第1弾アイテムのモチーフとして選ばれたのは、 “勇者王 ガオガイガー” より、主役ロボ “ガオガイガー” です。 一週間のご無沙汰でした。 モノ自体はけっこう前に完成させてたんですけどね。 コラボアイテムといえば、初音ミクとのコラボであるフレームミュージック・ガール(FMG)がすでにありますが、シリーズ名にミュージックと入れてしまった以上はほぼボーカロイドとのコラボ限定になってしまいますからね。 また、FMGがFAGフォーマットでミク本人を再現したのに対し、クロスフレーム・ガール(CFG)では人間キャラそのものではなく、メカやロボットを擬人化したものをキット化するという方向になル用で、そういったことも含めての新シリーズ名義ということなのでしょう。 でも、デスクトップアーミーとのコラボだったシルフィーは普通にFAG枠で発売されましたけどね。まぁ、そのへんはメーカー同士の仲の良さとか、権利関係とかが関わってくるのかもしれません。 さて、“勇者王 ガオガイガー” は、いわゆる勇者シリーズの最終作品(今のところ)で、TVシリーズの放送は1997年。2000年 のOVA、“勇者王 ガオガイガー FINAL” で完結しています。 CFG ガオガイガーは主人公の獅子王 凱が合体(フュージョン)する主役ロボ、ガオガイガーをモチーフに、オリジナル同様の変形合体ギミックを再現したボリュームたっぷりのアイテムとなっています。 ちなみに、僕はアニメは未視聴。内容に関してはスパロボを通して知っているくらいです。 BD-BOXが発売されたときに買おうかちょっと迷ったんですが、結局踏み切れませんでした。でも、今回このコを作ったことで、また観たい欲求が高まりつつあります。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに一部塗装、付属の水転写式デカールでの仕上げです。 ガールモード メガミに較べて可動部が少ないぶん、当然可動性能では劣りますが、一方で造型やプロポーションは優れている、というのがFAGに共通した印象ですが、このコの場合はとくにお腹のラインが美しいです。 パッケージイラストはもう少しムッチリした感じなんですが、キットのほうはこれまでのFAG同様、わりと細身になっています。 しかし、素体状態ではメカ要素がほとんどないこともあり、けっこう生々しい(笑)。後ろ姿も非常に綺麗です。 この状態では髪パーツのみ艶消しを吹き、胸部下パーツの非も部分や各部の赤いライン、パンツのリボンなどを塗装しています。 表情パーツは3種類ですが、うち二つは目線違いでしかないので、実質2種類。 メガミ製作の後だと正直寂しい感じです。 ただ、共通フォーマットでほかのFAGとの互換性は確保されているので、その点はメガミよりも自由度は高いです。 ツインテールは一軸接続ですが、頭部側がボールジョイントになっているのである程度角度もつけられます。 シュシュはもちろん外すことも可能で、シュシュなしでテールを取り付けるための短めのジョイントも付属します。 ギャレオンモード 具体的には前髪をヘッドギア付きのものと交換し、その上部にギャレオンヘッドと耳を取り付け。胸部と胸部下のパーツ、肩と前腕の間のパーツも交換して、手首と爪先にギャレオンクローを、腰裏に尻尾を取り付けて完成です。 ミもフタもない言い方をすると、ギャレオンのコスプレをしてる女の子ですね。あざと可愛い(笑)。 まぁ、以降もだいたいそんな方向ですが(笑)。 この形態(というか以降すべて)ではゴールド成型のパーツをあらためて塗装しています。 成型色がわりとくすんだ感じの色でイメージに合わなかったので、ギラギラ感の強い色にしています。塗装後は光沢トップコート。 肩アーマーのパネル状のパーツも設定通りに塗り分けました。 なお、ギャレオンヘッドの目のパーツはクリアグリーン成型なんですが、残念ながらあまり目立ちません。 ガイガーモード ギャレオンヘッドを装着したほうの胸パーツは、ギャレオンの口がわずかに開閉するほか、後に紹介するギミックの都合もあって、左右のパーツ(厳密になにが、とはいいません)が若干可動します。 ただそのせいもあるのか、けっこう簡単にポロリします。 ちなみに胸部パーツを外すと上半身の内部構造まであらわになるため、見ようによってはけっこうグロいことになります。 ガオーマシン オリジナルではガイガーと3機のサポートマシン(ガオーマシン)が合体(ファイナルフュージョン)してガオガイガーになりますが、CFGでもそのギミックを忠実(?)