情けなくも格好いい永遠のナンバー2、スタースクリームはディセプティコンでもメガトロンと並んでリメイク機会の多いキャラクターです。 前シリーズのパワーオブザプライムでもコンバイナー仕様で発売されましたし、実写版スタジオシリーズでも第1作版に続いてリベンジ版も発売されています。 それだけ何度もリメイクされ、ごく短いスパンで複数のアイテムが発売されるのも、人気が高い証拠。ただそれだけに、ファンが納得するものを作るのはなかなか難しいことだろうと思います。 実際、PP版の出来は残念なものでした。 1番の難点はシールまみれだったことですが、それはまぁシリーズそのものの問題でもあるので置くとしても、合体ギミックを仕込む必要から手脚が異様に太くなった姿は僕が思うスタースクリームの姿からはかけ離れていて、ちょっと受け容れられませんでした。 ほかにもいろいろ不満はありましたが、そんなスタースクリームっぽい誰か(笑)の発売からおよそ9ヶ月、遂に理想的なプロポーションのスタースクリーム本人(笑)が登場してくれました。 というわけで、ディセプティコン三大幹部の二人め、航空参謀スタースクリーム、レビューしていきます。 ロボットモード 一応サイバトロンモードのはずですが、少なくとも正面から見た姿にその雰囲気はほとんどありません。一方で背面はビークルモードの要素が強く、3基のメインスラスターなど、独自のアレンジに。 ビークルモードのデザインに変更があったこともあり、胸部キャノピーに関してはまたダミーパーツということになりますが、クリアパーツ製で内部ディティールも施されるなど、しっかり作り込まれています。しかも、腰の回転軸で分割されているわずかな部分も塗装で済ませたりせず、ちゃんとクリアパーツ使っているところなんて実に丁寧。 目もクリアパーツで一応集光ギミックもあるんですが、残念ながらショックウェーブほどの効果はありません。 大きなウイングはそれぞれ1パーツ成型ですが、裏面(正面)には肉抜きを逆手に取ったディティールがびっしり。ディセプティコンマークもプリントされています。 カラーは成型色メインですが、そのぶんウェザリングは多めで、ロボットモード正面だけでも胸部、前腕、脛に施されています。 ビークルモード いわゆるガワ変形の類いはありますが、内部のパーツ移動はなかなか面白く、最終的に機首およびウイングが綺麗にツライチになる完成形は非常に気持ちがいいです。 ロボットモードの胸部パーツがメインエンジンのように配置されるのも面白いですね。ただ、このパーツが変形時に動かすときにけっこうな頻度で外れます。まぁ、簡単にはめ直せますし、なにもしていないときにポロリするというわけでもないので許容範囲ですが。 なお、このビークルモードでは機首およびウイングと、機体表面のほぼ全面にウェザリングが施されています。ていうか被弾し過ぎだろ(笑)。 付属武器 HPI ナルレイ レーザー ランチャー バトルマスター エイムレス 2月、3月はバトルマスターおよびマイクロマスターが合計3アイテムずつ発売されたので、それらをまとめて一回のレビューで紹介していたんですが、4月以降は発売数が減ることもあり、今後はデラックスクラス以上のアイテムをメインに、バトルマスター、マイクロマスターはそのオマケ的な扱いでフォローしていきたいと思います。 そんなわけで、ここでディセプティコンサイドのバトルマスター、エイムレスをご紹介。 エイムレスは本来、ターゲットマスターのミスファイアーの相方で、レジェンズで相方と一緒に発売されたのも記憶に新しいかと思います。 なお、同時発売のマイクロマスター、サウンドウェーブ・スパイパトロール(レーザービーク & ラヴィッジ)については、サウンドウェーブの発売後に一緒にレビューしたいと思います。 ロボットモード わざわざ完全新規で作っといて、どういうことなんだろう? こんなことなら、ちゃんと差別化されてたレジェンズ版の流用のほうがよかったんじゃないかなぁ? ウエポンモード マニフォールド パーティカル ブラスター 付属のエフェクトパーツは電撃というか、怪光線というか、けっこう特殊な形状をしたものが二つ。 比較画像
ただ、確かにメガトロンを含めたディセプティコンの幹部たちがほぼ同じサイズで揃うのは嬉しいことなんですが、個人的にはスタースクリームはデラックスクラスでもよかったかな、という気がするんですね。 アイアンハイドの例もありますし、デラックスクラスでもほかの幹部たちと並べて違和感がないくらいのサイズにはできたと思うんです。 もちろん、ボイジャークラスにしたからこそのこのクオリティだとは思うんですが、後々の展開を考えるとなぁ…‥サンダークラッカーやスカイワープまではいいとして、コーンヘッズ以下のジェトロンはどうするのか?
