スタジオシリーズのコンストラクティコン3体め。デバステーターの右脚を担当するロングハウルの登場です。 リベンジ劇中では、前作での敗北後、海中に遺棄されていたメガトロンのサルベージに向かう場面で初登場。 遠目ながらもほかにコンストラクティコンよりも一回り以上大きな巨体で海に飛び込んでいくシーンが印象的でした。 同型の別個体が複数いるのもほかのコンストラクティコンと同様で、デバステーターに合体する個体以外にスタースクリームやラヴィッジとともにサムを追跡するシーンでも姿が確認できるほか、次作 “ダークサイドムーン” では頭部に手脚だけを生やしたものがイゴールという固有名で登場(スタジオシリーズでもダークサイドムーン版メガトロンのオマケとして立体化)しています。 リベンジ公開時にもボイジャークラス(RD版)とEZコレクションの2パターンで発売されていますが、今回もボイジャークラスで、RD版にはなかったデバステーターへの合体ギミックを再現したリメイクとなっています。 では、レビューしていきます。 ロボットモード ただ、一緒に登場した連中と較べたら明らかに大きいです。 今回のSS版では劇中で共演しているランページとミックスマスターも同じボイジャークラスになりますが、細いだけで高さはあるランページはともかく、ミックスマスターのほうはかなり小柄に見えます。そのへんのサイズ感は一体どうなるのか…… さすがにスタジオシリーズだけあって造型は細かく、塗装もしっかりされていて、少なくともロボットモードでのまとまりは非常にいいです。初見の段階で、このずんぐり具合はむしろ可愛いとさえ思っていました。 だから気になるのはサイズだけ。 ビークルモード 大型のダンプトラックにトランスフォーム。 劇中では実在するダンプ、キャタピラー・773Bに変形していますが、先行したランページ、スクラップメタル同様ライセンスは取得されていないので、あくまでそれらしい形状のダンプです。 変形難度は低め。おおよそのパターンはRD版に近いですが、よりシンプルになっています。 RD版では再現されていた運転席前の手摺りが移動して太腿の装甲になる過程はオミットされ、ロボットモードではディティールとして処理されています。 というか、そもそもビークルモードで運転席前に手摺りがないよ。その他、全体に省かれたディティールがけっこうありますね、 まぁ、デバステーターへの合体を再現するにあたり、強度確保のために従来のスタジオシリーズアイテムよりも多少大振りなパーツが多かったり、構造もどちらかというと単純になってしまうのはある程度仕方ないとは思います。 でも、だとしてももう少しどうにかできなかったのか? 欲を言えば、やはり建設車両ですし、ビークルモードでもそれなりのギミックがあってほしいところです。 実際にスクラップメタルではショベルアームにUW版デバスターのスカベンジャー以上の可動性能がありましたし、来月発売のハイタワーのクレーンも、おそらくそれなりに動くことでしょう。 しかし、このロングハウルの荷台は完全固定です。ランページのブレードも動きませんでした。 なんでデラックスクラスよりもボイジャークラスのほうがプレイバリューが低いのか? まぁ、例に挙げたショベルアームやクレーンは直接変形に組み込まれるわけでもないし、動かしやすいんでしょうが。 ただそれでも、見ためにちゃんと変形してくれるならまだいいんですが…… なんというか、PP版プレダキングを彷彿とさせますね。 まだロボットモードが上手くまとまっているのが救いですが、これでデバステーター合体時の出来がお粗末だったりしたら…… 合体モード とりあえず一番重要なのは強度。彼とランページとでリーダー。ボイジャー、デラックスそれぞれ2体ずつを支えなければならないわけですが、どうなんだろうなぁ。 一応、一番負荷がかかりそうなところ(ロボットモードの股関節)にはクリックが仕込まれてはいますが。 比較画像 あれ? でも、それだとハイタワーがデラックスクラスなのはおかしくないか? 劇中だとすごくでかいイメージですが、直接絡んだのって実はスキッズとマッドフラップくらいでしたね。あとは人間。 あの双子のロボットモードってバンブルビーの腰くらいだったし、ならそんなものなのか…… まぁ、猫背でほぼ四つ足歩行でしたし、そもそも高さはそんなになくてもいいのかな。 アーシー、クロミア、エリータワンの3体がセットでデラックスクラスとして発売されるようですが、スキッズ & マッドフラップもSS版ならセットでデラックスクラスになるんでしょうか? 以下、イメージカット 頭部は上下には動きませんが、変形都合も合あって180度回転できます。 一方で腕部については標準的な可動は備えているものの、肩のタイヤが干渉するため少々窮屈。手首やクローも固定で、なにより全体に太短いためRD版のような特徴的な動きは付けられません。まぁ、劇中デザインの再現という意味ではこれが正しいわけですが。 なお、前腕のガワを引っ繰り返して展開することで、RD版のブレード展開時のような雰囲気にすることはできます。 以上、“SS デセプティコン ロングハウル” でした。
モノによって出来がマチマチという印象の強いスタジオシリーズですが、そんななかでもコンストラクティコンはデバステ-ターへの合体ギミックを盛り込む必要から、ほかの単体トイよりも強度が求められ、結果、いくらか構造が単純化している部分があります。 ランページの場合は、ロボットモードのスタイルが特殊ということもあり、腕部構造はけっこう複雑でしたが、今回のロングハウルのロボットモードは少し太めという以外はわりとオーソドックスな人型だったため変形パターンもRD版よりも簡易なものになり、触った感じもシージなどのG1リメイク系トイに近いものがありました。それはスクラップメタルにも言えることですが。 まぁ、強度や安定性が増しているぶんには歓迎なんですが、やはり気になるのはビークルモードの処理です。 実車のメーカーからライセンスを得て作られているアイテムも多く並ぶなかで、これだとさすがに浮いてしまいます。 建設車両ならではのギミックが仕込まれているのが理想ですが、それが無理ならせめて形状、ディティールだけでもしっかり作り込んで欲しい。 ロボットモードのパーツが丸見えとか、そんなのG1系リメイクでも最近ほとんど見かけないっていうのに…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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