アニメ2話の段階ではまだ登場していませんが、後に主人公アラシ率いるフリーダム団(シュプリーム団って書いてた……訂正しました)に加わる少女、ペンネが搭乗するゾイドになります。 一応ヒロインということになるんだろうか? 現状、彼女以外にそれっぽいキャラは公開されていないので、そう思ってるんですが…… ヒロインをサソリに乗せるか? まぁ、旧シリーズからサソリはわりとポピュラーなモチーフで、アニメ第一作でも印象的だった改造型ガイザックや、後半のラスボスとして搭乗したデススティンガーなど、けっこう重要な役割を持たされることも多い気がします。 確かに見た目は派手ですし、実際のアクション的にも、8本の足やハサミをガシャガシャ動かしながら歩く姿は楽しいですしね。 今回のアニメでも、ライダーともども活躍することでしょう。 では、キットのレビューに移ります。 復元完了 後面 各部ディティール アイパーツはブルーのメッキ調。 エビっぽく見えるのは、この目のせいもあるかな。本来のサソリはこういう目じゃないし。 大きく振り上げた尻尾、ポイズンテイルは、残念ながら無可動。 ゼンマイアクションとの連動は無理でも、根元と針のある先端の二箇所に手動の可動軸でもあればよかったんだけど…… そのゼンマイによる歩行ギミックは、第一期の初期も初期、グランチュラを始祖とする機構で、基本構造は35年前のまま。 この機構、どうしても本体と脚部ユニットとの間に隙間が空くので、若干本体が浮いた感じに見えるんですが、基本箱型体型のグランチュラやガイザックではそれほど気にならなかったものが、現代風の細身のデザインになっているこのスコーピアでは、けっこう気になる…… 脚部の取り付け方向が変わって、ゴムキャップが上から見えるようになったことにも一因があるかもしれません。 ライダーフィギュアは、カブターに付属のものと同じものです。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール 尻尾の付け部、お尻に取り付けられているのはボイズンタンク。その名の通り、毒の入ったタンクだと思われますが、詳細は不明。 これは、ゼンマイを巻くための鍵にもなっています。第2期の新規設計小型ゾイド(レブラプター以降)から採用されたシステムですね。 取り付けには3㎜軸を使うので、デフォルトのお尻のほかにもポイズンテイルの付け根側面や、ほかのゾイドに取り付けることも可能。今回のシリーズで、現状唯一の外付けオプション装備ということになる……のか? 比較画像
ゼンマイアクション
以下、イメージカット ポイズンスピアがが可動するおかげで、ある程度の表情付けができます。 でも、どうせならポイズンテイルも一緒に動かせるようにしてほしかった。ハサミも、手動でも開閉できればなお。 以上、“ZW スコーピア” でした。 カブターがサイカーチスの現代版とすれば、このスコーピアはガイザックの現代版。 8本足での歩行に加え、ハサミと上顎が連動して開閉するゼンマイアクションは、まさにガイザックの正統進化といえます。 一方で、ワイルドブラスト状態になってもアクションには変化がなく、そこは少し拍子抜け。 歩行自体もお世辞にもスムーズとはいえず、このあたりはもう少し改善できたのではないかという気もします。 とはいえ、S型ながら巨大な尻尾を高く上げた姿はインパクト大。“赤い” ボディにもどこか特別感があり、ヒロイン(多分)搭乗機ということでアニメでの活躍も見込めるとなれば、人気が出る要素は十分かと。 個人的には、カブターのときと同様、旧ゾイドを彷彿とさせる構造が感慨深いキットでありました。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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一回空きましたが、今回で完結となるPP版ダイノボットのレビュー。 満を持して、リーダーのグリムロックと、合体戦士のボルカニカスのご紹介です。 これまでに合体モードの手脚となるデラックスクラス4体をレビューしてきましたが、その4体は初期のコンバイナーに見られたチープさもなく、単体として見てもなかなかにいい出来で、G1デザインの再現度も高い、個人的に非常に満足のいくアイテムでした。 となると、リーダーかつ唯一のボイジャークラスとなるグリムロックの出来にも期待が持てる、はずだったんですが…… さてその結果やいかに。 