後れてきた副官…… ということで、コンバイナーウォーズ(ユナイトウォリアーズ)ではハブられていたジャズが、パワーオブザプライム(以下、PP)にてようやく登場しました。 ちなみに、日本版のG1アニメでは “マイスター” と呼ばれていました。 実写映画版の影響もあって、今でこそ本名(?)も随分浸透してきたように思いますが、個人的にはやっぱりマイスターのほうがしっくりきます。 なので、以降はマイスター呼びする場面が多くなるかと思いますが、そのあたりはご了承ください。まぁ、だいたいわかるよね。 さて、PPのデラックスクラスとボイジャークラスにはコンバイナーウォーズを踏襲した合体ギミックが盛り込まれています。 まぁ、踏襲したというか、ほぼそのままなんですが。 新要素としては、以前は合体時に拳と足の兼用だった外付けオプションパーツが拳専用になり、さらにプライムマスターを装着できるプライムアーマーというものになりました(足のパーツはやはり専用のものになり、二つ一組でボイジャークラスに付属するようです)。 それに伴い、以前からの5㎜軸接続のほか、専用ピンを用いて各デラックスクラスの胸部に、その名の通りアーマーとして取り付けることも可能になりました。 でも、これが正直微妙。詳しくは後ほど。 では、とりあえずレビューしていきたいと思います。 ロボットモード ビークルモードのルーフそのまんまなんですが、ガワがガワに見えないよう、上手くまとまっていると思います。 コンバイナーギミックの復活ということで、ある程度過去アイテムからの流用があるかと思ったんですが、ざっと見た感じはほぼ新規です。 細かいジョイントやピンなんかに同じ部材が使われている可能性はありますが、そこまではわかりません。 特筆すべきは上半身の構造。ビークルモードのフロント部分のがそのまま胸部になるパターンは、過去のカーロボ系コンバイナーには見られませんでした。 腕部もフロント部分に接続されていて、背面パーツ(ビークルモードのルーフ)を基部にクランク式のジョイントで腹部と接続されています。 つまり、構造的に上半身とか半身が完全に分離しているわけで、これまでのコンバイナーとは感触がかなり違っています。 ビークルモード オリジナルはポルシェ・935ターボに変形するんですが、今回はなんとなく雰囲気は残しつつもかなりレーシングカーみたいな見た目になりましたね。これはこれで格好いいですが。 今後なにかに流用される気配がぷんぷんします。 各部のマーキングはしっかりプリントで再現されていて、シールは不使用。 フロントおよびルーフがそれぞれクリアーパーツ製(大部分が塗装されていますが)なので、接続部の破損が少し心配なのと、サイド(ロボットモードの腕部)のジョイントが緩めなので、触っているうちにかたちが崩れやすいのが気になる部分です。 ユナイテッド版と ユナイテッド版はオリジナル旧トイのイメージを踏襲しつつプロポーションと可動を両立した傑作だと思います。 もともとコンバイナー系は……デラックスクラスはとくにギミック搭載の制限からか、デザインも含めて若干造りがチープになりがちだったんですが、それはPPへとシリーズが移ってもさほどかわらず、やはり単体で通常のデラックスクラストイと並べると、どうしても見劣りしてしまう部分があります。 ある程度統一規格にせざるをえないから、仕方ないことではあるんですが。 始めからセット売りのユナイトウォリアーズでは、そのへんは上手く誤魔化せてたと思うんです。 つくづく悔やまれる…… プライムアーマー装着 以降のアイテムがどういうかたちになるのかはわかりませんが、今回のジャズの場合は、アーマー左右(親指に当たる部分)にあるジョイントを胸部のスリットに差し込む仕様になっています。 しかしこれが、すっきりかっちりとはいきません。 そもそも胸部側のスリットが浅いうえ、胸部自体が緩いカーブを描いているためアーマー本体およびジョイントをちょうどいい角度に調整する必要もあり、かつアーマー側の5㎜軸が微妙に胸部に干渉するなど、取り付ける段階でけっこう面倒。 そうしてようやく取り付けたとしても、ちょっと手が当たったくらいですぐ外れるんだから…… だいいち、これ付けた格好もなんかランドセルを前向きにかけてる小学生みたいでダサいし…… 結果腕に付けることで落ち着くわけです。 合体 腕部モード 僕のなかで、なんとなく最古参というイメージのある4人に登板願いました。 さて、肝心のジャズの腕モードですが、ロボットモードの腰を回転軸に、脚部関節をそのまま肘関節に転用する構造は過去シリーズと共通です。 ただ、ビークルモードの車体前部(ロボットモードの上半身)が独立したことでこの状態でもビークルの意匠が目立つようになり、かつ肩部分のボリュームが増した感じがあります。 ホイルジャックが変形した左腕と見比べてもらえるとわかってもらえるかと。 脚部モード 以下、イメージカット 肩を上方向に跳ね上げられるほかは可動は標準的。股下にはスタンド穴もあります。 最近のトランスフォーマーとしてはごくごく平均的なアクション性能といえます。 しかし、これは個体差かもしれませんが、全体的に間接が緩めです。肘はまだしも、肩はプライムアーマーの重さにほぼ負けます。 あと、やはり言及しておかなかればならないのは前腕。 明らかに手首で回転させるための構造で、ハンドパーツも別パーツになっているのに、ガワが干渉してまったく動かせません。 これ、設計段階でこのクリアランスじゃ無理だって、わからなかったのかな? 始めから一体成形で固定だったとしたら多分なんとも思わなかったのに、あえて挑戦して失敗したうえそのままスルーっていうのはどうも…… 以上、“PP オートボット ジャズ” でした。
コンバイナーギミックの復活は嬉しいんですが、やっぱり単品ではなくユナイトウォリアーズとしてセット販売してほしかったというのが本音です。 まぁ、もはや言っても仕方ないのでもう言いませんが、せめて今後PP終了までにあと3体、リデコでもいいのでG1カーロボ系のコンバイナーを発売してほしいですね。 そうすれば、インフェルノを核にした新合体戦士が誕生しますし。 このままだと確実に何人かがあぶれることになるしなぁ……(同様の理由でウーマンサイバトロン(オートボット)とジェットロンもあと2体ずつ欲しい) さしあたって日本未発売のサンストリーカーはどうなんでしょう? いっそモール限定でもいいのでぜひ。 あとはやっぱり、知名度的にランボル(サイドスワイプ)かなぁ。彼が来ればリカラーでアラートも出せるし。 なんだかんだで合体ロボは楽しいですね。 あ、プライムアーマーのギミックは、個人的にはいらなかったです。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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