に再現しています。 ライナーガオー ガオガイガーの腕部となる新幹線型マシン。 CFGでは腕部はガールのものをほぼそのまま使用するので、実質肩アーマーだけの存在。 ボリュームも今回付属の3機のなかでは1番小さく、そのぶんデフォルメ具合も1番強い感じ、正直かなりオモチャっぽいです。 肩アーマーになる前後の運転席部分と中央の基部からなりますが、新幹線だけに前から見ても後ろから見てもほぼ同じ。 中央基部は後に紹介するパワードスーツ形態再現用のジョイントを収納しています。 塗装に関しては、色分けされていない側面のブルーのラインだけ塗って済ませたかったんですが、調色が面倒でそのまま塗った結果、やはり屋根の成型色とで違和感が出たため、やむなく屋根部分も同色で塗装しています。 それから窓を黒く塗り、ドアとラインの縁のみ墨入れ。最後に余っていたGGG(Gao Gai Girl)ロゴのデカールをガオガイガーモードで右肩になる部分(運転席は前後共通なので、ぶっちゃけどっちでも一緒なんですが)に貼り付けました。 ステルスガオー 裏面 裏面中央には合体用のジョイントが収納され、その左右のグレーのパーツにはガオガイガー時の胸部タテガミパーツが取り付けられます。 ブロウクンマグナムは左右で若干形状が違うので注意が必要です。側面が四箇所膨らんでいるのが左側になります。 ウイング表面や裏面には付属のデカールを指定通り貼り付け。 今回付属のデカールは、基本的にこのステルスガオーに貼るものだけです。ランチャー & ランサーの後だからすっごい楽だった(笑)。 デカール貼り付け後、全体に半光沢のトップコートを吹いています。 専用アタッチメントを介して、ライナーガオーをステルスガオーにマウントすることもできます。 ただし、アタッチメントは2パーツでライナーガオーを挟み込むかたちになるので、取り外す際は再び分解する必要あり。 また、この形態ではステルスガオー裏面にある3㎜穴がライナーガオーで塞がれるようなかたちになるため、空かせて飾る場合はちょっと面倒です。画像のように完全に塞がるわけではないので、ものによってはねじ込める感じですかね。 ドリルガオー ガオガイガーの脚部になる双胴タイプのドリル戦車型マシン。 もちろん左右に分離可能で、連結用のジョイントは分離状態では収納できます。 コクピットに当たる部分もパーツで色分け。ドリルは塗装しています。 さてここで、本キットの数少ない注意点をば。 コクピット後方のパーツ……ガオガイガーモード時には脛前面装甲となるパーツ(L9)はある程度可動するようになっているのですが、L9側の穴が小さいのか挟み込むパーツ側の軸が太いのかギチギチで,そのままはめ込むとにっちもさっちもいかなくなるうえ,無理に動かそうとするとL9が装甲と接続分のところでもげてしまう可能性があります。 僕自身,先に製作していた知人から注意喚起されていたにもかかわらずうっかりそのままはめ込んでしまい,見事にねじ切ってしまいました。 あらかじめ軸のほうをデザインナイフなどで軽くカンナがけしておくだけでスムーズに動くようになりますので、これから挑もうという方はご参考に。 ちなに破損したのは一方のみ。幸いそれほど動かなくても問題のない部分だったので、接着して騙し騙しやってます。 最後に、ライナーガオーと同じく余っているGGGロゴのデカールを合体時に左の爪先になる部分に貼り付けて完成としました。 ガオガイガーモード 尻尾も外して代わりにステルスガオーを接続し、前腕にブロウクンマグナムを装着。 胸部ギャレオンヘッドにタテガミを追加し、尻尾の基部から外したアーマーにパーツを加えたものを腰サイドのハードポイントに取り付けてスカートアーマーとし、最後に足首を外した脚部に左右分割したドリルガオーを履かせて組み替え完了です。 工程こそそれなりに多いですが、あまり小さいパーツがないこともあり、比較的簡単に組み替えられる印象です。 3機のガオーマシンと一体化したことにより、ギャレオン、ガイガーの両モードに較べメカ要素がかなり増えています。 それでもまぁ、露出多めのガオガイガーのコスプレをした女の子ですね(笑)。ただ再現度はかなり高めですが。 背中のステルスガオーはガール本体からしてもけっこうなボリュームになりますが、見ためほど重量はないので直立時の自立は問題ありません。 ポージングによっては、さすがにそのままだと不安になるときもありますが、キャタピラが可動するのでそれを支えとすればスタンド等の補助はほぼ必要ありません。