アグニレイジの残骸(と特定されてはいないようですが)を解析したデータを基にリバティー・アライアンスが開発した新型の空戦用第3世代ヘキサギアということでアグニレイジのパーツを流用したキットになりますが、ボルトレックスからのパーツ流用はありません。 また、けっこうな数のパーツが余剰になるものの、もちろん足りないパーツもあるので、これとボルトレックスLA仕様を組み合わせてもLA仕様(ブルーカラー)のアグニレイジを組むことはできません。けっこう惜しいところまではいけそうなんですけどね。 さて、初の空戦特化型ヘキサギア、そしてどちらかというと前線での戦闘よりも、上空から部隊を指揮管制するようなかたちで運用される機体のようですが、外箱のサイズはアグニレイジとまったく同じ大型キットとなります。 しかし、専用カラーのフライングベース・ネオまで付属してお値段はアグニレイジのおよそ2/3と、けっこうお買い得な感じ。 というか、アグニレイジの発売からもう半年以上経ったんですねぇ……なんかもう、怖ろしいスピードで月日が流れていく気がします(笑)。 一方、同時発売のガバナー、ケツァールは5月に発売された白麟角(モノケロス)の対となる存在で、白麟角が刀を使った近接戦闘を得意とするのに対し、ケツァールは弓やボーガンを使った遠距離戦闘に特化。 キットではボディの大半が共通パーツになっています。 それでは、レビューしていきます。 ウインドフォール(ゾアテックス(アグレッシブ)モード) 前面
でもなぁ……すでに単品のフライングベース・ネオを持ってる身としては、これを省いて1,000円安くしてくれてたほうが嬉しかったというのが本音です。 同梱するにしても、なんでわざわざ黒くしたのか? 透明のままでいいのに…… 降着姿勢 頭部を下げ、ウイングも根元から可動させてクローを接地させ、四つ脚状態になった降着姿勢。 かつてHMMストームソーダーでも試みられた形態ですが、向こうがデザインや可動の制約上、ウイングのクロー基部をランディングギアのように展開させて強引に接地させていたのに対し、こちらはちゃんとウイング(前脚)をそのまま接地させることに成功しています。まぁ、アグニレイジの時点でできていたんですが。 最新の研究によると、翼竜はこのような四つ脚の姿勢で陸上を歩いていたということですが、これでウイングをたためれば言うことなかったんですけどね。 武装・ギミック 天網(スカイネット) それぞれが画像のように大胆に展開、可動します。頭部周りの可動ギミックはバリエ基のアグニレイジにもありましたが、細長い頭部がガバッと開いて複数の目が飛び出すインパクトはなかなか。 光学センサーはグリーンのクリアパーツ製で、今回は縁の部分をシルバーで塗っています。設定上は白なんですけどね。 エクシードプラズマキャノン 取り外し、グリップを追加することでガバナー用の大型携行武器としても運用できます。 ブラスト・チャージ エクシードプラズマキャノン同様、取り外してガバナーに持たせることも可能。 こちらはグリップが収納式(画像でガバナーがおっている、砲口下部のグリップ)になっているんですが、一旦収納してしまうと引っかかりがほぼないため再び起こすのは至難の業。撮影時は諦めてバラしました。 コクピットドロイド(スケアクロウMk-3) ウインドフォールの操縦席を兼ねた歩兵支援機。 便宜上(?)ドロイドと呼ばれますが、これ単体が独立した第2世代型ヘキサギアだそうです。 この形態はウインドフォールの背部に接続されるコクピットモードで、おそらくこのままで飛行や走行はできないと思います。 コンソール部のディスプレイをメタリックブルーで塗っていますが、各部のケーブルはもうそのままで。 そのデスプレイの後ろにある照準プレート(?)は基部で回転、プレート自体も前後に角度を変えられます。 脚部の可動範囲は結構広いものの、足首の接続がボールジョイントのため、接地性はイマイチ。 あとバランスもあまりよろしくなく、画像のような基本装備の状態でもしばしば前方に倒れます。 各部展開 ガバナー エクスアーマータイプ:ケツァール ケツァールというのは、メキシコにいる長い尾羽が特徴の綺麗な鳥の名前ですが、頭頂部から伸びた長い飾り毛にそのイメージが重なりまし、鋭角なフェイスも鳥類的です。 