グリムロック ロボットモード なんでトランスフォーマーは大型高額商品ほど、そういう部分で手を抜くのか…… まぁ、胸部のオートボット(サイバトロン)マーク(画像ではライトが反射してしまっていますが)はプリントだったのは、せめてもの救いですが。 ビーストモード メカティラノサウルスにトランスフォーム。 ほかのメンバー(デラックスクラス)がみんな、ロボットモードからビ-ストモードの変形に10ステップ以上(スラージに至っては20ステップ)を要するのに対し、彼はたったの8ステップ。 この段階で嫌な予感はしました。 ともあれ、 グリムロックといえば(というか、ダイノボット全員にいえることですが)、ロボットモードよりもこちらの姿でいることのほうが多かったので、非常に懐かしい感じです。 正面から見た姿は、ほぼG1のあの頃のまま。角張った頭につぶらな瞳、そして短くて細い手がなんともキュート。 しかし、そんな感慨も正面から見ていればこそ。後ろ姿はご覧の通りの手抜きとなっております。 ボルカニカスの頭部の基部の裏側とか、腰当てとか、主に合体モード時のパーツが丸見えです。 腰当てのほうはともかく、頭部の基部なんかは、とくにディティール処理されているわけでもなく、完全に裏側ですからね。あと、尻尾がただロボットモードの脚部を合わせただけなので、太い上に四角い。 まぁ……ね、スラッグやスラージといった4本脚の連中なら、お腹側は意識しないでいいから、ある意味楽だとは思います。それに較べて、2本脚のグリムロックはお腹と背中、両方見えるわけで、そういう意味では大変だとは思うんですよ。 結果、今回はお腹側(正面)の処理を重視して、背中側(背面)は諦めたようです。 でも、そこはボイジャークラスなんだから、しっかり対応してほしかった。あとガワを二、三枚増やせば解決できたと思うんですが。 なんというか、PPは大型アイテムの背面を疎かにする傾向があるような…… プライムアーマー装着 大型プライムアーマーも、小型と同じくスパークコアやマトリクスの装着が可能です。ただ、小型に付いていたカバーパーツはありません。 画像で装着しているのは、こちらもグリムロックに付属のダイノボットエニグマ。 ビーストモードでは後脚の側面に装着するのが公式のようですが、正直あまり格好のいいものではありません。 なお、グリムロックにはこの大型プライムアーマーとダイノボットエニグマ以外の付属品はありません。 つまり手持ちの武器がないんです…… 比較画像 こちらもなにかと叩かれているジェネレーションズ版と。 クラスは同じボイジャーですが、ジェネレーションズ版のほうがロボット、ビースト両モードで一回り大きいです。 ジェネレーションズ版も今回のPP版に負けず劣らずの簡単変形で、ビーストモードではお腹側がスッカスカ。加えて僕のものは右肩(ビーストモードでは右脚付け根)の間接がプランプランで、ほぼ腕を上げることができません…… グリムロックといえば、歴代トランスフォーマーでもけっこう上位に入る人気キャラだと思いますし、実際リメイク、実写版含め商品化の機会も多いのに、なんでか出来の悪いアイテムが多いような気がします。 本当、なんでこうなった? 5体合体 ボルカニカス さて、今回のPP版でのリメイクにあたり、新たに追加された合体モードがこちら。 グリムロックを中心に、とりあえず公式でのデフォルトということで、右腕にスワープ、左腕にスラッグ、右脚にスラージ、左脚にスナールを合体させました。 これまでのコンバイナーと違い、全員のカラーが統一されているために、色味的には非常にまとまりがあります。 頭部はグリムロックをベースに、ゴールドの王冠を被ったような造形。 胸部に位置するティラノサウルスの頭を始め、両手脚にそれぞれのビーストモードの頭部(スナールだけ尻尾ですが)が見えるデザインはプレダキングを彷彿とさせます。 手脚組の変形については、過去のコンバイナーとほぼ同じ感覚。 一方のグリムロックは、ロボットモード↔ビーストモードの変形が簡単だった反動か、ちょっと捻った変形パターンになっています。ただ、それがいいか悪いかは、また後ほど。 ここでは、あくまで見た目の印象だけに絞って書きますね。 横から見たときの薄さは相変わらず。 コンバイナーギミックそのものは過去からまったく進化していません。 つまるところ、過去アイテムたちが抱えていた問題も、ほぼそのまま継承しているかたちになります。 (オマケ)アルケミストプライム ここで一服というか、あわや忘れそうになっていた同時発売のプライムマスターも軽く紹介しておきます。 