フレズヴェルク以降、FAGからはしばらく遠離り、すっかりメガミデバイス派になっていたんですが、ここ最近シルフィー、初音 ミクと立て続けに出たコラボ系のアイテムをきっかけに、またFAGにも手を出すようになった次第です。 でも、いわゆる正統派のFAGの購入は本当に久しぶりですね。 それも “グライフェン” て……けっこう初期のキットですよ。 ラピエールとか、マガツキ、ドゥルガーとか、もっとFAGに合うような機体はいろいろあるだろうに、なんで今グライフェン? とは思いましたが、個人的にはけっこうお気に入りの機体だったので一も二もなく購入。 見た目にも、素体のファッション、武装モードのデザインともにこれまでのFAGとは少し毛色の違う、変化球に近いアイテムというような印象で非常に楽しみにしていたんですが、当初の10月発売が延期になり、11月の初旬に発売。 感覚としてはせいぜい1週間か2週間の遅れだったので、根本的な不具合があったわけではなさそうですが、なんだったのかな? まぁいいや。 それでは、レビューしていきたいと思います。 キットは、素組みに一部塗装での仕上げです。 素体モード 膨らんだ袖に合わせたような大きめのハンドパーツは、通常のFAG用ハンドパーツよりもかなり大型でグローブ状のディティールが入った専用パーツ。2種の平手と握り手、それに組み立て式の武器持ち手と種類は少ないですが、非常に特徴的なパーツになっています。 バーゼラルドやフレズヴェルクの素体は、あくまで素体でしかありませんでしたが、このグライフェンの素体は非常に個性的で、単体でも十分に見所のある内容になっていると思います。 素体としては多い色数は、細かいパーツ分けでかなりのところまで再現されています。しかし唯一、太股のベルト、肌色部分を縦に走るところはしっかりパーツで色分けされているんですが、タイツの上を斜めに走るものに関しては色分けされていません。さすがに強度的な問題があったんだと思います。 ほかがしっかり色分けできてる以上無視するわけにもいかず、とりあえず手許にある塗料で近い色を塗ったんですが……ご覧の通り、濃過ぎましたね。結局、ライトブラウンのパーツをすべて塗ることで対処。ついでに全身の金具やリベット状のディティールもグレーで塗りました。 最初は、襟と袖のホワイトラインを塗るだけにしようと思ってたのに……まぁ、結果いい感じに仕上がってのでよしとします。 表情パーツは3種が付属。 笑顔パーツは口内を別パーツで再現するなど、こだわりの仕様。 でも、相変わらずFAGは表情の変化に乏しいです。シリーズすべて互換性があるとはいえ、もうちょっと振り切った表情も欲しい。 ちなみに顔そのものに関しては、宣材写真を見た時点ではイマイチかなぁ……と思ってたんですが、現物はなかなか可愛いです。 素体としてのトータルデザインで評価するなら、僕個人はこのコが1番好きかも。 なお、パッケージイラストは微妙です。 武装モード 素体自体のパーツ換装はほとんどなく、唯一、ネクタイを外して胸部アーマーを取り付けるのみ。 左右の大型ハンドは素体腰側面のハードポイントと腰裏に取り付けたアタッチメント(後述)の2点で固定。脚部アーマーも太股と脛(外、内)の3点で固定します。最後にグリップを持たせて武装モード完成。 それぞれの接続はしっかりしており、武装パーツのポロリはほぼありません。しかし、組み立て式のハンドパーツは指部分が外れやすく、グリップの保持にはストレスが堪るかも。 可動に関しては、一見してだいたい想像はつくと思いますが、かなり制限されます。詳しくは後ほど。 武装パーツの色分けは、素体とは対照的にかなり大雑把です。実際にはけっこう細かく色が足りてないんですが、今回はシリンダー部分のみ気になったので塗装しました。 ライドビークル 中央フレーム部の構造からして、もちろん当初から想定されていた形態ではあるんですが、なんというか、あとから思いつきで無理くりでっち上げたような形態です。 なんか、びっくりどっきりメカ感が強い…… 最大の特徴である大型ハンドやサブアームが一切活かされていないし、そもそも水中用FAのグライフェンがモチーフなのに、なんで2足歩行型? フレズヴェルクのビークルモードは、空戦用というモチーフをしっかり消化してたんですけどね。 