シリーズ開始から間もなく1年、非常に順調なペースで新作をリリースし続けているヘキサギア。 海洋生物、さらには人型とモチーフにも広がりを見せてきたシリーズですが、ここで原点に立ち返るかのように、わりとオーソドックスな動物モチーフの機体の登場です。 まぁ、非常に既視感のあるシルエットですが、むしろなにか開き直った感があってある意味潔いとすら思う。 重量級のイメージそのままに単体キットとしては過去最高額、箱の厚みも過去最高となりました。 今回は同時発売のガバナー2体もまとめてレビューしたいと思います。 キットは、デモリッション・ブルートのほうは素組みに一部塗装。 ガバナー2体については素組みオンリーでの仕上げです。 ゾアテックスモード 後面 キットとしては、シリーズ第一弾のレイブレード・インパルスやボルトレックスと一部共通パーツを使いながら、フレーム部へのパーツ追加や厚めの装甲を被せることで重量感が増しています。 CEVs(戦闘工兵車)モード 後面 ネイキッドモード こちらもひさびさの素体モード。 例によってインストにはとくにこの形態にするための説明はないので、外箱の写真を参考に、さらにいくつか装甲を外してみました。 背中のミサイルポッドを外したことでかなり体型が違って見えます。 こうするとウシというよりウマかシカのようにも見えますね。 レイブレード・インパルスと
HMM ディバイソンと 武装類 バタリングラム & パワープラウ バタリングラムには基部に複数の可動軸があり、けっこう自由に動かせます。 パワープラウのほうは開閉が可能。ただ、ラムへの接続は二軸の固定接続で、回転や角度の変更は不可能。 設定では、このパワープラウの代わりに様々な重火器を装備した仕様変更機も存在しているとのこと。 マルチロックミサイル 後部機関銃 スモークディスチャージャー ていうかあのジョイント、いつの間にか付属しなくなりましたね。 いったいなんだったんだろう……? ガバナー パラポーン エクスパンダー 付属武装 ガトリングブレード 専用バックパックから伸びる給弾ベルトは軟質製。非常に柔らかいので可動の妨げにはなりません。 非使用時にはバックパック側面に取り付け可能。ただし、その状態では重心がかなり後ろに傾くので、自立は難しくなります。 ハンドガン ほかのガバナーと ガバナー パラポーン LAT ミラー あと、髪の毛のボリュームがあり過ぎてズラっぽいのもちょっと残念。 なお、横髪部分のパーツを取り外してヘッドギアに付け替えることが可能です。もちろん、左右どちらか一方だけでも可。 付属武装 LAT ローズと 頭部パーツが変更されているので、パーツ総数はほとんど変わりません。なので上乗せの200円はアイプリントの値段と僕は認識していますが、だとしても割高感は否めませんね。 せめてイラストカードに描かれているウサギの仮面パーツでも付いてればなぁ…… 適当にアクションカット バタリングラム&パワープラウが大胆に動く一方で、本体はそれほど派手には動きません。 というか、どうしても目立つ頭部があまり動かないためにそう見えるだけで、四肢の可動域そのものはレイブレード・インパルス同様にけっこう広いんですけどね。 蹄状の足パーツは、小さいながらもポール接続でしっかり接地します。画像のように2本脚で立つことも全然平気。 すごいアントラーっぽいけど…… ガバナーを乗せて2枚。 例によってすっきりスマートに乗せるのはなかなか苦労しますが、乗せてナンボのシリーズですから。 なんというか、このヒトの登場でヘキサギアがどこへ向かっているのかよくわからなくなった感はあります…… 基本的な可動は過去の男性型ガバナーと同程度。ただ、なかば胴体に埋まったようなかたちの頭部はほぼ動きません。 足首の構造が変わって軸接続になったことで足パーツのポロリはなくなりましたが、ハンドパーツ、そして腰が外れやすいのは相変わらず。加えて今回のエクスパンダーはメイン武器のガトリングブレードが各部でバラけます。 この画像撮影時もちょっと指が当たっただけでポロポロ外れて非常にストレスでした。接着すればよかった。 あと、今さらですがこれ、腹部が軟質パーツなのは意味あるんですかね? ここ普通にプラパーツでも可動性能はさほど変わらないんじゃ…… 男性ガバナーとは構造が違うので、触り心地もかなり違う女性型のLATタイプ。 ハンドパーツもオスメスが男性型とは逆なので外れにくいですし、なにより武器とハンドパーツが一体になっているので、武器を持たせるだけでも一苦労の男性型とは較べるのも申し訳ない。 バックパックが外れやすいのが唯一気になるところではありますが、触るたんびにあちこちポロポロ外れる男どもとは出来が違う。 二人の共同作戦。 冷徹な女指揮官とそんな彼女に従順な異形の戦士のイメージ…… 普通にお姫さま抱っこもできた。