今回モチーフとなったプリテンダーは “サブマローダー(で合ってるのかな?)”。 日本では超神マスターフォースにて、“魚雷攻撃参謀 ギルマー” の名前で登場しています。 アルケミストプライムとしての設定は、最初の13人のプライムの一人で、惑星サイバトロンの文明の創始者。アルファトライオンとともに文明の監視をしていたが、後にリージマキシモを追って惑星サイバトロンを離れた、そうです。 なので、現在の所属はディセプティコン(デストロン)ということになるかな。 プリテンダーモード ウエポンモード 以下、イメージカット グリムロック単体としては、可動は申し分ないですし、各間接の保持力も……股関節がやや緩いですが、とくに問題はありません。 変形都合でボイジャークラスとしては珍しく腰も回りますし、肩や肘の可動域が広いので、グリムロックらしいパワフルなポーズも決まります。 ただ、足首の可動はないので、接地性はイマイチ。 また、胸部のはめ込みが緩く、気付くとすぐ胸が真ん中から割れていることがあります。 ビーストモードでのプライムアーマーのいい取り付け位置はないかと模索していたところ、脚部を180度回転させて、展開さてたロボットモードの拳に直接持たせたると、脚全体にボリュームが出ていい感じになりました。 プライムアーマー自体に可動軸があるので、少し浅めに持たせることで大股開きにも対応可能。 これで現代風の前傾スタイルもばっちり決まります。 画像のポーズなんかは、ほとんど紙一重です。撮影直後に脚の付け根からぐるんと一回転して倒れて、すごい格好になってたり…… せっかくの足(プライムアーマー)の可動軸も、股関節がここまで弱いとまったく意味がありません。 そのバランスの悪さ、虚弱度合いはあのメナゾール以上かも。 さらに問題は股関節の弱さだけにあらず。肩、および腰を個性するジョイントが緩く、ただ棒立ちしているだけでも形態の維持がままならないこともちょいちょい。 これまでのコンバイナーでもそうでしたが、どうしてもボディとなるリーダー(ボイジャークラス)に負荷のかかる構造なので、そのリーダーが脆弱ならいっそう脆弱になってしまうのが合体形態の定め。そんなことはとっくにわかってたことだろうに……… 最低でも、股関節だけはグリムロック単体状態でがちがちに堅いくらいに調整しておいてくれないと。 手脚を入れ替えて。 ずっと素手なのもなんなので、デラックスクラス4体に付属の武器を持たせてみましたが……やはりショボイ。 専用武器がないのは寂しいですね。 剣のほうは、なんかこういう武器っぽいですが。 新メンバーにして紅一点のスラッシュも一緒に集合写真。 新人も、さすが先輩たちに準じたデザインで、並んでもまったく違和感ないですね。むしろ一人だけ青いスワープのほうが浮いてる。 ビーストモードでのサイズ感もなかなかいい感じ。 過去のコンバイナーには、基本形に合体する5体のほかに、レジェンズクラスが一体、サブメンバー的なかたちで合体する仕様がありました。 スペリオンの銃に合体するパワーグライドや、メナゾールの胸部に合体するブラックジャック(日本ではラナバウトとして発売)などなど。 日本では、ユナイトウォリアーズとして基本の5体がセット販売で、サブメンバーとなるレジェンズクラスもアドベンチャーやレジェンズ(シリーズ名)など、シリーズを跨いで発売されたこともあり、なんのフォローもされていませんでしたが。 以上、“PP グリムロック”、そしてダイノボット5体合体の新合体戦士 “ボルカニカス” でした。
コンバイナーの欠陥に改善の兆しは見えず…… せっかく、手脚組のデラックスクラス4体が単体でも十分なクオリティだったのに。 リーダーのグリムロックの変形の単純さ、そしてビーストモード時の背面の見栄えの悪さに悪態を吐き、合体させたボルカニカスのへろへろ具合に、あぁ……やっぱりか、と落胆しました。 合体形態での個人的な評価は、これまでのコンバイナーのなかでもかなり下位になるかと。 見た目はなかなか特徴的で、格好良かったんですけどね。そのためにか、グリムロックの変形に奇をてらい過ぎた感があって、結果合体形態での脆弱性が増してしまった気がします。 まあ……ね、そもそもダイノボットは合体しないわけで、コンバイナーとしての機能はメインではなくあくまでオマケ要素と考えれば、それほど腹も立ちません。 ただそうなると、どうしてもグリムロックの中途半端さが気になってしまいます。 ビーストモードの背中の処理については言わずもがな。そして各部のシールは、ほかのメンバーがプリントであるがゆえにチープさが際立って仕方ありません。 