実写映画最新作 “バンブルビー” に登場するオプティマスプライムです。 公開前のトレーラー映像では、G1デザインに酷似した姿のサウンドウェーブやショックウェーブが登場したことでも話題になりましたが、このオプティマスプライムもまさに初代G1オプティマスをリアルに3DCG化したような姿になっています。 ちなみにこの姿は、劇中で地球を訪れたあとにトレーラートラックをスキャンしてからの姿……つまりアースモードとなります。それ以前のサイバトロンモードは、もう少し以前の実写版オプティマスに近い雰囲気のようです。 なお初めに断っておきますが、実際の映画はまだ見ていません。大まかな流れはネット等で押さえております。ロストエイジや最後の騎士王よりは面白そう……かな? 物語は、実写第1作を遡ること20年前が舞台になっており、一応世界観は共有しているもよう。 サイバトロン星におけるオートボットとディセプティコンの戦いはオートボットが劣勢となり、挽回を期した司令官オプティマスプライムが地球にバンブルビーを派遣する、というところからスタート。第1作でバンブルビーだけが地球に潜伏していた背景が語られるわけですが、最後には彼を迎えにオプティマスも地球にやってくるらしく、第1作にそのまま続けるには矛盾が生じるような内容になっていると思うんですが…… まぁ、回を重ねるごとに後付け後付けでつじつまが合わなくなっているのは今に始まったことではないので、あまり気にしないことにします。 それでは、レビューしていきます。 ロボットモード プロポーションはG1がベースということもあり、箱を積み重ねたような印象は残ししつつ、しっかりとメリハリの利いたラインに仕上がっています。 随所にメカニカルなディティールも入り、これまでの実写版のデザインからまったく乖離してしまっているわけではありませんが、なんの予備知識もなくポンとこれを渡されても、実写版のトイなのか、いわゆるジェネレーションズラインのトイなのか、すぐには判断できないかもしれません。どちらでも通用するデザインになっていると思います。 これまで無数に作られてきたオプティマスのなかでもかなり上位の格好良さです。ただ、正面向きが格好いいのはある意味当たり前。個人的に素晴らしいと感じたのは後ろ姿。 同じスタジオシリーズのリベンジ版(ほか)オプティマスがガワ(ビークルモードの天井)をそのまま背負っているのに対し、こちらは確かにガワをたたんでいることには変わりないんですが、しっかりディティールの入った裏面を表に向けることでちゃんと背中を表現。5㎜穴が空いているのもスタジオシリーズではちょっと珍しいですね。 ぎっしりパーツが詰まった感じの脛裏や、タンクで蓋をする太股裏なども密度感があっていい感じです。 ビークルモード 劇中では初代アニメ同様フレートライナーCOEに変形するようですが、今回ライセンス取得はされておらず、あくまでそれっぽいトレーラーキャブに変形。 ロボットモード以上にG1っぽい。後部のディティールなども、かなり実車に近いかたちで再現されているようです。思いっきり隙間空いてるんですけど、こういうものらしい。 変形パターンはシージ版に近い部分もあり、そのあたりにもシージ版含めてオリジナルへのオマージュが感じられます。 複数のパネルをぱちぱちと閉じていって、ほぼ真四角の車体ができあがる様は気持ちいいです。ただ、フロントグリルの中央のパーツが、本来はツライチに収まるはずなんでしょうが、どうしてもちょっとずれて浮いた感じになってしまうのが気になります。 比較画像
ドロップキックとシャッターの2体はスタジオシリーズのデラックスクラスでも標準的な小ささ(笑)なので、並べるとオプティマスがかなり大きく見えますね。
以下、イメージカット 可動性能について順を追って。 まず頭部は接続自体はボール接続なんですが、ほぼ首がないような状態で、頭部と基部が干渉してあまりスムーズに回せず、上下動もごくわずかにしかできません。 腕部については、肩上部のライトのようなパーツはクランク上に可動すので、これを逃がすことで腕部を横方向に水平まで上げることは可能です。しかし、肩間接は変形都合で多少後ろに動くくらいで引き出しや跳ね上げはできず、間接自体が少し低い位置にあることもあって腕を真っ直ぐ前に伸ばしたり、ましてや上に上げたりしようものならけっこう不細工な感じになってしまいます。 脚部は、リベンジ版のように正座こそできませんが非常によく動きます。足首のそこそこ柔軟に動くので、かなり大股を開いた状態でも比較的しっかり接地できますし、画像のような片足での自立や、立て膝もかなり自然に決まります。 ただ弄っていて気になったのは、各部パーツの固定の甘さ。 胸部フロントガラスや背面に重装的に折りたたまれたガワに前腕のガワ、脛に詰め込まれたパーツなど、とにかく外れやすいです。 ここを動かせばあちらが外れ、あっちを動かせばこちらが外れ……ということの繰り返し。 まぁ、そのせいで本体形状が維持できないということもないので、ポージング後に修正すれば済む話なんですが。 あと、これは個体差でしょうが、脚の付け根が緩めでした。 以上、“SS オプティマスプライム(バンブルビー版)” でした。 これまでの実写版のデザインから一転、G1オリジナルデザインを強く意識した姿は、まさしく実写版コンボイ。 オプティマスプライムではなく、ここはあえてコンボイと呼びたい。そんな感覚です。 過去の実写版オプティマスに納得がいかなかった人でも、このデザインならすんなり受け容れられたんじゃないでしょうか。 肝心のトイでは、そんなデザインをかなり忠実に再現。 ガワの処理は前腕部分こそ少しかさばる印象はあるものの、背面は最終的に細かくディティールが入ったパーツで蓋をする格好になっていて、。同じスタジオシリーズのリベンジ版(とそのパーシャル)やシージ版がビークルモードの天井部分をほぼそのまま背負っていたのに較べると、非常にすっきりと綺麗にまとまっています。 肩の接続位置の低さや、各部のパネル状パーツが外れやすいなど、いくつか細かい点は気になるものの、可動性能自体は十分。 ビークルモードも、G1テイスト溢れる真四角のフォルムは完璧です。ここ最近のオプティマスのリメイクトイでたびたび気になっていた後面の処理もかなり実車に近付けようという努力が見られて好印象。そのへん、PPとは雲泥の差ですな(笑)。 さて、今後のスタジオシリーズにおけるバンブルビー関連アイテムの展開は、車に変形するバージョンのドロップキックの発売が決定しているだけでしたかね。 おそらくハリアーに変形するバージョンのシャッターと、ブリッツウイングくらいは来るでしょうが、サウンドウェーブやショックウェーブはどうかなぁ? やっぱりシージ版で代用するしかないのかなぁ。 個人的にはラヴィッジが欲しいです。めちゃくちゃ小さくなりそうですが。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
2 コメント
センチネルプライム
14/7/2019 15:44:10
足の付け根のユルさは、個体差ではなくて、一様になっているらしいです!
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退屈と惰性と
15/7/2019 12:36:18
コメントありがとうございます。
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