以上、“ヘキサギア デモリッション・ブルート” でした。 シリーズ第一弾キットと一部共通パーツを使用しながら、パーツ構成が洗練され、作りやすさとともに各部の保持力もアップして全体の安定感も増したデモリッション・ブルート。 レイブレード・インパルスなんかは、ただ立たせているだけでも気が付くと腰砕けになってましたからねぇ。 モチーフがモチーフなので、これがレイブレード同様にへろへろだったら、がっかりどころじゃなかったろうし、そういう意味ではまずはよかったと思います。 やはり本体の間接をすべて軸接続にしたのは正解でしたね。 まぁ、単純なはめ込みジョイントが多い構造上、動かしているとどうしても緩んできてしまうんですが、それはもうどうしようもないでしょう。 さて、ヘキサギアは今後もどんどん新作がリリースされていくようです。 やはり注目は大型キットとなる “アグニレイジ” ですが、あれまともに立てるんでしょうか? 実際のサイズがどれくらいになるのかまだよくわからないんですが、スクラップ&ビルドが基本のヘキサギアではあまりに大きなものはかたちを維持するだけでも大変だと思うんですが…… 個人的には、ヘキサギアはあまり巨大なものには挑戦せずに、ガバナーたちと絡ませやすいほどほどのサイズのキットを増やしていってほしんですけどね。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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今さらだけど、タイトルに英小文字やギリシャ文字が仕えないなんて…… さて、順調にアイテム数が増えていくヘキサギア。 ずっと生物モチーフが続くのかと思いきや、ここへきて人型の機体が登場しました。 それもけっこうド直球のデザイン。僕はカスタマイズ性なども含めてフロントミッションを思い出しました。あとはガンダムOOのティエレンとか。ほかにもいろんな作品が想起されます。 まぁありがちな見た目ですが、ゆえに安心できるというか、ここからいかにオリジナリティを出せるのかがガバナー諸兄の腕の見せどころといった感じでしょうか。 設定としては、これまでにリリースされてきた生物モチーフの機体……ゾアテックス搭載型が登場する以前に運用されていた第二世代型ヘキサギアで、のちに多くのバリエーションを生み出す原型となったことでαの名が与えられたとのこと。 なんというか、あとから付属品を変更したβとかγとかの仕様変更機が発売されそうな雰囲気がぷんぷんです。ブロックバスターとモーター・パニッシャーの色違いも出たことですし。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは素組みに一部塗装による仕上げです。 バルクアーム α 機体の構造としyては、ガバナーが搭乗する操縦殻(コクピットブロック)を中心に四肢が接続されている感じ。 腕や脚はフレームと外装を継ぎ接ぎして繋げたような構造なので、ダークブルーの外装部分のみ外して素体状態にする……というようなことはできません。 このあたりは、ゾアテックス搭載の第三世代との差別化ということであえてやってるんだと思います。ビークルモードなどへの形態変化もありませんし。 なお、ただ組んだだけでは意外と色が足りていませんが、さほど気にはならないかと。 もう一方のスリットタイプのほうは、マスク部と一体成形で色分けはなし。なのでゴールドで塗装しました。 あとでまた紹介しますが、背面の装甲と繋がる胸部装甲(操縦殻のカバー)にはロック機構がなく、パーツのクセもあるのか若干浮いた感じになるので、頭部ユニットは埋まり気味です。 武装およびギミック 120㎜砲 & ドッキングハンガー アイアンフィスト 操縦殻 さて、苦労してガバナーを乗せたあとは各部を閉じるわけですが。まず内部モニターパネルおよびバルクアームの頭部が設置された正面のフレームを閉じ、それから背面装甲および胸部装甲を閉じるという順番になります。 このとき、先にもいったように胸部装甲が若干浮いた感じになるのが、ちょっと気にはなるんですが。 なお、腰にドッキングハンガーをつけたままだと、背面および胸部装甲を画像の位置まで開けることはできません。 