どうしてデラックスクラス以下でできていることが、ボイジャークラス以上ではできないのか? そこまでコストって変わってくるもんなんでかすね? まぁ、そんなグリムロックもロボットモードでは目立った粗もありませんし、ビーストモードでも後ろ姿さえ見なければ、G1のイメージのままmの愛らしいメカティラノですし。 結局のところ、今回のPP版ダイノボットたちもそれぞれ単体で楽しむのが一番かな。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 いよいよアニメの放送も始まったゾイドワイルド。 でも、土曜の朝6時半て……、子供ってそんなに早起きなの? 第1話めから未発売、未発表のゾイドがガンガン出てきましたけど、キットの発売スケジュール合ってます? 加えて、“発掘”、“復元” がキット的には大きなコンセプトになっているので、てっきり第1話は主人公がワイルドライガーを発掘するところから始まると思ってたのに、普通に歩いてるところにほぼ偶然遭遇するというご都合展開。 少なくとも1話のなかではゾイドを発掘するシーンや復元するシーンは描かれず、どころかそんなワードすら出てこないという…… あと、主人公のアラシの声がなんか老けてる。画とのギャップがなんとも…… 兄貴ポジらしきベーコンの声のほうが若々しいってどうなの? などなど、まだ1話のみの印象ですが、内容以前の設定の部分で突っ込みどころの多い作品になりそうな気配です。 これは、アニメはアニメ、キットはキットと割り切ったほうがいいのかも とりあえず、レビューに移ります。 復元完了 後面 各部ディティール 頭角はこれで直接攻撃するというよりは、機体解説などにも書いてあるとおり、相手ゾイドをすくい上げるための装置のようで、シャベルのような、わりとフラットな形状をしています。 アイパーツはブルーのメッキ調。 ゼンマイのネジはお腹側に。画像ではちょっとわかりにくいかもですが、指で摘まみやすく、見栄えも考慮された形状になっています。 6本の脚部はすべて同型状。 ワイルドブラスト(本能解放)状態 後面 各部ディティール ウイングはほぼ枠だけみたいな感じですが、これは旧シリーズでもお馴染みのデザイン(まぁ、昆虫タイプではなかった気もしますが)。 確かマグネッサーウイングとかいって、地味を利用した飛行装置だったと記憶していますが、このカブターのウイングに関してはそういった説明はありません。 ライダーフィギュアはワイルドライガーやギルラプター付属のものとは違うタイプで、手の下にも固定用のピンが付いています。 比較画像 ゼンマイアクション
以下、イメージカット 飛行も可能なゾイドということで、どうせなら空中姿勢でディスプレイしたいところですが、もちろんスタンド用の3㎜穴なんてありませんから、画像はコトブキヤのフライングベースのアームに乗っけてるだけです。 S型だけでも、こういう汎用スタンドに対応してくれないかなぁ……と思うのは僕だけではないはず。 以上、“ZW カブター” でした。 旧シリーズからのファンとしては、サイカーチスの機構をほぼそのまま踏襲したこのカブターの設計には非常に感慨深いものがありました。 ただ、ゼンマイユニット(旧シリーズではパワーユニットと呼んでいましたが)の性能が旧シリーズのときからほぼ変わっていないらしいことには、ちょっとがっかり。 旧シリーズの時点で、機体によってはパワー不足ですぐ止まったりしてましたからねぇ。 10年の時を経てさぞかし進化してるだろう、と思いきや……一緒だった。 インスト(復元の書)には、ゼンマイの回し過ぎに注意、6回くらいが目安……なんて書いてありますが、6回回したくらいでは10秒そこそこ歩くのがやっと。なのでせっかく撮った動画も非常にショボいものに…… せめて30秒くらいは歩いてほしいなぁ。 まぁそういうところも含めて、このカブターは、あのゾイドが帰ってきた! と確信できたキットではあった……かな? よ言ったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 前回は、腕や脚に同じパーツを使っているパーシャルということで、ナンバーを飛ばすかたちでスラッグとスラージを紹介しましたが、今回紹介するスワープとスナールはお互いに共通パーツのない、完全な新規設計型となります。 それでは、さっそくレビューしていきたいと思います。 スワープ ロボットモード ほかのメンバーがわりとゴツめななか、一人スマートな彼。 