オプション & ギミック ハンドナイフ なお、このハンドナイフだけでなく以下のマシンガン、ロケットランチャーも武装モードでは組み替えて武装パーツの一部となるため、基本的に武装モードでこれらのオプションを持たせることはできません。 つまり、武装モードで使用可能なデフォルトの武装は大型ハンドとサブアームのみ。うーむ…… マシンガン ロケットランチャー 大型ハンド & サブアーム ヘルメット 後ろに取り付けることでオープン時をイメージした状態にもできますが、どのみちこれ被ったところで潜水作業なんかできないよね。後頭部まるっと開いてますから。 あくまでイメージです。 比較画像 以下、イメージカット 脚部以外では、首と胸部の可動が少し気になりましたかね。どちらもほとんど反らせることができません。 まぁ、それはFAG全体に言えることなので、とくに不満というわけでもありませんが。 武装モードで。 先にも言いましたが、この状態での稼働はかなり制限されます。 上半身は、グリップを保持している状態だとほとんど左右に動けませんし、ツインテールや後ろ髪が大型ハンドの基部に干渉するので顔を動かすのも一苦労。 脚部も、アーマーが太股と脛で接続されているため、膝はわずかに曲げることしかできません。 スリッパは多重関節でかなり柔軟に動くため、接地性は問題ありませんが、どうしても重心が後ろに傾きがちななので、自立させるのにはコツが要ります。 大型ハンドに加えてサブアームも展開した姿はなかなかの迫力ですが、サブアームに回転軸がないので、立体感に乏しい感じは否めません。 ビークルモードにライドオンで。 トリっぽいが意見のビークルモードですが、脚部にあたる部分の可動は申し訳程度のもので、とてもじゃないけど疾走感は出せません。 なんか、ぴょこぴょこ跳ねてる感じの画しか撮れなかった。 なので、こっちにもエクステンドアームズを積んでみる。 以上、“FAG グライフェン” でした。
しばらくメガミデバイスばかりに傾倒していて、FAGからは遠離っていたのですが、この2ヶ月ほどで立て続けに新作を作ってみたところ、FAGも確実に進化してるのだと感じました。 可動性能や組み替えの自由度では、メガミデバイスのほうが優れています。ただ、強度面でストレスを感じる部分が多く、サイズが小さいがゆえの組み立てや組み替えの煩わしさも少なからずアリ、そこがメガミの欠点かな、と僕は思います。 一方のFAGは、メガミより一回り大きなサイズに可動よりむしろ素体のフォルムを重視するかのような構造でメガミよりも強度面で勝り、パーツのポロリも少なく安定感があるという印象です。 まぁ、それもここ最近作ったシルフィー、ミク、そしてこのグライフェンで感じたことで、初期のFAGは可動もそこそこでパーツはポロリしまくりだったもんですが。 このグライフェンにはそういった不安はほとんどありません。武装モードの安定感は申し分なし……まぁ、そのぶん可動は制限されるんですが、なにより素体モードの出来が抜きん出ています(個人的な嗜好が多分に含まれていますが)。 やはり水中用にハズレなし、だな(笑)。 メガミデバイスがスタートした頃は、なんでまた似たようなものを別シリーズで立ち上げるんだ? と思ったものですが、今のところ互いに食い合うこともなく、仲良く共存できてる感じなんでしょうか? どっちかに統一してくれよ! という意見もあるでしょうし、僕もどちらかと言えばそう思ってるほうですが、今のところそんな気配はなさそうです。 少なくともメガミのほうの勢いは衰える様子がない。また先日も新作の予約がスタートしましたし。 いずれ両方のいいとこ取りをしたようなものが出てきそうですが、そのときにはきっと両方のシリーズが終わることになるんでしょうね。 そんなところで、今回は終了。 またのご訪問を。
2 コメント
九
24/11/2019 11:04:55
FAG類のレビューを、いつも楽しみにしています。
返信
退屈と惰性と
26/11/2019 22:34:32
コメントありがとうございます。
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