パラポーン・イグナイト MSGヴァリアントフォースがセンチネルをベースに開発した、より第三世代型ヘキサギアへの搭乗に特化した新型装備。 その英雄的な外観はMSG所属のガバナーにとって憧れの的……って、MSGって人工知能に支配されてて、所属のガバナーはみんなアンドロイドみたいなもんなんじゃないの? って思って公式サイトを調べてみると、MSGにも人間のガバナーはいるみたいですね。 さてそのイグナイト、設定通りにセンチネル(ひいてはポーンA1)をベースにしながらカラーリングと一部外装の変更、そしてなにより大型武装の追加でかなりイメージが変わっています。 尖った頭に円形シールドと、武器こそサーベルではなくランスになっていますが、すごくギャンっぽい。 頭部や腹部、シールドは塗装済みパーツとなっていますが、それだけでは本体各部のライトブルーなど、かなり色が足りません。今回は似た色の塗料が手許になかったので、そのままにしてあります。 けどまぁ、このほぼ紺一色の姿もシックで格好いいですね。 付属武装 スタニングランス アタックバックラー 適当にアクションカット 鈍重そうな見た目に反して可動範囲は広くてスムーズ。 立て膝も問題なし。肩基部の可動と合わせて腕を地面につくような降着姿勢も決まります。 パーツのポロリもほぼないですし、バルクアームαだけで遊ぶぶんにはなんのストレスもないんですがねぇ… 手脚もよく動きますが、なぜか腰の接続は六角ジョイントになっているので回すことができません。 まぁ、一旦外してはめ直せば、60度ずつ角度を変えることはできるんですが、なんでそんな仕様にしたのか? ヘキサギアだから……と言ってしまえばそれまでなんですが、本来可動してしかるべき部分は普通に5㎜の丸軸接続でいいんじゃないの? 実際、5㎜軸用のパーツも入ってるんですよ。 F⑨を使えば5㎜軸のパーツを接続できます。※バルクアームαではF⑩(六角)を使います……って、なんでわざわざ? 武器の扱いにくさ、そしてなによりガバナー本体のポロリ祭りで画像撮影中はストレスしか感じないイグナイト…… でも、ボルトレックスに乗せるとやっぱり格好いいんですよね。 このシルエットに旧ドラえもん のび太と竜の騎士を思い出したのは僕だけではないはず。 馬モチーフのヘキサギアとか出ないかな? いや、そこは自作しろよ、って? 以上、“ヘキサギア バルクアームα” でした。 ヘキサギアシリーズ初の人型ですが、その実態は世代遅れの旧式兵器。姿形も洗練からはほど遠い無骨さで、ゾアテックス搭載の新世代機とは設計思想から運用法から、なにもかもが違うと一目でわかるデザインは既視感こそありますが秀逸だと思いました。 なにより、こんなふうにコンセプトの違う機体が並び立つことで世界観はより広がりますしね。 キット自体に目を写すと、ハイドストーム以前のキットと較べて格段に組みやすくなっていると感じました。 まず、それまでのキットに必ず2枚付属していた汎用のジョイントランナーが付属しません。 バルクアームαの組み立てに必要なジョイントのみが、新造のランナーに含まれているという構成です。 毎回大量の余剰が出るのには、正直困ってたんですよね。組み替えに使えるといっても、案外欲しい形がなかったりしてね。 さすがにメーカー的にももういいだろう、ということになったんですかね? 組み立てそのものは相変わらず5㎜軸と六角ジョイントを併用するかたちになりますが、過去製品ではけっこうきつめだった六角ジョイントも調整がされたのか、付け外しがわりとスムーズにできるようになりました。 ポロリはせず、でも外そうと思えばスッと外せる、絶妙な案配です。まぁ、すべてというわけではありませんが。 まぁ、腰やドッキングハンガーの接続がなんで六角なんだ、という謎はありますが、そこはまた別の話になりますので。 この組みやすさ、そして保持力の高さを今後も維持していってほしいと思いますが、また生物モチーフに戻るとどうなることやら……次段のデモリッション・ブルートはまだ大丈夫そうですが、何度か原型が発表されている大型のアグニレイジや設定画のみが発表された超大型機なんかには不安しかありません…… HMM ゴジュラスくらいがっちりしててくれたらいいんですけどね。でも、そうなるとまた値段がどえらいことになりそうだけど…… そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。 第一弾が、陸 × 獣(恐竜)。第二弾が、空 × 昆虫ときて、今回の第三弾は海 × 頭足類というコンセプト(?)となりました。 とりあえず、これで三界は制覇したかたちですね。 