ここは轟雷と同じ感覚ですね。 なお、今回簡易スタンドの類いは付属しません。 また、ハンドパーツは画像のノーマルハンドの他、メカハンドも付属(詳細は後ほど)。そちらは基部ごと交換する仕様になっており、基部の厚みの分前腕が伸びるようになっています。 この形態ではこれまで同様、ゴールドのパーツをあらためて塗装したほか、鶏冠のセンサーにも裏からゴールドを塗っています。あとはタテガミの一部とスカートのラインを赤で、メカハンドの指をグレーで塗りました。 簡易スタンドは付属しませんが、別売の汎用スタンド等の使用にはステルスガオーのジョイントにアタッチメントを取り付けることで対応できます。 武装・必殺技・ギミック ブロウクンマグナム ドリルニー プロテクトシェード ディバイディングドライバー とくに後部のパネル(フィン?)パーツは彩色見本などでは黄色になっていますが、実際にはクリアオレンジ成型。取り付ける側のパーツもオレンジ成型のため、そのままではせっかくのクリアパーツがほとんど目立たないので裏にゴールドを塗りましたが、あまり変わらなかった(笑)。 ヘル・アンド・ヘブン ガイガーモード・ステルスガオー & ドリルガオー装着形態 パワードスーツモード 比較画像
以下、イメージカット 唯一、股関節が左右独立してスライドする点は、ガオ子だけでなく最近のFAG全般でメガミよりも優位な部分ではありますが、トータルの可動性能はほどほどといったところ。 それでも、黎明期のFAGや他メーカーの類似キットに較べれば全然動けるんですけどね。 すこし気になるとすれば、脚部付け根の接続がボールジョイントということ(メガミは軸接続)ですかね。頻繁に動かすと、すぐに緩んできそうです。 実際、グラ子はもうへろへろです。 あと、ついついバックショットを撮ろうとして怒られます(笑)。 ライナーガオーの立場は…… あぁ、その救済の意味も含めたパワードスールモードだったのかな? 一方で下半身はスカートアーマーが可動するので太股の上げ下げにはとくに問題もなく、足許もキャタピラの補助含めて接地時の安定性は増しています。 本体と装変わらないサイズのディバイディングドライバーを振りかざす様は迫力十分。 欲を言えば、やはりメカハンドにもう少しバリエーションが欲しかったですね。 ヘル・アンド・ヘブンの一連の動きをトレースできる数パターンの平手があると言うことなかった。 以上、“CFG ガオガイガー” でした。 過去にも様々な版権作品のキャラクター、メカをキット化してきたコトブキヤですが、自社オリジナルコンテンツであるFAGが版権作品とコラボできるようになったということは、それだけコトブキヤがメーカーとしての実力をつけ、実績を重ねてきたということにほかなりません。 しかも今回、新シリーズの第1弾アイテムとして持ってきたのがガオガイガー。 もともと組み替え要素が豊富なFAを擬人化したFAGに、変形合体がウリの勇者ロボを合わせるわけですから、親和性の高さは間違いなし。 実際、FAGフォーマットによる少女素体をベースにガオガイガーの変形合体ギミックが見事に再現されたキットの完成度は非常に高く、FAGファンはもちろん、ガオガイガーファンも十分満足できるものになっているのではないかと思います。 まぁ、すべてのガオガイガーファン、勇者シリーズファンが受け容れてくれるかどうかはわかりませんが、少なくとも両方をそれなりに知っている人間にとっては、否定的な要素はほぼないんじゃないかなぁ。 なお、今回のCFG ガオガイガーの組み立て説明書には、“勇者戦隊 ブレイブガールズ” と題した掌編小説が掲載されています。しかも第1話とあるので、今後の展開を大いに期待させてくれます。 昨年のホビーショーで勇者シリーズのキット化始動を大々的に発表したことも踏まえ、CFGの第2弾以降にエクスカイザーやマイトガインなど、歴代勇者シリーズの主役ロボを持ってくることは十分考えられます。 でもその前に、スターガオガイガーを出してくる可能性もありますね。ゴルディオンハンマーのボリュームがえらいことになりそうですが……仮にそうなった場合は、追加パーツだけで発売してくれたりするとありがたいんですけどね。 もちろん、勇者シリーズ以外とのコラボも歓迎しますが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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