PP版テラートロンの連続レビュー。 2回めの今回は、腕脚を担当するデラックスクラスの残り2体、カットスロートとシナーツインの出番です。 この2体は、前回の最後でも書きましたが、先に発売されたPP版ダイノボットのパーシャルとなります。 具体的にはカットロートがスワープの、シナーツインがスナールのパーシャルです。 カットスロートのほうは見た目にもわかりやすかったんですが、シナーツインのほうは宣材の画像を見ている段階では気付きませんでしたね、なかなか上手い流用だと思います。 では、参ります。 カットスロート ロボットモード ビーストモード 合体モード シナーツイン ロボットモード ビーストモード 双頭獣にトランスフォーム。 あくまで獣であってドラゴンではないらしい…… まぁ、リーダーのハングルーが双頭のドラゴンに変形するわけですが、違いというと、シナーツインのほうは頭部に角があって、尻尾も二股になってること、あと前脚のほうが後ろ脚より大きいこと。 あれ? なんか文字にするとこっちのほうが強そう…… 二つの首は独立して上下に可動しますが、左右への可動はできません。頭部はボール可動し、口が開閉します。 なお、パーシャル元のスナールとは、ビーストモードでの前後が逆になっています。 合体モード 比較画像 まずはカットスロートとスワープ。 並べてみると本体の体型がそっくりなのは一目瞭然ですが、実際に共通のパーツは腕全体と腰から太股にかけての部分、あとは合体用ジョイント内部パーツのみで、外装は8割方新規です。 ビーストモードでは脚部の処理が異なるのでまるでバランスが違って見えるのでマンネリ感はありません。 ただ、ビーストモード時での付属品の扱いにくさや、飛行型ビーストなのにスタンド用の3㎜穴の位置が微妙など、細かいところなんですが、スワープのときに気になっていた部分はほとんど改善されていません。 次いでシナーツインとスナール。 なるほど並べて見ると上半身のごつさなど、似ている部分はあります。 しかしこちらも実際に共通なのは、胸部の合体用ジョイントのほかは腰および太股、そして脛の裏面のパーツくらいで、内部パーツを除いたほとんどが新規造型。 さらにビーストモードでは前後が完全に逆になっているという、面白いパターンです。 ていうか、スナールが小顔過ぎる…… 以下、イメージカット 以上、“PP テラーコン カットスロート & シナーツイン” でした。 ダイノボットとテラートロンの開発はリンクしていたんですね。 確かに恐竜とモンスター、共通点は少なくないですし。 とはいえ、オリジナルではまったく無関係なうえサイズも違う、ダイノボットに至ってはそもそも合体機能はなかったわけで、それをそれぞれオリジナルの雰囲気、特徴を残したまま共通の構造、パーツを使って再現するなんて…… 強引な流用でそれっぽいモノをでっち上げることも少なくないトランスフォーマーにおいて、ひさびさによく考えられた設計だと感心することしきりです。 どっちが先かというと、まず間違いなくテラートロンの企画のほうが先あったはずです。 でも、いわゆるビーストタイプのコンバイナーはほかにありませんし、きっと開発は難航していたはず。そこに、ダイノボットをコンバイナー仕様にして、テラートロンと設計を共用しよう! という画期的なアイデアがもたらされたことでこの度のPP版発売に至ったのだ……と想像します。 まぁ、実際のところはどうかわかりませんけどね。 なんにしても、個人的にはダイノボット、テラートロンともに腕足組のデラックスクラスの出来にはおおむね満足しています。 でも、やっぱりリーダーのボイジャークラスは…… そんなわけで最終回の第3回めに続きます。 近いうちにアップする予定ですので、もうしばらくお待ちを。
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