しかし、第一、第二弾が、それぞれ対になるようなヘキサギア2機種に加え、ガバナーやオプションパーツのセットも同時発売だったのに対し、今回はこのハイドストーム1アイテムのみの発売。 ちょっと寂しい気もしますが、これまでのヘキサギアのなかでは最大のボリュームに独特のフォルムは単体でも遊び応え十分。 もちろん、ほかのヘキサギア、ガバナーと組み合わせて楽しむのは大前提。 とくに、8本あるテンタクルアームは、そのまま取り付けるだけで既存のヘキサギアのシルエットを大きく変えるインパクトがあります。 では、レビュー……に移る前に、このハイドストーム、ちょっと設定のややこしい機体なので、まずはざっくりとした解説をしておきたいと思います。 ヘキサギアの世界観に関してはいろいろと難しい固有名詞も出てきますが、ごくごく単純に整理してみると、要は人類と人工知能との戦いです。 で、その人類側の臨海工業都市群を襲った正体不明のヘキサギアが、今回紹介するハイドストーム。 これまでに発売された4種のヘキサギアにはあまり明確な勢力分けはされていませんでした。実際に開発したのは人類側の企業なんですが、ボルトレックスやモーター・パニッシャーなどは人類側も人工知能側も同様に運用しているような感じです。 人類側を攻撃したのだから人工知能側の機体であることは間違いないのですが、その開発経緯は不明。 現状で判明していることは、 どうやらその原型は、半世紀以上前に開発された宇宙用の無人作業機らしいということ。 なんらかのリフター機能を搭載し、水中のみならず空中での浮遊が可能なこと。 さらに一切の警戒網に引っかからず都市中枢に侵入し、そのシステムを乗っ取っるなど、直接的な戦闘というよりは電子情報戦に特化した機体らしいということ……くらい。 とまぁ、そんな感じの設定となっております。 ではそういったことを踏まえて、あらためてレビューに移りたいと思います。 キットは素組みに一部塗装、付属の水転写デカールでの仕上げです。 ゾアテックスモード 後面 ヘッドユニットの下には作業用マニピュレータ。さらに通常はペアリングされた自立式のドロイドが搭載されます。 テンタクルアーム8本に、作業用のマニピュレーターが2本。ドロイドのアームも含めると計12本の可動肢を備えることに。 ボルトレックスとのサイズ比較
クルーズモード 後面 エクストラモード 後面 武装ほか VICブレード
マシンガン ウォータージェットミサイル 中枢ユニット内エネルギーストリーム
ドロイド マニピュレーター先端のクローは、差し替えで開閉を再現。 なかなかに可愛くてお気に入りではあるんですが、難点はハイドストームとの接合が六角ジョイントなところ。 はめ込みがけっこうがっちりなので、装着してしまえば落下等の危険はほぼないんですが、外すのがけっこう大変。一方で周辺のほかのパーツが外れやすいこともあって、けっこうストレスです。 まぁ、ご覧のようにドロイド側のジョイントには3㎜穴も空いているので、そこらへんは例によって大量に付属する汎用ジョイントパーツを使っての改善は可能ですが。 ちなみに、本体中央のモノアイはクリアレッドによる塗装です。 ガバナーに装着 適当にアクションカット 8本のテンタクルアームを拡げた姿は、やはり迫力があります。 ただ、アーム自体に可動部は多いものの回転軸は根元とボールジョイントになっている先端部にしかなく、意外と柔軟性には欠けるところもあるので注意。 ゾアテックスモードでは後方にたたまれているアーム基部は、二枚目の写真のようにぐるりと前方に回すこともできます。 ドロイドの代わりにガバナーを取り付けてみたり、アーマータイプローズと絡めて、アメリカのB級パニック映画みたいなシーンを再現したり…… 以上、“ヘキサギア ハイドストーム” でした。
数あるロボットプラモデルシリーズのなかでも、あまり例のない海洋生物モチーフの機体ということで、発表された段階から注目していたハイドストーム。 その外見に加え、設定上の不気味さがこれまでのヘキサギア4機種とは異質の魅力に満ちています。 ドロイドの存在や各種形態への変形など、単体でも思った以上に遊べるうえ、組み替え用の素材としても面白く、とくに代名詞ともいえるテンタクルアームはそのままの可動肢としての解釈以外に、尻尾や首に見立てたりと、いろいろと想像力を掻きたてるパーツになっていると思います。 さて、これまでにヘキサギア5種、ガバナー3種に各種オプションパーツが発売され、第一期のランナップは終了したといっていいと思います。 シリーズの大まかな流れというか、方向性もだいたいわかってきました。 