近いうちに続きを……とか言いながら、10日以上も空いてしまいましてすみません。 理由については、まぁ、お察しの方もいらっしゃるかと思いますが、最後に少々。 では気を取り直して。 PP版テラーコン(これより後は馴染みのある日本名、テラートロンと呼称します)レビューの3回めとなりますが、さて問題のチームリーダーですよ。 同じくPP版のダイノボットのリーダー、グリムロックは単体での見ためはまぁよかったんですが、あまりにも簡単な変形、そしてなにより合体モードでの不安定さがどうにもこうにもなレベルでしたが、今回紹介するハングルーに関しては、まずもう見ためがちょっと…… 腕脚組のほかの4体がロボットモード、ビーストモードともにオリジナルトイ、アニメ双方の雰囲気にかなり近かっただけに、非常に残念な仕上がりになっています。 あれ? これひょっとして、シルバーボルトのパーシャルじゃないの? なんで飛行機に変形する型をドラゴンに流用するの? というのが、最初に公開された画像を見たときの感想ですが、さて、実際のところはいかに。 では、テラートロン5体が合体したオボミナスも含めてレビューしていきます。 ハングルー ロボットモード シールは少なめですが、相変わらず貼りかたは雑です。 それと、1、2回めのレビューで言い忘れてましたが、デストロン(ディセプティコン)マークの一部が昔懐かしのシークレットエンブレム風になっています。 シークレットエンブレムとは、旧G1トイではお馴染みだった、しばらく指を当てるなどして暖めることでサイバトロンやデストロンのエンブレムが浮かび上がってくるという特殊シールで、このハングルーだと左肩のデストロンマークがそれを彷彿とさせるデザインになっています。 まぁ、あくまで見ためだけのもので温度による色の変化などはありませんが、なかなか粋な計らいだと思います。 ビーストモード 双頭のドラゴンにトランスフォーム。 変形パターンのみを見れば、オリジナルトイとほとんど変わりません。尻尾がたたまれていた向きと、後脚の曲がる方向が逆なくらい。そういう意味では、グリムロックと同じく簡単変形。 見ためについては……まぁご覧の通り、はっきり言って酷いです。 ロボットモードはまだ許せても、このビーストモードはちょっと看過できない。 合体時の胸部装甲の一部がお腹にぶら下がっていたり、やはり合体時の形状再現の影響でドラゴンの首の形がおかしかったり、前腕の造型が適当だったり、後脚の関節の向きがオリジナルとは逆で、かつ角張り過ぎてたり…… スクランブル合体戦士のリメイクで、造型的にオリジナルよりも明らかに劣化してるのってこのヒトだけじゃなかろうか? ロボットモード、ビークルモードともに大幅にデザインが変わったモーターマスターは別にするとしても。 オリジナルよりも優れてる点というと、ドラゴンの頭部の可動域と、口が開閉することくらい? オボミナス ハングルー単体での見てくれの悪さは、すべてこの合体モード、オボミナスのボディ再現のための弊害なんですよねぇ…… とりあえず説明書の指示通りに合体させてみました。 シルバーボルト型の流用なので、ハングルーのコアとしての安定感は抜群。造型的な再現度もかなりいいセンで、顔も意外なほど男前。 ハングルー単体でのがっかり感を忘れさせてくれるような出来のよさです。 ただ、特徴の一つでもある膝のドラゴン頭が変形の都合上再現されていないのは残念。ここはダミーでもいいので付けてほしかったかな。 あと背面が貧相なのは……まぁいつものことではあります。 身体の厚みがないのはコンバイナーの基本仕様(笑)。 カラーが統一されていたダイノボットの合体戦士、ボルカニカスとは対照的なエキセントリックな色使いもゲテモノ臭があっていいです。 クインタスプライム ここで、ついでに同時発売のプライムマスター、クインタスプライムもちょこっと紹介しておきます。 プライムとしての設定は、クインテッサ星人の創造主である科学者だそうです。 そういった背景からか、胸のエンブレムは一応ディセプティコン(デストロン)になっています。 