待望の……キット化ということになるんでしょうかね。まさに満を持してという感じでの発売となりましたEWAC(イーワック)ジェガン。 僕はほかの注文との兼ね合いで二次受注を待つことになりましたが、すでに組まれた方もたくさんいらっしゃるかと思います。 これで、HGUCのジェガンバリエはひとまず終了ですかね。 重装型とかもありますけど、あれはほぼほぼ外装新規になりそうだし、近いうちはないかな。 それにしても、出たなぁ…… 去年の夏にジェガンD型(迷彩仕様)のレビューを挙げましたが、その時点で14種類。 それからバーナム仕様機、ピコ・アルティドール専用機(僕は両方とも見送りました)ときて、このEWAC。 全17種ですか(漏れはないと思うんですが)。 金型も相当酷使されてそうだけど、パーツの精度が落ちてる様子はないし、さすがに大事にされてるんですかね。 それでは、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 頭部ゴーグルはクリアパーツではなくシール再現。ただマスク部とは分割され、センサーユニット側に造形されていてます そのほか、股間のV字など、一部シールでの色分けがありますが、そもそも大して色数の多い機体ではないので十分かと。 気になる人はスラスターの内部とかが気になるんでしょうが、僕はそのままで。腰フロントアーマー両脇のグレーのみ塗装しました。 ジェガンD型と比較 同じくプレバン限定だったノーマルのD型と並べて。 8割近く同じはずなのに、全然違うきたいに見えるから不思議。 成形色も同じかと思ってたら、並べてみると全然違った。ノーマルのD型のほうが暗めの色調になっています。設定でもそうなってるのかな? 付属武装等 大型センサーユニット(ヘッドユニット) 側面や勝負に走るゴールドのラインは作動状態を示す発光表現で、シールによる再現です。 ユニット左右の濃いグリーン部分はパーツで色分けされていますが、後ろのほうはシール。やっぱり後ろは手を抜くプレバンクオリティ…… 肩を挟み込むように配置されたアーマー部は、前のほうはある程度跳ね上げられますが、後ろはほとんど動きません。 右腕部カメラユニット 左腕部センサーユニット その他オマケ 適当にアクションカット 素体は10年近く前のキットなので、可動性能はそれほどいいとは言えません。 加えて頭部がほぼ固定。肩周りもセンサーユニットが干渉するのでかなり窮屈です。 まぁ、仕様上そんなに派手に動く機体でもないので、それほど気になりませんが。 しかしこの、頭から巨大なセンサーやレーダーが生えてるってデザインはけっこう見る気がします。 なるほどインパクトは絶大ですが、いったいどこのなにが始祖なんだろう? ガンダムシリーズではアイザックも有名ですが、あれもこのEWACジェガンもなんでこのスタイルを選んだのか。普通に背中に背負うんじゃダメなのかな? 以上、“HGUC EWACジェガン” でした。 ようやく発売されて歓喜したファンは多かったお思いマスが、同時にその価格に驚いた人も多かったのではないでしょうか。 定価3000円…… 一般販売されたノーマルジェガンの倍ですよ。あのでかいミサイルを4基積んだプロトスタークジェガンですら2500円だったのに。 武器がいろいろ付属するとはいえ、あくまでランナー都合のオマケ要素なうえ、結局右手でしか保持できないのでこのキットのみでは持て余す始末。 武器を除く本体のボリュームはプロトスタークなどとは較べるべくもなく、このキット本体に3000円の価値があるかどうかは微妙です。 オマケ要素をなんとか削って、せめて2500円までに抑えられなかった(個人的には一般販売されたUC版スタークジェガンと同じ2000円くらいが妥当だと思いますが)のかなぁ? みんな欲しがってるんだし、ちょっとくらい高くてもどうせ買うだろ……みたいな思惑が垣間見えるようで、なんか釈然としません。 まぁ、キットそのものは安定のジェガンバリエですし、新規パーツの造形や色分けも思った以上に頑張っていたので、好印象ではあったんですがね。 やっぱ武器はあんなに要らないなぁ…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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2016年9月に発売された “LG-31 フォートレスマキシマス” の仕様変更品として、タカラトミーモールで受注限定発売となったグランドマキシマス。 