このあと、約3ヶ月のインターバルを経て第二期がスタートしますが、既に発表されているラインナップもこれまで同様の濃さです。 とくに新作のガバナーたちがぶっ飛んでる。 正直なところ、個人的にはガバナーはあくまでヘキサギアのパイロットで、そこに超人的な戦闘能力とかあまり求めてないんですがね…… なにはともあれ、社運を賭けたといわれたシリーズがまずは成功し、今後も発展的に継続していくことは喜ばしいことです。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 ブロックバスターがカブトムシなら、モーター・パニッシャーはクワガタムシ。 要はダブルソーダですよ。色は緑系になりましたが。 ブロックバスターが、どちらかといえばカブトムシに見えなくもない……というようなフォルムだったのに較べ、このモーター・パニッシャーはほぼまんまです。 そういう意味では、これまでの発売されたヘキサギア四種のなかでは一番ゾイドに近い。 今回は同時発売された拡張パーツセット、ブースターパック01も併せて紹介していきたいと思います。 コトブキヤキットなので素組みオンリーでいきたかったのですが、案外ポイントとなる部分に色が足りていなかったので、そこだけ塗装しています。詳細は後述。 では、レビューに移ります。 ゾアテックスモード 最初にも言ったとおり、見た目はまんまクワガタです。 ブロックバスター同様四本脚にしているところが、せめてものこだわりなのかもしれない。 これ、六本脚だったら普通にゾイドの新作だもんね。 設定上は基本構造をブロックバスターから継承してるというようなことですが、実際共通のパーツはごく一部。比率でいったらレイブレード・インパルスとボルトレックスのほうが共通点は多いくらい。 アサルトモード 武装その他 ちなみに今回の塗装箇所はこのシザース内部のツメ。 宣材写真などではシルバーっぽく見えたので、そのようにしました(成形色はガンメタ)。 あとは目のように見えるクリアピンクのパーツの縁をやはりシルバーで、後部フロート右側に付いている警告灯のようなパーツをメタリックレッドで、それぞれ塗装してあります。 適当にアクションカット 脚部はもちろん、頭部や大顎が可動、目(ライトかな?)の位置も変えられるので、ブロックバスターに較べてポーズにかなり動きを付けられます。 前脚を伸ばし、頭部を少しそらすようにしてやれば、今まさに敵を放り投げようとするクワガタそのもの。 一応空戦用の機体ということになっていますが、飛行装置としては機体の前後に小型のフローターがあるだけであまり目立ちませんし、なにより四本の脚が特徴的なので、その脚で陸をシャカシャカ歩いてるほうがイメージとしては浮かびやすいかも。 ブースターパック01 ヘキサギア初の拡張パーツセットとして発売されたブースターパック01。 内容的にはいくつかの連結可能なフレームに小型のウイングやスタビライザー、ブースターポッドなどのオプションパーツとヘキサギア共通のジョイントパーツ、ヘキサグラムのランナーをセットしたものになっています。 というわけで、“ヘキサギア モーター・パニッシャー” と “ブースターパック01” でした。
単純に出来のいいプラモデルですよ。 組み替えとか、本気で考え出すといくら時間があっても足りないし、なにより個人のセンスが問われるのである意味で苦痛にもなってくるのですが、そんなこと気にせずに、ただインスト通りに作って、たまにどかっからパーツ持ってきてくっ付けてやるだけで十分楽しめます。 多分、僕も今後そういうライトな遊びしかしないと思う…… ただそこで気になってくるのが、ヘキサギア共通ジョイントランナーの扱いです。 これまで発売になった四種のヘキサギアすべてに共通ジョイントランナー二種が二枚ずつ、計四枚封入されていたわけですが、第一弾のレイブレード・インパルスとボルトレックスはそこそこ使っていたものの、第二弾のブロックバスターおよび今回紹介のモーター・パニッシャーでは脚の付け根とスタンドジョイントに使うパーツ以外使わないため、ほとんどが余剰という状況に。 それでもきっちり四枚入ってるんですよ。 さらに、ブースターパック01にもしっかり四枚入っています。 正直、要らないよね。 まぁ、シリーズのコンセプトを考えると入っているべきなのかもしれないけれど、どれだけのユーザーがこれを使いこなせているのかと…… 当然コストにも反映されるわけですし、そのあたりも少し考えていって欲しいかな、とは思います。