ガンダムピクシーか、ただのピクシーか……ゲームないでは単にピクシーと呼ばれているようなので、今回はそれに倣うことにします。 というか、件のゲームはオリジナル版もリメイク版もやってないので、この機体の出自もよく知らないんですよね。 おおまかには、ゲームオリジナルのMSということ、そのゲームの舞台が一年戦争で、地上戦がメインだということなど、昨今の流れでは珍しく系列機全機(それもリメイクキット)が一般販売されたブルディスティニー(BD)シリーズと共通点の多い機体……くらいの印象ですかね。 一般的にも、どちらかといえばBDシリーズのほうがメジャーだとは思いますが、ピクシーの初出となる “CROSS DIMENSION 0079” は95年発売のスーパーファミコン作品。BDシリーズの初出が96年発売のセガサターンソフト、“機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY” なので、ピクシーのほうが先輩ですね。 てっきり陸戦型ガンダムの派生機だと思ってたんですが、型式を見る限りノーマルガンダムの関連機のようです。キットは間接フレームが陸戦型やBDと共通なんですが。 キット化は今回が初になります。 一方のイフリートも、初出はピクシーと同じ作品。 こちらもやはり改修機のイフリー改のほうが有名だと思います。 これまでにHGUCでは系列機のイフリート・シュナイドが一般販売。イフリート改とイフリート・ナハトがプレバンで発売されています。 原型機の発売が一番最後になるなんて……まぁ、ごく最近同じようなことがあったばかりですが、あっちは一般販売だったしなぁ…… こちらも今回が初のキット化。 今回は、そんな二つのキットを一緒レビューしていきます。 キットはともに素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 ガンダムピクシー ほかにも肘や膝の三角マークなどにシールを使用。そこは貼りました。 ガンダム的要素はちゃんと押さえつつも、どこかパチもん臭い、独特のデザインは現代風の小顔足長スタイルにアレンジされていますが、それでも絶妙にダサいな…… 顔小さくし過ぎじゃない? なお、BD-3が定価1600円で、陸戦型が1700円。それでピクシーが2000円ていうのは、さすがに割高ですなぁ…… 付属武装 90㎜サブマシンガン なんでこんな仕様にしたのかというと、グリップ下のパーツの交換のためのようです。 通常はマガジンを装着しますが、後述のビームダガーを装着することも可能。 でも、マガジンを外した状態のマシンガンなんかすぐに弾切れになるだろうし、ダガーも普通に持ったほうが扱いやすいと思うけどね。これが格好いいと思ったのかな? もちろん単体のグリップも付属するので、それに差し替えて、他キットから銃持ち手を拝借すれば普通に保持することもできます。 非使用時には、2丁揃えてそのままリアアーマーにマウント可能。 ビームダガー クリアパーツ製の刀身パーツは普通の直刀タイプのほか、エフェクト付きのものが付属。 なんでまた急にこんな派手なエフェクトを……正直違和感がすごいです。 イフリート 今回はできるだけ塗装で再現しましたが、動力パイプ根元の水色やスラスター内部にはシールを使ました。 プロポーションの良さは過去の系列機で実証済み。本体はほぼ改と一緒ですが、肩や前腕の装甲はガン景気らしいシンプルなデザイン。脚部にも一切オプションはありません。 ちなみに、イフリート改は定価1800円、ナハトは2400円。 外装がほぼ新規でボリュームも増しているナハトがその価格なのは仕方ないとして、やっぱりイフリートの2000円は割高に感じるなぁ… 付属武装 ショットガン グリップおよびストックは2種類から選択式。 持ち手は右手のみですが、代わりに左平手が付くので両手持ちの射撃ポーズが決まります。 非使用時には専用のパーツを使ってリアアーマーにマウント可能。 ヒートサーベル ただ、グリップで挟み込む構造なので、そのままだと付け替えが面倒。ピンを削ったり、一部パーツを加工してやるのがいいかと。 通常はサイドアーマーにマウント可能。改のようにバックパックへのマウントはできません。 以下、イメージカット 可動性能は共通フレームの陸戦型ガンダムなどに準じます。 肩は引き出し式前方に大きく動かせますが、ポリキャップが剥き出しなので、見栄えはあまりよくありません。 腹部の可動もほどほど。 脚部は余計な装飾がないぶんよく動き、接地性も良好です。 こちらも肩間接は引き出し式ですが、しっかり間接ブロックを組む構造なので、安っぽさはなし。ただ、間接ブロック自体は剥き出しなので、そこは少し違和感。 なお、腰からバックパックに繋がる動力パイプのせいで腹部の可動はほぼ死んたり、接地性もイマイチだったりと、当たり前ですがこれまでの系列機と同様の欠点は抱えたまま。 対決シーンで2枚。 ピクシーのコンセプトは忍者で、イフリートのコンセプトは侍だそうです。 手数で攻めるピクシーに、一刀にすべてを懸けるイフリート、みたいな感じかな。 以上、“HGUC ガンダムピクシー” & “HGUC イフリート” でした。 もうほぼ同じ構造のキットをいくつも作った後なので正直新鮮みはありませんでしたが、ピクシーのほうは外装の完全新規に加え、珍しくエフェクトパーツが付いていたりと、なかなか面白いアプローチだったと思います。 イフリートも、ヒートソードに非使用時の刀身パーツが追加されていたり、足の色分けのためにパーツを新造するなど、わりと細かいところまで気を遣ったキットになっていました。 両機ともコアな人気がある機体ですが、正直一般受けするとは思えないので、この販売形態は妥当だったのかな。 まぁ、イフリート系の3連チャンはやり過ぎの感はありますけどね。イフリート改は一般で出してもよかったと思う。 ただ、イフリートにはダグ・シュナイド機がありますし、ピクシーのランナーにも意味深なスイッチがあったので色違いを出してくる可能性はありますし、まだ油断はできません。 なんかもう、最近ガンプラは一般販売品よりプレバン商品のほうが買う数が多くなってますね。 実際、今月一般販売の購入数はゼロ。一方で届くプレバン商品は6個…… さすがに買い過ぎた気はします。ジェガンのバリエ二つはやめときゃよかったな…… そんな感じで、今回は終了。 またのご訪問を。
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