実際、全体的に華奢に造られてはいるんですが、今回グリムロックを除くメンバーが全員デラックスクラスでサイズ統一されたことで、多少の違和感が彼に出てしまっているような気がします。詳しくは後ほど。 ビーストモード メカプテラノドンにトランスフォーム。 変形パターンはほかのメンバー同様、おおむねオリジナルを踏襲しています。 ほかのデラックスクラス3体が全体に丸っこいのに対し、けっこう四角い…… 頭部(上くちばし)は、クリアパーツの裏からゴールドの塗装でオリジナルのイメージを再現。 こちらはいわゆる飛行形態。オリジナルのような転がし遊びはできませんが、底面に二箇所(ロボットモードの腰部左右)スタンド用の3㎜穴があるので、飛行状態でのディスプレイが可能。 ウイングには根元と先端部に回転軸があり、根元近くで角度の変更もできるので色々な表情を付けられます。 もっとも、この形態では根元は固定されるので動きませんが。 スナール ロボットモード ビーストモード
2体で比較 ロボットモード 先にも言ったように、この2体に共通パーツはありません。 ただ並べてみるとお解りのように、スワープがなんかでかい…… ボディも腕も、隣りのスナールより遥かに華奢なんですよ。それなのに大きく見えてしまうのは、スワープの頭が大きいから。 いや、実際のサイズはほぼ一緒なんですが、トサカのせいで大きく見えてしまうんですよね。 今回、グリムロック以外の4体をデラックスクラスに統一した結果、生じた違和感といいますか…… オリジナルではグリムロックを含めたスワープ以外の4体が同クラス(当時に厳密なクラス分けはなかったと思うので、当時価格が同じものを同クラスと解釈)で、スワープだけが少し小さく作られていた(価格が2,300円安かった記憶が)ので、そんなふうに感じるだけなんですが。 ビーストモード 合体モード スワープ スナール 以下、イメージカット 可動性能は標準的。ウイングが3点で可動するので、いろいろと変化が付けられて楽しいです。スタンド用3㎜穴も、もちろん腰裏に完備。 ただ、そのウイングの根元部分が干渉するので、腕の後ろ方向への可動は制限されます。 付属品は剣とプライムアーマー。 剣はオリジナルに近い造形で、色もちゃんと赤いです。 一方、PP版コンバイナー・デラックスクラス共通ギミックとなる、プライムアーマーの胸部への装着はできません。 その代わりといってはなんですが、ロボットモードとビーストモードの中間形態のような、ガーゴイルっぽい形態にして楽しむことができます(公式ではありません)。 こちらも基本的な可動性能は過去のコンバイナーたちと同様。ちゃんと腰裏にはスタンド穴もあります。 ただ、二股に分かれたビーストモードの尻尾と大きめの肩が干渉しやすいのと、形状的にバランス悪めの脚部のせいで、仲間内では一番ポージングに気を遣うかもしれません。 付属品は剣とプライムアーマー。 剣のほうが造形はオリジナルに近いですが、なぜか透明クリア製。オリジナルは赤かったはずですが。 プライムアーマーは拳での保持のほか、胸部への取り付けも可能です。 以上、PP ダイノボットレビューその二、“PP ダイノボットスワープ” & “PP ダイノボットスナール” でした。 前回のスラッグ、スラージと同じく、オリジナルのイメージはそのままに、ロボットモードはよりスタイリッシュに、ビーストモードはより可愛く生まれ変わった、スワープ&スナール。 合体用ジョイントを上手く隠してあることで、一見してコンバイナー仕様とわからないところもいいですね。 やはり、昔からのファンのなかには、今回コンバイナー仕様になったことにいいイメージのないひともいるでしょうし。 過去のコンバイナーでは、単体ではどうしても見栄えの悪いアイテムもありましたが、このダイノボット……少なくともデラックスクラスの4体に関しては、それぞれ単体でも十分なクオリティに仕上がっていると思います。 欲を言えば、それぞれにプライムアーマー以外に剣と銃、2種類の武器を付けてほかったところですけどね。 仮にこれがユナイトウォリアーズとして発売されていたら、きっとグリムロックの分も含めて付属したことでしょう…… といったところで、今回は終了。 続けて最後の3回めのレビューを上げるか、間になにか挟むかは考え中。 ではでは、またのご訪問を。 ダイノボットの5体が揃って同じシリーズでリメイクされるのって、今回が初めてじゃないですか? グリムロックは単体でもちょいちょいリメイクされてましたし、スラッグやスワープはアニメイテッド版も発売されました。 