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 前弾の “レイブレード・インパルス” がネコ科モチーフ、 “ボルトレックス” が肉食恐竜モチーフの陸戦用機という、ゾイド的には主人公機とライバル機という王道のデザインだったのに対し、第二弾で発売された二機種は昆虫をモチーフにした空戦用の機体で来ました。 まぁ、それも王道といえば王道か…… 今回紹介する “ブロックバスター” はカブトムシ。 カラーリングも含めたデザインを見てサイカーチスを思い出した人も多かったのではないでしょうか。 これは、HMMにおける小型昆虫型ゾイドの発売にフラグが立ったか……? いやマジで、こいつらの売れ行き次第ではサイカーチスとダブルソーダの発売も夢じゃないぞ! と、妄想は尽きないので本題のレビューに移りたいと思います。 例によってコトブキヤキットなので基本は素組みオンリーなのですが…… “ガバナー ライトアーマータイプ:ローズ” についてはちょっとそういうわけにもいかず、けっこうな箇所部分塗装を施しています。詳細はのちほど。 では、いってみましょう。 ゾアテックスモード 昆虫(カブトムシ)モチーフというのはたんにデザイン上の話で、作品世界においてこの形状がどういう意味を持っているのかは、とくに語られていません。 脚部の構造なんかには “HMM デススティンガー” で培われた技術が活かされている感じがします。 間接の渋みも十分で、簡単にへたることはなさそう。 ACMモード ネイキッドモード 武装その他 ガバナー ライトアーマータイプ:ローズ それとは別にマウントおよびほかのガバナー保持用のものがブレードは一本、ガンナイフは二丁付属。 ブレード用のマウントパーツは背中のヘキサグラムを外した部分に取り付けます。 ガンナイフも左右のふくらはぎ外側にマウント可能。 手首、足首の構造が先の二種から変更されていることもあり、ポロリはほぼありません。 適当にアクションカット 脚部の自由度は高いものの、動きを付けられるのは実質そことキャノンのみなので、ポージングは限られます。 まぁ空戦用。それも砲撃主体の機体という特性を思えば、さほど気にはならないかと。 以外に大型のキットですが、中身がぎっしり詰まっているわけではないので表面積のわりには軽く、スタンドを使って浮かせても不安定ということはありませんでした。 ヘキサギアの搭乗シートは基本バイクっぽくて風っ晒しですが、今回は風防付き。 空戦用ということもあり、さらには主兵装であるキャノンの衝撃からガバナーを守るための措置なのかな。 実際の搭乗の際にはキャノピーと後部ハッチがそれぞれ大きく前後に開くようになっています。 でも……やっぱヘキサギアはガバナー乗せてなんぼなんだし、もうちょっと搭乗姿勢かっちり決まらないもんかな。 今回のローズはまだマジだけれど、前弾の二種はポロリがひどかったから、ただ乗せるだけでもけっこうストレスが溜まりました。 あと、なんだかんだで結局それほど上体が反らないので、あんまり前傾姿勢だと顔が正面向かないんだよね。 でも十分キリンとかシカみたいに見えません? ただもちろんシートも逆さまなので、このままではガバナーは搭乗できませんが、あくまで見た目に変化ということで。 以上、“ヘキサギア ブロックバスター” と “ヘキサギア ガバナー ライトアーマータイプ:ローズ” のレビューでした。
新しいなかにも懐かしさを感じさせるシルエット。 組みやすいうえに、完成すると意外なボリュームに驚かされる好キットだと思います。 やっぱ虫型ロボットは作ってて楽しいね。 独自の道を突き進むコトブキヤ。 美少女系のフィギュアで稼いだ金をロボットに注ぎ込む……なんてことを言われたりもしているようですが、それはある意味で男子みんなの夢なのかもしれません。 というか、今どきよくもこんな代物をなんのタイアップもなしに開発、販売できたもんだなぁ……と。 二ヶ月の短期間にヘキサギア本体4種、ガバナー3種、オプションパーツと専用ツールを一種ずつ、一気にリリースしたのも、実際にチャレンジだったはずです。 かくして結果は……多少のインターバルは開くものの、第三弾キットが来年一月に発売予定。さらに先のホビーショーではさらなる後続キットの発表もあり、少なくとも短命企画に終わることはなさそうです。 僕個人としても長く楽しみたいシリーズなので、焦らず、じっくりと練ったキットの開発を続けていってほしい思っています。 といったところで今回はここまで。 またのご訪問を。 諸般の事情もなにも……まぁ知ってる人は知ってるでしょうが、成形不良です。 