セキュリティ・ブランケットを外し、ポニーテールも突起のみの飾りに交換した状態。 ムキムキのボディが露わになり、かなりイメージが変わります。なんか、新しい仮面ライダーみたい(笑) 頭部以外の本体造型は白麟角とまったく同じ。腹部や腰部、脛そしてフェイス(スリット部)などが塗装済みパーツになりますが、それでも細かい部分に色が足りないのも白麟角と同じ。 今回、本体部分はさほど気にならないのでそのままにしていますが、武装等オプションについては成型色のままだとけっこう残念なので、設定色とは異なりますが頑張って塗装しております。 武装 戦術洋弓銃 画像のように構えるためにはセキュリティ・ブランケットは外す必要があります。 保持には専用のハンドパーツを使いますが、別の持ち手でも持たせることはできます。 もちろん番えた状態の矢は取り外し可能。ボーガンのそれより遥かに長い矢になるので、矢束は背部に取り付けるのが基本になります。 こちらも矢を中心に細かく塗装しています。ただ、矢羽根については塗り分けをサボりました(笑)。 比較画像 以下、イメージカット
ケツァール単独で。 初期のガバナーキットでストレスだった各部のポロリはほとんどなくなり、足首構造の変更で接地性も向上。このサイズでこれだけ動けば十分でしょう。 特徴的な左肩のセキュリティ・ブランケットは、画像のように翻った状態のものも付属し、躍動感のあるポージングが可能。 バックパックへの接続パーツと襟も含む上部アーマー、側面の薄紫のアーマーは通常状態のものから取り外しての共用になりますが、なぜかグレーの前面アーマーのみ翻った状態のブランケットでは一体成型になっているため、塗装が必要です。 なお、結局左腕は上げられないので、戦術複合弓を真っ直ぐ構えるためにはどうしてもブランケットを脱ぐ必要があります。 以上、“ヘキサギア ウインドフォール & ケツァール” でした。 翼竜好きには堪らないフォルムのウインドフォール。 単純な戦闘能力を発揮する機体ではなく、広域索敵から僚機の指揮管制を担う司令塔的な機体というのもまたツボを突いた設定で好みです。 なんといっても巨大な頭部の展開ギミックが秀逸ですね。決して目新しさはないんですが、だからこそ説得力があるというか。 キットとしては大半がアグニレイジからの流用パーツで構成され、とくにウイングや首、脚部など、特徴的な部分をほぼそのまま使っているにもかかわらず、意外なほど気にならないのはすごいと思いました。まぁ、そのへんは僕個人の主観でしかないわけですが。 そして可動に関しては、全体のボリュームとしてアグニレイジの2/3ほどになったということもあるのか、いくらか自由度が増した印象です。 もっとも、基本姿勢が飛行形態ということ、どちらかというと後方支援用の機体でそもそも派手なアクションは求められないというところであくまでほどほどの可動性能でもとくに問題ないというところもあったかと思います。 ともすれば、アグニレイジの金型代償却のために、さほど動かす必要のないモチーフと設定を捻り出した、という捻くれた見方もできるかも。 まぁ、それは意地が悪過ぎるにしても、シリーズのけっこう初期の段階でデザイン画が公開された竜脚類がモチーフの超大型ヘキサギアの続報はまったく聞かれなくなりましたね。お蔵入りか? 一方のケツァール……というか新型ガバナーたちですが、こちらはなんかもう、どんどん妙な方向に突き進んでる感があります。 ヘキサギア(機体)の設定は比較的現実的というか、単純な戦闘用ばかりでなく、今回のウインドフォールのように指揮系統中枢を担うような特殊機や、スケアクロウのように工作作業等にも使われる旧世代機などもラインナップされ、それなりに説得力のあるミリタリー要素が積み重ねられていると思うんですが、ガバナーのほうはどんどん超人的になっていくというか、方向性が真逆におもえるんですよね。 これもう、最終的に巨人とか出てくるんじゃないだろうか? アメコミとか好きな人には刺さるデザインなのかもしれませんが、ちょっと尖り過ぎかなぁ……もはやなにがメインのシリーズなのかわからなくなってきた。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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