ただ、受注数が2000個に満たない場合は発売自体が中止という条件付きでした。 一方で、3000個に達すれば特典としてグランドプリテンダースーツが付属するということで購入者を募ったわけですが、結果は受注2000個は達成して発売にはこぎ着けたものの、3000個には至らず、特典は付属せず、単純なフォートレスマキシマスの色変え商品として世に出ることになってしまいました。 僕自身はフォートレスマキシマスの発売当時、経済的な理由で購入を見送ったこともあり、今回のグランドマキシマスに関しては一応受注はしたものの、発売中止ならそれはそれで仕方ないや、くらいの気持ちでいたんですが……ある意味で想像していた最悪の結果になってしまいましたね。久々に後悔してる。 いや……ね、3000個いかなかったのは、それはまぁ仕方ないと思いますよ。高額商品ですし、そもそも売り方が悪い。というか、頭が悪過ぎます。 受注数2000に達して発売が決定したことが奇蹟だったとも思いますが、だったらもう嘘でも3000個達成したことにして特典付けときましょうよ! さすがに嘘はつけないなら、「3000個の受注には至りませんでしたが、無事発売が決定したことを記念し、さらに予約してくださった皆さまに感謝して特典として予定していたグランドプリテンダースーツを付属いたします」 くらい言いません? あんなもの実際のコストは数百円しないだろし、その程度のサービスはするだろ、普通。 なんでそこ真面目に最初に言ったこと守ってんだよ? というか、そもそもグランドマキシマスはヘッドマスターであると同時にプリテンダーでもあるわけで、ならあのプリテンダースーツは最初からセットされてないと。受注多数の特典にすること自体がおかしい。 付属コミックにもばっちり登場してるんだよ。 結局のところ、タカラトミーはまたも未完成品を……それも定価で売りつけたわけです。 年度末に高額商品を大量投入してきたことといい、本当、この会社のマーケティング部門(なのかな?)はどういう神経してるんだろう? ゴッドファイヤーコンボイの回収騒ぎも。そういった販売側の浅はかさが原因なのは明白です。 このグランドマキシマスにしても、少なくとも僕の許に届いたものは件のゴッドファイヤーコンボイのような明らかな不具合はありませんでしたが、一部塗装が雑さや、パーツのバリ、間接部の緩さなど、急ごしらえ感が垣間見える出来でした。 なんかもう、決算前に少しでも売り上げを増やそうという魂胆が見え見えなんだよなぁ。まぁ、そうとわかってて乗っちゃうこっちにも非はあるんですが…… まぁ、とりあえずはレビューしていきたいと思います。 一応最初に断っておきますが、否定的な感想が多いです。すこはあらかじめご了承ください。 グランド ロボットモード ボディは電池ボックスとスピーカーも兼ねているので、わりと箱型。手脚も直線主体の非常にシンプルなデザインです。 この形態がメインではないとはいえ、歴代司令官の中でダントツに地味なお姿ですね。 ヘッドモード 腕なんかはとくに固定もできないので、腕自体の接続の緩さもあって微妙にぐらつきますし。 小さいサイバトロンマークがひっくり返った状態で覗いてるのもなぁ…… ヘッドマスター グランドマキシマス ロボットモード でかいのでいつもの撮影ブースには収まらず、ダイナザウラー、メトロフレックスに続いて屋外での撮影となりました。 どうしても影ができてしまって見えづらい部分はご容赦ください。 ライトグレーがダークブルーに、ブルーがレッドにと、メインカラーが変更されただけで、形状そのものはフォートレスマキシマスとまったく同じです。 本来の設定ではサイズがまったく違うようですが、当然トイの大きさはそのままです。 もとがっちり……というか、太ましい体型のイメージなんですが(実際、パッケージのイラストもけっこうずんぐりしてる)、諸事情で随分スマートになってしまいました。 また、オリジナル旧トイで印象的だった脇腹のタキオンビーム砲の展開を始め、旧トイに搭載されていた色々なギミックがほとんどオミットされています。 大きさそのものはさすがの迫力ですが、正直ただでかいだけという印象が拭えません。 メトロフレックスで免疫ができちゃったのかなぁ……順番が逆だったら、また違ってたかもしれないけど。 例によって大版のカラーシールが付属しますが、今回は目立つお腹のサイバトロンマークだけ貼って、あとは貼らずにおきまし ていうか、あの腹のマークは印刷にしとくべきじゃない? 宇宙戦艦モード いわゆる “戦艦マキシマス” 形態。 