劇場公開も決定した “Twilight AXIS” 。 後半に完全新規の主役ガンダムが出てくると思いきや、まさかの劣化デンドロビウムとダサいモビルアーマーで打ち止めという…… なんであんなの出してくるかなぁ。0083と比較されるだけだろうに。 しかも大負けとか…… いったいどういうつもりで立ち上げた企画なのか? まぁ僕の認識としては、金型はほぼできているものの発売するにはきっかけを逃したキット発売のための企画だと思っていますが、それにしては展開が遅過ぎやしませんか? 最悪劇場公開の前後でなんとか理由を付けてオリジナルのRジャジャを一般販売しないと、こっち側の白いRジャジャも出しそびれるよ。 なにやってんの? なんて、最初にひとしきり愚痴を零したところでレビューに移りたいと思います。 キットは素組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールによる仕上げとなっております。 では、参ります。 横に広い、完全に人型を逸したプロポーションは数ある異形MSのなかでもとくに異彩を放つお姿。 オリジナルのバイアランの改修機なのか、それともカスタムの改修機なのか、よく知りませんが、完全新規の頭部を除けば両者のミキシングといった感じ。 色合いはもちろん、頭部の造形もどこなく女性的なのは名前のネタ元によるのか、そういう意匠だったからイゾルデと名付けたのか。 一方でパイロットは男。トリスタンのパイロットとは兄弟で、もちろん恋人同士でもない (はず)。 ネタ元の由来はまったく無視して、ただ雰囲気だけで名前を付ける最近のガンダムシリーズはどうかと思うけれど。 武装 バイアラン・カスタムとの比較 適当にアクションカット そもそもが人体とはかけ離れた体型なのでただ立っているだけでもけっこうな迫力があります。 腕の付け根や肩スラスター基部はよく動くものの、肩そのものはその大きさもさることながら背中のブースターや脇のスラスターベーンと干渉してかなり窮屈。肘も90度しか曲がらないので、そんな身体の固さでどうやってビームサーベルを抜くのかは疑問。 各部スラスター内側のレッドはカスタムのときと同じくシールもあるのですが、どうせ巧く貼れないし、一部足りない箇所もあるので全て塗装しました。 背中のメインスラスター (羽みたいな薄いやつ) の内部モールドとテールスラスターの中央部もグレーで塗装してあります。 スタンド取り付け用の専用ジョイントが付属しますが、これが外れやすいのなんの。そもそもの重量もけっこうなものなので、不安定極まりない…… 相方のトリスタン、敵機のザクⅢ改と。 トリスタンとのボリューム差はご覧の通り。 身長はザクⅢ改のほうがわずかに高いものの、横幅はイゾルデが1・5倍はどもあり、キット自体の密度感は言わずもがな。 しかし、このごった煮感はいったいなんだ? それぞれのキットの精度差もあって、並べたときの統一感が一切ないという…… というわけで、“HGUC バイアラン・イゾルデ” でした。 バイアラン・カスタムの発売からオリジナルのバイアランの発売を待ち望んでいるユーザーはたくさんいるはずなのに、一向にその気配がないまま年月が経ち、そんななか登場したのがこれ。 いやこれ、二次創作だろ。 まぁ、そんなことを言いだしたら富野由悠季が監督していないものは全部二次創作になるのかもしれないけれども。 ともあれ、これであと頭部と肩スラスターがあればオリジナルのバイアランができるのか。 個人的には腕部の形状とサーベルのマウント処理が不満だけれど、多分このままいくんだろうな。 せめて18年中にはRジャジャも含めて出してもらいたいね。 といったところで今回は終了。 またのご訪問を。
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