記憶に新しいところでは、実写第4作ロストエイジに大挙登場(映画未登場の玩具のみのキャラも含めて)しましたが、そのときは名前が変わっていたり、変形モチーフまで変わっていたり……それはもはや別キャラ扱いということなんですか? なんにせよ、G1のデザインにかなり忠実な本家ダイノボットのリメイクは嬉しい限り。 しかも、今回はコンバイナー仕様ということで、5体が合体してボルカニカスという新合体戦士が誕生します。 まぁ、この点に関しては賛否あるかとは思いますが…… そんなわけで、この度はダイノボットの5体、そして合体戦士のボルカニカスをまとめてダイノボットとして、三回に分けて紹介していきたいと思います。 第1回めの今回は、スラッグとスラージ。 ナンバーは飛ぶかたちになりますが、まずはこの2体を一緒に紹介すべきだと思ったので。 理由は後ほど。 では、レビューに移ります。 スラッグ ロボットモード ビーストモード スラージ ロボットモード ビーストモード スラッグ同様、変形パターンはおおむね旧オリジナルトイを踏襲しているもよう。上半身を180度回転させるなど、ッメンバーのなかでは一番ステップ数が多くなっています。 見た目は地味なのに、意外なところで手が込んでる。 口が開閉可能なほか、変形都合で首の真ん中あたりに回転軸があるんですが、回すと完全に首が折れた感じになってしまいます。 なお、その回転軸から上の部分はゴールドのパーツの上からクリアパーツを被せた二重構造と、旧オリジナルトイに準じた仕様になっています。ほかのメンバーが塗装で済まされているなか、なぜ彼だけが? 2体で比較 ロボットモード 今回この2体を一緒に紹介した理由ですが、上の画像を見てもらえればお解りかと思います。 そう。前腕を除く腕部すべてと、ビーストモードの後脚と尻尾のパーツを除く下半身全体が共通なんですね。 当初、ダイノボットの5体はすべてが完全新規かと思っていたんですが、この2体がパーシャルだと実際手に取ってから気付きました。 でも、ボディやビーストモードの主要部分となるパーツがまったく違うため、ビーストモードはもちろん、ロボットモードでもかなり印象が違って見えるので、決して手抜きと感じることはありません。 ビーストモード 今回は、過去のコンバイナーと違ってプライムアーマー(拳パーツ)もチーム内でまったく同じかたちだし、せめてメインの手持ち武器くらいは違うものにしてほしかったなぁ…… 合体モード 合体用のジョイントは過去のコンバイナーと同仕様で、もちろんミキシングも可能。 デラックスクラスのメンバーが腕と脚、どちらのモードになれるのも同様。 過去のコンバイナーでは拳と足が共用でしたが、PP版はそれぞれ専用のものに変更されています。 スラッグ スラージ 以下、イメージカット 可動性能は過去のコンバイナーと同程度。肘膝は90度。腰も回転します。 関節の保持力はそこそこですが、なぜか肘のみちょっと固めのクリック関節になっています。 プライムアーマーの胸部への取り付けは5㎜軸を仕様。なので、ジャズの時のような不安定さはありません。 スラッグは、ビーストモードの頭部に埋まるようなかたちでロボットモードの頭部がありますが、もちろん固定ではなく、ちゃんと左右に回転します。物理的に回しにくいのでどうしても限界はありますが。 基本スペックはスラッグと同様。 スラッグは首回りが窮屈でしたが、このスラージはまったく問題なし。加えて変形都合で首の接続基部が可動するので、画像のような少し下を向くようなポーズも可能です。あんまりやると不自然ですが。 腰裏にはディスプレイスタンド用の3㎜穴があります(同じパーツを使っているスラッグも同様)。 以上、PP ダイノボットレビューその一、“PP ダイノボットスラッグ” & “PP ダイノボットスラージ” でした。
僕、オリジナルのダイノボットは持ってなかったんですよね。 だから、今回のリメイクは非常に嬉しかった。 しかも昔のG1の雰囲気にかなり近いですし、今後の流用をほとんど考慮していなさそうな造形(まぁ、スラッグとスラージはパーシャルだったわけですが)といい、オリジナルを意識したクリアパーツの仕様や各部のプリントといい、コンバイナーゆえに不安だったチープさもまったく感じられません。 ただ、この評価はあくまでデラックスクラス4体に限ったことです。 リーダーであり、合体形態では胴体になるメンバー唯一のボイジャークラスとなるグリムロックに対する評価は、また別とせざるをえません(詳しくは3回めのレビューに)。 といったところで、今回は終了。 