社運を賭けた! らしいシリーズで初っ端からこれは…… でも発売直後に不具合を発表、送料負担で不良品を回収し、その後良品を発送するというメーカー側の迅速な対応は素晴らしかったと思います。 しかも、たったに1パーツ×2の不良品に対し、そのパーツを含むランナー丸々一枚×2を送ってくれるという、ある意味太っ腹な対応。 まぁ実際問題、パーツ単位で作れるはずもないし、該当パーツだけ切りとって送っても残ったぶんはゴミにしかならないだろうし、そもそもコトブキヤはパーツ請求もランナー単位だからね。 とはいえ、なんとなく得した気分で僕の中での壽屋の株は上がりました。 といったとこころで本題ですが。 このボルトレックスは全地形対応の汎用型ヘキサギアとしてポピュラーなものの、そのほとんどが人工知能サナトの支配下にあるヴァリアントフォースで運用されているという設定。 要はガンダムでいうところのザクみたいなポジションの機体という解釈でいいかと。 色もそれっぽいしね。 キットはガバナー含め素組みオンリーです。 それではいってみましょう。 ゾアテックスモード ビークルモード ネイキッドモード 武装等 ヘッドブレード、アンクルブレード、テイルブレード。 足先のアンクルブレードは大きく可動。ある意味プラズマキャノンよりもこっちがメインウエポンだろう、と。ちなみにヘッドブレードの後ろに見える三つ連なったピンクのレンズ状のものがメインカメラ。パーツは塗装済み。 ガバナー パラポーン:センチネル 適当にアクションカット というわけで、“ヘキサギア ボルトレックス” でした。
ライオンのライバルは肉食恐竜……という、それもうゾイドだよ! あまつさえあくまで量産機という意味で、ティラノサウルスではなくラプトルっぽいシルエットにしてきたところも、本当によく解ってらっしゃる。 構造的にも非常に素直なぶん、逆に拡張性を狭めてしまった感のあるレイブレード・インパルスに較べ、尻尾のフレーム部分のようなトリッキーな機構や多数の武装がセットされたこのボルトレックスは、単純なアップデートはもちろん、抜本的な組み替えにしてもいろいろと考える余地のあるキットになっているように思います。 あとは、このシリーズのキモでもある六角ジョイントの巧捌きかたさえ習得できれば…… といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 いやぁ、ここんとこのコトブキヤの勢いはすごいよねぇ。 フレームアームズ・ガール (FA・G) が始まったのがついこの間だと思っていたら、メガミデバイス、そして今回のヘキサギアと、これだけオリジナルのシリーズを展開できるなんて……素直に感心します。 オリジナルゆえのカスタマイズのし易さというのが、コトブキヤキットの特徴だと僕は勝手に思っているのですが、そこをコンセプトとして突き詰めたものがヘキサギアシリーズということになるのかな。 第一印象としてはフレームアームズ (FA)とゾイド (HMM=ハイエンドマスターモデル) を足して二で割ったような感じ。 オリジナルとはいえ、しっかり設定も作り込んであるのはフレームアームズと同様。 暴走した人工知能SANATの支配下にある軍産複合体MSGと企業同盟軍リバティー・アライアンスとの戦い……要は狂った機械とそれに対抗する人類との戦いという、わりと使い古されたネタですが。 そもそもがユーザーによるカスタマイズを奨励するようなシリーズなので、それぞれが妄想を膨らませた俺ヘキサギアを作っていくうちにその辺の設定なんかはどうでもよくなってくるような気も。 良くも悪くも従来のコトブキヤキットから大きく逸脱するものではないので、別シリーズのキットと一緒に並べてもさほど違和感はありません (もちろんスケール感は無茶苦茶ですが)。 個人的にはHMMの展開が非常にスローなので、それに代わるアイテムとして非常に楽しみにしていました。 組み替え遊びも大好物ですし。 それでは、レビューに移りたいと思います。 前にも言いましたが、コトブキヤのキットに関しては基本素組みのみですのであしからず。 ゾアテックスモード 後面 機構としてはこれまでのHMMで培われた技術が活かされているものの、不満点をも踏襲してしまっている感じは否めません。 まず上半身と下半身を繋ぐボールジョイントが緩い。 今回とくに下半身の重量がけっこうあるのですぐにへたります。背中を反らせたポーズで固定とか、まず不可能。 そして脚部の可動域の狭さ (とくに後脚)。 