発売からかれこれ5ヶ月が経とうというところ、ようやくA装備を購入、製作いたしました。 いやぁ、こういう大物は一度タイミングを逃すとなかなか買う気が起きないもので……価格変動も含めてね。 それでも、プレバン送りになったB装備の発送に合わせて、そこそこの安値で買うことができたのでよかった。 いつの間にやら劇場公開も終わり、最終形態であるC装備も発売されているので(そしてすでにレビュー済み)今さら感も半端ないですが、そこはB装備と合わせてのレビューということでお許しください。 では、画像も大量になっておりますので、早速いってみましょう。 キットは、素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールによる仕上げです。 素体 プロポーションも設定画ではそこまで気になりませんでしたが、立体化に伴いより小顔脚長になったせいか、非常にアンバランス。劇中でも “痩せッぽち” といわれるそうですが、それにしても貧相に過ぎる感じがします。 腰リアアーマー中央にはA装備ほかを取り付けるための大きめのダボ穴が空いており、とくに蓋などはありません。設定画でも確かにそうなってはいるんですが、多少ディティールは描かれているので、キットでもそのようにしてほしかったところです。あまりにも普通に穴空いてるだけだし。なおC装備でもここはそのまま。 この状態での色分けはほぼパーツ分割で再現されています。シールを貼るのはツインアイと頭部センサーのみ。 コクピットハッチ(コアファイターのキャノピー)は無色クリアパーツなので、内側をガンダムマーカーのメタリックグリーンで塗っています。 A装備
デンドロと較べるとボリュームは1/4程度かなぁ。ミーティアよりも一回りくらいは小さいと思います。 ちなみに、HGUC デンドロビウム(ガンダム試作3号機)は定価28000円(税抜)。HG ミーティアは同じく8000円だったはず(すべてMS込み)。 大物キットの常でパーツ割りはけっこう大胆ですが、色分けについてはけっこう頑張っている印象。パーツ分割でまかなえない部分もシールでほぼ補えるようになっています。 そんなわけでシールの数は多め。珍しく、ミサイルの弾頭に貼るものまであります。 色再現について細かい部分については追々。 増加スラスターの膝アーマー(突起部分)や側面のサブスラスターはそれぞれ可動します。 C装備の初回特典だったイラストブックに掲載されていた形態ですが、劇中でもこんな状況になるんですかね? 武装・ギミック サイコキャプチャー キャプチャー本体のクロー(?)はキヤノンの砲身に沿ってスライドし、それぞれにアームが可動して展開状態を再現可能。ちなみに砲身先端にストッパーはなく、クローユニットは普通にすっぽ抜けます。 また、保持用のグリップが干渉するので、スライドの際は砲身自体を回転させたり、クローアームを適当に動かしたりして巧く避ける必要があります。 クローユニットは、基部の一部をL字型のジョイントに差し替えることでユニット全体を内側に向けた状態にもできます。この場合はわりとしっかり固定できます。 ハイメガキャノン 5連装中型ミサイルポッド 書いた以上は再現してほしいもんです。できないならいっそ書かないくらい割り切るべきだと思う。それはそれでまた批判されそうだけど…… ビームサーベル
スラスターの可動 ただ、上下の枠は内側まではフォローされていないので、今回は外枠含め筆塗りにて対応。あとはシールで済ませました。 また、側面の小さな四角いダクト(?)も本来イエローで、そこ用のシールもあるんですが、モールドが埋まってしまうので今回は貼らず、塗るのも止めました。 B装備 ただそうなると、フェネクスってなんなんだ? って感じです。 僕は漠然と、フェネクスは半ば暴走状態で姿を暗まし、その行動はすべて謎に包まれている……ようなものだと思っていたんですが。そんな前提があるということは、少なくともフェネクス捕獲を目的にしている連中には、フェネクスにはそういう意思が……コロニー内では極端な行動をしてはいけないという倫理観がある、つまりそういう人間が乗っているということを知っているわけですよね? まぁ、このへんは実際にNTを観ればわかることなんでしょうが……BDの発売は5月末くらいでしたかね。中古で安くなったら買おうかな。 武装・ギミック 有線式遠隔攻撃端末