続けて2回め、3回めのレビューも近いうちに上げる予定ですので、もう少々お待ちください。 では、またのご訪問を。 ヘキサギア バルクアームαのときもそうでしたが、タイトルにギリシャ文字が使えない…… ともあれ、Zガンダムに登場した量産型MSとしては最後となってしまいましたが、ようやく発売されましたね。 正直、バーザムに先を越されるとは思わなかった。 いや、実際の人気はどっこいどっこいだと思うんですが、発展性はね、ガズR/Lにも繋がるガルバルのほうがあったと思うので。 バーザムは……まぁゆくゆくはバーザム改とかバージムとか考えられてるのかもしれませんが、今のところはBF名義の色替えキットがプレバンで出ただけですし、どう考えてもコストパフォーマンスはこっちの勝ちでしょ。 けどまぁ、順番なんてどっちでもいいですね。だって両方無事に発売されたんだし。 なので前置きはこのへんにして、ささっとレビューにいきますよ。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 全体の雰囲気はジオン系ながら、細身でところどころの角張った形状に連邦系のイメージも重なるという、意外に珍しいデザインラインだと思います。 当然、プロポーションは現代風にアレンジされているはずなんですが、立ち姿なんかはほぼアニメの設定画の雰囲気のまんまです。 それだけ元デザインが優れてたってことかな。確か永野護さんでしたよね。ファイブスター物語とか、エルガイムとかの。 当時は不評だったみたいですけどね。ジオンのMSはこんなに細くない! とか言われたそうな。 でも、このガルバルは連邦が作り直したジオンのMSなんだし、細くて正解だと僕は思うんですが…… 付属武装 ビームライフル ビームサーベル シールド 裏打ちパーツなどはなく、正直かなりチープな作り。 前腕への取り付け位置も固定で、基部で回転は可能ですが、どうしても少し不自由な感は否めませんね。一昔前は主流だったL字ジョイントが懐かしい…… 比較画像 以下、イメージカット イフリート系キットから引き継がれた肩の引き出し機構のおかげで、文字通り肩の入ったポーズが自然に決まります。 肘の可動は前腕部のみで約90度。上腕のデザインが独特で肩と固定されているため、回転軸は肘間接上にあります。 腹部の可動は申し訳程度で、外れやすいのも相変わらず。 腕がそこそこ動く一方で、脚部の可動は厳しめ。そこは、いくらスマートになっても元はジオンということですかな。 腿が上がりにくいのはともかく、接地性がこんなに悪いとは思わなかった。脛の外装が干渉して、足首の可動がほぼ死んでるんですよね。 軽いし、大きな背負いものもないから、脚を広げてもなんとか立ってられるような状態。 接地性の悪さもスタンドを使えば問題ないぜ! ということで、MK-Ⅱとの対決シーンをば。 性能的にはどっこいくらいなのかな。パイロットの腕前としては、本当ならライラの勝ちなんだろうけど、ニュータイプ補正がプラスされてカミーユの勝利というところでしょうか。 まぁ、なんといっても劇場版の戦いでMK-Ⅱに蹴られてるシーンがガルバルディ一番の見せ場ですがね。 でもそうなると、HGUC用のバリュートパックが欲しくなる。 以上、“HGUC ガルバルディβ” でした。 非常にシンプルな機体だということはわかっていましたが、キットも相応にシンプルな内容でした。 見た目もシンプルなら付属品もシンプル。ギミックといえるようなものもとくになく、目を惹いたのは肩の引き出し関節くらい。 もっとよく動くと思ったんですが、そこはやはりジオン系なんですね。 劇場版三部作公開時にスルーされ、ここへきてようやくということもあって、変に期待が高まり過ぎたのかもしれないなぁ。造形的には文句ないんですけどね。 ともあれ、個人的にはこいつの発売で実現に近付いた(はずの)、ガズR/Lの発売こそが重要。 ランナー配置はしっかりそこを見据えた(というか、もう金型はできてるはずだ!)ものになっていますし、そう遠くない未来に発売されることは間違いないと思います。 まぁ、このガルバルディがベースなので、脚周りの可動が厳しいことには変わりないんですけど。 あと、発売されるとしても十中八九プレバンになるでしょうね。RとLの2体セットになる可能性も高そう。どっちか片方だけ買う人もいないだろうし、だったらハナからセットのほうがいいと思う。 そうだなぁ……10月、11月あたりに、一般でHGUC Rジャジャが発売。同月発送でガズR/Lツインセットがプレバン受注。