プリテンダーモードでのモチーフはブラジオン。 アニメには未登場かつトイも日本では未発売なので、僕個人はまったく馴染みのないキャラです。ていうか、ブラジオンってプリテンダーだったんだね。ムービー版のオリジナルキャラだと思ってた。 プリテンダーモード ウエポンモード 比較画像 ライバルのテックボットリーダー、スキャッターショットと。 スキャッターショットがシルバーボルトのパーシャルなので、やはりロボットモードでの印象はよく似ています。 この腕の感じがなぁ…… まぁ、さすがに変形後の姿はまったく違いますが。 以下、イメージカット ビーストモードでの首の可動域はロボットモードの脚のそれのまま。上下左右によく動きます。 一応後脚2本で立つことも可能ですが、そうするといっそうお腹の箱が目立ちますね。 そしてほぼ真っ直ぐ突っ張ってるだけの前脚……せめてもうちょっと曲げた格好にできなかったのかなぁ? オボミナスの可動についても、これまでのコンバイナーからとくに変化はありません。 繰り返しになりますが、コアとなるハングルーがシルバーボルト型の流用なので、触っている間に肩や股関節が外れるというようなことはありません。 また、これは個体差があるかもしれませんが、股関節(ハングルーの腕部)や足首(プライムアーマー)のクリック強度もちょうどよく、ほどほどに足を開いてポーズをとっても腰砕けになるようなことはありませんでした。 VSコンピューティコン。 優等生を殴り倒し、さらに足蹴にする不良……のような画に。 オボミナスといえば、知能のテックスペックが最低のキャラだったと思うんですが、今回のPP版オボミナスはなかなかのイケメンですし、なんかちょっと賢そうに見える(笑)。 でも、まさかこの2チームが揃ってリメイクされるとはなぁ…… 以上、“PP テラーコンハングルー”、そして合体兵士 “オボミナス” でした。 パワーオブザプライムが世界共通仕様となることを知って、、なにが一番がっかりしたかというと、日本でもハングルーがこのままの仕様で発売されるとなったことですね。 日本でのラインナップ第1弾が発表されたときもまだ、ダイノボットとテラートロンはユナイトウォリアーズ名義で、日本独自仕様を盛り込んで発売されるに違いない! と一縷の望みを抱いていたのですが、第2弾ラインナップの発表とともにその希望も打ち砕かれました。 腕脚組のデラックスクラス4体にはなんの不満もないんです。でもハングルーは……ハングルーだけは日本独自で作り直してくれると信じていたのに…… 腕脚組の4体をここまでしっかり再現しておいて、なんでハングルーは妥協しちゃったのか? 同じシルバーボルト型の流用でも、スカイリンクスくらい大幅に変えるくらいのことはしてほしかった。 実際、ハングルーをもう少し作り込んでおけば、そのパーシャルでタートラーもいけただろうし、ほかのシーコンズも、オーバーバイトとガルフはリッパースナッパーのパシャルで、クラーケンもカットスロートのパーシャルで十分再現可能です。ロブクロウとテンタキルだけは新規型になりそうですが、その2体はパーシャルできそうですから、キングポセイドンは決して夢じゃなかった……と思うんだけどなぁ。 合体モードのオボミナスが意外なほど格好いいうえに保持力も可動も安定してるから、なおのことハングルー単体の出来が悔やまれます。 さて、パワーオブザプライムもすでに日本での発売スケジュールがすべて確定し、間を置かず新シリーズ、“シージ” の日本展開も決まりました。 次のシリーズもどうやら世界共通仕様になるような気配ですが、果たしてどうなることやら。 それまでにモール限定でもいいから、“UW-EX ライオカイザー” とか出ないかな? もちろん、レオザックとジャルガーを新造で。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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