オリジナルトイは、日本では “ダブルスパイ” の商品名で発売され、一応サイバトロンモード、デストロンモード個々の名称はあるものの、ザ☆ヘッドマスターズ劇中でもダブルスパイと呼ばれていた彼。 そもそもの所属はサイバトロン戦士で、スパイとしてデストロンに侵入してその情報をサイバトロンに流していたのは確かですが、その逆はしてたんだろうか? たまにどちらが本当の自分かわからなくなったりしてた気がしますが、そんな奴スパイには向いてないし、それをしてダブルスパイ呼ばわりも可哀想な気がする。 まぁ、トランスフォーマーらしいガバガバ設定です。海外ではどういう扱いだったのかは知りませんが。 今回のリメイクトイは、まず海外でブラストオフやリパグナスと並んでスペシャルエディションとしてAmazon限定で発売されました。 ブラストオフはユナイトウォリアーズですでに発売済み(そもそも日本オリジナルアイテムの海外版が件のスペシャルエディションです)。リパグナスはリパッグとして、グロテスとセットになってレジェンズ名義で先日タカラトミーモールから限定発売されました。 そして残ったパンチ/カウンターパンチは、パワーオブザプライム最終アイテムとして海外限定版そのままの仕様で一般販売となった次第です。 3種のスペシャルエディションのなかで唯一の完全新規アイテムが一般販売とか……まぁ、日本のファンとしては嬉しいことなんですが、海外ファンはどう思うんだろう? では、レビューしていきたいと思います。 パッケージ ロボットモード パンチ 僕はオリジナルトイは持っていないのですが、当時の記憶だと妙に肩幅が広かった印象があるので、今回のこのプロポーションはスマート過ぎてメリハリがないように思います。というかかなり貧相…… ちなみに、背面は続いて紹介するディセプティコンモードの正面ほぼそのままなんですが、ディセプティコンエンブレムはパネル状のパーツを開くことで隠せるようになっています。 カウンターパンチ 肩アーマーが横に広がったことでオートボットモードよりもボリュームが出て、貧弱な印象はなくなりました。 しかし……肩アーマーの向きが変わったことでシルエットは変化していますが、基本的に前後が入れ替わっただけです。頭部もヘルメットを上下にずらすことで別モードの目だけは隠れていますが、ほぼ晒してるし…… とはいえ、これでもバレないのがトランスフォーマークオリティ。セキュリティ大丈夫か? まぁ、おそらく電子的な情報を改竄しているんでしょうが、まず目で見てわかるだろ! って(笑)。 ビークルモード スポーツカーにトランスフォーム。 モチーフはポンティアック・フィエロという車種だそうです。どのくらい近い見ためになっているのかはのかはわかりません(笑)。 形状はシンプルで塗装も最低限といった印象ですが、ポイントはしっかり押さえてあり、安っぽい印象は受けません。まぁ、本来は限定版だったわけですし。 ただ、各部の合わせは微妙。車体側面や後部、ウインドウなどは若干浮いた感じであまりかっちりと決まりません。 ほかに、PPのデラックスクラス共通仕様ということでプライムアーマーが付属。 しかし、このパンチ/カウンターパンチ自体にコンバイナーギミックはありません。 プライマプライム ロボットモードは、クリアブルー成型にシルバー塗装がなかなか綺麗ではあります。 一方のスパークコアモードは、成型色のクリアブルーが全面に押し出されて神秘的な印象に。 なお、クリア成型ゆえに強度面には少し不安があります。 比較画像
以下、イメージカット 可動性能はまぁまぁ優秀。 肩の上下動のほか、腰の回転もあり、基本的なポージングに問題はありません。ただ、両ロボットモード共通で足首が脛と一体化しているために接地性には多少難ありかと。 肩の上下動に関して、肩アーマーを横に向けたカウンターパンチモードでは干渉しそうに見えますが、アーマー自体が複数の可動軸を持つアームでの接続なので、うまく逃がすことでかなり自由に動かすことが可能です。 プライムアーマーは、両モードで胸のエンブレムが描かれたパネルパーツを開くと出現する5㎜穴へ取り付け可能。でも、相変わらず格好悪いな、これ。 スタンド用の3㎜穴は両モード共通で股下にあります。 以上、“PP パンチ/カウンターパンチ” でした。 日本におけるパワーオブザプライムの最終アイテムとなったパンチ/カウンターパンチですが、そもそもこれはどういう経緯で作られたんですかね? 同じAmazon限定のスペシャルエディションとしては、最初にも言ったブラストオフとリパグナスがあったわけですが、どちらも既存アイテムの流用で、唯一このパンチ/カウンターパンチだけが完全新規型でした。 それぞれ、ブラストオフはコンバイナーウォーズ、リパグナスはタイタンズリターン、そしてパンチ/カウンターパンチはパワーオブザプライムと、プライムウォーズトリロジー3部作の終了記念というような意味で各シリーズ名義での発売となったわけですが、ブラストオフがコンバイナーギミック、リパグナスがヘッドオンギミックと、各シリーズを象徴するギミックを搭載しているなか、パンチ/カウンターパンチのみがとくになにもないという…… しかしそうなると、そもそもパワーオブザプライムを象徴するギミックってなんだ? ってことになるんですけどね。 どうせなら使いでのないプライムアーマーなんかより、プライマプライム用のプリテンダースーツを新規で付けてくれればよかったのに、と思います。 パンチ/カウンターパンチ本体の出来は決して悪いとは思いません。シンプルではありますが、変形パターンには意外性があって、唯一無二のキャラクターも含めて良作であるとは思います。 でも、如何せん知名度が低い。そしてパワーオブザプライム的要素に乏しいとなると、Amazon限定品としてはともかく、日本におけるパワーオブザプライムの最終アイテムとして果たして相応しかったのかどうか…… 以前スローンオブザプライムのレビューでも言いましたが、せめて二つを同月発売にして、ナンバリングはスローンオブザプライムを最後にしたほうが綺麗に終われたんじゃないかなぁ。 ただ、パンチ/カウンターパンチにプライマプライムのクリアバージョンが付属するという仕様上、それも難しかったのかもしれませんね、公式の商品情報でその存在がさらっと流されてたり、画像が公開されていなかったりすることも含めていろいろと勘繰ってしまう…… ともかくも、これにてパワーオブザプライムは終了となります。 レジェンズの事実上の終了、世界共通仕様での発売と初っ端からマイナスイメージの強かったシリーズですが、個人的にはダイノボットとテラーコンのリメイクが嬉しかった。 まぁ、ダイノボットは合体モードのボルカニカスがまともに立てない代物だったり、テラーコンもハングルーの仕様がひどかったりしましたが…… プレダキングは合体モードの安定感は抜群だったものの、分離したときの個々の出来は微妙だったり。 ボイジャークラスのシール地獄や、シリーズ後半のリカラーリデコ祭りには若干辟易でしたが、終わってみればそれなりに楽しめたかな、と思います。 今回の失敗(?)を、以降のシリーズに教訓として活かしてくれればそれでいい(笑)。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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