基本はロボットモードで万歳した状態で仰向けに寝るだけという、超簡単変形。 メトロフレックスの時も思ったんですが、インストのあっさり具合ときたら…… ダイナザウラーはもうちょい複雑だったけどね。 まぁ、耐久性とかの問題もあるんでしょうが、トランスフォーマーってサイズがでかくなるほど変形が大味になりますね。あと内部の梱包が雑になる。 要塞基地モード オリジナル旧トイでは第三の形態として都市モードに変形したんですが、LG メトロフレックス(ジェネレーションズ版メトロプレックス)から多くのパーツを流用した今回の型ではそれらしい形態への変形は不可能と断念され、代わって採用されたのがこの要塞基地モード。 戦艦モードから前後を入れ替え、脚部を横に開いただけ。 ……うん、ひどい。とくに後ろからの姿見れたもんじゃないよ。 個人的に、グランド(フォートレス)マキシマスにとって都市モードは一番のウリだと思うんですが、それが再現できないのはリメイクとしてどうなんだろうか? 武装、ギミック等 マスターブレード ダブルレーザー その他火器類 ライト&サウンドギミック オマケ 具体的には、右前腕のカバーの開閉(内部のスレマーキャノンはオミット)、右腕基部(メトロフレックスの時は左腕でした)の可動、そして脛パーツの展開。 とくに、脛のパーツはフォートレスマキシマスでは接着されていたものが、今回はちゃんと開けるようになっています。もちろん、とくに新規でギミックが盛り込まれているわけではなく、インストにも記載はありません。 あくまで仕様でしかないんですが、このおかげでフォートレスマキシマスよりも遊びの幅が広がったように思います。 LG-EX メトロフレックスと比較 ロボットモード リデコ元のメトロフレックスと並べて。 この巨体が二つ並んだ光景はなかなかに壮観ですが…… ヘッドオンギミックの有無で頭身バランスが随分違って見えます(というか、メトロの頭小さ過ぎ……)が、手脚の長さや腰の位置はほぼ同じです。 一見して同じパーツとわかるのは前腕と脛、足、そして腰(前後が入れ替わっています)。あと、メトロフレックスの脛前面のパーツ(戦艦モードでのカタパルト)がマキシマスのマント(?)に流用されてたりします。 戦艦モード
適当にアクションカット 戦艦モード、基地モードでそれぞれヘッドマスターやミニビークルと絡めて。 各部にはLG ブロードキャストやLG スーパージンライの基地モードと接続可能なジョイントがありますが、そのへんも含めてどうにも取って付けた感が強く、リデコ元のメトロフレックスよりもプレイバリューで劣ると言わざるを得ません。 以上、“LG-EX グランドマキシマス” でした。 今回このグランドマキシマスを触ってみて、リメイクってなんなんだろう? とあらためて考えさせられました。 同じものをただ同じように作るのがリメイクじゃない。新しい技術、新しい発想でよりよく作り直すことがリメイクなんだと僕は思うのです。 (以下、グランドマキシマスというよりもそのリカラー元であるフォートレスマキシマスに関しての意見になります) そういう意味では、LG フォートレスマキシマスはメトロフレックスからの大幅流用が前提という大きな制限のなかで開発され、結果として雰囲気こそオリジナルに近付けられたものの、都市モードへの変形の断念、各種ギミックや付属品のオミットなど、プレイバリューはオリジナル旧トイに較べるべくもなく、リデコ元のメトロフレックスにも見劣りするものになってしまいました。 正直、そうまでしてあのタイミングでフォートレスマキシマスを発売する必要はあったんでしょうか? 僕はあったと思います。 タイタンズリターンと銘打ったヘッドマスターシリーズのリメイクに当たって、そのフラッグシップでもあるフォートレスマキシマスの発売は絶対条件だったとも言えます。 ならばこそ、本気で作るべきだった。メトロフレックスの流用なんてすべきじゃなかった。 もちろん、完全新規でこんな大物を作り出すのは大変な労力だとは思います。でも、実際メトロフレックスは作られたわけですし、のちにダイナザウラーも作られています。できないはずはない。 逆に、これだけの人気キャラクター、オリジナル旧トイにしても記念碑的なアイテムでもあるフォートレスマキシマスのリメイクをリデコで済ませようとした神経が理解できません。 