第一弾が、陸 × 獣(恐竜)。第二弾が、空 × 昆虫ときて、今回の第三弾は海 × 頭足類というコンセプト(?)となりました。 とりあえず、これで三界は制覇したかたちですね。 しかし、第一、第二弾が、それぞれ対になるようなヘキサギア2機種に加え、ガバナーやオプションパーツのセットも同時発売だったのに対し、今回はこのハイドストーム1アイテムのみの発売。 ちょっと寂しい気もしますが、これまでのヘキサギアのなかでは最大のボリュームに独特のフォルムは単体でも遊び応え十分。 もちろん、ほかのヘキサギア、ガバナーと組み合わせて楽しむのは大前提。 とくに、8本あるテンタクルアームは、そのまま取り付けるだけで既存のヘキサギアのシルエットを大きく変えるインパクトがあります。 では、レビュー……に移る前に、このハイドストーム、ちょっと設定のややこしい機体なので、まずはざっくりとした解説をしておきたいと思います。 ヘキサギアの世界観に関してはいろいろと難しい固有名詞も出てきますが、ごくごく単純に整理してみると、要は人類と人工知能との戦いです。 で、その人類側の臨海工業都市群を襲った正体不明のヘキサギアが、今回紹介するハイドストーム。 これまでに発売された4種のヘキサギアにはあまり明確な勢力分けはされていませんでした。実際に開発したのは人類側の企業なんですが、ボルトレックスやモーター・パニッシャーなどは人類側も人工知能側も同様に運用しているような感じです。 人類側を攻撃したのだから人工知能側の機体であることは間違いないのですが、その開発経緯は不明。 現状で判明していることは、 どうやらその原型は、半世紀以上前に開発された宇宙用の無人作業機らしいということ。 なんらかのリフター機能を搭載し、水中のみならず空中での浮遊が可能なこと。 さらに一切の警戒網に引っかからず都市中枢に侵入し、そのシステムを乗っ取っるなど、直接的な戦闘というよりは電子情報戦に特化した機体らしいということ……くらい。 とまぁ、そんな感じの設定となっております。 ではそういったことを踏まえて、あらためてレビューに移りたいと思います。 キットは素組みに一部塗装、付属の水転写デカールでの仕上げです。 ゾアテックスモード 後面 ヘッドユニットの下には作業用マニピュレータ。さらに通常はペアリングされた自立式のドロイドが搭載されます。 テンタクルアーム8本に、作業用のマニピュレーターが2本。ドロイドのアームも含めると計12本の可動肢を備えることに。 ボルトレックスとのサイズ比較
クルーズモード 後面 エクストラモード 後面 武装ほか VICブレード
マシンガン ウォータージェットミサイル 中枢ユニット内エネルギーストリーム
ドロイド マニピュレーター先端のクローは、差し替えで開閉を再現。 なかなかに可愛くてお気に入りではあるんですが、難点はハイドストームとの接合が六角ジョイントなところ。 はめ込みがけっこうがっちりなので、装着してしまえば落下等の危険はほぼないんですが、外すのがけっこう大変。一方で周辺のほかのパーツが外れやすいこともあって、けっこうストレスです。 まぁ、ご覧のようにドロイド側のジョイントには3㎜穴も空いているので、そこらへんは例によって大量に付属する汎用ジョイントパーツを使っての改善は可能ですが。 ちなみに、本体中央のモノアイはクリアレッドによる塗装です。 ガバナーに装着 適当にアクションカット 8本のテンタクルアームを拡げた姿は、やはり迫力があります。 ただ、アーム自体に可動部は多いものの回転軸は根元とボールジョイントになっている先端部にしかなく、意外と柔軟性には欠けるところもあるので注意。 ゾアテックスモードでは後方にたたまれているアーム基部は、二枚目の写真のようにぐるりと前方に回すこともできます。 ドロイドの代わりにガバナーを取り付けてみたり、アーマータイプローズと絡めて、アメリカのB級パニック映画みたいなシーンを再現したり…… 以上、“ヘキサギア ハイドストーム” でした。
数あるロボットプラモデルシリーズのなかでも、あまり例のない海洋生物モチーフの機体ということで、発表された段階から注目していたハイドストーム。 その外見に加え、設定上の不気味さがこれまでのヘキサギア4機種とは異質の魅力に満ちています。 ドロイドの存在や各種形態への変形など、単体でも思った以上に遊べるうえ、組み替え用の素材としても面白く、とくに代名詞ともいえるテンタクルアームはそのままの可動肢としての解釈以外に、尻尾や首に見立てたりと、いろいろと想像力を掻きたてるパーツになっていると思います。 さて、これまでにヘキサギア5種、ガバナー3種に各種オプションパーツが発売され、第一期のランナップは終了したといっていいと思います。 シリーズの大まかな流れというか、方向性もだいたいわかってきました。 このあと、約3ヶ月のインターバルを経て第二期がスタートしますが、既に発表されているラインナップもこれまで同様の濃さです。 とくに新作のガバナーたちがぶっ飛んでる。 正直なところ、個人的にはガバナーはあくまでヘキサギアのパイロットで、そこに超人的な戦闘能力とかあまり求めてないんですがね…… なにはともあれ、社運を賭けたといわれたシリーズがまずは成功し、今後も発展的に継続していくことは喜ばしいことです。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
返信を残す |
Details
|