HGUC バイアラン・カスタムの発売からおよそ6年。ようやくオリジナルのバイアランがHGUCで発売されました。 バイアラン・カスタムの時点でランナーには多数のスイッチが入っていたので、これは早々にオリジナルも来るな、と思っていたら、まさかこんなに待たされるとは…… イゾルデなるポッと出に先を越されたりもしましたが、ともかくも無事発売されてよかった。しかも一般販売で。 これがZじゃなく、ZZ出身の機体だったら、間違いなくプレバンに回されてたんだろうな…… さてバイアランといえば、負ける度にMSを乗り換える男でお馴染み(?)のジェリド・メサが6番目に乗った機体です。 ちなみに、彼の乗機は搭乗順にガンダムMK-Ⅱ、ハイザック、ガルバルディβ、マラサイ、ガブスレイ、バイアラン、バウンド・ドックとなります(劇場版ではガルバルディに乗るシーンはカット)。 今回紹介するバイアランは、初出撃でフォウのサイコガンダムを(カミーユのガンダムMK-Ⅱを庇って現れたところを誤って)撃破、宇宙に上がってかからもアポリーのリック・ディアスを落とすなど、実はジェリドの搭乗機ではある意味1番活躍してるんですよね。 その後撃墜された描写もないのに、なぜか最終決戦でジェリドは本来強化人間用の機体であるバウンド・ドックに乗って現れ、大した活躍もないままラーディッシュの爆発に巻き込まれて戦死…… 変な欲を掻かずにバイアランに乗り続けてれば、また違った結果になっていたかも。 それでは、レビューに移ります。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。 発展機から少しずつパーツを作り足してオリジナルに先祖返りするというのも、なんとも妙な話ですが、 ちなみに腕や足、お尻のスラスターなどがイゾルデからの流用パーツ。 なので正直、腕の形には違和感かがあります。上腕はボリュームがあり過ぎるし、前腕は角張り過ぎ。ビームサーベルの収納方法も設定とは違い、解釈の違いとするには無理があるように思います。 カスタムからの流用ランナーのスイッチの位置を見るに、少なくともカスタムを開発した段階では、オリジナルの肘関節(動力パイプ含む)には新規パーツを、と考えられていたようです。同様にメインスラスターの2連バーニアも、本来カットされていたであろうランナーに含まれており、当初はパーツでの色分けが考えられていた(今回はカスタムのパーツがそのまま流用されているので、設定通り赤で塗装してあります)のだと思います。 そういった当初の構想が、Twilight AXIS という謎の企画の横槍で、まぁこんなもんでいいか、という妥協によって壊された感があります。 イゾルデなんてものが現れなければ、バイアランはより設定に忠実な造形で発売されていた可能性が高いです。 いや、イゾルデがなければそもそも発売すらされなかったよ、という意見もあるかもしれませんが…… モヤモヤはなんともできませんが、とりあえず今回新規で造形された部分をクローズアップ。 ざっと、以下の五箇所です。 頭部 肩部ジェットエンジン 脇部スラスターフィン 背部サブスラスター 脛 武装 メガ粒子砲 & ビームサーベル 比較画像 まずはバイアラン・カスタムと。 格闘戦能力アップのために追加された腕部クローアームと、更なる機動性を求めて大型化された肩のロケットエンジンや新たに装備された背中のロケットブースターのおかげで、目に見えて原型機よりボリュームアップしているバイアラン・カスタム。 非常に解り易い、純粋な発展の系譜だと思います。 続いてバイアラン・イゾルデと。 イゾルデの開発経緯についてはよくわかりませんが、見た目はオリジナルとカスタムのほぼ中間といったところ。頭部がどうしてこうなったのかは謎ですが。 いったい、Twilight AXIS とはなんだったのか……? あの企画のおかげでこの度、バイアランの一般販売が成ったというのなら感謝もしますが、そのせいで中途半端なキット化になってしまったというのもまた事実。 あと、なんであの流れでRジャジャだけスルーされたのか……(しつこい?) 以下、イメージカット ハンドパーツは、もっと大きく開いたかたちのものが追加で欲しかったですね。 腕全部を新規で作るのが無理なら、せめてそれくらいはやってほしかった。もちろん、メガ粒子砲の砲口もちゃんとモールドしてね。 以上、“HGUC バイアラン” でした。
長かったですが、とりあえずは発売してくれたことに感謝。 不満点はありますが、それも実際に手にできればこそ。モノがなければ文句も言えませんからね(ない! と言う文句は言えますが)。 実際のところ、腕のことを除けば、造形的には非常に格好いいバイアランです。 やはり、こういったインパクトのある大型機が立体になると迫力があります。 さて、前月にはガルバルディβ。そしてこのバイアランと、ジェリドの搭乗機が続けざまにキット化されるといういい流れが来ていますが、これは近いうちにバウンド・ドックの発売も期待していいんですか? いや、まぁないだろうけど…… とはいえ、ここへきてZ登場MSのコンプリートがわりと現実的になってきたんじゃないですか? あと残ってるのは……先に言ったバウンド・ドックにディジェとハイザック・カスタム、ボリノーク・サマーン、サイコガンダムMK-Ⅱの5体かな(MSV関連は除く)。 う~ん……どれも難物だ。 このなかで1番出しやすいのは、REがあるけど、やっぱりディジェかなぁ。 ハイザック・カスタムは元キットが古過ぎるし、不意にプレバンで出しそうなきはするけど。 ボリノーク・サマーンは今のところ完全な一点ものだしね。劇場版でフィーバーしてるときにパラス・アテネと一緒に出しとけば…… バウンド・ドックは、色替えだけで3パターン出せるからある意味1番お得ですが、技術的な問題もありそう。 サイコMK-Ⅱは……今出すならいったいいくらになるんでしょうね。8000円くらい? なんにしてもかなりハードルは高そうだ。 でも、Zのコンプリートが難しいなら、ZZのコンプリートなんて夢のまた夢だなぁ…… といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。
0 コメント
返信を残す |
Details
|