ここは四つ脚系のキットのキモだと思うのだけれど、いまだ満足な可動が実現できないのはなぜなのか? ビークルモード 後面 ネイキッドモード 武装類 ガバナー アーマータイプ:ポーンA1 適当にアクションカット ガバナー騎乗。 基本ただ乗っけるだけなのでとくにフィット感はありません。 ちなみにスケールは1/24で、ゾイド24と合わせてきたのかと思われます。 そのうち屋根裏で眠ってるはずのロードスキッパーやデスピオンと並べてやろう。 脚部そのものの可動はイマイチながら付け根部分は多重関節になっているので大きく拡げたり、がに股にしたりとけっこう自由度があります。 結果、一枚目の写真なんか獣というより爬虫類っぽいポーズになりました。 頭部の造形も相まってなんかエヴァっぽい…… 一応、インストでは後脚の接続基部にジョイントパーツをはめ込こんでスタンド穴とするよう指示されています。 写真もそうして撮ったわけですが、実際この位置でのスタンド取り付けはけっこう不安定です。 ぶっちゃけ至るところにある六角穴にヘキサグラムやジョイントを差し込めば3㎜穴が設定できるので、スタンドの取り付けはどこにでも可能といえば可能。これはFAやFA・Gでもそうですが。 さて、ここからはこのシリーズ最大のウリであるスクラップ&ビルドに関して。 六角形のポリキャップ “ヘキサグラム” と各種ジョイント、フレームパーツを組み合わせて簡単に、自由にかたちを作っていく……要はブロックトイに近いものだと思っていました。 実際に触ってみた感覚としては、う~ん…… まずパーツ同士の合いが非常にいいので……まぁこれは、通常のプラモデルならば長所になるわけですが……一度組んでしまうとまず最初のコンセプトであるスクラップがそう簡単にできません。 これは開発者側も感じていたことなのか、専用のパーツリムーバーをこの第一弾キット群と同時に発売しています。 僕は、べつに必要ないだろ、と思って買いませんでしたが、今若干後悔しています。 パーツもそうだけれど、一度組み込んだヘキサグラムや六角ジョイントが取り出しにくい。 次にビルド。 確かに、人型前提のFAに較べると、動物や乗り物モチーフのこのシリーズは組み替えの自由度が高そうに思えます。 ただそのぶん、作り手にセンスと技術がなければどうにもこうにも手の出しようがないところもあります。 今回は初回ということもあり、極力各部ユニットをばらさない方向で、レイブレード・インパルス一商品のみを使って組み替えに挑戦してみました。 というわけで、“ヘキサギア レイブレード・インパルス” でした。
発表直後から話題になり、僕自身非常に楽しみにしていたシリーズが開幕したわけですが、率直な感想としては、良くも悪くもコトブキヤのプラモデルだなぁ……といったところです。 いや、一プラモデルキットとしてはデザイン、可動ともに高クオリティで、いいんですよ。 僕は好きです。 ただシリーズコンセプトも含めてみた場合、ちょっと手放しに賞賛はできないかな、と。 スクラップ&ビルドという発想には、なんとなく子供の遊びというようなイメージがあったので、このシリーズにもわりと手軽なブロック間隔を期待していたのですが、実際のところなかなかの初心者お断り感がありましたね。 まぁ、そもそもプラモ初心者がコトブキヤのキットに手を出すかといわれれば、あまりないのかもしれませんが…… せめて一商品で変形というかたちではなく、完全な別モチーフへの組み替え例みたいなものを紹介してくれていれば上級者未満のユーザーにもヒントを与えられたかも。 あと、これを言ったらある意味お終いなのかもしれませんが、このシリーズの名前にもなっているヘキサ=六角形が、組み替えの最大のネックになっているように思うんですよ。 確かに、パーツ同士を一定の角度で固定するにはいいと思います。 でも、すべての穴が六角ではなく、普通の丸穴もあるわけです。でも六角と丸を直列に繋ぐようなジョイントは (とりあえずこのレイブレード・インパルスには) なくて、思うように組み替えができなかった結果が先の謎ドロイドだったり…… これ、ジョイントが六角の意味あるかなぁ? 全部普通に5㎜の丸穴でいい気がする。 ヘキサギアじゃなくなるけれど まぁ、そういった不満点は今後も続くシリーズキットや拡張パーツなんかで改善されていくとは思います。 なにより社運を賭けた? シリーズらしいので、今後どんどん発展していくことを期待しています。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 |
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