この無茶振りというか、オリジナルに一切リスペクトのない上からの要求に、実際に開発に携わった人たちはどう思ったんでしょう? LG オーバーロードの時にも思ったんですが、オリジナルでできていたことがリメイク版でできなくなってるのはいかがなものか? それをよしとする、むしろコストカットなどを理由に端からそういう仕様を要求する上の考えかたはいかがなものか? もちろん、オリジナルよりも遥かに出来が良くなっているリメイクアイテムのほうが圧倒的に多いんですが、とくにリーダークラス以上の高額商品で最近そういう傾向が目立つように思うんですよね。 僕の言ってることって厳し過ぎるかなぁ? といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。 漫画誌との連動でガンプラブームの一翼を担った “MSV(モビルスーツ・バリエーション)” 。 その後続として企画されたのが、今回紹介するアクトザクなどを生み出した “MS-X(モビルスーツ・ペズン)” になるわけですが、当時はZガンダムとの兼ね合いもあって企画自体が中止となり、キットシリーズの展開は幻と終わりました。 それから30数年……名義こそMSDに変更されたとはいえ、まさかあのアクトザクが最新フォーマットで発売される日が来ようとは。 MSD名義ということで、ザクキャノン・テストタイプと同じ轍を踏むのではないかと少し不安だったんですが、型式の数字のあとに余計なアルファベットもないし、どうやらちゃんとアクトザクのようです。 もちろん、デザインのリファインもあるので、大河原御大のイラストとは細部が異なりますが、それは解釈の違いということで許容範囲だと思います。 それでは、レビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 アクトザク(キシリア隊機)と比較 先に一般販売されていたキシリア隊機と並べてみます。 カラー以外の本体の変更点は肩とバックパック、そしてヘルメットの額部分のみ。ただ、肩はアーマーだけでなくブッロクそのものが変更されています。 こうして見ると、キシリア隊機にはまだザクの面影が残っていますが、正規のアクトザクはもはや完全に別のMSですね。右肩のL字シールドの記号的存在感たるや…… でも、このアクトザクのキットにはオリジン系ザクの間接パーツが一部流用されているわけですが、そもそもの設定としてザクとのパーツ共有はあるんですかね? 付属武装等 ビームライフル ビームサーベル バックパック 適当にアクションカット 肩とバックパックが変わっている以外、本体に違いはないので、可動性能は先に出たキシリア隊機と変わりなし。 バックパックと腰サイドアーマーを繋ぐ動力パイプのせいで腰の可動が制限されるのも同じです。 ただそれ以外はおおむね良好で、接地性も問題なし。 以上、“HG アクトザク” でした。
名義こそ違えど、これまでキット化されなかった幻のMSが発売されたのは非常に意義のあることだと思います。 プレバン限定品ではありますが、色分けなど、単体のキットとしての完成度も非常に高い良作です。 惜しむらくは、やはり名義の問題でZ版のキットはおそらく発売されないだろうということ。 MSDはあくまでオリジンから派生した企画ですし、たとえ開発そのものは一年戦争時代に行われていたとしても、その後に登場した仕様変更機まではフォローできないでしょうし。 オリジンのHGキットをHGUCとして出せるのなら可能でしょうが、過去にそんな例はないですしね。 なので、そこはまぁしかたないとして、それよりももっと前の段階で引っかかっているのは、なぜキシリア隊機なる無理のある機体を新たに設定したのかということですよ。 どうして最初から、このアクトザクを一般販売できなかったのか? あのワンクッションがなぜ必要だったのか? よくわからない中途半端なキットを一般販売でリリースして、ファンが本当に欲しいキットはその後にプレバンで、というのはここ最近よく見るパターンなのですが、本当、そういうのいつまで続くんですかね? 夏を前にMSD版ジム系のシリーズ展開が始まるようですが、これもまた最初に新設定の機体を一般で出して、みんなが欲しいあんなジムやこんなジムはことごとくプレバンになるのかなぁ…… まぁ、それならそれでもうべつにいいんですけどね。そういう売り方をするなら、せめてパッケージとインストをなんとかしてくれ、と。 たまにインストだけはカラーで機体解説も書かれてるやつがあるけど、そのへんの差はいったいなんなんだろうか? といったところで今回は終了。 またのご訪問を。 |
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