最後にエイムレス。 パーシャル基のブローパイプ(左)、そしてレジェンズ版のエイムレス(右)と。 ご覧の通り、今回の彼は本来のエイムレスとはもはや別人。 だって、顔はブローパイプと同じなんだもん。色が違うだけなんだもん。 というか、オートボット側はヒト型以外にもいろいろ発売していくなかでディセプティコン側は同じ顔で済ませるというのはいかがなものか? 以下、イメージカット 背中のウイングも基部の二箇所で可動すので、色々と角度を変更することが可能です。 スタンド穴は股下にあります。 同シリーズのバトルマスター、マイクロマスターを装備して。 付属の武器にとくにギミックがないので、そのぶんはよそから持ってきてカバー。それがシージ。 ビークルモード用スタンド穴もあるので、飛行シーンの再現も可能。 さらになんちゃってガウォークモードにも。 以上、“SG スタースクリーム” + “SG エイムレス” でした。
ヘケヘケ版以来、実に11年振りの純粋なG1テイストのスタースクリームのリメイクとなりました。しかもビークルモードがあの三角ジェットとくれば、コアはファンは垂涎ものといったところでしょうか。 ちなみに僕は、そういえばそんなのも一瞬出てたな、くらいの記憶しかありません(笑)。 シージシリーズということで、ある程度のクオリティは予想していましたが、その予想以上に丁寧に作られていたことには正直驚きました。PPの時に酷いものを見ていたから、余計にそう感じたのかもしれませんが。 でも実際、確実にメガトロンより手が込んでますよ。メガトロンと違ってバリエーション展開が見込めるぶん、コストをかけることができたんでしょう、きっと。 そのバリエーションですが、サンダークラッカーについては今まさに開催中のホビーショーにて正式に日本での発売が発表されました。 スカイワープについては、海外ではバトルマスターとセットの限定品という扱いなので、日本ではどうなるのかなぁ? できれば単品で一般発売してほしいところだけど、海外限定版と同じ仕様か、もしくは単品でジェネレーションセレクト行きが現実的でしょうかね。 あとはダージ、スラスト、ラムジェットの、いわゆるコーンヘッズたちですが、今のところまったく気配がないので、少なくともシージでの発売はなさそうですね。 ただ、仮に今後発売されるとして、気になるのはやはりサイズです。 オリジナルトイの原型はすべて同じですし、アニメでも同じ体格だったはず。スタースクリーム以下の初期メンバー3人がボイジャークラスで発売される以上、コーンヘッズたちも同じボイジャークラスでリメイクしないとおかしなことになりますが……正直そんなにボイジャークラスを大量生産されると色々な意味でキツイ…… オートボットのカーロボットにあたるポジションが、ディセプティコンのジェットロン(このへんのカテゴライズは日本独自のものかもしれませんし、呼称も本来は違うかもしれません。なんとなくのニュアンスで理解してください)だと思っているので、カーロボットの多くがデラックスクラスで発売されるのなら、その対となるジェットロンもデラックスクラス発売してくれたほうが後々の展開も考えるとよかったんじゃないかなぁ、と僕は思ったりするんですが…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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