先月発売のクローンボットに続き、クローントロンも二体セットで発売。 まぁ、当然といえば当然でしょう、海外版の販売方法がおかしい…… というわけで、そっくり同じ姿のロボットがまったく異なる姿に変形する、双子トランスフォーマーのデストン組です。 そもそも四人は仲間だったのに、今回紹介の二人がガルバトロンに唆されたかなんかでデストロン入り。以後ライバル関係になっという、トランスフォーマーの世界ではわりとよくあるパターン。 トランスフォーマーの旧トイといえば、明らかなリカラー商品以外、パーツの共通化……いわゆるリデコ品というのはあまりなかったイメージなのですが、そんななかにあってこのクローンボット&クローントロンの、ほとんどのパーツは共通ながら一部パーツの変更でまったく別のモチーフに変形するというコンセプトは斬新だった覚えがあります。 ある意味、リデコ前提の開発が主流になりつつある昨今の先駆けだったのかも…… では、レビューに移りたいと思います。 空中兵士 ウイングスパン ロボットモード ビーストモード 地上兵士 パウンス ロボットモード ビーストモード 各種比較 ロボットモード 正面から見たときの見分け方は胸のエンブレムのみ(ということにしておいてあげましょう)。 一方で後ろから見れば一目瞭然なのはかつての仲間たちと同様。 本体を構成するパーツのうち、異なる部分は腕部の変形軸と脚部外装のみ。あとはそれぞれのビーストモードを構成する特徴的なパーツが追加されているといった内容になっています。 個々のパーツ総数は、多分クローンボットよりも多めで、そのぶんボリュームもあるように思えます。 ビーストモード クローントロンとクローンボットの基本構造はまったく一緒ですが、完全な共通パーツはほとんどありません。 ロボットモードでは、クローンボットのほうが若干脚が長いため、彼らのほうがわずかに身長が高いように思います。 変形の簡易さはいい勝負ですが、かなり適当なクローンボットのビークルモードに較べ、クローントロンのビーストモードのほうがモチーフがしっかりしてるぶん、変形後の完成度は高めかと。 なんにせよ、彼らは二人……いや、四人揃ってナンボのキャラなんで。 とはいえ、さすがに今どきにこの仕様はもの足りないのも事実。 クローンボットのレビューのときにも言ったけど、二体合体ギミックとかが新規で追加されてれば面白かったのに…… 適当にアクションカット ウイングスパンのほうは、前腕に付いているコンドルの脚がトンファーみたいで面白いです。基本素手のクローンたちのなかで唯一武器持ちみたいな感じで、ちょっと優越感。 一方のパウンスは完全に丸腰。 可動性能は、構造が同じクローンボットたちとほぼ同等。 肩と上腕の間に回転軸が追加され、上腕自体も少し曲がったかたちのパーツなっていますが、どちらかというと変形のための機構で、可動にはさほど影響なし。 それぞれのビーストモードの尻尾にあたるパーツに、スタンド用の3㎜穴が設けられています。ただ、ウイングスパンのほうはスカスカでした…… それぞれのビーストモードにライドオン! 例によって固定はできませんので、ただ乗っけてるだけです。 スタンド用3㎜穴はロボットモードと共通。そのため、ウイングスパンの場合は尾羽の上側。パウンスの場合は尻尾の先端になってしまっています。 使いにくいことこの上ない…… 以上、“LG クローントロンセット” でした。 クローンボットに遅れること一月、クローントロンも二体セットのお求めになりやすいかたちで発売されました。 やっぱり、ライバル関係のキャラはなるべく近い時期に、同一フォーマットで揃えられるに限ります。 さて、このクローンシリーズ。 当時のコンセプトはそのままに、現在の技術によって正統な進化をしたアイテムになっていたと思います。 ただ、それ以上ではなかった。 クローントロンの二体こそビーストモードでの見栄えはかなりよくなってはいましたが、全体的なイメージは旧トイと大差なく、そればかりか小サイズ化や付属武器のオミットなど、オリジナルよりもボリュームダウンしてしまった感は否めません。 そもそもが、単体のトランスフォーマーとして見ると魅力の少ないキャラたちです。 ニコイチ前提……あるいは四体揃ってナンボのチームなんですから、なにか組み合わせて遊べるようなギミックを盛り込んで欲しかったですね。 合体は無茶だとしても、せめてそれぞれのビークルモード、ビーストモードに搭乗や懸架できるようなジョイントやグリップの追加とか、その程度はできたと思うんですが…… まぁ、コンセプト自体はあらためて面白いと思いますし、変形も簡単で破損の心配もなさそうですし、お子様の入門アイテムとしてはいいモノだと思います。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
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