そして12月にHGUC ゲーマルクの一般販売……なんて妄想を抱いてみた。 なにはともあれRジャジャが欲しいらしい、僕は(笑)。 そんなんところで、今回は終了。 またのご訪問を。 アニメでは、主人公アラシが乗るワイルドライガーを追跡するデスメタル帝国四天王の一人、“瞬撃のドレイク” が駆るゾイドということで、当面のライバル機となりそうですが……なんか前座感が半端ないですなぁ。 なんせディノニクスだし。キットのパッケージにも、何体かいるしね。 まぁ、ワイルドライガーといい、このギルラプターといい、非常にオーソドックスなモチーフなので、初心者のゾイド入門にはちょうどいいかと。 残る2体のM型は、モチーフ的にもギミック的にもけっこう攻めてる感じですが。 それでは、レビューしていきたいと思います。 ボーン復元 各部ディティール 魚のようにも見える流線型の頭部につぶらな瞳(実際にはまだアイパーツを取り付けていないので眼窩ですが)がチャームポイント。 ディノニクスといえば後ろ脚親指の巨大なかぎ爪ですが、このギルラプターでも一応造形されているものの、真ん中に伸びる中指のツメのほうが大きくて埋もれてしまっている印象。 なお、インスト通りに組み立てているので、この状態ですでにウィングショーテル(背中のソード状の武器)を取り付けています。 通常は後ろに向けて、固定用のピンに引っかけておくので問題ないんですが、基本的に根元部分を基部の軸に通してあるだけなので、その固定を外した展開状態だと簡単にすっぽ抜けます。 基部の軸の径はゴムキャップに合っているので、キャップをはめれば外れることはありませんが、そうするとキャップが干渉してジェットブースターが取り付けられません。 結局、ボーン状態ではウィングショーテルを取り付けないというのが、色々な意味で正解のような気がするんですが…… 復元完了 ワイルドブラスト(本能解放)状態 ちなみに、この状態で繰り出される必殺技が、“瞬撃殺” 。 なんで急に漢字になった……? 各部ディティール ちょっと装甲に隠れ気味ですが、アイパーツはシルバーの上からクリアレッドの二重塗装仕様。 ライダーは首の装甲に跨がるように搭乗します。フィギュア自体はワイルドライガーに付属したものと同じです。 背中のジェットブースターは2パーツ構成と簡素な造りですが、造形はわりと凝っていて、印象的なパーツになっています。 ワイルドライガーもそうでしたが、装甲の各所にはモールド処理もされた3㎜軸がいくつも配置されているので、旧シリーズのオプションパーツのような、拡張キット発売の可能性はあると思います。 比較画像
電動アクション
通常状態では、口を開閉しながら前脚と尻尾を上下に振って、2本の後ろ脚で前進します。2足歩行ゆえのバランスの悪さはご愛敬。 また、口の開閉と連動して目が前後に可動、首の装甲も前後に揺れます。 とくに目の前後可動というのは珍しいですね。少なくとも僕は過去のゾイドでそういったギミックは知りません。 ただ、前方向の動きは最終的にほぼ装甲で隠れちゃうんですが……それでちゃんと前は見えるのかな?
以下、イメージカット 動かないし、撮る角度くらいしか工夫のしようがないね…… ワイルドライガーとの対決シーンは、おそらくは序盤だけになるだろう圧倒してるシーンをイメージしてみましたが……ワイルドブラストするの忘れた。 以上、“ZW ギルラプター” でした。 序盤のライバル……というか、多分噛ませ犬っぽい感じですが、キットとして見るとワイルドブラストこそ手動なものの、連動稼働するパーツが多く、とくに目が動くというあまり馴染みのないギミックは新鮮で面白いものでした。 ワイルドブラストにしても、電動アクションとの連動で切り替えのできないワイルドライガーよりも、手動とはいえ任意に切り替えができるぶん遊び方に幅ができて良いと思います。 でも、どうせならワンタッチで展開するようなスプリングギミックぐらいは仕込んでおいてほしかったかな。 それなら、電動歩行中にも一発でワイルドブラスト状態にできたのに…… このギルラプターはまだしも、ガノンタスとかガブリゲーターは歩かせながらの変形は無理ですわ。 さて、アニメではパワーアップよりはあっさり新型に乗り換えられるパターンになりそうなギルラプターですが、そうなっても多分色違いとか、仕様変更機が最後のほうでわらわら出てきそう。 そんなところで、今回は終了 またのご訪問を。 |
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