なにが正しいのか、ここもちゃんと本編を観て判断すべきところですね。 また、射出状態でのディスプレイ用にクリアパーツの支柱が付属しますが、別売のアクションベースなどに挿す前提で台座がないので、微妙に使いづらいです。 ワイヤーリール部は前方に倒せます。端末接続基部とある程度可動するので、背面キャノンっぽい感じにすることも。 端末マウント時は基部側面からワイヤーが垂れ下がる感じになりますが、これはこれで正しいんだろうか? C装備の初回特典のイラストブックでは、垂れ下がっではいないんですけどね。本来はリール内に収まってるもんだと思うんですが。 小型シールド(4連装小型ミサイル) 専用のマウントパーツで両の前腕に装着します。 装着位置、向きを変えることで連結させることもできますが、そうするとミサイルが向き合うかたちになるので、ミサイルを撃ち尽くしたあとに連結させて純粋なシールドとして使うのが基本運用のようです。 ビームサーベル しかも同型のランナーが2枚あるため、こちらでも一つは余剰になるという無駄が発生…… これ、当初はB装備も本体込みで発売するつもりだったんじゃないかなぁ。一般かプレバンかはさておき。 比較画像 まずはナラティブガンダム比較。 最初に素体とC装備で。 本来はその名前と通り、フレーム用の素材であるサイコフレームを無理矢理外装として装着したものがc装備なわけですが、だったらまず装甲付けてないとこに被せろよ、と思います。 印象としては、C装備は半袖を重ね着してる感じでアンバランスなプロポーションはさらに酷くなった感じ。 最後にB装備とC装備で。 当初本命とされていたB装備ですが、こうしてみると試作機感がすごいです。まぁ、だからといってC装備の完成度も微妙な感じなんですが。 ナラティブガンダムは、AからCと換装するたびにどんどんシンプルになっていく、というコンセプトでデザインされたそうですが、デザイン的にはシンプルというよりも雑になっていった印象です。
以下、イメージカット 本体の可動に関しては、C装備のレビューでも書きましたが、思ったほどは動きません。 やっぱり肩が装甲ごと動く構造の必要性がわからない(笑)。
有線式攻撃端末は射出状態のほか、マウントしたままでも前方に倒したりといろいろ遊べます。 シールドの連結ギミックも含め、手軽に多彩なポージングが楽しめるという点では3種類の装備のうちでこのB装備が1番だと思います。 以上、“HGUC ナラティブガンダム A装備 & B装備” でした。 “機動戦士ガンダム F91” 以来、実に27年振りの宇宙世紀を舞台にした完全新作劇場用アニメとなった“機動戦士 ガンダムNT” ですが、ガンプラ的にはHGUCの新規型が事実上一つきりという寂しい結果になってしまいました。 その新規型キット、ナラティブガンダムにしても、最終形態となるC装備はとくに目新しい仕様もなく、デザインもυガンダムとユニコ-ンガンダムを足して3で割ったような感じでお世辞にも格好いいとは言えず、装備もシンプルで面白みがないと、とにかくもの足りない代物でした。 一方で今回レビューしたA装備とB装備については、正直思ったよりはよかった(笑)というのが素直な感想です。 まずA装備は、ありがちな “乗る” タイプの装備ではなく “着る” タイプの装備で、デンドロやミーティアなどに較べて動きを付けられる点がよかったです。メインのサイコキャプチャーのギミックも大胆で面白かった。 今思い出しましたが、鉄血で登場したクタン参型も “着る” タイプでしたね。あっちはもっと自由度が高くて、むしろコトブキヤキットっぽかったですが。 B装備のほうは、シルエット的にも特徴のある武装をいろいろと組み合わせられるほか、リード線を使った有線兵器の再現も定番ながらポージングに幅が出て楽しいです。 これは、先にC装備を作ってしまったことが、結果的にはよかったのかもしれません。 ナラティブガンダム C装備単体での個人的な評価は中の下程度でしたが、A、B装備含め総合評価は上の下くらいには上昇しました(笑)。 設定上の強さ……性能はA→B→Cなんでしょうが、キットとしての面白みはC→B→Aと真逆でしたね。せめてC装備がナラティブガンダム完全形態として素晴らしく格好いいデザインだったら、また印象も違ってたんでしょうが、あれじゃあなぁ…… あと、B装備だけがプレバンに回されたのは仕方なかったにしても、せめてC装備発売までに出荷できるようしとこうよ、と思います。 まぁ、いずれにしても結局はバナージのシルヴァバレトに美味しいところを全部持っていかれる運命なのは変わらなかっただろうけど…… そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。
1 コメント
通りすがり
8/4/2022 00:50:09
ふと立ち寄ったので見させていただきましたが、文句ばかり書きすぎではないかと。プレバンの追加構造で大量の余剰パーツが出るものに文句言う人はいますが、この程度の余剰パーツにまで文句言ってる人は初めて見ました。。。
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