです。シックスショットのオオカミモードはこれが正解なんです。 ウィアードウルフとかとは事情が違うんです。 少なくともオオカミには見えるからね。 タンクモード タンクはタンクでも、戦車というよりは高射砲、もしくはミサイルタンクのようなスタイル。 キャタピラはかたちだけのダミーながら小さい車輪が仕込まれているので、転がし走行は可能。 しかし、砲塔部分の黒い突起はなんなのかなぁ? あれが一応砲身という解釈でいいんだろうか。 両脚接続のジョイントも兼ねてるとはいえ、だとしたらもう少しそれらしいかたちにできなかったのかなぁ。 サブマリンモード 大人の事情で登場した新形態。 というか。レーザーガンモードの上下を引っ繰り返しただけ。 これを潜水艦というのはさすがに…… いや確かに、アメリカで銃の規制が厳しいのはわかるよ。 だから、海外版でレーザーガンモードに代わってこのサブマリンモードが採用されたのも、わかります。 でも、日本で展開するレジェンズ版はオリジナル通りでよかったんじゃない? 頭新造しといて、パッケージも専用のもの作って、なんでここは海外版を踏襲したの? 日本だけど、やっぱ銃に変形するのはマズイんじゃない? って意見でもあったのかな? いや、ターゲットマスター出してるし。日本オリジナルでやってるし。 まぁ、本当のところはわかりませんが。 ウイングウルフモード ウルトラマグナスを葬った奥の手の第七形態。 ただ飛ぶだけならオオカミモードも翼あると思うんだけど、あれかな。下半身部分がブースターになって、高速で空が飛べるという設定なのかな。 トロンスフォーマーはオモチャなので、どう遊ぼうとそれは個人の自由です。変形だって、なにも設定通りがすべてではないんです。 そんな、いわゆるオレ変形に、このシックスショットほど適したアイテムはないかと。 でもこの形態、しっかりアニメ劇中に登場してるんだよね。 つまりは公式の変形。 しかも何度も言うように、この形態でウルトラマグナスを倒してるわけで、となるとこれがシックスショットの最強形態ということになるのかな? じゃあもはや七段変形じゃん。 セブンスショットじゃん。 あ、旧トイのウィングウルフモード撮るの忘れた…… 適当にアクションカット ロボットモードでの可動ははっきり言って標準以下です。 腰は回らないし、肩周りの可動もかなり制限されます。 肘は前腕をスライドさせることで少し可動域が広がりますが、それでも90度が精々。 パッケージイラストの再現も微妙です。 腰の前垂れは左右独立して可動するので、太腿は90度上げることが可能。 変形用の機構を利用すれば無理矢理正座させることもできますが、見栄えはよくないです。 足首にも可動軸がありますが、これもあくまで変形用でクリック機構のため、任意の位置で止めることができません。ただ脚自体の面積がそこそこ広いので、接地性はそれなりにあります。 これは意図してあるのはよくわかりませんが、オオカミの下顎3㎜穴が空いているので、スタンド穴として利用可能です。 実際にはロボットモードとジェット機モード、そして非公式のレーザーガンモードくらいでしか利用できませんし、そもそもリーダークラスのためけっこうな重量があるので、あまりお勧めはしません。 以上、“LG50 シックスショット” でした。
いやはやさすが、六段変形(実際には七段変形? レーザーガンモードも含めれば八段変形か)は伊達じゃない。 当サイトレビューで過去最大の画像数ですよ。 さて、そんなシックスショットさんですが、人気、知名度、内容と揃ってレジェンズシリーズの50番目を飾るに相応しい豪華なアイテムだったと思います。 なにより旧トイを弄り倒した人には、それこそ説明書を見ず感覚的に変形させられるところが郷愁を誘うでしょうし。 逆に始めて触れる人なら、ほどほどの難易度で多数の形態変化をパズル的に楽しめたのではないかと思います。 傑作と名高い旧トイのリメイクとしては申し分ない出来、といっていいでしょう。 ただ一つあるとすれば、やはり旧トイを意識するあまり、フォルムから変形パターンから、旧トイを踏襲し過ぎた感は否めないかな、と。 旧トイを知っている人たちからすれば、懐かしさはあっても驚きはなかったのではないでしょうか。 まぁ、それだけ旧トイの完成度が高かったいうことなのでしょうが、今の技術ならそのもう一段階上を目指せたのではないかと思うのです。 とはいえ、まさにトランスフォーマーの醍醐味とでもいうべきアイテム。時間さえあれば無意識に弄っては次々と変形させてという、中毒にも似た楽しさがあるのは確か。 買って決して損のない商品であることは間違いないと思います。 といったとことで今回は終了。 またのご訪問を。
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